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注目されたいという欲求は創造性を削ぐ

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    まず ご注目くださり
    ありがとうございます
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    こんな風に満席の会場にいるのは
    なかなかの気分です
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    全員に注目されているなんて
  • 0:11 - 0:15
    注目を集めるというのは
    強力な感覚です
  • 0:16 - 0:21
    私は役者なので専門は...
    そうですね 特にありません
  • 0:21 - 0:23
    (笑)
  • 0:23 - 0:25
    でも注目されることについては
    よく知っています
  • 0:25 - 0:26
    幸運なことに 私は
  • 0:26 - 0:29
    本来 値する以上に
    多くの注目を集めてきました
  • 0:29 - 0:31
    それには感謝しています
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    さっき言った通り
    すごい気分ですから
  • 0:35 - 0:37
    でも もうひとつ
    こんな感覚があります
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    幸い 役者として
    何度も経験しました
  • 0:41 - 0:43
    不思議なことに
    ほとんど反対の感覚なんです
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    なぜならそれは
    注目を集めることではなく
  • 0:46 - 0:48
    注意を向けることから
    感じるものだからです
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    演じているときは
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    深く集中しているので
    たったひとつのことにしか注意を向けません
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    セットに入って
    撮影が始まろうとしていると
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    第1ADの「回りました」の後で
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    「スピード」「マーカー」「用意」
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    そして監督が「アクション!」と
    声をかけます
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    その流れを何度も耳にしてきたので
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    パブロフの犬の反射のような
    魔法の呪文になっています
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    「回りました」「スピード」「マーカー」
    「用意」「アクション」
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    自分でも無意識のうちに
    何かが起こります
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    自分の注意が...
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    狭まるんです
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    世の中の他のことは全部 ―
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    気になっていることや
    いつもなら気を取られてしまうことが
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    すべて消え去って
    ただ 自分がそこに在る
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    その感覚こそが
    私が愛してやまないもので
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    それこそが創造性だと思います
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    役者をやっていて良かったと
    思うのは そんな瞬間です
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    ですから 強力な感覚は
    2つあります
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    注目を集めること
    そして 注意を向けること
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    もちろん 過去10年間で
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    新しいテクノロジーのおかげで
    より多くの人々が
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    注目を集めることが
    できるようになりました
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    演技に限らず
    クリエイティブな表現を使って
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    文章や写真や
    ドローイングや音楽など 色々です
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    流通のためのチャンネルが
    民主化され
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    それ自体はいいことです
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    でも 創造的でありたいと願う
    すべての人にとって
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    予期せぬ影響があったのではないかと
    思わずにいられません
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    私自身もそうです
    無関係ではありません
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    私たちの創造性が
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    だんだんと ある目的のための
    手段になっていると思います
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    その目的とは
    注目を集めることです
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    だから 声を上げずには
    いられません
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    私の経験から言うと
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    注意を向けることで得られる感覚を
    追い求めれば そうするほど
  • 2:47 - 2:49
    幸せを感じるからです
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    注目を集めることで得られる感覚を
    追い求めれば そうするほど
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    むなしい気持ちになります
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    (1人が拍手する)
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    ですから―
    ありがとう
  • 3:00 - 3:02
    (笑)
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    (拍手)
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    この話は ずっと昔に
    さかのぼります
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    覚えている限り 役者であることを
    注目を集めるのに 初めて利用したのは
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    8歳の時のサマーキャンプでした
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    オーディションを受けるようになって
    1年が経った頃で
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    ラッキーなことに
    テレビ番組やコマーシャルで
  • 3:22 - 3:24
    小さな役をもらっていました
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    サマーキャンプでは それを
    やたらに自慢しました
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    最初は 上手くいきました
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    他の子どもたちに
    もっと注目されたんです
  • 3:34 - 3:36
    『ファミリータイズ』に
    出ていたからです
  • 3:37 - 3:38
    当時の写真です
  • 3:38 - 3:39
    (笑)
  • 3:40 - 3:41
    でも 雲行きが変わります
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    自慢しすぎたんでしょうね
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    他の子どもたちに
    からかわれ始めました
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    ちょっと気になっていた
    ロッキーという女の子を覚えています
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    名前はレイチェルで
    愛称がロッキーでした
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    かわいくて 歌が上手くて
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    彼女に夢中な私は
    自慢ばかりしていました
  • 4:02 - 4:04
    彼女は私の方を向いて
    「目立ちたがり屋」と言ったのです
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    100% その通りです
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    でも すごく傷付きました
  • 4:10 - 4:12
    その夏以来
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    役者であることで注目を集めるのを
    ためらうようになりました
  • 4:18 - 4:19
    こう聞かれることもありました
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    「待って 注目されたくないなら
  • 4:22 - 4:23
    なんで役者をやってるの?」
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    その頃の私は
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    「役者は注目されるためじゃなくて
    芸術なんだってば!」
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    すると「わかったよ」と
  • 4:29 - 4:31
    (笑)
  • 4:31 - 4:33
    そこに Twitter が登場しました
  • 4:33 - 4:36
    他の人と同じように
    私もすっかりハマりました
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    すっかり偽善者になったわけです
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    だって その時には
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    役者であることを利用して
    注目を集めていたんですから
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    どう考えたって こんなに
    たくさんフォロワーがいるのは
  • 4:45 - 4:47
    気の利いたツイートの
    おかげなんかじゃない
  • 4:48 - 4:50
    そう思ったこともありましたが―
  • 4:50 - 4:51
    (笑)
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    「フォローされるのは
    『バットマン』に出てたからじゃない
  • 4:54 - 4:56
    発言が気に入られるからだ
    僕が良いことを言うからさ」
  • 4:56 - 4:58
    (笑)
  • 4:58 - 4:59
    それから まもなく
  • 4:59 - 5:04
    私がこよなく愛する創作過程にも
    影響するようになりました
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    今もそうです
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    そうならないようにしますが
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    座って 台本を読んでいるとします
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    本来はこう考えるべきです
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    「どうしたら この役と
    共通点を見いだせるか?」
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    「観客はこの物語を
    どう捉えるだろうか?」
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    そうではなく「この映画のことを
    Twitter でなんてつぶやこう?」
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    「なんて返信しようか?
