どうやってデジタルイノベーションがパンデミックと闘い民主主義を強固にできるのか
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0:01 - 0:03オードリー・タン:ご一緒できて
光栄です -
0:03 - 0:04皆さんこんにちは
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0:06 - 0:08ディビッド・ビエロ:では
教えてください -
0:09 - 0:10すみません
-
0:10 - 0:13デジタルツールと新型コロナについて
教えて下さい -
0:14 - 0:15オードリー:はい
-
0:15 - 0:18はい 皆さんに台湾がどうやって
-
0:18 - 0:21デジタルデモクラシーツールの
力を使って新型コロナに -
0:21 - 0:23うまく対抗できたのかを
お話し出来て嬉しく思います -
0:24 - 0:28ご存じのように民主主義は
多くの人が参加するほど向上します -
0:28 - 0:32デジタルテクノロジーは参加を増やす
最良の方法の一つとなります -
0:32 - 0:35反社会的メディアではなく
-
0:35 - 0:39共通の土台を探すための つまり
社会性を高めるメディアに注目するならです -
0:39 - 0:42デジタルデモクラシーに関して
今日お伝えしたい -
0:43 - 0:473つの鍵となる概念とは
「迅速」「公平」「楽しさ」です -
0:48 - 0:501つ目は「迅速」の部分に関してです
-
0:50 - 0:54多くの国家や地域が今年になって
新型コロナウイルスに対応を始めましたが -
0:54 - 0:56台湾は昨年 始動していました
-
0:56 - 1:00昨年の12月中国の李文亮医師が
新たなSARSの症例があると -
1:00 - 1:02警鐘を鳴らす投稿をした結果
-
1:02 - 1:05彼は尋問を受け 結局
-
1:05 - 1:07中国の警察組織から処罰されました
-
1:07 - 1:08しかし同時に
-
1:08 - 1:11台湾の投稿型SNSである
PTTの掲示板には -
1:11 - 1:13nomorepipe という人物が
-
1:13 - 1:16李文亮医師の警告を
再投稿したのです -
1:16 - 1:19台湾の医務官がすぐさま
この投稿に気づき -
1:19 - 1:20対応を指示しました
-
1:20 - 1:23武漢から台湾に向かう飛行機の
全ての乗客に対して -
1:23 - 1:25健康観察を義務付けるという
指示が出たのは -
1:26 - 1:28再投稿のまさに翌日となる
1月1日でした -
1:28 - 1:29ここで2つの事が分かります
-
1:29 - 1:32まず市民社会が政府を
非常に信頼しているので -
1:32 - 1:35新たなSARS感染拡大の可能性を
公開の掲示板で発信出来ます -
1:35 - 1:37また政府も市民を信頼している為
-
1:37 - 1:40SARSの再来を想定して
それを真剣に受け止めて対応します -
1:40 - 1:44それは2003年以来
私達が常に備えてきたものです -
1:44 - 1:46この開かれた市民社会のお陰で
-
1:46 - 1:50ひまわり学生運動が国会を占拠した後の
CIVICUSモニターによると -
1:50 - 1:53台湾は現在アジア全域で最も
開かれた社会となっています -
1:53 - 1:56私達は他の
自由民主主義国家と同じ -
1:56 - 1:58言論や集会の自由を
享受していますが -
1:58 - 2:01常に開かれた精神を持つ事に
重点を置いています -
2:01 - 2:03社会からの新たな概念に対して―
-
2:03 - 2:07だから台湾の学校やビジネスは
未だに閉鎖されたりせず -
2:07 - 2:08都市封鎖もなく
-
2:08 - 2:11この1か月間地域内伝播は
1件も確認されていません -
2:12 - 2:13これが「迅速」の部分です
-
2:13 - 2:16毎日台湾の
CECC(中央感染症指揮センター)では -
2:16 - 2:19記者会見を 毎回
ライブストリーミングで行っています -
2:19 - 2:21私達は記者と協働して
-
2:21 - 2:23職員は記者からの
全ての質問に答え -
2:23 - 2:26ソーシャルセクターから
新たなアイディアが生まれる度に -
2:26 - 2:28誰かが電話を手にして
1922にコールして -
2:28 - 2:30そのアイディアをCECCに伝えます
-
2:30 - 2:33例えば4月のある日
-
2:33 - 2:36ある男の子が
学校に行きたくないと言いました -
2:36 - 2:38ピンクのマスクしかなかったので
-
2:38 - 2:40それを着けていたら友達に
からかわれたからです -
2:40 - 2:42正にその翌日
-
2:42 - 2:46CECCの記者会見で全員が
ピンクのマスクを装着し始め -
2:46 - 2:49皆がジェンダー問題を
きちんと捉えるように訴えました -
2:49 - 2:51この種の迅速な対応システムが
-
2:51 - 2:54政府と市民社会の間に
信頼を構築しています -
2:54 - 2:562つ目の焦点は「公平性」です
-
2:56 - 2:59誰もが自分の国民健康保険カードを
使って近所の薬局から -
2:59 - 3:01マスクを入手出来るよう手配し
-
3:01 - 3:056千店ある全ての薬局のマスクの
在庫状況を公表するだけでなく -
3:06 - 3:0830秒毎にそれを更新しています
-
3:08 - 3:12それを使って デジタル空間にいる
シビック・テックの腕利きが -
3:12 - 3:16100以上のツールを開発し
マスクの購入前に地図で確かめるとか -
3:16 - 3:20チャットボットとの会話や音声支援で
目の不自由な人も含めて -
3:20 - 3:23誰もが自分の近くで
マスクの在庫が残っている薬局の情報に -
3:23 - 3:26アクセスできるようにしました
-
3:26 - 3:29国民医療保険の
単一支払い者制度は -
3:29 - 3:3299.9%以上の人をカバーしているので
-
3:32 - 3:33何らかの症状がある人達は
-
3:33 - 3:37マスクを入手したり
地域のクリニックを受診しても -
3:37 - 3:39間違いなく
経済的な負担を負うことなく -
3:39 - 3:41適正に対応してもらえます
-
3:41 - 3:43情報集約サイトが作られ
-
3:43 - 3:45それを見てマスクの供給が
順調なのか -
3:46 - 3:48それとも過剰や不足が生じているか
確かめられます -
3:48 - 3:50私達が薬局や社会全体と共に
-
3:50 - 3:53この流通システムを
共同して設計したからです -
3:53 - 3:55データを分析すると
-
3:55 - 3:5970%の人に行き渡った時点が
ピークになったことがわかりました -
3:59 - 4:03残りの20%の人達は大抵若く
長時間労働しており -
4:03 - 4:06仕事が終わる時には
薬局も閉店しているので -
4:06 - 4:08私達はコンビニと協働して
-
4:08 - 4:12誰もが 1日24時間いつでもマスクを
入手出来るようにしました -
4:12 - 4:14私達は
デジタルデモクラシーの -
4:14 - 4:17フィードバックに基づいて
あらゆる面で公平性を確保しています -
4:17 - 4:21最後のポイントです
今は大変ストレスの多い時期だと思います -
4:21 - 4:23国民は不安を感じて行動が度を越し
-
4:23 - 4:24パニック買いが多発し
-
4:24 - 4:27経済全体で
多くの陰謀論が起こっています -
4:27 - 4:29台湾での私達の
-
4:29 - 4:31偽情報対策の戦略は
非常にシンプルです -
4:31 - 4:34それは「デマよりもユーモアを」
と呼ばれています -
4:34 - 4:37例えばティッシュペーパーの
パニック買いが起きる時は -
4:37 - 4:39こんなデマが生じるのです
-
4:39 - 4:41「今マスクの生産量を増やしている
-
4:41 - 4:42マスクとティッシュは同じ素材だから
-
4:42 - 4:45ティッシュはすぐに
不足してしまうだろう」 -
4:45 - 4:49行政院長は ネタ画像を作って
答えました -
4:49 - 4:51ちょっと皆さんにお見せします
-
4:51 - 4:52とても大きなポスターの中で
-
4:52 - 4:55院長がお尻を向け
-
4:55 - 4:57ちょっと揺らしています
-
4:57 - 4:59そこには
こんな見出しが書かれています -
4:59 - 5:02「私達にはお尻が
ひとつしかありません」 -
5:02 - 5:05もちろん表にはきちんと
-
5:05 - 5:08ティッシュペーパーの原材料は
南米産で -
5:08 - 5:10医療用マスクの原材料は
国内産なので -
5:10 - 5:12一方の生産の増加が
もう一方の生産に -
5:12 - 5:15影響する事はないと
書いてあります -
5:15 - 5:17これは相当拡散しました
-
5:17 - 5:19これにより
パニック買いは収まりました -
5:19 - 5:211日か2日たって
-
5:21 - 5:24結局最初にデマを広げた人は
ティッシュペーパーの転売屋だと -
5:24 - 5:26分かりました
-
5:26 - 5:29これはSNS上で何かが
始まった時だけの対応ではなく -
5:29 - 5:32毎日の記者会見の内容は
-
5:32 - 5:34厚生省の報道用マスコット犬の
登場する画像を使って -
5:34 - 5:37多くの事を説明しています
-
5:37 - 5:41例えば私達の身体的距離は
こんな説明になります -
5:41 - 5:44「屋外では犬2匹分の
距離を保つことが必要です -
5:44 - 5:47屋内では犬3匹分 離れていましょう」
といった具合です -
5:47 - 5:49手洗いのルールも説明しました
-
5:49 - 5:51これらすべてが拡散されるので
-
5:51 - 5:54事実に基づくユーモアが
噂よりも早く広まるように気を付けています -
5:54 - 5:57ユーモアはワクチンや
予防接種として -
5:57 - 5:59国民が陰謀論を目にしたときに
