家族の絆の物語 | タン・レイ | TEDxWomen
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0:14 - 0:16どうしたら10分で話すことができるでしょう
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0:16 - 0:19三代に渡る女性の絆の物語を?
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0:19 - 0:21その絆の驚くほどの力は
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0:21 - 0:264歳の女の子の命をしっかりと掴んで
放しませんでした -
0:26 - 0:31女の子が 妹や母や祖母と
小さなボートに身を寄せ合い -
0:31 - 0:345昼夜をかけて
南シナ海を越えたのは -
0:34 - 0:3730年以上も昔のことでした
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0:37 - 0:39その絆は女の子の命を
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0:39 - 0:41しっかりと掴んで 決して放しませんでした
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0:42 - 0:44その女の子が今ではサンフランシスコに住み
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0:44 - 0:47今日皆さんの前で話しているのです
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0:47 - 0:50この物語は未完の物語です
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0:50 - 0:53今も組み立て途中のジグソーパズルです
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0:54 - 0:57そのピースのいくつかをご紹介していきます
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0:57 - 0:59まず最初のピースです
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0:59 - 1:03生涯の作品を燃やしている男の姿を想像して下さい
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1:03 - 1:07詩人で 劇作家だった
その男の人生は -
1:07 - 1:12全て祖国の統一と自由という
唯一の希望に支えられていました -
1:13 - 1:16共産党がサイゴンに入城したときの様子を想像してください
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1:16 - 1:20自分の人生の全てが無駄だったという
現実に直面したのです -
1:20 - 1:23長年にわたり友だと思っていた「言葉」に傷つけられ
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1:24 - 1:26沈黙の中に閉じこもり
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1:26 - 1:29歴史に打ち負かされ
亡くなりました -
1:29 - 1:32その男が私の祖父です
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1:33 - 1:36生きている祖父に接したことはありませんが
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1:37 - 1:40人生には単なる記憶以上の意味があります
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1:41 - 1:44祖母は 祖父の人生を
私が決して忘れることのないようにしました -
1:44 - 1:47私の務めは祖父の人生を無駄にしないことでした
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1:47 - 1:49私にとっての教訓は
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1:49 - 1:51歴史が押しつぶそうとしても
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1:51 - 1:54私たちは生き延びたということ
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1:54 - 1:56次のパズルのピースは
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1:56 - 2:00明け方の早い時間に
静かに海に出て行くボートです -
2:01 - 2:04母のマイは18歳のときに父を亡くし
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2:05 - 2:07そのときすでに決められた相手と結婚して
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2:07 - 2:10ふたりの小さな娘を授かっていました
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2:10 - 2:13母の使命は煎じ詰めれば一つでした
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2:13 - 2:15家族とともに脱出して
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2:15 - 2:17オーストラリアで新しい生活を築くことです
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2:18 - 2:21それがうまく行かないなどとは
彼女は夢にも考えませんでした -
2:22 - 2:25小説よりも壮絶な激動の4年の後に
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2:25 - 2:29漁船を装ったボートは
ひっそりと海に滑り出しました -
2:30 - 2:32どんなに危険なことか大人達は知っていました
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2:33 - 2:37何より恐ろしかったのは
海賊とレイプと死でした -
2:37 - 2:39乗船したほとんどの大人たちと同様に
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2:39 - 2:42母は毒の小瓶を携行していました
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2:43 - 2:45捕われるようなことがあったら
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2:45 - 2:49まず私と妹が そして母と祖母が毒薬を飲む手筈でした
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2:51 - 2:54私の最初の記憶はボートの中です
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2:54 - 2:58エンジンの単調な音と
波にぶつかる舳先や -
2:58 - 3:01巨大で何も見えない水平線を覚えています
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3:01 - 3:04何度も海賊に出くわすたびに
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3:04 - 3:07船の男達のはったりで切り抜けたことは
覚えていません -
3:08 - 3:12エンジンが止まってしまい
6時間も始動しなかったことも覚えていません -
3:13 - 3:17でもマレーシア沿岸の油田の灯りは
よく覚えています -
3:17 - 3:20旅の終わりに若い男の人が倒れて亡くなりました
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3:20 - 3:23かわいそうな旅の終わり方でした
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3:23 - 3:26油田の人にもらったリンゴを
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3:26 - 3:28最初に口にしたときの味は忘れません
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3:28 - 3:31リンゴの味があんな風に感じられたことは
二度とありません -
3:33 - 3:35難民キャンプで3ヶ月過ごした後
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3:35 - 3:37私たちはメルボルンに到着しました
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3:37 - 3:39パズルの次のピースは
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3:39 - 3:42三代の女性が4人で
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3:42 - 3:45築き始めた新しい生活です
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3:45 - 3:47私たちはフッツクレーに住みました
