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なぜ人前で話す恐怖の中で生き続けるのか |メーガン・ワシントン|TED×Sydney

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    TEDに出る事を承諾した時
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    私は話せばいいのか 歌えばいいのか分かりませんでした
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    でもトピックは「言葉」だと言われて
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    ちょっとの間 何かを話さなければと思いました
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    私には問題があります
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    世の中で最悪という訳ではないので
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    大丈夫です
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    ピリピリしていません
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    世の中には他に もっとずっと重い障がいを
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    抱えている人がいるのは知っていますが
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    私にとって 言葉と音楽とは
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    ある一つの事を通して
    密接に繋がっているのです
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    私に吃音があるということを通してです
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    そんな私が人生の多くの時間を
    ステージで過ごしているのは
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    おかしなことに思えるかもしれません
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    皆さんの中には私が人前にいて
    心地良いと
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    皆さんに話しかけて ここで 落ち着いた
    気持ちになっていると
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    そう思っている方がいるかもしれません
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    でも実は今までずっと
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    そして この瞬間を含めて
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    私は皆の前で話をする 恐怖の中で生き続けてきたのです
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    皆の前で歌うのは全く別物です
    (笑)
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    でも皆さんもすぐに慣れるでしょう
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    これ程はっきりと この事について
    話をしたことは本当に一度もありません
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    それはいつもこんな希望を持って
    生きてきたからだと思います
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    大人になったら
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    吃音がなくなるだろうと
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    大きくなったらこうなるだろうなという
    考えを持って思って生きていました
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    フランス語がしゃべれるようになるだろうとか
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    大きくなったら お金の管理が
    できるようになるだろうとか
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    大きくなったら 吃音がなくなるだろうとか
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    それで 演説が出来て
    おそらく首相になれるだろうと
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    そして何でも出来て そうですね
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    (笑)
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    それで今このことについて
    お話ができるようになった訳です
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    ここまで辿り着いたからです
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    つまり 私は28歳です
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    もう十分大きくなったと確信しています
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    (笑)
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    それに私は一人の大人の女性です
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    パフォーマーとして人生を生き
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    言語障がいを持った
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    だから真実を話した方が良いと思うのです
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    吃音だと面白い事もあるのですよ
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    私にとって 起こり得る最悪の事は
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    もう一人の吃音者と出会うことです
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    (笑)
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    それはハンブルグで起こりました
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    その時 出会った男性はこう言いました
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    「こんにちは ぼぼぼ僕の名前はジョーです」
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    私は言いました「ああこんにちは
    わわわ私の名前はメグです」
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    彼がからかわれていると思った時の
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    私の恐怖を想像してみてください
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    (笑)
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    私はいつも酔っぱらっていると
    思われていますし
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    (笑)
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    自分の名前を忘れてしまったのかと
    思われたりもします
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    何かを言う前に ためらったりすると
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    とても変な事を言いたいのだと思われます
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    固有名詞なんて最悪です
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    文の中で「水曜日」という
    単語を使おうとすると
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    こんな言葉になってしまいます
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    つっかえるか何かしそうだと感じて
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    「明日」という言葉に変えてしまうのです
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    又は「火曜の次の日」といった
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    何か他の言葉に変えてしまいます
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    厄介ですが
    でもそうしてやり過ごすしかないのです
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    そうやって何度も
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    この抜け穴式スピーチに磨きをかけ
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    正に土壇場になって言葉を変え
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    脳をだましてきたのですから
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    でも人の名前は変えられませんね
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    (笑)
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    ジャズをよく歌っていた時
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    スティーブという名前のピアニストと
    一緒によく仕事をしました
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    おそらくご想像の通り
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    SとTの発音は くっついても別々でも
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    私の弱点以外の何物でもありません
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    しかしこのジャズの即興伴奏をしながら
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    バンドの紹介をしなければならず
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    スティーブの周りを回っている時
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    よく「ストゥ」で声が詰まってしまうのに気づいたものです
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    それでちょっと気まずくて居心地が悪くなり
    すっかり雰囲気は台無しになってしまいました
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    そこで何度かこれを繰り返した後
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    スティーブは喜んで「スィーブ」になってくれました
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    私達はこんな風にして切り抜けてきたのです
    (笑)
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    色々な療法も受けました
