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オプラ・ウィンフリーによる2008年スタンフォード大学卒業式でのスピーチ(日本語字幕)

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    このプログラムはスタンフォード大学により
    提供されています。
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    当大学のウェブサイトwww.stanford.eduを
    どうぞご覧ください。
  • 0:16 - 0:17
    こんにちは
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    ああ。。。皆さんありがとう
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    ’08年!
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    ヘネシー学長、職員の皆様、ご家族の皆様、
    そして卒業生の皆さん、ありがとう。
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    この素晴らしい日をあなた方と共に過ごせる事に
    感謝します。
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    まず、皆さんに一つ秘密を明かします。
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    ’08年度スタンフォード卒業生の一人、
    カービー・バンパスは、
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    実は私のゴッド・ドーターです。
    (訳注:宗教上、娘同様という事です)
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    ですから、ヘネシー学長から卒業式のスピーチを
    頼まれた時、とても嬉しかったのです。
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    私がキャンパスを訪れる事が許されたのは、
    カービーが入学してから、これが初めてだからです。
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    カービーは、とても頭のいい女の子だから。
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    彼女は「誰と知り合いか」に関係なく、自分で
    交友関係を築きたいと言っていました。
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    だから、彼女が誰かと初めて会う時は、
    彼女と私の関係は秘密にしているんです。
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    彼女が母親と一緒にスタンフォード大学を
    新入生として初めて訪れた時
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    到着したら皆さんが歓迎してくれたそうですが
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    誰かがカービーの所に来て、
    「あっ!ゲイル・キングだ!」と言ったそうです。
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    ゲイル・キングが私の親友だという事を、
    たくさんの人が知っているからです。
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    だから、誰かがカービーの所に来て、
    「この人、ゲイル・キング?」と聞いたので、
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    カービーは「うん。私の母です。」と答えました。
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    そうしたら、「と、言う事は、あなたは
    オプラ・ウィンフリーと知り合い?」と言われて
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    カービーは「それとなく」と言ったんだそうです。
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    私は「それとなく?あなたは私を『それとなく』しか
    知らないの?」って言いました。
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    私、証拠写真を持っているんです。
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    四足で、カービーが私とお馬さんごっこをしている
    写真、皆さんにメールで送れます。
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    だから、私は「それとなく」以上に
    カービー・バンパスの事をよく知っています。
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    だから、私はここに来れて本当に嬉しいのです。
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    四年が経ち、やっと彼女の部屋を
    見る事が出来るからです。
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    他に行きたい場所などありません。
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    カービーの事を本当に誇りに思っています。
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    彼女は今日二つの学位を取得して卒業します。
    一つが人類生物学、もう一つが心理学です。
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    カービーケーキ、愛しているよ!
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    それ位、私は彼女をよく知っているんです。
    彼女を「ケーキ」と呼べるんです。
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    それから、在学中彼女を支えたご両親、
    そして彼女の兄弟のウィルを誇りに思います。
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    彼女がスタンフォード大学から卒業することと私は
    実際には無関係だったのですが
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    ここ二週間の間、誰かに
    「あなたは何をやっているの?」と聞かれる度に
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    私は「スタンフォード大学へ
    行く準備をしているのよ」と言ったんです。
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    「スタンフォード」って言うのが嬉しくて。
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    本当の事を言うと、私自身は大学の学位を
    取得できないはずだったんです。
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    スタンフォード大学の学生ではなかったから。
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    私はテネシー州立大学へ行ったんです。
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    しかし卒業証書はもらえない予定でした。
    1975年に卒業する予定だったのですが、
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    一つ単位が足らなかったんです。
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    一つ単位が足らなかったんです。
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    それで、私は「もういいや、忘れよう」
    と思いました。
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    どうせ、同級生と同時に卒業は出来なかったからです。
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    当時、既に私がテレビに出ていたからです。
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    私は19歳、大学二年生の頃から
    テレビに出演していたんです。
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    もちろん、夜10時のニュースに出演して
    夜11時の門限があるアンカーなんて私だけでした。
