Return to Video

愛の詩―孤独な素数たちへ | ハリー・ベーカー | TEDxExeter

  • 0:07 - 0:10
    僕の名前はハリー・ベーカー
    ハリー・ベーカーが僕の名前
  • 0:10 - 0:15
    君の名前がハリー・ベーカーなら
    僕らの名前は 同じ
  • 0:15 - 0:17
    (笑)
  • 0:17 - 0:19
    ちょっとした導入部でね
  • 0:19 - 0:21
    やあ 僕はハリー
  • 0:21 - 0:23
    数学を研究し 詩を書く
  • 0:23 - 0:27
    だから 素数をテーマとした
    愛の詩から始めよう
  • 0:27 - 0:30
    (笑)
  • 0:30 - 0:32
    題は『59』
  • 0:32 - 0:35
    『素敵な素数』とでも
    しようかと思ったけど
  • 0:35 - 0:37
    そうやって
    皆 ひいちゃうからね
  • 0:37 - 0:40
    (笑)
  • 0:40 - 0:42
    では『59』を
  • 0:43 - 0:46
    59が目覚めたのは
    縁起悪くも ベッドの反対側
  • 0:47 - 0:49
    なぜか髪の毛は
    片側にペッタリ
  • 0:49 - 0:53
    ちょっと考えて
    寝相のせいだと気付く
  • 0:53 - 0:55
    適当な服を探して
    身に付ける
  • 0:55 - 0:58
    鏡をのぞいて
    ちょっと悦に入る
  • 0:58 - 1:00
    荒削りながら
    カジュアルさも兼ね備える自分
  • 1:00 - 1:04
    窓の外に目を見やると
    目を奪われるのは
  • 1:04 - 1:05
    向かいの「60」
  • 1:05 - 1:07
    60の美しいこと
  • 1:07 - 1:10
    爪の先まで完ぺきで
    ピッタリの装い
  • 1:10 - 1:11
    ぶしつけさ など微塵もない
  • 1:11 - 1:15
    これ以上ないほど いつも
    ピッタリの時間に現れ
  • 1:15 - 1:17
    それも 超クールに
    やってのける
  • 1:17 - 1:20
    59は伝えたかった
    彼女の好きな花を知っていると
  • 1:20 - 1:23
    毎分 毎秒 毎時間
    彼女のことを思い続けるも
  • 1:23 - 1:26
    思いが届かないことは分かっていた
    決して結ばれない運命
  • 1:26 - 1:28
    通りのすぐ向かいにいる
    彼女とは
  • 1:28 - 1:29
    住む世界が違うのだ
  • 1:29 - 1:31
    59は 丸まったキレの良い60を
    こよなく愛すも
  • 1:31 - 1:36
    60は 59を“奇”数としか
    思えないから(笑)
  • 1:38 - 1:42
    59が好きな映画は
    『101(ワン・オー・ワン)』
  • 1:43 - 1:45
    60が好きなのは
    続編の『102(ワン・オー・ツー)』
  • 1:45 - 1:49
    ロマンティックな59は
    二人を薄幸な恋人だと疑わず
  • 1:49 - 1:52
    二人の力を合わせ
    “奇”“偶(遇)”で軌跡を起こせると信じた
  • 1:52 - 1:55
    一方 60は母からの
    厳しい言いつけどおり
  • 1:55 - 1:57
    二人の溝は埋められない
    そう固持した
  • 1:57 - 1:59
    そのとき 59は
    ママに支配された娘を
  • 1:59 - 2:01
    愛そうとすることに
    無力さを感じていたが
  • 2:01 - 2:04
    少し計算を働かせれば
    癒されたはずだった
  • 2:04 - 2:06
    60から59を引けば
    残りは1で唯一無二の存在だから
  • 2:06 - 2:08
    ウジウジして
    2ヶ月が過ぎ
  • 2:08 - 2:11
    61日後に
    59は「61」と出会った
  • 2:11 - 2:14
    彼は鍵を失くし
    両親も外出中だった
  • 2:14 - 2:16
    ある放課後のこと
    彼がその家をふと見ると
  • 2:16 - 2:18
    ドアの番号は
    少しくずしたスタイルだと気が付いた
  • 2:18 - 2:21
    なぜ これまで
    話しかけなかったのだろう
  • 2:21 - 2:23
    彼女に招き入れられた59は
    口をあんぐり
  • 2:23 - 2:26
    61は60に似ていて
    ちょっと大きいだけ(笑)
