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好きになる仕事はどうしたら見つかるのか

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    すごく光栄です ここに立つのは
    どんな気分か いつも空想していました
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    8年前 私は仕事について
    人生最悪の助言を受けました
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    ある友人が言ったのです
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    「今の仕事が好きかどうかなんて
    気にしないことだ
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    いかに履歴書に
    箔を付けられるかがすべてだ」
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    しばらくスペインで暮らしたあと
    アメリカに戻ってすぐの頃で
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    フォーチュン500企業で働き始め
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    「世界に大きな影響を与えるような
    仕事ができるんだ」と意気込んで
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    いろいろ考えていましたが
    2ヶ月も過ぎると
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    毎朝10時には
    コンピュータの画面を
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    頭で打ち破りたいという
    奇妙な衝動を感じていました
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    そんな風に感じたことのある人が
    いるか分かりませんけど
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    ライバル会社はみんな
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    私のやっていた仕事なんて
    自動化していました
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    私があの悟ったような助言をされたのは
    そんな時でした
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    2階の窓から飛び降りれば
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    何か変えられるだろうか
    などと思い惑っていた時
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    ウォーレン・バフェットによる
    まったく違ったアドバイスを目にしました
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    「履歴書に箔を付けるために職に就くなんて
    セックスを老後のために取っておくようなものだ」
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    (笑)
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    これこそ自分が聞くべき
    アドバイスだと思いました
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    2週間もせずに そこを辞めました
    1つの思いを胸に
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    「何かぶち壊せるものを探しに行こう」と
    それほどきつい状態だったんです
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    何でもいいから インパクトの
    あることをしたかったんです
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    それから私のように感じている人間が
    自分だけでないことが分かりました
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    世の人々の8割方は
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    好きな仕事を
    していないのです
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    このTED会場の人は
    違うと思いますが
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    デロイト・コンサルティングの調査によると
    一般にそうなんです
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    両者を分けているものは
    何なのだろうと思いました
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    情熱を持って
    世界を変えるような仕事をし
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    心躍らせて毎朝起きる
    人たちがいる一方
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    8割の人々は
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    静かな絶望の中に生きています
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    それで面白い仕事をしている人たちから
    話を聞くようになり
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    文献を読み
    ケーススタディをしました
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    目的や仕事などに関する本を
    300冊くらい読みました
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    まったく利己的な動機で
    没頭していました
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    やらずにはいられないような仕事を
    見つけたいと思ったんです
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    自分にとって
    それが何なのか
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    そんなことをしているうちに
    よく人から相談されるようになりました
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    「キャリアについて
    詳しいんだってね
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    今の仕事が好きじゃなくて
    ランチでも食べながらちょっと話せないかな?」
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    「いいよ」
    でも警告しなければなりませんでした
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    私の「仕事辞めさせ率」も
    8割だったからです
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    私が一緒に昼食を取りながら
    話した人の8割は
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    2ヶ月以内に
    仕事を辞めていたんです
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    別に自慢しているのではなく
    特別な仕掛けがあったわけでもありません
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    ただ単純な質問を
    1つしていただけです
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    「なぜ今の仕事をしているの?」
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    よくある答えは
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    「誰かにそうすべきだと言われた」
    というものでした
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    それで気付いたのは
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    多くの人が誰かに登れと言われた
    梯子を登っているだけで
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    それは間違った壁に
    かけられているかもしれないし
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    そもそも壁さえないかもしれない
    ということです
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    そういう人たちと会って
    彼らの問題を見るにつけ
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    「何かコミュニティを作れないだろうか?」
    と思うようになりました
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    みんな仲間がいると感じられ
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    人と違うことをしても
    いいんだと思え
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    人の行かない道を行くのを
    励まされ
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    人生を変えるよう勇気づけられる
    そんな場所を作れないか?
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    それが後に Live Your Legend (自分の伝説を生きよう)
    というプロジェクトになりました
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    あとでもう少し話します
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    そうする中で
    発見したことがあります
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    他の人とは違う
    世界を変える情熱的な人たちに共通する
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    3つのものがあることに
    気付いたんです
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    スティーブ・ジョブズでも
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    通りでパン屋を
    やっている人でもいいですが
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    自らを体現する仕事をしている人たち
    ということです
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    今日はその3つを お話ししますので
    そのレンズを通して 今日の残りを見
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    願わくば残りの人生を
    見ていただければと思います
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    仕事に情熱を見出す
    3つの要素の1つ目は
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    自分についての専門家になり
    自分を理解するということです
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    求めているものが
    何なのか分からなければ
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    それを見つけることもありません
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    そして誰かが自分のために
    見つけてくれることもありません
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    「情熱・目的・仕事」なんて科目が
    大学にあるわけでもありません
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    なぜ必須の副専攻になっていないのか
    分かりませんが
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    まったく変な話です
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    自分の専攻や
    研究分野を選ぶよりも
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    寮の自室に置くテレビを選ぶのに
    時間をかけているんですから
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    自分を見出すことは
    自分自身にかかっていて
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    枠組みや指針となるものが
    必要です
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    第1の指針は
    自分固有の強みが何か見つけることです
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    それをするのが楽しみで目を覚まし
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    金にならなくてもやり
    人が感謝するようなことです
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    「ストレングス・ファインダー 2.0」という
    本とオンラインツールがありますが
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    天性で自分に向いていることが何か
    見つける助けとしてお薦めします
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    もう1つは 自分が決断する枠組み
    ないしは基準が何かということ
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    自分が気にかけるのは 人間関係なのか
    家族なのか 健康なのか
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    物事の達成なのか 成功なのか
    といったことです
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    決断するために それが何かを
    見極める必要があります
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    自分の魂は
    何でできているのか?
