シモン・ショケン 「ライド・オブ・ホープ」
-
0:00 - 0:04イスラエルの山道を
自転車で走るということに -
0:04 - 0:06情熱と責任を持って取り組んでいます
-
0:06 - 0:09情熱と責任を持って取り組んでいます
-
0:09 - 0:11マウンテンバイクに乗っている間は
-
0:11 - 0:13イスラエルの本当の美しさや
-
0:13 - 0:16イスラエルの本当の美しさや
-
0:16 - 0:18この国の歴史や 聖書の律法との
-
0:18 - 0:22この国の歴史や 聖書の律法との
-
0:22 - 0:24一体感を感じます
-
0:24 - 0:26そして 私にとって
-
0:26 - 0:28自転車に乗ることは
活力の源でもあります -
0:28 - 0:30周りに何もない 急な山の頂上に到達すると
-
0:30 - 0:32周りに何もない 急な山の頂上に到達すると
-
0:32 - 0:34自分は若く
-
0:34 - 0:37向かうところ敵なし そして永遠である
という気持ちになれるのです -
0:37 - 0:40まるで自分が何かの伝説か
-
0:40 - 0:42自分という存在を超えた
-
0:42 - 0:44大いなるエネルギーの
一部になったような気分です -
0:44 - 0:46この写真の端には
-
0:46 - 0:48私を心配そうな眼差しで見つめる
-
0:48 - 0:51仲間達がいます
-
0:51 - 0:53これも 彼らの写真です
-
0:53 - 0:56残念ながら 私は彼らの顔を
お見せすることも -
0:56 - 0:58彼らの本名を明かすこともできません
-
0:58 - 1:00私が一緒に自転車に乗っている仲間は
-
1:00 - 1:02未成年の受刑者
-
1:02 - 1:04犯罪者たちで
-
1:04 - 1:06ここから自転車で20分ほどの
-
1:06 - 1:09矯正施設に収容されているからです
-
1:09 - 1:11イスラエルはどこでも
20分ですけど -
1:13 - 1:16私は少年達と週に一回
自転車に乗ります -
1:16 - 1:19この4年間 毎週火曜日に
晴れでも雨でも 乗っています -
1:19 - 1:22今では 彼らは私の人生の
非常に大きな一部です -
1:22 - 1:25この始まりは 4年前に遡ります
-
1:25 - 1:27少年達がいる矯正施設が
-
1:27 - 1:29たまたま 私がよく走るルートの
-
1:29 - 1:31途中にありました
-
1:31 - 1:33そこは鉄条網に囲まれて
-
1:33 - 1:35電動式ゲートがあり
武装した守衛がいます -
1:35 - 1:37そのルートを走っていた ある日
-
1:37 - 1:39話をして中に入れてもらい
-
1:39 - 1:42所長に会いに行きました
-
1:42 - 1:44私は所長に
-
1:44 - 1:47マウンテンバイク・クラブを作って
-
1:47 - 1:49少年達をそこから連れだし
-
1:49 - 1:52ここへ 連れて行きたいと言いました
-
1:52 - 1:54「週に一度 10人の子供が ー
-
1:54 - 1:57夏の野山を自転車で走れる方法を考えよう」
-
1:57 - 2:00と言いました
-
2:00 - 2:02所長は非常に驚いて
-
2:02 - 2:05頭がどうかしてるんじゃないか と言いました
-
2:05 - 2:07そして こう言いました
-
2:07 - 2:10「ここは矯正施設だ ここにいるのは
重罪を犯した犯罪者なんだから -
2:10 - 2:12ここに監禁されてなくてはいけない
-
2:12 - 2:15出かけることなんて考えられない」
-
2:15 - 2:17まあ それでも 私と所長は対話を始め
-
2:17 - 2:19色々な展開がありました
-
2:19 - 2:22ニュージャージー州にいたら
-
2:22 - 2:24州立刑務所に入っていって
-
2:24 - 2:26そんな提案をするなんて 考えられません
-
2:26 - 2:28でも ここはイスラエルです
-
2:28 - 2:31所長が どうにか実現してくれました
-
2:31 - 2:34そして 2ヶ月後
-