-
5:59 - 6:01陰謀論の基本再生産数を
1以下に抑え -
6:01 - 6:04その広がりを防ぎます
-
6:04 - 6:07私が用意したのはこの5分間の
状況説明だけで -
6:07 - 6:09残りはご質問に答えていきます
-
6:09 - 6:13台湾の新型コロナウイルス対策の戦略に
関する詳細はこちらをご覧下さい -
6:13 - 6:15taiwancanhelp.us
-
6:15 - 6:16以上です
-
6:19 - 6:21ディビッド:素晴らしいですね
-
6:21 - 6:25この「ユーモア対デマ」は
気に入りました -
6:26 - 6:28アメリカでの問題はおそらく
-
6:28 - 6:33ユーモアであるか否かに関係なく
デマは如何なる反応よりも -
6:33 - 6:35早く伝わるという点です
-
6:35 - 6:38台湾ではその点を
どう解決していますか? -
6:40 - 6:42オードリー: ええ
その点に関して私達は -
6:42 - 6:45ユーモアの中に それとなく
狼狽や怒りを昇華させる -
6:45 - 6:49働きがあると考えています
-
6:49 - 6:53ご覧のように
例えば院長の例では -
6:53 - 6:55彼は自虐ギャグを行なっています
-
6:55 - 6:59他人をダシにした
ジョークにしていません -
6:59 - 7:00これが鍵だったのです
-
7:00 - 7:02国民はこれが面白いと思って
-
7:02 - 7:03シェアしましたが
-
7:03 - 7:06何の悪意も邪悪な意図も
ありませんでした -
7:06 - 7:08国民は実際に伝えたい中身である
-
7:08 - 7:11マスク生産に使われる
原料に関する表を -
7:11 - 7:13容易に思い出せます
-
7:13 - 7:17社会のある一部を
ないがしろにするようなジョークだと -
7:17 - 7:20当然社会のその一部は怒りを覚え
-
7:20 - 7:22私達は結局
社会性を高める行動ではなくて -
7:22 - 7:24むしろ多くの火種を
生み出すことになります -
7:24 - 7:30ですから社会のどの部分も傷つけず
損なわないユーモアが -
7:30 - 7:32鍵だったと私は思います
-
7:34 - 7:35ディビッド:また驚くのは
-
7:35 - 7:41台湾が感染発生地と非常に
密接な繋がりを持っている事です -
7:41 - 7:42オードリー:そうです
-
7:42 - 7:43ディビッド:中国本土です
-
7:43 - 7:47緊密な経済的繋がりを踏まえて
-
7:47 - 7:51この種の混乱を
どう乗り越えていますか? -
7:53 - 7:56オードリー:そうですね 現時点では
-
7:56 - 8:00こちらでは約1か月間
1件の地域内感染確認症例も出ていないので -
8:00 - 8:01うまくいっています
-
8:01 - 8:03私達は本質的に
-
8:03 - 8:07ただ誰よりもずっと早い
対応を行うようにしています -
8:07 - 8:09私達は昨年のうちに
対応を開始しました -
8:09 - 8:13一方 我々以外の国や地域の多くは
今年になって対応を始めています -
8:13 - 8:16私達は昨年世界に向けて
警告を試みましたけどね -
8:16 - 8:17いずれにせよ
-
8:17 - 8:20ここで重要なのは
いち早くスタートを切れば -
8:20 - 8:23入国管理こそを
主要なポイントとして -
8:23 - 8:29ここで帰国者を
全員隔離する問題に注力できます -
8:29 - 8:32地域内感染が拡大するまで
ぐずぐずしていると -
8:32 - 8:36なんらかのやり方で
人権を制約する手法を -
8:36 - 8:38適用せざるをえなくなるのです
-
8:38 - 8:42結果 台湾では緊急事態を
宣言していません -
8:42 - 8:44私達は依然
憲法に従っています -
8:44 - 8:47そのお陰で政府部局の
講じている対策は -
8:47 - 8:50コロナウイルス下でない時にも
適用出来るのです -
8:50 - 8:52これは私達に革新を迫ります
-
8:52 - 8:56私達は開かれた自由な
民主主義の国家だという概念と同様に -
8:56 - 8:58私達を分断から守ってくれます
-
8:58 - 9:02従ってユーモア対デマという
新発想が必要です -
9:02 - 9:04オンラインスピーチによる
分断といった安易な道は -
9:04 - 9:06私達には避けたい事だからです
-
9:06 - 9:09私達の設計基準は
都市封鎖はしないというもので -
9:10 - 9:13また対応においてプライバシーを
犠牲にするような踏み込んだ -
9:13 - 9:17対応の体制がいらないような
基準となっていました -
9:17 - 9:18だから水際では
革新が求められました -
9:18 - 9:21例えば十分な数の隔離用ホテルや
-
9:21 - 9:24いわゆる「デジタルフェンス」が
整えられていました -
9:24 - 9:29これは基本的に個人の電話が
電話回線と繋がった状態で -
9:29 - 9:33その人が半径15メートルより遠くに
外出すれば -
9:33 - 9:38住居の管理者や警察等にショートメールが
送られるような仕掛けです -
9:38 - 9:41しかし私達が水際での対策に
集中しているので -
9:41 - 9:44国民の大多数が通常の生活を
しているのです -
9:45 - 9:47ディビッド:それについて
少し話をしましょう -
9:47 - 9:49デジタルツールを一通り説明して
-
9:50 - 9:52それが新型コロナに
どう適用されるのか教えて下さい -
9:53 - 9:54オードリー:はい
-
9:54 - 9:58今概観した3つの要素があります
-
9:58 - 10:011つ目は集団としての
知性の仕組みです -
10:01 - 10:02オンライン空間において
-
10:02 - 10:06私達は返信ボタンを使わない
ように設計しました -
10:06 - 10:09返信ボタンがあると
-
10:09 - 10:13私達は中身の本に対してではなく
互いの表面的な顔の部分に目を向けますが -
10:13 - 10:15返信ボタンがなければ
-
10:15 - 10:17集団としての知性が働いて
-
10:17 - 10:22対応戦略の方向性に関する
大まかな合意が得られると -
10:22 - 10:24分かったからです
-
10:24 - 10:26私達は新たなテクノロジーを
多用しています -
10:26 - 10:27Pol.isのような―
-
10:27 - 10:30それは本質的に互いの意見に
-
10:30 - 10:33賛成又は反対票を
投じさせるフォーラムですが -
10:33 - 10:35リアルタイムのデータが集まります
-
10:35 - 10:38cohack.tw のサイトを見れば
-
10:38 - 10:406種の議論―
-
10:40 - 10:43最も影響を受けやすい人々を
どう守るのか -
10:43 - 10:44いかにスムーズな移行をするか
-
10:44 - 10:48どのように公平な物資の配分をするか
等の議論を見る事が出来ます -
10:48 - 10:50自分の考えを自由に声に出し
-
10:50 - 10:53互いの考えに
賛成又は反対の票を投じられるのです -
10:53 - 10:58ここでの工夫は
主要な相違点や合意点を整理し -
10:58 - 11:00私達は
多様な意見の集団の全てを -
11:00 - 11:03納得させられるアイデアだけに
応えていきます -
11:03 - 11:07そこで人々はより良いとこ取りで
良く考えらえた考えを提案するようになり -
11:07 - 11:10この協議を終えるころには
実際は皆がほとんどの事について合意できる― -
11:10 - 11:13ほとんどの隣人と
ほとんどの問題で合意できると -
11:13 - 11:15気づくのです
-
11:15 - 11:18それは いわば「社会的使命」や
-
11:18 - 11:19「民主的使命」であり
-
11:19 - 11:23私達の新型コロナウイルス戦略の
開発もこのやり方で活気づけられて -
11:23 - 11:26開発したツールは
世界で使われています -
11:26 - 11:27これが最初の部分で
-
11:27 - 11:30それは大まかな同意の為の
大規模な聞き取りと呼ばれています -
11:30 - 11:34既に扱った2つ目の部分は
分散台帳で -
11:34 - 11:36誰もが近くの薬局へ行き
-
11:36 - 11:40健康保険カードを提示して 9枚の
子供なら10枚のマスクを買うことができます -
11:40 - 11:43その薬局のマスク在庫を
スマホで確認すると -
11:43 - 11:47実際に数分で9から10枚のマスクの
在庫が減ります -
11:47 - 11:49もし店に9から10枚
在庫が増えていたら -
11:49 - 11:51当然1922に電話をして
-
11:51 - 11:53何かおかしな事が
起こっていると報告します -
11:53 - 11:55しかしこれは
参加型アカウンタビリティーです -
11:55 - 11:57この情報は30秒毎に更新されます
-
11:57 - 11:59皆が互いに責任を課す事となり
-
11:59 - 12:01大いに信用は増大するのです
-
12:01 - 12:05最後に3番目は
「ユーモア対デマ」です -
12:05 - 12:07ここで見るべき重要な点は
-
12:07 - 12:11話題になっている
あるデマや陰謀論があったらいつでも -
12:11 - 12:15ユーモアを忘れずに
2時間以内に対処するという事です -
12:15 - 12:172時間以内に対応すれば
より多くの人々が -
12:18 - 12:22陰謀論よりもワクチン投稿の方に
目を向けると分かったのです -
12:22 - 12:254時間 又は 1日対応が遅れると
-
12:25 - 12:26見込みがなくなります
-
12:26 - 12:30ユーモアによっては
もうデマに対抗出来なくなり -
12:30 - 12:33それらのメッセージを広める人を
共創ワークショップに -
12:33 - 12:35招かねばなりません
-
