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「本当の自分」は存在するか?| ジュリアン・バジーニ | TEDxYouth@Manchester

  • 0:12 - 0:14
    ありがとうございます
  • 0:14 - 0:17
    皆さんが満足してくれるか自信はないですが
    まあ我慢して下さい
  • 0:17 - 0:21
    これはもしかしたら―いや たぶん
    あまり面白い話じゃないでしょう
  • 0:22 - 0:24
    「本当の自分」は存在するか?
  • 0:24 - 0:26
    これはとても奇妙な問いに
    思えるかもしれませんね
  • 0:26 - 0:29
    なぜなら 皆さんは
    こんな疑問をもつでしょうから
  • 0:29 - 0:31
    「本当の自分」をどうやって見つけるのか
  • 0:31 - 0:33
    どうやれば「本当の自分」を
    知ることができるのか?
  • 0:33 - 0:34
    その他いろいろ
  • 0:34 - 0:37
    しかし「本当の自分」が
    存在するはずだという考えは
  • 0:37 - 0:39
    自明のことです
  • 0:39 - 0:42
    世界中で本物と感じられるものが
    あるとすれば それは自分です
  • 0:42 - 0:44
    しかし 私にはよく分かりません
  • 0:44 - 0:47
    少なくともその意味をもう少し
    理解する必要があります
  • 0:47 - 0:50
    確かに我々をとりまく文化には
  • 0:50 - 0:52
    各自がある種の核 つまり本質的要素を
    持つという考えを
  • 0:52 - 0:56
    ある意味 より強固にするものが
    多くあります
  • 0:56 - 0:59
    「自分らしさを定義するための
    何かが存在し
  • 0:59 - 1:02
    それは永続的で変化しない」と
    するものです
  • 1:02 - 1:04
    なかでも最も素朴なものは
  • 1:04 - 1:06
    星占いの類です
  • 1:06 - 1:08
    人々はこういったものに実に強く傾倒し
  • 1:08 - 1:11
    Facebookのプロフィール欄に
    意味ありげに載せたりします
  • 1:11 - 1:12
    Facebookのプロフィール欄に
    意味ありげに載せたりします
  • 1:12 - 1:14
    中国式占星術に詳しい人だって
    いるかもしれません
  • 1:14 - 1:17
    これをもっと科学的にした
    バージョンもあります
  • 1:17 - 1:20
    性格タイプを描き出す
    あらゆる類のもののことです
  • 1:20 - 1:23
    例えば MBTI (性格検査)
    とかですね
  • 1:23 - 1:24
    やってみたことがあるでしょうか
  • 1:24 - 1:26
    多くの企業が雇用の時にこれを用います
  • 1:26 - 1:29
    皆さんが多くの質問項目に答えると
  • 1:29 - 1:33
    これはあなたの中核的な人格を
    あらわにするとされています
  • 1:33 - 1:36
    そしてもちろん世間の人々には
    非常に魅力的に映ります
  • 1:36 - 1:38
    このような雑誌には
  • 1:38 - 1:42
    左下の隅に 性格云々という広告が
  • 1:42 - 1:44
    毎号のように掲載されています
  • 1:44 - 1:46
    こういった雑誌を手に取った時
  • 1:46 - 1:47
    抗うのは難しくないですか?
  • 1:47 - 1:50
    テストに回答して自分の学習スタイルや
  • 1:50 - 1:53
    恋愛パターン 働き方のスタイルを
    探ることをです
  • 1:53 - 1:55
    あなたはこういうタイプの人ですか?
