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世界を変える90秒 / アラン・グリーン / TEDxBrussels

  • 0:06 - 0:13
    今日お話しするのは
    とてもパワフルなアイデア
  • 0:13 - 0:20
    世界中の子ども達の人生を
    一変させるものです
  • 0:20 - 0:25
    シンプルで 簡単に実行でき
  • 0:25 - 0:29
    費用は ほぼ 又は 全くかかりません
  • 0:30 - 0:35
    ただ みんなで協力し合って
    それを実行するだけ
  • 0:35 - 0:37
    実行しやすくて物足りないくらいです
  • 0:37 - 0:41
    なぜなら 私たちは 今
    参加の時代に生きているからです
  • 0:43 - 0:47
    私たちは 単に知識を使うだけでなく
    それを みんなに広めていくのです
  • 0:47 - 0:51
    医学において
    特に 患者参加型医学では
  • 0:51 - 0:53
    自分の健康管理をすることは
  • 0:53 - 0:56
    「医療変革」に必要不可欠です
  • 0:56 - 0:59
    現代 参加型の医療活動により
  • 0:59 - 1:02
    世界の大きな問題とされる健康問題に
    みんなで取り組めるようになりました
  • 1:02 - 1:06
    世界の大きな問題とされる健康問題に
    みんなで取り組めるようになりました
  • 1:06 - 1:11
    私たちは そんな大切な活動を
    単に公共の活動に頼るばかりではいられません
  • 1:11 - 1:14
    もちろん それも 大切ですが
  • 1:14 - 1:20
    もし 効力が期待できるものに
    素早い変化を求めるならば
  • 1:20 - 1:26
    今日お話しするのは
    世界規模で 歴史上 重要な活動です
  • 1:26 - 1:28
    チクタク (TICC TOCC) といいます
  • 1:28 - 1:31
    市民参加型の活動です
  • 1:31 - 1:34
    まずは事前説明から
  • 1:34 - 1:37
    みなさんに知っておいて
    いただきたいことがあります
  • 1:38 - 1:43
    どこにでも たくさん存在する
    2種類の原子のことです
  • 1:43 - 1:47
    これらは 適切な場所に 適切なタイミングで
    配置されていないことがあまりにも多く
  • 1:47 - 1:51
    これらは 適切な場所に 適切なタイミングで
    配置されていないことがあまりにも多く
  • 1:51 - 1:54
    このことは 子ども達の健康
    脳の発達や神経に
  • 1:54 - 1:58
    このことは 子ども達の健康
    脳の発達や神経に
  • 1:58 - 1:59
    重大な影響を与えています
  • 1:59 - 2:03
    まず1つ目は 酸素です
  • 2:04 - 2:07
    今でも 覚えています
    私の子どもが生まれた時
  • 2:07 - 2:14
    産声を聞いた時の 喜びと安堵を
  • 2:15 - 2:17
    赤ん坊の肺が 空気で満たされ
  • 2:17 - 2:24
    泣き声をあげると
    この上ない幸せを感じます
  • 2:24 - 2:28
    もし泣き声が聞こえなかったら
    不安がよぎるでしょう
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    赤ちゃん誕生後の最初の1分を
    「黄金の1分間」と呼びます
  • 2:31 - 2:33
    とても重要な時間だからです
  • 2:33 - 2:35
    黄金の1分間 と呼ばれる理由は
  • 2:35 - 2:40
    生まれてから最初の1分間に
    十分な酸素を得られた赤ちゃんと
  • 2:40 - 2:43
    そうでなかった赤ちゃんとでは
  • 2:43 - 2:47
    大きな違いが生まれるからです
  • 2:47 - 2:51
    WHOの推定によると
  • 2:51 - 2:57
    世界の新生児死亡の 29% は
  • 2:57 - 3:02
    出生時 十分な酸素を得られなかったことが
    原因であるとされています
  • 3:02 - 3:04
    出生時窒息と呼びます
  • 3:04 - 3:06
    窒息死は 実は問題のほんの一部で
  • 3:06 - 3:11
    毎年 百万人の子どもが 十分な酸素を
    得られなかったことが原因で死亡しますが
  • 3:11 - 3:13
    命を取り止めるには
    十分な酸素を得ても
  • 3:13 - 3:18
    成長のためには十分と言えない酸素量しか
    得られなかった子どもはさらに百万人いて
  • 3:18 - 3:20
