生産的対立が職場にもたらすもの
-
0:01 - 0:03私は労働組合を主催しています
-
0:03 - 0:082013年にcoworker.org(同僚組合)
を共同設立しました -
0:08 - 0:09テクノロジーを使い
-
0:09 - 0:15社員どうしが団結・組織化(organize)し
職場に改善を求める手助けをしています -
0:16 - 0:19この活動への人々の反応は
2種類あります -
0:19 - 0:21いや 実際は3種類です
-
0:21 - 0:25まず1つめは“organize”
という言葉を完全に誤解する人 -
0:25 - 0:28主治医に仕事は何かと聞かれ
話した時 -
0:28 - 0:32「マリエ・コンドー的なことか」
と思われたようです -
0:32 - 0:33(笑)
-
0:33 - 0:36主治医は「それはいいね!
私もお世話になりたいな -
0:36 - 0:39患者のファイルを
整理したいところだったんだ」 -
0:39 - 0:41彼に説明しないといけませんでした
-
0:41 - 0:46「その“organize”じゃなくて
言うなれば 明日 あなたが出勤すると -
0:46 - 0:48オフィス中の看護師が結集して
-
0:48 - 0:50全面的な賃上げを
要求してくるようなものだ」と -
0:50 - 0:51(笑)
-
0:51 - 0:55「へえ」と彼は言ったきり
黙り込んでしまいました -
0:55 - 0:56(笑)
-
0:56 - 0:59そうなんです 今のが2つめ
-
0:59 - 1:00気まずい反応というやつです
-
1:00 - 1:02大抵は 会話から抜けて
-
1:02 - 1:05他に話す相手を見つけます
-
1:05 - 1:08そして 3つめが
-
1:08 - 1:09ノリノリな反応です
-
1:09 - 1:12「そう!こういうのを探していたんだよ!」
-
1:12 - 1:15そして その場の誰かが語り始めます
-
1:15 - 1:19決まって 仕事や 同僚や友人の話で
-
1:19 - 1:21職場で理不尽な扱いを受けている
という話です -
1:21 - 1:25気が付いたのは 私の活動に対して
中立の意見はないことです -
1:25 - 1:27反射的に拒絶するか
-
1:27 - 1:31らんらんと目を輝かせるかのどちらかです
-
1:31 - 1:35なぜ 私の仕事はこれほどまでに
人の感情をかき立てるのでしょうか? -
1:35 - 1:38私の勘では 「対立」という
テーマのせいだと思います -
1:38 - 1:41あなたが会社で権力を持つ立場
-
1:41 - 1:44例えば社長や重役的な役職の人なら
-
1:44 - 1:49その権力に立ち向かって来られることを
快く思わないはずです -
1:49 - 1:52一方 自分が権力を持たないか 知り合いに
権力を持たず必要としている人がいるなら -
1:52 - 1:56私の肩をつかんで揺さぶるくらい
興奮するかもしれません -
1:56 - 2:00しかし 職場での「対立」が
何をもたらすか理解することは -
2:00 - 2:03私たち全員にメリットをもたらしうるのです
-
2:03 - 2:06職場での権力の不均衡は確実に存在し
-
2:06 - 2:08絶えず変化し続けています
-
2:08 - 2:12権力は役割や地位次第で
両者の間を行ったり来たりします -
2:12 - 2:16こんな活動はまるで社内政治じゃないかと
感じることもありますよね -
2:16 - 2:18決して楽しいものではありません
-
2:18 - 2:20しかし 同僚と協力し合い
よく考えながら -
2:20 - 2:22力を求めることができれば
-
2:22 - 2:24とてつもない成果を生み出すこともあります
-
2:24 - 2:26このような「生産的対立」こそ
-
2:26 - 2:29今日皆さんにお伝えしたいことなのです
-
2:29 - 2:31一部の人々は あまり好まない種類の対立です
-
2:31 - 2:33ビジネスリーダーの方々は
-
2:33 - 2:36会社の方針や決断に対する
部下の反発を歓迎するべきです -
2:36 - 2:38そこから教訓が得られるだけでなく
-
2:38 - 2:41お互いに対する真剣さを
表すものだからです -
2:42 - 2:44では「生産的対立」とは
何のことでしょうか? -
2:44 - 2:46以前 こんなことがありました
-
2:46 - 2:512016年のことです
アウトドア小売業の従業員 — -
2:51 - 2:52仮にアレックスとしましょう —
-
2:52 - 2:55アレックスは上司に昇給を求めました
-
2:56 - 2:59しかし 上司には彼女の給料は
そこそこ平均的なものだと言われ -
2:59 - 3:03そもそも自分には給料を上げる権限がないと
言われてしまいました -
3:03 - 3:06交渉はここで終わったはずでした
-
3:06 - 3:09しかしアレックスは納得できず
-
3:09 - 3:12coworker.orgでキャンペーンを立ち上げ
-
3:12 - 3:16店舗スタッフの賃上げを求めて
本社に働きかけることにしました -
3:16 - 3:18みるみるうちに 全国の従業員が
-
3:18 - 3:21アレックスの活動に賛同し
自分の給与についての話を -
3:21 - 3:23投稿し始めました
-
3:23 - 3:24時給11〜12ドルしかもらえず
-
3:24 - 3:27そのせいで いかに生活が苦しいか
といった話です -
3:27 - 3:29中にはこんなケースもありました
-
3:29 - 3:32給与の高い競合企業へ移ったけれど
-
3:32 - 3:35本当は元の会社を辞めたくなかった
といった話です -