  • 2:26 - 2:30
    彼女の方が目が可愛らしく
    親しみある笑顔だった
  • 2:30 - 2:32
    そして彼と同様
    荒削りでカジュアル
  • 2:32 - 2:35
    そして彼と同様
    すべてが無秩序
  • 2:35 - 2:37
    そして彼と同様
    母親は友だちが来ても気にしない
  • 2:37 - 2:39
    彼女は彼に似ていて
    彼は彼女が好きだった
  • 2:39 - 2:42
    二人が似ていることを知れば
    彼女も好きになると 彼は踏んだ
  • 2:42 - 2:45
    今回はいつもと違った
    この子は素敵だった
  • 2:45 - 2:48
    彼は勇気をふり絞って
    “数字”を尋ねた
  • 2:48 - 2:52
    「私は61よ」という彼女に
    彼はにっこり「僕は59」と答えた
  • 2:52 - 2:54
    「今日 僕はすごく楽しかった
  • 2:54 - 2:56
    明日 良かったら
    僕の家に来ないかい?」
  • 2:56 - 2:57
    「もちろん」と彼女
  • 2:57 - 2:59
    奇抜な人と話すのが
    大好きな彼女は
  • 2:59 - 3:01
    非公式のファースト・デートの
    誘いに乗った
  • 3:01 - 3:03
    彼の準備が整ったのは
    約束の1分前
  • 3:03 - 3:06
    でも彼女は1分遅く到着したので
    何の問題もなかった
  • 3:06 - 3:08
    その瞬間から
    ノンストップでおしゃべりが続いた
  • 3:08 - 3:11
    二人は『Xファクター』を好み
    二つのファクター(因数)を持つ
  • 3:11 - 3:15
    これは欠点どころか
    二人の存在意義を高めていた
  • 3:15 - 3:18
    夜が明けるころには
    互いが運命の人だと感じていた
  • 3:18 - 3:21
    ある日 彼女は
    うぬぼれ屋の60について話していて
  • 3:21 - 3:23
    少し不愉快そうにする
    59に気付いた
  • 3:23 - 3:25
    彼は顔を赤らめ
    かつての恋心を打ち明けた
  • 3:25 - 3:28
    「ああなって良かったんだ
    僕たちが出会えたからね」
  • 3:28 - 3:30
    61は賢明だった
    嫉妬にとらわれることもなく
  • 3:30 - 3:33
    彼の目を見て
    とても優しく諭した
  • 3:33 - 3:38
    「君は59で私は61
    二人合わせると60の2倍になるの」
  • 3:38 - 3:41
    (笑)
  • 3:41 - 3:43
    このとき 59は
    目に涙をため
  • 3:43 - 3:46
    こんな唯一無二の娘に
    出会えたことを喜んだ
  • 3:46 - 3:48
    彼は“素数”たることの
    意味を話した
  • 3:48 - 3:51
    彼の心を分かつのは
    “一(いち)”と彼自身だけ
  • 3:51 - 3:53
    そして彼女こそ
    心を預けたい唯“一”の存在だと
  • 3:53 - 3:57
    彼女は 同じ気持ちだと答えた
    映画は半分本当だとやっと分かった
  • 3:57 - 3:59
    あれは真の愛ではなく
    ただの見本にすぎない
  • 3:59 - 4:02
    真の愛においては
    二人こそが“素”晴らしい例なのだ
  • 4:02 - 4:04
    ありがとう
  • 4:04 - 4:08
    (拍手)
  • 4:16 - 4:18
    これが僕が初めて書いた詩で
  • 4:18 - 4:23
    素数がテーマの詩の夜会のため―(笑)
  • 4:23 - 4:26
    いや 素数がテーマの
    詩のコンテストのため書いたものです
  • 4:26 - 4:29
    僕は 素数がテーマの詩の
    コンテストで優勝したから
  • 4:29 - 4:33
    まさに “素”晴らしいわけだ(笑)
  • 4:33 - 4:36
    こうして僕は
    「ポエトリー・スラム」なるものを知った
  • 4:36 - 4:38
    念のために言うと
    「ポエトリー・スラム」は
  • 4:38 - 4:40
    アメリカで30年前に
    作られたもので
  • 4:40 - 4:43
    人をだまして
    詩のイベントに参加させる方法です
  • 4:43 - 4:46
    それも 最後に「スラム」とか
    格好良い言葉を付けるだけ
  • 4:46 - 4:48
    (笑)
  • 4:48 - 4:51