  • 1:55 - 1:58
    自分自身の核あるいは本質的要素が存在し
  • 1:58 - 2:02
    それは発見できるのだという常識を
  • 2:02 - 2:03
    我々は持っているように思います
  • 2:03 - 2:06
    さらにこれは自分自身に関する
    永遠の真実であり
  • 2:06 - 2:09
    生涯を通じて同一であるものだとも
    考えているようです
  • 2:09 - 2:12
    実は それこそが私が挑戦したい考えなのです
  • 2:12 - 2:15
    今言っておくと―
    後にも少し触れますが
  • 2:15 - 2:18
    これに挑むからといって
    私は別に変人ではありません
  • 2:18 - 2:21
    この挑戦は実のところ
    極めて由緒のあるものです
  • 2:21 - 2:23
    常識的な考えではこうです
  • 2:23 - 2:24
    あなたがいます
  • 2:24 - 2:28
    あなたは個人としてのあなたであり
    こんな核を持っています
  • 2:28 - 2:32
    そしてもちろん人生で起きる
  • 2:32 - 2:35
    様々な経験などを蓄積していきます
  • 2:35 - 2:37
    これがあなたの記憶になります
  • 2:37 - 2:39
    これらの記憶はあなたらしさを生む
    手助けをします
  • 2:39 - 2:42
    あなたには願望があります
    それはクッキーかもしれないし
  • 2:42 - 2:44
    午前11時の学校で話すのが
    はばかられるようなことかもしれません
  • 2:44 - 2:46
    午前11時の学校で話すのが
    はばかられるようなことかもしれません
  • 2:46 - 2:48
    あなたには信念もあるでしょう
  • 2:48 - 2:50
    これはある人の
    ナンバープレートです
  • 2:50 - 2:53
    この「メシア1」という
    ナンバープレートが
  • 2:53 - 2:55
    運転手がメシアを信仰していることを
    指すのか
  • 2:55 - 2:58
    自分がメシアだという意味なのかは
    分かりませんが
  • 2:58 - 3:01
    どちらにしろ 彼らはメシアに関する
    信念を持っている訳です
  • 3:01 - 3:02
    我々は知識を持っています
  • 3:02 - 3:04
    同様に 感覚や経験も持っています
  • 3:04 - 3:07
    単に理知的なものだけでは
    ありません
  • 3:07 - 3:09
    今紹介したのは
    その人らしさを考える際の
  • 3:09 - 3:11
    常識的なモデルだと思います
  • 3:11 - 3:16
    つまり人生経験を全て抱えた
    1人の人がいるという考えです
  • 3:16 - 3:19
    しかし今日私が皆さんに
    提起したいのは
  • 3:19 - 3:22
    このモデルには根本的に
    誤りがあるということです
  • 3:22 - 3:25
    何が誤りなのか 1クリックで
    お見せしましょう
  • 3:25 - 3:31
    この全経験の中心に 「あなた」は
    実際にはいないのです
  • 3:32 - 3:33
    奇妙な考えでしょうか? 
    いいえ
  • 3:33 - 3:35
    ではそこに 何があると言うのでしょう?
  • 3:35 - 3:38
    記憶や願望 意図 感覚
    その他諸々は
  • 3:38 - 3:40
    明らかに存在します
  • 3:40 - 3:42
    しかし実際には
    これらのものは存在し
  • 3:42 - 3:45
    何らかの形で全てが統合され
  • 3:45 - 3:48
    重なり合ったり 
    様々な形で結びついたりしています
  • 3:48 - 3:51
    結びつきは一部だけの場合も
    大部分の場合もあるでしょう
  • 3:51 - 3:54
    なぜならそれらは全て
    1つの身体 1つの脳に属しているからです
  • 3:54 - 3:57
    しかし我々は自分について物語を形づくります
  • 3:57 - 4:00
    それは我々が過去の事柄を思い出す時に
    行うことです
  • 4:00 - 4:03
    我々がある事をするのは
    別の事に影響されたからです
  • 4:03 - 4:06
    我々の願望は信念の結果でもあり
  • 4:06 - 4:10
    我々が想起することは
    知識を反映してもいます
  • 4:10 - 4:12
    そうであるからこそ
  • 4:12 - 4:15
    信念、願望、感覚、経験といったもの全ては
  • 4:15 - 4:18
    関連しあって存在しており
  • 4:18 - 4:20
    その在り方が「あなた」に他なりません
  • 4:22 - 4:26
    それは常識的理解と
    大差ない場合もあれば
  • 4:26 - 4:28
    大幅に違う場合もあります
  • 4:28 - 4:30
    それは人生の全経験をもつ存在として
    自分を捉えることから
  • 4:30 - 4:34
    それは人生の全経験をもつ存在として
    自分を捉えることから
  • 4:34 - 4:37
    単に人生の全経験を寄せ集めた存在であると
    捉えることへのシフトです
  • 4:37 - 4:39
    単に人生の全経験を寄せ集めた存在であると
    捉えることへのシフトです
  • 4:39 - 4:41
    あなたはあなたを構成する部品を
    合体させたものなのです
  • 4:41 - 4:44
    もちろんこの部品とは
    身体の部位も指します
  • 4:44 - 4:46
    たとえば脳 胴体 脚などですが
  • 4:46 - 4:48
    実は それらはあまり
    重要な部品ではありません
  • 4:48 - 4:51
    もしあなたが心臓移植を受けても
    あなたは依然として同一人物です
  • 4:51 - 4:53
    もし移植されるのが記憶だとしたら?
  • 4:53 - 4:56
    信念の移植を受けても
    同一人物といえるでしょうか?