3:35 - 3:38彼らは前の仕事も好きで
会社の理念に賛同していました -
3:38 - 3:43ただ 賃金面の問題は
どうしても我慢できなかったのでした -
3:44 - 3:48数週間にわたる大運動の末
-
3:48 - 3:50企業側は賃上げを決定しました
-
3:50 - 3:54全国の店舗で5~15%の昇給です
-
3:54 - 3:56これこそが私の言う「生産的対立」です
-
3:56 - 3:59他に進むべき道がないとき
障害となっているものに -
3:59 - 4:01立ち向かうということです
-
4:02 - 4:04他にも学んだことがあります
-
4:04 - 4:06「生産的対立」に関与する人は
-
4:06 - 4:10仕事も同僚も大事に思っている
ということです -
4:10 - 4:12はじめは驚きました
-
4:12 - 4:15最悪の職業や
劣悪な労働環境といった問題が -
4:15 - 4:18うちのサイトに登場すると思っていたら
-
4:18 - 4:20実際は正反対なケースが多かったのです
-
4:21 - 4:26力を合わせることで
大きなことが成し遂げられます -
4:26 - 4:27ある会社では
-
4:27 - 4:3050を超える抗議活動が起こっています
-
4:30 - 4:35ドレスコードの変更要求から もっともな
安全性への懸念まで様々です -
4:35 - 4:37ところがです
-
4:37 - 4:41この会社は 同業他社に比べ
自発的な離職率が -
4:41 - 4:44最も低い会社でもあるのです
-
4:44 - 4:47そして 生産性も高い部類に入ります
-
4:49 - 4:52ビジネスリーダーの皆さん
対立を恐れてはいけません -
4:52 - 4:54もし本当に対立が起こったとしたら
-
4:54 - 4:57すぐさま鎮圧しようとするのも
よくありません -
4:57 - 5:01確かに 扱いにくい不確実要素が
生まれるかもしれませんが -
5:01 - 5:05そのような不確実要素は
自分たちがまだ気づけていない -
5:05 - 5:08未知なる問題があることを
伝えようとしているのです -
5:09 - 5:12これは今 特に重要なことだと思います
-
5:12 - 5:16今や テクノロジーによって
ほぼあらゆる人の仕事が激変し -
5:16 - 5:19仕事の枠組みも
-
5:19 - 5:23産業革命以来 前代未聞の速さで
変化し続けていますからね -
5:23 - 5:29これからの仕事は 私たち全員で
形作っていく必要があります -
5:29 - 5:34自分の職場で機能していない部分に
向き合い 変えていかねばなりません -
5:35 - 5:38ですから もしあなたの同僚が
-
5:38 - 5:42連名で上司に手紙を書こうと誘ってきたり
-
5:42 - 5:44逆に部下が 新しい
医療保障制度への懸念についての -
5:44 - 5:48話し合いに応じてほしいと願い出てきたら
-
5:48 - 5:51それは より良い仕事環境を整え
-
5:51 - 5:53会社の競争力を向上し
-
5:53 - 5:55皆に有益な資源効率を達成するための
-
5:55 - 5:58新たな「チャンス」として
捉えてみてください -
5:58 - 5:59ご静聴ありがとうございました
-
5:59 - 6:04(拍手)
- Title:
- 生産的対立が職場にもたらすもの
- Speaker:
- ジェス・カッチ
- Description:
-
職場をより良くするアイディアをお持ちのあなたへ。労働組合を主催するTEDフェロー、ジェス・カッチが、どうやって行動に移せば良いか教えてくれます。この短いトークでは、同僚どうし力を合わせて職場環境の問題に立ち向かい、改善に働きかけるという「生産的対立」が従業員だけでなく、会社側にも有益なものであると説明します。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 06:17
Riaki Ponist approved Japanese subtitles for What productive conflict can offer a workplace | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for What productive conflict can offer a workplace | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for What productive conflict can offer a workplace | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for What productive conflict can offer a workplace | ||
Riaki Ponist accepted Japanese subtitles for What productive conflict can offer a workplace | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for What productive conflict can offer a workplace | ||
Lisa I edited Japanese subtitles for What productive conflict can offer a workplace | ||
Lisa I edited Japanese subtitles for What productive conflict can offer a workplace |