気候危機の現状
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0:00 - 0:052015年11月 197ヵ国の代表が
パリに集まり -
0:05 - 0:08産業革命以降の
世界の気温上昇を -
0:08 - 0:111.5℃までに抑える努力をすることで
合意しました -
0:11 - 0:13クライメート・アクション・
トラッカー (CAT) は -
0:13 - 0:1736の国々の公約と実施状況を
監視しています -
0:17 - 0:20この国々で 全世界の温室効果ガス排出量の
約80パーセントを占めています -
0:20 - 0:23残念ながら排出量は
増え続けていて -
0:23 - 0:27地球の気温は すでに1.1℃
上がっています -
0:27 - 0:30CATは二つの問題を明確にします
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0:30 - 0:33一つ目は パリ協定のゴールを
達成できるほどに意欲的な排出目標を -
0:33 - 0:36各国が設けていないことです
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0:36 - 0:39仮にすべての国がその目標を
達成したとしても -
0:39 - 0:43今後70年で2℃以上の
気温上昇になる見込みで -
0:43 - 0:4822世紀以降も
上昇が収まりません -
0:48 - 0:50二つ目は その不十分な目標ですら
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0:50 - 0:52実行されていないことです
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0:52 - 0:55CATが監視する36ヵ国が
これまでに行った政策や -
0:55 - 0:58現在計画中の政策でさえ
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0:58 - 1:00排出量の増加を
遅らせるに過ぎないのです -
1:00 - 1:02さらなる行動を
起こさなければなりません -
1:02 - 1:05地球の温暖化を1.5℃までに抑える
希望を保つには -
1:05 - 1:11世界の排出量を2030年までに半分に
2050年までに実質ゼロにする必要があります -
1:11 - 1:13データを見てみましょう
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1:13 - 1:15分析された36ヵ国のうち
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1:15 - 1:21たった2ヵ国だけが地球温暖化を1.5℃に
抑制するのに十分な行動を起こしています -
1:21 - 1:23ガンビアはこれまでの排出が
最も少ない -
1:23 - 1:25発展途上国でありながらも
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1:25 - 1:28十分な排出量削減を公約に掲げました
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1:28 - 1:31モロッコは続々と
太陽光発電所を建てています -
1:31 - 1:34その他の国々の政策は
不十分です -
1:34 - 1:372020年には各国の代表が集まり
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1:37 - 1:39それぞれの目標を
厳格化するはずでした -
1:39 - 1:42現在までに 目標を厳格化した国は
ごく少数であり -
1:42 - 1:46他の国々は既存の不十分な目標を
維持しています -
1:46 - 1:49ガンビアやモロッコに大きく後れを
取っていない国もあります -
1:49 - 1:51インドやケニアがそうです
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1:51 - 1:53しかし 最も経済が発達した国々は
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1:53 - 1:57技術開発や他国への支援に
十分な力があるにもかかわらず -
1:57 - 2:00このプロジェクトを先導する責任から
目を背けています -
2:00 - 2:03アメリカは現在パリ協定から
離脱しています -
2:03 - 2:08中国は2060年までに
炭素の排出を実質ゼロにすることを約束し -
2:08 - 2:12それで地球温暖化が0.3℃ほど
抑えられることになりますが -
2:12 - 2:15実際に行われている政策は
一貫しておらず -
2:15 - 2:19中国は風力と太陽光発電の
最大の市場であると同時に -
2:19 - 2:22新たな石炭火力発電所も
作っています -
2:22 - 2:25EUはグリーンディールを導入して
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2:25 - 2:28加盟国のサステナビリティを促進するなど
良い方向へ向かっていますが -
2:28 - 2:31それでも 1.5℃の目標達成には
十分ではありません -
2:32 - 2:34はたして 希望はあるのでしょうか?
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2:34 - 2:38その鍵となる指標の一つは
電力のクリーン化に向けた国の姿勢です -
2:38 - 2:42電力のクリーン化は各産業の排出を
削減もしくは無くすことを可能にします -
2:42 - 2:4750ヵ国、30地域、160都市、
200の事業者が -
2:47 - 2:51電力の100%クリーン化の
実現を誓いました -
2:51 - 2:54デンマーク、スコットランド、
南オーストラリア州は -
2:54 - 2:55目標達成まであと少しですが
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2:55 - 2:58世界の大部分は
電力のクリーン化に向け -
2:58 - 3:00さらなる決意と迅速な行動が
求められています -
3:01 - 3:03輸送分野にも
良いニュースがあります -
3:03 - 3:0720ヵ国、5地域、50都市、
60の事業者が -
3:07 - 3:11温室効果ガスを出さない
車、バイク、バスへの移行を -
3:11 - 3:13すでに決定しています
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3:13 - 3:18ノルウェーは2025年までに
すべてのガソリン車の販売を終了させます -
3:18 - 3:20一方で アメリカは
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3:20 - 3:22燃費規制を後退させ
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3:22 - 3:26燃費の悪い車の製造を
許可しています -
3:26 - 3:28鉄鋼、セメント、航空、
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3:28 - 3:30海運などの他の分野では
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3:30 - 3:33まだまだ遅れを取っていて
改善はさらに難しいですが -
3:33 - 3:37いくつかの鉄鋼やセメントの業者は
脱炭素の製造方法を開発しています -
3:37 - 3:41ノルウェーとスコットランドは
短距離航空便の脱炭素化を目指しています -
3:41 - 3:462015年11月 197ヵ国の代表が
パリに集まり -
3:46 - 3:49気候変動に挑む目標を
それぞれ掲げました -
3:49 - 3:53その目標は地球温暖化を
1.5℃に抑えるには -
3:53 - 3:55不十分なものでしたが
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3:55 - 4:00多くの国はそんな目標にさえ
満足に取り組めていません -
4:00 - 4:04私たちはもっと野心的な目標と
野心的な行動を必要としています -
4:04 - 4:08排出削減のため 今後10年で
世界経済の主要産業の変革を -
4:08 - 4:11進める必要があります
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4:11 - 4:13これは難しいでしょうが
不可能ではありません -
4:13 - 4:16たくさんの雇用創生など
数々の素晴らしい機会が -
4:16 - 4:18生まれてくるでしょう
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4:18 - 4:21忘れてはならないことは
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4:21 - 4:24この変革は 私たちすべてにとって
よりきれいな空気や -
4:24 - 4:27安全で安定した気候をも
意味するのです
- Title:
- 気候危機の現状
- Speaker:
- クライメート・アクション・トラッカー
- Description:
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2015年に締結された気候変動に関するパリ協定では、地球の温暖化を1.5℃に抑えるため、197ヵ国が温室効果ガスの排出を2050年までに実質ゼロにする(排出分を吸収する)「ネット・ゼロ」の実現に合意しました。現在まで、たった2ヵ国(ガンビアとモロッコ)しか目標を達成できていない一方、排出量の最も多い国々は全く失敗ないしは目標の無視をしています。どのようにこれらの国々に責任を全うさせることができるでしょうか?クライメート・アクション・トラッカーを見てみましょう。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 04:43
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for The state of the climate crisis | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for The state of the climate crisis | ||
Hiroshi Yasuda accepted Japanese subtitles for The state of the climate crisis | ||
Hiroshi Yasuda edited Japanese subtitles for The state of the climate crisis | ||
Hiroshi Yasuda edited Japanese subtitles for The state of the climate crisis | ||
Akitaka Taguchi edited Japanese subtitles for The state of the climate crisis | ||
Hiroshi Yasuda declined Japanese subtitles for The state of the climate crisis | ||
Hiroshi Yasuda edited Japanese subtitles for The state of the climate crisis |