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3:48 - 3:50労働者の住むような郊外の町で
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3:50 - 3:52移民が多く集まっていました
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3:52 - 3:54その存在すら知らなかった
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3:54 - 3:56中流の暮らす落ち着いた郊外とは異質で
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3:56 - 3:59何であれ保証されることは考られない地域でした
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3:59 - 4:02店ごとにドアを開くと異国の香りが漂い
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4:02 - 4:05人々はカタコトの英語で
やりとりします -
4:05 - 4:08ある一点だけが皆に共通していました
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4:08 - 4:11再出発の最中なのです
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4:11 - 4:13母は農場で働きました
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4:13 - 4:15それから車の組み立てラインで
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4:15 - 4:18週に六日の二交代勤務で働きました
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4:18 - 4:20母は英語を勉強する時間を作り出し
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4:20 - 4:22IT の資格も取得しました
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4:23 - 4:25私たちは貧しかったので
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4:25 - 4:27お金の使い道は全て決まっていました
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4:27 - 4:29英語と数学の課外講座の費用だけは
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4:29 - 4:32他の何を諦めても
確保されていました -
4:33 - 4:35諦めたのはたいてい新しい服だったので
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4:35 - 4:38いつも古着を着ていました
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4:38 - 4:40学校に行くときは靴下を二重にして履きます
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4:40 - 4:42穴が見えなくなるように
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4:43 - 4:45制服はくるぶしまで届く長さでした
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4:45 - 4:486年間持たせなければならなかったからです
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4:48 - 4:52時には 「細目」という
差別的な言葉を投げつけられたり -
4:52 - 4:56「アジア人は帰れ」という
落書きも目にしました -
4:57 - 4:59「どこに帰れって言うの?」
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4:59 - 5:01心の奥で何かが固まるのを感じました
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5:01 - 5:04私は心の中で静かに誓いました
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5:04 - 5:07「相手になんかしないから」と
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5:08 - 5:10母と妹と私は
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5:10 - 5:12同じベッドで寝ていました
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5:12 - 5:15母は毎晩疲れ切っていましたが
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5:15 - 5:17みんなで交互に一日の話をしたり
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5:17 - 5:20祖母が家の中を動き回る音に
耳を澄ませたりしました -
5:21 - 5:25母はいつも
ボートの悪夢に悩まされていました -
5:25 - 5:28私の役目は起きていて母が悪夢に襲われたら
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5:28 - 5:31起こしてあげることでした
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5:32 - 5:34母はコンピュータの店を開き
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5:34 - 5:37その後 美容師になる勉強をして
美容室も開きました -
5:37 - 5:39お客の女性たちから
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5:39 - 5:41変われない男たちが 腹ばかり立てて
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5:41 - 5:44融通が利かないという話や
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5:44 - 5:47子どもたちが二つの世界の板挟みだという話を聞きました
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5:47 - 5:49助成金や支援者を募って
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5:49 - 5:52地域センターが設立されました
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5:52 - 5:54私は並行する二つの世界の住人でした
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5:54 - 5:57一つの世界では アジア系の学生の伝統に沿って
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5:57 - 6:00自分にとてつもなく高い課題を課していました
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6:01 - 6:03別の世界では 不安定な生活の中で
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6:03 - 6:08暴力と薬物中毒と孤独に怯えて
悲惨に暮らす仲間と繋がっていました -
6:09 - 6:11そんな仲間の多くを数年かけて救い出し
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6:11 - 6:14その功績によって 法学部の最終学年のときに
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6:14 - 6:16オーストリア青年賞に選出されました
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6:16 - 6:20こうして私はジグソーパズルの一箇所から
別な箇所へと放り出されましたが -
6:20 - 6:23ピタリとは嵌りませんでした
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6:23 - 6:25フッツクレーで無名だったタン・レイは
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6:25 - 6:28今や難民にして活動家のタン・レイとなり
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6:28 - 6:31あちらこちらから依頼を受けて
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6:31 - 6:36聞いたこともなかったホールや
夢にも見ないような豪邸でスピーチしました -
6:36 - 6:39私は礼儀作法を知りませんでした
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6:39 - 6:41テーブルマナーも知りませんでした