  • 4:56 - 5:01
    この 「自分はどんな人間か」
    つまり自己理解のあり方に関して
  • 5:01 - 5:05
    自分は経験を抱えた永続的な存在であると
    考えるのではなく
  • 5:05 - 5:08
    経験の寄せ集めであると考えるのは
  • 5:08 - 5:11
    ある種 奇妙に聞こえるかもしれません
  • 5:11 - 5:13
    しかし私はそう思いません
  • 5:13 - 5:15
    ある意味 これは常識的なことです
  • 5:15 - 5:18
    私は皆さんに
  • 5:18 - 5:22
    最も根源的な力についてではなく
  • 5:22 - 5:25
    世界の物一般の在り方と比較して
    考えてもらいたいだけです
  • 5:26 - 5:28
    たとえば水について考えてみましょう
  • 5:28 - 5:30
    私は理科があまり得意ではありませんけどね
  • 5:30 - 5:33
    我々の言い方では
    水は水素を2つと
  • 5:33 - 5:35
    酸素を1つ持っていますね?
  • 5:35 - 5:37
    我々はそれをよく知っています
  • 5:37 - 5:40
    ここにおられる皆さんは
  • 5:40 - 5:44
    「水」と呼ばれるものがまず存在し
  • 5:44 - 5:47
    それに水素や酸素が
    付属している とは定義しませんね
  • 5:47 - 5:48
    それに水素や酸素が
    付属している とは定義しませんね
  • 5:48 - 5:50
    もちろんです
  • 5:50 - 5:53
    水は 水素分子と酸素分子が 
    適切に配置された物にすぎず
  • 5:53 - 5:54
    水は 水素分子と酸素分子が 
    適切に配置された物にすぎず
  • 5:54 - 5:59
    それ以上の何物でもないことを
    我々は当たり前のように知っています
  • 5:59 - 6:02
    世の中の一切のものはこれと同じです
  • 6:02 - 6:04
    例えばこの時計も全く
    謎めいたものではありません
  • 6:05 - 6:08
    私たちの言い方では
    時計は盤面と針 それから
  • 6:08 - 6:10
    機械部分と電池で構成されています
  • 6:10 - 6:11
    しかし私たちは
  • 6:11 - 6:13
    「時計」と言われるものがまずあり
  • 6:13 - 6:15
    それに先ほどの部品を
    くっつけたのだとは考えません
  • 6:15 - 6:19
    我々は時計は部品が入手され
    それを寄せ集めて作られると
  • 6:19 - 6:21
    とても明快に理解しています
  • 6:21 - 6:24
    さてもし全ての物が
    こんなふうにできているとすれば
  • 6:24 - 6:26
    自分はそれと違うと
    なぜ言えるのでしょう?
  • 6:26 - 6:27
    なぜ自分を
  • 6:27 - 6:31
    部品の寄せ集めにすぎないと見ずに
  • 6:31 - 6:36
    それらの部品をもった
    独立した永久的な実体と見なすのでしょう?
  • 6:36 - 6:39
    この見方は実のところ
    特に新しいものではありません
  • 6:39 - 6:41
    これには長い経緯があるのです
  • 6:41 - 6:42
    それは仏教や
  • 6:42 - 6:45
    ロックやヒュームなど
  • 6:45 - 6:49
    17、18世紀に始まり現在に続く哲学にも
    見られます
  • 6:49 - 6:51
    しかし面白いことに
  • 6:51 - 6:54
    この見方は神経科学からの
    支持を増しつつあるのです
  • 6:55 - 6:58
    こちらはポール・ブロックス
    臨床神経心理士です
  • 6:58 - 7:00
    彼はこう言います
  • 7:00 - 7:02
    「私たちには 核 つまり
    本質的要素が実在するという
  • 7:02 - 7:05
    深い本能があり
    それを振り払うのは難しい
  • 7:05 - 7:08
    恐らく不可能だ
  • 7:08 - 7:11
    しかし脳には全ての事が
    集まってくる中心がないことを
  • 7:11 - 7:14
    神経科学が示しているのは真実である」と
  • 7:14 - 7:16
    ですから皆さんが脳を見て
  • 7:16 - 7:20
    どうやって自分という感覚が
    生み出されているか知れば
  • 7:20 - 7:24
    統制を司る中心点が
    脳にはないことが分かるでしょう
  • 7:24 - 7:27
    そこで全ての事が生じる中枢のようなものは
    存在しないのです
  • 7:27 - 7:30
    脳の中では実に多種多様なプロセスが
    進行しており
  • 7:30 - 7:33
    各プロセスは 言わばはっきりと独立して
    実行されています
  • 7:33 - 7:36
    しかし我々が自分という感覚を得るのは
  • 7:36 - 7:38
    まさに各プロセスの
    そのような関係のあり方によるのです
  • 7:38 - 7:42
    このことを私の著書では
    「エゴ・トリック」という言葉で表しています
  • 7:43 - 7:46
    これは機械的なカラクリのようなものです
  • 7:47 - 7:49
    それは私たちが存在しないという
    意味ではありません
  • 7:49 - 7:52
    そのトリックによってこそ私たちは
  • 7:52 - 7:56
    実際よりも統合的な何かが
    自分の中に存在すると感じるのです
  • 7:56 - 7:59
    今皆さんはこの考え方に対して
    心配を抱いたかもしれません
  • 7:59 - 8:01
    もしその考えが正しいとすれば
  • 8:01 - 8:05
    つまり 自己の核 または
    永続的な本質的要素を
  • 8:05 - 8:07
    誰も持っていないとすれば
  • 8:07 - 8:11
    それは自分という存在が
    幻想であることを意味するのでしょうか?
