月経前症候群 (PMS) に関する朗報 | ロビン・スタイン=デルーカ | TEDxSBU
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0:09 - 0:12月経前症候群 (PMS) について
聞いたことのある人は? -
0:13 - 0:15皆さん ありますよね?
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0:15 - 0:17ご存知のように女性は生理前に
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0:17 - 0:19少しおかしくなります
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0:19 - 0:24月経周期には理不尽になったり
過敏になるといった ホルモンによる -
0:24 - 0:27感情の浮き沈みがつきものです
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0:27 - 0:28世間一般には
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0:28 - 0:33生殖ホルモンの変動が
このような極端な感情をもたらし -
0:33 - 0:37多くの女性がその影響を受けていると
信じられています -
0:37 - 0:40私は 本日こういった憶測はどれも
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0:40 - 0:42何ら科学的根拠がないということを
お教えします -
0:42 - 0:45PMSについての朗報をお伝えしたいと思います
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0:46 - 0:50まずは PMSがアメリカ文化にいかに
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0:50 - 0:52根づいているかを見ていきましょう
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0:52 - 0:56新聞や雑誌の記事を調べてみると
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0:56 - 1:00誰もがPMSになると
信じられていることが分かります -
1:00 - 1:05『Redbook』 の 『PMSから自由になろう』という
記事によると -
1:05 - 1:11女性の80~90%はPMSに悩んでいるそうです
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1:11 - 1:14『L.A. Muscle magazine』 は
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1:14 - 1:17女性の40~50%がPMSに悩んでいると
警告しており -
1:17 - 1:21精神的にも肉体的にも
女性の健康に影響を及ぼすと言います -
1:21 - 1:24『ウォール・ストリート・ジャーナル』すら
数年前に -
1:24 - 1:28カルシウムでPMSを治療する
記事を載せており -
1:28 - 1:29「毎月 魔女になっていませんか?」と
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1:29 - 1:32女性読者に尋ねています
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1:32 - 1:36こういった記事を目にすると
山のような研究の結果 -
1:36 - 1:40PMSの本質を突き止めたのだと
思われることでしょう -
1:40 - 1:43しかし 半世紀にわたる調査でも
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1:43 - 1:47PMSの定義や原因
治療法はおろか -
1:47 - 1:51そもそもPMSが存在するのかすら
確かではないのです -
1:51 - 1:54心理学者による一般的な定義は
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1:54 - 1:59PMSは排卵から月経時までの
ネガティブな行動や -
1:59 - 2:02認知的 身体的な症状です
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2:02 - 2:04ここからが厄介になります
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2:04 - 2:10150種もの異なる症状が
PMSの診断に使われていますが -
2:10 - 2:12これはほんの一例です
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2:12 - 2:14ここで はっきりさせたいと思いますが
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2:14 - 2:17私は女性にこういった症状は現れないと
言っているのではありません -
2:17 - 2:20これらの症状がいくつか現れたとしても
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2:20 - 2:23精神疾患の領域ではないという事と
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2:23 - 2:26心理学者がこんなに曖昧な
疾患を定義したら -
2:26 - 2:29その診断はつまるところ
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2:29 - 2:32無意味なものになってしまうと
言いたいのです -
2:32 - 2:35こんなに「症状のリスト」が膨大だったら
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2:35 - 2:38私もPMS あなたもPMS
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2:38 - 2:403列目にいる男性もPMS
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2:40 - 2:43うちの犬ですらPMSになってしまいます (笑)
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2:44 - 2:465つの症状があればPMSだと言う
研究者がいれば -
2:46 - 2:483つだという人もいます
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2:48 - 2:51日常生活に支障がなければ
