ストレスが脳に与える影響 ― マデュミタ・ムルジア
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0:07 - 0:09心がざわついて眠れませんか
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0:09 - 0:10不機嫌でイライラしていますか
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0:10 - 0:12物忘れが多いですか
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0:12 - 0:15圧倒された感じや孤独感がありますか
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0:15 - 0:17心配いりません
誰もが経験することです -
0:17 - 0:19おそらくストレスが溜まっているのでしょう
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0:19 - 0:21ストレスは悪いものとは限りません
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0:21 - 0:24特にエネルギーや集中力が
グッと必要な場面では便利なものです -
0:24 - 0:27たとえば競技スポーツの最中や
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0:27 - 0:29人前で話さなければならない場面です
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0:29 - 0:30ただしストレスが長引き
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0:30 - 0:33明けても暮れても
ストレスにさらされていると -
0:33 - 0:37脳に変化が起きてきます
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0:37 - 0:38慢性ストレスは
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0:38 - 0:41たとえば過労や
家族との口論の渦中にいる状態ですが -
0:41 - 0:43その影響は脳の大きさや
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0:43 - 0:44構造や
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0:44 - 0:45機能の仕方から
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0:45 - 0:48遺伝子レベルにまで及びます
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0:48 - 0:50ストレスは まず
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0:50 - 0:54視床下部・下垂体・副腎皮質(HPA)系で
起きます -
0:54 - 0:56腎臓と脳の内分泌系で
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0:56 - 1:00一連のやり取りが行われ
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1:00 - 1:02これがストレスに対する身体の反応を
コントロールします -
1:02 - 1:05脳がストレスの多い状況を感知すると
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1:05 - 1:09HPA系はすぐに活性化し
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1:09 - 1:15コルチゾールというホルモンが分泌され
身体のとっさの動きに備えます -
1:15 - 1:18しかし長期間にわたって
コルチゾール値の高い状態が続くと -
1:18 - 1:21脳内が大混乱します
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1:21 - 1:24たとえば慢性ストレスは
扁桃体の活動レベルを高め -
1:24 - 1:28扁桃体での神経結合を増強します
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1:28 - 1:30扁桃体は脳内で
恐れを担当する部署です -
1:30 - 1:32コルチゾール値が高まると
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1:32 - 1:35海馬という―
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1:35 - 1:39学習や記憶や
ストレス制御に関わる脳の領域で -
1:39 - 1:41電気信号の働きが鈍くなります
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1:41 - 1:45海馬にはHPA系の働きを
抑制する役目もありますから -
1:45 - 1:47海馬の働きが弱まると
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1:47 - 1:50ストレスを制御する力も
弱まるというわけです -
1:50 - 1:51それだけでは ありません
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1:51 - 1:56コルチゾールは実際に脳を
萎縮させる可能性があります -
1:56 - 2:01過剰なコルチゾールは
ニューロン間のシナプス結合の減少や -
2:01 - 2:03前頭前野の萎縮を引き起こします
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2:03 - 2:07前頭前野とは脳の領域のうち
集中や -
2:07 - 2:08決断や
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2:08 - 2:09判断や
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2:09 - 2:12社会的交流を司るところです
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2:12 - 2:16また過剰なコルチゾールは
海馬で新しい脳細胞が作られるのを妨げます -
2:16 - 2:20つまり慢性ストレスによって
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2:20 - 2:21学習や記憶が困難になり
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2:21 - 2:24うつなどの
より深刻な精神疾患の土台を作り -
2:24 - 2:29ついにはアルツハイマー病を
招いてしまうかもしれません -
2:29 - 2:33ストレスの影響は脳のDNAにも
及ぶ可能性があります -
2:33 - 2:34ある実験では
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2:34 - 2:39生まれたてのマウスに対し
母親がどれだけ子育てするかによって -
2:39 - 2:44子が後々ストレスにどう反応するか
決まってくることが証明されました -
2:44 - 2:48母親に育てられた子の方が
ストレス耐性がありました -
2:48 - 2:52このタイプの子の脳では
コルチゾールの受容体が多いためです -
2:52 - 2:55受容体はコルチゾールを捕まえて
ストレス反応を弱めます -
2:55 - 2:58育児を放棄した母親の子は
反対の結果になりました -
2:58 - 3:02つまり生涯にわたって
ストレスを感じやすくなったのです -
3:02 - 3:05これは後成的な変化と考えられます
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3:05 - 3:08つまり こうした変化は
遺伝コードそのものには影響せず -
3:08 - 3:11遺伝子の発現に
影響を与えるということです -
3:11 - 3:14母親を入れ替えれば逆のことが起きます
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3:14 - 3:16驚くべき結果が出ています
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3:16 - 3:20ある1匹の母親マウスがもたらした
後成的な変化は -
3:20 - 3:24その後 何代にもわたって
子孫に受け継がれました -
3:24 - 3:28言い換えれば こうした作用の結果には
遺伝性があるということです -
3:28 - 3:30悪い話ばかりではありません
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3:30 - 3:35コルチゾールでストレスのたまった脳の状態を
好転させる方法はいろいろあります -
3:35 - 3:39最強の武器は運動と瞑想です
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3:39 - 3:40深く呼吸をしたり
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3:40 - 3:44周囲の物事に対する認識力や
集中力を高めたりするからです -
3:44 - 3:46運動も瞑想もストレスを軽減し
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3:46 - 3:50海馬の容量を増やしますから
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3:50 - 3:52結果的に記憶力を向上させます
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3:52 - 3:54ですから日々のプレッシャーに
負けないでください -
3:54 - 3:59ストレスに支配される前に
ストレスを支配してしまいましょう
- Title:
- ストレスが脳に与える影響 ― マデュミタ・ムルジア
- Speaker:
- Madhumita Murgia
- Description:
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ストレスは悪いこととは限りません。たとえば競技スポーツの最中や人前で話すというような、エネルギーや集中力を一気に必要とする場面で、ストレスは便利だったりします。ただしストレスがいつまでも続くと、それによって脳が変わってきてしまいます。マデュミタ・ムルジアが慢性ストレスによる脳への影響を紹介します。その影響は脳の大きさや構造、機能から遺伝子レベルにまで及びます。
講師:マデュミタ・ムルジア
アニメーション:アンドリュー・ジンベルマン
*このビデオの教材:http://ed.ted.com/lessons/how-stress-affects-your-brain-madhumita-murgia - Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:16
Emi Kamiya approved Japanese subtitles for How stress affects your brain | ||
Hiroko Kawano accepted Japanese subtitles for How stress affects your brain | ||
Hiroko Kawano declined Japanese subtitles for How stress affects your brain | ||
Hiroko Kawano edited Japanese subtitles for How stress affects your brain | ||
Hiroko Kawano edited Japanese subtitles for How stress affects your brain | ||
Hiroko Kawano edited Japanese subtitles for How stress affects your brain | ||
Emi Kamiya edited Japanese subtitles for How stress affects your brain | ||
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