    生涯 影響が残ります
  • 3:20 - 3:23
    脳性麻痺 てんかん 学習障害
  • 3:23 - 3:25
    発達遅延 などです
  • 3:25 - 3:27
    まだあります
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    世界中で誕生する新生児の10人に1人
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    一部の地域では 7人に1人が
  • 3:32 - 3:37
    誕生時に 最適以下の酸素量しか得ていません
  • 3:37 - 3:39
    公衆衛生学では
  • 3:39 - 3:42
    障害調整生存年数 または
    質調整生存年 と呼ばれる概念があります
  • 3:42 - 3:46
    障害調整生存年数 または
    質調整生存年 と呼ばれる概念があります
  • 3:46 - 3:49
    健康に関する指数で
  • 3:49 - 3:53
    障害 病気 死亡によって
    健康が失われてしまった年数です
  • 3:53 - 3:57
    障害 病気 死亡によって
    健康が失われてしまった年数です
  • 3:57 - 4:03
    幼児期に健康に問題を抱えてしまった
    世界中の子ども達の
  • 4:03 - 4:08
    その一番の原因は
  • 4:08 - 4:12
    誕生後の1分間の間に
    十分な酸素を得られていないことです
  • 4:12 - 4:16
    子ども達が これよりも高いリスクに
    さらされることはありません
  • 4:16 - 4:18
    どう取り組めば?
  • 4:18 - 4:19
    解決策は もちろんあるでしょう
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    単に 全ての出産の場に
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    酸素ボンベを持ち込めばよいかも知れません
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    シンプルに解決します
  • 4:29 - 4:33
    しかし 実際に行うのは
    そう簡単ではないし 費用もかなりかかります
  • 4:33 - 4:36
    特に 酸素ボンベ 再充填 ともなると
  • 4:36 - 4:37
    容易ではありません
  • 4:37 - 4:41
    別の解決策としては 出産の場に
  • 4:41 - 4:44
    呼吸バッグとマスクを持ち込むことでしょう
  • 4:44 - 4:46
    酸素ボンベよりも
    経済的 負担がかかりません
  • 4:46 - 4:48
    単に 部屋の空気を
    赤ちゃんの肺に送り込むだけでも
  • 4:48 - 4:51
    摂取する酸素量に
    十分 違いが生まれます
  • 4:51 - 4:55
    しかしこれも
    実行するのは 簡単ではありません
  • 4:55 - 4:58
    さらに 別の解決策としては
    出産を補助する人にトレーニングをする
  • 4:58 - 5:02
    「赤ちゃんの呼吸補助」という
    すばらしい連携プログラムがあります
  • 5:02 - 5:07
    このプログラムの促進に関わる人たちは
    「黄金の1分間」の成功に全精力を注ぎます
  • 5:07 - 5:11
    彼らの目標は 2015年までに
    研修を受け 資格を持つ出産補助師を
  • 5:11 - 5:14
    世界中の出産の場に配置することです
  • 5:14 - 5:16
    とても素晴らしい 大望ある目標です
  • 5:16 - 5:18
    この活動を支援しましょう
  • 5:18 - 5:19
    これとは別に 私どものアイデアは
  • 5:19 - 5:23
    シンプルで 実行しやすく
    費用もかからず すぐに結果の出る
  • 5:23 - 5:28
    他の治療介入を さらに効果的にするものです
  • 5:28 - 5:31
    では もう1つの原子の話です
  • 5:31 - 5:35
    酸素を十分に得られないことよりも
  • 5:35 - 5:37
    もっと広く見られる問題 ー
  • 5:37 - 5:42
    それは 十分に得られていない「鉄」です
  • 5:42 - 5:44
    鉄は 生命の中心にあります
  • 5:44 - 5:48
    血液が脳や臓器に
    酸素を運ぶのを可能にします
  • 5:48 - 5:53
    鉄が不足している場合
    十分な赤血球を造れません
  • 5:53 - 5:54
    鉄欠乏性貧血 と言います
  • 5:54 - 5:59
    世界で最も大きな健康問題の1つです
  • 5:59 - 6:03
    鉄欠乏性貧血は