2:34 - 2:36私達は「野放し」になったわけです
-
2:36 - 2:38私と
-
2:38 - 2:4110人の少年受刑者と
-
2:41 - 2:43ラスという 素晴らしい青年です
-
2:43 - 2:45彼とは とても仲良くなり
-
2:45 - 2:47このプロジェクトの
パートナーにもなりました -
2:47 - 2:50その後の数週間で
素晴らしい体験をしました -
2:50 - 2:52少年達に完璧な自由が
-
2:52 - 2:54存在している世界を見せました
-
2:54 - 2:57息を呑むような展望が次々広がる世界
-
2:57 - 2:59このような景色のことですが
-
2:59 - 3:02ご覧いただいているのは
すべてイスラエルです -
3:02 - 3:04また ありとあらゆる種類の
-
3:04 - 3:06小動物との出会いもありました
-
3:06 - 3:08大きいのから小さいの
-
3:08 - 3:11色も 形も
-
3:11 - 3:13実に様々でした
-
3:13 - 3:16このように 全てが素晴らしかったわけですが
-
3:16 - 3:19初めの頃は 非常にイライラさせられました
-
3:19 - 3:21小さな障害物
-
3:21 - 3:23ほんの少しの上り坂
-
3:23 - 3:25そんなもので この少年達は
-
3:25 - 3:28いちいち自転車から降りて
諦めてしまうのです -
3:28 - 3:31こんな光景が良くありました
-
3:31 - 3:33彼らは フラストレーションや困難に
-
3:33 - 3:35向き合うことができなかったのです
-
3:35 - 3:37体力がないわけではありません
-
3:37 - 3:40それこそが 彼らが今の状況にある
要因の一つだったのです -
3:41 - 3:43私もだんだんとイライラしてきました
-
3:43 - 3:45というのは 私がそこにいたのは
-
3:45 - 3:47付き添い役としてばかりではなく
-
3:47 - 3:49自分もチームの一員として
走りたかったからです -
3:49 - 3:51私は途方に暮れました
-
3:51 - 3:53例を挙げますと
-
3:53 - 3:56岩がゴツゴツした丘を下っていると
-
3:56 - 3:59アレックスの自転車の前輪が
-
3:59 - 4:01割れ目に嵌ってしまいました
-
4:01 - 4:03彼は転んで
-
4:03 - 4:05軽い怪我をしました
-
4:05 - 4:08それでも彼は 飛び上がり
-
4:08 - 4:10そのうちに自転車で飛び上がったりして
-
4:10 - 4:12暴力的な言葉で罵り
-
4:12 - 4:15ヘルメットを放り投げて
-
4:15 - 4:18バックパックは別の方向にポーンと飛んでいく
-
4:18 - 4:20それから 一番近くにある木に走っていって
-
4:20 - 4:23枝を折って 岩を投げつけて
-
4:23 - 4:26今までに聞いたことがないくらい 口汚く罵る
-
4:26 - 4:29私はといえば ただそこに立って
-
4:29 - 4:31信じられない気持ちで
-
4:31 - 4:33ぼんやりと眺めて
-
4:33 - 4:36どうしたらいいか わからないでいるわけです
-
4:36 - 4:38私はアルゴリズムや
-
4:38 - 4:41データ構造や
-
4:41 - 4:44非常に意欲的な学生に
囲まれて暮らしていたので -
4:44 - 4:46私には
-
4:46 - 4:48この怒り狂った 暴力的な若者に
-
4:48 - 4:51対応する用意がまるでなくて
-
4:51 - 4:53ただ荒野に立ち尽くしていました
-
4:53 - 4:55そして こういったことは
-
4:55 - 4:57都合の良い場所では発生しません
-
4:57 - 5:00こんな場所で起こるんです
-
5:00 - 5:02ユダヤ砂漠です
-
5:02 - 5:05一番近くの道路は 20キロ先です
-
5:05 - 5:07写真には写っていませんが
-
5:07 - 5:10自転車に乗った少年達とカメラ間には
-
5:10 - 5:12岩の上に座っている少年がいて
-
5:12 - 5:14「ここから動かないからな!
