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データを見せて:自分自身の専門家になる | タリシア・ウィリアムズ | TEDxClaremontColleges

  • 0:05 - 0:09
    子供の頃 データや数値から
    得られる情報が大好きでした
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    子供の頃 データや数値から
    得られる情報が大好きでした
  • 0:11 - 0:14
    子供の頃 データや数値から
    得られる情報が大好きでした
  • 0:14 - 0:16
    なので両親が数字を使って
    嘘を言うのが嫌でした
  • 0:16 - 0:22
    なので両親が数字を使って
    嘘を言うのが嫌でした
  • 0:22 - 0:26
    ”タリシア 何回言えばわかるんだ
    もう1000回目だぞ”
  • 0:26 - 0:30
    違うわパパ まだ17回目よ
  • 0:30 - 0:34
    2回は私のせいじゃないし(笑)
  • 0:34 - 0:36
    これが統計学の道に進む
    きっかけの一つになりました
  • 0:36 - 0:38
    人が数字を使って隠すものは
    何なのか知りたかったのです
  • 0:38 - 0:41
    人が数字を使って隠すものは
    何なのか知りたかったのです
  • 0:41 - 0:42
    統計学者として―
  • 0:42 - 0:45
    自分が判断できるように
    私にはデータを示してほしい
  • 0:45 - 0:49
    自分が判断できるように
    私にはデータを示してほしい
  • 0:49 - 0:52
    主人のドナルドとの間に
    3人目の子供を授かり
  • 0:52 - 0:55
    主人のドナルドとの間に
    3人目の子供を授かり
  • 0:55 - 0:58
    妊娠41週半
    予定日を過ぎていました
  • 0:58 - 1:00
    統計学的に言えば―
  • 1:00 - 1:03
    95%の信頼区間内にある
    と言えます(笑)
  • 1:03 - 1:05
    95%の信頼区間内にある
    と言えます(笑)
  • 1:05 - 1:07
    この段階になると―
  • 1:07 - 1:09
    数日おきに 胎児のストレステストを
    受ける必要があります
  • 1:09 - 1:11
    数日おきに 胎児のストレステストを
    受ける必要があります
  • 1:11 - 1:13
    これはあらかじめ決められた検査で―
  • 1:13 - 1:17
    胎児が過度のストレスを
    感じていないかを調べる検査です
  • 1:17 - 1:20
    受け持ちの医者に診察してもらうわけではなく
  • 1:20 - 1:23
    たまたま勤務時間で病院にいる医者の
    診察を受けます
  • 1:23 - 1:26
    ストレステストを始めて20分後
    医者が来てこう言います
  • 1:26 - 1:30
    ストレステストを始めて20分後
    医者が来てこう言います
  • 1:30 - 1:35
    ”胎児はストレスにさらされています
    誘発分娩が必要です”
  • 1:35 - 1:41
    さあ 統計学者として
    私は何と答えたでしょう?
  • 1:41 - 1:43
    ”データを見せください!”
  • 1:43 - 1:46
    そこで医者が言うには
  • 1:46 - 1:49
    胎児の心拍数は18分まで正常範囲だったが
  • 1:49 - 1:50
    その後下降して
  • 1:50 - 1:54
    最後の2分間はほとんど
  • 1:54 - 1:57
    母体の心拍数みたいな値だと
  • 1:57 - 2:00
    ”これ実際に私の心拍数なのでは?
  • 2:00 - 2:01
    私 少し動いてしまったので―
  • 2:01 - 2:04
    ほら測定中じっと寝ていなきゃいけないけど
  • 2:04 - 2:06
    妊娠41週目だと20分間でもきついんですよ
  • 2:06 - 2:08
    赤ちゃんが動き回っていたのかも”
  • 2:08 - 2:12
    でも医者は
    ”危険は冒したくない”
  • 2:12 - 2:14
    そこで私は言ったんです
  • 2:14 - 2:16
    ”もし私が妊娠36週で
    同じデータが出たとしたら―
  • 2:16 - 2:19
    ”もし私が妊娠36週で
    同じデータが出たとしたら―
  • 2:19 - 2:22
    誘発分娩を勧めますか?”
