科学的発見の秘訣は間違うこと
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0:01 - 0:03皆さんは科学がどのように機能し
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0:03 - 0:06何たるかを多々誤解されています
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0:06 - 0:09とくに大きな誤解はこう
「科学は単なる過去の事実の蓄積だ」 -
0:09 - 0:12それは違います
そんなのは科学の目的でもありません -
0:13 - 0:15科学とは過程であり
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0:15 - 0:18考え方なのです
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0:18 - 0:21事実の集積はその一部に過ぎず
目的ではありません -
0:21 - 0:25科学の究極の目的は 客観的な事実を
私たちが知る最良の方法で -
0:25 - 0:27理解することであり
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0:27 - 0:29それは証拠にも基づいています
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0:29 - 0:32ここでの問題は
人間は完璧でないので -
0:32 - 0:33騙されてしまうことです
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0:33 - 0:36私たちは自分を欺くのが
とても上手です -
0:36 - 0:40だから先入観を最小限にする方法が
科学的研究の過程には織り込まれています -
0:41 - 0:44もう少し突き詰めて
ご説明したほうが良さそうです -
0:44 - 0:46こういうことです
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0:47 - 0:48科学をやろうとする場合
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0:48 - 0:51まずは何かを観察します
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0:51 - 0:54例えば「空が青いのはなぜか?」
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0:54 - 0:55そう疑問に思ったら
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0:55 - 0:59次のステップとしては
それを説明する考え― -
0:59 - 1:00つまり仮説を立てます
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1:00 - 1:02「そうだ!海は青いから
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1:02 - 1:05空は海の青さを
反射しているのかもしれない」 -
1:06 - 1:08いいですね
でも検証する必要があります -
1:08 - 1:11そこで それが意味するものを予測します
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1:11 - 1:12あなたの予測はこうです
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1:12 - 1:14「空が海の色を反射しているなら
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1:14 - 1:16国の中心部よりも
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1:16 - 1:19沿岸部の方が 青みが増すだろう」
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1:19 - 1:20理にかなっていますが
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1:20 - 1:22その予測を検証しなくてはなりません
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1:22 - 1:26そこで飛行機に乗り
曇りの日にデンバーからロスに飛び -
1:26 - 1:30空を見上げると
見事に晴れ渡っています -
1:30 - 1:32やりました 立証です
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1:33 - 1:34でも本当に?いいえ
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1:34 - 1:361回しか観測していません
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1:36 - 1:39仮説や検証方法を考え
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1:39 - 1:41複数回行う必要があります
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1:41 - 1:44例えば別の所へ行ってみたり
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1:44 - 1:45時期を変えたりして
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1:45 - 1:47その時の天気を観測します
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1:47 - 1:50人と話すことも良いでしょう
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1:50 - 1:53人によって考えや観点が違うので
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1:53 - 1:54参考になります
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1:54 - 1:56これはピアレビュー
というものです -
1:56 - 2:00さらに費用や時間の
大幅な節約にもなるでしょう -
2:00 - 2:02天気を調べるためだけに
全米を飛行するなんてね -
2:04 - 2:10では いい線いっているけど
完璧ではない仮説だと どうでしょうか? -
2:10 - 2:11大丈夫です
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2:11 - 2:14少々仮説を修正し
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2:14 - 2:16もう一度全過程を
やり直せばいいからです -
2:16 - 2:18予測を立てて
検証するんです -
2:18 - 2:21それを何度も繰り返すことで
考えに磨きがかかります -
2:21 - 2:23それが一定の質に達すると
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2:23 - 2:25科学界に受け入れられるかもしれません
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2:25 - 2:26たとえ暫定的であっても
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2:26 - 2:29目の前の事象をうまく説明しているとして
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2:29 - 2:31少なくとも より優れた考えや
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2:31 - 2:34矛盾した証拠が現れるまでは
使われるかもしれません -
2:35 - 2:39間違いを認めることも
この過程の一部ですが -
2:40 - 2:42実に難しいことです
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2:43 - 2:45科学の長所も短所も
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2:45 - 2:47これに起因します
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2:47 - 2:50科学の長所の1つは
人間が行うところです -
2:50 - 2:53実際に優れた成果を上げています
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2:53 - 2:55科学のおかげで私たちは
宇宙を深く理解できています -
2:55 - 2:59科学の短所の1つも
人間が行うところです -
2:59 - 3:03物事を調査する時
余分なものを持ち込んでしまいます -
3:03 - 3:05私たちは得手勝手で
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3:05 - 3:08頑固で迷信的です
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3:08 - 3:10同族を優先します
