ローザ・パークスの真実と私たちがアメリカ黒人の俗説に立ち向かうべき理由
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0:02 - 0:07私は 2人の可愛い子供たちが自慢の父親です
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0:07 - 0:1215歳のイライジャと
12歳のオクタビアです -
0:12 - 0:16イライジャが4年生だった時
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0:16 - 0:17学校から戻るなり 私のもとに来て
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0:17 - 0:22その日学んだことについて
興奮気味に話してくれました -
0:22 - 0:25アフリカ系アメリカ人の
歴史についてでした -
0:25 - 0:30さて 私はアフリカ系アメリカ人で
文化研究の教授ですので -
0:30 - 0:32想像に難くないでしょうが
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0:32 - 0:35アフリカ系アメリカ人文化を
我が家では真面目に受け止めています -
0:35 - 0:39ですので その日学校で習ったことが
息子の興味をそそったことを -
0:39 - 0:40私は誇らしく思いました
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0:40 - 0:42そこで聞きました
「何を学んだんだい?」 -
0:42 - 0:46息子は答えました
「ローザ・パークスについて習ったよ」 -
0:46 - 0:49「そうか ローザ・パークスの
何を学んだのかな?」と聞くと -
0:49 - 0:54こう言いました
「ローザ・パークスは1950年代 -
0:55 - 0:56アラバマ州モンゴメリーで活動した
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0:56 - 0:59か弱い年老いた黒人女性なんだ
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0:59 - 1:01そして 足が疲れていたから
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1:01 - 1:03バスの座席に座って
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1:03 - 1:08運転手から白人の乗客に
席を譲るように言われた時 -
1:08 - 1:11足の疲れを理由に拒否したんだ
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1:11 - 1:12その日は1日中働き詰めだったし
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1:12 - 1:14抑圧されるのに疲れていたから
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1:14 - 1:16席を譲るのを拒否したんだ
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1:16 - 1:18マーチン・ルーサー・キング牧師と
デモ行進して -
1:18 - 1:20非暴力を信じていたんだ」
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1:20 - 1:23息子はおそらく
私の顔を見て察したようです -
1:23 - 1:28彼が話してくれた—
その 何と言いましょうか— -
1:28 - 1:29「歴史の授業」に
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1:29 - 1:31私があまり
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1:31 - 1:32感心していないことを
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1:32 - 1:37そこで息子は話をやめて こう聞きました
「お父さん 僕何か悪いこと言った?」 -
1:37 - 1:39私は言いました
「お前は何も悪くないんだよ -
1:39 - 1:42先生が言ったことが
何から何まで間違っているんだ」 -
1:42 - 1:43(笑)
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1:43 - 1:44「どういうこと?」と聞くので
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1:44 - 1:48こう答えました
「ローザ・パークスは疲れていなかったし -
1:49 - 1:51年老いてもいなかったんだ
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1:51 - 1:54足も疲れていなかったんだよ」
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1:54 - 1:55「そうなの?」
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1:55 - 1:57「そうだよ」
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1:57 - 1:59「ローザ・パークスは
当時まだ42歳だったんだよ -
2:00 - 2:03驚いたろう?