    粗大運動の発達を妨げる可能性があり
  • 6:03 - 6:05
    記憶力の低下や 疲労の原因になったり
  • 6:05 - 6:10
    病気になりやすく また
    回復しにくくなる原因にもなります
  • 6:10 - 6:12
    しかし 実は鉄の不足に関して言えば
  • 6:12 - 6:18
    鉄分欠乏性貧血は 鉄不足で起きる病気の
    単なる氷山の一角です
  • 6:18 - 6:21
    多くの人々が 通常の赤血球をもっているのに
  • 6:21 - 6:26
    知能に影響を与えるほどの
    鉄欠乏状態 だからです
  • 6:26 - 6:29
    おそらく鉄不足は一生続きます
  • 6:29 - 6:34
    世界で 20億人ほどが
  • 6:35 - 6:40
    鉄欠乏により知性を喪失しているのです
  • 6:40 - 6:41
    とても大きな問題です
  • 6:41 - 6:42
    WHOは
  • 6:42 - 6:48
    もし発展途上国でこの問題を解決できるなら
  • 6:48 - 6:50
    つまり 鉄欠乏を解決できるなら
  • 6:50 - 6:56
    途上国における生産性は 約20%増
    GNPは20%まで成長すると見込んでいます
  • 6:56 - 6:59
    健康と経済にとって大きな恩恵です
  • 6:59 - 7:01
    途上国だけの問題に限りません
  • 7:01 - 7:04
    先進国でも
    私の出身国であるアメリカにおいても
  • 7:04 - 7:06
    鉄欠乏は多くの人に見られます
  • 7:06 - 7:10
    アメリカでは 現在 0~5歳の子どもが
  • 7:10 - 7:13
    十分な鉄を得られないことが原因で
  • 7:13 - 7:20
    総計 900万ポイントのIQを失っていると
    推定されています
  • 7:20 - 7:22
    アメリカだけでです
  • 7:22 - 7:23
    とてつもない損失です
  • 7:23 - 7:28
    この子ども達の
    生涯所得 に換算すると
  • 7:28 - 7:31
    約1000億ドルもの逸失です
  • 7:31 - 7:34
    知能が低下したことが原因なのです
  • 7:34 - 7:36
    ゆえに 数十億ドルかけて
    鉄欠乏 に取り組むなら
  • 7:36 - 7:39
    ゆえに 数十億ドルかけて
    鉄欠乏 に取り組むなら
  • 7:39 - 7:41
    それは良い投資となるでしょう
  • 7:41 - 7:44
    この問題の解決策として
    鉄分のサプリメントを製造し
  • 7:44 - 7:48
    世界中に配布するという方法があります
  • 7:48 - 7:50
    この活動に取組む人たちがいます
    とても素晴らしいことです
  • 7:50 - 7:57
    数千万人の子ども達を助けてきました
    まだ解決には至りません
  • 7:57 - 7:58
    また別の取り組みに
  • 7:58 - 8:02
    世界中の妊婦に
    鉄分サプリメントを配る活動があります
  • 8:02 - 8:05
    対象人数が少ないですし
    母子両方の鉄分補強になります
  • 8:05 - 8:09
    私は “Vitamin Angels” という
    この活動団体を支援しています
  • 8:09 - 8:14
    かつて そのサプリメントを持って
    医者を見たこともない村々を訪れました
  • 8:14 - 8:17
    そこで 鉄やその他の微量栄養素が
    もたらす影響を見てきました
  • 8:17 - 8:21
    とても費用効率がよく
    素晴らしい取り組みです
  • 8:21 - 8:23
    もう一つ 鉄問題の解決策として
  • 8:23 - 8:26
    幼児ミルクや幼児シリアルに鉄分を加え
  • 8:26 - 8:30
    栄養価を高めることがあげられます
  • 8:30 - 8:33
    この方法は欧米諸国で率先して行われています
  • 8:33 - 8:38
    しかしその解決策の
    調子を狂わすものが存在します
  • 8:38 - 8:41
    私たちの活動の手がかりは ここにあります
  • 8:41 - 8:47
    世界中にいる鉄欠乏の
    ハイリスクな子どもの中には
  • 8:47 - 8:50
    6か月を過ぎても 母乳だけで
    育てられた赤ちゃんがいます
  • 8:50 - 8:53
    6か月を過ぎても 母乳だけで
    育てられた赤ちゃんがいます
  • 8:53 - 8:56
    これは 私の直観に反するものでした
  • 8:56 - 9:00
    人間の母乳は 人間の赤ちゃんに
    理想的な食べ物のはずだからです
  • 9:00 - 9:02
    なぜ母乳で育つ赤ちゃんが
    ハイリスクに?