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    たくさんリツイートされるように
    気が利いてて 適度に無愛想で
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    辛辣すぎないのがいいな
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    みんな傷付きたくないし
    仕事をキャンセルされたくないからね」
  • 5:31 - 5:33
    こんな考えがよぎります
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    台本を読んで
    アーティストであろうとすべきなのに
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    だからといって
  • 5:37 - 5:40
    テクノロジーが創造性の敵だ
    とは言いません
  • 5:40 - 5:41
    そうは思いません
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    テクノロジーはツールです
  • 5:42 - 5:46
    かつてないほどに人間の創造性を
    高めうる可能性があります
  • 5:46 - 5:50
    私だって HITRECORD という
    オンラインコミュニティを作りました
  • 5:50 - 5:51
    世界中の人々が
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    様々なクリエイティブな企画で
    協力できます
  • 5:54 - 5:59
    ですから ソーシャルメディアや
    スマホなどのテクノロジーそれ自体が
  • 5:59 - 6:01
    問題だとは思いません
  • 6:03 - 6:04
    でも ...
  • 6:05 - 6:07
    創造性が
    注目を集めるための手段に
  • 6:07 - 6:10
    なってしまう危険性を
    語るのであれば
  • 6:10 - 6:14
    現代の巨大ソーシャルメディア企業の
    注目を集めたい衝動に基づいた―
  • 6:14 - 6:16
    ビジネスモデルについて
    語らねばなりません
  • 6:16 - 6:19
    (拍手)
  • 6:19 - 6:22
    よく見知ったことだと
    言う人もいるでしょうが
  • 6:22 - 6:24
    非常に実際的な意味のある問題です
  • 6:24 - 6:25
    例えば Instagramのような
  • 6:25 - 6:28
    ソーシャルメディアは
    どうやって利益を得ているのか?
  • 6:29 - 6:31
    写真共有サービスを
    販売してはいません
  • 6:31 - 6:32
    それは無料です
  • 6:32 - 6:33
    何を売っているのか?
  • 6:33 - 6:34
    「注目」を売ってるんです
  • 6:34 - 6:37
    ユーザーの注目を
    広告主に売っているんです
  • 6:37 - 6:39
    私たちが Instagram のようなものに
  • 6:39 - 6:43
    大量の時間を割いていることについては
    多くの議論がなされていますが
  • 6:43 - 6:44
    私の疑問は こうです
  • 6:44 - 6:47
    どうやって Instagram は
    こんなに注目を集めているのか?