人間じみています -
3:10 - 3:14こういうのは人間の特徴で
科学者も人間なのです -
3:14 - 3:18そのため科学を究めようとする時や
理論を発展させていこうとする時は -
3:18 - 3:21そのことに留意しなくてはなりません
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3:21 - 3:24こういったことの一部として
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3:24 - 3:25科学的過程の一部として
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3:25 - 3:28科学的手法の一部として
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3:28 - 3:30「間違えたら認める」
ということがあるのです -
3:30 - 3:32私にも経験があります
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3:32 - 3:35以前 ハッブル宇宙望遠鏡を用いて
研究していた時 -
3:35 - 3:39同僚の科学者が
データを持って来て言いました -
3:39 - 3:42「このデータの中に
太陽以外の恒星を公転する惑星の -
3:42 - 3:45写真があるかもしれない」
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3:46 - 3:51当時はまだ太陽以外の恒星を公転する
惑星の写真は撮影されておらず -
3:51 - 3:53これが本当なら
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3:53 - 3:54最初の写真となり
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3:54 - 3:57私たちは発見者になります
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3:57 - 3:58凄いことです
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3:58 - 4:00私はとても興奮し
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4:00 - 4:03徹底的にこのデータを調べました
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4:03 - 4:06惑星かどうか解明しようと
時間をかけて研究しました -
4:07 - 4:11問題は 惑星は不鮮明で
恒星は明るいことです -
4:11 - 4:13このデータから
ヒントを得ようとするのは -
4:13 - 4:16ヘビメタのコンサートで
囁き声を聞こうとするようなもので -
4:16 - 4:18とても大変でした
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4:18 - 4:20私は出来ることは全てやりました
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4:20 - 4:23でも調査開始から1カ月後
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4:23 - 4:26解析は不可能だと悟り
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4:26 - 4:27諦めざるを得ませんでした
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4:27 - 4:29相方の科学者に言いました
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4:29 - 4:30「データが煩雑すぎて
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4:30 - 4:33惑星かどうか判別できない」
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4:33 - 4:35辛いことでした
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4:35 - 4:38その後 ハッブル望遠鏡で追跡観測を行い
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4:38 - 4:41惑星でないと判明しました
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4:41 - 4:43背後にある恒星か
銀河か何かだったのです -
4:44 - 4:47分かりやすく言うと
そりゃないぜって感じでした -
4:47 - 4:48(笑)
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4:48 - 4:51私はこの件では大変惨めでしたが
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4:52 - 4:53それも科学の一部なのです
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4:53 - 4:57「自分たちのデータでは立証できない」
と言わざるを得ません -
4:57 - 4:59追跡データで仮説が反証され
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4:59 - 5:01もう受け入れるしかありませんでした
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5:03 - 5:06心情的にはとても惨めでした
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5:07 - 5:10でも科学者が 研究に
正確を期そうとするのなら -
5:10 - 5:12間違うことも
それほど悪くはありません -
5:12 - 5:15なぜなら これから解明されるべき
より多くの事象が -
5:15 - 5:16存在するということだからです
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5:16 - 5:20科学者は 間違うことではなく
難問に挑むことを好むものです -
5:20 - 5:23そして宇宙は
科学者にとって最大の難問です -
5:24 - 5:26そうは言っても
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5:26 - 5:29持っているピースが
どう動かしても嵌らないのなら -
5:29 - 5:32力一杯押し込んでも駄目です
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5:32 - 5:35全体像を理解したいのなら
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5:36 - 5:38今の考えを捨て去らねばなりません
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5:38 - 5:42間違いを認めざるを得ないことは
科学をするうえでの代償ですが -
5:42 - 5:45その代わり知識と理解という
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5:45 - 5:47最高のものが得られます
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5:47 - 5:50科学にはこういう事例が
無数にありますが -
5:50 - 5:51私が大好きなものがあります
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5:51 - 5:53天文学に関係する例です
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5:53 - 5:55天文学者を文字通り
何世紀にも渡って -
5:55 - 5:57悩ませてきた疑問がありました
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5:57 - 5:59太陽は 特別なものに見えます
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5:59 - 6:02太陽は天空で最も
明るく輝く天体です -
6:02 - 6:07でも 何世紀にも渡る天文学、
物理学、化学、熱力学の研究の末 -
6:07 - 6:09人は太陽について
とても重要な知見を得ました -
6:09 - 6:10太陽はそんなに特別でなく
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6:10 - 6:13無数にある他の恒星と
なんら変わりない星だったのです -
6:13 - 6:16ここで面白い疑問が生じます
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6:16 - 6:18太陽が恒星であり
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6:18 - 6:20惑星を持つなら
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6:20 - 6:22他の恒星も惑星を持つのでしょうか?