    参加者が与えられた3分間で
    詩を披露すると
  • 4:51 - 4:53
    ランダムに選ばれた聴衆が
    スコアカードを掲げ
  • 4:53 - 4:56
    最後に集計されて
    点数が出される
  • 4:56 - 4:57
    つまりは―
  • 4:57 - 5:00
    パフォーマーと聴衆の
    垣根をなくし
  • 5:00 - 5:03
    聴く者とのつながりを
    強めるもので
  • 5:03 - 5:05
    さらには
    あなたも勝てるということ
  • 5:05 - 5:09
    ポエトリー・スラムで優勝すれば
    スラム・チャンピオンを名乗って
  • 5:09 - 5:11
    レスラーのふりもできる
  • 5:11 - 5:15
    負けたらこう言えばいい
    「何?詩は主観的な芸術形式だ
  • 5:15 - 5:18
    数で評価するとは何事か」
  • 5:18 - 5:19
    (笑)
  • 5:20 - 5:23
    でも僕は気に入って
    何度もスラムに参加し
  • 5:23 - 5:24
    イギリスの
    スラム・チャンピオンになり
  • 5:24 - 5:27
    パリのポエトリー・ワールド・カップに
    招待されました
  • 5:27 - 5:29
    信じられないことでした
  • 5:29 - 5:32
    世界中から人々が集まり
    自国の言語で話し
  • 5:32 - 5:35
    英語のできないフランス人5名が
    評価をするんです
  • 5:35 - 5:37
    (笑)
  • 5:37 - 5:41
    ともかく 僕は勝った
    最高だったよ
  • 5:41 - 5:44
    以来 僕は
    世界中を旅できたんだから
  • 5:45 - 5:47
    ということで
    これから紹介する詩が
  • 5:47 - 5:50
    まさに世界で
    最高の詩なんです
  • 5:50 - 5:53
    (笑)
  • 5:53 - 5:55
    ですから―
  • 5:55 - 6:00
    (拍手)
  • 6:00 - 6:03
    英語のできない
    フランス人5名によればね
  • 6:03 - 6:06
    『ペーパー・ピープル』です
  • 6:07 - 6:09
    僕は人が好き
  • 6:09 - 6:11
    僕は紙の人も好き
  • 6:11 - 6:15
    紫色の紙の人
    飛び出す紫色の紙人も
  • 6:15 - 6:18
    ちゃんとした 飛び出す紫色の紙人
  • 6:18 - 6:20
    「飛び出す紫色の紙人なんか
    立たせられないだろう?」
  • 6:20 - 6:24
    君の叫びが聞こえるよ
    それはね...
  • 6:24 - 6:27
    僕は 飛び出す紫色の紙人の
    ペーパークリップで
  • 6:27 - 6:29
    飛び出す紫色の紙人を
    立たせるわけさ
  • 6:29 - 6:32
    でも 念のために
    接着剤も用意しておくかな
  • 6:32 - 6:35
    粘着剤「ブル・タック」を一箱
    紙がすべったときのためにね
  • 6:35 - 6:37
    飛び出す都市を
    つくることができるけど
  • 6:37 - 6:40
    紙人の政治問題に
    巻き込まれたくなくてね
  • 6:40 - 6:42
    紙政治家の政策なんて
    紙のように薄っぺら
  • 6:42 - 6:44
    公約を破ろうが
    ちゃんと謝罪もしない
  • 6:44 - 6:48
    小さな紙の僕と
    小さな紙の君がいて
  • 6:48 - 6:51
    僕たちは紙のペーパーテレビを見る
    ペイ・パー・ビューでね
  • 6:51 - 6:53
    (笑)
  • 6:53 - 6:56
    ケシの紙ラッパーは
    紙パックをラップし
  • 6:56 - 7:01
    紙人の乗り物が
    A4地点で紙詰まりを起こすのを眺める
  • 7:01 - 7:03
    (笑) ペーパー
  • 7:04 - 7:09
    紙のプリンセス・ケイト
    でも 皆が目を離せないのは 紙のピッパ
  • 7:09 - 7:12
    誰もが紙裂きジャックに
    怯えて生きる
  • 7:12 - 7:15
    紙のプロパガンダは
    偏見を広め
  • 7:15 - 7:18
    写真写りのよいテロリストたちの
    写真を紙に印刷する
  • 7:18 - 7:21
    小さな紙の僕
    小さな紙の君
  • 7:21 - 7:23
    飛び出す人々の間では
    問題も飛び出す