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    一般的な治療の形は
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    スムーズスピーチと呼ばれる
    このテクニックを使うことです
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    これは言うこと全てを殆ど歌うようにし
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    全てを繋げて口にするのです
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    幼稚園の先生が歌うように
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    そうすると 安定剤を大量に飲んだみたいに
    とても穏やかに聞こえます
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    全てが平穏です(笑)
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    それは実際の私ではありません
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    でも本当にやるのですよ やっているんです
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    テレビ番組に出なければならない時や
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    ラジオのインタビューを受ける時に
    これを使っています
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    放送時間の節約は一番重要ですからね
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    (笑)
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    仕事の為にはこうやって切り抜けています
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    でも自分の仕事が単に
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    正直で真実を表現する拠り所だと
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    感じているアーティストとしては
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    いかさまをしているような気が よくします
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    だから歌う前に 伝えたいのです
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    歌うことが私にとって何を意味するのかを
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    それは 素敵な音を奏でる以上のものです
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    そして素敵な歌を作る以上のものであり
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    気持ちを伝え 理解してもらう以上のものです
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    私が感じていることを感じてもらう以上のものです
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    それは神話についてとか
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    自分自身を神話にするものではありません
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    どういう訳か 人間の脳の
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    奇跡的なシナプスの機能を通して
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    歌う時に 吃音が出ることはないのです
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    そして幼い頃 それは私にとって
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    とても有効な治療法だったのです
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    歌う事です それで 沢山歌いました
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    だから私は今日ここにいるのです
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    (拍手)
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    ありがとう
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    私にとって歌うことは 優しい慰めです
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    歌っている時だけは流暢になれる気がします
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    その時だけは自分の口から
    出た事が徹底的に
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    自分の言いたいことそのものになります
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    (笑)
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    だからこれはTEDトークだと思っています
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    でもこれからTEDシングをします
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    これは昨年作った歌です
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    どうも有難うございます ありがとう
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    (拍手)
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    (ピアノ)
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    ♪ 綺麗かもしれないけど ♪
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    ♪ 私の鼻は ♪
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    ♪ ちよっとだけ高すぎる ♪
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    ♪ 私の顔には ♪
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    ♪ 夢見がちかもしれないけど ♪
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    ♪ 私の夢は ♪
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    ♪ ちょっとだけ大きすぎる ♪
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    ♪ 今の私には ♪
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    ♪ 私は天使になれるかもしれないけど ♪
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    ♪ 私の天使の輪は ♪
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    ♪ 貴方の優雅さのなかでは ♪
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    ♪ それすらかすんでしまう ♪
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    ♪ 私はトランプのジョーカーかもしれないけど ♪
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    ♪ 貴方がエースを出すなら ♪
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    ♪ 私はバカみたい ♪
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    ♪ 知りたいの ♪
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    ♪どん底でも希望はあるの? ♪
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    ♪ 知りたいの ♪
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    ♪ 私の知る全てを ♪
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    ♪ 貴方が奪ってしまうのかを ♪
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    ♪ 選ぶことも手放すこともできないのかを ♪
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    ♪ 永遠に待ち続けるけれど ♪
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    ♪ でも私の故郷は ♪
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    ♪ 少し遠過ぎる ♪
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    ♪ この場所からは ♪
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    ♪ やってみると誓うわ ♪
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    ♪ ゆっくり行くと ♪
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    ♪ 貴方のペースで歩く時には ♪
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    ♪ でも考えられるのは ♪
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    ♪ 街をぶらつく事だけ ♪
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    ♪ 雨に打たれてキレイに見える? ♪
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    ♪ とっても可愛い他の誰かのせいで ♪
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    ♪ 私がみっともなく見えるのは ♪
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    ♪ どういう訳かしら ♪
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    ♪ 何てことなの ♪
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    ♪ 教えて欲しいの ♪
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    ♪ どん底でも希望はあるの ♪
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    ♪ 知りたいの ♪
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    ♪ 教えて欲しいの ♪
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    ♪ 私の知る全てを貴方が奪ってしまうのかを ♪
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    ♪ 選ぶことも手放すこともできない ♪
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    ありがとうございます(拍手)
Title:
なぜ人前で話す恐怖の中で生き続けるのか |メーガン・ワシントン|TED×Sydney
Description:

メーガン・ワシントンはオーストラリアを代表する歌手の一人であり、ソングライターです。そして子供の頃から吃音を抱えています。この大胆に自分をさらけ出したトークの中で、彼女はどうやってこの言語障がいとつきあっているかを打ち明けます。「st」の文字が組み合わせられた単語をさけることに始まり、発話直前に言い変えて脳をだますことまで。そして、そうです、彼女は伝えるべき事を話す代わりに歌うのです。

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