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2:51 - 2:53問題ないと言う研究者もいますし
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2:53 - 2:56些細な症状も見逃せないと言う人もいます
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2:56 - 2:59このように何年もの間
PMSの定義が -
2:59 - 3:01標準化されていないため
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3:01 - 3:05心理学者が有病率を報告しようとすると
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3:05 - 3:07その予測は女性の5%から
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3:07 - 3:0997%までと幅広くなり
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3:09 - 3:14PMSはまれな疾患であると同時に
ありふれた疾患だという事になります -
3:15 - 3:21概して PMSの調査方法に
弱点があることが大きいのです -
3:21 - 3:27まず 多くの研究では過去の症状について
尋ねています -
3:27 - 3:30過去に遡り 記憶に頼っているため
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3:30 - 3:33少なくとも2か月連続して
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3:33 - 3:36毎日 症状の記録を取る
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3:36 - 3:39プロスペクティブ・レポートと比較すると
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3:39 - 3:41PMSの報告が増大する事が
分かっています -
3:41 - 3:46また多くの研究で
対象が中流の白人女性に限られており -
3:46 - 3:50研究結果を女性すべてに
あてはめるのは問題があります -
3:51 - 3:55PMSは文化的要素が
強いことが知られており -
3:55 - 3:58西側諸国以外で聞くことは
ほとんどありません -
3:59 - 4:023つ目に対照実験でない
研究が多いことです -
4:02 - 4:06PMSの症状がある女性の特徴を
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4:06 - 4:07理解しようと思ったら
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4:07 - 4:11そうでない女性と
比較する必要があります -
4:11 - 4:15そして最後は PMSの診断に
それぞれ異なる症状 -
4:15 - 4:18発症期間 症状の重さに注目した
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4:18 - 4:21まちまちな調査票を使用していることです
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4:21 - 4:24どんな状況下でも
信頼できる調査を行うには -
4:24 - 4:28科学者は 条件を構成する
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4:28 - 4:29特定の特性に同意して初めて
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4:29 - 4:31同じ対象についての討議ができるのです
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4:31 - 4:34PMSについてはそうではありませんでした
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4:34 - 4:36しかし 1994年に
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4:36 - 4:40『精神障害の診断と統計マニュアル』が
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4:40 - 4:43―略してDSMとして知られていますが
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4:43 - 4:46これは精神科医の手引きでもあります―
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4:46 - 4:50PMSを月経前不快気分障害
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4:50 - 4:53PMDDと再定義しました
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4:54 - 4:58不快気分とは落ち着きのなさや
不安感の事です -
5:00 - 5:03この新たなDSMガイドラインによると
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5:03 - 5:06前年の月経周期のほとんどで
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5:06 - 5:1011の内少なくとも5つ以上の症状が
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5:10 - 5:13月経開始の1週間前に
起きていなければなりません -
5:13 - 5:17そしてこの症状は月経が始まると緩和され
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5:17 - 5:21月経終了後の翌週に
症状は消えてしまうのです -
5:22 - 5:25症状の内1つは4つのリストの
どれかに当てはまらなくてはなりません -
5:25 - 5:31気分の浮沈 神経過敏
不安障害 うつ -
5:32 - 5:35他の症状は1枚目や
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5:35 - 5:372枚目のスライドにあったような
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5:37 - 5:40感情をコントロールできない事や
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5:40 - 5:43睡眠や食欲の変化などです
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5:43 - 5:48DSMは更に これらの症状を
