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日々の集まりに変革をもたらすための3つのステップ

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    こどもの頃
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    隔週の金曜日に
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    私は実の母と義理の父の家から
    出かけました
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    2人は インド人とイギリス人で
    無神論者で仏教徒
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    不可知論者でベジタリアン
    時々ニューエイジ的で
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    民主党員でした
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    私が向かうのは 2.2km離れた
    実の父と義理の母の家でした
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    2人は白人で
    福音派のキリスト教徒
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    保守的で 共和党支持者で
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    週に2回は教会に行くタイプ
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    肉も食べる家庭でした
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    私がどうやって
    紛争解決の分野に行きついたかは
  • 0:38 - 0:40
    説明するまでもないですね
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    (笑)
  • 0:42 - 0:46
    対話を促していく場所が
    シャーロッツビルであれイスタンブールであれ
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    アフマダーバードであれ
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    課題はいつも同じでした
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    どんな困難にもめげず
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    誠実さをもって
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    人々に有意義な形で
    つながってもらい
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    一歩踏み出してもらい
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    各自の経験を元に
    変わってもらうことでした
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    そこではよく 並外れて感動的なやり方で
    人々が刺激しあうのを目のあたりにしました
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    その後は その場を離れて
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    皆さんと同じように
    日々の集まりに参加しました
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    結婚式 会議
    新学期のピクニック
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    その多くは期待外れに終わるのでした
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    強く張り詰めた対立関係にある集団と
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    私の日々の集まりとでは
  • 1:23 - 1:25
    意味のギャップがありました
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    確かに 誕生日パーティは
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    人種間の対話のようには
    ならないかもしれませんが
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    私が気になったのは
    そこではありません
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    紛争解決の進行役は
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    全てを脱ぎ捨てて
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    当事者がどう関わり合うかに
    集中するように教えられます
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    一方 日々の集まりの主催者は
    細かな段取りに集中します
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    食べ物 お花 魚料理用のナイフ
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    そして 参加者がどう関わり合うかは
    ほぼ偶然任せです
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    だから 日々の集まりをどう変えれば
    人々をつなげて意味を生むことに
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    重点を置ける場にできるかを
    思案するようになりました
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    カナッペなどに
    気をとられるのではなく です
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    また 気概溢れる 一風変わった
    様々な「主催者」に話を聞きに行きました
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    五輪ホッケーチームのコーチ
    シルク・ドゥ・ソレイユの振付師
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    ユダヤ教のラビ
    キャンプの指導員
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    有意義で 変革をもたらすような
    集まりの秘密について
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    理解を深めるためにです
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    今日は 私が学んだことを
    いくつかお話したいと思います
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    集まりの新しいルールについてです
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    多くの人が 集まりを計画するとき
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    出来合いのフォーマットから始めます
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    誕生日といえばケーキとキャンドル
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    取締役会なら
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    茶色のテーブルを1つ
    そして12人の白人の男
  • 2:35 - 2:38
    (笑)
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    目的が明らかだと決めつけて
    あまりにも早く形を決めてしまいます
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    これでは退屈で どこかで見た
    集まりになるだけでなく
  • 2:46 - 2:49
    私たちが求めるものに
    しっかりと向き合う機会を
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    逸してしまうのです
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    日々の集まりを より有意義なものにする
    最初のステップは
  • 2:56 - 3:00
    議論の余地がある 特別な目的を
    持たせることです
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    知人の妊婦は
    ベビーシャワーを恐れていました
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    「赤ちゃんの絵におむつをピン留めしていく」
    ゲームや
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    贈り物をその場で開ける習慣を
    奇妙で不必要だと感じたのです
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    彼女は立ち止まり
    問いました
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    ベビーシャワーの目的は何?
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    ここで私が求めるものは何?