  • 2:22 - 2:26
    ”いや 38週までは待つだろうね
  • 2:26 - 2:28
    でもあなたはもうすぐ42週だ―
  • 2:28 - 2:30
    胎児をお腹にとどめる理由はない
  • 2:30 - 2:33
    病室の準備をしましょう”
  • 2:36 - 2:42
    ”じゃあもう一度測定してみるのはどうですか?
  • 2:42 - 2:44
    より多くのデータが取れるし―
  • 2:44 - 2:47
    20分間頑張ってじっとしていますので
  • 2:47 - 2:50
    二回の平均を取って
  • 2:50 - 2:53
    原因を調べられる”(笑)
  • 2:53 - 2:57
    それでも医者は
  • 2:57 - 3:03
    ”奥さん 私はただ
    流産してほしくないだけだ”
  • 3:03 - 3:06
    それは私たち夫婦も同感です
  • 3:06 - 3:07
    そこで さらに医者は
  • 3:07 - 3:12
    ”予定日を過ぎた場合
    流産する確率は倍になります
  • 3:12 - 3:16
    病室を取りましょう”
  • 3:16 - 3:22
    こう言われたら
    統計学者としての私は何と言うでしょう
  • 3:22 - 3:24
    ”そのデータ見せてください!”
  • 3:24 - 3:25
    確率の話をするっていうなら
  • 3:25 - 3:27
    私は毎日毎日確率の研究ばっかしているんだから
  • 3:27 - 3:29
    徹底的に議論してやろうじゃない(笑)
  • 3:29 - 3:31
    徹底的に議論してやろうじゃない(笑)
  • 3:31 - 3:33
    "わかりました 流産率が倍になるって
    30%から60%に上がるってことですか?
  • 3:33 - 3:36
    "わかりました 流産率が倍になるって
    30%から60%に上がるってことですか?
  • 3:36 - 3:38
    どのくらいの数値なんですか?”
  • 3:38 - 3:41
    ”そこまでじゃないけど
    確率は倍になるんだよ―
  • 3:41 - 3:46
    我々はただ赤ちゃんのために
    最善を尽くしたいだけだ”
  • 3:46 - 3:49
    私はひるまず 別の角度から攻めます
  • 3:49 - 3:54
    ”臨月の女性1000人のうち―
  • 3:54 - 3:57
    何人が予定日の直前に
    流産しますか?”
  • 3:57 - 3:59
    何人が予定日の直前に
    流産しますか?”
  • 3:59 - 4:02
    医者は顔を上げて私たちを見て
  • 4:02 - 4:07
    だいたい1000人に1人だと言う
  • 4:07 - 4:09
    ”では臨月の女性1000人のうち―
  • 4:09 - 4:14
    何人が予定日の直後に
    流産しますか?”
  • 4:14 - 4:17
    ”2人ぐらいですね”(笑)
  • 4:17 - 4:20
    ”つまり私が流産する確率は
    0.1から0.2%に上がるということですね”
  • 4:20 - 4:23
    ”つまり私が流産する確率は
    0.1から0.2%に上がるということですね”
  • 4:23 - 4:28
    ”つまり私が流産する確率は
    0.1から0.2%に上がるということですね”
  • 4:28 - 4:30
    このデータでは 現時点では
    誘発分娩が必要だとは納得できない
  • 4:30 - 4:32
    このデータでは 現時点では
    誘発分娩が必要だとは納得できない
  • 4:32 - 4:34
    そこで次に 誘発分娩によって
  • 4:34 - 4:38
    帝王切開の必要性が高まるかどうか
    話し合いました
  • 4:38 - 4:41
    できる限りそれは避けたいので
  • 4:41 - 4:43
    とどめに私は言いました
  • 4:43 - 4:46
    ”本当言うと
    私の予定日は正確だとは思えません”
  • 4:46 - 4:47
    (笑)
  • 4:47 - 4:50
    これには医者もびっくりして
    困った様子でした
  • 4:50 - 4:51
    これには医者もびっくりして
    困った様子でした
  • 4:51 - 4:53
    私は
    ”ご存知じゃないかもしれないけど
  • 4:53 - 4:55
    通常 出産予定日は
  • 4:55 - 4:59
    標準的な28日月経周期を前提に
    計算されるんです
  • 4:59 - 5:00
    私の周期はある時は27日
    長い時には38日もあるんですよ
  • 5:00 - 5:03
    私の周期はある時は27日
    長い時には38日もあるんですよ
  • 5:03 - 5:06
    証拠のデータも集めています"
  • 5:06 - 5:09
    (笑)
  • 5:09 - 5:15
    結局 誘発分娩はやめて
    その日は帰りましたが
  • 5:15 - 5:21
    権利放棄の書類に
    サインしなければなりませんでした
  • 5:21 - 5:25
    何も医者の言うことを聞くなと
    言っているわけではありません
  • 5:25 - 5:28
    1人目の子供は
    妊娠38週で誘発分娩でしたから
  • 5:28 - 5:30
    頸管粘液が少なかったので
  • 5:30 - 5:33
    医療介入反対派ではないんですから
  • 5:33 - 5:37
    ではどうしてその日私たちは
    確信を持ってノーと言えたのでしょうか?