12:35 - 12:37しかしそれでも大丈夫です
-
12:38 - 12:39ディビッド:その速さには驚きますね
-
12:39 - 12:42ホイットニーが参加しました
いくつか質問します -
12:43 - 12:45ホイットニー・ぺニントン・ロジャース:
その通りです -
12:45 - 12:47既に視聴者の皆さんから
いくつか質問が来ています -
12:47 - 12:48こんにちは オードリー
-
12:48 - 12:52ではコミュニティメンバーの
マイケル・バックスの質問から始めます -
12:52 - 12:56ユーモア対デマはいつから
実施している戦略ですか -
12:56 - 12:57という質問です
-
12:57 - 12:59すみません
-
12:59 - 13:01「ユーモア対デマ戦略は
いつから実施していますか? -
13:01 - 13:05ユーモアを盛り込むときに
コメディアンに相談していますか?」 -
13:06 - 13:07オードリー:ええ もちろんです
-
13:07 - 13:10コメディアンは私達の
最も大事な同僚です -
13:10 - 13:16各省に それぞれ PO という
コミュニケーション担当者のチームがあり -
13:16 - 13:19トレンドとなるトピックに
関わることを職務としています -
13:19 - 13:22それは今や100人以上の 強い結束を
持ったチームとなっています -
13:22 - 13:25私達は毎月又2、3週間おきに
特定のトピックについて -
13:25 - 13:26会合を行っています
-
13:26 - 13:312016年後半から
それは続いていますが -
13:31 - 13:35前報道官の
グラス・ヨタカが約1年半前 -
13:35 - 13:38参加した後から
-
13:38 - 13:40プロのコメディアンを
チームに加えました -
13:40 - 13:47以前は こんな投稿があったら
本人から話を聞く役割でした -
13:47 - 13:51「納税申告制度はどうしようもなく
使いづらい」 という投稿があり -
13:51 - 13:53それが広く拡散されれば
-
13:53 - 13:55以前なら PO は投稿者に
声をかけて話を聞いていました -
13:56 - 13:57財務省の納税制度の使い勝手に
-
13:57 - 14:02不満を持つ誰もが 納税の仕組みを
共創する場に招かれるのです -
14:02 - 14:04以前はそうだったのです
-
14:04 - 14:07しかしグラス・ユタカと
行政院長の蘇貞昌は言いました -
14:07 - 14:09「説明に犬や猫の絵を加えたら
ずっと良くなるし -
14:09 - 14:12もっと多くの人に届くように
なるんじゃないの?」 -
14:12 - 14:15それで1年半ぐらい
これが続いています -
14:17 - 14:20ホイットニー:確かにその背景にある
プロセスの部分を考えなくても -
14:20 - 14:23これを見ただけで
随分違って来ると思います -
14:23 - 14:28G.ライアン・アンシンからは
別の質問が来ています -
14:29 - 14:32「コロナ禍が始まる前の
コミュニティは -
14:32 - 14:36政府が今回の危機を
適切に制圧していくときに必要となる -
14:36 - 14:38政府への信頼をどの程度
持っていたと評価しますか?」 -
14:39 - 14:42オードリー:コミュニティ自体には
相互の信頼があったでしょうね -
14:42 - 14:45これはデジタルデモクラシーの
重要なポイントです -
14:45 - 14:48国民から政府への信頼が
勝るのではありません -
14:48 - 14:51政府から市民への信頼が
勝っているのであり -
14:51 - 14:53市民に対して
国家の透明性を確保しますが -
14:53 - 14:55国家に対して市民の行動の透明性を
確保するのではありません -
14:55 - 14:57それをするのは別の政治体制です
-
14:57 - 14:59国家を市民に見えるようにする事が
-
14:59 - 15:01常により高い信頼を
引き出すとは限りません -
15:01 - 15:04それによって現状の中で
間違っている事や欠けている事 -
15:04 - 15:07ユーザーの経験に
全くそぐわない事が -
15:07 - 15:08見えてくる可能性があるからです
-
15:08 - 15:12必ずしもそれが政府からの
より高い信頼に繋がるとは限りません -
15:12 - 15:14すみません
「市民から政府への信頼」です -
15:14 - 15:18しかし常にソーシャルセクターにおける
利害関係者間の高い信頼に繋がっています -
15:18 - 15:21だからこういった
人同士の信頼レベル― -
15:21 - 15:26例えば医療に従事する人々と
-
15:26 - 15:29パンデミックの対応に取り組む人々
-
15:29 - 15:31マスク製造に携わる人々
-
15:31 - 15:32等々
-
15:32 - 15:33そのような人同士の
-
15:33 - 15:35信頼のレベルは
とても高いのです -
15:35 - 15:38必ずしも彼らは
政府を信頼していません -
15:38 - 15:42しかし 対応を成功させるのに
政府への信頼は必要ありません -
15:42 - 15:44街中で適当に選んだ誰かに訊くと
-
15:44 - 15:48台湾は国民のお陰で
とてもうまくいっていると答えるでしょう -
15:48 - 15:50CECCがマスクを着用するよう
国民に命じたら -
15:50 - 15:51国民はマスクを着用する
-
15:51 - 15:53CECCが
身体的距離を維持できるなら -
15:53 - 15:55マスクを着用しなくて良いと
命じても -
15:55 - 15:57国民はとにかくマスクを着用する
-
15:57 - 15:58その為に
-
15:58 - 16:02これらの異なる利害関係者間の
ソーシャルセクターの信頼こそが -
16:02 - 16:04対応への鍵となるのです
-
16:06 - 16:09ホイットニー:また質問を受けて
すぐ戻りますが -
16:09 - 16:11そのままお話を続けて下さい
-
16:11 - 16:13オードリー:分かりました
-
16:13 - 16:17ディビッド:さて明らかに
政府への信頼の部分は -
16:17 - 16:222014年のひまわり学生運動の間は
おそらくなかったと思います -
16:22 - 16:25ではそのお話を聞かせて下さい
-
16:25 - 16:30その運動が今の状態につまり
デジタル改革にどう繋がったのかを― -
16:32 - 16:33オードリー:そうですね
-
16:33 - 16:392014年3月まで台湾の街中で
誰かにこう訊いたとしましょう -
16:39 - 16:43大臣が ―それは私です― 公園に
文字通り公園の中に -
16:43 - 16:47自分達のオフィスを持つのは
可能かどうか― -
16:47 - 16:50誰もがオフィスを訪ねていって
1度に40分間話ができるのです -
16:50 - 16:53私は目下 公園にある
ソーシャルイノベーションラボにいます -
16:53 - 16:55そんなのあり得ないと
言われたでしょう -
16:55 - 16:57そんな働き方の官僚などいません
-
16:57 - 17:01さかのぼること
2014年3月18日 -
17:01 - 17:04大学生を中心とする
何百人もの 若い活動家達が -
17:04 - 17:05立法院を占拠して
-
17:05 - 17:09批准審議中だった
北京との貿易協定と -
17:09 - 17:11これを秘密主義的に
-
17:11 - 17:15議会を無理やり
通過しようとした -
17:15 - 17:17当時の与党である国民党への
強く抗議をしました -
17:17 - 17:19抗議活動が要求したのは
非常に明快な内容でした -
17:19 - 17:21協定を廃止し
-
17:21 - 17:24政府には より透明な批准プロセスを
制定することを求めました -
17:25 - 17:27それが国民から広く支持されました
-
17:27 - 17:30運動は
3週間ちょっとで終わりました -
17:30 - 17:33政府が立法に関わる
4項目の管理を約束し -
17:33 - 17:37合意が得られました
-
17:37 - 17:40占拠事件後の世論調査では
-
17:40 - 17:4575%以上が与党政権に
不満を抱いたままであり -
17:45 - 17:49貿易交渉の紛争によって 信頼は
危機的な状況である事がはっきりしました -
17:49 - 17:51この亀裂を埋め
一般市民との -
17:51 - 17:53より良い相互理解の為に
-
17:53 - 17:56政府は占拠者を支持した人々に
働きかけました -
17:57 - 17:59例えば g0v コミュニティです
-
17:59 - 18:02これはオープンソースツールの
開発を通して -
18:02 - 18:04政府の透明性の向上を
模索してきた組織です -
18:04 - 18:07当時の行政院だった
蔡玉玲が -
18:07 - 18:09ハッカソンに参加しました
-
18:09 - 18:12そして政治的な意見交換のできる
オンラインコミュニティを伴った -
18:12 - 18:15新しいプラットフォームの
設立を提案しました -
18:15 - 18:18そこで
vTaiwanという実験が行われ -
18:18 - 18:21Pol.is などのツールを
先駆的に活用しました -
18:21 - 18:25返信ボタンはなく
「賛成」か「反対」の表明だけで -
18:25 - 18:29人々の大まかな意向を知るツールです
-
18:29 - 18:31例えばクラウドファンディングー
正確には株式型クラウドファンディングとか -
18:31 - 18:35テレワークをはじめとする
既存の連合や協会と関わらない -
18:35 - 18:38サイバー関連の法案を扱います
-
18:38 - 18:40これは結局
非常にうまくいきました -
18:40 - 18:43例えばこれによって
Uberの問題が解決し -
18:43 - 18:45台湾では今
Uberを使うことができます -