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    真面目な話、私の父は「ニュースは10時半には
    終わるだろう。11時には帰宅しなさい」と言いました。
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    でも、私はそれでも良かったんです。
    収入があり、自分の人生を歩んでいましたから。
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    だから、「大学はもういい。」と考えました。
    足らなかったのは一単位だけでした。
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    しかし、その後何年もの間、卒業しなかった私に
    父はいつもこう言ったのです。
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    「オプラ・ゲイル、学位なしでお前はどうするのか」と。
    ゲイルは私のミドル・ネームです。
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    私は「でも、お父さん!私は自分のテレビ番組を
    持っているのよ」と言うんですが
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    父は「それでも、学位なしでお前がどうするのか
    分からないね」と言うんです。
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    それで私は、「でもお父さん、私は今トークショーの
    ホストをやっているのよ。」と言うのですが
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    父は「学位なしで、お前がどうやって次の仕事を
    見つけるのか分からないね」と言うんです。
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    だから、1987年にテネシー州立大学から
    卒業式でのスピーチを頼まれた時
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    その頃には、私は自分の番組を持っていて、
    全国ネットで放送されていて
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    映画も作ったし、オスカー賞の候補にもなったし、
    ハーポという自分の会社も設立したのですが
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    私はこう言ったんです。「もう一単位取るまで
    スピーチをする訳にはいきません。
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    父が未だに『学位なしではお前はどうにもならん』
    と言っているからです。」
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    だから、私はクラスを取り、卒論を提出し、
    学位を取得する事ができました。
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    父は、私をとても誇りに思ってくれました。
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    そして、私は分かっているんです。
    もし何か悪い事が起こっても
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    あの一単位が私を救ってくれると。
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    でも、父がなぜ卒業証書にこだわったか、
    私は分かっているんです。
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    B.B.キングさんが言ったように、
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    「学びの素晴らしさは、学んだ知識を
    誰もあなたから奪う事が出来ないという事」だからです。
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    そして私が今日皆さんにお話ししたい事は、
    広い意味での「学び」についてです。
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    なぜなら、皆さんの教育は
    ここで終わる訳ではないからです。
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    いろんな意味で、皆さんの教育は
    始まったばかりなのです。
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    この世界は、皆さんに多くのレッスンを教えます。
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    私はこの世界、この地球を学校のようだと、
    そして人生は教室のようだと考えています。
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    そしてこの地球という学校では時々
    レッスンが回り道や障害の姿をして現れるのです。
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    時には大きな危機として現れる事もあります。
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    そして前に進む為の秘訣として私が学んだのは
    それらのレッスンを受け入れること。
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    宇宙そのもの、壮大な宇宙からのレッスンです。
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    それは、己の向上や自分を成長させるものに対して
    意欲を持ちオープンに人生を歩むことを意味します。
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    なぜなら、人間として成長する事が
    私達が存在する理由だからです。
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    より自分らしくなる事、より高いレベルの理解や
    思いやり、成長へと常に進むこと。
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    私が言われて一番嬉しかった
    ほめ言葉の一つを思い出します。
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    私がシカゴで仕事に就いたばかりの頃
    インタビューで知り合ったレポーターに
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    何年も後に再会した時に言われたんです。
    彼女はこう言いました。
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    「知ってる?あなた、本当は変わってないのよ。
    ただ、よりあなたらしくなっただけなの。」
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    私達みんながやろうとしているのは、実は
    そういう事なんです。もっと自分らしくなること。
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    そして私は、あなたが取る行動や経験の一つ一つに
    レッスンが含まれていると考えています。
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    レッスンを学ぶ事であなたは前進して行くのです。
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    そうやってあなたは精神を豊かにしていくのです。
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    心の中の英知の方が金銭的な豊かさよりも
    大切であることを私は知っています。
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    その英知を使えば使うほど、
    あなたは多くを得るのです。
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    ですから、今日、私は皆さんと幾つかの
    レッスンをしたいのです。三つのレッスンです。
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    私の今までの人生で学んだレッスンです。
    皆さん、ありがたいと思いませんか?
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    誰かが「いくつかレッスンをします」と言って
    10レッスンあったりすると嫌ですよね?
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    皆さんも「ちょっと、これは私達の
    卒業式なのよ」って思うでしょう?