  • 7:23 - 7:26
    仰々しい紙の議会は
    聖域となり
  • 7:26 - 7:29
    紙削減に対する
    プロテストを無視
  • 7:29 - 7:32
    平和的な紙のプロテストは
    粉々に破れ去る
  • 7:32 - 7:35
    先制攻撃の警察による
    紙吹雪弾で
  • 7:35 - 7:38
    もちろん紙のお金もあり
    紙(私)欲もある
  • 7:38 - 7:41
    意地汚い紙の銀行員は
    必要以上を懐におさめ
  • 7:41 - 7:44
    ポプリを買って
    紙(資)産を粉飾
  • 7:44 - 7:46
    他の者は貧困に生き
    軽くあしらわれる
  • 7:46 - 7:49
    “正しき”貧しい経済は
    多くが“正しく”貧しいが
  • 7:49 - 7:52
    彼らの要望は無視され
    お金は大戦へとつぎ込まれる
  • 7:52 - 7:54
    折り紙軍隊は
    紙飛行機計画を広げて見せるものの
  • 7:54 - 7:56
    一方 我々は自らの紙鎖に
    囚われたまま
  • 7:56 - 8:00
    もっと恥ずべきことに
    事態はまるで変わらない
  • 8:00 - 8:03
    ただ 権力者が変わり
    責任転嫁先が変わっただけ
  • 8:03 - 8:06
    権力者は名をあげて非難するが
    それが人の名であったことを忘れてしまう
  • 8:06 - 8:09
    結局 名前というより
    人の問題だからだ
  • 8:09 - 8:10
    僕は人が好き
  • 8:10 - 8:13
    切迫したときでも
  • 8:13 - 8:15
    人だけが
    元気づけてくれる
  • 8:15 - 8:17
    紙の上では
    僕たちの動きは見えにくい
  • 8:18 - 8:21
    でも パンドラの箱の底にだって
    まだ希望が残っている
  • 8:21 - 8:23
    だから 僕は希望を持っている
    人を信じているから
  • 8:23 - 8:26
    人に好かれている
    僕の祖父母
  • 8:26 - 8:28
    僕が生まれてから
    一日もかかさず
  • 8:28 - 8:31
    僕のために
    毎朝祈りを捧げてくれた
  • 8:31 - 8:35
    7892日続けて
    僕のことを心配してくれて
  • 8:35 - 8:36
    本当にありがたい
  • 8:36 - 8:39
    おばのように
    囚人と劇を演じる人たちもいる
  • 8:39 - 8:42
    真の許しをできる人たち
  • 8:42 - 8:43
    迫害を受けた
    パレスチナ人のような人たち
  • 8:43 - 8:46
    私利私欲のために
    道を外れた人たちは
  • 8:46 - 8:48
    何も得ることはできない
  • 8:48 - 8:50
    人は強くなれるんだ
  • 8:50 - 8:53
    権力を牛耳る人が
    被害者ぶるからといって
  • 8:53 - 8:55
    そんな制度に
    屈することなんてない
  • 8:55 - 8:57
    紙人の世界だって同じ
  • 8:57 - 9:01
    小さな紙の僕と
    小さな紙の君がいて
  • 9:01 - 9:04
    飛び出す人たちの間では
    人の問題が飛び出す
  • 9:04 - 9:07
    でも たとえ世界が崩れ落ちようと
    僕たちは大丈夫
  • 9:07 - 9:09
    だって 僕たちは人だもの
  • 9:09 - 9:11
    ありがとう
  • 9:11 - 9:15
    (笑)
  • 9:28 - 9:31
    ありがとうございます
    もう1つ行けそうです
  • 9:31 - 9:34
    僕にとって 詩は自由に
    アイデアを表現する至極の手段
  • 9:34 - 9:36
    詩を始めたとき
  • 9:36 - 9:39
    僕が刺激を受けたのは
    素晴らしいストーリーのある人たち
  • 9:39 - 9:43
    順風満帆の18歳の僕は
    フツウすぎると思った
  • 9:43 - 9:46
    でも 僕の経験や夢
    信じることを話せる―
  • 9:46 - 9:48
    そんな世界をつくれた
  • 9:48 - 9:51
    だから 今日こうして
    皆さんの前に立てて光栄です
  • 9:51 - 9:52
    ここにいる皆さんに感謝します
  • 9:52 - 9:54
    皆さんが
    ここにいなければ
  • 9:54 - 9:56
    昨日のリハーサルと