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    そして彼女は気付きました
    それは 自分だけでなく
  • 3:22 - 3:25
    夫だって一緒に感じている
    親になることへの恐れに
  • 3:25 - 3:26
    向き合うことだと
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    そこで友人2人に この観点に立った
    集まりを企画してほしいと頼みました
  • 3:31 - 3:34
    そしてある日曜の午後
    6人の女性が集まりました
  • 3:34 - 3:39
    まず 本人が抱いていた
    出産への恐れを解決するため
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    彼女という人について
    各自知っていることを話し
  • 3:41 - 3:45
    自身がすでに持っている
    特性を思い出してもらいました
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    勇気 驚異 信仰心 潔さ といった
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    出産のとき支えになるはずだと
    思うことを伝えたのです
  • 3:53 - 3:58
    話しながら それぞれの意味を込めたビーズを
    つなげてネックレスにしていきました
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    分娩室でも身に着けていられるように
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    次に 彼女の夫が入ってきました
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    そして夫婦で 新しい家族の誓いを書き
    声に出して読み上げました
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    まず 二人が親になっても
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    夫婦生活を中心に
    置き続けるという約束
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    そして まだ見ぬ息子への
    未来の誓い—
  • 4:14 - 4:17
    それぞれの家系から受け継ぎ
    今後も続けたいと思っていることと
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    自分たちの代で終わらせようと
    していること 両方です
  • 4:20 - 4:24
    それから 男性も含め さらに友人たちが
    やってきて 夕食会が始まりました
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    そして 贈り物の代わりに
    こども時代のお気に入りの思い出を
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    食卓で共有したのです
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    ベビーシャワーにしては盛り沢山だと
    思うかもしれませんね
  • 4:34 - 4:36
    もしくはちょっと変だとか
    ちょっと親密すぎるとか
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    それでいいのです
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    特別ですし
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    議論の種になります
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    この二人にとって特別なのです
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    皆さんの集まりも 皆さんにとって
    特別であるべきです
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    日々の集まりを より有意義なものにする
    次のステップは
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    良い議論を喚起することです
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    私もそうだったように 皆さんも
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    夕食の席ではセックスや政治 宗教の話は
    禁止だと習ったかもしれません
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    それで協調が保たれたり
    そのような話をしない意図がある場所では
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    効果的なルールです
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    でもこれでは 熱く燃えるように
    人と関わるという
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    大事な要素が失われてしまいます
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    相応しい状況を作りだすことで
    良い議論のための
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    土壌を築くのが
    最良の集まりというものです
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    人間のつながりは 不自然な衝突と同じく
    不自然な平和によっても
  • 5:22 - 5:24
    おびやかされるものだからです
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    かつて ある建築事務所に勤めていた時
    事務所が岐路に立たされことがありました
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    これまでの事業形態を保ち
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    建物を作ることに注力するか
    それとも
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    今どきの人気ビジネスである
    デザイン業務に軸を移し
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    空間を作る以上のことに注力するか
    決める必要がありました
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    職場では 現に意見の対立がありましたが
  • 5:43 - 5:46
    みんなの前で議論する人は
    いませんでした
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    そこで 良い議論を交わす場を設けました
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    昼の休憩が終わり
    建築技師全員が戻ってきたとき
  • 5:51 - 5:55
    プロレス風の試合を開催したのです
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    選手の入場です
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    一人を「建築」を代表するコーナーに立たせ
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    もう一人を「デザイン」側に立たせ
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    両者の首に白いタオルを巻きました
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    トイレから拝借したものです ― 失礼
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    iPadで『ロッキー』の音楽をかけ
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    両方につけたドン・キングばりの
    マネージャーが
  • 6:11 - 6:13
    選手をたきつけ
    相手への反論を準備させました
  • 6:14 - 6:16
    それからまず
    未来のビジョンについてそれぞれに
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    最善と考える主張をしてもらいました
  • 6:19 - 6:23
    ところが 礼儀という枠にとらわれ
    議論がなかなか進行しないので
  • 6:23 - 6:27
    選手以外の全員に 各自支持する側へ
    移動してもらいました
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    みんなの前でです
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    各自が自分の立場を
    体で示すことができたことで
  • 6:31 - 6:33
    膠着状態を脱出しました
  • 6:33 - 6:35
    勝ったのは 建築派でした
  • 6:35 - 6:37
    これは仕事の場合ですが
  • 6:37 - 6:42
    たとえば 感謝祭の夕食が
    一触即発状態になってしまう場合は?
  • 6:42 - 6:43
    どうですか?
  • 6:43 - 6:45
    (笑)
  • 6:46 - 6:49
    まずは 目的を問いましょう
  • 6:49 - 6:52
    その家族は今年
    何を求めているのか?
  • 6:53 - 6:56
    情熱的で良い議論を促進するのが
    目的の一つであれば
  • 6:56 - 7:01
    一晩の間 意見を言うのは禁止して
    代わりに 物語を話してもらいましょう
  • 7:01 - 7:04
    背後にある対立に関連したテーマを
    選びましょう
  • 7:05 - 7:06
    けれど 意見の代わりに
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    みんなに 物語を話してもらうよう
    頼むのです
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    他の人が聞いたことのない
    これまでの人生や経験
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    人と違うと感じたときの話
    周りと一体感を感じた話
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    考え方が変わったときの話などです
  • 7:18 - 7:20
    家に火が付くほど熱くなりすぎずに
  • 7:20 - 7:22
    お互いを分かり合うためです
  • 7:24 - 7:27
    そして最後に 日々の集まりを
    より有意義なものにするために
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    普段とは違う空間を
    一時的に作ってみましょう
  • 7:31 - 7:34
    期間限定のルールを設けるのです
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    数年前から 一連のルールが定められた
    集まりの招待が届き始めました
  • 7:40 - 7:42
    退屈そう 窮屈そうだと
    思いますよね?
