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エリック・シュランゲン「自己修復能力をもったアスファルト」

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    (ハンマーの音)
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    (笑)
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    (電子レンジの操作音)
    (笑)
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    この写真の道路は
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    きれいに舗装された 道路ですね
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    これはアスファルト製のものです
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    アスファルトという素材は
    運転には快適ですが
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    でも常に良いとは限りません
    例えば今日の様な
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    どしゃぶりの日など
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    路面に水が溜まり
    水がはね放題です
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    こういう時に自転車に乗っていて
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    横を車が通ったりすると
    もう最悪ですね
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    アスファルトのもう一つの欠点は
    騒音です
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    うるさい素材なんです
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    オランダの都市部の近くでは
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    静かな道路が望まれます
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    これらの問題を解決するのが
    ポーラスアスファルト
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    多孔質のアスファルト舗装です
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    現在 オランダの幹線の ほとんどで
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    ポーラスアスファルトという
    素材が使われています
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    この素材には空隙がたくさんあり
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    雨水は全て路肩に流れるので
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    運転も楽になりますし
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    水はねの心配もなくなります
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    更に この溝のおかげで
    ノイズもなくなります
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    たくさんの空隙が
    走行音を吸収してくれます
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    つまり とても静かな道路になるんです
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    しかし もちろん
    良いことばかりではありません
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    問題点は表層の剥離です
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    剥離とは こちらの画像のように
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    表面の砂利が剥がれてしまうことです
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    砂利や砕石が 最初は1つ
    そこから 徐々に少しづつ
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    次第にどんどん剥がれていき
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    最終的には…
    皆さんにはぶつけませんよ (笑)
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    でも フロントガラスには傷がつきます
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    これは好ましくありませんね
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    剥離が さらに進んでしまうと
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    ここから窪みができることもあります
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    彼は釣りを楽しんでいますね
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    窪みも もちろん問題になりますが
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    解決策をご紹介します
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    こちらはダメージを図式化したものです
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    このアスファルトは多孔質であるため
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    砂利間の結合材の量は少ないんです
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    風化、紫外線、酸化が原因となって
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    結合材となっている
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    アスファルト自体が収縮すると
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    小さな亀裂が生じ
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    砂利から浮いてしまいます
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    この上を車が走れば
    砂利がとれてしまいますから
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    先程見たような光景になってしまうんです
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    この問題の解決に向けて
    自己修復性アスファルトを思いつきました
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    アスファルトに
    自己修復能力を付与できれば
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    問題解決となるかもしれません
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    さて 具体的にはフライパンをこする
    スチールウールを使います
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    まずは これを細かく切り刻みます
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    そしてアスファルトに混ぜ込むと
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    スチールウールの破片入りの
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    アスファルトが出来上がります
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    次に必要なのがこのような機械です
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    調理にも使われる
    誘導加熱機です
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    誘導による発熱は
    特にスチールで効果的です
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    さて スチールが加熱されると
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    アスファルトが溶けます
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    溶けたものが ひび割れに
    流れ込み
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    砂利がまた表面に固定される仕組みです
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    本日はこのステージ上で
    大型の誘導加熱機は使えませんので
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    電子レンジで代用しています
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    電子レンジでも
    似たようなことができます
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    中に入れておいた
    サンプルを取り出しますよ
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    どうなっているでしょうか
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    こちらが過熱しておいたサンプルです
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    ラボにはサンプル加熱用の
    大型のものがあると
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    お話しましたが これを使って
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    いろいろなサンプルをテストしました
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    政府はこの結果に興味を示し
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    実際に試せるかということになり
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    試験用の道路を作って
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    この素材をテストが出来るよう
    国道A58の一部
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    400 m を割り当ててくれました
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    これが試験用の道路を
    作っている所です
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    もちろん この道路は破損なしに
    数年はもつはずです
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    これが実環境でのテスト結果です
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    この道路から
    たくさんのサンプルを採取して
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    ラボでテストを行いました
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    サンプルで耐久テストを行い
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    負荷をかけては
    誘導加熱機で修復しました
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    修復後 またテストをし
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    これを何回も繰り返します
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    この研究から分かったことは
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    4年に一度 道路に出向いて
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    私たちが製作した大型の
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    誘導加熱機と共に 4年ごとに
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    道路に出向き 修復することで
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    この道路の寿命を2倍に延ばせるんです
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    これは大きなコスト削減になります
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    結論ですが
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    私たちはスチールウールと
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    誘導エネルギーを利用して機能する
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    新素材を作り上げました
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    これで道路の寿命を延ばせるんです
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    2倍にまで伸ばすことが可能です
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    つまり ちょっとした工夫で
    大幅なコスト削減が見込めます
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    さて こちらの方も上手く行ったか
    気になりますね
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    こちらがサンプルですが
    まだ かなり暖かいです
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    上手く融着したか お見せする前に
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    本当は冷まさないとだめですが
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    試しに見てみましょうか
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    どうでしょうか
    くっついていますね
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    ありがとうございました
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    (拍手)
Title:
エリック・シュランゲン「自己修復能力をもったアスファルト」
Speaker:
Erik Schlangen
Description:

鋪装の行き渡った道路は見た目には素敵ですが、簡単に破損してしまい、修理コストがかさむものです。エリック・シュランゲンが、どこにでもある素材を利用して作った、驚愕の特性を備えた新たな多孔性アスファルトのデモをお見せします。なんと、破損しても誘導加熱を加えることで「修復」するのです。(撮影場所: TEDxDelft)

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
06:50
Akiko Hicks approved Japanese subtitles for A "self-healing" asphalt
Akiko Hicks edited Japanese subtitles for A "self-healing" asphalt
Akiko Hicks edited Japanese subtitles for A "self-healing" asphalt
Takafusa Kitazume accepted Japanese subtitles for A "self-healing" asphalt
Takafusa Kitazume edited Japanese subtitles for A "self-healing" asphalt
Takafusa Kitazume edited Japanese subtitles for A "self-healing" asphalt
Takafusa Kitazume edited Japanese subtitles for A "self-healing" asphalt
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