初めて聞く事だよね -
2:03 - 2:05ローザ・パークスはまだ42歳で
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2:05 - 2:09職業は裁縫婦で
その日は6時間働いただけだったから -
2:09 - 2:12足も元気だったんだ
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2:12 - 2:13(笑)
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2:13 - 2:16唯一疲れていたことがあったのならば
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2:16 - 2:18人種不平等に対してだね
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2:18 - 2:20抑圧されることに疲れ切っていたんだよ」
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2:20 - 2:21すると息子が言いました
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2:21 - 2:25「どうして先生は
あんなことを言ったのかな -
2:25 - 2:27頭が混乱してきたよ」
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2:27 - 2:31良い先生で 息子は先生が大好きでした
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2:31 - 2:34見た目20代の 若めの白人女性で
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2:34 - 2:37非常に聡明で 息子の成長を後押ししてくれ
私も好意的に思っていました -
2:38 - 2:40でも 息子は困惑しました
「なぜ先生はあんなことを言ったの?」 -
2:41 - 2:44「父さん ローザ・パークスのこと
もっともっと教えてよ」とせがむので -
2:44 - 2:46こう言いました
「それより良い方法があるよ」 -
2:47 - 2:48「何?」と聞くので
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2:48 - 2:50「彼女の自伝を買ってあげるから
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2:50 - 2:52それを自分で読んでみなさい」
と答えました -
2:52 - 2:55(笑)
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2:56 - 2:57ご想像の通り
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2:58 - 3:03イライジャは 父から新たに課された
時間のかかる宿題に -
3:03 - 3:07あまり嬉しくなさそうでしたが
着々とこなし -
3:07 - 3:11読み終えたあと 私の元へ来て
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3:11 - 3:15学びとったことを
嬉々として話してくれました -
3:15 - 3:22「お父さん ローザ・パークスは
元から非暴力主義だったわけではないし -
3:22 - 3:27むしろ 育ててくれた お祖父さんは
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3:27 - 3:29白人で通るほど肌の色が薄くて
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3:29 - 3:33ホルスターに銃を入れて
街を歩き回っていたから -
3:33 - 3:38周囲からは パークスさんちの
子供たちに手出しをしたら -
3:38 - 3:43命はないって恐れられていたんだ
◯◯の穴から銃を突っ込まれるって -
3:43 - 3:44(笑)
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3:44 - 3:45可笑しいですよね
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3:45 - 3:47お祖父さんは
怒らせちゃいけない人だったのです -
3:48 - 3:53息子は続けます
「ローザ・パークスの旦那さんは -
3:53 - 3:57レイモンドという名の
お祖父さんに似たタイプの人だったんだ -
3:58 - 3:59抵抗組織を結成したり
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3:59 - 4:02公民権運動の活動家だったから
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4:02 - 4:05集会を開いたりしてたんだって
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4:05 - 4:10時には ローザ・パークスと暮らす家でも
開催してたんだ -
4:10 - 4:12ある時 ローザが言ったんだ
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4:12 - 4:15誰かが家に襲撃してきたり
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4:15 - 4:17何かが破壊されたりした時に
備えられるように -
4:17 - 4:20テーブルの上に置いてある
拳銃の数があまりに多かったから -
4:20 - 4:23こう言ったんだ
『テーブルに銃が沢山ありすぎて -
4:23 - 4:26コーヒーや食べ物を
出し忘れたじゃないの』」 -
4:27 - 4:29これがローザ・パークスの素顔です
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4:29 - 4:34実のところ ローザ・パークスが
あの日バスの座席に座って -
4:34 - 4:38その後 何が起きるかもわからない状態で
警察官の到着を待つ間 -
4:38 - 4:40ローザの脳裏にあったのは
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4:40 - 4:43当時 ほとんど知らなかった
キング牧師のことではなく -
4:43 - 4:46非暴力やガンジーのことでもなく
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4:46 - 4:48お祖父さんのことでした
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4:48 - 4:52あの 銃を持ち歩き
怒らせてはいけないと皆が恐れた -
4:52 - 4:56あのお祖父さんこそが
その時のローザの心中にあった人です -
4:56 - 5:00息子はローザ・パークスに夢中になり
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5:00 - 5:03私は その興奮ぶりを誇らしく感じました
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5:03 - 5:05でも 問題は依然残っていました
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5:05 - 5:08息子の学校へ行き
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5:08 - 5:10先生に話をしなきゃならなかったのです
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5:10 - 5:13明らかに史実に反する内容を
この先も生徒たちに -
5:13 - 5:16教え続けてほしくなかったからです
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5:16 - 5:17これには とても悩みました
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5:17 - 5:21その大きな理由は
アフリカ系アメリカ人が -
5:21 - 5:23人種差別や
人種に関するデリケートな内容を -
5:23 - 5:25白人相手に話すときは
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5:25 - 5:27概して困難を伴うものだからです
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5:27 - 5:33白人の社会学者ロビン・ディアンジェロが