18:45 - 18:48今週Uberを呼んだ所なのですが―
-
18:48 - 18:51ともかくこれは
タクシーとして操業しています -
18:51 - 18:54同社は Qタクシーという
タクシー会社を国内に設立しました -
18:54 - 18:58オンラインプラットフォーム
だったので 保険の事や -
18:58 - 18:59登録の事
-
18:59 - 19:03乗客の保護などを
人々が懸念したからです -
19:03 - 19:06そこで私達は
タクシーの法規制を変えたのです -
19:06 - 19:09それで今 Uberは
他の会社と同様の -
19:09 - 19:11タクシー会社の一つとなりました
-
19:12 - 19:14ディビッド:ある意味で
-
19:14 - 19:19法律をクラウドソーシングして
それが法律になる訳ですね -
19:19 - 19:22オードリー:はい 詳しくは
crowd.law をご覧ください -
19:22 - 19:23実際のウエブサイトです
-
19:25 - 19:29ディビッド:
台湾が有利な点は -
19:29 - 19:32島国である点で それだから
-
19:32 - 19:35おそらく新型コロナを
管理しやすく -
19:35 - 19:37社会も結束しやすいのは
-
19:37 - 19:41一部の国よりは小さいからだ
という人がいるかもしれません -
19:41 - 19:45これが台湾よりも大きな国でも
可能だったと思いますか? -
19:46 - 19:47オードリー:何よりまず
-
19:47 - 19:502300万人というのは
依然かなりの数です -
19:50 - 19:52都市という規模ではありません
-
19:52 - 19:56普通はこう言われていますよね
「台湾は都市国家だ」 -
19:56 - 20:002300万の人口だと
都市国家なんてものではありません -
20:00 - 20:02私が言おうとしているのは
-
20:02 - 20:07台湾は高い人口密度と
多様な文化を有し -
20:07 - 20:0920以上の言語が国語であり
-
20:09 - 20:14仰るような社会的結束は
必然とは言えません -
20:14 - 20:19むしろこの対応の迅速さは
新型コロナ対応を担当した大臣が皆 -
20:19 - 20:22謙虚だったからだと私は思います
-
20:22 - 20:27「我々にはSARSの経験がある」
という姿勢で臨みました -
20:27 - 20:30彼等の多くは当時SARSの
担当をしていた者でしたが -
20:31 - 20:33それは
古くからあるタイプの疫病でした -
20:33 - 20:36今回はSARS2.0で
異なる性質を持っています -
20:36 - 20:38また私達の使うツールは
デジタル革命のおかげで -
20:38 - 20:40非常に違うものになりました
-
20:40 - 20:43従って 私達はこの困難において
市民と共に学んでいるのです -
20:43 - 20:46当時の副総統で
-
20:46 - 20:48アカデミー会員の陳健仁医師は
-
20:48 - 20:52文字通り疫学に関する
教科書の著作者でした -
20:52 - 20:54しかし今でも彼はこう言います
-
20:54 - 20:57「ではこれから
オンラインMOOCで 疫学に関する -
20:57 - 20:59短期集中コースを録画しよう」
-
20:59 - 21:00その講座は
-
21:01 - 21:032千人以上の人達が初日に
登録したと思います -
21:03 - 21:04—私もその1人でした
-
21:04 - 21:06重要な概念
-
21:06 - 21:10再生産数や基本的な伝染様式と
-
21:10 - 21:13多様な対策が
どう機能するのかを説明すると -
21:13 - 21:15その後人々に
創意工夫を求めました -
21:15 - 21:19副総統が思いつかなかった
新たな方法を思いついたら -
21:19 - 21:211992に電話をして下さい
-
21:21 - 21:24するとみなさんのアイディアが
翌日の記者会見で取り上げられます -
21:24 - 21:27この共同学習戦略こそが
-
21:27 - 21:32先程言われた社会的結束を
可能にしたと思います -
21:32 - 21:36しかしこれは統一性というより
健全な市民社会を意味します -
21:36 - 21:38台湾には統一性など一切存在せず
-
21:38 - 21:40誰もが彼らのアイディア
全ての社会変革を知る -
21:40 - 21:42権利を与えられています
-
21:42 - 21:44それは昔ながらの炊飯器を利用して
-
21:44 - 21:47マスクを消毒して再活用する事や
-
21:47 - 21:49ピンクマスクや色々あり
-
21:49 - 21:52定例会見で日々詳しく説明される
-
21:52 - 21:54多様なとても興味深い
アイディアがたくさんあるのです -
21:56 - 21:58ディビッド:素晴らしいですね
-
21:59 - 22:01今ホイットニーが戻って来ました
-
22:01 - 22:03次の質問をしてもらいましょう
-
22:04 - 22:07ホイットニー:はい いくつか
新しい質問が来ています -
22:07 - 22:10私達のコミュニティメンバー
アリア・ベンディックスからです -
22:10 - 22:14「正確さを犠牲にせずどうやって
適正で迅速なデジタルキャンペーンを -
22:14 - 22:16行っているのですか?
-
22:16 - 22:20アメリカでは 1月のはじめ頃は
新型コロナに関するパニックが -
22:20 - 22:21煽られることを恐れていました」
-
22:23 - 22:25オードリー:それは
大事な質問です -
22:25 - 22:32新型コロナに関する科学的な考えの
ほとんどは進化していますよね? -
22:32 - 22:37例えばマスクの効果が
非常に良い例となります -
22:37 - 22:42以前の呼吸器疾患とは
異なる特性があり -
22:42 - 22:44マスクの働きが違ってきました
-
22:44 - 22:46だから私達のデジタルキャンペーンは
-
22:46 - 22:50大まかな合意を得る事に
焦点を当てているのです -
22:50 - 22:53基本的にそれは
社会を反映しており -
22:53 - 22:57Pol.is、Slidoや
ジョイントプラットフォームを通し -
22:57 - 22:59vTaiwanが試作した
様々なツールを通じて -
22:59 - 23:03人々が物事に関して大まかな同意を
感じているのは分かっており -
23:03 - 23:06私達は社会にこう
応答しているのです -
23:06 - 23:07「これがあなた達の感じる事であり
-
23:07 - 23:10あなたの意見に私達は
こうやって対応しています -
23:10 - 23:13科学的コンセンサスは
今なお進展の途上ですが -
23:13 - 23:14例えば私達は人々が
-
23:14 - 23:18マスクを装着する事で 大抵
自分を守ると感じているのは分かります -
23:18 - 23:21そうする事で自分の顔を
触らない事や手をきちんと -
23:21 - 23:22洗う事を思い出すからです」
-
23:22 - 23:25他の全ての事とは関係なく
-
23:25 - 23:27これは誰もが同意する
2つの事柄です -
23:27 - 23:29私達はそれを利用して
こう言うのです -
23:29 - 23:31「そう きちんと手を洗い
-
23:31 - 23:32顔には触れないこと
-
23:32 - 23:34マスクをつけたら
そう思い出してください」 -
23:34 - 23:36そうする事で
-
23:36 - 23:39ある種非常にイデオロギー的に
白熱しがちな議論を回避して -
23:39 - 23:43人々が互いに普段共感できる事に
焦点を置くのです -
23:43 - 23:47こうやって私達は迅速に 科学的な正確さを
犠牲にすることなく行動します -
23:49 - 23:53ホイットニー:次の質問はこれにも
関連しているようなのですが -
23:53 - 23:56匿名のコミュニティメンバーからの
質問です -
23:56 - 23:58「現実的に
あなたの政策のどれか一つでも -
23:58 - 24:02アメリカの現在のトランプ政権に
適用出来ると思いますか?」 -
24:02 - 24:03オードリー:相当数です 実際は
-
24:03 - 24:08私達はアメリカの多くの州や
海外との いわゆる -
24:08 - 24:13「震源地への震源外交」を
行なっています(笑) -
24:13 - 24:16私達が行っている事を要約すると
-
24:16 - 24:18例えば台湾には
チャットボットがあります -
24:19 - 24:22特に家庭内で隔離を
行っている人達が 分からない事を -
24:22 - 24:24尋ねる事のできる
チャットボットです -
24:24 - 24:27それが よくある質問で
-
24:27 - 24:29すでに科学アドバイザーが
回答している内容なら -
24:29 - 24:31チャットボットは
その答えを返します -
24:31 - 24:34そうでない場合は
科学アドバイザーチームに連絡して -
24:34 - 24:37分りやすい回答を書いてもらい
-
24:37 - 24:41報道犬が可愛い犬バージョンの
説明も作ります -
24:41 - 24:43これがフィードバックのサイクルで
-
24:43 - 24:47皆がとても簡単に科学者への
相談を気軽に適切に質問できます -
24:47 - 24:50OpenAPI が用意され
音声アプリからの利用や -
24:50 - 24:54他のサードパーティーの開発者からも
利用できるようになっています -
24:54 - 24:57こんなチャットボットは
アメリカの多くの州で評価が高く -
24:57 - 24:59これを実施している州も
多いと思います -
24:59 - 25:03WHO の世界保健総会の
3日前だったと思いますが -
25:03 - 25:0814か国の会合を開催しました
-
25:08 - 25:09いわば プレ世界保健総会です
-
25:09 - 25:13そこで私達はこうした多くの小さい
