実際に異常気象が増えているのか? — R.・サラバナン
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0:06 - 0:092016年から2019年の間に
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0:09 - 0:13気象学者は 世界中で
記録破りの熱波 -
0:13 - 0:17カリフォルニア州とオーストラリアで
燃え盛る山火事を観測し -
0:17 - 0:22サイクロンが5つ連続カテゴリー5となる
記録も残しました -
0:22 - 0:27異常気象が最近40年間増えており
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0:27 - 0:31現在の予測では
この傾向が続くと示唆されています -
0:31 - 0:34こういった自然災害は
単に悪天候なのでしょうか? -
0:34 - 0:37それとも 気候変動によるもの
なのでしょうか? -
0:37 - 0:39この疑問に答えるには
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0:39 - 0:43天気・天候と気候の違いに関して
何点か理解する必要があります — -
0:43 - 0:48それらが何であるのか
どうやって予測し 予測により何がわかるのか -
0:48 - 0:52気象学者は天気を
ある特定の時間と場所での -
0:52 - 0:55大気の状態だと定義しています
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0:55 - 0:58現在 研究者はある地域の天気を1週間後まで
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0:58 - 1:01約80%の正確さで 予測することができます
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1:01 - 1:05気候とは ある地域の1ヶ月以上にわたる
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1:05 - 1:09平均的な大気の状態のことです
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1:09 - 1:13気候予測は 今後何十年間にわたる
平均気温を予測できますが -
1:13 - 1:18どんな特定の気象事象が起こるかは
予測できません -
1:18 - 1:22この2種類の予測は
非常に異なる情報を提供してくれますが -
1:22 - 1:25それは 異なるデータに基づいているからです
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1:25 - 1:26天気を予測するには
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1:26 - 1:30気象学者は大気の初期条件を
測定する必要があります -
1:30 - 1:35初期条件とは ある地域の天気を決定する
現在の降水量 気圧 湿度 -
1:35 - 1:40風速と風向です
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1:40 - 1:45毎日2回
気象学者は 世界中の800以上の拠点から -
1:45 - 1:48観測気球を大気に放ちます
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1:48 - 1:52気球には「ラジオゾンデ」という機器が
搭載されており -
1:52 - 1:53初期条件を測定し
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1:53 - 1:57情報を世界中の気象センターに送信します
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1:57 - 2:01気象学者は データを
物理学の予測モデルにかけて -
2:01 - 2:04最終的な天気予報を作成するのです
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2:04 - 2:07残念ながら この世界的なデータ網を
阻んでいるものがあり -
2:07 - 2:10完璧な予測をすることができません
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2:10 - 2:13それは 天気が根本的に
「カオス系」だからです -
2:13 - 2:18つまり 非常に敏感なので
完璧な予測をするためには -
2:18 - 2:22カオス系の全ての要素に関する
完全な情報がないと不可能なのです -
2:22 - 2:24たったの10日間の間に
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2:24 - 2:30非常に小さな撹乱が
大気の条件に大きな影響を与えることがあり -
2:30 - 2:352週間以上先の信頼できる天気の予測を
不可能にしてしまいます -
2:35 - 2:39他方で 気候の予測は 天気とくらべると
乱されることがずっと少ないのです -
2:39 - 2:42ひとつには ある地域の気候は
気候の定義からして -
2:42 - 2:45全天候データの平均だからです
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2:45 - 2:48もうひとつの理由として 気候の予測は
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2:48 - 2:51現時点において
大気で起こっていることを無視し -
2:51 - 2:54起こり得ることの幅に注目するからです
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2:54 - 2:58このパラメーターを「境界条件」といい
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2:58 - 3:03名前の通り 気候や天候の
制約条件として働きます -
3:03 - 3:07境界条件の1つの例として
太陽放射があります -
3:07 - 3:12ある地点と太陽との正確な距離と角度を
分析することにより -
3:12 - 3:16その地域に降り注ぐ熱量を特定できます
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3:16 - 3:19太陽の年間を通しての動きが
分かっていますので -
3:19 - 3:23気温にどういう影響があるのか
正確に予測することができます -
3:23 - 3:25何年にもわたるデータを平均すると
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3:25 - 3:30季節を含む 定期的なパターンが
明らかになります -
3:30 - 3:35大部分の境界条件は ほとんど変動しない
明確に定義された値です -
3:35 - 3:39ですので 研究者は何年も先の気候変動を
信頼性を持って予測することができます -
3:39 - 3:42ただ そう簡単ではありません
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3:42 - 3:44こういった境界条件がわずかに変わるだけで
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3:44 - 3:49カオス系である天気は 大きく変動します
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3:49 - 3:53たとえば 地球の表面温度は
過去150年で -
3:53 - 3:561℃近く上昇しました
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3:56 - 3:59これは小さな変化に思えるかもしれませんが
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3:59 - 4:02この1度の変動をエネルギーに換算すると
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4:02 - 4:07約百万個の核弾頭を
大気圏に投入したのと同等なのです -
4:07 - 4:12この莫大なエネルギーにより
もう既に -
4:12 - 4:16熱波 干ばつ 高潮の数が
劇的に増えています -
4:16 - 4:22では 異常気象の原因は ランダムな偶然か
気候変動なのか どちらなのでしょうか? -
4:22 - 4:23その答えは
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4:23 - 4:26天気は 常にカオスに支配され続けますが
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4:26 - 4:32気候が変動することにより
異常気象が増える可能性はあります -
4:32 - 4:37世界中の科学者のほとんどが
気候が変動していること -
4:37 - 4:40および人間の活動が変動を加速していることに
合意しています -
4:40 - 4:42ただ 幸いにして
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4:42 - 4:46どの人間の行動が
気候に最も影響を及ぼしているのか -
4:46 - 4:50変化している境界条件を追跡することで
特定できます -
4:50 - 4:54ですので 来月の天気・天候は
分からないとしても -
4:54 - 4:59皆で協力して 今後何世紀にもわたって
気候を変動から守ることは可能です
- Title:
- 実際に異常気象が増えているのか? — R.・サラバナン
- Speaker:
- R.・サラバナン
- Description:
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2016年から2019年の間に、世界中で
記録破りの熱波や燃え盛る山火事、史上最も長く連続した一連のカテゴリー5のサイクロンが起こりました。異常気象が最近40年間増えており、現在の予測では、この傾向が続くと示唆されています。では、異常気象が増えているのは、ランダムな偶然か気候変動なのか、どちらなのでしょうか?R・サラバナンが探ります。講師:R.・サラバナン
監督:Hype CG*このビデオの教材:
https://ed.ted.com/lessons/is-the-weather-becoming-more-extreme-r-saravanan - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
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