愛の詩―孤独な素数たちへ | ハリー・ベーカー | TEDxExeter
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0:07 - 0:10僕の名前はハリー・ベーカー
ハリー・ベーカーが僕の名前 -
0:10 - 0:15君の名前がハリー・ベーカーなら
僕らの名前は 同じ -
0:15 - 0:17(笑)
-
0:17 - 0:19ちょっとした導入部でね
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0:19 - 0:21やあ 僕はハリー
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0:21 - 0:23数学を研究し 詩を書く
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0:23 - 0:27だから 素数をテーマとした
愛の詩から始めよう -
0:27 - 0:30(笑)
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0:30 - 0:32題は『59』
-
0:32 - 0:35『素敵な素数』とでも
しようかと思ったけど -
0:35 - 0:37そうやって
皆 ひいちゃうからね -
0:37 - 0:40(笑)
-
0:40 - 0:42では『59』を
-
0:43 - 0:4659が目覚めたのは
縁起悪くも ベッドの反対側 -
0:47 - 0:49なぜか髪の毛は
片側にペッタリ -
0:49 - 0:53ちょっと考えて
寝相のせいだと気付く -
0:53 - 0:55適当な服を探して
身に付ける -
0:55 - 0:58鏡をのぞいて
ちょっと悦に入る -
0:58 - 1:00荒削りながら
カジュアルさも兼ね備える自分 -
1:00 - 1:04窓の外に目を見やると
目を奪われるのは -
1:04 - 1:05向かいの「60」
-
1:05 - 1:0760の美しいこと
-
1:07 - 1:10爪の先まで完ぺきで
ピッタリの装い -
1:10 - 1:11ぶしつけさ など微塵もない
-
1:11 - 1:15これ以上ないほど いつも
ピッタリの時間に現れ -
1:15 - 1:17それも 超クールに
やってのける -
1:17 - 1:2059は伝えたかった
彼女の好きな花を知っていると -
1:20 - 1:23毎分 毎秒 毎時間
彼女のことを思い続けるも -
1:23 - 1:26思いが届かないことは分かっていた
決して結ばれない運命 -
1:26 - 1:28通りのすぐ向かいにいる
彼女とは -
1:28 - 1:29住む世界が違うのだ
-
1:29 - 1:3159は 丸まったキレの良い60を
こよなく愛すも -
1:31 - 1:3660は 59を“奇”数としか
思えないから(笑) -
1:38 - 1:4259が好きな映画は
『101(ワン・オー・ワン)』 -
1:43 - 1:4560が好きなのは
続編の『102(ワン・オー・ツー)』 -
1:45 - 1:49ロマンティックな59は
二人を薄幸な恋人だと疑わず -
1:49 - 1:52二人の力を合わせ
“奇”“偶(遇)”で軌跡を起こせると信じた -
1:52 - 1:55一方 60は母からの
厳しい言いつけどおり -
1:55 - 1:57二人の溝は埋められない
そう固持した -
1:57 - 1:59そのとき 59は
ママに支配された娘を -
1:59 - 2:01愛そうとすることに
無力さを感じていたが -
2:01 - 2:04少し計算を働かせれば
癒されたはずだった -
2:04 - 2:0660から59を引けば
残りは1で唯一無二の存在だから -
2:06 - 2:08ウジウジして
2ヶ月が過ぎ -
2:08 - 2:1161日後に
59は「61」と出会った -
2:11 - 2:14彼は鍵を失くし
両親も外出中だった -
2:14 - 2:16ある放課後のこと
彼がその家をふと見ると -
2:16 - 2:18ドアの番号は
少しくずしたスタイルだと気が付いた -
2:18 - 2:21なぜ これまで
話しかけなかったのだろう -
2:21 - 2:23彼女に招き入れられた59は
口をあんぐり -
2:23 - 2:2661は60に似ていて
ちょっと大きいだけ(笑) -
2:26 - 2:30彼女の方が目が可愛らしく
親しみある笑顔だった -
2:30 - 2:32そして彼と同様
荒削りでカジュアル -
2:32 - 2:35そして彼と同様
すべてが無秩序 -
2:35 - 2:37そして彼と同様
母親は友だちが来ても気にしない -
2:37 - 2:39彼女は彼に似ていて
彼は彼女が好きだった -
2:39 - 2:42二人が似ていることを知れば
彼女も好きになると 彼は踏んだ -
2:42 - 2:45今回はいつもと違った
この子は素敵だった -
2:45 - 2:48彼は勇気をふり絞って
“数字”を尋ねた -
2:48 - 2:52「私は61よ」という彼女に
彼はにっこり「僕は59」と答えた -
2:52 - 2:54「今日 僕はすごく楽しかった
-
2:54 - 2:56明日 良かったら
僕の家に来ないかい?」 -
2:56 - 2:57「もちろん」と彼女
-
2:57 - 2:59奇抜な人と話すのが
大好きな彼女は -