  • 9:02 - 9:04
    母乳は正しい栄養を得られるものでは と
  • 9:04 - 9:06
    しかし よく聞いてください
  • 9:06 - 9:10
    母乳は ビタミンD が低いのです
  • 9:10 - 9:16
    人類史上 赤ちゃんは 太陽光を浴びることで
    ビタミンDを生成してきたからでしょう
  • 9:17 - 9:19
    現代 赤ちゃんは ほぼ室内で過ごします
  • 9:19 - 9:24
    その上 母乳は 鉄分が低いのです
  • 9:24 - 9:30
    おそらく これも歴史的に
    別の方法で摂取してきたからでしょう
  • 9:30 - 9:34
    箱に入ったシリアルからでも
    調合ミルクからでもなく
  • 9:35 - 9:38
    では 今から みなさんに
  • 9:38 - 9:42
    生涯ずっと覚えおいていただきたい
    アイデアをお伝えします
  • 9:42 - 9:45
    解決策を お話する時がきました
  • 9:45 - 9:49
    忘れようもない形で
    みなさんに警鐘します
  • 9:49 - 9:51
    皆さんの認識を変えるためです
  • 9:51 - 9:53
    そのアイデアとはこれですー
  • 9:53 - 9:56
    赤ちゃんが生まれたその瞬間
  • 9:56 - 9:58
    この地球上 どこで生まれた赤ちゃんも
  • 9:58 - 10:06
    赤ちゃんの血液の3分の1はまだ
    赤ちゃんの体の外にあります
  • 10:06 - 10:09
    成長のすべてに必要な栄養素を供給する血液
  • 10:09 - 10:13
    その3分の1が 赤ちゃんが生まれた瞬間には
    まだ体の外にあるのです
  • 10:13 - 10:18
    人類の歴史上ずっと
    私たちが人間として存在してきた間
  • 10:18 - 10:20
    つい最近になるまで
  • 10:20 - 10:22
    こんな美しいことが起きていましたー
  • 10:22 - 10:24
    赤ちゃんが生まれた時
  • 10:24 - 10:29
    へその緒が 赤ちゃんに どんどんどんどん
    血液を送り込んでいくのを見届けることです
  • 10:29 - 10:33
    へその緒が 赤ちゃんに
    血液を送り込むのです
  • 10:33 - 10:37
    それによって 赤ちゃんは
    約30%多く 血液を得ることができます
  • 10:37 - 10:44
    現在よりも 90秒ほど長く
    血液が流れるままにしてあげるだけで です
  • 10:44 - 10:47
    30%増加分の血液は
    どんな役割を果たすでしょう?
