"さてお送りしますのは" "マーサ&ヴァンデラのNowhere to Run" "さぁいってみましょう" Every Frame a Paintingへようこそ 今回はあのロビン・ウィリアムズです 先月旅立った彼を 僕は他の人とは違った観点から評したい どう動いたか "喜び踊るんだ こう…" ブロッキングとは動きの取り決めだ 役者の動きが キャラや話を語っていく "心でな" いいブロッキングはもの語る 役者の動きをよく見てほしい "ただ座って" "それで終わり" 3分後にはこう座らせる "お茶は? 持ってくるわね" 音を消しても話はわかる それが技術だ キャラや関係性を知りたければ 体の動きを見ればいい 役者と監督の共同作業だ 監督が承認し 役者が演技をする ロビンはダイナミックに動く "ここで動け" "ここで表現しろ" 動きで自身を表現できる役者は少ない 大きく動き 小さく動く 違うシーンで同じ動きをするときも 微妙に動きを変えていた ロビンが動くこともあれば 時に "君は子供だ" カメラが動いた 二人がつながる2分45秒のシーンは 文字通りカメラが二人を一つにする "本当の喪失を知らない" "自分以上に人を愛したことがないから" 別の映画ではカメラとダンスした "聞こえた 真実が" 失敗したことも 見るべきは彼の微妙な手の動き 口の動き 右足に 顔を覆う動き ロビンは役者に可能な表現の百科事典だ 相性のいい監督と組めたのは運がいい "自分の歩き方を見つけろ" "自分だけのやり方でどこへでも歩け" "かっこよくも 悪くも" 彼の引き出しの数は語り切れないが 監督として彼を活かす方法は 5つある 1. 通して撮る 撮影の準備には時間がかかるが 役者はすぐに演技に入る "嘘でしょ 子供が" 監督が準備をしていることで 役者はリズムを守れる カメラの動きの確認も重要だ 役者の動きは途切れない方がいい "アランだよ ママ パパ!" "帰ったよ!" 2. 体を使う 窓を開け りんごを拾い 缶を並べ直す "言ったろ 忙しい" 繰り返される動きが人物を描く "エレノア!" "はい?" 1回きりでも 僕は12のシーンを確認したが どれも動きが重要だった 3. ブロッキングで話を語る 人にはボディランゲージがある 言葉よりも他の要素の方が重要だ "約束だろ" いいブロッキングは世界共通となれる "アビーによろしく" "僕の妹だ" 英語ができなくてもこれは理解できる "なあ" "やめてください" "何だよ 好きにしろ" "4. 言葉を聞く" "ピーターは言っていた" "聞くことは重要だと" 演じるというのは聞くことでもある 編集者は編集中によくそのことに気づく 演技とは反応なのだ 5. 完璧さを捨て直感に従う 頭の中に決まったものがあっても ロビンのような役者はひらめきを生む "寝ながらおならしてた" "音で犬が起きた" ロビンの名シーンには即興が多い それが彼だ 何回も繰り返した後 ふとある時 何かが起こる 生まれる それが映画を撮るということだ さようなら ロビン・ウィリアムズ 編集者の悪夢です 頭を抱える ロビンのシーンはどこもカットできない この二人が一緒にいるみたいに? やってられるか カメラが広く映しすぎた 愛してるよ