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5:48 - 5:52臨床的に激しい苦痛を伴う症状-
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5:52 - 5:55仕事や学校生活
人間関係に -
5:55 - 5:57支障が出るといった症状と
関連付けました -
5:57 - 6:01そして こういった症状とその重さを連続して
少なくとも2周期にわたって -
6:01 - 6:05毎日記録してもらいました
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6:05 - 6:09そして最後にDSMは
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6:09 - 6:15既に罹患しているものとは別の
情緒障害の診断を必要としました -
6:15 - 6:18科学的な観点からみると
大いなる改善です -
6:18 - 6:20これで症状の数が限定され
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6:20 - 6:24より重度の 機能障害が診断に必要とされ
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6:24 - 6:29症状の記録と期間も具体的になりました
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6:29 - 6:32この基準を使用して
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6:32 - 6:34最新の研究を調べると
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6:34 - 6:36平均して
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6:36 - 6:413~8%の女性がPMDDでした
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6:42 - 6:44すべての女性ではなく
ほとんどの女性でもなく -
6:44 - 6:47大多数でも 多くの女性でもなく
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6:47 - 6:49たった3~8%だったのです
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6:50 - 6:55どんな人でもストレスに満ちた出来事や
楽しいひととき -
6:55 - 6:57特定の曜日といった変数の方が
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6:57 - 7:01月経周期よりもずっと正確に
気分の変動を予測できるのです -
7:01 - 7:04これこそ科学界が1990年代から得ている
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7:04 - 7:05情報なのです
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7:05 - 7:092002年 同僚と共著で
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7:09 - 7:12PMSとPMDD研究に関する論文を
発表したところ -
7:12 - 7:16同様の論文が複数
心理学専門誌に発表され始めました -
7:16 - 7:21不思議なのは
この情報が一般に広まらない事です -
7:21 - 7:23なぜ この神話は廃れないのでしょうか?
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7:23 - 7:30女性が書籍 TV 映画 ウェブから
誰もがPMSになるという -
7:30 - 7:32メッセージを次々と受け取ると
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7:32 - 7:35これは本当に違いないと思うようになります
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7:35 - 7:41研究では誰もがPMSになると
信じている人の方が -
7:41 - 7:45自分はPMSだと誤って
訴える傾向があります -
7:45 - 7:47「誤って」とは
どういう意味かをご説明します -
7:47 - 7:50「あなたはPMSですか?」と尋ねると
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7:50 - 7:51ある患者は はいと答えます
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7:51 - 7:54しかし 2か月にわたって
心理的症状を -
7:54 - 7:56毎日記録してもらうと
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7:56 - 7:59その症状と月経サイクルには
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7:59 - 8:01何ら関連がないのです
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8:02 - 8:06PMS神話が廃れない他の理由は
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8:06 - 8:09狭い世界に閉じ込められた
女性の役割に関係があります -
8:10 - 8:12ジョーン・クリスラーといった
フェミニスト心理学者は -
8:12 - 8:18PMSの御旗があれば
女性らしくないとされ 普段は隠している -
8:18 - 8:21感情を表すことができるのだと
指摘しました -
8:22 - 8:25普遍的な理想の女性の定義は
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8:25 - 8:28幸せで 愛情深く
他者への思いやりがあり -
8:28 - 8:31その役割に満足をしているということです
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8:31 - 8:37PMSなら理想の女性という
タイトルを失うことなく -
8:37 - 8:40怒りや不平 いらつきを
表明できます -
8:40 - 8:44本当は ホルモンよりも
周りの環境といった変数の方が -
8:44 - 8:47女性を怒らせる理由に成り得ます
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8:47 - 8:50しかし ホルモンを怒りの理由にすれば
