女性警官がいかに地域社会の安全性を高めるか
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0:01 - 0:0425年近くもの間
ある大都市で -
0:05 - 0:06警官をしています
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0:07 - 0:08すいぶん長いでしょう?
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0:10 - 0:13その25年間
巡査から本部長まで -
0:13 - 0:15あらゆる階級を経験しました
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0:16 - 0:20数年前
驚きの事実に気付きました -
0:20 - 0:222014年から
ニュージャージー州の -
0:22 - 0:24ポリスアカデミーで修業中の
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0:24 - 0:28警官の卵たちを
調査し始めて分かったのですが -
0:28 - 0:34身体能力検査の結果のせいで
女性の65~80%が -
0:34 - 0:37落第していたのです
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0:37 - 0:39検査の実施方法が変更され
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0:39 - 0:42短い「体育実技の時間」が10回設定され
その中で 身体能力検査に合格することが -
0:42 - 0:45アカデミーの修了要件になっていました
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0:45 - 0:48この実施方法は女性に
大変な不利益をもたらしました -
0:48 - 0:51全課程は5ヶ月ですが
およそ3週間以内に -
0:52 - 0:53身体能力検査に受かることが
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0:53 - 0:55求められることになったのです
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0:56 - 0:58馬鹿げています
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0:59 - 1:01警察機関もアカデミー入校生も
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1:01 - 1:05アカデミーでの研修に
莫大な投資をしていました -
1:06 - 1:09入校生は 入校する前に
経歴をじっくり調べられ -
1:09 - 1:12身体検査、心理検査を受け
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1:12 - 1:14仕事を辞めなくてはなりません
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1:14 - 1:18それから 授業料や装具に
2,000ドル以上かけるのに -
1:18 - 1:21最初の3週間で退学する場合が
多いんですよ? -
1:22 - 1:24ニュージャージー州の
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1:24 - 1:27ひどい状況を知り
米国中の女性警官の -
1:27 - 1:28状況を調べることにしました
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1:29 - 1:34警官に占める女性の割合は
13%足らずでした -
1:34 - 1:38この20年間
その数値は横ばいで推移しています -
1:38 - 1:43最新のデータでは
2013年の時点で -
1:43 - 1:45女性の本部長は3%しかいません
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1:46 - 1:49この割合は
もっと増やせるはずです -
1:49 - 1:53カナダ、オーストラリア、英国
といった国々では -
1:53 - 1:56女性警官の人数は2倍です
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1:56 - 2:00さらに ニュージーランドは
2021年までに 新採用警官を -
2:00 - 2:03男女同数にするという目標に向かい
着実に進んでいます -
2:04 - 2:06他国で 女性警官の数を
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2:06 - 2:08増やすための取り組みを
積極的に行っているのは -
2:09 - 2:12女性が警官に向いているという
事実を裏付ける証拠 ― -
2:12 - 2:1450年以上に渡って得られた
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2:14 - 2:17膨大な量の研究結果があるためです
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2:17 - 2:19研究が示す事実は
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2:19 - 2:22女性警官は 武器を使うことが少なく
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2:22 - 2:25過剰な武力行使で
訴えられることが少ないこと -
2:25 - 2:29女性警官が告発される事案や
市民の苦情申立てを受ける事案が -
2:29 - 2:31少ないこと
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2:32 - 2:34女性警官の存在自体が
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2:34 - 2:37周りの警官が武器を使うことの
抑止力となること -
2:38 - 2:41暴力事件に携わる回数は
男性警官と同程度 -
2:41 - 2:44もしくは男性警官以上なのに
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2:44 - 2:46女性警官のほうが 適切に
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2:46 - 2:49凶暴な行為や威嚇的な行為を
鎮めることができていることです -