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6:23 - 6:26私が「惑星」だと期待した失敗談のように
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6:26 - 6:28惑星の発見はとても難しいですが
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6:28 - 6:31科学者は大変頭の良い人たちなので
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6:31 - 6:33様々な技術を駆使して
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6:33 - 6:35恒星の観測に乗り出しました
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6:35 - 6:36何十年もかかって
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6:36 - 6:39とても興味深いことが
見つかり始め -
6:39 - 6:42まさにあと少しのところまで
迫ったと思われましたが -
6:42 - 6:44やはり間違いでした
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6:45 - 6:47事態は1991年に一変しました
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6:47 - 6:492人の天文学者―
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6:49 - 6:51アンドリュー・リンと
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6:51 - 6:53マシュー・ベイルズが
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6:53 - 6:54大々的に公表したのです
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6:54 - 6:57太陽以外の恒星を公転する
惑星を発見したと -
6:57 - 7:00しかもただの恒星ではなく
パルサーでした -
7:00 - 7:04つまり過去に爆発した恒星の残骸です
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7:04 - 7:06放射線を出しています
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7:06 - 7:11こんなところに惑星があるなんて
普通は考えませんが -
7:11 - 7:14彼らはこのパルサーを
非常に系統的に観察し -
7:14 - 7:18パルサーの周りを回っている
この惑星の重力を検出しました -
7:18 - 7:20素晴らしい研究に思えました
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7:20 - 7:24ついに太陽以外の恒星を公転する
惑星が見つかったぞと -
7:24 - 7:26でも 素晴らしくなかったんです
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7:26 - 7:27(笑)
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7:27 - 7:29公表後
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7:29 - 7:31多くの天文学者がコメントしました
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7:31 - 7:33彼らはそれを受け
データを再確認して -
7:33 - 7:36大変恥ずかしい間違いを
したことに気付きました -
7:36 - 7:39太陽を公転する地球の動きの
微細な特徴を -
7:39 - 7:41考慮していなかったことが
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7:41 - 7:45パルサーの周りを回る
この惑星の測定方法に影響していました -
7:45 - 7:48正しく測定し直してみると
-
7:48 - 7:50彼らの惑星は
消えてしまいました -
7:50 - 7:52存在していなかったのです
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7:52 - 7:55アンドリュー・リンには
恐ろしいタスクが待っていました -
7:55 - 7:58この事実を認めることです
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7:58 - 8:021992年 世界最大級の
天文学者の集会である― -
8:02 - 8:05アメリカ天文学会の集会で
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8:05 - 8:09彼は立ち上がり 自分の間違いと
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8:09 - 8:11その惑星は存在しないことを
公表しました -
8:11 - 8:14すると何が起こったか
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8:14 - 8:15私の大好きな部分ですが
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8:15 - 8:17素晴らしいことが起きました
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8:18 - 8:19彼は拍手喝采を受けたのです
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8:19 - 8:22天文学者は腹を立てることなく
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8:22 - 8:24責めもしませんでした
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8:24 - 8:27リンの正直さと
誠実さを称えたのです -
8:27 - 8:28私が大好きな部分です!
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8:28 - 8:29科学者も人間ですから
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8:29 - 8:30(笑)
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8:30 - 8:32そして更に良いことが!