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8:50 - 8:53責任を逃れ 批判をかわせるのです
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8:53 - 8:56「これは本来の彼女じゃない
自分ではどうにもならないんだ」 -
8:56 - 9:03これが都合のいい言い訳であり続ける限り
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9:03 - 9:06女性の怒りに対する人の反応は
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9:06 - 9:09「ああ あの日なんだね」にとどまり
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9:09 - 9:14女性が社会で深刻に受け止められたり
変革を起こして行く機会は非常に限られます -
9:14 - 9:18さて PMS神話によって
他に利益を受けるのは誰でしょうか? -
9:18 - 9:20PMS治療は
利益を生み出す -
9:20 - 9:24好況産業になったのです
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9:24 - 9:30Amazon.comでは現在1,900以上の
PMS治療の本が見つかります -
9:31 - 9:34Googleで検索してみると
数えきれないほどの -
9:34 - 9:37病院やワークショップ
セミナーを見つけることができます -
9:38 - 9:40インターネットの
医療情報源として名高い -
9:40 - 9:45WebMD や Mayo Clinicは
PMSを疾患として掲載しています -
9:45 - 9:48本来は症候群なのに
疾患としてリストされています -
9:48 - 9:52医師が処方する薬品までリストされています
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9:52 - 9:54抗うつ剤やホルモン剤などです
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9:54 - 10:00興味深いことに どちらのサイトでも
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10:00 - 10:04効能には個人差があると
言っています -
10:04 - 10:06これはおかしな話ですね
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10:06 - 10:09PMSもそのはずですが
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10:09 - 10:11特定の原因による特定の疾患となるなら
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10:11 - 10:15その治療により
多くの女性が良くなるはずです -
10:15 - 10:17でもこの治療法はそうではありません
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10:17 - 10:21FDA(米国食品医薬品局)規制によると
効果があるとされる薬品は -
10:21 - 10:23ターゲットとなる人口の多数で
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10:23 - 10:27臨床的に著しい改善が
見られなければならないのです -
10:27 - 10:31ですから これらの治療は
全く役立っていないことになります -
10:31 - 10:35それでもPMSはありふれた心の病であり
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10:35 - 10:38治療が可能だという神話がもたらす
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10:38 - 10:41経済的利益は莫大なものです
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10:42 - 10:45抗うつ剤やホルモン剤といった
薬品が処方されると -
10:45 - 10:503か月ごとの医師のフォローアップが必要となり
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10:50 - 10:52通院し続けなくてはなりません
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10:52 - 10:55出産適齢期にある間は
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10:55 - 10:59処方薬を飲まなくてはならないとなると
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10:59 - 11:02製薬会社は莫大な利益を得られます
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11:02 - 11:05マイドールといった市販薬でさえ
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11:05 - 11:09緊張や興奮といったPMSの症状を
治療するとうたっていますが -
11:09 - 11:13含まれているのは
ただの利尿成分や鎮痛成分 -
11:13 - 11:15そしてカフェインだけです
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11:15 - 11:18カフェインの持つ魔法の力に
反論する気はありませんが -
11:18 - 11:22緊張を緩和するとはとても思えません
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11:22 - 11:282002年以来 マイドールはTeen Midol を
思春期の少女に売り込んでいます -
11:29 - 11:31製薬会社は早くから
若い女性をターゲットにして -
11:31 - 11:36誰もがPMSになり モンスターになると
信じ込ませるのです -
11:36 - 11:38「でも待って
これは対処できます -
11:38 - 11:41マイドールを飲めば
人間に戻れますよ」 -
11:41 - 11:472013年に マイドールは
総売上高4千8百万ドルに達しました -
11:48 - 11:53PMS神話によって
利益を得る者がいる一方 -
11:53 - 11:57女性には深刻な悪影響が出ています
-
11:57 - 12:00まず リプロダクティブ・ヘルスの
医療化が進むことです -
12:00 - 12:02まず リプロダクティブ・ヘルスの
医療化が進むことです -
12:02 - 12:06医学界は長い間
女性の生殖プロセスは -