迅速の成果をシェアしました -
25:13 - 25:16多くの国や地域が
ユーモア対デマを始めとして -
25:16 - 25:18何かを持ち帰ったと思います
-
25:18 - 25:19多くの参加者が
-
25:19 - 25:21すぐにコメディアンの採用を始めないと
言っていました -
25:21 - 25:23ホイットニー:(笑)いいですね
-
25:23 - 25:25ディビッド:そうだといいね
-
25:25 - 25:26ホイットニー:そうですね
-
25:26 - 25:29もうひとつ質問があります
これは補足の質問です -
25:29 - 25:32再び先程の
マイケル・バックスからです -
25:32 - 25:35「大臣は自身のプランを
白書として公表する計画はありますか?」 -
25:35 - 25:38プランを既に皆とシェアしていると
伺ってはいますが -
25:38 - 25:40それを報告書にする
おつもりはありますか? -
25:40 - 25:41オードリー:ありますとも
-
25:41 - 25:43ええ 白書は何冊にもなりますね
-
25:43 - 25:47taiwancanhelp.us に
アクセスすれば -
25:47 - 25:50そこに私達の戦略の
ほとんどがあります -
25:50 - 25:54そのウェブサイトは実際
クラウドソースされてもいますし -
25:54 - 25:57今5百万以上のマスクの寄付が
-
25:57 - 26:00人道的支援に寄付されています
-
26:00 - 26:02これもクラウドソースされています
-
26:02 - 26:05家にマスクが余分にある人や
割り当てられたマスクを -
26:05 - 26:08受け取らなかった人は
-
26:08 - 26:09アプリを使って
-
26:09 - 26:13「国際人道支援に これを寄付したい」
と申請できます -
26:13 - 26:16申請者の半分は
名前を公開することを選びました -
26:16 - 26:19そこで参加した人達の
名前も見られます -
26:19 - 26:22"Ask Taiwan Anything"
というウェブサイトもあります -
26:22 - 26:24(笑)
-
26:24 - 26:27fightcovid.edu.tw には
-
26:27 - 26:31白書という形式で
全ての対応戦略の概要がありますので -
26:31 - 26:32そちらをチェックして下さい
-
26:33 - 26:34ホイットニー:凄いですね
-
26:34 - 26:38さてちょっと失礼して
質問を持ってまた戻って来ます -
26:39 - 26:42ディビッド:言うならば
白書の猛吹雪になりそうですね -
26:42 - 26:47ちょっとだけ
焦点を変えたいと思います -
26:47 - 26:52保守的なアナーキストがどうやって
デジタル担当大臣になるのですか? -
26:53 - 26:57オードリー:立法府を占拠して
それをやり通すんですよ -
26:57 - 26:58(笑)
-
26:58 - 26:59もっと興味深い事に
-
26:59 - 27:03私は政府と共に
仕事をしているのであって -
27:03 - 27:05決して政府の為に仕事を
しているのではありません -
27:05 - 27:08国民の為ではなく
国民とともに仕事をしています -
27:08 - 27:10私はラグランジュ点のようです
-
27:10 - 27:13一方に国民の運動があります
-
27:13 - 27:16もう一方に政府が存在します
-
27:16 - 27:18時には 両者の中間に存在して
-
27:18 - 27:20ときにコーチをしたり
通訳作業を試みています -
27:20 - 27:23時には三角形の頂点の位置で
-
27:23 - 27:28社会的なコミュニケーションのツールを
両者に提供しようとしています -
27:28 - 27:31しかし常にこうした
-
27:31 - 27:35異なる様々な立場から
共有された価値を得ていくという考えを -
27:35 - 27:37持っているのです
-
27:37 - 27:38大抵
-
27:38 - 27:41民主主義は相反する価値間の
決着の場として構築されています -
27:41 - 27:44しかしパンデミックや
インフォデミック -
27:44 - 27:46気候変動などと言った
-
27:46 - 27:48これらの構造的な問題の
多くの中では -
27:48 - 27:52ウイルスや二酸化炭素は
座り込みも交渉もしません -
27:52 - 27:56異なる立場から作られた
共通の価値を必要とする -
27:56 - 27:58構造的な問題です
-
27:58 - 28:03だから私の仕事の原則は
徹底的な透明性なのです -
28:03 - 28:05今回の会話を始め どんな会話も
-
28:05 - 28:06記録されています
-
28:06 - 28:09私が開催する
内部のミーティングも含みます -
28:09 - 28:12だから全ての異なる
ミーティングでの原稿は -
28:12 - 28:15YouTubeチャンネルや
Saylt のシステムで見られます -
28:15 - 28:18デジタル大臣担当になった後
-
28:18 - 28:21私は1300回の
ミーティングを開催し -
28:21 - 28:255千人以上のスピーカーと
26万以上の発言が含まれています -
28:25 - 28:28その全てにURLがあり
-
28:28 - 28:31社会的なものとなり
人々がそれについて話し合えるのです -
28:31 - 28:32そのため
-
28:32 - 28:38例えばUberのデビッド・プルーフが
Uberの展開のため私を訪ねてきたとき -
28:38 - 28:39徹底的な透明性があったので
-
28:39 - 28:42彼は透明性の重要性を
十分認識しており -
28:42 - 28:44全ての議論を
公益、持続可能性といったものに -
28:44 - 28:46基づいて組み立てました
-
28:46 - 28:50反対する側も 彼の立場を 非常に
明確に透明性を持って見るようになると -
28:50 - 28:52分かっているからです
-
28:52 - 28:55そのお陰で互いの議論が
活発に進むようになります -
28:55 - 28:58互いの人間性や信頼を
攻撃するのではなく― -
28:58 - 29:00互いの人間性や信頼を
攻撃するのではなくー -
29:00 - 29:02何よりも重要な原則は
-
29:02 - 29:07インターネットのアナーキズムを
維持することだと思います -
29:07 - 29:08それは
-
29:08 - 29:11インターネットの接続せよとか
新たなプロトコルを遵守せよなどと -
29:11 - 29:14強要出来ないという意味です
-
29:14 - 29:17全ては大まかな同意と 動作する
プログラムによって示す必要があります -
29:19 - 29:22ディビッド:全世界中に
あなたのような人がもっといれば良いし -
29:22 - 29:25多分あなたがそれを
望んでいるでしょう -
29:25 - 29:28オードリー:だからこれは
広める価値のあるアイディアなのです -
29:28 - 29:29ディビッド:そうですね
-
29:29 - 29:35このデジタルツールで生じる
可能性のある 課題の1つは -
29:35 - 29:37アクセスです
-
29:37 - 29:39その部分にはどう
アプローチしていますか? -
29:39 - 29:43最善のブロードバンド接続や
最新のスマホ等 -
29:43 - 29:49必要と思われる物を
持たない人達に対して― -
29:50 - 29:51オードリー:そうですね
台湾ではどこでも -
29:51 - 29:55台湾で最も高い場所の
4千メートルの高さでも -
29:55 - 29:57サビアや玉山でも
-
29:57 - 30:024G以上又はファイバーやケーブルで
毎秒10MBの帯域が保証されています -
30:02 - 30:07月16ドルで無制限プランです
-
30:07 - 30:10実際山頂では もっと速いのですが
-
30:10 - 30:12その帯域幅を使う人は
ほとんどいません -
30:12 - 30:14もし使えないなら
それは私の責任です -
30:14 - 30:15個人的に私のせいです
-
30:15 - 30:18台湾ではブロードバンドを
人権と考えています -
30:18 - 30:20だから5Gを展開する時は
-
30:20 - 30:234Gの信号が最も弱い場所を探し
-
30:23 - 30:27その場所から
5Gの設備の設置を始めます -
30:27 - 30:30人権としての
ブロードバンドの展開することによってのみ -
30:30 - 30:33全ての人の為だと言えるのです
-
30:33 - 30:36このデジタルデモクラシーは
実際に民主主義を強固にしています -
30:36 - 30:40さもないと私達は社会の一部のメンバーを
排除する事になるでしょう -
30:40 - 30:41例えばこんな事にも適用されます
-
30:41 - 30:44地域の デジタル
オポチュニティセンター(DOC)に行き -
30:44 - 30:46過去3年以内に製造された事が
-
30:46 - 30:48保証されたタブレットを
借りる事ができます -
30:48 - 30:49いろいろな方法で
-
30:49 - 30:52多様なネットへのアクセスを
可能にしています -
30:52 - 30:56DOC、大学や学校
そして公立図書館でのサービスです -
30:56 - 30:58これは非常に重要な事です
-
30:58 - 31:02そしてもし地方で
直接の対話を好む人々がいれば -
31:02 - 31:06私は個人的にその場へ
360度カメラレコーダーを持って行き -
31:06 - 31:09対話を台北や他の自治体に
ライブストリーミングします -
31:09 - 31:12中央政府の職員も
そのライブストリーミングに参加し -
31:12 - 31:14協議事項を用意した
-
31:14 - 31:17地域の人達の話に耳を傾けます
-
31:17 - 31:19人々は未だに対面での
ミーティングをしていて -
31:19 - 31:22それをデジタルに
置き換えるつもりはありません -