  • 8:11 - 8:13
    それは自分が存在しないという
    意味なのでしょうか?
  • 8:13 - 8:15
    確かに「本当のあなた」はいません
  • 8:15 - 8:19
    実際に多くの人が この幻想や
    それに類するものについて語っています
  • 8:19 - 8:23
    この3人は心理学者のトーマス・メッツィンガー
    ブルース・フード
  • 8:23 - 8:25
    スーザン・ブラックモアです
  • 8:25 - 8:28
    彼らをはじめ多くの人たちが
    幻想という言葉で語っています
  • 8:28 - 8:30
    「自分とは幻想であり フィクションである」 と
  • 8:30 - 8:33
    しかしこれが有益な見方であるとは
    私はそれほど思いません
  • 8:33 - 8:34
    時計の話に戻ります
  • 8:34 - 8:38
    この時計は部品の寄せ集め以上の
    何物でもありませんが
  • 8:38 - 8:40
    だからといって幻想ではありません
  • 8:40 - 8:43
    同じように
    我々もまた幻想ではありません
  • 8:43 - 8:48
    自分がいろいろな意味で
    単に非常に複雑で整然とした
  • 8:48 - 8:49
    物事の寄せ集めであるからといって
  • 8:49 - 8:52
    自分が現実に存在しないと
    いうことにはなりません
  • 8:52 - 8:54
    これに関してちょっとした例え話を
    しましょうね
  • 8:54 - 8:57
    滝を考えてみましょう
  • 8:57 - 8:59
    これはアルゼンチンにある
    イグナスの滝です
  • 9:01 - 9:03
    今こういうものを取り上げてみると
  • 9:03 - 9:05
    良く分かると思いますが
    いろいろな意味で
  • 9:05 - 9:08
    ここには永続的な物は何もありません
  • 9:08 - 9:09
    第一に これは常に変化し続けています
  • 9:09 - 9:12
    水は常に新しい流路を
    切り開いていきます
  • 9:12 - 9:14
    それらの変化や
    潮の満ち引き、天候によって
  • 9:14 - 9:18
    ある物は干上がってしまったり
    あるいは新しい物が作られたりします
  • 9:19 - 9:22
    もちろん滝を流れ落ちる水は
  • 9:22 - 9:25
    瞬間ごとに異なります
  • 9:25 - 9:28
    しかしだからといって
    このイグアスの滝が幻想で
  • 9:28 - 9:30
    現実でないという意味にはなりません
  • 9:30 - 9:32
    このことが意味するのは
  • 9:32 - 9:35
    それが歴史をもつ
    1つのまとまりとして捉えるべきである一方
  • 9:35 - 9:38
    それがプロセスまたは流動的であり
    永遠に変化し続けていることを
  • 9:38 - 9:41
    我々が理解しなければ
    ならないということです
  • 9:41 - 9:44
    そしてこれが自分を理解するための
    1つのモデルだと私は考えます
  • 9:44 - 9:46
    これは解放的なモデルだと思います
  • 9:46 - 9:49
    なぜならもし皆さんが
    この固定的・永続的で
  • 9:49 - 9:52
    生涯にわたり常に同一の本質を
    何であれ持っていると考えるならば
  • 9:52 - 9:54
    ある意味皆さんは囚われの身です
  • 9:54 - 9:57
    あなたはある本質的要素をもって生まれ
  • 9:57 - 10:00
    あなたという人間は死ぬまでそのままです
  • 10:00 - 10:03
    もし死後の世界を信じているなら
    それはまだ続くでしょう
  • 10:03 - 10:05
    しかしもし皆さんが
    自分という存在を
  • 10:05 - 10:09
    そのようなものではなく
    ある種のプロセス つまり
  • 10:09 - 10:11
    変化し続けるものだと考えるなら
  • 10:11 - 10:13
    それは非常に解放的なことでしょう
  • 10:13 - 10:15
    なぜなら滝の場合と違って我々には
  • 10:15 - 10:18
    自分の目指す方向を
  • 10:18 - 10:22
    ある程度は自分で決める力が
    あるからです
  • 10:22 - 10:24
    ここで慎重にならないといけません 
    でしょう?