  • 6:48 - 6:49
    私たちが 与えているんです
  • 6:50 - 6:53
    誰かが Instagram に
    何かを投稿すると
  • 6:53 - 6:56
    フォロワーから
    一定の注目を集めます
  • 6:56 - 6:59
    フォロワーが数人でも
    数百万人でも一緒です
  • 6:59 - 7:02
    皆さんが
    より多くの注目を集めれば
  • 7:02 - 7:05
    Instagram はより多くの
    注目を売ることができます
  • 7:05 - 7:07
    皆さんが できるだけ
    たくさん注目を引くことが
  • 7:07 - 7:10
    Instagram の利益になる
    というわけです
  • 7:10 - 7:14
    だから 注目を欲しがり
    渇望するように仕向けられ
  • 7:14 - 7:17
    注目されないと
    イライラするようになるのです
  • 7:18 - 7:22
    Instagram は ユーザーを
  • 7:22 - 7:25
    注目を集めるという
    強力な感覚におぼれさせます
  • 7:26 - 7:29
    よく冗談で言いますよね
    「あーあ すっかりスマホ中毒だよ」って
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    でも これは本当に中毒なんです
  • 7:31 - 7:33
    科学的裏付けもあります
  • 7:33 - 7:35
    興味があるなら
    ジャロン・ラニアーや
  • 7:36 - 7:38
    トリスタン・ハリス
    ニール・イヤールの本を薦めます
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    でも これだけは言えます
  • 7:41 - 7:43
    注目を集めることへの中毒は
  • 7:43 - 7:46
    他のものの中毒になるのと
    全く同じことです
  • 7:46 - 7:47
    決して満たされません
  • 7:48 - 7:50
    最初はこう思うかもしれません
  • 7:50 - 7:54
    「フォロワーが1,000人いたら
    気分がいいだろうな」
  • 7:54 - 7:57
    でも そのうちに「いや
    フォロワーが1万人になったら」
  • 7:57 - 7:59
    「10万人になったら―」
  • 7:59 - 8:04
    「フォロワーが100万人になったら
    気分がいいだろうな」
  • 8:06 - 8:09
    私は Twitter で420万人に
    フォローされていますが
  • 8:09 - 8:11
    だからって 気分がよくはありません
  • 8:11 - 8:14
    Instagram のフォロワー数は
    お教えしません
  • 8:14 - 8:17
    フォロワーの少なさを
    心から恥ずかしく思うからです
  • 8:17 - 8:20
    『バットマン』の公開後に
    始めたものですから
  • 8:20 - 8:24
    (笑)
  • 8:24 - 8:25
    他の役者を検索して
  • 8:25 - 8:27
    自分よりフォロワーが
    多いのを見ると
  • 8:27 - 8:30
    自分はダメだと思います
  • 8:30 - 8:33
    なぜなら フォロワー数というのは
  • 8:33 - 8:35
    全員に自分をダメだと
    思わせるものだからです
  • 8:35 - 8:38
    自分を不十分だと思う気持ちが
    投稿を促し
  • 8:38 - 8:40
    注目を集めようと思わせます
  • 8:40 - 8:43
    皆さんの集めた注目を
    会社が販売して
  • 8:43 - 8:45
    それで稼いでいるんです
  • 8:46 - 8:50
    ですから どれだけ注目を集めても
  • 8:50 - 8:52
    ついにやったぞ
    という気持ちには ―
  • 8:52 - 8:55
    「ああ これでよし」とは
    ならないのです
  • 8:56 - 9:00
    もちろん 私より有名で
    フォロワーの多い役者は
  • 9:00 - 9:01
    大勢いますが
  • 9:01 - 9:04
    きっと 同じことを言うでしょう
  • 9:04 - 9:09
    あなたの創造性が注目を集めたいという
    願望に突き動かされるなら
  • 9:09 - 9:11
    その創造性が
    満たされることはありません
  • 9:13 - 9:16
    でも 良い知らせがあります
  • 9:16 - 9:19
    強力な感情は
    もうひとつあるんです
  • 9:20 - 9:22
    あなたの注目の使い道は
  • 9:22 - 9:25
    巨大テック企業に支配され
    販売される以外にもあるんです
  • 9:26 - 9:30
    先程お話ししていた
    演じることが大好きな理由です
  • 9:30 - 9:34
    ただひとつのことに
    注意を向けられるということです
  • 9:35 - 9:38
    これにも科学的裏付けが
    あるということが分かりました
  • 9:38 - 9:40
    心理学者や神経科学者は
  • 9:40 - 9:43
    「フロー」という現象を
    研究しています
  • 9:43 - 9:45
    これは人の脳内で起こる現象で
  • 9:45 - 9:47
    人が ただひとつ―
    例えばクリエイティブなことに
  • 9:47 - 9:49
    注意を向けていて
  • 9:49 - 9:52
    他のことで気が散らないときに
    脳で起こる現象です
  • 9:53 - 9:57
    より頻繁にこれを経験すると
    より幸せを感じると言う人もいます
  • 9:58 - 10:02
    私は心理学者でも
    神経科学者でもありませんが
  • 10:02 - 10:05
    心から真実だと思います
  • 10:05 - 10:08
    いつも簡単にできるわけではないし
    大変です
  • 10:08 - 10:10
    しっかり注意を向けることには
    練習が必要ですし
  • 10:10 - 10:12
    やり方もそれぞれでしょう
  • 10:12 - 10:14
    集中して しっかり注意を向けるために
  • 10:14 - 10:18
    お伝えできることがあるとすれば