  • 10:47 - 10:51
    第一に 実は 鉄分サプリメント としての
    役割を果たしてくれます
  • 10:51 - 10:53
    発送の準備をしたり 商品を製造したり
  • 10:53 - 10:55
    配る必要もありません
  • 10:55 - 10:59
    生後 数ヶ月 必要な鉄が含まれた血液を
    赤ちゃんは十分得ることができます
  • 10:59 - 11:07
    費用をかけることなく
    鉄欠乏性貧血 を大幅に減らせます
  • 11:07 - 11:11
    この増量分の血液で
    鉄だけでなく 酸素も得られます
  • 11:11 - 11:12
    生まれてくる前
  • 11:12 - 11:15
    赤ちゃんは へその緒を通して
    すべての酸素を得ます
  • 11:15 - 11:17
    そして 生まれてすぐの黄金の1分間に
  • 11:17 - 11:21
    全ての血液循環が変わり
    肺が広がり始めますが
  • 11:21 - 11:25
    赤ちゃんは まだ
    へその緒を通して酸素を得ています
  • 11:25 - 11:29
    肺が機能できるように準備を進めている
    黄金の1分間のあいだ
  • 11:29 - 11:31
    酸素は へその緒から送られます
  • 11:31 - 11:32
    酸素だけではありません
  • 11:32 - 11:34
    赤血球も受け取ります
  • 11:34 - 11:37
    酸素を運ぶことができる
    体内で唯一の細胞です
  • 11:37 - 11:39
    30%多くの血液を受け取り
  • 11:39 - 11:42
    60%多くの赤血球も受け取れます
  • 11:42 - 11:44
    生まれてから 90秒の間にです
  • 11:44 - 11:46
    赤血球の豊富な血液です
  • 11:46 - 11:48
    まるで 赤血球の輸血パックです
  • 11:48 - 11:52
    先日 ランス・アームストロング選手が
    ニュースになりました
  • 11:52 - 11:58
    彼は 試合前のドーピングテストで
    陽性判定を受けたことはありませんが
  • 11:58 - 12:02
    伝えられるところでは
    ツール・ド・フランスのレースで勝利したのは
  • 12:02 - 12:08
    自分の赤血球を自分自身に
    輸血したため ということでした
  • 12:08 - 12:11
    これこそ 私たちが効力あると考える方法です
  • 12:11 - 12:14
    赤血球が増えると 力が増強され
    持久性が上がるのです
  • 12:14 - 12:17
    それこそが
    自然に生まれた時の状態なのです
  • 12:17 - 12:19
    人類の歴史が始まった時からずっと
  • 12:19 - 12:21
    赤血球の輸血パックを手にしています
  • 12:21 - 12:22
    しかも 赤血球だけはありません
  • 12:22 - 12:26
    さらに豊富な白血球も補えます
  • 12:26 - 12:31
    先ほど 酸素の欠乏は 健康を失う
    最大の原因であると言いましたが
  • 12:31 - 12:36
    直接的な新生児死亡の最大の原因は 感染症で
  • 12:36 - 12:38
    新生児死亡の32%の原因を占めます
  • 12:38 - 12:41
    へその緒の中の血液 つまり臍帯血は
  • 12:41 - 12:45
    感染症と戦う 白血球と
    母親により作られた 抗体が豊富です
  • 12:45 - 12:48
    さらに 最も重要なことは
  • 12:48 - 12:53
    臍帯血には 幹細胞が
    たくさん含まれていることです
  • 12:53 - 12:55
    幹細胞は 体中のダメージを防いだり
  • 12:55 - 12:58
    補修したりする遺伝的潜在能力を持っています
  • 12:58 - 13:00
    幹細胞の詳しいスピーチは
    この後にありますが
  • 13:00 - 13:02
    私が一つだけ紹介するなら
  • 13:02 - 13:03
    筋ジストロフィーは
  • 13:03 - 13:07
    主に筋肉への障害だと思っていましたが
  • 13:07 - 13:12
    実は 筋肉の障害を補修する幹細胞が
    主な原因であると判明したことです
  • 13:12 - 13:15
    人類始まって以来
    赤ちゃんは 自然に
  • 13:15 - 13:23
    最先端医学の治療法である
    自家幹細胞移植を受けてきたわけです
  • 13:23 - 13:29
    しかしながら 1913年
    ある着想が欧米諸国で確立され
  • 13:29 - 13:31
    世界中に広がったのです