もう たくさんだ!」 -
5:14 - 5:16と言っているわけです
-
5:16 - 5:18これは問題ですよ
-
5:18 - 5:21なんとかして この少年を
動かさないといけない -
5:21 - 5:24あたりは暗くなり始めていて
危険が迫っていますから -
5:24 - 5:27しかし 何度か経験するうちに
対応方法が分かってきました -
5:27 - 5:29でも 最初は悲惨なものでした
-
5:29 - 5:31きついことを言ったり 脅かしたり
-
5:31 - 5:33でも 全然効果はありませんでした
-
5:33 - 5:35彼らは そんなものには慣れっこです
-
5:35 - 5:38ふとした折に 分かったのですが
-
5:38 - 5:40こういう子供が 癇癪を起こした時に
-
5:40 - 5:42私達ができる最善のことは
-
5:42 - 5:45できるだけ近くにいてやることです
-
5:45 - 5:47難しいことです
-
5:47 - 5:49本当は離れたいと思っているのですから
-
5:49 - 5:51皆が そうして彼から離れていったのです
-
5:51 - 5:53皆が そうして彼から離れていったのです
-
5:53 - 5:55だから そばにいてやるのです
-
5:55 - 5:57そして 肩に手を伸ばして
-
5:57 - 5:59なだめてやるか
-
5:59 - 6:01チョコレートをあげます
-
6:01 - 6:04「アレックス これが本当に難しいことなのは分かる
-
6:04 - 6:06少し休んでから
-
6:06 - 6:08また 行こう」と声を掛けると
-
6:08 - 6:11「あっちへ行けよ この変人野郎
-
6:11 - 6:14こんな所に連れて来やがって!」と言う
-
6:15 - 6:18そこで私は 「リラックスしろよ アレックス
-
6:18 - 6:20チョコレートがあるよ」と言います
-
6:20 - 6:22アレックスはそれに食らいつきます
-
6:22 - 6:24自転車に乗るとお腹が空くんです
-
6:24 - 6:26こういう遠乗りでは ずっと空腹です
-
6:26 - 6:29自転車を降りてからも空腹です
-
6:30 - 6:33アレックスは なぜこうなったのか?
-
6:33 - 6:35彼は17歳です
-
6:35 - 6:378歳の時に
-
6:37 - 6:40誰かがオデッサで彼を船に乗せました
-
6:40 - 6:43彼はひとりでイスラエルに渡って来たのです
-
6:43 - 6:45彼はひとりでイスラエルに渡って来たのです
-
6:45 - 6:47行き着いた先はテルアビブ南部でした
-
6:47 - 6:49運はあまり味方してくれず
-
6:49 - 6:51通りを うろついたりするうちに
-
6:51 - 6:53通りを うろついたりするうちに
-
6:53 - 6:56有名なギャングのひとりになっていました
-
6:56 - 6:58彼は この10年を2つの
場所で過ごして来ました -
6:58 - 7:00彼は この10年を2つの
場所で過ごして来ました -
7:00 - 7:03スラムと刑務所です
-
7:03 - 7:05この2年は刑務所にいて
-
7:05 - 7:08あの岩の上に座り込んでいるわけです
-
7:08 - 7:10彼はおそらく
-
7:10 - 7:13虐待され 放置され
-
7:13 - 7:16無視され 裏切られてきたんでしょう
-
7:16 - 7:18出会った大人全員にそうされてきた
-
7:18 - 7:20そういう少年には
-
7:20 - 7:23彼が尊敬できる大人がそばにいて
-
7:23 - 7:25どんな状況でも 見捨てずに
-
7:25 - 7:27どんな風に振る舞おうとも
-
7:27 - 7:30見守る必要があります
-
7:30 - 7:33それが 大いなる癒しとなります
-
7:33 - 7:36無条件に受け入れられることを
-
7:36 - 7:38彼は経験したことがありませんから
-
7:38 - 7:40ビジョンについて 少し話したいと思います
-
7:40 - 7:434年前にこのプログラムを開始した時は
-
7:43 - 7:46勝てる負け犬のチームが作りたい
と思っていました -
7:46 - 7:48勝てる負け犬のチームが作りたい
と思っていました -
7:48 - 7:50勝てる負け犬のチームが作りたい
と思っていました -
7:50 - 7:53ランス・アームストロングの
イメージが頭にあったのです -
7:53 - 7:55ランス・アームストロングの
イメージが頭にあったのです -
7:55 - 7:582ヶ月にわたる 終わりがみえない
-
7:58 - 8:00フラストレーションの期間を ー
-
8:00 - 8:02過ごして ようやく このビジョンが
-
8:02 - 8:04見当違いで
