Every Frame a Paintingへようこそ
質問だ
こう思ったことは?
いい椅子だと
欲しいかはともかくナイスだと
映画には適した椅子が必要だ
細部を考えるのも重要
"ここ椅子が5種類あるぞ"
"なんでだよ"
"椅子が5種類だ"
"いらねーよ"
映画での椅子はデザインの一部だ
選んだ椅子が人物や世界を構築する
"書類だ 仕事の書類"
では見ていこう
映画の名前は字幕から
映画を作るとして 椅子をどう使おう?
普通椅子は世界の一部分だ
日常の中でそう扱っているだろう
椅子を見ればそこが綺麗な場所か
違うかわかる
キャラが貧乏なのか
裕福なのか
"テーブルだけじゃ売れない?"
"椅子はいらねーんだよ"
適した椅子はその世界全体を想像させる
"醜いですね"
"だがどこか惹かれる"
"ライサ・アリンの椅子か"
権力や階級を表す方法でもある
君主
船の船長
帝国の支配者
"ようこそスカイ・ウォーカー"
また椅子はキャラを表現することもある
弱さや危険性も
"彼があなたを見上げ"
"あなたは彼を見下す"
"いいね"
人を下げさせる
抵抗したが 上には立てなかった
"いいだろう"
"いいか?"
人物の心理も表現できる
うぬぼれ
傲慢
ジョイスティックが好き
アニメならもっと大胆に
椅子とキャラを寄せられる
四角いカールは四角い椅子に座り
丸いエリーは丸い椅子に座る
妻の死後も妻の椅子のそばに座り
どれだけ愛していたかが想像できる
また汎用的な使い方もある
状況の表現だ
"信じるのか? あの話"
ゴッドファーザー2で
フレドは立とうとする
"お前が心配なんだ"
"俺が心配だ?"
だが椅子が拒む
"お前は俺より下だろ?"
落ち着かず 弱そうに見える
このシーンで椅子はいい働きをしている
俺の方が上だと言い張りながらも
椅子が男をぐらつかせている
椅子は姿勢を変えるところもいい
快適でなかったり
快適すぎたり
"おいバーニー"
"やあトム どうかしたか"
そして人物を
"ブロフェルド"
劇的に見せる
どれも排他的ではない
面白いのはそれらが合わさった時だ
「プレイタイム」では椅子が音を出す
シンプルなジョークだが 数分後発展し
2人と2つの椅子になる
椅子はその後もシーンに現れ続け
変な椅子を買う現代人のジョークになる
これこそがデザインの力だ
一つの細部が予想外の効果を生む
椅子でなくても これは言えるだろう
次に映画を見るときは考えてほしい
何に座るのかを
"これは現実か?"
ただのもの以上のものかもしれない