  • 5:37 - 5:40
    違う結果を示すデータを
    持っていたからです
  • 5:40 - 5:44
    私と夫が6年間ずっと集めていた
    私の体温変動の記録が
  • 5:44 - 5:47
    医者の判断とは異なる根拠を示したわけです
  • 5:47 - 5:49
    医者の判断とは異なる根拠を示したわけです
  • 5:49 - 5:56
    事実 受精した日までほぼ正確に
    遡って推測できます
  • 5:56 - 5:58
    これ お子さんの結婚式の
    スピーチにも役立ちますよ(笑)
  • 5:58 - 6:01
    これ お子さんの結婚式の
    スピーチにも役立ちますよ(笑)
  • 6:01 - 6:04
    "ええ 昨日のことのように覚えているわ
  • 6:04 - 6:07
    あの日あなたのお父さんと見つめあったとき
  • 6:07 - 6:11
    私は37℃の高温期だったのよ・・・
    なんてね"(笑)
  • 6:11 - 6:18
    22年後 こんな話をしてるかもしれません
    -冗談はさておき
  • 6:18 - 6:21
    あの日自信を持って病院を出られたのは
    データを集めていたからです
  • 6:21 - 6:23
    では このデータは何に見えますか?
  • 6:23 - 6:26
    これは月経周期中の女性の―
  • 6:26 - 6:29
    起床時の体温を記録した標準的なチャートです
  • 6:29 - 6:30
    起床時の体温を記録した標準的なチャートです
  • 6:30 - 6:32
    月経周期の初めから
    次の周期の初めまで
  • 6:32 - 6:34
    月経周期の初めから
    次の周期の初めまで
  • 6:34 - 6:36
    体温はランダムではないことが分かりますね
  • 6:36 - 6:38
    明らかにパターンがあります
    周期の初めは低かった体温が―
  • 6:38 - 6:40
    明らかにパターンがあります
    周期の初めは低かった体温が―
  • 6:40 - 6:43
    ここでジャンプして
    周期の終わりには高温になりますね
  • 6:43 - 6:45
    ここでジャンプして
    周期の終わりには高温になりますね
  • 6:45 - 6:47
    ここでは何が起こっているのでしょうか?
  • 6:47 - 6:49
    このデータは何を教えてくれますか?