2:59 - 3:01非公式のファースト・デートの
誘いに乗った -
3:01 - 3:03彼の準備が整ったのは
約束の1分前 -
3:03 - 3:06でも彼女は1分遅く到着したので
何の問題もなかった -
3:06 - 3:08その瞬間から
ノンストップでおしゃべりが続いた -
3:08 - 3:11二人は『Xファクター』を好み
二つのファクター(因数)を持つ -
3:11 - 3:15これは欠点どころか
二人の存在意義を高めていた -
3:15 - 3:18夜が明けるころには
互いが運命の人だと感じていた -
3:18 - 3:21ある日 彼女は
うぬぼれ屋の60について話していて -
3:21 - 3:23少し不愉快そうにする
59に気付いた -
3:23 - 3:25彼は顔を赤らめ
かつての恋心を打ち明けた -
3:25 - 3:28「ああなって良かったんだ
僕たちが出会えたからね」 -
3:28 - 3:3061は賢明だった
嫉妬にとらわれることもなく -
3:30 - 3:33彼の目を見て
とても優しく諭した -
3:33 - 3:38「君は59で私は61
二人合わせると60の2倍になるの」 -
3:38 - 3:41(笑)
-
3:41 - 3:43このとき 59は
目に涙をため -
3:43 - 3:46こんな唯一無二の娘に
出会えたことを喜んだ -
3:46 - 3:48彼は“素数”たることの
意味を話した -
3:48 - 3:51彼の心を分かつのは
“一(いち)”と彼自身だけ -
3:51 - 3:53そして彼女こそ
心を預けたい唯“一”の存在だと -
3:53 - 3:57彼女は 同じ気持ちだと答えた
映画は半分本当だとやっと分かった -
3:57 - 3:59あれは真の愛ではなく
ただの見本にすぎない -
3:59 - 4:02真の愛においては
二人こそが“素”晴らしい例なのだ -
4:02 - 4:04ありがとう
-
4:04 - 4:08(拍手)
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4:16 - 4:18これが僕が初めて書いた詩で
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4:18 - 4:23素数がテーマの詩の夜会のため―(笑)
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4:23 - 4:26いや 素数がテーマの
詩のコンテストのため書いたものです -
4:26 - 4:29僕は 素数がテーマの詩の
コンテストで優勝したから -
4:29 - 4:33まさに “素”晴らしいわけだ(笑)
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4:33 - 4:36こうして僕は
「ポエトリー・スラム」なるものを知った -
4:36 - 4:38念のために言うと
「ポエトリー・スラム」は -
4:38 - 4:40アメリカで30年前に
作られたもので -
4:40 - 4:43人をだまして
詩のイベントに参加させる方法です -
4:43 - 4:46それも 最後に「スラム」とか
格好良い言葉を付けるだけ -
4:46 - 4:48(笑)
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4:48 - 4:51参加者が与えられた3分間で
詩を披露すると -
4:51 - 4:53ランダムに選ばれた聴衆が
スコアカードを掲げ -
4:53 - 4:56最後に集計されて
点数が出される -
4:56 - 4:57つまりは―
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4:57 - 5:00パフォーマーと聴衆の
垣根をなくし -
5:00 - 5:03聴く者とのつながりを
強めるもので -
5:03 - 5:05さらには
あなたも勝てるということ -
5:05 - 5:09ポエトリー・スラムで優勝すれば
スラム・チャンピオンを名乗って -
5:09 - 5:11レスラーのふりもできる
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5:11 - 5:15負けたらこう言えばいい
「何?詩は主観的な芸術形式だ -
5:15 - 5:18数で評価するとは何事か」
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5:18 - 5:19(笑)
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5:20 - 5:23でも僕は気に入って
何度もスラムに参加し -
5:23 - 5:24イギリスの
スラム・チャンピオンになり -
5:24 - 5:27パリのポエトリー・ワールド・カップに
招待されました -
5:27 - 5:29信じられないことでした
-
5:29 - 5:32世界中から人々が集まり
自国の言語で話し -
5:32 - 5:35英語のできないフランス人5名が
評価をするんです -
5:35 - 5:37(笑)
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5:37 - 5:41ともかく 僕は勝った
最高だったよ -
5:41 - 5:44以来 僕は