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    「あなたが主役じゃないのよ」って。
    だから、三つだけにします。
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    私の人生に一番大きな影響を与えた三つのレッスンは、
    感情、失敗、そして幸せを見つける事に関してです。
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    私が大学を退学して一年後、バルティモア市で6時の
    ニュースの共同アンカーを務める機会を頂きました。
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    当時メディアにおける目標について私が考えていたのは
    より大きな市場へ移動する事だったからです。
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    バルティモア市は、ナッシュビル市よりも
    ずっと大きな市場でした。
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    だから、22歳で6時のニュースの共同アンカーを
    務めるのは、私にとってとても大きな出来事だったんです。
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    当時、まるで世界で一番すごい
    出来事であるかのように感じました。
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    私はとても誇りに感じました。やっと、バーバラ・
    ウォルターさんの様になれるチャンスが来たと。
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    私は、テレビの仕事を始めた頃から
    彼女のようになりたいと思っていたからです。
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    私は22歳で、年間22,000ドル稼いでいました。
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    そこで私は親友のゲイルに出会ったんです。
    彼女は同じテレビ局でインターンをしていました。
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    友達になってから、私達はこう話したんです。
    「信じられない!あなたはまだ22歳なのに
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    年間22,000ドル稼いでいるなんて。」
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    「40歳になった時、40,000ドル
    稼いでいる姿を想像してみて!」
  • 9:22 - 9:25
    私が40歳になった時、その話が現実にならなくて
    本当に良かったと思いました。
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    そうやって22歳で22,000ドル稼いでいた
    私ですが、なんとなく違和感を感じたんです。
  • 9:36 - 9:37
    違和感を感じたんです。
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    ヘネシー学長がおっしゃったように、最初の兆しは
    会社が私の名前を変えようとした時でした。
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    ニュース・ディレクターが言ったんです。
    「誰も、オプラなんて覚えない。」
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    「だから、君の名前を変えたい。人が覚えやすくて
    気に入ってくれそうな名前を考えたんだ。」
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    「親しみやすい名前だ。スージーだよ。」
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    こんにちは、スージー。とてもフレンドリーですね。
    スージーに怒ったりできないですよね。
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    スージーを覚えていてください。
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    しかし、私の名前はスージーでは
    なかったですし
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    子供のころ、私は自分の名前が
    あまり好きではなかったんですが
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    なぜって、名前付きのお弁当箱や車のプレートの札には
    オプラと言う名前はなかったからです。
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    だから、自分の名前が好きではなかったのですが、
    いざ名前を変えて欲しいと言われると
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    「でも、これが私の名前だし、第一、
    私がスージーに見える?」って思ったんです。
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    だから、「いや、違う気がする。」と考えたんです。
    「私の名前は変えない。人が覚えてくれなくてもいい。」
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    そうしたら、今度は会社から、
    私の見た目が気に入らないと言われたんです。
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    当時は1976年、上司が部下を呼んで
    「君の見た目が気に入らない」と言えた時代です。
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    今なら訴訟問題になりますが、当時会社側は
    「君の見た目が気に入らない」と言えたんです。
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    後ろの座席の方は見えないかも知れませんが
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    私の見た目はバーバラ・ウォルターさんとは
    似ても似つかないものです。
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    だから、私はサロンに送られて
    パーマを掛けられたのですが
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    数日後、髪の毛が全部抜けてしまい、
    頭を剃る事になりました。
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    そしたら、私の見た目が
    更に気に入らなくなったようです。
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    黒人で、頭がハゲで、テレビに出ていたのですから。
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    あまり綺麗な絵ではありません。
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    しかし、ハゲでいる事よりもさらに嫌だったのは
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    日々の業務の一貫として人の不幸を報道する為に
    現場へ送られる事が本当に嫌だったのです。
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    観察する事だけを期待されていると分かっていても
    私の本能が「助けを差し伸べるべきだ」と言うからです。
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    だから、ヘネシー学長がおっしゃったように、
    私は火事を報道した後戻って行って
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    被災者に毛布を渡したりしたんです。
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    そしてその日に報道した多くの事件を思うと
    夜眠れなくなるのです。
  • 11:51 - 12:00
    私はバーバラさんのように優雅に座って
    バーバラさんのように話そうとしました。
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    それで、考えたんです。
    「私は間抜けなバーバラにはなれるけど、
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    どうやったら自分らしくなれるか考えたら、
    なかなか良いオプラになれるんじゃないか」と。
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    私はバーバラさんのように
    エレガントに話そうとしていたんです。
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    時々、私は原稿を読まずに話しました。
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    私の中の何かが、
    「自然にするべきだ」と言ったからです。
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    だから、私はテレビでニュースを提供している最中に
    ニュースを入手したかったんです。
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    原稿を読まないで話すものだから、時々、
    「高速道路40号で6名が衝突?