  • 13:31 - 13:32
    それが
  • 13:32 - 13:36
    赤ちゃんが誕生したら
    すぐにへその緒を
  • 13:36 - 13:38
    外科的にクランプ つまり 器具で留め
  • 13:38 - 13:41
    酸素の供給を断ち
  • 13:41 - 13:43
    血流を遮断し
  • 13:43 - 13:46
    白血球を赤ちゃんから締め出し
  • 13:46 - 13:47
    母親からの抗体を締め出し
  • 13:47 - 13:52
    そして 幹細胞の宝庫である
    このへその緒を
  • 13:52 - 13:57
    さっさと取り去り
    処分してしまうことでした
  • 13:58 - 14:00
    それが こんにち
  • 14:00 - 14:05
    子ども達を慢性的な病気にさせてしまう
    原因の一つと考えています
  • 14:05 - 14:07
    幸いなことに 赤ちゃんの多くは
  • 14:07 - 14:12
    失った分をカバーする
    十分な持ち合わせが 体内にあります
  • 14:12 - 14:15
    しかし そうでない赤ちゃんもたくさんいます
  • 14:15 - 14:18
    それが 私たちを
    チクタク活動へと導くのです
  • 14:18 - 14:19
    とてもシンプルなアイデアです
  • 14:19 - 14:25
    「臍帯即時クランプから最適クランプへ」
  • 14:25 - 14:27
    ビジネスではありません
    非営利でもありません
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    アイデアの共有 という活動です
  • 14:30 - 14:35
    へその緒が拍動を止めるまで
    90秒ほど余分に待つ
  • 14:35 - 14:38
    人類の歴史の中で行ってきた
    自然なことです
  • 14:41 - 14:46
    これがパワーある 参加型のアイデア
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    本当に簡単に広められるアイデアなのです
  • 14:48 - 14:51
    サプリや 器具や
    抗生物質を配布するよりずっと簡単で
  • 14:51 - 14:54
    サプリや 器具や
    抗生物質を配布するよりずっと簡単で
  • 14:54 - 14:58
    そしてもちろん
    幹細胞移植よりも ずっと容易です
  • 15:01 - 15:04
    私たちはこの運動の成功を
    確信しています
  • 15:04 - 15:06
    なぜかというと
  • 15:06 - 15:08
    かつて 同じ事を経験しているからです
  • 15:08 - 15:13
    1913年 へその緒を器具で
    留めるというアイデアは
  • 15:13 - 15:14
    知られていない方法でしたが
  • 15:14 - 15:17
    世界中に広がっていきました
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    医者がいないような場所にさえです
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    なぜなら 20世紀が 移動や通信手段の
    飛躍的時代だったからです
  • 15:23 - 15:27
    なぜなら 20世紀が 移動や通信手段の
    飛躍的時代だったからです
  • 15:27 - 15:30
    これを可能にしたのは 飛行機や電話でした
  • 15:30 - 15:31
    現代は?
  • 15:31 - 15:34
    こんにち インターネットが使えます
  • 15:34 - 15:36
    携帯電話の技術があり
  • 15:36 - 15:38
    YouTube が見られます
  • 15:38 - 15:41
    これらが どこかの流行りのダンスを
    あっという間に世界に広めます
  • 15:41 - 15:44
    想像するより はるかに速く
  • 15:44 - 15:46
    Facebook の登録者は10億人
  • 15:46 - 15:49
    平均 4.74人を介在させれば
  • 15:49 - 15:51
    登録者全員が繋がるといわれます
  • 15:51 - 15:55
    Twitterはもっと世界が狭く
    平均 3.43人です
  • 15:55 - 15:57
    私は人里離れた村を訪れたことがあります
  • 15:57 - 16:02
    村には電気もトイレもなかったけれど
    みんな携帯電話は持っていました
  • 16:02 - 16:04
    これが私たちができることです
  • 16:04 - 16:05
    狙いをさだめて!