31:22 - 31:24私達は中央政府からの
利害関係者を -
31:24 - 31:26地域のタウンホールに
大勢で出向かせます -
31:26 - 31:28彼らの声は
-
31:28 - 31:31記録やマインドマップ等が
ネットを通じてリアルタイムで -
31:31 - 31:34広められるようにして
詳しく説明します -
31:34 - 31:37しかし年配者に
-
31:37 - 31:40「タイプピングを習わないと民主主義に
参加できませんよ」なんて言いません -
31:40 - 31:41そういう方式ではないのです
-
31:41 - 31:42これには高速のネットが必要です
-
31:42 - 31:46ブロードバンドがなくて
非常に限られた帯域幅しかなければ -
31:46 - 31:48テキストベースのコミュニケーションを
使わざるを得ません -
31:49 - 31:50ディビッド:その通りです
-
31:50 - 31:51アクセスが大事です
-
31:51 - 31:56プラットフォームを悪用する人達の
アクセスに対しては― -
31:56 - 31:58誤情報とデマを負かす為に
ユーモアを使う事を -
31:58 - 32:00少しお話ししてもらいました
-
32:00 - 32:05しかし時には誤情報が
武器として使用されていますね -
32:05 - 32:09この種の攻撃に実際
どう立ち向かっていますか? -
32:10 - 32:13オードリー:はい 偽情報の事ですね
-
32:13 - 32:19本質的には社会的な損失を
引き起こそうと意図して作られた情報です -
32:19 - 32:22それは笑い事ではありません
-
32:22 - 32:27それに対し私達には
「通報から公告へ」という概念があります -
32:27 - 32:29これはロイター誌の写真です
-
32:29 - 32:31もともとの見出しはこうです
-
32:31 - 32:33見出しによれば
-
32:33 - 32:36「民主化と政治的変革を要求する
香港のデモ行進の -
32:36 - 32:4010代の参加者は
逃亡条例改正案に抗議する」 -
32:40 - 32:43ロイターによる
中立的なタイトルです -
32:43 - 32:47しかし
偽情報の拡散があったのです -
32:47 - 32:49昨年11月
-
32:49 - 32:51丁度台湾の
大統領選が行われていた時 -
32:51 - 32:53全く他の記事として扱われました
-
32:53 - 32:56同じ写真に対して
こう書かれています -
32:56 - 32:59「この13歳の若者は
新しいiPhone、ゲーム機 -
32:59 - 33:01有名ブランドの
スポーツシューズを買い -
33:01 - 33:03同胞に警察官の殺害を呼びかけて
-
33:03 - 33:0720万ドルを手に入れている」
-
33:07 - 33:10勿論これは意見の対立を招くよう
計画された介入で -
33:10 - 33:16台湾の投票者に対して香港への嫌悪を
醸成するのが目的です -
33:16 - 33:19彼等はこれが重大な問題だと
知っているからです -
33:19 - 33:22私達がコンテンツ削除という
手段を用いたとしたら -
33:22 - 33:23うまくいかないでしょう
-
33:23 - 33:25彼等の怒りを
引き起こすだけだからです -
33:25 - 33:27だから削除は行いませんでした
-
33:27 - 33:29その代わりにファクトチェッカーや
-
33:29 - 33:30プロのジャーナリストと協働して
-
33:30 - 33:35メッセージが最初に投稿された時点まで
さかのぼりました -
33:35 - 33:38それは中国共産党
中央法制委員会からのものでした -
33:38 - 33:47中国共産党の政府の中核となる
政治的法的部署です -
33:47 - 33:52最初にこの新たな見出しをつけたのは
この委員会のWeiboアカウントだと判明しました -
33:52 - 33:54そこで私達は公告を発信し
-
33:54 - 33:58SNSの企業の大半は
パートナーとなっているので -
33:58 - 34:01この写真と説明文が
シェアされるたびに -
34:01 - 34:05とても小さな告知を
付加するようにしました -
34:05 - 34:10「これは中国中央政府の
プロパガンダユニットからのものです -
34:10 - 34:13こちらをクリックして
全容をご覧ください」 -
34:13 - 34:15この対応は効果があるのだと
わかりました -
34:15 - 34:19こうするとこれがニュース記事でないと
理解できるからです -
34:19 - 34:22これはむしろロイターの
ニュース記事の盗用で -
34:22 - 34:24著作権侵害であり
-
34:24 - 34:26私はそういったものだと思います
-
34:26 - 34:29どちらにせよ要はこれが
意図的な作り話だと分かったら -
34:29 - 34:31皆がそれを手当たり次第に
-
34:31 - 34:33シェアしないはずという事です
-
34:33 - 34:35シェアするかもしれませんが
このコメントが付与されます -
34:35 - 34:41「これは中国共産党中央法制委員会が
台湾の民主主義に対して行おうとしている事です」 -
34:42 - 34:46ディビッド:グローバルな
SNSの会社が -
34:46 - 34:51「通報から公告へ」から
何かを学べるようですね -
34:51 - 34:52オードリー:公告 その通りです
-
34:52 - 34:55ディビッド:Twitterや
-
34:55 - 35:00Facebook、Lineや WhatsAppに対して
何かアドバイスはありますか? -
35:00 - 35:03世界中のどこにでも構いませんが―
-
35:04 - 35:05オードリー:ええ
-
35:05 - 35:09選挙の直前に
-
35:09 - 35:10私達は彼等皆にこう言いました
-
35:10 - 35:16私達は国民を罰する法律を
作っているのではありません -
35:16 - 35:19そうではなく台湾に於いて
監察院の制度があり -
35:19 - 35:21政府の独立部門として
-
35:21 - 35:24行政を監督する監察院があること
-
35:24 - 35:25監察院が選挙活動の寄付や
-
35:25 - 35:28経費を公表した事などの
シンプルな事実をシェアしました -
35:28 - 35:31それが正に起こったのは
-
35:31 - 35:34前の選挙
市長選での事です -
35:34 - 35:35監察院に報告する支出報告に
-
35:35 - 35:38SNS の広告費用を含めなかった
-
35:38 - 35:40候補者がたくさんいました
-
35:40 - 35:44本質的に
政治的寄付や支出の報告において -
35:44 - 35:49公の監視を回避している部分がある事を
意味しています -
35:49 - 35:51台湾の監察院はそれらの数値を
未加工のまま -
35:51 - 35:52公表しました
-
35:52 - 35:54すなわち それは統計ではなく
-
35:54 - 35:59誰がいつどこで何故
寄付をしたのかの個別の記録で -
35:59 - 36:01調査ジャーナリストが
とても喜んでいるのは -
36:01 - 36:04その資料に基づいて
-
36:04 - 36:06候補者と資金提供する人達の
関係について -
36:06 - 36:08調査報告を実施出来るからです
-
36:08 - 36:10しかし グローバルなSNSの企業は
同じ内容のデータを -
36:10 - 36:12提供せず
こういう取り組みができません -
36:12 - 36:14私は言いました
「ほらとてもシンプルな話です -
36:14 - 36:16これが我が国の社会規範です
-
36:16 - 36:18他の国ではどうか知りません
-
36:18 - 36:22監察院の定めた基準や
調査ジャーナリストの求めに応じるか -
36:22 - 36:24さもなければ
-
36:24 - 36:26社会的制裁を
受けることになるでしょう -
36:26 - 36:28これは政府の指令ではなく
-
36:28 - 36:32ブラックボックスは
こりごりだと思っている国民と -
36:32 - 36:36ひまわり学生運動の
占拠時の要求部分でもあるのです -
36:36 - 36:40Facebookは実際
「広告ライブラリー」として公表しました -
36:40 - 36:45それはその時点での
最速の対応となり -
36:45 - 36:51秘かにパターン広告を打っていた
全ての人を -
36:51 - 36:53たちどころに明るみに出しました
-
36:53 - 36:56そして調査ジャーナリストが
シビックテックのエンジニアと協働し -
36:56 - 37:01そんな争いの種になるやり方で
SNSを使っているのは誰かを確かめ -
37:01 - 37:051時間以内にそれを指摘する報告が
提出されます -
37:05 - 37:09前の大統領選の期間には
誰もそれを試みていませんでした -
37:09 - 37:11ディビッド: 変革は可能です
-
37:12 - 37:13オードリー:ええ
-
37:16 - 37:19ホイットニー:コミュニティから
もう少し質問があります -
37:19 - 37:21これは匿名です
-
37:21 - 37:26「台湾はWHOにとって完全に
部外者だと思いますが -
37:26 - 37:29そこには130部からなる
準備プログラムがあります -
37:29 - 37:31完全に独自開発ですが
-
37:31 - 37:33そのシステムは
-
37:33 - 37:35どこまで独自のものですか?」
-
37:36 - 37:40オードリー:そうですね
ほんの少しだと思います -
37:40 - 37:43私達はWHOに
警告しようと試みました -
37:43 - 37:44しかしその時点で―
-
37:44 - 37:48私達は全面的に排除されている訳ではなく
科学的な面ではある程度認められていました -
37:48 - 37:51しかし政府としての活動は
一切認められていないのです -
37:51 - 37:52これはとても独特でしょう?