  • 7:43 - 7:44
    違うのです
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    多文化的で 様々な背景を持つ人で
    構成される この社会では
  • 7:47 - 7:49
    お互い異なる文化圏で育ち
  • 7:49 - 7:52
    それぞれ異なる作法を学んできています
  • 7:52 - 7:54
    共通の作法なんてありませんから
  • 7:54 - 7:56
    暗黙の規律は不都合です
  • 7:57 - 8:01
    一方で 期間限定のルールは 私たちを
    有意義な形でつなげてくれます
  • 8:01 - 8:05
    ある特別な目的のための
    1回限りの「法律」なのです
  • 8:05 - 8:07
    たとえば会社のチームの夕食会
  • 8:07 - 8:10
    異なる世代の人たちが
    集まる場所であり
  • 8:10 - 8:13
    携帯電話の作法の前提は
    共有されていないので
  • 8:14 - 8:16
    「一番最初に自分の携帯を見た人は
    誰であれ
  • 8:16 - 8:17
    勘定を持つこと」
  • 8:17 - 8:19
    (笑)
  • 8:19 - 8:20
    やってみてください
  • 8:20 - 8:21
    (拍手)
  • 8:21 - 8:24
    知らない人同士で
    起業アドバイスをする集まりでは
  • 8:24 - 8:27
    1人のベンチャー投資家の話を
    全員が聞くだけ という流れは
  • 8:27 - 8:29
    主催者側としては望ましくないので—
  • 8:29 - 8:30
    (笑)
  • 8:30 - 8:31
    お分かりですね
  • 8:31 - 8:33
    (笑)
  • 8:33 - 8:36
    「自分が何の仕事をしているか
    明かしてはいけない」
  • 8:36 - 8:38
    母親同士の夕食会では
  • 8:38 - 8:40
    たまたま母親であるというだけで
  • 8:40 - 8:44
    いつもと同じことを話すのは
    面白くありませんから
  • 8:44 - 8:47
    「こどもの話をした人は
    1杯飲まなければいけない」
  • 8:48 - 8:50
    (笑)
  • 8:51 - 8:52
    充実したディナーになるはず
  • 8:53 - 8:55
    ルールは強力です
  • 8:55 - 9:00
    私たちの行動を一時的に変え
    調和させることができるからです
  • 9:00 - 9:02
    多様性のある社会では
  • 9:02 - 9:05
    期間限定のルールは
    特別な力をもたらします
  • 9:05 - 9:07
    ルールがあれば
    人々が違いを越えて集まり
  • 9:07 - 9:09
    つながり
  • 9:09 - 9:10
    一緒に意味を生み出せます
  • 9:10 - 9:12
    同じである必要はないのです
  • 9:13 - 9:15
    こどもの頃
  • 9:16 - 9:19
    私はカメレオンとなることで
    2つの世界を行き来していました
  • 9:19 - 9:21
    母の家で誰かがくしゃみをしたら
  • 9:22 - 9:23
    私は「お大事に」と言い
  • 9:23 - 9:26
    父の家では「神のご加護を」
    と言ったものです
  • 9:27 - 9:29
    私自身を守るために 隠れたのです
  • 9:29 - 9:31
    同じ経験がある方も多いでしょう
  • 9:31 - 9:34
    大人になり 紛争解決の仕事を
    するようになって初めて
  • 9:34 - 9:36
    隠れることを
    やめるようになりました
  • 9:38 - 9:42
    そして気付いたのです
    私にとって理想的な集まりとは
  • 9:42 - 9:45
    他の人と同じ場所で過ごせて
  • 9:45 - 9:48
    ありのままの姿で
    自分を見てもらえ
  • 9:48 - 9:50
    相手をも見ることが
    できるような場です
  • 9:52 - 9:54
    集まり方こそが大事なのです
  • 9:55 - 9:58
    なぜなら どう集まるかは
  • 9:58 - 9:59
    どう生きるか だからです
  • 10:00 - 10:01
    ありがとうございました
  • 10:01 - 10:04
    (拍手)
Title:
日々の集まりに変革をもたらすための3つのステップ
Speaker:
プリヤ・パーカー
Description:

うまくいく集まりとそうでないものがあるのはどうしてでしょう? 作家のプリヤ・パーカーが、パーティ、夕食会、会合、そして休日を、有意義で変革をもたらしてくれる集まりに変える3つの簡単なステップを語ります。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
10:17

Japanese subtitles

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