「白人の脆さ」と呼ぶものです -
5:33 - 5:35ディアンジェロ女史が言うには
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5:35 - 5:39白人は実に 既得の白人特権について
異議を唱えられる経験を -
5:39 - 5:41ほとんどしたことがないために
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5:41 - 5:44目の前に異議を突きつけられると
どんなに些細なことであっても -
5:44 - 5:46大抵は 泣き出したり
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5:46 - 5:47怒り出したり
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5:47 - 5:48逃げ出したりするのです
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5:48 - 5:49(笑)
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5:49 - 5:52私は すべて経験済みです
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5:52 - 5:58ですから 先生と対峙しようかと
思いあぐねている時 -
5:58 - 6:00あまりいい気はしませんでしたが
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6:00 - 6:02それでも 黒人の親として
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6:02 - 6:06黒人の子供が自己実現を果たせるように
育てる上での 必要悪と割り切りました -
6:06 - 6:08そこで 息子を呼び 言いました
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6:08 - 6:13「イライジャ 父さんは
先生に面談を申し込もうと思う -
6:13 - 6:14多分校長先生も交えて
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6:14 - 6:15間違えを正したいんだ
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6:15 - 6:17どう思う?」
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6:17 - 6:18するとイライジャは
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6:18 - 6:20「もっといい考えがあるよ」
と言いました -
6:21 - 6:23「本当かい? どんなことかな?」
と聞くと -
6:23 - 6:24息子は言います
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6:24 - 6:28「パブリック・スピーキングの
課題があるから -
6:28 - 6:34そのテーマをローザ・パークの真実を暴く
というのにしたらどうかな」 -
6:35 - 6:36それを聞いた私は
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6:36 - 6:38「いいじゃないか」と言いました
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6:40 - 6:43そんなわけで イライジャは学校に行き
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6:43 - 6:45発表を行いました
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6:45 - 6:46学校から帰ってきた時
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6:46 - 6:49何かいい事があったのだと分かりました
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6:49 - 6:51「何があったんだい」と聞くと
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6:51 - 6:53息子は「授業が終わった後
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6:53 - 6:55先生が『ちょっと来て』って
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6:55 - 7:00そして 間違った内容を教えたことを
謝ってくれたんだ」と言いました -
7:01 - 7:04翌日 奇跡のようなことがもう一つありました
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7:04 - 7:08先生は ローザ・パークスについて
改めて授業を行い -
7:08 - 7:12前回触れなかったことを追加し
誤って教えたことを訂正してくれました -
7:12 - 7:17そんなわけで
息子を心から誇らしく思いました -
7:18 - 7:21けれど よくよく考えるにつれ
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7:22 - 7:23腹が立ってきました
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7:24 - 7:25心から怒りを覚えました
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7:26 - 7:28一体なぜ腹が立ったのでしょう
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7:29 - 7:34それは 私の9歳の息子が 先生に対し
自分たち黒人の歴史について -
7:34 - 7:35また 黒人という人種について
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7:35 - 7:38教育を施さねばならなかった事に
腹が立ったのです -
7:38 - 7:40息子はまだ9歳です
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7:41 - 7:44バスケットボールやサッカー
最近の映画のことだけを -
7:44 - 7:46考えていれば良い年頃です
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7:47 - 7:51先生やクラスメートに対し
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7:51 - 7:53自分の人種のことや その歴史について
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7:53 - 7:56レッスンをする責任があるというような
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7:56 - 7:59心配はしなくて良いはずなのです
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7:59 - 8:00それは私自身や私の両親
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8:00 - 8:02そしてそれ以前の世代の人間が
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8:02 - 8:04抱えていた重荷です
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8:04 - 8:09今 その重荷が 私の息子にまでも
引き継がれるのを目の当たりにしました -
8:10 - 8:14それこそ ローザ・パークスが
自伝を執筆した理由なのです -
8:14 - 8:16想像してみてください
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8:16 - 8:18彼女は その生涯を通じ
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8:18 - 8:22素晴らしい功績を残しました
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8:22 - 8:26精力的で 公民権運動に力を注ぎ
それでもなお -
8:26 - 8:28いざ話が伝えられはじめると
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8:28 - 8:31そこでは内容がすり替えられ