-
37:52 - 37:55科学的な側面でだけ
活動ができるとして -
37:55 - 38:01仮に首席免疫学者が
偶然一国の副総統でもなければ -
38:01 - 38:03台湾の場合はそうなのですが―
-
38:03 - 38:07台湾の副総統が実行できたように
-
38:07 - 38:11科学的な情報を政治的な対応に
繋げる事は難しいはずです -
38:11 - 38:13だから思うに
政府としての活動を認めない事は -
38:13 - 38:16グローバルコミュニティに
とっての損失になります -
38:16 - 38:19もしそうでなければ人々は
1月1日に私達が行ったように -
38:19 - 38:21対応出来たからです
-
38:21 - 38:24WHOが何かが起きていると
宣言を下すまで -
38:24 - 38:28何週間も
待たなくても良かったのです -
38:28 - 38:30間違いなく
ヒト・ヒト感染が発生し -
38:30 - 38:33武漢からの渡航者を
検査すべきである -
38:33 - 38:34最終的にそういう宣言が
下されましたが -
38:34 - 38:38それは台湾が手を打ち始めてから
2,3週間も過ぎた後の事でした -
38:40 - 38:42ホイットニー:よく分かります
-
38:42 - 38:45ディビッド:多くの科学者や
技術者が政治に関わっています -
38:45 - 38:47それが答えのようですね
-
38:47 - 38:48オードリー:ええ
-
38:51 - 38:54ホイットニー: カマル・スリ二バサンから
経済活動開始に関して -
38:54 - 38:56質問が来ています
-
38:56 - 39:00「どうやって台湾ではレストランや
小売業店を安全に再開できているのですか? -
39:01 - 39:03オードリー:一度も閉鎖させていませんので
(笑) -
39:03 - 39:05ホイットニー:あら!
-
39:05 - 39:06オードリー:ええ閉店もないし
-
39:06 - 39:09都市封鎖もないし
休業もありません -
39:09 - 39:13私達はただCECCの
記者会見でこう言っただけです -
39:13 - 39:15身体的距離を取るように
-
39:15 - 39:17屋内では1.5メートルの―
-
39:17 - 39:18そしてマスクをつける
-
39:18 - 39:20それだけです
-
39:20 - 39:24それでレストランの中には
赤いカーテンを掛けたり -
39:24 - 39:29椅子の上にとても可愛い
テディベアを置いたりして念入りに -
39:29 - 39:31客の距離を均等に広げたり
-
39:31 - 39:39見通しを遮らないガラスやプラスチックの壁を
席と席の間に取り付けたりしました -
39:39 - 39:42様々なソーシャルイノベーションが
あちこちで 起こっています -
39:42 - 39:47しばらくの間
閉店していた店もあったと思います -
39:47 - 39:51それはこのルールに迅速に
対応する術を導入できなかったからで -
39:52 - 39:54そこはいわゆる
「夜の街」の店でした -
39:54 - 39:58しかし結局
新たな方法が考案されました -
39:58 - 40:02プラスチックの
フェイスシールドを客に渡して -
40:02 - 40:06被ったままで飲酒も出来るように
工夫しました -
40:06 - 40:08ソーシャルイノベーションを
駆使し店を再開したのです -
40:10 - 40:12ディビッド: 素晴らしいですね
-
40:12 - 40:17ホイットニー: その通りです ええ
あなたの戦略から学ぶ事は沢山ありますね -
40:17 - 40:21有難う いくつか最後の質問を持って
終わりに向けて戻って来ますね -
40:22 - 40:26ディビッド:レストランが閉鎖に
ならなかったのはとても良かったですね -
40:26 - 40:30台北には私が訪れたどの都市の中にも勝る
世界で最も美味しい -
40:30 - 40:33食事が楽しめると思いますから
-
40:33 - 40:37あなたもそう思われているでしょう
-
40:38 - 40:45新型コロナ対策やデモクラシーに
デジタルツールを使うとなると -
40:45 - 40:50大きな関心は常に
プライバシーに向きますね -
40:50 - 40:53それについては
ちょっとお話し頂きましたが -
40:53 - 40:57台湾の市民はおそらく
自分達のプライバシーを -
40:57 - 40:59同様に気にかけている事は
確かだと思います -
40:59 - 41:02特に地政学的な
文脈が与えられると― -
41:03 - 41:04オードリー:その通りです
-
41:04 - 41:06ディビッド:そういった要求を
どう処理するのですか? -
41:07 - 41:13オードリー:そうですね私達は
集めるデータを必要最小限にとどめるといった -
41:13 - 41:15受け身の戦略だけでなく
-
41:16 - 41:18プライバシー強化の技術といった
-
41:18 - 41:21積極的な対応も計画しています
-
41:21 - 41:24私達のcohack から生まれた
トップチームの1つである -
41:24 - 41:27Pol.is 母体の TW response は
-
41:27 - 41:30接触者追跡を
より容易にするやり方として -
41:30 - 41:32追跡の担当者や
医療従事者にではなく -
41:32 - 41:35人に焦点を当てたのです
-
41:35 - 41:38基本的にはこんな方式です
「携帯はお持ちですね -
41:38 - 41:40体温を記録するだけでなく
-
41:40 - 41:43大まかな所在地なども
記録してください -
41:43 - 41:45絶対にご自身の携帯で
記録してください」 -
41:45 - 41:47ブルートゥースも使いません
-
41:47 - 41:48データは転送しません
-
41:48 - 41:50オープンソースですので
-
41:50 - 41:52コードを確認できます
機内モードで利用できるアプリです -
41:52 - 41:55やがて接触者追跡の担当者が
依頼するかもしれません -
41:55 - 41:57「あなたは
ハイリスクグループの1人で -
41:57 - 41:59あなたの接触履歴を
知る必要があります」 -
41:59 - 42:03このツールは
一回限りのURLを生成し -
42:03 - 42:06そこでは名前は隠され
接触追跡の担当者が必要とする -
42:06 - 42:09詳細情報だけが記載されています
-
42:09 - 42:13しかし従来の
インタビューで知ろうとすると -
42:13 - 42:14相手がどこに居たかだけを
-
42:14 - 42:18知るために質問をしても
-
42:18 - 42:20その質問に正確に答えていくと
-
42:20 - 42:23他の人達のプライバシーを
晒してしまう結果となります -
42:23 - 42:25基本的にこれは
他人のプライバシーを -
42:25 - 42:29高める目的で設計したものです
-
42:29 - 42:32パーソナルデータは決して
真には個人的なものでないからです -
42:32 - 42:34それは常に社会的で
常に共有される部分があります -
42:34 - 42:37私がパーティで自撮りをすれば
-
42:37 - 42:41意図せず他の皆をかなり
撮ってしまう事になります -
42:41 - 42:44その周りの人達、周囲や雰囲気等も
写真に収めてしまいます -
42:44 - 42:48私がそれを
クラウドサービスにアップすると -
42:48 - 42:51実際私は周囲の人々の交渉力を
-
42:51 - 42:53つまり優位性を
下げてしまうことになります -
42:53 - 42:56彼等のデータはクラウドの一部で
-
42:56 - 42:58クラウドはデータを取得しても
対価を払う必要も -
42:58 - 43:00同意を得る必要も
ないからです -
43:00 - 43:02プライバシー強化で
良い価値を生み出すツールを -
43:02 - 43:06きちんと設計する事は
-
43:06 - 43:08ある人の個人としての
プライバシーを守るだけではありません -
43:08 - 43:10マスクがあなたを守ってくれますが
-
43:10 - 43:12むしろ他人を守るという事と
同じような話です -
43:13 - 43:16だからこの概念を使った
ツールを設計するなら -
43:16 - 43:19常にオープンソースで
オープンな APIを備えているべきで -
43:19 - 43:21そうすれば私達は中央集権型の
-
43:21 - 43:25いわゆるクラウドベースのサービスより
健全な形を取る事ができます -
43:28 - 43:30ディビッド:あなたは明らかに
未来に生きていますね -
43:30 - 43:33それは正に文字通り
-
43:33 - 43:36時差という点で
明日朝に生きておられますよね -
43:36 - 43:37オードリー:12時間後ですね
-
43:37 - 43:38ディビッド:はい
-
43:39 - 43:42未来では何が見えているのか
教えてください -
43:42 - 43:43次は何が来るでしょうか?