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    それは大変ですね」などとコメントしました。
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    自然にしたかったから、時々原稿を読まないで
    知らない単語に出くわして、発音を間違えたんです。
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    ある日、原稿を読んでいたらカナダを
    カナーダと呼んだ事もありました。
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    そんな事があったんです。
    放送中、自分で笑ってしまいました。
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    そして、私は「バーバラさんの真似は
    上手く行ってないな」と感じたんです。
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    自分らしくあろうと思いました。
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    でも同時に、父が言ったんです。
    「オプラ・ゲイル、これは人生の大きなチャンスだぞ。」
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    「あの仕事、辞めるなよ。」と。
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    そして私の上司はこう言っていました。
    「これは夜のニュースなんだ。
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    君はアンカーなんだ。社会福祉士じゃないぞ。
    業務だけをやりなさい。」
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    私はこれらの期待のメッセージや義務に
    応えようとしたのですが
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    本当に惨めな思いでした。
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    夜、家に帰ると、日記を書きまくりました。
    私は、15歳の時から日記を書いていたんです。
  • 13:22 - 13:24
    だから、今は何冊もの日記があります。
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    夜、帰宅後、私がどれだけ惨めでストレスを
    感じているか日記に書きまくったんです。
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    そして、不安を呑み込みました。
    その癖は、その時に生まれたんです。
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    8か月後、その仕事をクビになりました。
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    「君は感情的すぎる」と言われたんです。
    「君は大変すぎる」と。
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    しかし、会社側も違約金を払いたくなかった為
    バルティモア市のトークショーで採用してくれました。
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    そして、その番組に座ったその瞬間、私は
    まるで故郷に帰って来たかのように感じたんです。
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    私は、テレビが遊び場だけではなく、
    貢献の舞台に成り得る事に気づいたのです。
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    他者の人生を持ち上げる支えの場です。
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    そのトークショーで私が座ったその瞬間、
    まるで呼吸をするかのように感じました。
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    「正しい」と感じたのです。
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    それがその後の人生の始まりでした。
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    そして私はレッスンを学んだのです。
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    貴方がやるべき仕事に就いた時、
    それは「正しい」と感じます。
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    そして給料に関係なく、
    毎日がボーナスのように感じます。
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    本当ですよ。
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    では、どうやったら正しい事をやっていると分かるのか?
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    「正しい」と感じるんです。
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    私が今分かる事は、感情が
    あなたの人生のGPSだと言う事です。
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    何か貴方がやるべき事や
    やってはならない事があった時
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    貴方の感情案内システムが教えてくれます。
  • 14:49 - 14:55
    ヒントとしては、エゴを玄関で預けて
    代わりに心の声(勘)に耳を傾けること。
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    私が下した決断で正しかったものは全て
  • 14:57 - 15:01
    私が今まで下した決断で正しかったものは全て
  • 15:01 - 15:04
    私の心の声(勘)から来たものです。
  • 15:04 - 15:07
    そして私が下した決断で間違ったものは全て
  • 15:07 - 15:13
    自分の中の「より大きな声」に
    耳を貸さなかった結果なのです。
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    もし違和感があるのなら、
    その行動を取ってはなりません。
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    それがレッスン(教訓)です。
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    そしてその教訓だけでも、皆さんは
    多くの苦悩を避ける事が出来るでしょう。
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    ただ疑問を感じている時でさえも、
    「やってはならない」と言う意味なんです。
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    これは私自身が学んだ事ですが
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    どうしたらいいか分からない状況が
    訪れる事は多々あります。
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    どうしたらいいか分からない時は
    何もせずにじっとしてください。
  • 15:34 - 15:39
    どうしたらいいか分かるまで
    ずっとじっとしていてください。
  • 15:40 - 15:45
    じっとして、心の中の意欲に操縦を任せれば
  • 15:45 - 15:53
    あなたの私生活がより良くなるだけでなく
    仕事の世界で競争力を得る事にもつながります。
  • 15:53 - 15:57
    ダニエル・ピンクさんがベストセラーの本
    「新しい心」に書いていたように、
  • 15:58 - 16:00
    私達は今新しい時代に入ろうとしているのです。
  • 16:00 - 16:02
    「考え方の時代」と彼は呼んでいます。
  • 16:03 - 16:10
    この時代に人を引き立たせるのは 頭脳だけでなく
    私達の心、つまり右脳からくる気質です。
  • 16:10 - 16:16
    論理的で直線的なルール・ベースの考え方だけが
    大切な時代ではなくなるのだと彼は言います。
  • 16:16 - 16:22
    思いやりや喜び、目標など、時空を超えて価値を持つ
    内面の気質も大切になるのです。
  • 16:22 - 16:26
    これらの資質は、私達が本当に好きなことを
    やっている時に開花します。
  • 16:26 - 16:33
    私達が自分達の全てを使って仕事に取り組むとき、
    自分達の専門技能と感情の両方を使う時です。
  • 16:33 - 16:36
    だから、私は皆さんに言います。
    「人を追い越す事など忘れなさい」と。
  • 16:36 - 16:38
    「本当に空を駆け抜けたいなら
  • 16:38 - 16:41
    あなたが情熱を感じるものに 
    あなたの力を使いなさい」と。
  • 16:41 - 16:44
    あなたの使命(天職)を尊重してください。
    みんな一人一人使命があるからです。
  • 16:44 - 16:47
    あなたの心を信じてください。
    成功はあなたのもとへやってきます。
  • 16:47 - 16:49
    では、成功をどう定義するか?