  • 6:49 - 6:52
    周期の初めには
  • 6:52 - 6:55
    エストロゲンというホルモンが優勢です
  • 6:55 - 6:59
    エストロゲンは体温を下げる効果があります
  • 6:59 - 7:02
    排卵すると 卵子が放たれ
  • 7:02 - 7:07
    プロゲステロンが増加し
  • 7:07 - 7:11
    受精卵の受け入れに備え
    体温が上昇します
  • 7:11 - 7:15
    受精卵の受け入れに備え
    体温が上昇します
  • 7:15 - 7:18
    なぜ体温が上がるかというと―
  • 7:18 - 7:21
    なぜ鳥が卵の上に座るのか
    考えてみてください
  • 7:21 - 7:24
    なぜ鳥が卵の上に座るのか
    考えてみてください
  • 7:24 - 7:26
    卵を温めるためです
  • 7:26 - 7:27
    卵を温めるためです
  • 7:27 - 7:30
    女性の体でもそれが
    毎月毎月起きているのです
  • 7:30 - 7:32
    女性の体でもそれが
    毎月毎月起きているのです
  • 7:32 - 7:34
    新しい命を温めるため
    体温が上がるということです
  • 7:34 - 7:38
    もし妊娠していなければ―
  • 7:38 - 7:42
    エストロゲンが再び増え
    周期がまた最初から始まります
  • 7:42 - 7:44
    でも もし妊娠していれば
  • 7:44 - 7:47
    時にはそこからさらに体温が上がり
  • 7:47 - 7:50
    9か月の間高温のままです
  • 7:50 - 7:54
    だから妊婦は汗かきで熱がりなんです
    (笑)
  • 7:54 - 7:57
    それだけ体温が高いのです
  • 7:57 - 8:01
    これは3、4年前に作った図です
  • 8:01 - 8:03
    この図には本当にわくわくしました
  • 8:03 - 8:06
    体温の低い状態から
  • 8:06 - 8:09
    5日間ほど体温が上がります
  • 8:09 - 8:11
    5日というのは受精卵が卵管を通り
    着床するのにかかる期間です
  • 8:11 - 8:14
    5日というのは受精卵が卵管を通り
    着床するのにかかる期間です
  • 8:14 - 8:17
    そしてその体温から更に少し上昇します
  • 8:17 - 8:21
    2度目の体温変化のとき―
  • 8:21 - 8:25
    妊娠検査で第一子を授かったことが
    確認できました すごく嬉しかったです
  • 8:25 - 8:28
    妊娠検査で第一子を授かったことが
    確認できました すごく嬉しかったです
  • 8:28 - 8:30
    しかし 数日後
  • 8:30 - 8:34
    少量の出血があり
    さらに大量の出血したため
  • 8:34 - 8:40
    初期流産だとわかりました
  • 8:40 - 8:43
    もし体温を取っていなければ―
  • 8:43 - 8:47
    今月は生理が遅れたのね くらいにしか
    思っていなかったでしょう
  • 8:47 - 8:49
    しかしデータをとっていたので
  • 8:49 - 8:52
    流産だった ということがわかったのです
  • 8:52 - 8:54
    このデータは 人生のイベントとしては
    不幸な出来事を示すものでしたが
  • 8:54 - 8:55
    このデータは 人生のイベントとしては
    不幸な出来事を示すものでしたが
  • 8:55 - 8:58
    医者に見せられる情報でもあります
  • 8:58 - 9:00
    妊娠に関して問題があった場合に
    使えるデータがあるわけです
  • 9:00 - 9:02
    妊娠に関して問題があった場合に
    使えるデータがあるわけです
  • 9:02 - 9:04
    見てください 妊娠して体温が上がりました
    でもどういうわけか流産してしまいました
  • 9:04 - 9:06
    見てください 妊娠して体温が上がりました
    でもどういうわけか流産してしまいました
  • 9:06 - 9:09
    この問題を防ぐには
    どうすればいいのか聞くことができます
  • 9:09 - 9:12
    そしてこれは ただ
    体温や妊娠/出産だけの問題ではなく
  • 9:12 - 9:15
    そしてこれは ただ
    体温や妊娠/出産だけの問題ではなく
  • 9:15 - 9:19
    データを見ると 体について
    たくさんのことがわかります
  • 9:19 - 9:22
    例えば体温を測ることで
    甲状腺の状態がわかります
  • 9:22 - 9:26
    例えば体温を測ることで
    甲状腺の状態がわかります
  • 9:26 - 9:29
    甲状腺は温度調節器のように働くのです
  • 9:29 - 9:32
    最適な家の温度に調節するには
  • 9:32 - 9:34
    温度調節器をセットします
  • 9:34 - 9:36
    家が寒くなりすぎたら作動して
  • 9:36 - 9:39
    ”暖房を入れて暖めなきゃ”となるし
  • 9:39 - 9:42
    暑くなりすぎたら
  • 9:42 - 9:45
    ”エアコンを入れて冷やそう”
    と動くわけです
  • 9:45 - 9:48
    これが体内での甲状腺の機能です
  • 9:48 - 9:51
    甲状腺は最適な体温を維持しようとします
  • 9:51 - 9:52
    甲状腺は最適な体温を維持しようとします
  • 9:52 - 9:55
    気温が低いと甲状腺は
    ”体を温めるぞ”と頑張るし
  • 9:55 - 9:58
    気温が高くなると冷やしてくれます
  • 9:58 - 10:02
    この甲状腺がうまく機能しないと
    どうなるでしょうか?