世界中を旅できたんだから -
5:45 - 5:47ということで
これから紹介する詩が -
5:47 - 5:50まさに世界で
最高の詩なんです -
5:50 - 5:53(笑)
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5:53 - 5:55ですから―
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5:55 - 6:00(拍手)
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6:00 - 6:03英語のできない
フランス人5名によればね -
6:03 - 6:06『ペーパー・ピープル』です
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6:07 - 6:09僕は人が好き
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6:09 - 6:11僕は紙の人も好き
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6:11 - 6:15紫色の紙の人
飛び出す紫色の紙人も -
6:15 - 6:18ちゃんとした 飛び出す紫色の紙人
-
6:18 - 6:20「飛び出す紫色の紙人なんか
立たせられないだろう?」 -
6:20 - 6:24君の叫びが聞こえるよ
それはね... -
6:24 - 6:27僕は 飛び出す紫色の紙人の
ペーパークリップで -
6:27 - 6:29飛び出す紫色の紙人を
立たせるわけさ -
6:29 - 6:32でも 念のために
接着剤も用意しておくかな -
6:32 - 6:35粘着剤「ブル・タック」を一箱
紙がすべったときのためにね -
6:35 - 6:37飛び出す都市を
つくることができるけど -
6:37 - 6:40紙人の政治問題に
巻き込まれたくなくてね -
6:40 - 6:42紙政治家の政策なんて
紙のように薄っぺら -
6:42 - 6:44公約を破ろうが
ちゃんと謝罪もしない -
6:44 - 6:48小さな紙の僕と
小さな紙の君がいて -
6:48 - 6:51僕たちは紙のペーパーテレビを見る
ペイ・パー・ビューでね -
6:51 - 6:53(笑)
-
6:53 - 6:56ケシの紙ラッパーは
紙パックをラップし -
6:56 - 7:01紙人の乗り物が
A4地点で紙詰まりを起こすのを眺める -
7:01 - 7:03(笑) ペーパー
-
7:04 - 7:09紙のプリンセス・ケイト
でも 皆が目を離せないのは 紙のピッパ -
7:09 - 7:12誰もが紙裂きジャックに
怯えて生きる -
7:12 - 7:15紙のプロパガンダは
偏見を広め -
7:15 - 7:18写真写りのよいテロリストたちの
写真を紙に印刷する -
7:18 - 7:21小さな紙の僕
小さな紙の君 -
7:21 - 7:23飛び出す人々の間では
問題も飛び出す -
7:23 - 7:26仰々しい紙の議会は
聖域となり -
7:26 - 7:29紙削減に対する
プロテストを無視 -
7:29 - 7:32平和的な紙のプロテストは
粉々に破れ去る -
7:32 - 7:35先制攻撃の警察による
紙吹雪弾で -
7:35 - 7:38もちろん紙のお金もあり
紙(私)欲もある -
7:38 - 7:41意地汚い紙の銀行員は
必要以上を懐におさめ -
7:41 - 7:44ポプリを買って
紙(資)産を粉飾 -
7:44 - 7:46他の者は貧困に生き
軽くあしらわれる -
7:46 - 7:49“正しき”貧しい経済は
多くが“正しく”貧しいが -
7:49 - 7:52彼らの要望は無視され
お金は大戦へとつぎ込まれる -
7:52 - 7:54折り紙軍隊は
紙飛行機計画を広げて見せるものの -
7:54 - 7:56一方 我々は自らの紙鎖に
囚われたまま -
7:56 - 8:00もっと恥ずべきことに
事態はまるで変わらない -
8:00 - 8:03ただ 権力者が変わり
責任転嫁先が変わっただけ -
8:03 - 8:06権力者は名をあげて非難するが
それが人の名であったことを忘れてしまう -
8:06 - 8:09結局 名前というより
人の問題だからだ -
8:09 - 8:10僕は人が好き
-
8:10 - 8:13切迫したときでも
-
8:13 - 8:15人だけが
元気づけてくれる -
8:15 - 8:17紙の上では
僕たちの動きは見えにくい -
8:18 - 8:21でも パンドラの箱の底にだって
まだ希望が残っている -
8:21 - 8:23だから 僕は希望を持っている
人を信じているから -
8:23 - 8:26人に好かれている
僕の祖父母 -
8:26 - 8:28僕が生まれてから
一日もかかさず -
8:28 - 8:31僕のために
毎朝祈りを捧げてくれた -
8:31 - 8:357892日続けて
僕のことを心配してくれて -
8:35 - 8:36本当にありがたい
-
8:36 - 8:39おばのように
囚人と劇を演じる人たちもいる -
8:39 - 8:42真の許しをできる人たち
-
8:42 - 8:43迫害を受けた
パレスチナ人のような人たち -
8:43 - 8:46私利私欲のために
道を外れた人たちは -
8:46 - 8:48何も得ることはできない