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8:32 - 8:33(笑)
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8:33 - 8:34リンが演壇から降り
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8:34 - 8:38次にアレクサンデル・ヴォルシュチャン
という男性が演壇に上り -
8:38 - 8:40マイクを取って話します
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8:40 - 8:43「リンのチームはパルサー惑星を
発見できませんでしたが -
8:43 - 8:46私たちのチームは
別のパルサーを公転する惑星を -
8:46 - 8:491つどころか2つも発見しました
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8:49 - 8:51リンの問題を知っていたので
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8:51 - 8:54それも確認しました
私たちのは本物です」 -
8:54 - 8:56ヴォルシュチャンの方は
正しかったのです -
8:56 - 8:58しかも数か月後には
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8:58 - 9:00このパルサーを公転する
第3の惑星を発見し -
9:00 - 9:05史上初の太陽系外惑星系の
発見となりました -
9:05 - 9:08天文学者は系外惑星を
エイリアン・ワールドと呼んだりします -
9:08 - 9:11じつに素晴らしいと
私は思います -
9:11 - 9:14その時 堰が切られました
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9:14 - 9:191995年 より太陽に似た恒星での
発見を皮切りに -
9:19 - 9:22次々と惑星が発見されました
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9:22 - 9:26これは恒星を公転する惑星の
実際の画像です -
9:27 - 9:28研究者はどんどん上達し
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9:28 - 9:31惑星を大量に発見し始めました
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9:31 - 9:33何千個も発見するようになりました
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9:33 - 9:36太陽系外惑星の探索に特化した
天文台も作り -
9:36 - 9:38今では何千個もの
太陽系外惑星や -
9:38 - 9:41惑星系の存在さえも知っています
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9:41 - 9:46これは太陽ではない恒星を公転する
4つの惑星を描いた実際のデータです -
9:46 - 9:49驚くべきことです
考えてみてください -
9:49 - 9:50人類史において
-
9:50 - 9:55宇宙で知っている惑星は
両手で数えられる程度でした -
9:55 - 9:579個?8個?
-
9:57 - 9:588個ですね
-
9:58 - 10:01(笑)
-
10:01 - 10:02やれやれ
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10:02 - 10:04(笑)
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10:04 - 10:06でも今は至る所に
存在するのが分かっています -
10:06 - 10:07空に見えるどの恒星にも
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10:07 - 10:113個とか5個とか 10個とかの惑星が
あるかもしれません -
10:11 - 10:12空は惑星で溢れています
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10:14 - 10:17私たちは 銀河系では惑星が
恒星より多いのではと考えています -
10:17 - 10:20これは重大な発言です
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10:20 - 10:22科学の力で成しえたことですが
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10:22 - 10:26単に科学や天文台や
データのおかげではなく -
10:26 - 10:29天文台を建てた科学者
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10:29 - 10:30データを集めた科学者
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10:30 - 10:32間違いを認めた
科学者のおかげです -
10:32 - 10:35そして彼らの間違いの上に
他の科学者が研究を重ね -
10:35 - 10:37すべきことが出来たので
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10:37 - 10:40地球が宇宙のどこにあるのか
解明できたのです -
10:42 - 10:45そのように真実を見つけるのです
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10:45 - 10:48科学は人間味を帯びる時
最高となるのです -
10:49 - 10:51ありがとうございました
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10:51 - 10:54(拍手と歓声)
- Title:
- 科学的発見の秘訣は間違うこと
- Speaker:
- フィル・プレート
- Description:
-
フィル・プレートはハッブル望遠鏡を用いた天文学者チームでの研究に携わり、史上初めて太陽系外惑星を直接撮影することに成功したかもしれないと考えました。しかし、彼らの見つけた証拠で実際にそれを立証できたのでしょうか?プレートは、科学の進歩とは間違いをし、それを修正していくことの繰り返しだと説明します。「間違いを認めざるを得ないことは科学をするうえでの代償ですが、その代わり知識と理解という最高のものが得られます」とプレートは語ります。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 11:08
Naoko Fujii approved Japanese subtitles for The secret to scientific discoveries? Making mistakes | ||
Midori T accepted Japanese subtitles for The secret to scientific discoveries? Making mistakes | ||
Masako Kigami edited Japanese subtitles for The secret to scientific discoveries? Making mistakes | ||
Midori T declined Japanese subtitles for The secret to scientific discoveries? Making mistakes | ||
Midori T edited Japanese subtitles for The secret to scientific discoveries? Making mistakes | ||
Naoko Fujii rejected Japanese subtitles for The secret to scientific discoveries? Making mistakes | ||
Naoko Fujii edited Japanese subtitles for The secret to scientific discoveries? Making mistakes | ||
Naoko Fujii edited Japanese subtitles for The secret to scientific discoveries? Making mistakes |