  • 10:02 - 10:04
    機能しない場合
    影響は体温に現れます
  • 10:04 - 10:06
    機能しない場合
    影響は体温に現れます
  • 10:06 - 10:08
    正常よりも低いか
    非常に不安定になります
  • 10:08 - 10:10
    だからデータを集めることによって
    甲状腺に関する情報がわかります
  • 10:10 - 10:12
    だからデータを集めることによって
    甲状腺に関する情報がわかります
  • 10:12 - 10:16
    甲状腺に問題があって
    病院に行けば―
  • 10:16 - 10:18
    血中の甲状腺刺激ホルモン量が
    調べられます
  • 10:18 - 10:23
    血中の甲状腺刺激ホルモン量が
    調べられます
  • 10:23 - 10:26
    しかしこの検査の問題点は―
  • 10:26 - 10:28
    体内のホルモンの活性度が
    わからないことです
  • 10:28 - 10:30
    十分なホルモン量があっても
  • 10:30 - 10:32
    実際に体温調整の
    役に立ってないかもしれません
  • 10:32 - 10:33
    実際に体温調整の
    役に立ってないかもしれません
  • 10:33 - 10:36
    つまり体温を毎日記録するだけで
    甲状腺の状態に関する情報が得られます
  • 10:36 - 10:38
    つまり体温を毎日記録するだけで
    甲状腺の状態に関する情報が得られます
  • 10:38 - 10:40
    毎日体温を測るのが嫌なときは
    どうすればいいのでしょうか?
  • 10:40 - 10:43
    私個人としては測ってくださいとお薦めしますが
  • 10:43 - 10:45
    嫌なら他にも取れるデータはたくさんあります
  • 10:45 - 10:48
    血圧 体重
  • 10:48 - 10:49
    誰も毎日体重を測りたくないとは思いますが
    (笑)
  • 10:49 - 10:52
    誰も毎日体重を測りたくないとは思いますが
    (笑)
  • 10:52 - 10:56
    新婚の頃
    夫は鼻づまりがひどくて
  • 10:56 - 11:00
    かなりの数の薬をのんでいましたが
    なかなか治りませんでした
  • 11:00 - 11:04
    かなりの数の薬をのんでいましたが
    なかなか治りませんでした
  • 11:04 - 11:08
    ある日 夜中に夫に起こされました
  • 11:08 - 11:12
    "ハニー 鼻から息ができないんだ"
  • 11:12 - 11:17
    私は夫のほうに寝返って
    "口からは息できるの?"と聞きました
  • 11:17 - 11:18
    (笑)
  • 11:18 - 11:25
    "できるけど
    でも鼻からは息ができないんだよ!"
  • 11:25 - 11:28
    そこで 私は良き妻ですので
  • 11:28 - 11:31
    深夜2時に夫をERへ急いで連れていきました
  • 11:31 - 11:33
    深夜2時に夫をERへ急いで連れていきました
  • 11:33 - 11:35
    運転している間ずっと思っていました
  • 11:35 - 11:38
    私を残して死なないで!
    (笑)
  • 11:38 - 11:41
    結婚したばかりで死んだら
  • 11:41 - 11:45
    私が殺したと思われるじゃない
    (笑)
  • 11:45 - 11:49
    ERに着いて看護師が来ます
  • 11:49 - 11:52
    鼻から息ができないということで
    私達は奥に連れていかれ
  • 11:52 - 11:54
    鼻から息ができないということで
    私達は奥に連れていかれ
  • 11:54 - 11:56
    医者は”どうされました?”
    夫は”鼻から息ができないんです”
  • 11:56 - 11:58
    医者は”どうされました?”
    夫は”鼻から息ができないんです”
  • 11:58 - 12:00
    ”鼻から息ができない?"
