肺炎が危険な理由 ― イブ・ガウス、バネッサ・ルイス
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0:07 - 0:10息を吸うたびに 空気が気管を通り
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0:10 - 0:13気管支と呼ばれる一連の気道を経て
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0:13 - 0:17最後に小さな袋状の肺胞に到達します
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0:17 - 0:20肺には6億個ほどの肺胞があり
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0:20 - 0:23すべて広げると約75平方メートルに及び
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0:23 - 0:25テニスコート1面分にもなります
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0:25 - 0:30この微小な肺胞の厚みは細胞一つ分で
重要な交換機能を担っています -
0:30 - 0:33吸い込んだ空気内の酸素を血流に入れ
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0:33 - 0:36二酸化炭素を吐き出します
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0:36 - 0:39肺炎になると
この交換機能に大混乱が生じます -
0:39 - 0:43肺炎とは肺胞の炎症のことで
浸出液が溜まります -
0:43 - 0:46肺炎の原因となる病原体はさまざまで
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0:46 - 0:50最も一般的なのは ウイルスまたは細菌です
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0:50 - 0:54こういったミクロの病原体は
呼気中の飛沫により -
0:54 - 0:57もしくは 目、鼻、口を
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0:57 - 1:00病原体が付いた手で触ることで
体内に入ります -
1:00 - 1:04すると 病原体は 気道内で
最初の防御体に遭遇します -
1:04 - 1:06粘膜毛様体です
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1:06 - 1:11粘膜毛様体は 病原体を捕捉する粘液と
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1:11 - 1:15粘液を口へと押し上げる極細の繊毛からなり
粘液は咳で体外に吐き出されます -
1:15 - 1:19しかし 粘膜毛様体を通り抜け
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1:19 - 1:22肺に入って肺胞まで到達する病原体もあります
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1:22 - 1:24肺胞は血液中と体外からの空気を
交換するための -
1:24 - 1:27重要な役割を担う場所なので
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1:27 - 1:31肺胞には特殊なタイプの白血球である
マクロファージがあって -
1:31 - 1:36異物を包み込み捕食して肺胞を守ります
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1:36 - 1:40病原体が肺に入ると
マクロファージが病原体を破壊します -
1:40 - 1:45免疫系が白血球をさらに送り出し
肺胞を守ります -
1:45 - 1:49免疫細胞が病原体を攻撃すると
炎症が起こり -
1:49 - 1:52炎症の副産物として浸出液が出ます
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1:52 - 1:53浸出液が溜まると
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1:53 - 1:57肺胞内のガス交換が非常に難しくなります
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1:57 - 2:01血流の二酸化炭素濃度が上がり始めると
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2:01 - 2:05体が二酸化炭素を排除し
酸素を取り込もうとして呼吸回数が増えます -
2:05 - 2:09頻呼吸は 肺炎の最も一般的な症状です
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2:09 - 2:14また 咳をして肺胞から浸出液を
出そうとします -
2:14 - 2:17肺炎の原因を突き止めるのは
難しいこともありますが -
2:17 - 2:21原因が分かれば
医師は抗生物質を処方できます -
2:21 - 2:25これには抗菌性や
抗ウイルス性のものがあります -
2:25 - 2:29抗生物質による治療は
感染を抑えるのに役立ちます -
2:29 - 2:31病原体が除去されると
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2:31 - 2:36浸出液と死細胞が徐々に
排出または吸収されます -
2:36 - 2:39最悪の症状は約1週間で落ち着くのが
一般的ですが -
2:39 - 2:42全快には1カ月ほどかかることもあります
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2:42 - 2:46いつもは健康な大人であれば 多くの場合
自宅で治療できますが -
2:46 - 2:49人によっては 肺炎が重症化し
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2:49 - 2:52入院や酸素吸入 人工換気 または
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2:52 - 2:56その他の対症療法が必要となり
その間も体は感染症と戦っています -
2:56 - 2:58喫煙は繊毛を傷つけ
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2:58 - 3:02平常量の粘液や分泌物でさえも
排除が困難になり -
3:02 - 3:06肺炎によりその量が増えた場合には
なおさら難しくなります -
3:06 - 3:08遺伝性疾患や自己免疫疾患があると
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3:08 - 3:12肺炎の原因となる病原体に
感染しやすくなります -
3:12 - 3:15幼児や高齢者は クリアランス機能や
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3:15 - 3:17免疫力が不十分です
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3:17 - 3:19ウイルス性肺炎の患者は
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3:19 - 3:23細菌性呼吸器感染症にかかる
危険性が高くなります -
3:23 - 3:26肺炎による大きな死因として
医療を受けられないことが挙げられます -
3:26 - 3:29しかし 適切な医療をもってしても
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3:29 - 3:34状態の維持さえ無理な
感染症との持続的な戦闘状態に入り -
3:34 - 3:37炎症反応経路の活性化が
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3:37 - 3:39肺に限らず体全体で起こります
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3:39 - 3:41これは体の防衛機能なのですが
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3:41 - 3:44この状態が続きすぎると
臓器の機能が停止し始め -
3:44 - 3:47ショック状態に陥り 時には死に至ります
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3:47 - 3:49どうすれば肺炎を予防できるでしょうか?
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3:49 - 3:52適切な食事や 十分な睡眠と運動が
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3:52 - 3:54感染に対する免疫強化に役立ちます
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3:54 - 3:58ワクチンで 肺炎の原因となる
一般的な病原体を防ぎ -
3:58 - 4:02頻繁な手洗いで 病原体の蔓延を防ぎ
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4:02 - 4:05重症肺炎に最もかかりやすい人々を守ります
- Title:
- 肺炎が危険な理由 ― イブ・ガウス、バネッサ・ルイス
- Speaker:
- イブ・ガウスとバネッサ・ルイス
- Description:
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息を吸うたびに空気が気管を通り、一連の気道を経て、小さな袋状の肺胞に到達します。これらの小さな肺胞は、吸い込んだ空気内の酸素を血流に入れ、二酸化炭素を除去するという重要な交換機能を担っています。肺炎になると、この交換機能に大混乱が生じます。この動画では、イブ・ガウスとバネッサ・ルイスが肺炎により肺を攻撃される仕組みについて説明します。
講師:イブ・ガウス、バネッサ・ルイス、監督:Artrake Studio
*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/why-is-pneumonia-so-dangerous-eve-gaus-and-vanessa-ruiz
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:06
TED日本語LC approved Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous? | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous? | ||
Eriko Wilson edited Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous? | ||
Tomoyuki Suzuki declined Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous? | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous? | ||
Eriko Wilson edited Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous? | ||
Eriko Wilson edited Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous? |