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6:41 - 6:44ワインについて何を語ればよいか知りませんでした
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6:44 - 6:47何についてであれ
どう話すべきか知りませんでした -
6:48 - 6:52日常の居心地よさに逃げ戻りたいと願いました
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6:52 - 6:54誰かの話題に上ることもなく
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6:54 - 6:57祖母と母と娘二人が郊外で
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6:57 - 7:00二十年近く暮らしてきた日々に帰りたかったのです
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7:00 - 7:03みんなでお互いに
その日のできごとを話したら -
7:03 - 7:073人一緒に同じベッドで眠る日々です
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7:09 - 7:12母にもう続けられないと訴えました
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7:12 - 7:18その年頃には皆であのボートに乗ったということを
母は私に思いださせました -
7:18 - 7:21ノーという選択肢はないのです
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7:21 - 7:23「やりなさい」と母は言いました
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7:23 - 7:25「ただ ありのままの自分でいなさい」
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7:25 - 7:29そこで私は若者の失業と教育について語り
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7:29 - 7:32公民権もなく見過ごされた人々の声を代弁しました
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7:32 - 7:34私がありのままの話をすると
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7:34 - 7:37講演の依頼はますます増えました
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7:38 - 7:40あらゆる地位の人々と出会いました
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7:40 - 7:43多くの人たちは自分の好きなことをやって
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7:43 - 7:45可能性の限界まで追求していました
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7:45 - 7:48法律の学位を取得したものの
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7:48 - 7:51それを仕事にする気持ちが無くなりました
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7:51 - 7:54さらに別のピースが必要になったのです
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7:55 - 7:57また同時に気づいたことがありました
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7:57 - 8:00よそ者でも別にいいのだと
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8:00 - 8:01最近やってきたばかりの
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8:01 - 8:03新参者であっても
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8:03 - 8:05全く問題なく それどころか
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8:05 - 8:07それは感謝すべきことでした
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8:07 - 8:10あのボートからの贈り物だったのかもしれません
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8:10 - 8:14なぜなら内輪の人間だと
視野が狭まりやすく -
8:14 - 8:18また容易に
固定観念に縛られてしまうのです -
8:20 - 8:23私はすでに安全地帯の外に飛び出していて
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8:23 - 8:25世界が崩壊することだって 知っています
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8:25 - 8:28崩壊してもみなさんが恐れるようなことはありません
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8:28 - 8:30それまで許されていなかった可能性を
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8:30 - 8:32徹底的に追求できるようになるのです
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8:32 - 8:34そこにはエネルギーがあり
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8:34 - 8:36へこたれない楽観主義があり
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8:36 - 8:39謙虚さと大胆さが奇妙に混ざり合っています
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8:39 - 8:41そこで私は自分の直感に従いました
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8:41 - 8:43自分の周りに小さなチームを作りました
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8:43 - 8:45「それは無理だ」と言われると
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8:45 - 8:48チャレンジせずにはいられないメンバーを
集めたチームです -
8:48 - 8:50一年間は一文なしでしたが
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8:50 - 8:53毎日夜には大鍋にスープを作り
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8:53 - 8:54みんなで分け合いました
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8:55 - 8:57毎晩遅くまで仕事を続けました
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8:58 - 9:01アイデアの大半はとんでもないものでしたが
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9:01 - 9:04優れたアイデアも幾つかあって
大きな展開をもたらしました -
9:05 - 9:07一度アメリカを訪れただけで
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9:07 - 9:09移住する決心をしました
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9:09 - 9:11また直感に従ったのです
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9:12 - 9:143ヶ月後には引越を済ませ
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9:14 - 9:16まだまだ挑戦は続いていきます
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9:17 - 9:19私の話の最後に
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9:19 - 9:21祖母の話をさせて下さい
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9:22 - 9:23祖母が育った時代には
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9:23 - 9:26儒教が社会の規範でした
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9:26 - 9:29地元では上級官僚が一番偉く
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9:29 - 9:32暮らしは何世紀も変わらないものでした
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9:32 - 9:35祖母は生まれてすぐに父を亡くし