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8:31 - 8:34年老いて足の疲れた女性が
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8:34 - 8:36偶然 活動家になったなどと語られ
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8:36 - 8:40彼女が バス・ボイコット事件に関わった
20年前もから活動家であった事 -
8:40 - 8:43ボイコットは何ヶ月もかけて
計画されていた事 -
8:44 - 8:48ボイコットを行い 逮捕された女性は
ローザ以前にも1人や2人ならずいた事 -
8:48 - 8:50どれも語られません
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8:51 - 8:56ローザは その生存中にさえ
偶然の活動家に仕立て上げられたのです -
8:56 - 8:59だから 彼女は記録を是正するべく
自伝を執筆しました -
8:59 - 9:02人々に知ってもらいたかったらです
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9:03 - 9:06これこそが
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9:06 - 9:07当時
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9:08 - 9:111950年代のアメリカで
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9:11 - 9:14黒人が権利を求めて戦うということなのだと
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9:14 - 9:16伝えたかったのです
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9:17 - 9:20バス・ボイコットが続いた1年強の間に
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9:21 - 9:24教会爆破テロが4件以上おきました
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9:24 - 9:27キング牧師の家も2度にわたり
爆弾テロ攻撃を受けました -
9:27 - 9:31バーミンガムの他の公民権活動主導者たちも
家が爆弾テロに遭いました -
9:32 - 9:37ローザ・パークスの夫は毎晩
ショットガンを抱えて眠りにつきました -
9:37 - 9:39ひっきりなしに殺人予告を受けていたからです
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9:39 - 9:42実際 同居していた
ローザ・パークスの母親は -
9:42 - 9:44時に 何時間も電話を切らず
話し続けたほどです -
9:44 - 9:47執拗にかかってくる殺人予告の電話を
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9:47 - 9:50ブロックするためでした
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9:50 - 9:52それどころか あまりの緊迫感
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9:52 - 9:55あまりの重圧
あまりに多発するテロ攻撃のせいで -
9:55 - 9:57ローザ・パークスと夫は職を失い
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9:58 - 10:00再就職もままならず
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10:00 - 10:04しまいには 南部を離れることを
余儀なくされました -
10:06 - 10:10これが ローザ・パークスが人々に
理解してもらおうとした -
10:10 - 10:13公民権運動の現実です
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10:14 - 10:20皆さんは「で それが
私とどう関係あると言うのですか -
10:20 - 10:22私は善意の人で
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10:22 - 10:23奴隷は所有していませんでしたし
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10:23 - 10:25史実をごまかすつもりもありません
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10:25 - 10:27私は善良な人間です」
と言われるかもしれません -
10:28 - 10:30これが皆さんにどう関係するか
お話しします -
10:30 - 10:33私の教授の話を例にしましょう
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10:33 - 10:36大学院在学中に師事した白人の教授で
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10:37 - 10:41本当に素晴らしい人物でした
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10:41 - 10:42「フレッド」と呼びましょう
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10:43 - 10:48フレッドは 公民権運動の歴史の本を
執筆していましたが -
10:48 - 10:50特に 自身の
ノースカロライナでの経験 — -
10:50 - 10:52ある白人男性が見通しの良い場所で
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10:52 - 10:56黒人男性を無残に銃殺し
なおも有罪判決を受けなかった出来事に -
10:56 - 10:58焦点を当てて書いていました
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10:59 - 11:01そして この素晴らしい本が出来ました
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11:01 - 11:04フレッドは 最終稿提出前に
原稿を読んでもらおうと -
11:04 - 11:09何人かの教授仲間を招待し
そこに私も呼ばれました -
11:09 - 11:11呼ばれたことを光栄に思いました
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11:11 - 11:12当時私は 一介の大学院生でしたから
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11:13 - 11:16「おお すごいぞ」みたいな
少し得意な気持ちになりました -
11:16 - 11:19知的階級に囲まれて座った私は
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11:19 - 11:24本の原稿を読みました
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11:24 - 11:26すると ある場面が引っかかり
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11:26 - 11:28これは深刻な問題だと思ったのです
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11:28 - 11:29そこで
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11:29 - 11:33皆で座り 原稿について話していた時
私は言いました -
11:33 - 11:38「先生のお宅のメイドについて
語っている部分が -
11:38 - 11:41非常に引っかかるんです」
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11:41 - 11:48フレッドの少し硬直する様子が
見て取れました -
11:48 - 11:51「どういうことかな?
素晴らしいエピソードと思うのだけど -
11:51 - 11:53書かれた通りの事実だよ」
-
11:53 - 11:56そこで言いました
「私の解釈を聞いていただけませんか」 -
11:57 - 11:58さて どんな話だったかって?