  • 16:50 - 16:52
    お金はなかなかいいものです。
  • 16:54 - 16:59
    ここで、「お金は関係ない」などとは言いません。
    お金はとてもいいものだからです。
  • 16:59 - 17:04
    私はお金が好きです。
    買い物をするのに便利です。
  • 17:06 - 17:12
    しかし、お金を沢山持っていても、
    あなたが自動的に「成功者」になる訳ではありません。
  • 17:13 - 17:17
    あなたが目指すべきものは
    「お金」と「意義」の両方です。
  • 17:17 - 17:20
    あなたの仕事は意義のあるものであるべきです。
  • 17:21 - 17:25
    なぜなら、あなたの人生を
    真に豊かにするものは意義だからです。
  • 17:26 - 17:32
    あなたが本当に望むものは、
    あなたが信頼し、大切にする人達や
  • 17:32 - 17:34
    あなたの事を大切にする人達に
    囲まれていることです。
  • 17:34 - 17:36
    そうなった時、
    あなたは本当に豊かになったのです。
  • 17:36 - 17:39
    だから、最初のレッスンは
    あなたの気持ちに従うこと。
  • 17:39 - 17:41
    「正しい」と感じるなら、前に進むこと。
  • 17:42 - 17:44
    違和感があるなら、やらないこと。
  • 17:44 - 17:46
    次は「失敗」に関して
    少し話をしたいと思います。
  • 17:46 - 17:49
    人生がずっと完璧で
    スムーズに行く人なんていないからです。
  • 17:49 - 17:52
    私達は皆つまずく時があります。
    挫折する時もあります。
  • 17:52 - 17:57
    必ず、上手く行かない時や
    行き詰まる時が来ます。
  • 17:57 - 18:01
    そんな時は、人生が「方向転換の時期だよ」と
    教えてくれているだけなのです。
  • 18:01 - 18:09
    これは、私が失敗した時や、危機に面した時、
    そして困難に陥った時にする事なのですが
  • 18:09 - 18:12
    「これは、私に何を教えようとしているのか?」と
    自問自答します。
  • 18:12 - 18:16
    そしてレッスンを学んだら、
    次へと進めるのです。
  • 18:16 - 18:20
    本当にレッスンを学んだら合格で、
    そのクラスを繰り返す必要はありません。
  • 18:20 - 18:22
    あなたがレッスンを
    理解できなかったら
  • 18:22 - 18:26
    同じレッスンが別のズボンや
    スカートをはいてあなたの前に現れます。
  • 18:26 - 18:29
    補習授業を提供する為です。
  • 18:29 - 18:30
    私が気づいたのは
  • 18:30 - 18:35
    困難な状況は人生のささやきに
    注意を払わない時にやって来るという事です。
  • 18:35 - 18:39
    人生は必ず最初はささやくからです。
  • 18:39 - 18:42
    そして貴方がそのささやきを無視していると
    いずれは叫び声を聞くこととなります。
  • 18:42 - 18:44
    貴方が拒むものは続くのです。
  • 18:44 - 18:47
    しかし、あなたが正しく自問自答したならーー
    「なぜ、こんな事が起こるのか?」ではなく
  • 18:47 - 18:52
    「これは私に何を教えようとしているのか?」
    と自問自答したならーー
  • 18:52 - 18:55
    あなたが必要としているレッスンを学ぶための
    場所と空間へあなたを連れて行ってくれます。
  • 18:55 - 19:00
    私の友人のエッカート・トーレさんは
    「新しい地球」という素晴らしい本を書いたのですが
  • 19:01 - 19:06
    その本は、あなたが誰であるかの認識を
    あなたの行動への刺激にするという内容です。
  • 19:06 - 19:11
    彼はこう言っています。
    「悪い状況に対して反応するのではなく
  • 19:11 - 19:16
    その状況と融合すること。」解決策は
    そのチャレンジから生まれると。
  • 19:16 - 19:23
    身を任せることは諦めることではありません。
    責任を持って行動を取るという意味なのです。
  • 19:24 - 19:25
    多くの皆さんもご存知ですが
  • 19:25 - 19:30
    ヘネシー学長がおっしゃったように
    私はアフリカで学校を設立しました。
  • 19:30 - 19:35
    私は学校を設立して
    南アフリカの女の子達に
  • 19:35 - 19:39
    あなた方スタンフォード大学のような未来を
    作るチャンスを与えたかったのです。
  • 19:39 - 19:46
    私は5年間を掛け、その学校が生徒達と
    同じ位美しくなるようにしました。
  • 19:47 - 19:52
    私は女の子一人一人に彼女の価値が
    環境に反映されていると感じて欲しかったのです。
  • 19:52 - 19:56
    だから、私は全ての設計図をチェックしたし、
    枕も全て私が選びました。
  • 19:56 - 19:59
    レンガとレンガの間の
    グラウト剤も見ました。
  • 19:59 - 20:01
    ベッドシーツの布地の
    きめ細かさも全て知っていました。
  • 20:01 - 20:05