-
8:04 - 8:06他に はるかに重要で すぐにも達成
-
8:06 - 8:08できるようなビジョンが
-
8:08 - 8:11存在することに気がつきました
-
8:11 - 8:14このプロジェクトの中で 急に分かったんです
-
8:14 - 8:16この自転車の旅の真の目的は
-
8:16 - 8:18少年達をただ一つのものに
-
8:18 - 8:20触れさせることなんだと
-
8:20 - 8:23それは 愛です
-
8:23 - 8:25国への愛 上り坂への愛
-
8:25 - 8:27下り坂への愛
-
8:27 - 8:30私達を取り囲む 全てのすばらしい生物 ー
-
8:30 - 8:32動物や 植物や
-
8:32 - 8:34昆虫への愛
-
8:34 - 8:36そして チームのメンバー
-
8:36 - 8:38一緒に自転車に乗っているメンバーを
-
8:38 - 8:40愛し 尊敬すること
-
8:40 - 8:42何より重要なのは
-
8:42 - 8:44自分自身を愛し 尊重することです
-
8:44 - 8:46それが 今までの彼らに
-
8:46 - 8:48一番欠けていたものです
-
8:48 - 8:50少年達だけではなく
-
8:50 - 8:53私自身も 目を見張るほどの変身を遂げました
-
8:53 - 8:55冷徹な科学やハイテクの
-
8:55 - 8:57世界に身を置いて来ましたので
-
8:57 - 9:00理由や論理について考え
-
9:00 - 9:02容赦なく物事を推し進めることだけが
-
9:02 - 9:04私にとって 何かを達成する唯一の手段でした
-
9:04 - 9:06少年達と関わる前は
-
9:06 - 9:08彼らに対して行うことや
-
9:08 - 9:10私が自分自身に対して行うことは
-
9:10 - 9:12いつも完璧で
-
9:12 - 9:15理想的で 最善であるべきだと
思っていました -
9:15 - 9:19しかし 彼らと関わるうちに
-
9:19 - 9:22共感することや柔軟性の
-
9:22 - 9:24大きな価値に気づきました
-
9:24 - 9:26何らかのビジョンをもって始めて
-
9:26 - 9:29それがうまくいかなくても
大したことではないのです -
9:29 - 9:32いろいろ試行錯誤したり 少し変えたりして
-
9:32 - 9:35実際に効果がある 実行できる
別なものを考えればいい -
9:35 - 9:37そういったことがあり 現在は
-
9:37 - 9:39それを原則にしています
-
9:39 - 9:41あの手 この手です
-
9:41 - 9:43あの手 この手です
-
9:43 - 9:45(笑)
-
9:45 - 9:50(拍手)
-
9:50 - 9:52そんな私の指針の一つが
-
9:52 - 9:54「集中すること」です
-
9:54 - 9:56いつも自転車の旅に出る前に
-
9:56 - 9:58少年達を集めて
-
9:58 - 10:00自転車に乗ってる間に考える
-
10:00 - 10:02言葉を一つ伝えます
-
10:02 - 10:05彼らの意識を一つの事柄に
集中させておくためです -
10:05 - 10:07道中 いろんな事が起こりますから
-
10:07 - 10:09例えば 「チームワーク」とか
-
10:09 - 10:11「忍耐」といった言葉です
-
10:11 - 10:13「資源分配」などの
-
10:13 - 10:15難しいコンセプトを与えることもあります
-
10:15 - 10:17「大局観」などは 彼らが
理解できない言葉です -
10:17 - 10:19「大局観」は
-
10:19 - 10:21人生を切り開いていく上で
-
10:21 - 10:23この上なく 重要な戦略です
-
10:23 - 10:26それをマウンテンバイクが教えてくれます
-
10:26 - 10:28少年達には こう言っています
-
10:28 - 10:31「上り道が苦しくて
-
10:31 - 10:33もうこれ以上駄目だって時には
-
10:33 - 10:36目前の障害物は無視して
-
10:36 - 10:38顔を上げて あたりを見回し
-
10:38 - 10:40周囲の風景の変化に目をやりなさい」
-
10:40 - 10:43そうすることで 本当に前に進めるのです
-
10:43 - 10:45それが「大局観」なのです
-
10:45 - 10:47または 過去を振り返って
-
10:47 - 10:49もっと急な山を上りきった経験がある
-
10:49 - 10:52と気付くこともできるでしょう
-
10:52 - 10:55それが 「自尊心」を築き上げるのです
-
10:55 - 10:57例を挙げて ご説明します
-
10:57 - 11:002月初旬に 自転車で出掛けるとします