-
43:45 - 43:49オードリー:私は新型コロナウイルスを
重要な増幅器だと見ています -
43:49 - 43:53権威主義的社会で
コロナウイルスが広まれば -
43:53 - 43:56それは都市閉鎖等を伴うので
-
43:56 - 44:01より全体主義的社会を
もたらす可能性があります -
44:01 - 44:03しかしながら人々が
-
44:03 - 44:04ソーシャルセクターや
-
44:04 - 44:07ソーシャルイノベーターの
創意に信頼を置けば -
44:07 - 44:09台湾がその例ですが
パンデミックは -
44:09 - 44:11実際私達の民主主義を
強固にしてくれるでしょう -
44:11 - 44:15その結果人々は誰でも
台湾だけではなく -
44:15 - 44:18世界中の多くの
他の皆の福祉を向上する何かを -
44:18 - 44:21思い付けるはずだと
感じることができます -
44:21 - 44:23私がここで重要だと思う点は
-
44:23 - 44:28必要としようがしまいが
この重要な増幅器は訪れるものです -
44:28 - 44:32社会が出来る事はSARS後に
台湾が行った事です -
44:32 - 44:352003年にSARSがやって来た時
-
44:35 - 44:37私達は病院を丸ごと
閉鎖せねばならず -
44:37 - 44:41明確な終了期日もないまま
病院をバリケードで囲みました -
44:41 - 44:42それは大変な痛手の記憶として
-
44:42 - 44:4630歳以上の誰もが どんなに
苦しいものだったか覚えています -
44:46 - 44:47地方自治体と
-
44:47 - 44:50中央政府は
異なる事を言っていました -
44:50 - 44:52だからSARS後は
-
44:52 - 44:55憲法裁判所が立法府を告訴し
今見られるような -
44:55 - 44:57システムを設置しました
-
44:57 - 44:59またそういう理由で
-
44:59 - 45:022003年の危機に対応した人達は
-
45:02 - 45:06この非常に強固な対応システムを構築し
初動訓練もしていました -
45:06 - 45:09ひまわり学生運動と
丁度同じように -
45:09 - 45:13信頼に対する危機のお陰で 私達は
信頼を最重要視する新たなツールを -
45:13 - 45:15作るようになったのです
-
45:15 - 45:20新型コロナウイルスは
第一波を生き延びた皆が -
45:20 - 45:21新たな一連の規範を選び取る
良い機会だと思うのです -
45:21 - 45:27命を守るという大義の下で
未知の価値を受け入れるよりは -
45:27 - 45:31自分が大事とする基礎的な価値を
強化できる規範が選べるはずです -
45:33 - 45:35ディビッド:ええそう思いましょう
-
45:35 - 45:40次回は世界の他の国々が
台湾と同じように準備できるよう -
45:40 - 45:43願いましょう
-
45:43 - 45:48デジタルデモクラシーやデジタル市民権
という事に関しては -
45:48 - 45:50どちらの方向に向かうでしょうか
-
45:50 - 45:52台湾と世界の他の国々は?
-
45:53 - 45:56オードリー:職務記述書を
用意しているので -
45:56 - 45:57それを読んでみますね
-
45:57 - 46:01私の職務述書の文面が
質問の答えになります -
46:01 - 46:02では読みます
-
46:02 - 46:05物のインターネットを目にしたら
-
46:05 - 46:07ことのインターネットにしよう
-
46:08 - 46:10仮想現実を目にしたら
-
46:10 - 46:12それを共有された現実にしよう
-
46:13 - 46:15機械学習を目にしたら
-
46:15 - 46:17それを協調学習にしよう
-
46:18 - 46:20ユーザー体験を目にしたら
-
46:20 - 46:23それを
人間の経験に関するものにしよう -
46:23 - 46:26特異点が近いと聞く度
-
46:26 - 46:28いつも思い出そう
-
46:28 - 46:30多くの人の意思がここにあると
-
46:31 - 46:33ご静聴ありがとうござます
-
46:33 - 46:35ディビッド: おお
-
46:35 - 46:37拍手を差し上げねば
-
46:37 - 46:38素晴らしいです
-
46:39 - 46:40(笑)
-
46:40 - 46:42見事な職務記述書です
-
46:42 - 46:44保守的なアナーキストで
-
46:44 - 46:47職務記述書に規定されたデジタル大臣
-
46:47 - 46:48とても感銘を受けますね
-
46:48 - 46:50オードリー:詩人でもありますよ
-
46:50 - 46:52ディビッド:(笑)
-
46:53 - 47:01こんなやり方がアメリカに
どう適用されるのか想像しづらいのですが -
47:01 - 47:05それは私の悲観的な見方ですね
-
47:05 - 47:10新型コロナを乗り切る上でアメリカに
とっての希望の言葉はありますか? -
47:12 - 47:15オードリー:申し上げたように
SARSの時の台湾では -
47:15 - 47:20誰もCECCや可愛い報道犬など
想像もできない状況でした -
47:20 - 47:23ひまわり学生運動の
大規模なデモ期間には -
47:23 - 47:2750万人かそれ上の人達が
街頭に出ていたと思いますが -
47:27 - 47:31オープンな政府のデータを手段として
-
47:31 - 47:34市民参加を再構築して
集団的知性システムを -
47:34 - 47:37実現できるとは考えていませんでした
-
47:37 - 47:39だから決して希望を
失ってはいけないのです -
47:39 - 47:45私の大好きな歌手
レナード・コーエンの詩をご紹介します -
47:45 - 47:46「鐘を鳴らそう 鳴らせる限りは
-
47:46 - 47:49完璧なものを追い求めるな
-
47:49 - 47:53あらゆるものには疵があり
そこに光が差し込むのだから」 -
47:55 - 47:56ホイットニー: うーん
-
47:57 - 47:59とても素晴らしいですね
-
47:59 - 48:02これは聴衆の心に残るとても
大切なメッセージだと思います -
48:02 - 48:04誰もが
-
48:04 - 48:07お話しして頂いた事に
感謝すると思いますよ オードリー -
48:07 - 48:13台湾の戦略に関する
素晴らしい情報や洞察に対しても― -
48:15 - 48:16オードリー: ありがとう
-
48:16 - 48:17ホイットニー: デイビッド
-
48:18 - 48:20ディビッド:本日は感謝を
申し上げるしかありません -
48:20 - 48:22素晴らしい職務記述書にも
-
48:22 - 48:27次から次へと飛び出した
全ての英知にも感謝します -
48:27 - 48:30あなたがシェアして下さったのは
1つのアイディアだけではなく -
48:30 - 48:33おそらく分かりませんが
20,30,40でしょうか? -
48:33 - 48:35ある時点で数えそこないました
-
48:36 - 48:38オードリー:それは広める
価値のあるアイディア群― -
48:38 - 48:39複数ですね
-
48:39 - 48:41(笑)
-
48:41 - 48:43ディビッド:その通りですね
-
48:43 - 48:45ご参加ありがとうございました
-
48:45 - 48:46ホイットニー: ありがとう オードリー
-
48:46 - 48:48ディビッド: 全ての成功を
祈っています -
48:49 - 48:51オードリー: ありがとう
皆さんさようなら -
48:51 - 48:52お元気で
- Title:
- どうやってデジタルイノベーションがパンデミックと闘い民主主義を強固にできるのか
- Speaker:
- オードリー・タン
- Description:
-
迅速で公正でおまけに楽しい民主主義をテクノロジーで作り出す事が出来るのでしょうか。デジタル担当大臣オードリー・タンは、台湾が、2020年初頭に新型コロナウイルス感染症による都市封鎖をどうやって避けたのかを語ります。マスクの入手支援アプリを開発したり、法律のひな型となるアイディアをクラウドソーシングし、笑いでデマと闘う「デマよりもユーモアを」キャンペーンを打ち出すなどイノベーションにあふれる対話です。(このネット対談はTEDで科学分野のキュレータを務めるディビッド・ビエロと時事問題のキュレータであるホイットニー・ぺニントン・ロジャースがホストとなって、2020年6月1日に記録しました)
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 49:05
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How digital innovation can fight pandemics and strengthen democracy | ||
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for How digital innovation can fight pandemics and strengthen democracy | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How digital innovation can fight pandemics and strengthen democracy | ||
Shoko Takaki accepted Japanese subtitles for How digital innovation can fight pandemics and strengthen democracy | ||
Shoko Takaki edited Japanese subtitles for How digital innovation can fight pandemics and strengthen democracy | ||
Shoko Takaki edited Japanese subtitles for How digital innovation can fight pandemics and strengthen democracy | ||
Natsuhiko Mizutani rejected Japanese subtitles for How digital innovation can fight pandemics and strengthen democracy | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for How digital innovation can fight pandemics and strengthen democracy |