    九つの州にある村から来る女の子
    一人一人を私は自分で選びました。
  • 20:05 - 20:10
    それでも、昨年秋、
    予測もしなかった危機が訪れたのです。
  • 20:10 - 20:14
    寮母の一人が性的虐待を
    行った疑いがあると言われたのです。
  • 20:14 - 20:18
    ご想像の通り、
    それは衝撃的な知らせでした。
  • 20:19 - 20:22
    最初、私は号泣しました。
    30分程の間です。
  • 20:23 - 20:27
    その後、私はこう言いました。
    「対処しに行こう。泣けるのは30分だけ。」
  • 20:27 - 20:31
    「『今』に集中しないといけない。
    今、何をしなければならないか。」
  • 20:31 - 20:36
    私は児童トラウマ専門家に連絡し、
    調査チームを形成しました。
  • 20:36 - 20:39
    女の子達が、カウンセリングやサポートを
    受けられるようにしました。
  • 20:39 - 20:43
    そしてゲイルと私は飛行機に乗り
    南アフリカへ向かいました。
  • 20:43 - 20:49
    その間ずっと、私はあの質問を自問自答したのです。
    「これは、私に何を教えようとしているのか?」
  • 20:49 - 20:54
    あの経験は本当につらいものでしたが
    私は多くのレッスンを学びました。
  • 20:54 - 20:57
    自分が犯した過ちを今は理解しています。
  • 20:57 - 21:02
    私は、間違ったものにばかり注意を向けていたのです。
  • 21:03 - 21:10
    私は外から中へと、あの学校を建てました。
    本当に大切な事は、中から外へと向かっていたのです。
  • 21:10 - 21:16
    これは、私達の人生全体について言える事です。
    本当に大切なものは、私達の中にあるものです。
  • 21:16 - 21:21
    本当に大切なのは、誠実さ、良質さ、
    そして美しさです。
  • 21:21 - 21:23
    私はそのレッスンを学びました。
  • 21:23 - 21:27
    そして私は、女の子達も
    何かを得たことを知っています。
  • 21:27 - 21:33
    この経験から、彼女達は自分達の声に
    力がある事を知り、強くなったのです。
  • 21:33 - 21:38
    そして彼女達の強さと元気が
    私が与えるよりも多くのものを私に与えてくれました。
  • 21:38 - 21:42
    そして、それが最終レッスンへの入り口です。
    「幸せを見つけること」に関するレッスン。
  • 21:42 - 21:47
    一日中話せる話題ですが、今日皆さんは
    きっと他に楽しい予定が入っているでしょう。
  • 21:47 - 21:50
    「幸せを見つけること」、これは決して
    小さな話題ではありません。
  • 21:50 - 21:53
    しかし、ある意味それは
    一番シンプルな話題だと思うのです。
  • 21:53 - 21:56
    グウェンドリン・ブルックスさんが
    子供の為に書いた詩があります。
  • 21:56 - 22:01
    「若い人たちへのスピーチ、
    前へと向かう進歩へのスピーチ」と呼ばれています。
  • 22:01 - 22:06
    その詩の終わりで彼女はこう言います。
    「戦いの勝利の為に生きてはならない。」
  • 22:06 - 22:12
    「歌の終わりの為に生きてはならない。」
    「その過程に生きなさい」と。
  • 22:12 - 22:17
    彼女が言いたいのは、エッカート・トーレさんと同様、
    「今の為に生きなければならない」と言うことです。
  • 22:17 - 22:20
    その瞬間を生きなければならないのです。
  • 22:20 - 22:24
    あなたの過去に起こった出来事は、
    この瞬間に対し何の力も持ちません。
  • 22:25 - 22:26
    人生は、「今」だからです。
  • 22:27 - 22:31
    しかし、私は彼女がこうも言っている気がします。
    「何かの一部になりなさい」と。
  • 22:31 - 22:34
    自分自身の為だけに生きてはならないと。
  • 22:34 - 22:39
    私が分かっているのは、こういう事です。
    真に幸せになるには
  • 22:39 - 22:45
    自分よりも大きなものの為に立ち
    それと共に生きなければならないと。
  • 22:46 - 22:49
    人生は、相互交換だからです。
  • 22:49 - 22:53
    前へ進む為には、社会へ「恩返し」を
    しなければならないのです。
  • 22:54 - 22:57
    私にとって、それが人生最大のレッスンです。
  • 22:57 - 23:02
    幸せになる為には、社会へ何か
    「恩返し」をしなくてはならないのです。
  • 23:10 - 23:16
    皆さんは既にご存知のことでしょう。
    この大学そのものに織り込まれたレッスンだからです。
  • 23:16 - 23:21
    スタンフォード夫妻が学んだレッスンであり、
    皆さんに遺産として残されたレッスンです。
  • 23:22 - 23:26
    この素晴らしい大学がどうやって誕生したか
    その物語を皆さんもご存じでしょう。
  • 23:26 - 23:31
    スタンフォード夫妻のただ一人の子供が
    15歳の時腸チフスで亡くなり