    同じ状況ですから
  • 9:56 - 9:58
    (笑)
  • 9:58 - 10:01
    こちらは
    もっと面白いです
  • 10:01 - 10:03
    『サイシャイン・キッド(太陽の光の子)』
  • 10:03 - 10:05
    それではお楽しみください―
  • 10:06 - 10:09
    年老いた日の光は
    息子のような太陽が自慢だった
  • 10:09 - 10:12
    小さな彼が走る姿に
    一日が一層輝いた
  • 10:12 - 10:15
    彼が何かしたわけでも
    問題が解決したわけでもない
  • 10:15 - 10:18
    ただ彼が日当たりの良い場所に
    ずっといただけ
  • 10:18 - 10:20
    いつも こんな風にはいかない
  • 10:20 - 10:23
    明るさを隠そうと
    するときもある
  • 10:23 - 10:25
    どんな星だって
    困難の周期にぶち当たる
  • 10:25 - 10:28
    暗闇の彼らを呼び覚ますには
    より明るい光が必要だった
  • 10:28 - 10:31
    彼が星雲に
    生まれたとき
  • 10:31 - 10:33
    誰も彼が普通だなんて
    思わなかった
  • 10:33 - 10:35
    彼はフレアを放っていたから
  • 10:35 - 10:37
    ミダス王が触れると
    黄金になるが
  • 10:37 - 10:39
    彼が近づくと
    全てが少しブロンズ色になった
  • 10:39 - 10:42
    そう この子は
    他の人よりも愛された
  • 10:42 - 10:45
    ヨセフと彼のドリームコート
    兄弟のように
  • 10:45 - 10:47
    目立つのも
    善し悪し
  • 10:47 - 10:50
    彼が輝きすぎれば
    妬みが敵を生んだ
  • 10:50 - 10:51
    シャドー・ピープルみたいに
  • 10:51 - 10:54
    シャドー・ピープルは
    サンシャイン・キッドを嫌った
  • 10:54 - 10:56
    シャドー・ピープルの闇の行いに
    光を当てたから
  • 10:56 - 11:00
    シャドー・ピープルが隠した場所を
    照らしたとき
  • 11:00 - 11:02
    シャドー・ピープルは
    キッドを始末しようと企んだ
  • 11:02 - 11:04
    まずは 彼の黒点を
    からかった
  • 11:04 - 11:07
    空から彼の夢を打ち砕いた
    銃弾のごとく
  • 11:07 - 11:10
    彼はクールではないと
    思い知らせるために
  • 11:10 - 11:12
    お蔭で彼は
    学校の人気者に溶け込めなかった
  • 11:12 - 11:16
    宙ぶらりんな彼の頭を
    地に着けてやると言った
  • 11:16 - 11:19
    彼は何者でもなかったが
    それこそ 彼の存在価値
  • 11:19 - 11:21
    彼は大学にも
    行くことはなかった
  • 11:21 - 11:24
    彼が唯一取った“一番”は
    “第一”度熱傷
  • 11:24 - 11:25
    近寄りすぎた者たちは
  • 11:25 - 11:27
    彼は明るすぎると言った
  • 11:27 - 11:29
    だから 誰も
    彼の目を見ようとはしない
  • 11:29 - 11:30
    彼の判断は曇った
  • 11:30 - 11:33
    太陽が泣き始めると
  • 11:33 - 11:34
    蒸発した涙で
    空は曇った
  • 11:34 - 11:39
    サンシャイン・キッドは明るく
    温かい性格で
  • 11:39 - 11:41
    心は燦々と燃えていた
  • 11:41 - 11:43
    影の人たちの汚い言葉で
    傷ついていた
  • 11:43 - 11:46
    彼の心には穴が開き
    ぽっかりと傷跡が残った
  • 11:46 - 11:49
    彼が頑なになるにつれ
    輝きを失っていった
  • 11:49 - 11:52
    名前が呼ばれるたび
    彼の炎は勢いを失った
  • 11:52 - 11:55
    彼は 少し光を落とせば
    彼らに好かれるかと考えた
  • 11:55 - 11:58
    でも 彼らは忙しなく
    光はひどいと話して回った
  • 11:58 - 12:01
    彼はもはや
    ついていけなかった
  • 12:01 - 12:03
    彼は そんな言葉を呑み込み
    影に隠れた
