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日々のリーダーシップ | ドゥルー・ダドリー | TEDxToronnto

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    まず聞いてみたいと思います
  • 0:19 - 0:22
    皆さんの中で 自信を持って
  • 0:22 - 0:24
    自分はリーダーだと言える人は?
  • 0:25 - 0:27
    私はこの質問を カナダ中でしてきましたが
  • 0:27 - 0:29
    どこで聞いても
  • 0:29 - 0:31
    いつも 観客の中の大部分の人が
  • 0:31 - 0:32
    手を挙げません
  • 0:32 - 0:35
    それで私は気付きました
    私たちはリーダーシップを
  • 0:35 - 0:36
    自分より大きなものと考えています
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    自分たちを超えたもの
  • 0:37 - 0:39
    世界を変えるようなこととして
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    「リーダー」という肩書は
    いつの日かそう呼ばれるように
  • 0:42 - 0:44
    なりたいとは思うけれど
  • 0:44 - 0:46
    今すでにそうなっていると言うのは
  • 0:46 - 0:49
    傲慢さや自信過剰にも感じられて
    はばかられるものです
  • 0:49 - 0:52
    私が時々心配するのは
    ほとんど誰も出来ないような
  • 0:52 - 0:54
    素晴らしいことを
    誉めたたえるあまり
  • 0:54 - 0:56
    私たちは そういったことだけが
  • 0:56 - 0:58
    称賛に値する
    と思い込むようになったことです
  • 0:58 - 1:01
    そして 私たちは日常的に出来ることを
    十分に評価しなくなり
  • 1:01 - 1:03
    自分が本当にリーダーとして
    行動しているような時でも
  • 1:03 - 1:05
    自分を誉めたり
  • 1:05 - 1:06
    良い気持ちになったり しません
  • 1:06 - 1:09
    私は幸運にも これまで10年以上にわたり
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    出会った 素晴らしい人たちのおかげで
  • 1:11 - 1:13
    リーダーシップの意味することを考え直し
  • 1:13 - 1:15
    私自身 より幸せになったと思います
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    今日はみなさんに その新しい定義に
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    おそらく一番影響した
    ひとつの出来事を お話ししたいと思います
  • 1:20 - 1:22
    私は ニューブランズウィック州
    サックビル市 にある
  • 1:22 - 1:24
    マウントアリソン という
    小さな大学に 通いました。
  • 1:24 - 1:27
    大学での最後の日 ひとりの女性が
    私のところに来て言いました
  • 1:27 - 1:29
    「私は 最初にあなたに会った日を覚えています」と
  • 1:29 - 1:32
    そして 彼女は4年前のことを
    話してくれました
  • 1:32 - 1:35
    「大学生活が始まる前日
  • 1:35 - 1:37
    私は 母と父と一緒に
    ホテルにいたんだけど
  • 1:37 - 1:40
    私は本当に怖くて 私には無理だ
  • 1:40 - 1:43
    私はまだ大学には行けない って確信して
    しまいには 泣き出しました
  • 1:43 - 1:45
    両親は温かく こう言ってくれました
  • 1:45 - 1:47
    『怖い気持ちは よく分かるけど
    とにかく 明日行ってみよう
  • 1:47 - 1:50
    初日に行ってみて もしあなたが
    出来ないと思ったら
  • 1:50 - 1:53
    それでいいから 教えてね
    そしたら一緒に帰ろう』
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    『何があっても
    あなたを愛しているから』
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    私は次の日 大学に行って
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    学生登録の列に 並んで
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    周りを見回して これは無理だ
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    わたしにはまだ出来ない
    辞めよう と心に決めました
  • 2:03 - 2:04
    私は その決心をしたとたんに
  • 2:04 - 2:07
    ものすごく穏やかな 気持ちになりました
  • 2:07 - 2:10
    私は 両親に向かって
    うちへ帰ろう と伝えようとした
  • 2:10 - 2:12
    その時あなたが
    学生自治会の建物から 出てきたの
  • 2:12 - 2:16
    私が人生で見た中で
    一番ふざけた帽子をかぶって」(笑)
  • 2:16 - 2:17
    「あれは すっごくよかった
  • 2:17 - 2:19
    シネラマという嚢胞性線維症と戦う学生団体の
  • 2:19 - 2:21
    大きな看板を持ってましたね」
  • 2:21 - 2:22
    ―私はそのメンバーでした―
  • 2:22 - 2:24
    「バケツにペロペロキャンディーを入れて
  • 2:24 - 2:27