  • 23:31 - 23:36
    夫妻は世界に背を向ける権利も
    理由もあったはずなのに
  • 23:36 - 23:43
    夫妻はその悲しみと痛みを思いやりの行動へ
    向ける事にしたのです。
  • 23:43 - 23:48
    息子の死から一年以内に 夫妻は
    この素晴らしい大学の設立資金を寄付しました。
  • 23:48 - 23:53
    自分達の息子にしてあげられなかった事を
    他の人達の子供達にしてあげる事を約束したのです。
  • 23:53 - 23:55
    ここでのレッスンは明らかです。
  • 23:55 - 23:58
    あなたが傷ついているなら、あなたは
    他の人の痛みを和らげなければなりません。
  • 23:58 - 24:02
    あなたが苦しんでいるなら、
    他の人の苦しみを和らげてください。
  • 24:02 - 24:03
    あなたがメチャクチャな状態にあるのなら
  • 24:03 - 24:07
    他の人をメチャクチャな状態から救う事で
    あなた自身も救われるのです。
  • 24:07 - 24:16
    その過程であなたは一番素晴らしい仲間、
    思いやりと貢献の一員になれるのです。
  • 24:16 - 24:22
    親として一番耐え難い事が
    スタンフォード夫妻に起きてしまいましたが
  • 24:22 - 24:26
    夫妻は他者を助ける事が自分を助ける事だと
    理解していたのです。
  • 24:26 - 24:31
    そしてこの英知は科学的にも社会学的にも
    裏付けがされてきています。
  • 24:31 - 24:34
    ただの対人関係スキルの話ではなくなっています。
  • 24:34 - 24:40
    実際に、人を助ける事で精神的に
    気持ちが高まるのです。
  • 24:40 - 24:43
    だから、いい気分になりたければ、
    人助けをすればいいのです。
  • 24:43 - 24:49
    しかし、人助けをする時は「いい気分」
    以上のものを求めて欲しいと思います。
  • 24:49 - 24:54
    善行はあなた自身を
    良くするものでもあるからです。
  • 24:54 - 25:00
    あなたがどんな分野を選ぼうとも
    貢献のパラダイムから活動している限り
  • 25:00 - 25:04
    あなたの人生はより多くの価値を持ち
    あなたは幸せになると私は分かっています。
  • 25:05 - 25:07
    私は、自分のトークショーをやっていて
    いつも幸せだったのですが
  • 25:07 - 25:17
    その幸せが説明する事も測る事も出来ない深さの
    充実感と喜びに至ったのは
  • 25:17 - 25:25
    ただテレビに出て、テレビを仕事として捉えるのではなく
    テレビを使おうと決めた時、
  • 25:25 - 25:28
    自分が使われるのではなく、
    自分がテレビを使おうと決めた時、
  • 25:28 - 25:32
    視聴者へ貢献する舞台としてテレビを使おうと
    決めた時だったのです。
  • 25:32 - 25:36
    それだけで私の成功の軌道が変わりました。
  • 25:37 - 25:38
    私が分かっているのは、こういう事です。
  • 25:38 - 25:44
    あなたが役者であるなら、あなたの才能を
    芸術のインスピレーションの為に使ってください。
  • 25:44 - 25:51
    あなたが解剖学者なら、あなたの才能を
    癒しの為の知識と貢献だと考えてください。
  • 25:51 - 25:57
    今日皆さんは博士号やその他の学位を取得されますが
  • 25:57 - 26:04
    皆さんの天職がビジネス、法律、工学、
    人文科学、科学、医療かにかかわらず
  • 26:04 - 26:11
    あなたが自分の技能や才能を
    貢献の為に使うことを選んだなら、
  • 26:11 - 26:18
    あなたが「貢献」と言うパラダイムを選び
    そのパラダイムから人生を眺めたなら、
  • 26:18 - 26:24
    あなたがやる事は全て「仕事」ではなく
    「贈り物」へと変わるのです。
  • 26:24 - 26:28
    皆さんがスタンフォード大学で時を過ごしたのも
    ただ仕事が欲しいからではないでしょう。
  • 26:28 - 26:32
    皆さんは、数えきれない位
    多くの意味で豊かになりました。
  • 26:32 - 26:37
    この世界に影響を与え、その豊かさを他者と共有する
    これ以上良い方法はありません。
  • 26:37 - 26:46
    私は自分自身の為にいつもこう祈っています。
    「世の中への貢献の為に使われたい」と。
  • 26:46 - 26:50
    私が大好きなキング牧師の言葉で
    締めくくりたいと思います。
  • 26:50 - 26:53
    キング牧師は言いました。
    「全ての人が有名になれる訳ではない」と。
  • 26:53 - 26:57
    最近は、誰もかれも有名に
    なりたがっているように見えますが
  • 26:57 - 26:59
    名声は幻ですよ。
  • 26:59 - 27:05
    トイレに行く時、後をついて来る人がいたり
    おしっこをしている時に聴かれたりしますよ。
  • 27:05 - 27:06
    ちょっとね。
  • 27:06 - 27:10
    静かにおしっこをしようとしても
    関係なくて
  • 27:10 - 27:15
    出てきたら「信じられない!あなたね!