-
8:48 - 8:50人は強くなれるんだ
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8:50 - 8:53権力を牛耳る人が
被害者ぶるからといって -
8:53 - 8:55そんな制度に
屈することなんてない -
8:55 - 8:57紙人の世界だって同じ
-
8:57 - 9:01小さな紙の僕と
小さな紙の君がいて -
9:01 - 9:04飛び出す人たちの間では
人の問題が飛び出す -
9:04 - 9:07でも たとえ世界が崩れ落ちようと
僕たちは大丈夫 -
9:07 - 9:09だって 僕たちは人だもの
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9:09 - 9:11ありがとう
-
9:11 - 9:15(笑)
-
9:28 - 9:31ありがとうございます
もう1つ行けそうです -
9:31 - 9:34僕にとって 詩は自由に
アイデアを表現する至極の手段 -
9:34 - 9:36詩を始めたとき
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9:36 - 9:39僕が刺激を受けたのは
素晴らしいストーリーのある人たち -
9:39 - 9:43順風満帆の18歳の僕は
フツウすぎると思った -
9:43 - 9:46でも 僕の経験や夢
信じることを話せる― -
9:46 - 9:48そんな世界をつくれた
-
9:48 - 9:51だから 今日こうして
皆さんの前に立てて光栄です -
9:51 - 9:52ここにいる皆さんに感謝します
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9:52 - 9:54皆さんが
ここにいなければ -
9:54 - 9:56昨日のリハーサルと
同じ状況ですから -
9:56 - 9:58(笑)
-
9:58 - 10:01こちらは
もっと面白いです -
10:01 - 10:03『サイシャイン・キッド(太陽の光の子)』
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10:03 - 10:05それではお楽しみください―
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10:06 - 10:09年老いた日の光は
息子のような太陽が自慢だった -
10:09 - 10:12小さな彼が走る姿に
一日が一層輝いた -
10:12 - 10:15彼が何かしたわけでも
問題が解決したわけでもない -
10:15 - 10:18ただ彼が日当たりの良い場所に
ずっといただけ -
10:18 - 10:20いつも こんな風にはいかない
-
10:20 - 10:23明るさを隠そうと
するときもある -
10:23 - 10:25どんな星だって
困難の周期にぶち当たる -
10:25 - 10:28暗闇の彼らを呼び覚ますには
より明るい光が必要だった -
10:28 - 10:31彼が星雲に
生まれたとき -
10:31 - 10:33誰も彼が普通だなんて
思わなかった -
10:33 - 10:35彼はフレアを放っていたから
-
10:35 - 10:37ミダス王が触れると
黄金になるが -
10:37 - 10:39彼が近づくと
全てが少しブロンズ色になった -
10:39 - 10:42そう この子は
他の人よりも愛された -
10:42 - 10:45ヨセフと彼のドリームコート
兄弟のように -
10:45 - 10:47目立つのも
善し悪し -
10:47 - 10:50彼が輝きすぎれば
妬みが敵を生んだ -
10:50 - 10:51シャドー・ピープルみたいに
-
10:51 - 10:54シャドー・ピープルは
サンシャイン・キッドを嫌った -
10:54 - 10:56シャドー・ピープルの闇の行いに
光を当てたから -
10:56 - 11:00シャドー・ピープルが隠した場所を
照らしたとき -
11:00 - 11:02シャドー・ピープルは
キッドを始末しようと企んだ -
11:02 - 11:04まずは 彼の黒点を
からかった -
11:04 - 11:07空から彼の夢を打ち砕いた
銃弾のごとく -
11:07 - 11:10彼はクールではないと
思い知らせるために -
11:10 - 11:12お蔭で彼は
学校の人気者に溶け込めなかった -
11:12 - 11:16宙ぶらりんな彼の頭を
地に着けてやると言った -
11:16 - 11:19彼は何者でもなかったが
それこそ 彼の存在価値 -
11:19 - 11:21彼は大学にも
行くことはなかった -
11:21 - 11:24彼が唯一取った“一番”は
“第一”度熱傷 -
11:24 - 11:25近寄りすぎた者たちは
-
11:25 - 11:27彼は明るすぎると言った
-
11:27 - 11:29だから 誰も
彼の目を見ようとはしない -
11:29 - 11:30彼の判断は曇った
-
11:30 - 11:33太陽が泣き始めると
-
11:33 - 11:34蒸発した涙で
空は曇った -
11:34 - 11:39サンシャイン・キッドは明るく
温かい性格で -
11:39 - 11:41心は燦々と燃えていた
-
11:41 - 11:43影の人たちの汚い言葉で