    "はい"
  • 12:00 - 12:05
    "でも口から息ができるじゃないですか”
    (笑)
  • 12:05 - 12:08
    医者は一歩下がって私達を見ました
  • 12:08 - 12:11
    ”問題がわかりました
    心臓発作の危険性がありますね
  • 12:11 - 12:13
    ”問題がわかりました
    心臓発作の危険性がありますね
  • 12:13 - 12:15
    ただちに心電図とCATスキャンを行います”
  • 12:15 - 12:19
    ただちに心電図とCATスキャンを行います”
  • 12:19 - 12:22
    そう言われた私たちは
  • 12:22 - 12:24
    いやいや 心臓発作じゃない
    口でなら息ができているし
  • 12:24 - 12:28
    いやいや 心臓発作じゃない
    口でなら息ができているし
  • 12:28 - 12:31
    この医者と堂々巡りになりました
  • 12:31 - 12:34
    私は診断が間違っていると思ったからです
  • 12:34 - 12:37
    医者が”大丈夫ですから落ち着いてください”
  • 12:37 - 12:39
    落ち着けるわけないじゃない でも
    心臓発作ではないと思っていました
  • 12:39 - 12:42
    落ち着けるわけないじゃない でも
    心臓発作ではないと思っていました
  • 12:42 - 12:45
    幸いにも この医者はシフトの終わりで
  • 12:45 - 12:47
    交代で新しい医者がやってきました
  • 12:47 - 12:50
    私たちは取り乱していて
    夫は息ができない状態です・・・
  • 12:50 - 12:53
    ・・・鼻から ですが (笑)
  • 12:53 - 12:56
    医者は質問を始めました
  • 12:56 - 13:00
    ”お二人は運動されますか?”
  • 13:00 - 13:06
    "自転車に乗ったり
    ジムに行ったりしています
  • 13:06 - 13:09
    たまにだけど”
    (笑)
  • 13:09 - 13:12
    体は動かしています と答えました
  • 13:12 - 13:15
    すると医者は
    ”ここに来る直前何をしていましたか?”
  • 13:15 - 13:18
    寝てたに決まってるじゃないか
    と思いましたが
  • 13:18 - 13:21
    ”ご主人は直前に何をしていました?”
  • 13:21 - 13:23
    飲んでいた数々の薬を説明をしました
  • 13:23 - 13:27
    ”鼻づまりの薬を飲んで
    鼻腔用スプレーを使いました”
  • 13:27 - 13:29
    すると医者が突然ひらめいたように
  • 13:29 - 13:33
    ”ああ!鼻づまりの薬と鼻腔用スプレーを
    一緒に使ってはダメですよ
  • 13:33 - 13:36
    逆に詰まってしまいます
    代わりにこれを使ってください”
  • 13:36 - 13:38
    と別の薬を処方してくれました
  • 13:38 - 13:40
    私達は顔を見合わせて
    それから医者の顔を見ました
  • 13:40 - 13:42
    ”なぜあなたは正確に夫を診断できたのに―
  • 13:42 - 13:45
    ”なぜあなたは正確に夫を診断できたのに―
  • 13:45 - 13:47
    前のお医者さんは
    心電図やCATスキャンを勧めたんですか?”
  • 13:47 - 13:49
    前のお医者さんは
    心電図やCATスキャンを勧めたんですか?”
  • 13:49 - 13:51
    すると医者は私たちに
  • 13:51 - 13:56
    ”160 kgの男性がERに来て
    息ができないとなれば―
  • 13:56 - 13:58
    心臓発作を疑いますよ
    まずは行動に出たのです”
  • 13:58 - 14:00
    心臓発作を疑いますよ
    まずは行動に出たのです”
  • 14:01 - 14:07
    ERの医者は迅速に判断するように
    訓練されています
  • 14:07 - 14:09
    しかしいつも正確というわけではありません
  • 14:09 - 14:12
    もし私たちが心臓に関するデータを持っていて
  • 14:12 - 14:14
    それを共有できていたなら
  • 14:14 - 14:17
    一人目の医者も誤診しなかった
    かもしれません
  • 14:17 - 14:20
    この図を見てみてください
  • 14:20 - 14:21
    2010年10月から2012年7月までの
    最高血圧の測定値です
  • 14:21 - 14:25
    2010年10月から2012年7月までの
    最高血圧の測定値です
  • 14:25 - 14:28
    測定値を見ると 最初は
  • 14:28 - 14:32
    高血圧症前症または高血圧の領域ですが
  • 14:32 - 14:34
    この1年半で
  • 14:34 - 14:37
    正常値の域に入っています
  • 14:37 - 14:41
    これは健康な16歳の心拍数です
  • 14:41 - 14:45
    このデータが示すものは何でしょうか?