    あなた、おしっこしたのね!」なんて言われます。
  • 27:17 - 27:20
    それが名声という幻です。
    そういう名声、あなたは欲しいでしょうか?
  • 27:22 - 27:27
    だから、キング牧師は言いました。
    「全ての人が有名になれる訳ではない。
  • 27:27 - 27:32
    しかし、全ての人が偉大になれる。なぜなら、
    偉大かどうかは、貢献によって決まるからだ。」と。
  • 27:33 - 27:36
    歴史学者の方々は残りの言葉をご存じかも知れません。
    キング牧師はこう言いました。
  • 27:36 - 27:42
    「貢献をするのに、大学の学位は必要ない。
    主語と動詞を文法的に合わせる必要もない。
  • 27:43 - 27:46
    プラトンやアリストテレスを知る必要もない。
  • 27:46 - 27:50
    アインシュタインの相対性理論を知る必要もない。
  • 27:50 - 27:54
    物理の熱力学第二法則を知る必要もない。
  • 27:54 - 27:59
    必要なのは、優しさに満ちた心と
    愛によって生まれた魂だけだ。」
  • 27:59 - 28:04
    あと少しで、皆さんは正式に
    スタンフォード大学’08年卒業生となります。
  • 28:04 - 28:07
    (’08年!)
  • 28:07 - 28:10
    皆さんは、ハートも頭脳も持っています。
  • 28:10 - 28:17
    だから、皆さん次第なんです。
    皆さんの持つ才能を、皆さんはどこで使うのか?
  • 28:17 - 28:20
    卒業証書はもらいましたね。
    外の世界へ出てレッスンを学んでください。
  • 28:20 - 28:24
    素晴らしい事が起こると私は分かっているからです。
  • 28:25 - 28:28
    私は以前から何でも共有した方が
    良くなると信じていたので
  • 28:28 - 28:31
    終わりに、卒業祝いのプレゼントを
    皆さんに贈りたいと思います。
  • 28:31 - 28:35
    皆さんが座っている椅子の下に
    私のお気に入りの二冊の本があります。
  • 28:35 - 28:39
    エッカート・トーレの「新しい地球」は、
    私の読書クラブで現在選ばれているものです。
  • 28:39 - 28:43
    その本と一緒に、私達の「新しい地球」ウェブキャストは
    三千万回ダウンロードされています。
  • 28:43 - 28:48
    ダニエル・ピンクの本
    「新しい心:なぜ右脳人間が未来を支配するのか」は
  • 28:48 - 28:51
    私が正しい方向へ進んでいると
    自信を与えてくれました。
  • 28:51 - 28:54
    本当は、皆さんにカードを贈りたかったんです。
  • 28:56 - 29:01
    でも、それは無理があったので。
    ’08年度卒業生、おめでとうございます!
  • 29:02 - 29:03
    ’08年!
  • 29:26 - 29:27
    ’08年!
  • 29:43 - 29:44
    ありがとう
  • 29:44 - 29:54
    スタンフォード大学卒業式
    2008年6月15日
Title:
オプラ・ウィンフリーによる2008年スタンフォード大学卒業式でのスピーチ(日本語字幕)
Description:

字幕の入力は木幡美智子が担当させて頂きました!

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Video Language:
English
Duration:
29:54

Japanese subtitles

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