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TEDx が私にもたらしたもの | 櫻井 大樹 | TEDxSapporo

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    自分の中で何かが変わった
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    そんな経験をしたことはありますか
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    あるという方 それはどんな時でしたか
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    人が変わる時
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    そこには さまざまなきっかけがあります
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    今回は 私が変わるきっかけとなった
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    お話をご紹介いたします
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    私は小学生のころ 引っ込み思案で
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    人前に出ると すぐ顔が赤くなって
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    よく風邪をひいて スポーツが苦手
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    そんな子どもでした
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    体育のソフトボール投げのとき 私はクラス最下位で
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    恥ずかしい思いをしたことを覚えています
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    自分に自信がありませんでした
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    そんな私にも 得意なことがありました
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    それは 勉強すること
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    何か ものを覚えるということです
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    当時の私は思いました
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    もっと もっと 勉強したら
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    難しいことがわかるようになって
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    海外の人とも 話ができて
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    周りから 「すごい」 と思われるような
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    そんな人間になれるかもしれない
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    つまり 私は
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    「勉強することで自分を変えられる」
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    と 感じていたのです
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    そのためには
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    人と同じことをするだけではだめだと思いました
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    小学6年生になった私は
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    受験をして入る中学校は
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    きっと他の中学校とは違って
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    何か難しいことを習うに違いない
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    そう考え 母に頼んで
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    中学受験をさせてもらいました
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    そして無事合格し 進学しました
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    自分にとって最もよい選択はなにか
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    自分でそれを考えた結果です
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    中学3年生になった私は
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    もっと具体的に
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    なりたい自分をイメージするようになりました
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    将来は 高度な知識が要求されて
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    海外との関わりがあって
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    イメージがかっこよくて
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    社会に貢献できる そんな仕事がしたい
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    当時の私が辿りついた答えは
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    「外交官になる」 ということでした
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    私は真剣でした
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    外交官になるのは とても難しいことです
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    その高いハードルのクリアのために
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    自分にとって最善の進路はなんだろう
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    考え出した結論は
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    ランクの高い高校に入って
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    猛勉強して
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    そして 日本の最高学府と言われる
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    東京大学に入学する というものでした
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    反対する家族に無理を言って
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    当時 旭川に住んでいた私は
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    札幌南高校を受験
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    そして 無事合格することができました
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    それからの私は
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    受験勉強のことしか 頭にありませんでした
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    高校1年生の夏から
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    毎日のように予備校に通い
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    教室が閉まるまで勉強して帰宅しました
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    なんとしても
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    自分の目標に到達したかったのです
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    一方で 友達とのコミュニケーション
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    つきあいには
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    あまり積極的ではありませんでした
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    そして 迎えた高校3年生の2月
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    私は東京大学を受験しました
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    結果は不合格でした
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    私は非常に落ち込みました
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    自分の能力の低さを痛感しました
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    頭では これは想定済みの結果だ
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    落ち込んでいる場合ではない
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    一刻も早く 来年に向けて準備を再開するべきだ
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    と 分かっていたのに
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    感情がそれに追いついていきませんでした
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    描いていた将来像が音を立てて崩れ
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    私は 一日中
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    こう締めつけられるように胸が苦しく
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    何も手につかない
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    といったような状態が続きました
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    この苦しさをなんとかしたい
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    そう思った私は
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    次第に死を意識するようになりました
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    「どうやって死のうか」
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    「最も苦しくない方法はなんだろう」
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    自殺の参考になるような本を探しました
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    そんな時 ある本の帯に書かれていた
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    「世界 一周しちゃえば?」という言葉に魅かれ
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    私はその本を読み 決めました
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    「世界 一周しよう」
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    「やりたいことをやってお金がなくなったら
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    そこで死んでしまおう」
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    イギリス行きのチケットを購入し
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    東京のビジネスホテルを予約した私は
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    携帯電話の電源を切り
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    バックパックを背負い
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    誰にも伝えることなく こっそり家を出ました
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    東京のホテルにチェックインし
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    イギリスへの出発を翌日にひかえ
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    私は 眠りにつきました
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    翌朝 目を覚ました私は驚きました
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    なんと 飛行機の出発時刻が過ぎているでは
    ありませんか
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    (笑)
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    私は困りました
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    「どうしよう もう飛行機には乗れない」
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    「何日もホテルに滞在していたら
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    旅のお金がなくなってしまう」
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    困った私は
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    東京の 板谷君という友人に 電話をかけ
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    泊めてくれるよう頼みました
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    私は 彼の家に 居候させてもらいながら
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    旅の資金を増やそうと思い
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    アルバイトをすることにしました
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    彼と2ヶ月間 共に生活をして
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    さすがに彼に申し訳ないなと 思った私は
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    彼の家を出て
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    ホテルで住み込みのアルバイトを始めました
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    そんな生活を続けているうちに
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    ふと気づきました
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    「あれ 苦しくない」
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    同時に 私はアルバイトよりも
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    何か自分のスキルを活かしてする仕事の方が
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    好きなのではないかと考えるようになりました
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    その思いは 日に日に強くなっていくばかりです
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    再度勉強したいと思った私は
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    今度はアメリカへ留学し
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    一般教養を学びました
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    そして より専門的な勉強をしたい
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    という思いから帰国し
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    現在は 大学でITの勉強をしています
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    なぜ 希望を見失っていた人生において
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    もう一度がんばろうと思えたのか
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    それは 板谷君がいてくれたからに他なりません
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    私が何を考え
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    何を決断しようとも
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    それをありのまま受け入れてくれるだろうと
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    信頼を寄せることができた友人
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    それが彼でした
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    彼は感動的な 悩みがふきとんでしまうような
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    奇跡の言葉をかけてくれたわけではありません
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    ただ まるで昔に戻ったような気持ちで
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    悩みながらも 楽しく過ごした
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    彼との2ヶ月が
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    私を変えたのです
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    私を救ってくれたのは 親友の板谷君でした
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    さて 昨年 私の通う北海道情報大学で
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    TEDxイベント TEDxHIU が開催され
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    私はスピーカーとして登壇しました
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    登壇の依頼をいただいた時
  • 9:01 - 9:05
    「私に話せることなんて何もない」 と思い
  • 9:05 - 9:09
    引き受けようかどうか 非常に悩みました
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    しかし 先ほどお話したような 私の経験や
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    当時考えていたこと 感じていたことが
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    もしかしたら 誰かの役に立つかもしれない
  • 9:23 - 9:26
    そう思い 引き受けることにしました
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    イベント当日まで 私は
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    私のスピーチをよりよいものにすることだけに
  • 9:33 - 9:36
    集中していました
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    内容を練り
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    英語で原稿を書き
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    締切と プレッシャーに追われ
  • 9:44 - 9:49
    練習と リハーサルを繰り返し
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    「大変なことを引き受けてしまった」
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    と思いながら 準備を進めました
  • 9:55 - 9:58
    そしてむかえた当日
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    私は無事スピーチをすることができました
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    安堵感と達成感を感じました
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    イベントの後 TEDxHIUを作り上げた
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    チームメンバー全員が集まって
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    イベントの振り返りが行われました
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    私もそこに同席したのですが
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    私にとっては
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    そこで初めてお会いする方がほとんどでした
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    会場やフライヤーをデザインするチーム
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    スピーカーをサポートするチーム
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    広報・イベントを担当するチーム
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    そして 私にアドバイスと励ましを下さった方々
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    その方々のコメントを聞いて 初めて気づきました
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    私の 私以外の
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    私の知らないところで 一生懸命頑張っていた人達の
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    その苦労がなければ
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    このイベントは そして私のスピーチは
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    そもそも成立しえなかったのだと
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    それと同時に 私もスピーカーとしての
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    自分の役割を果たすことによって
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    その方々に貢献することができた
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    そう感じたとき 何とも言えない嬉しさが
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    こみあげてくるのが分かりました
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    私に自分の視野の狭さと
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    協力して共通の目標へと向かう
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    素晴らしさを教えてくれたのは
  • 11:35 - 11:38
    TEDxHIUの皆さんでした
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    私は以前
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    他人への感謝の気持ちというものを
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    あまり持たない人間だったと思います
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    何事も自分でどうするべきなのか考え
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    そして自分で決断してきた
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    そう感じていました
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    しかし 私は気づきました
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    自分は自分ひとりの力だけでは変えられない
  • 12:09 - 12:14
    誰か他の人の存在が必要なのだと
  • 12:15 - 12:17
    希望を見失っていたとき
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    私に もう一度立ち上がる力をくれたのは
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    親友の板谷君でした
  • 12:26 - 12:29
    私に自分の視野の狭さと
  • 12:29 - 12:32
    チームの素晴らしさを教えてくれたのは
  • 12:32 - 12:35
    TEDxHIUの皆さんでした
  • 12:35 - 12:37
    自分ひとりでは決して
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    気づくことができなかったことだと思います
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    私を変えてくれた 大勢の人に
  • 12:45 - 12:47
    とても感謝しています
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    今 私には やりたいことがあります
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    まずは自分のスキルをより一層高めること
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    そのスキルを活かして
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    共通の目標を持つ仲間と
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    共に何かを成し遂げたい
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    そして 人が私を変え 助けてくれたように
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    私も誰かの助けになりたい ということです
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    皆さんはどうでしょうか
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    私の提案は3つです
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    もしあなたが何かに悩んでいるなら
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    誰かに声をかけてみてください
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    もし 仲間を募っている人がいたら
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    そこに飛び込んでみてください
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    もし あなたに 何かやりたいことがあるなら
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    周りに声をかけてみてください
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    きっと 誰かが あなたに変化をもたらし
  • 13:58 - 14:03
    また あなたが 誰かに変化をもたらすはずです
  • 14:04 - 14:06
    ありがとうございました
  • 14:06 - 14:09
    (拍手)
Title:
TEDx が私にもたらしたもの | 櫻井 大樹 | TEDxSapporo
Description:

将来の夢「外交官」への一歩となる大学受験に失敗。失意の中も、親友の協力を得て、アルバイトをして生活をする。その中で、自分が本当にやりたいことは「学ぶこと」だと気がつき、アメリカへ留学し、再出発を果たす。そして、入学した北海道情報大学で、TEDxHIU に出会い、チームの素晴らしさを知る。挫折を乗り越えた櫻井さんが、人との繋がりがもたらしてくれるものについて語ります。

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Video Language:
Japanese
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
14:22
  • Rev. 17 : 冒頭の(拍手)をカット

  • お疲れ様です。
    TEDxSapporoの鈴木です。
    修正いただきありがとうございます。
    今後の参考に、ルール的に冒頭の(拍手)はカットするという理解でよいでしょうか?

  • ショートアンサー: そうです。冒頭の拍手は省略です。

    詳細:
    TED のビデオ全体そうなっていると思いますが、具体的には以下のように書いてあります。

    https://translations.ted.com/How_to_Tackle_a_transcript_ja
    「テキストを入力し、字幕のコマに分ける
    項目 6 の「トークの開始前の音情報以外はトークの開始前の音情報以外はすべて字幕にします」

    これは、英文の説明
    https://translations.ted.com/How_to_Tackle_a_Transcript の同じ個所の
    (with the exception of intro music and applause heard at the beginning of the talk) と対応しています。

    よろしくお願いします。

Japanese subtitles

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