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11:58 - 12:001968年の事でした
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12:01 - 12:04ちょうど キング牧師が暗殺された
直後のことです -
12:04 - 12:09教授のメイド というか「家政婦」ですが
ここでは「メイベル」と呼びます -
12:09 - 12:10彼女はキッチンにいました
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12:11 - 12:12幼いフレッドは8歳でした
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12:12 - 12:14幼いフレッドがキッチンに行くと
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12:15 - 12:21いつもは笑顔を絶やさず
働き者で楽しげにしか見えなかったメイベルが -
12:21 - 12:23流し台に上半身を屈めて
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12:23 - 12:25泣いていました
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12:26 - 12:27慰めようのないほど
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12:28 - 12:30すすり泣いていたのです
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12:31 - 12:35幼いフレッドは彼女の元に行き
「メイベル 何かあったの?」と聞きました -
12:36 - 12:38メイベルは 振り向きざまに言いました
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12:38 - 12:43「私たちの主導者が殺されたのよ
マーチン・ルーサー・キング牧師が殺されたの -
12:43 - 12:46死んでしまったの 酷い人たちだわ」
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12:47 - 12:49幼いフレッドは言います
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12:49 - 12:52「大丈夫だよメイベル
きっと大丈夫だからね」 -
12:52 - 12:55メイベルはフレッドを見て言います
「いいえ 大丈夫じゃない -
12:55 - 12:57今言ったことを聞いていなかったの?
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12:57 - 13:00マーチン・ルーサー・キング牧師が
殺されたの」 -
13:01 - 13:03フレッドは
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13:03 - 13:04牧師の息子だったので
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13:06 - 13:08メイベルを見上げ こう言いました
-
13:08 - 13:13「でもねメイベル キリスト様は
僕たちの罪を背負って磔になり -
13:14 - 13:15それが良い結果をもたらしたよね
-
13:15 - 13:19今回のことも同じかもしれない
-
13:19 - 13:23キング牧師が亡くなったことも
良い結果をもたらすかもしれないよ」 -
13:24 - 13:26フレッドの語りでは
-
13:26 - 13:30それを聞いたメイベルは
手を口元に当て -
13:31 - 13:34フレッドに向かって屈み込み
ハグしてくれて -
13:35 - 13:38そのあと 冷蔵庫に手を伸ばし
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13:38 - 13:40ペプシを2本取り出し
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13:40 - 13:41フレッドに渡して
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13:41 - 13:44きょうだいと遊んでくるよう
促したとのことです -
13:45 - 13:47続いて フレッドは
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13:47 - 13:52「この話は 最も痛々しい人種間の軋轢が
起こっている時期においてなお -
13:52 - 13:552人の人が 人種の壁を超え一つになり
愛情と好意を通じて -
13:55 - 13:58人としての共通点を
見出すことができることを -
13:58 - 14:00証明するものとなった」と
締めくくっていました -
14:00 - 14:04私は言いました「フレッド先生
かなりデタラメな話ですね」 -
14:04 - 14:06(笑)
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14:07 - 14:08(拍手)
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14:08 - 14:11フレッドの反応は
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14:11 - 14:15「言っている事がわからないな
この通りの話だったんだよ」 -
14:15 - 14:17「ならお伺いしますが
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14:18 - 14:24これは1968年
ノースカロライナでの話ですよね -
14:24 - 14:27先生は8歳の子供だったわけですが
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14:27 - 14:29メイベルが住んでいた近所の
8歳の黒人の子供たちは -
14:29 - 14:31彼女を何と呼んだでしょう?
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14:31 - 14:32ファーストネームですか?
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14:33 - 14:35いいえ 『メイベルさん』か
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14:35 - 14:38『ジョンソンさん』か
『ジョンソン叔母さん』だったでしょう -
14:38 - 14:41ファーストネームで呼ぶような真似は
決してしなかったはずです -
14:41 - 14:44なぜなら それは
失礼極まりないことだったからです -
14:44 - 14:46それなのに あなたは
彼女が家に仕えていた間 -
14:46 - 14:47何の疑問もなく 毎日毎日
-
14:47 - 14:50ファーストネームで呼んでいましたよね」
-
14:50 - 14:53続けて「伺いますが
彼女をどれだけ知っていましたか -
14:53 - 14:55結婚していたのか 子供は
-
14:55 - 14:56どこの教会に通っていたのか
-
14:56 - 14:59好きなデザートは何かなど
どうですか?」 -
15:01 - 15:05フレッドはどれ一つ
答える事ができませんでした -
15:05 - 15:09「フレッド先生 この話の主人公は
メイベルではなく -
15:09 - 15:10あなた自身なんですよ」
-
15:11 - 15:14「先生にとっては
良い気持ちのする話かもしれませんが -
15:14 - 15:16メイベルは主人公ではないのです
-
15:16 - 15:18多分 現実に起きたのは
-
15:18 - 15:20おそらく メイベルは泣いていて
-
15:20 - 15:22普段はないことだったので
-
15:22 - 15:24ガードが甘くなっていたのでしょう
-
15:25 - 15:26そこへ あなたがキッチンに来て
-