    あなたはキャンディーを配って歩いては
  • 2:27 - 2:29
    並んでいる人たちに
    団体のことを話していました
  • 2:29 - 2:34
    そしたら あなたが 急に私を見つけて
    止まって じっと見つめたの
  • 2:34 - 2:36
    あれは 気味悪かった」(笑)
  • 2:36 - 2:39
    そこにお座りの女性の方
    何の話かよく分かりますね(笑)
  • 2:39 - 2:41
    「それから 隣の男の子を見て微笑んで
  • 2:41 - 2:43
    バケツからキャンディーを取り出すと
  • 2:43 - 2:45
    彼に渡して 言ったの
  • 2:45 - 2:46
    『君は このキャンディーをお隣の
  • 2:46 - 2:48
    美しい女性にあげるんだ』」
  • 2:48 - 2:52
    彼女は言いました「あんなに早く
    照れちゃった人 他に見たこと無かったわ
  • 2:52 - 2:55
    彼は真っ赤になって
    私のこと見もしないで
  • 2:55 - 2:58
    ただキャンディーを
    こんな感じで差し出したので」 (笑)
  • 2:58 - 3:01
    「すごくかわいそうになって
    それを受け取ったの
  • 3:01 - 3:04
    そのとたんに
    あなたが すごく真剣な顔になって
  • 3:04 - 3:06
    私の両親に向かって 言ったの
  • 3:06 - 3:07
    『見てください
  • 3:07 - 3:10
    家を離れて 1日目に もう彼女
    キャンディー 受け取ってますよ
  • 3:10 - 3:13
    それも見知らぬ人から』」 (笑)
  • 3:13 - 3:16
    「みんなやられて
    周り5メートルの人たちが
  • 3:16 - 3:18
    全員 大笑い
  • 3:18 - 3:20
    つまらない話で
    なんでこの話をしてるのか分からないけど
  • 3:20 - 3:22
    でも みんなが笑っていたあの時に
  • 3:22 - 3:23
    諦めるべきじゃない
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    自分は 居るべきところにいるし
  • 3:25 - 3:27
    ここが我が家だって 分かったの
  • 3:27 - 3:30
    あの日から4年間
    あなたと一度も 話したことなかったけれど
  • 3:30 - 3:33
    あなたがここを去る って聞いたから
    伝えに来たんです
  • 3:33 - 3:35
    あなたが 私の人生で
    とてつもなく重要な人で
  • 3:35 - 3:38
    あなたが いないと寂しくなるって
    お元気で」
  • 3:38 - 3:40
    彼女は立ち去り
    呆然とするわたし
  • 3:40 - 3:42
    2メートル先で
    彼女は振り返って笑い こう言います
  • 3:42 - 3:44
    「あと もう一つ付け加えるなら
  • 3:44 - 3:48
    あの男の子と 4年経った今も
    まだ 付き合ってるの」(笑)
  • 3:48 - 3:50
    トロントに移ってから1年半後
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    彼らの結婚式に招かれました
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    不思議なのはここです
    私はそのことを覚えていないのです
  • 3:56 - 3:58
    何の記憶も無いのです
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    自分の記憶を辿ってみました
    面白いから
  • 4:00 - 4:02
    覚えていても良いはずです
    でも 覚えていません
  • 4:02 - 4:05
    私をはっとさせた
    転換点 とも言えるのは
  • 4:05 - 4:08
    私が誰かの人生に与えた
    多分 一番大きな影響が
  • 4:08 - 4:10
    ―1人の女性が 4年もたってから
    他人である私のところに来て
  • 4:10 - 4:11
    ―1人の女性が 4年もたってから
    他人である私のところに来て
  • 4:11 - 4:14
    「あなたは私の人生で とてつもなく
    重要な人だ」と言うのに
  • 4:14 - 4:16
    その出来事を
    私が覚えていないのです
  • 4:16 - 4:18
    どれだけの皆さんが
    こんなキャンディーの瞬間
  • 4:18 - 4:20
    ―誰かの発言や行動が
    あなたの人生を
  • 4:20 - 4:23
    根本的に良くしてくれたと思う瞬間
    を経験したでしょう?
  • 4:23 - 4:27
    さて その中でどれだけの方が
    それをしてくれた人に伝えたでしょうか?
  • 4:27 - 4:28
    なんで伝えないのでしょう
  • 4:28 - 4:33
    誕生日なんて365日間死ななかったってだけで
    祝うのに(笑)
  • 4:33 - 4:35
    それでいて
    人生を変えてくれた人には
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    何も知らせないのです
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    皆さん一人一人が
    「ペロペロキャンディーの瞬間」を
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    作ったことが あるのです
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    あなたの 言動や行動が
    誰かの人生を 良くしたことがあるのです
  • 4:44 - 4:45
    もし それはないと思うなら
    2つめの質問で
  • 4:45 - 4:47
    手を挙げなかった人のことを
    考えてください