-
11:00 - 11:03とても寒い上に 冷たい雨まで降っています
-
11:03 - 11:05しとしと しとしと降り続け
-
11:05 - 11:08寒くて凍えるような天気です
-
11:08 - 11:11そんな日に まあ 例えば
ヨクネアムにいるわけです -
11:11 - 11:14雲の隙間から空を見上げます
-
11:14 - 11:17すると ムフラカの頂上にある修道院が見えます
-
11:17 - 11:19今からそこに上って行かなくてはいけません
-
11:19 - 11:22「どうやったって 行けるはずがない」と思いますね
-
11:22 - 11:25それでも 2時間後には
-
11:25 - 11:28修道院の屋根の上に立っているのです
-
11:28 - 11:31泥や
-
11:31 - 11:33血や汗にまみれて
-
11:33 - 11:35そこから ヨクネアムを見下ろすと
-
11:35 - 11:37すべてが とても小さく見えます
-
11:37 - 11:39「アレックス あれがスタートした駐車場だ」
と言います -
11:39 - 11:41「あんなに小さい
-
11:41 - 11:43あそこから来たなんて信じられない」
-
11:43 - 11:45そこから自分自身を
-
11:45 - 11:47愛し始めることができるんです
-
11:48 - 11:50少年達に教える特別な言葉について
-
11:50 - 11:52これまでお話ししましたが
-
11:52 - 11:55いつも自転車の旅の終わりには
また皆で集まって -
11:55 - 11:57その日の言葉が
-
11:57 - 12:00胸に浮かんできて 変化がもたらされた
-
12:00 - 12:02瞬間について 語り合います
-
12:02 - 12:04その話し合いは 時に 非常に
-
12:04 - 12:06インスピレーションに 溢れたものです
-
12:06 - 12:08ある時 一人の少年がこう言いました
-
12:08 - 12:10「死海を見下ろしながら
-
12:10 - 12:12尾根を走っている時…」
-
12:12 - 12:15彼が言っているのはこの場所です ー
-
12:15 - 12:17「エチオピアの村を
-
12:17 - 12:19出た日のことを思い出した
-
12:19 - 12:22僕は兄弟と一緒に村を出た
-
12:22 - 12:24120キロ歩いて
-
12:24 - 12:26スーダンにたどり着いた
-
12:26 - 12:29そこで初めて 水と食料を手に
入れることが出来たんだ」 -
12:29 - 12:32皆は 話をする彼を ヒーローのように見つめています
-
12:32 - 12:34きっと 彼にとっては人生初めての経験です
-
12:34 - 12:37そこには ボランティアで来てくれている
-
12:37 - 12:39私以外の大人もいて
-
12:39 - 12:42彼の話を聞いていました
-
12:42 - 12:44少年は こう続けました
「でも それは ー -
12:44 - 12:46イスラエルに着くまで続く
-
12:46 - 12:48苦難の始まりに過ぎなかった
-
12:48 - 12:50でも やっと今
-
12:50 - 12:52自分がどこにいるのか分かった気がする
-
12:52 - 12:54僕は ここが好きだ」
-
12:54 - 12:56彼が話した時のことを思い出すと
-
12:56 - 12:58今でも鳥肌が立ちます
-
12:58 - 13:01彼はこの彼方にあるモアブ山脈を見ながらその話をしたからです
-
13:01 - 13:03そこは ヨシュアが下って
-
13:03 - 13:05ヨルダンを超えて
-
13:05 - 13:08イスラエルの民をカナンの地に導いた場所です
-
13:08 - 13:103000年前の
-
13:10 - 13:12アフリカからの旅の
-
13:12 - 13:15終盤です
-
13:15 - 13:17大局観と
-
13:17 - 13:19状況と 歴史の3つが
-
13:19 - 13:21私が企画する
-
13:21 - 13:23少年達との自転車の旅における
-
13:23 - 13:25重要な要素となります
-
13:25 - 13:27ホロコーストを生き延びた人たちが
-
13:27 - 13:30作ったキブツ(農場)を訪ねることもあります
-
13:30 - 13:33パレスチナ人の
-
13:33 - 13:36廃墟となった村を訪ねて
-
13:36 - 13:39どうして廃墟になってしまったのか
話し合うこともあります -
13:39 - 13:42数々のユダヤ人入植 ナバト人入植
-
13:42 - 13:44カナン人入植の跡地を
-
13:44 - 13:46見て回ることもあります
-