15:26 - 15:30彼女が弱って ガードが甘くなった
瞬間を捉えた -
15:30 - 15:34あなたは 自分のことを
彼女の子供の1人のように思っていて -
15:34 - 15:39自分が 彼女の雇い主の子である
と言う立場を理解していなかった -
15:39 - 15:41そんな状況の中
彼女はあなたに対し声を荒げた -
15:41 - 15:43我に返った彼女はこう考えた
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15:43 - 15:45「私がこの子に対し声を荒げ
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15:45 - 15:47この子が父親か母親にそれを話したら
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15:47 - 15:50私は失業しかねない」
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15:51 - 15:53そして 彼女は正気を取り戻し
しまいにはー -
15:53 - 15:58慰めて欲しいのは自分の方なのに
代わりにあなたを慰めて -
15:58 - 15:59あなたを送り出したのです
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16:00 - 16:03おそらく 1人で静かに
故人を追悼したかったのでしょう」 -
16:04 - 16:05フレッドは言葉を失いました
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16:06 - 16:10空気を読めていなかったことを
実感したのです -
16:10 - 16:14わかりますか
ローザ・パークスも同じことをされたのです -
16:14 - 16:19なぜなら 足の疲れた年老いたお婆さんが
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16:19 - 16:221日働き通した後 痛む足腰を理由に
座席を立つのを拒否した話の方が -
16:23 - 16:25人種不平等に抵抗して
立つことを拒否した話より -
16:25 - 16:26ずっと受け入れられやすいからです
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16:27 - 16:30年老いたお婆さんは怖くないけれど
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16:30 - 16:32若く過激な黒人女性は
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16:32 - 16:34人から物を奪うような人でなくても
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16:34 - 16:36非常に恐れられる存在なのです
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16:36 - 16:38権力に立ち向かい
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16:38 - 16:40死をも恐れない
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16:40 - 16:42そんなタイプの人間は
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16:42 - 16:45私たちを居心地悪くさせるのです
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16:47 - 16:49皆さんはこう仰るかもしれない
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16:49 - 16:51「じゃあ私にどうしろと?
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16:51 - 16:54何をすればいいのかわからないよ」
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16:55 - 16:58私に言える事があるとすれば
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16:58 - 17:00その昔 ユダヤ人は白人と思われず
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17:00 - 17:02イタリア人も アイルランド人も
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17:02 - 17:04白人と見なされない
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17:04 - 17:06そんな時代が
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17:06 - 17:07わが国にはありました
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17:07 - 17:12アイルランド人 ユダヤ人 イタリア人が
白人と認められるまで 時を要しました -
17:13 - 17:14そうでしょう?
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17:14 - 17:16皆さんが「他の人種」だった時代
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17:16 - 17:19「外の」人々とされていた時代が
かつてあったのです -
17:22 - 17:23トニ・モリスンは言いました
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17:23 - 17:27「あなたの背を高く見せるために
私が跪かなければならないのなら -
17:27 - 17:28あなたにかなり問題がある」
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17:28 - 17:31「アメリカの白人至上主義は
とても深刻な問題です」と -
17:33 - 17:38正直なところ この国の人種関係が
今後良くなるか 私にはわかりません -
17:38 - 17:40でも もし良くなって行くとしたら
-
17:40 - 17:44このような課題に
真っ向から取り組まねばなりません -
17:45 - 17:47私の子供たちの将来がかかっています
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17:47 - 17:49子供たちの そのまた子供たちの
将来もかかっています -
17:50 - 17:52皆さんがお気づきかは わかりませんが
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17:52 - 17:56皆さんの子供たちと
そのまた子供たちの将来さえも -
17:56 - 17:57そこにかかっているのです
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17:58 - 17:59ありがとうございました
-
17:59 - 18:00(拍手)
- Title:
- ローザ・パークスの真実と私たちがアメリカ黒人の俗説に立ち向かうべき理由
- Speaker:
- デイビッド・イカード
- Description:
-
米国の学校で教えられているアメリカ黒人の歴史は、誤りだらけで、時代背景や、歴史上の人物についての豊かで深い描写に欠け、当たり障りのない内容にされてしまっていることが多いものです。
人種問題にまつわる真実をより無害で受け入れやすいものしてしまうことが、私たち皆にとっていかに有害か。ローザ・パークスの真実に詳しいデイビッド・イカード教授が、正確に歴史を伝えることが持つ力と、その重要性について力説します。 - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 18:13