2:49 - 2:53女性であることは
警官として大きな強みなのに -
2:53 - 2:56根拠に欠ける身体能力評価基準のせいで
採用できていません -
2:57 - 2:58問題なのは
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2:58 - 3:02米国にはおよそ18,000の
警察機関があり -
3:02 - 3:06その機関ごとにバラバラに
身体能力評価基準を設定していることです -
3:07 - 3:12ポリスアカデミーの多くが
「理想の男性警官」という基準に依存し -
3:12 - 3:15その結果
女性警官の数が減少します -
3:15 - 3:19そのようなアカデミーは
身体能力を過度に重要視し -
3:19 - 3:24地域社会の治安維持や
問題解決の能力 -
3:24 - 3:27コミュニケーション能力のような資質は
軽視します -
3:28 - 3:32そんな中で実施する訓練は
警察活動の実態にそぐわない内容になります -
3:33 - 3:36警察の仕事で 身体能力が必要となる局面は
ごく限られています -
3:36 - 3:411日の仕事のほとんどは
住民同士の揉め事の仲裁です -
3:41 - 3:43それが警察の実態です
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3:45 - 3:47私の子どもたちです
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3:48 - 3:51差別的な結果をもたらす検査を変えれば
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3:51 - 3:55警察内の男女間格差を縮めることができます
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3:56 - 3:58連邦裁判所は
身体能力という観点において -
3:58 - 4:00男性と女性には
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4:00 - 4:03生理的な差があると 判示しています
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4:03 - 4:05科学に基づく見解です
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4:06 - 4:10FBI、連邦保安局、麻薬取締局、合衆国軍
といった -
4:10 - 4:16警察が深い尊敬の念を
抱いている組織では -
4:16 - 4:21検査結果に絶対に
男女格差が出ないようにするため -
4:21 - 4:23身体能力検査の内容を厳密に検討します
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4:23 - 4:24なぜでしょう?
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4:25 - 4:27職員採用には
お金がかかるからです -
4:27 - 4:31優秀な候補者を採用し
繋ぎとめておきたいのです -
4:32 - 4:34前述の研究により
明らかになったことがまだあります -
4:34 - 4:38十分な訓練を受けた女性は
総合的な身体能力に加え業務の遂行という -
4:39 - 4:40もっと重要な面から見ても
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4:40 - 4:43男性警官と互角の能力を持っている
ということです -
4:44 - 4:45警察が 今
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4:45 - 4:49人材確保に苦労していることは
認めざるを得ません -
4:49 - 4:55でも 志願者を増やしたいと
本当に思っているなら 改善できます -
4:55 - 4:59警察はもっと多くの女性を採用し
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4:59 - 5:01研究が明らかにしている
女性の持つ特性を活用できます -
5:01 - 5:06身体能力検査を 公民権法第7編の
趣旨にのっとり 生理学に基づくものとし -
5:06 - 5:10また 妥当性があり
職務に関係があるものとした上で -
5:10 - 5:13その検査突破のために
資質の高い志願者を訓練すればよいのです -
5:14 - 5:16女性警官を増やすことは可能です
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5:17 - 5:19男女間格差を縮めることは可能です
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5:19 - 5:23差別的な結果をもたらす試験を
変えることよって可能になります -
5:23 - 5:25解決手段も
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5:25 - 5:28研究結果、科学、法も揃っています
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5:29 - 5:32身体能力検査方法の変更なんて
じつに簡単な解決策であるはずです -
5:33 - 5:34ありがとうございました
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5:34 - 5:39(拍手)
- Title:
- 女性警官がいかに地域社会の安全性を高めるか
- Speaker:
- イヴォンヌ・ローマン
- Description:
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女性警官は暴力事件を適切に鎮める能力があること、また女性警官の存在が武器の使用頻度の抑制につながることが証明されているにもかかわらず、米国の警官に占める女性の割合は13パーセント足らずです。巡査や本部長としての20年以上の経験に基づき、TEDフェローであるイヴォンヌ・ローマンが、ポリスアカデミーの身体能力検査を変えるという単純なことが、地域社会のためにも警官のためにもなるバランスのとれた警察組織を形成することにいかに役立つか語ります。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 05:51
Naoko Fujii edited Japanese subtitles for How policewomen make communities safer | ||
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