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肺炎が危険な理由 ― イブ・ガウス、バネッサ・ルイス

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    息を吸うたびに 空気が気管を通り
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    気管支と呼ばれる一連の気道を経て
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    最後に小さな袋状の肺胞に到達します
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    肺には6億個ほどの肺胞があり
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    すべて広げると約75平方メートルに及び
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    テニスコート1面分にもなります
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    この微小な肺胞の厚みは細胞一つ分で
    重要な交換機能を担っています
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    吸い込んだ空気内の酸素を血流に入れ
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    二酸化炭素を吐き出します
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    肺炎になると
    この交換機能に大混乱が生じます
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    肺炎とは肺胞の炎症のことで
    浸出液が溜まります
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    肺炎の原因となる病原体はさまざまで
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    最も一般的なのは ウイルスまたは細菌です
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    こういったミクロの病原体は
    呼気中の飛沫により
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    もしくは 目、鼻、口を
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    病原体が付いた手で触ることで
    体内に入ります
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    すると 病原体は 気道内で
    最初の防御体に遭遇します
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    粘膜毛様体です
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    粘膜毛様体は 病原体を捕捉する粘液と
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    粘液を口へと押し上げる極細の繊毛からなり
    粘液は咳で体外に吐き出されます
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    しかし 粘膜毛様体を通り抜け
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    肺に入って肺胞まで到達する病原体もあります
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    肺胞は血液中と体外からの空気を
    交換するための
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    重要な役割を担う場所なので
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    肺胞には特殊なタイプの白血球である
    マクロファージがあって
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    異物を包み込み捕食して肺胞を守ります
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    病原体が肺に入ると
    マクロファージが病原体を破壊します
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    免疫系が白血球をさらに送り出し
    肺胞を守ります
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    免疫細胞が病原体を攻撃すると
    炎症が起こり
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    炎症の副産物として浸出液が出ます
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    浸出液が溜まると
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    肺胞内のガス交換が非常に難しくなります
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    血流の二酸化炭素濃度が上がり始めると
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    体が二酸化炭素を排除し
    酸素を取り込もうとして呼吸回数が増えます
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    頻呼吸は 肺炎の最も一般的な症状です
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    また 咳をして肺胞から浸出液を
    出そうとします
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    肺炎の原因を突き止めるのは
    難しいこともありますが
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    原因が分かれば
    医師は抗生物質を処方できます
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    これには抗菌性や
    抗ウイルス性のものがあります
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    抗生物質による治療は
    感染を抑えるのに役立ちます
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    病原体が除去されると
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    浸出液と死細胞が徐々に
    排出または吸収されます
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    最悪の症状は約1週間で落ち着くのが
    一般的ですが
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    全快には1カ月ほどかかることもあります
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    いつもは健康な大人であれば 多くの場合
    自宅で治療できますが
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    人によっては 肺炎が重症化し
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    入院や酸素吸入 人工換気 または
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    その他の対症療法が必要となり
    その間も体は感染症と戦っています
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    喫煙は繊毛を傷つけ
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    平常量の粘液や分泌物でさえも
    排除が困難になり
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    肺炎によりその量が増えた場合には
    なおさら難しくなります
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    遺伝性疾患や自己免疫疾患があると
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    肺炎の原因となる病原体に
    感染しやすくなります
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    幼児や高齢者は クリアランス機能や
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    免疫力が不十分です
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    ウイルス性肺炎の患者は
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    細菌性呼吸器感染症にかかる
    危険性が高くなります
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    肺炎による大きな死因として
    医療を受けられないことが挙げられます
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    しかし 適切な医療をもってしても
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    状態の維持さえ無理な
    感染症との持続的な戦闘状態に入り
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    炎症反応経路の活性化が
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    肺に限らず体全体で起こります
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    これは体の防衛機能なのですが
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    この状態が続きすぎると
    臓器の機能が停止し始め
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    ショック状態に陥り 時には死に至ります
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    どうすれば肺炎を予防できるでしょうか?
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    適切な食事や 十分な睡眠と運動が
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    感染に対する免疫強化に役立ちます
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    ワクチンで 肺炎の原因となる
    一般的な病原体を防ぎ
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    頻繁な手洗いで 病原体の蔓延を防ぎ
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    重症肺炎に最もかかりやすい人々を守ります
Title:
肺炎が危険な理由 ― イブ・ガウス、バネッサ・ルイス
Speaker:
イブ・ガウスとバネッサ・ルイス
Description:

息を吸うたびに空気が気管を通り、一連の気道を経て、小さな袋状の肺胞に到達します。これらの小さな肺胞は、吸い込んだ空気内の酸素を血流に入れ、二酸化炭素を除去するという重要な交換機能を担っています。肺炎になると、この交換機能に大混乱が生じます。この動画では、イブ・ガウスとバネッサ・ルイスが肺炎により肺を攻撃される仕組みについて説明します。

講師:イブ・ガウス、バネッサ・ルイス、監督:Artrake Studio

*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/why-is-pneumonia-so-dangerous-eve-gaus-and-vanessa-ruiz

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
04:06
TED日本語LC approved Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous?
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous?
Eriko Wilson edited Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous?
Tomoyuki Suzuki declined Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous?
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous?
Eriko Wilson edited Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous?
Eriko Wilson edited Japanese subtitles for Why is pneumonia so dangerous?

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