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    あなたは ただ
    知らされなかった1人です
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    しかし 自分にそんなに力がある
    としたら怖いことです
  • 4:52 - 4:55
    他の人を それだけ左右する
    と思うと 恐ろしいことです
  • 4:55 - 4:57
    リーダーシップを何か
    自分たちよりも 大きなもの
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    自分たちを 超えたもの
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    世界を変えるようなこと
    とするかぎり
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    毎日 自分や周りの人に
    リーダーシップを
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    期待しないように
    私たちは言い訳をしているのです
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    マリアン・ウィリアムソンの言葉―
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    「私たちの 最大の恐れは
    自分の力不足ではなく
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    自分には 想像をこえて
    力がある ということだ
  • 5:11 - 5:14
    闇ではなく 光が
    私たちを 脅かすのです」
  • 5:14 - 5:17
    私は それを乗り越えるべきだ
    と提案します
  • 5:17 - 5:19
    私たちは お互いの人生で
    とても大きな存在になりうる―
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    その恐れは克服するべきです
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    その先に進めるように
    それを乗り越えるべきです
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    私たちが互いに与え合う力は
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    お金 権力 地位 社会的影響力
    のどれよりも強いということに
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    私たちの同胞や
    そして子供たちが気付いて
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    大事にできるようにです
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    私たちはリーダシップを「キャンディーの瞬間」
    と定義し直すべきなのです
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    そんな瞬間を いくつ 作るか
    いくつに 気付くか
  • 5:38 - 5:41
    いくつを 次の人につなげるか
    そして いくつに 感謝するか
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    私たちはリーダーシップを
    「世界を変えること」としていましたが
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    一つだけの「世界」なんてありません
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    60億通りの見方が あるだけです
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    そして 一人の見方を
    変えられれば
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    自分に何ができるのか
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    どれほど 人々が
    自分を大事に思っているか
  • 5:54 - 5:58
    変化を起こすために 自分がどれほど
    この世界で 力のある存在か
  • 5:58 - 6:00
    という見方を変え
    全部が変えられるのです
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    そして 私たちがリーダシップをそのように
    理解して 定義し直せたら
  • 6:05 - 6:07
    私たちはすべてを変えられる
    と思うのです
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    これは 単純な発想ですが
    ちっぽけだとは思いません
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    これを 皆さんにお話しできたこと
    を感謝します
  • 6:12 - 6:14
    素晴らしい一日を
    (拍手)
Title:
日々のリーダーシップ | ドゥルー・ダドリー | TEDxToronnto
Description:

私たちは皆 他人の人生を変えた経験があります - それも自分ではそうと気付かずに。ドゥルー・ダドリーは他人の人生をより良くする日々の行動としての影響力を称賛します。

このビデオはTEDカンファレンスとは独立して運営されるTEDxイベントにおいて収録されたものです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
06:21

Japanese subtitles

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