13:46 - 13:483千 4千 いや 5千年前のことですが
-
13:48 - 13:50そういった歴史的事象 つまり
-
13:50 - 13:53この国の歴史をたどることで
-
13:53 - 13:55少年達は 教育において
-
13:55 - 13:57おそらく 最も重要な価値観を
-
13:57 - 13:59学びます
-
13:59 - 14:03つまり 人生は複雑なもので 白か黒で
-
14:03 - 14:06割り切れるものではないことを理解します
-
14:06 - 14:08複雑さを受け入れることで
-
14:08 - 14:10彼らは より寛容になり
-
14:10 - 14:13寛容さは希望へとつながります
-
14:14 - 14:16私は 少年達と毎週火曜日に
-
14:16 - 14:18自転車に乗ります
-
14:18 - 14:21これは先週の火曜日に撮った写真です
-- まだ1週間もたちません-- -
14:21 - 14:23明日も 彼らと走ります
-
14:23 - 14:26自転車の旅に出る度に
-
14:26 - 14:29こんな素晴らしい場所に立ち
-
14:29 - 14:32自分を取り巻く風景の写真を撮ります
-
14:32 - 14:34そして 生きているということは
-
14:34 - 14:36祝福され 幸福なことだと実感します
-
14:36 - 14:38だからこそ 体中の全ての繊維が
-
14:38 - 14:40痛むのを感じるのです
-
14:40 - 14:42そして 15年前に
-
14:42 - 14:44ニューヨーク大学の
約束された地位を離れ -
14:44 - 14:46自分の生まれた国に
-
14:46 - 14:48戻る勇気を持てたことは
-
14:48 - 14:50祝福され 幸福なことだと感じます
-
14:50 - 14:52自分の故郷で エチオピアや
-
14:52 - 14:54モロッコやロシアから来た
-
14:54 - 14:56問題のある少年たちと
-
14:56 - 14:59こんなに素晴らしい自転車の
旅ができるのですから -
14:59 - 15:01そして 毎週火曜日に
-
15:01 - 15:03ー実際は金曜日もですが ー
-
15:03 - 15:06危険と隣り合わせの
-
15:06 - 15:09イスラエルで生きることの真髄を
-
15:09 - 15:12心の底から喜ぶことができるのは
-
15:12 - 15:15祝福され 幸福なことだと感じます
-
15:15 - 15:17ありがとうございました
-
15:17 - 15:24(拍手)
- Title:
- シモン・ショケン 「ライド・オブ・ホープ」
- Speaker:
- Shimon Schocken
- Description:
-
コンピューター・サイエンスの教授であるシモン・ショケンは、熱心なマウンテン・バイカーでもあります。山道を自転車で駆け上る中で、彼が獲得した人生の教訓を共有するために、イスラエルの少年受刑者を対象に、アウトドアプログラムを開始しました。そして彼らの人生の大いなる困難と本当の成功に触れることになります。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 15:26
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for What a bike ride can teach you | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What a bike ride can teach you | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What a bike ride can teach you | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What a bike ride can teach you | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What a bike ride can teach you | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What a bike ride can teach you | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for What a bike ride can teach you | ||
Mieko Akai accepted Japanese subtitles for What a bike ride can teach you |