    こんなことです
  • 10:19 - 10:24
    他のクリエイティブな人たちを
    競争相手だと思わないことです
  • 10:24 - 10:26
    協力できる人を探します
  • 10:26 - 10:29
    例えば あるシーンの撮影で
  • 10:29 - 10:32
    他の役者を競争相手だと
    考えたら こう思うでしょう
  • 10:32 - 10:34
    「彼らの方が自分より注目されたら
  • 10:34 - 10:38
    自分よりも彼らの演技の方が
    話題になってしまう」
  • 10:38 - 10:39
    集中が途切れます
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    そのシーンの出来は
    きっと散々でしょう
  • 10:41 - 10:45
    他の役者を
    協力できる相手だと考えるなら
  • 10:45 - 10:49
    集中することが
    容易になります
  • 10:49 - 10:52
    彼らに注意を向けるだけだからです
  • 10:53 - 10:55
    自分のやることを
    考える必要はなく
  • 10:55 - 10:56
    私は彼らに反応して
  • 10:56 - 10:58
    彼らは私に反応することで
  • 10:58 - 11:00
    共にその場に在ることができます
  • 11:01 - 11:03
    こんな風に協力できるのが
    セットで演じる役者だけだとは
  • 11:03 - 11:05
    考えてほしくありません
  • 11:05 - 11:07
    どんなクリエイティブな場でも
    ありえるでしょう
  • 11:07 - 11:10
    仕事かもしれませんし
    趣味かもしれません
  • 11:11 - 11:15
    同じ場所に居合わせない人と
    協力することだってできるでしょう
  • 11:15 - 11:17
    気に入っている作品の中には
  • 11:17 - 11:19
    顔を合わせたことがない人と
    作ったものもあります
  • 11:19 - 11:20
    ところで
  • 11:21 - 11:23
    それこそが
    インターネットの醍醐味です
  • 11:23 - 11:27
    注目を集める競争をやめれば
  • 11:27 - 11:30
    インターネットは協力できる相手を
    探すのに素晴らしい場所になります
  • 11:31 - 11:36
    他の人と協力し始めれば
  • 11:36 - 11:39
    それがセットであれ
    ネットであれ どこであれ
  • 11:40 - 11:43
    ずっと容易にフローを
    見いだすことができます
  • 11:43 - 11:45
    なぜなら 一緒に作っているもの―
  • 11:45 - 11:48
    ただそれだけに 皆が
    注意を向けているからです
  • 11:48 - 11:52
    自分より大きな何かの一部に
    なったような気持ちになります
  • 11:52 - 11:54
    気をそらされるものから
  • 11:54 - 11:57
    お互いを守り合っているような気持ちで
  • 11:57 - 12:02
    ただ そこに在ることができます
  • 12:04 - 12:06
    少なくとも 私はそうです
  • 12:07 - 12:09
    時には
  • 12:09 - 12:11
    時には―
    いつも上手くはいきません
  • 12:11 - 12:14
    注目を集めたいという
    中毒状態のサイクルに
  • 12:14 - 12:15
    入ってしまうこともあります
  • 12:15 - 12:17
    だって 今この瞬間も
  • 12:17 - 12:21
    こう言っている自分が
    どこかにいないとは言い切れません
  • 12:21 - 12:24
    「ねえ みんな見てよ
    TEDでトークしてるんだぜ!」
  • 12:24 - 12:25
    (笑)
  • 12:25 - 12:28
    いますとも
    どこかにはね
  • 12:29 - 12:30
    ですが 心からこう思います
  • 12:30 - 12:34
    このトークを考え お話しするという
    創造的なプロセスは
  • 12:34 - 12:37
    自分が本当に大切に思っていることに
  • 12:37 - 12:40
    集中し 注意を向けるという
    素晴らしい機会になりました
  • 12:41 - 12:46
    ですから これによって
    どれだけ注目されようが されまいが
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    やって良かったと思います
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    お話しさせてくださったことに
    感謝します
  • 12:53 - 12:55
    ありがとうございます
    以上です
  • 12:55 - 12:57
    他の誰かに注意を向けていいですよ
  • 12:57 - 12:58
    ありがとうございました
  • 12:58 - 13:02
    (拍手)
Title:
注目されたいという欲求は創造性を削ぐ
Speaker:
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
Description:

ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、役者としてのキャリアを通じて、本来以上に多くの注目を集めてきました。しかし、ここ10年の間にソーシャルメディアが爆発的な人気を集めるなか、彼もまた私たちと同じように、中毒になってしまったのだと言います。フォロワーや「いいね!」がもっと欲しいと思っている内に、自分の不十分さばかりが気になり、創造性が減じてしまったのです。新鮮なまでに率直なトークで、彼は注目を集めたいという衝動に基づいた巨大テック企業のビジネスモデルが、私たちの創造性に影響を及ぼしている、と言います。そして注目を集めるよりももっと強力な感覚 ― 注意を向けること ― に目を向けさせてくれます。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
13:15

Japanese subtitles

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