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9:36 - 9:38母親一人の手で育てられました
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9:39 - 9:4217の時には上級官僚の第二婦人になりましたが
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9:42 - 9:44姑は彼女に暴力をふるいました
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9:45 - 9:47夫はまったく助けてくれなかったので
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9:47 - 9:49祖母は裁判沙汰にして
夫を法廷に引きずり出し -
9:49 - 9:52ちょっとした騒動になりました
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9:52 - 9:55彼女が勝訴した時には さらに大きな騒動になりました
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9:55 - 9:57(笑)
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9:57 - 9:59(拍手)
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10:00 - 10:03「それは無理だ」というのが間違いなことを示したのです
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10:06 - 10:09私がシドニーのホテルでシャワーを浴びていたときに
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10:09 - 10:131000キロ離れたメルボルンで
祖母は亡くなりました -
10:14 - 10:18シャワーカーテンごしに
祖母が立っているのが見えたので -
10:18 - 10:21お別れにきたのだと気づきました
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10:21 - 10:24間もなく母から電話がありました
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10:24 - 10:26数日後に
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10:26 - 10:28フッツクレーの仏教のお寺に
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10:28 - 10:30皆で集まって棺の周りに座って
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10:30 - 10:32祖母の思い出を語り合って
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10:32 - 10:35祖母はずっと皆と一緒にいるのだと確かめました
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10:35 - 10:38真夜中に僧侶が来て
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10:38 - 10:40棺を閉じなければならないと言いました
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10:40 - 10:44母はみんなに祖母の手に触ってごらんと言い
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10:44 - 10:45僧侶に尋ねました
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10:45 - 10:48「なぜこんなに手が温かいんでしょう
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10:48 - 10:51体はこんなに冷たいというのに」
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10:51 - 10:54「今朝からずっと手を握っておられたからでしょう
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10:54 - 10:58お名残惜しいのは分かりますが」と僧侶は答えました
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10:59 - 11:02私の家族の中に力があるとすれば
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11:02 - 11:04それは女たちの中を流れています
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11:04 - 11:07私たちが何者で人生にどう左右されてきたかを踏まえて
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11:07 - 11:08今わかることがあります
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11:08 - 11:11私たちの人生に関わった男たちの中には
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11:11 - 11:13私たちを妨げようとした者もいました
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11:13 - 11:16私たちは簡単に敗北しても不思議ではありませんでした
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11:16 - 11:18今は 自分の子どもを欲しいと思い
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11:18 - 11:20あのボートのことを考えます
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11:21 - 11:24自らあんなボートに乗りたいと願う人はいないでしょう
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11:24 - 11:25一方で私は
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11:25 - 11:29安心や権利という恩恵の上に
あぐらをかくことを恐れています -
11:29 - 11:34何が得られる保証もない
広大な水平線に向けて -
11:35 - 11:38乱れることのない一定のエンジンの音に包まれながら
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11:38 - 11:39波間を勇敢に切り進む人生を
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11:39 - 11:42子どもたちに与えて良いのでしょうか?
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11:42 - 11:44わかりません
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11:44 - 11:46でも私がそれを与えても 子どもたちが
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11:46 - 11:48無事やりとげられるようなら
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11:48 - 11:50そうしたいと思います
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11:51 - 11:54(拍手)
- Title:
- 家族の絆の物語 | タン・レイ | TEDxWomen
- Description:
-
2010年に TED Global のステージで新しい圧倒的なインターフェースを披露した技術者タン・レイ。今回の TEDxWomen では極めて個人的な話をします。彼女の一家が、母と祖母と妹とでベトナムを脱出して新たな生活を築く物語です。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDxTalks
- Duration:
- 11:57
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for TEDxWomen -- Tan Le | ||
Yasushi Aoki approved Japanese subtitles for TEDxWomen -- Tan Le | ||
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Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for TEDxWomen -- Tan Le | ||
Yasushi Aoki declined Japanese subtitles for TEDxWomen -- Tan Le | ||
Yasushi Aoki edited Japanese subtitles for TEDxWomen -- Tan Le | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for TEDxWomen -- Tan Le | ||
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