秘密結社イルミナティは本当に存在するのか? ― チップ・バーレット
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0:07 - 0:091776年のことでした
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0:09 - 0:13バイエルンでは
合理主義 宗教的自由 -
0:13 - 0:15さらには 普遍的な人権といった
新たな理想が -
0:15 - 0:20カトリック教会が公共問題に及ぼしていた
多大なる影響力と衝突しました -
0:20 - 0:21大西洋を越えたところで
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0:21 - 0:26新しい国家が この新しい思想を原理にし
独立する権利を主張しました -
0:26 - 0:28しかし バイエルンでは
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0:28 - 0:32法律学の教授 アダム・ヴァイスハウプトの
世俗的な哲学を教える試みは -
0:32 - 0:35うまくいっていませんでした
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0:35 - 0:39ヴァイスハウプトは自らの思想を
秘密結社を通じて広め -
0:39 - 0:43教会のイデオロギーの短所を
明るみに出すことにしました -
0:43 - 0:47彼は秘密結社を
イルミナティと名付けました -
0:47 - 0:53ヴァイスハウプトはフリーメイソン
という組織を 彼の秘密結社のモデルにしました -
0:53 - 0:57元々 中世後期の優秀な石工たちの
ギルド(商人団体)であった -
0:57 - 1:00フリーメイソンは
石工術を伝えることから -
1:00 - 1:04知識と理性の理想を より一般的に
奨励することに変化していきました -
1:04 - 1:08時とともに 半ば秘密で
排他的な秩序を持つ団体へと発展し -
1:08 - 1:11その中には財力や
影響力を持つ人々も多数おり -
1:11 - 1:14手の込んだ秘密の入会儀式がありました
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1:14 - 1:19ヴァイスハウプトはフリーメイソンに
参加したまま自らの組織を作り -
1:19 - 1:21フリーメイソンの
高位の者から団員を募りました -
1:21 - 1:24彼はローマの奴隷反乱の
リーダーにちなんで -
1:24 - 1:27スパルタクスというコード名をつけました
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1:27 - 1:32初期のメンバーはイルミナティを管轄する
アレオパゴスという名の委員会を構成しました -
1:32 - 1:37このメンバーの中のひとり
フリーメイソンでもあったアドルフ・クニッゲは -
1:37 - 1:39影響力をもつ採用担当になりました
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1:39 - 1:43クニッゲの助力により
イルミナティの会員数は増加し -
1:43 - 1:46複数のメイソンの集会で
影響力を持つようになり -
1:46 - 1:48また メイソン風の儀式を
取り入れました -
1:48 - 1:521784年までには
会員数は600名を超え -
1:52 - 1:55中には 有名な学者や政治家もいました
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1:55 - 1:58イルミナティの会員数が
増えるのに合わせて -
1:58 - 2:01アメリカ独立革命の勢いも
増していきました -
2:01 - 2:05トマス・ジェファソンは影響を受けた人として
ヴァイスハウプトの名を後に挙げています -
2:05 - 2:10ヨーロッパの君主や聖職者たちは自らの土地で
同じような反乱が起きることを恐れていました -
2:10 - 2:15一方 イルミナティの存在は
公然の秘密となっていきました -
2:15 - 2:18イルミナティとフリーメイソンは
どちらとも 社会における -
2:18 - 2:20裕福なエリートによる
排他的な集団だったので -
2:20 - 2:23宗教団体や政治組織の関係者との
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2:23 - 2:26付き合いも絶えずあったことを
意味していました -
2:26 - 2:29政府と教会の人々の多くは
どちらのグループも -
2:29 - 2:32人々の信仰を害しようとしていると
信じていました -
2:32 - 2:36しかし これらのグループは
必ずしも宗教に反対していたわけではなく -
2:36 - 2:39政教分離すべきと信じていただけなのです
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2:39 - 2:43それでも疑い深いバイエルンの政府は
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2:43 - 2:46イルミナティのメンバーと
噂された人の記録をとるようになりました -
2:46 - 2:51イルミナティの団員が地方政府や大学の
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2:51 - 2:52重要な地位を得始めたとたんに
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2:52 - 2:571784年 バイエルンの
カール・テオドールが発した布告により -
2:57 - 3:00全ての秘密結社が禁止されました
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3:00 - 3:05表面上 秘密であるものを公的に
禁止にすることは難しそうですが -
3:05 - 3:07この時は成功しました
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3:07 - 3:09結成されてからわずか9年で
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3:09 - 3:12結社は解散され
記録は差し押さえらえ -
3:12 - 3:15ヴァイスハウプトは追放されました
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3:15 - 3:18イルミナティが消滅すると
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3:18 - 3:22その悪名度は 短期間存在していた頃より
ひどくなりました -
3:22 - 3:25フランス革命の余波が残る10年後
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3:25 - 3:30保守派の作家たちは
イルミナティが追放を逃れ -
3:30 - 3:33君主国の転覆を企てたと主張しました
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3:33 - 3:34アメリカ合衆国では
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3:34 - 3:39牧師だったジェディダイア・モースは
イルミナティが同様に 連邦政府の転覆を -
3:39 - 3:41企てているという説を喧伝しました
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3:41 - 3:45しかし 秘密結社が今もなお
政変を画策しているという考えがあっても -
3:45 - 3:50イルミナティが存続 再生
もしくは地下組織化したという -
3:50 - 3:53証拠はありません
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3:53 - 3:57短命だった結社の存在は
バイエルン政府の記録と -
3:57 - 3:59今も活動が続く
フリーメイソンの記録 ― -
3:59 - 4:03とりわけ その重複部分に
詳しく記述されており -
4:03 - 4:05それ以来 一切の記録がありません
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4:05 - 4:08イルミナティの合理主義の精神からみて
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4:08 - 4:11もはや存在しないと考えざるを得ません
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4:11 - 4:16しかし イルミナティを創設しようと
ヴァイスハウプトを駆り立てた ― -
4:16 - 4:19思想はなおも広がり
現代の西洋諸国の基盤となりました -
4:19 - 4:23これらの思想はイルミナティで始まったとか
終わったというものではなく -
4:23 - 4:27イルミナティという共同体は
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4:27 - 4:30その設立時に すでに進行中で
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4:30 - 4:33解散後も長く続いた変化の波を
象徴していたのです
- Title:
- 秘密結社イルミナティは本当に存在するのか? ― チップ・バーレット
- Speaker:
- チップ・バーレット
- Description:
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1776年のことでした。バイエルンでは合理主義、宗教的自由、さらには普遍的な人権といった新たな理想が、カトリック教会が公共問題に及ぼしていた多大なる影響力と衝突しました。教会のイデオロギーに不満を抱いていた法学教授のアダム・ヴァイスハウプトは、自らの思想を秘密結社「イルミナティ」を通じて広めることにしました。チップ・バーレットがこの悪名高きグループの歴史、理想、儀式について説明します。
講師:チップ・バーレット
監督:ブレット・アンダーヒル※このビデオの教材: https://ed.ted.com/lessons/are-the-illuminati-real-chip-berlet
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:34
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