地球の気候は数学的カオスに向かっているの?― ビクトール・J・ドネー
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0:07 - 0:11私たちの多くにとって
2度の温度変化はわずかなものです -
0:11 - 0:14窓を少し開ける必要すらないかもしれません
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0:14 - 0:19しかし 科学者達は
大気中の二酸化炭素濃度が上昇し -
0:19 - 0:22気温が2度上昇しただけでも
世界に壊滅的な打撃をもたらすと -
0:22 - 0:26警鐘を鳴らしています
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0:26 - 0:30どうしてたった1つの要素の
小さくて測定可能な変化が -
0:30 - 0:35他の多くの要素に対する
著しく予測不能な変化を起こすのでしょうか -
0:35 - 0:38数学的な転換点の概念に
その答えは隠されており -
0:38 - 0:42身近な遊びであるビリヤードによって
理解することができます -
0:42 - 0:44ビリヤードの動きの基本法則とは
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0:44 - 0:47球は壁に当たるまで直進し
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0:47 - 0:51入射角と同じ角度で
跳ね返るというものです -
0:51 - 0:54単純化のために
摩擦がないと仮定すると -
0:54 - 0:57球は永遠に動き続けます
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0:57 - 0:59さらに単純化し
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0:59 - 1:04完全に円形な台での
たった1つの球の動きを見てみましょう -
1:04 - 1:07球が突かれ 法則に従って動き始めると
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1:07 - 1:11きれいな星のような模様を描きます
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1:11 - 1:13別の場所においた球で始めたり
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1:13 - 1:16異なる角度で突いたりすると
模様は多少変化しますが -
1:16 - 1:20ほとんど同じ形になります
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1:20 - 1:23何回かテストして
簡単な数学モデルを用いれば -
1:23 - 1:26私たちは 初期前提だけに基いて
球が動き始める前に -
1:26 - 1:29軌道を予測することができます
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1:29 - 1:31しかし ここにわずかな変化-
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1:31 - 1:35台を少し左右に引っ張って
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1:35 - 1:392つの短い直線部分を上下に加えたら
どうなるでしょうか? -
1:39 - 1:42球が平らな面で跳ね返り
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1:42 - 1:45台全体を動き始めることが分かります
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1:45 - 1:48球はビリヤードの動きの法則に
依然として従っていますが -
1:48 - 1:53その結果が描く軌道は
模様としては認識できなくなります -
1:53 - 1:55システムの振舞いを決める
制約条件に -
1:55 - 1:57ほんのわずかな変更を加えるだけで
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1:57 - 1:59ビリヤードの動きは
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1:59 - 2:02安定的で予想できるものから
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2:02 - 2:04とても不安定で
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2:04 - 2:08数学者達が「カオス的運動」と
呼ぶものに変わったのです -
2:08 - 2:12台に直線の辺を加えることが
転換点になり -
2:12 - 2:16システムの働きを
規則的なものから -
2:16 - 2:20カオス的な別のものに変えます
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2:20 - 2:24では この単純な例は
ずっと複雑な地球の気候に関して -
2:24 - 2:27どのような意味をもたらすのでしょうか?
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2:27 - 2:31台の形は 二酸化炭素の量や
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2:31 - 2:33地球の平均気温と考えられます
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2:33 - 2:35球の動きや気候の振舞いなど
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2:35 - 2:39システムの結果に影響を与える
制約条件です -
2:39 - 2:41過去1万年間の間
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2:41 - 2:45大気中の二酸化炭素濃度は
270ppmでほぼ一定でした -
2:45 - 2:51気候の変化は比較的
規則的かつ自己安定的で -
2:51 - 2:54人類の生活にとっても
心地のよいのもでした -
2:54 - 2:57しかし二酸化炭素濃度は現在400ppmで
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2:57 - 3:01今後100年間で
500から800ppmまで -
3:01 - 3:04上昇すると予想されています
その結果 私たちは転換点に達し -
3:04 - 3:08地球の平均気温のわずかな変化が
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3:08 - 3:11テーブルの形を変えるのと同じように
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3:11 - 3:14気候に危険な変化を起こさせるかもしれません
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3:14 - 3:16強く激しい気象事象を伴い
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3:16 - 3:22予測が難しく 何よりも
人類の生活は不快なものになります -
3:22 - 3:25数学者が詳細に研究している
この仮想的モデルは -
3:25 - 3:28実際の状況とは異なるかもしれませんが
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3:28 - 3:31現実世界のもっと難しい問題を
理解するための -
3:31 - 3:36考え方の枠組みを与えてくれます
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3:36 - 3:39このケースでは
制約条件における小さな変化が -
3:39 - 3:42システム全体に大きな影響を
与えるということを理解すると -
3:42 - 3:46今すぐ五感で感じることが難しい
将来の危険の予想についても -
3:46 - 3:50もっと重大なことと考えるように
なるでしょう -
3:50 - 3:55実際に結果が見えたときには
もう遅すぎるかもしれないからです
- Title:
- 地球の気候は数学的カオスに向かっているの?― ビクトール・J・ドネー
- Description:
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科学者達は、大気中の二酸化炭素濃度の上昇がたった2度であっても世界に壊滅的な影響を与える可能性があると警鐘を鳴らしています。しかし、たった1つの要素の小さく測定可能な変化があらゆるものに予想もつかない変化をもたらすのでしょうか?ビクトール・J・ドネーは、ビリヤードを使って転換点の概念とカオス的運動、及び気候変化に対する意味合いを説明します。
講師: ビクトール・J・ドネー
アニメーション: Karrot Animation*この講義のビデオ: http://ed.ted.com/lessons/is-our-climate-headed-for-mathematical-chaos-victor-j-donnay
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:11
Natsuhiko Mizutani approved Japanese subtitles for Is our climate headed for mathematical chaos? - Victor J. Donnay | ||
Natsuhiko Mizutani edited Japanese subtitles for Is our climate headed for mathematical chaos? - Victor J. Donnay | ||
Tomoyuki Suzuki accepted Japanese subtitles for Is our climate headed for mathematical chaos? - Victor J. Donnay | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Is our climate headed for mathematical chaos? - Victor J. Donnay | ||
Tomoyuki Suzuki edited Japanese subtitles for Is our climate headed for mathematical chaos? - Victor J. Donnay | ||
Takamitsu Hirono edited Japanese subtitles for Is our climate headed for mathematical chaos? - Victor J. Donnay | ||
Takamitsu Hirono edited Japanese subtitles for Is our climate headed for mathematical chaos? - Victor J. Donnay | ||
Takamitsu Hirono edited Japanese subtitles for Is our climate headed for mathematical chaos? - Victor J. Donnay |