  • 10:24 - 10:27
    もしあなたが自分の知られざる可能性を
    過剰に重視してしまうと
  • 10:27 - 10:30
    思いどおりの自分になれると
    信じ込んでしまいます
  • 10:30 - 10:31
    それは真実ではありません
  • 10:31 - 10:34
    私は今朝素晴らしいミュージシャンの
    演奏を聴きましたが
  • 10:34 - 10:37
    自分があんな風に上手にできるとは
    決して思いません
  • 10:37 - 10:39
    一生懸命練習すれば
    上手にはなるかもしれませんが
  • 10:39 - 10:42
    私にはあんな生まれつきの
    才能はありません
  • 10:42 - 10:45
    人が成し遂げられることには
    限界があります
  • 10:45 - 10:47
    どんな自分になれるかについても
    限界はあります
  • 10:47 - 10:50
    それにも関わらず 我々には
  • 10:50 - 10:54
    自分で自分を形づくる一種の力があります
  • 10:54 - 10:56
    「本当の自分」とは
    かつて言われていたような
  • 10:56 - 11:00
    発見されるような性質のものでは
    ありません
  • 11:00 - 11:04
    心の中をのぞいても本当の自分は
    見つかりません
  • 11:04 - 11:06
    少なくとも部分的には
  • 11:06 - 11:08
    本当の自分を
    実際には自ら作り出しているのです
  • 11:08 - 11:10
    これは極めて有意義なことだと思います
  • 11:10 - 11:13
    特に皆さんのライフステージではそうです
  • 11:13 - 11:14
    皆さんは 自分の多くの部分が
  • 11:14 - 11:16
    ここ数年でいかに変化したか
    分かるでしょう
  • 11:16 - 11:19
    もし皆さんが自分の映った
    3、4年前の動画を見たら
  • 11:19 - 11:23
    気恥ずかしいでしょうね
    だって自分の姿だと分からないから
  • 11:23 - 11:26
    そこで私はこれを皆さんに伝えたいのです
    我々に必要なのは
  • 11:26 - 11:29
    自分という存在を
    自ら形作り 方向づけ 変えられるものとして
  • 11:29 - 11:30
    捉えることです
  • 11:30 - 11:31
    再びこれは仏陀の言葉です
  • 11:31 - 11:33
    「井戸職人は見事に水を導き
  • 11:33 - 11:35
    矢師は見事に矢の曲がりを直し
  • 11:35 - 11:37
    大工は丸太を見事にまっすぐにし
  • 11:37 - 11:40
    賢人は見事に自分自身を形作る」
  • 11:41 - 11:43
    皆さんに覚えておいてほしいのは
  • 11:43 - 11:49
    「本当の自分」とは
    追い求めても永遠に見つからないような
  • 11:49 - 11:52
    謎めいたものではないということです
  • 11:52 - 11:54
    「本当の自分」が存在すると言う場合
  • 11:54 - 11:57
    それはあなたの発見による部分も
    あるでしょうが
  • 11:57 - 11:59
    あなた自身が作り出すものでもあるのです
  • 11:59 - 12:03
    これは解放的でわくわくする見方だと
    私は考えます
  • 12:04 - 12:06
    ありがとうございました
  • 12:06 - 12:08
    (拍手)
Title:
「本当の自分」は存在するか?| ジュリアン・バジーニ | TEDxYouth@Manchester
Description:

「あなた」を「あなた」たらしめているものは何でしょうか?あなたの思う自分でしょうか?周囲の人の思うあなたでしょうか?それともまったく違う何かでしょうか?このトークでジュリアン・バジーニは、哲学と神経科学から驚きの答えを導きます。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
12:14
  • レビュアーの方,LCの方へ
    同じビデオがTEDにあります。そちらもよろしくお願いいたします。
    http://www.amara.org/ja/videos/CT7lzGOeem6z/ja/870262/1680710/

Japanese subtitles

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