  • 14:45 - 14:48
    明らかに これは
  • 14:48 - 14:51
    急激な変化を経験した患者のデータです
  • 14:51 - 14:56
    運のいいことに
    その人は今ここに来てくれています
  • 14:56 - 15:00
    私がERに連れて行った160 kgの男性が
  • 15:00 - 15:04
    今はさらにセクシーで健康的になりました
  • 15:04 - 15:10
    体重も100 kg程度になり
    血圧もこの通り
  • 15:10 - 15:12
    夫はこの1年半で食生活を変え
  • 15:12 - 15:15
    夫はこの1年半で食生活を変え
  • 15:15 - 15:17
    運動方法も変えました
  • 15:17 - 15:20
    これによって心拍数が改善し
  • 15:20 - 15:21
    それに伴い血圧も改善しました
  • 15:21 - 15:24
    それに伴い血圧も改善しました
  • 15:24 - 15:26
    最後に 今日みなさんにここから
    持ち帰っていただきたいことがあります
  • 15:26 - 15:29
    最後に 今日みなさんにここから
    持ち帰っていただきたいことがあります
  • 15:29 - 15:34
    私たちのように 自分のデータに責任をもって
  • 15:34 - 15:38
    毎日の測定をするだけで―
  • 15:38 - 15:40
    自分の体について専門家になれます
  • 15:40 - 15:42
    自分で決断できるようになれるのです
  • 15:42 - 15:45
    難しい事ではありません
  • 15:45 - 15:47
    自分の体の専門家になるために
  • 15:47 - 15:49
    統計学の博士号を取る必要はありません
  • 15:49 - 15:50
    医学の学位も必要ありません
  • 15:50 - 15:51
    医学の学位も必要ありません
  • 15:51 - 15:55
    医者は 人体に関する専門家ですが
  • 15:55 - 15:58
    あなたはあなた自身の専門家です
  • 15:58 - 16:00
    この2人の専門家が協力したら
    どうなるでしょうか
  • 16:00 - 16:02
    この2人の専門家が協力したら
    どうなるでしょうか
  • 16:02 - 16:04
    医者だけに任せるよりも
    より良い判断が選べるのではないでしょうか
  • 16:04 - 16:07
    医者だけに任せるよりも
    より良い判断が選べるのではないでしょうか
  • 16:07 - 16:10
    では これでもう
    情報の力を理解していただけましたね
  • 16:10 - 16:13
    ご自身のデータを集めることもできますね
  • 16:13 - 16:16
    みなさん 立ち上がって右手を挙げてください
  • 16:16 - 16:19
    (笑)
  • 16:19 - 16:24
    さあ 立ってください
  • 16:24 - 16:31
    今日をもって
    あなた自身のデータに責任を持ってください
  • 16:31 - 16:35
    これをもって あなた方一人ひとりに
  • 16:35 - 16:39
    時間依存データ集積・解析専攻
  • 16:39 - 16:43
    関連する権利や特権も含めた
  • 16:43 - 16:48
    TED初等統計学準学士号を授与します
  • 16:48 - 16:51
    次に診察に行ったときは
  • 16:51 - 16:55
    新人統計学者として
  • 16:55 - 16:57
    何と言うのが正解ですか?
  • 16:57 - 16:59
    観客:データを見せて!
    タリシア・ウィリアムズ:聞こえない!
  • 16:59 - 17:00
    観客:データを見せて!
  • 17:00 - 17:01
    タリシア・ウィリアムズ:もう一回!
  • 17:01 - 17:03
    観客:データを見せて!
  • 17:03 - 17:04
    タリシア・ウィリアムズ:データを見せて
  • 17:04 - 17:06
    ありがとうございました
  • 17:06 - 17:07
    (拍手)
Title:
データを見せて:自分自身の専門家になる | タリシア・ウィリアムズ | TEDxClaremontColleges
Description:

タリシア・ウィリアムズ博士のお話では、個人の健康状態が詳しくわかる自分自身のデータの集め方をご紹介します。

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English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
17:10

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