傷ついていた -
11:43 - 11:46彼の心には穴が開き
ぽっかりと傷跡が残った -
11:46 - 11:49彼が頑なになるにつれ
輝きを失っていった -
11:49 - 11:52名前が呼ばれるたび
彼の炎は勢いを失った -
11:52 - 11:55彼は 少し光を落とせば
彼らに好かれるかと考えた -
11:55 - 11:58でも 彼らは忙しなく
光はひどいと話して回った -
11:58 - 12:01彼はもはや
ついていけなかった -
12:01 - 12:03彼は そんな言葉を呑み込み
影に隠れた -
12:03 - 12:06テキサス州のように
ひとつ星の州になった -
12:06 - 12:08まるで みぞおちを
殴られたようだった -
12:08 - 12:12そこに現れたのが
リトル・ミス・サンシャイン -
12:12 - 12:15大好きな歌を歌っていた
―私たちは強くなれる -
12:15 - 12:19人に合わせなくていい
そのままでいい -
12:19 - 12:20だって 私たちの心は
お星さまだから― -
12:20 - 12:24リトル・ミス・サンシャインは
超イケてた -
12:24 - 12:26一目見ただけで
-
12:26 - 12:28すべてを忘れてしまう
-
12:28 - 12:31彼はとにかく
彼女が忘れられなかった -
12:31 - 12:33一目見たときから
彼女の姿が網膜に焼き付いた -
12:33 - 12:36とびきり素晴らしい彼女は
彼を受け入れた -
12:36 - 12:39この子が好きだったのは
いつも彼のそばにいると分かっていたから -
12:39 - 12:42事態は思ったほど暗くない
彼は夢を見た -
12:42 - 12:45影なんてどこにもない
彼女がいると 彼は輝いた -
12:45 - 12:47彼の目はランランとし
もはや隠せなかった -
12:47 - 12:50彼女の笑顔は眩しく
憎悪の言葉も消え去った -
12:50 - 12:53二人は互いにニックネームを付けた
「クール・スター」「陽気・サン」 -
12:53 - 12:56次第に 彼に影を落としていたことも
消え去って行った -
12:56 - 13:0010の24乗ある宇宙の星に1つという
特別な存在の彼女は 輝かしく -
13:00 - 13:03冷血の爬虫類でさえ
朱に染めた -
13:03 - 13:05チリ人からブラジル人まで
何十億人に愛され -
13:05 - 13:08サンシャイン・キッドに
“しなやかな心”を教えてくれた -
13:08 - 13:12彼女は言った
「世界中の暗闇を集めても -
13:12 - 13:15たった一本のろうそくに灯る明かりを
消すことなんてできない -
13:15 - 13:18なのに なんで君の光が
消されてしまうの? -
13:18 - 13:20君自身が消しているんだよ
空は果てしない -
13:20 - 13:22光を灯し続け
批評家を黙らせるのよ」 -
13:22 - 13:25心の窓である目にかかったカーテンを
彼女は再び開け -
13:25 - 13:27卑しき者たちにも
太陽の光を当てた -
13:27 - 13:30逆境の宇宙では
星々は共に身を寄せ合う -
13:30 - 13:33昼が夜になっても
記憶は永遠に消えない -
13:33 - 13:35天気予報がどうであれ
晴れ晴れとした顔で -
13:35 - 13:38雲に隠れても
この子はずっと輝く -
13:38 - 13:41そう サンシャイン・キッドは明るく
温かい性格で -
13:41 - 13:42心は燦々と燃えていた
-
13:42 - 13:45火に勢いを借りて
銀河の先にいる彼に -
13:46 - 13:48信じることを教えてくれた
彼女に支えられて -
13:49 - 13:50ありがとうございました
-
13:50 - 13:53(拍手)
- Title:
- 愛の詩―孤独な素数たちへ | ハリー・ベーカー | TEDxExeter
- Description:
-
パフォーマンス詩人(兼・数学専攻の学生)のハリー・ベーカーは、彼の好きな数―孤独で、愛に悩める“素数”について愛の詩を披露します。さらに、チャーミングな詩人の、生き生きと活力に満ちた詩2編もお楽しみください。
このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。 - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 14:06
Yuko Yoshida approved Japanese subtitles for Grand Slam Poetry Champion | Harry Baker | TEDxExeter | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for Grand Slam Poetry Champion | Harry Baker | TEDxExeter | ||
Yuko Yoshida edited Japanese subtitles for Grand Slam Poetry Champion | Harry Baker | TEDxExeter | ||
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