  • 12:03 - 12:06
    テキサス州のように
    ひとつ星の州になった
  • 12:06 - 12:08
    まるで みぞおちを
    殴られたようだった
  • 12:08 - 12:12
    そこに現れたのが
    リトル・ミス・サンシャイン
  • 12:12 - 12:15
    大好きな歌を歌っていた
    ―私たちは強くなれる
  • 12:15 - 12:19
    人に合わせなくていい
    そのままでいい
  • 12:19 - 12:20
    だって 私たちの心は
    お星さまだから―
  • 12:20 - 12:24
    リトル・ミス・サンシャインは
    超イケてた
  • 12:24 - 12:26
    一目見ただけで
  • 12:26 - 12:28
    すべてを忘れてしまう
  • 12:28 - 12:31
    彼はとにかく
    彼女が忘れられなかった
  • 12:31 - 12:33
    一目見たときから
    彼女の姿が網膜に焼き付いた
  • 12:33 - 12:36
    とびきり素晴らしい彼女は
    彼を受け入れた
  • 12:36 - 12:39
    この子が好きだったのは
    いつも彼のそばにいると分かっていたから
  • 12:39 - 12:42
    事態は思ったほど暗くない
    彼は夢を見た
  • 12:42 - 12:45
    影なんてどこにもない
    彼女がいると 彼は輝いた
  • 12:45 - 12:47
    彼の目はランランとし
    もはや隠せなかった
  • 12:47 - 12:50
    彼女の笑顔は眩しく
    憎悪の言葉も消え去った
  • 12:50 - 12:53
    二人は互いにニックネームを付けた
    「クール・スター」「陽気・サン」
  • 12:53 - 12:56
    次第に 彼に影を落としていたことも
    消え去って行った
  • 12:56 - 13:00
    10の24乗ある宇宙の星に1つという
    特別な存在の彼女は 輝かしく
  • 13:00 - 13:03
    冷血の爬虫類でさえ
    朱に染めた
  • 13:03 - 13:05
    チリ人からブラジル人まで
    何十億人に愛され
  • 13:05 - 13:08
    サンシャイン・キッドに
    “しなやかな心”を教えてくれた
  • 13:08 - 13:12
    彼女は言った
    「世界中の暗闇を集めても
  • 13:12 - 13:15
    たった一本のろうそくに灯る明かりを
    消すことなんてできない
  • 13:15 - 13:18
    なのに なんで君の光が
    消されてしまうの?
  • 13:18 - 13:20
    君自身が消しているんだよ
    空は果てしない
  • 13:20 - 13:22
    光を灯し続け
    批評家を黙らせるのよ」
  • 13:22 - 13:25
    心の窓である目にかかったカーテンを
    彼女は再び開け
  • 13:25 - 13:27
    卑しき者たちにも
    太陽の光を当てた
  • 13:27 - 13:30
    逆境の宇宙では
    星々は共に身を寄せ合う
  • 13:30 - 13:33
    昼が夜になっても
    記憶は永遠に消えない
  • 13:33 - 13:35
    天気予報がどうであれ
    晴れ晴れとした顔で
  • 13:35 - 13:38
    雲に隠れても
    この子はずっと輝く
  • 13:38 - 13:41
    そう サンシャイン・キッドは明るく
    温かい性格で
  • 13:41 - 13:42
    心は燦々と燃えていた
  • 13:42 - 13:45
    火に勢いを借りて
    銀河の先にいる彼に
  • 13:46 - 13:48
    信じることを教えてくれた
    彼女に支えられて
  • 13:49 - 13:50
    ありがとうございました
  • 13:50 - 13:53
    (拍手)
Title:
愛の詩―孤独な素数たちへ | ハリー・ベーカー | TEDxExeter
Description:

パフォーマンス詩人(兼・数学専攻の学生)のハリー・ベーカーは、彼の好きな数―孤独で、愛に悩める“素数”について愛の詩を披露します。さらに、チャーミングな詩人の、生き生きと活力に満ちた詩2編もお楽しみください。
このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。

more » « less
Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
14:06

Japanese subtitles

Revisions