12:06 - 12:11治療が必要な病気であるとしてきた伝統があり
-
12:11 - 12:15これが過剰な帝王切開
子宮摘出やホルモン療法といった -
12:15 - 12:18大きな代償をもたらしていて
-
12:18 - 12:22女性の健康を促進するどころか
むしろ損なっています -
12:23 - 12:28次にPMS神話は女性は理性的でなく
感情的すぎるという -
12:28 - 12:30ステレオタイプの一因となっています
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12:31 - 12:35月経周期がホルモンによる
感情の浮き沈みとされることで -
12:35 - 12:37女性は怒りっぽい生き物とされ
-
12:37 - 12:41女性全般が持つ力量が
簡単に疑問視されてしまいます -
12:41 - 12:44女性は職場で飛躍的な
躍進を遂げてきました -
12:44 - 12:48それでも政界や実業界といった分野で
高い地位につく -
12:48 - 12:51女性は極めて少数です
-
12:51 - 12:56優れたCEOや上院議員の資質として
-
12:56 - 13:01合理性や安定性
力量といったことが -
13:01 - 13:03思い浮かびます
-
13:03 - 13:07私達の文化では
これらは男性の特性のように思えますが -
13:07 - 13:10PMS神話がこの一因になっています
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13:10 - 13:13心理学者には人の感情というものに
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13:13 - 13:16男女差はないと分かっています
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13:16 - 13:20ある研究で4か月から6か月間
男女の被験者を調査したところ -
13:20 - 13:23双方が経験する感情のむらの
質にも量にも -
13:23 - 13:27性差は見られませんでした
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13:27 - 13:31そして最後にPMS神話が障壁となり
女性が感情的になる -
13:31 - 13:35本当の原因に対処できないままでいます
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13:35 - 13:39人間関係の質や労働条件
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13:39 - 13:44人種差別や性差別といった社会問題や
貧困による生活苦のほうが -
13:44 - 13:47日々の感情に影響を及ぼすのです
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13:47 - 13:51PMSの影に感情が隠れてしまうことで
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13:51 - 13:55女性はネガティブな感情の原因を
理解する機会を失い -
13:55 - 14:00その原因に取り組む機会が奪われています
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14:00 - 14:03PMSに関する朗報は
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14:03 - 14:08月経周期により何らかの症状が
現れる女性もいますが -
14:08 - 14:11ほとんど人は心の病になったりは
しないという事です -
14:11 - 14:15仕事や学校に通い
家族の世話をする中で -
14:15 - 14:17いつも通りの生活を送れます
-
14:17 - 14:21感情や機嫌に男女の差は
-
14:21 - 14:22ほとんどないと分かっているのです
-
14:22 - 14:27ですから 女性は魔女だというお定まりの
PMS神話には別れを告げ -
14:27 - 14:32大多数の女性は情緒豊かで
プロ意識に満ちた -
14:32 - 14:35日常生活を送っているという
現実を受け入れませんか -
14:36 - 14:37ありがとうございました
-
14:37 - 14:39(拍手)
- Title:
- 月経前症候群 (PMS) に関する朗報 | ロビン・スタイン=デルーカ | TEDxSBU
- Description:
-
このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。広く知られているように、多くの女性は生理前にちょっとおかしくなります。生殖ホルモンにより感情の起伏が激しくなるとされていますが、PMSはその定義、原因、治療法はおろかPMSの存在自体にも確かな科学的根拠はないと心理学者のロビン・スタイン=デルーカは言います。デルーカは、判明している事とそうでない事を整理し、PMS神話が根強く続く理由を説明します。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 14:42
Mari Arimitsu approved Japanese subtitles for The good news about PMS | Robyn Stein DeLuca | TEDxSBU | ||
Mari Arimitsu edited Japanese subtitles for The good news about PMS | Robyn Stein DeLuca | TEDxSBU | ||
Mari Arimitsu edited Japanese subtitles for The good news about PMS | Robyn Stein DeLuca | TEDxSBU | ||
Mari Arimitsu edited Japanese subtitles for The good news about PMS | Robyn Stein DeLuca | TEDxSBU | ||
Eriko Tsukamoto accepted Japanese subtitles for The good news about PMS | Robyn Stein DeLuca | TEDxSBU | ||
Eriko Tsukamoto edited Japanese subtitles for The good news about PMS | Robyn Stein DeLuca | TEDxSBU | ||
Eriko Tsukamoto edited Japanese subtitles for The good news about PMS | Robyn Stein DeLuca | TEDxSBU | ||
Eriko Tsukamoto edited Japanese subtitles for The good news about PMS | Robyn Stein DeLuca | TEDxSBU |