  • 16:05 - 16:08
    ネットワークに接続して
    人間が必要な原子をー
  • 16:08 - 16:13
    発達中の神経細胞に届け
    遺伝的な可能性を発揮できるようにします
  • 16:13 - 16:15
    チクタクには モットーがあります
  • 16:15 - 16:17
    ありふれたフレーズのようですが
    「まずは害を与えるな」
  • 16:17 - 16:20
    再び耳にしたくないひどい表現です
  • 16:20 - 16:22
    なぜ ひどいのかと言えば
  • 16:22 - 16:27
    21世紀医学が赤ちゃんに行う
    最初の医療行為はー
  • 16:27 - 16:32
    臍帯を器具で留め 切断する
    なんの科学的根拠もない行為だからです
  • 16:32 - 16:34
    有益であるという確かな証拠がありません
  • 16:34 - 16:36
    確証がないのです
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    体内の貯蔵鉄を枯渇させ
  • 16:38 - 16:40
    酸素量を減少させ
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    酸素運搬能を減らし
  • 16:43 - 16:48
    感染症と戦う能力を低下させ
  • 16:48 - 16:51
    赤ちゃんの体の中から
    最も特殊で重要な (幹)細胞を奪ってしまう
  • 16:51 - 16:53
    赤ちゃんの体の中から
    最も特殊で重要な (幹)細胞を奪ってしまう
  • 16:53 - 16:57
    調べてみて下さい
    自然が常に行ってきたこの方法のー
  • 16:57 - 17:00
    安全性と利益を示す
    科学的証拠が見つかるでしょう
  • 17:00 - 17:02
    しばしば「遅延臍帯クランプ」
    と呼ばれます
  • 17:02 - 17:03
    この表現には反対です
  • 17:03 - 17:06
    「遅延」させるのではなく
    「最適」なタイミングで留めるのです
  • 17:06 - 17:08
    するべき適切なタイミングで
  • 17:08 - 17:10
    では この運動への参加方法は?
  • 17:10 - 17:13
    チクタクはどのように活動している?
  • 17:13 - 17:15
    とても簡単です
  • 17:15 - 17:18
    たった2つのことをするだけです
  • 17:18 - 17:24
    第1に あなたの愛する人たちに
    「最適クランプ」を勧めてください
  • 17:24 - 17:29
    第2に このシンプルなアイデアを
    あなたのネットワークでシェアしてください
  • 17:29 - 17:32
    SNSに投稿して下さい
    オンラインでもオフラインでも
  • 17:32 - 17:34
    なるべく目立つように 広範囲に
  • 17:34 - 17:36
    これを人に勧め 拡散するのです
  • 17:36 - 17:38
    それだけです!
  • 17:38 - 17:41
    こうすることで 世界を変えることができます
  • 17:41 - 17:44
    この行為は
    人間だけに限ったことではありません
  • 17:44 - 17:48
    他の霊長類にも へその緒があり
    本能的に待ちます
  • 17:48 - 17:51
    拍動が止まる前に
    へその緒を切断する動物はいません
  • 17:51 - 17:52
    霊長類以外にも
  • 17:52 - 17:55
    哺乳動物は へその緒を持っています
  • 17:55 - 17:57
    彼らは本能的に待つのです
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    へその緒を すぐ切り離したりしません
  • 18:00 - 18:02
    ただ待つのです
  • 18:02 - 18:04
    今日だけで
  • 18:04 - 18:05
    チクタク
  • 18:05 - 18:10
    25万人以上の赤ちゃんが誕生します
  • 18:10 - 18:12
    彼らのへその緒は ほとんど
  • 18:12 - 18:16
    すぐに器具で留められ
    処分されてしまいます
  • 18:16 - 18:18
    この待つという治療介入は
  • 18:18 - 18:21
    帝王切開 普通分娩
    早産で生まれた赤ちゃんにも有益です
  • 18:21 - 18:24
    臍帯血幹細胞バンクに
    貯血を希望しても しなくてもです
  • 18:24 - 18:26
    世界を変えることができます
  • 18:27 - 18:29
    一緒にやりましょう
  • 18:29 - 18:31
    ありがとうございました
  • 18:31 - 18:37
    (拍手)
Title:
世界を変える90秒 / アラン・グリーン / TEDxBrussels
Description:

世界を変える90秒 / アラン・グリーン

アラン・グリーンは、2010年に赤ちゃんへの初めての固形食の与え方を変える目的で WhiteOut Now 活動を創設しました。2012年には、臍帯の即時クランプの慣行を変えることを目的とした TICC TOCC 活動 (Transitioning Immediate Cord Clamping to Optimal Cord Clamping) を立ち上げています。著書に "Feeding Baby Green"、 "Raising Baby Green"、 "From First Kicks to First Steps" があります。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
18:41

Japanese subtitles

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