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    どうでも良いことのために魂を売り渡す
    羽目にならないように必要なことです
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    そして次に
    経験というのがあります
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    私たちはみんな経験を持っており
    日々刻々学んでいきます
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    自分は何が好きで
    何が嫌いなのか
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    何が上手で
    何が下手なのか
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    そういうことに
    注意を払わず
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    学んだことを吸収して
    後の人生に役立てないなら
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    すべて無駄に
    なってしまいます
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    毎日 毎週 毎月 毎年
    私は振り返る時間を取っています
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    何が上手くいき
    何が上手くいかなかったか
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    またやりたいと思うこと
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    もっとやりたいと
    思うことは何か
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    特にこのような場で
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    刺激を受ける人に
    会った時は なおさらです
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    「ああ ジェフのやっていることの素敵なこと!
    あんな風になりたい!」
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    そう思ったら
    日記を開いて
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    何に惹かれたのか
    書き留めておきます
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    その人のことすべて
    というのでなく
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    心に響いたことを
    メモしておくんです
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    そうしていたら やがて自分の人生に
    適用できるアイデアの宝庫ができ
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    それを生かすことで
    もっと情熱的な人間になり
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    より大きなインパクトを
    生み出せるようになります
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    これらのものをまとめたら
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    自分にとって何が成功なのかを
    決めることができます
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    これら指針となる要素がなければ
    それは無理なことで
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    どこへもたどり着かない梯子を
    みんなで登り続けているような
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    レールの上の人生を
    歩むのがオチです
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    映画「ウォール・ストリート」みたいな人生です
    見た人いますか?
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    あの映画で 下っ端社員が
    投資銀行のCEOに聞く場面があります
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    「あなたの数字は何ですか?
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    みんなこれだけ稼いだら終わりにしようという
    数字を持っているみたいですが」
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    「ああ それは
    “もっと” だ」
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    そう言ってCEOは笑います
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    多くの人が自分にとって
    何が大切かを知るために
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    時間をかけていないのは
    不幸なことです
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    そうすることになっていると
    みんなが言っているというだけの理由で
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    自分にとっては意味のないものを
    求め続けているんです
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    しかし一度この枠組みを
    確立させたなら
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    自分を生き生きさせるものが何か
    見出していくことができます
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    それがなければ
    情熱が訪れて頬を打たれても
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    あるいは望ましい仕事があっても
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    それを見分けるすべを持っていないので
    見過ごしてしまうかもしれません
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    枠組みを手に入れたなら
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    自分の強み 価値観 個性と
    合致するものが見えるようになって
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    それを掴み
    それで何かをしようとし
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    それを追いかけてインパクトを
    生み出そうとするでしょう
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    Live Your Legend の
    運動が今あるのも
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    「ああ これこそ自分が追い求め
    違いを生み出したいと思っていたものだ」と
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    気付かせてくれる指針が
    あってのことです
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    探しているものを知らなければ
    見つけることもありません
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    しかしこの枠組み
    コンパスを一度手にしたなら
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    先に進むことができます —
    ちなみに写真で綱渡りしている男は私じゃありません
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    不可能に挑み 自分の限界を
    押し広げるようなことをするんです
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    人が行動をしない理由は
    2つあります
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    自分にはできないと思うか
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    周りの人に無理だと
    言われることによってです
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    いずれにせよ
    自分には無理だと信じるようになり
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    諦めるか
    そもそもやろうとも思いません
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    でもどんなことだって
    最初に誰かがするまでは不可能だったんです
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    どんな発明
    どんな新しいものも
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    最初は現実的じゃないと
    思われていたんです
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    ロジャー・バニスターが
    成し遂げるまで
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    1マイル4分の
    壁を破ることは
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    人間には不可能だと
    されていました
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    それで何が起きたでしょう?
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    2ヶ月後には 16人が
    1マイル4分の壁を破っていたのです
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    私たちが頭で不可能だと
    考えていることが
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    達成されるのを待っているマイルストーンに
    過ぎないというのはよくあることです
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    ただ私たちがもう少し
    限界を押し広げてやりさえすれば —
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    そしてこれは 自分の体や健康から
    始めるのがよいと思います
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    自分でコントロール
    できるものだからです
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    もしできないと
    思うことがあれば
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    自分にそれが可能だと
    見せてやることです
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    2キロか3キロ走るのでも マラソンでも
    2キロ半減量するのでも何でもいいですが
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    それによって
    自信が高まるのが分かり
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    他のことも変わってくるんです
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    私自身 友達と一緒に
    よく取り組んでいます
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    小さなグループで
    体を使う冒険をしています
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    それで最近 自分にとって
    すごく苦手なことすることになりました
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    私は深く暗い海に
    恐怖を感じます
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    同じ恐怖を持つ人が
    いるかわかりませんが
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    子供の頃にジョーズ 1・2・3・4を
    6 回くらいも見て以来
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    抱いてきた恐怖です
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    水が股よりも深くて濁っていたりすると —
    こうしているだけでもう恐怖を感じますが
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    あそこに きっと
    何かいるはずだと
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    それが澄んだ淡水のタホ湖で
    恐れるのは馬鹿げていようと
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    そう感じるんです
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    何にせよ 3年前
    この近くのサンフランシスコ湾で
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    私はタグボートに
    乗っていました
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    雨の降る風の強い日で
    みんな船酔いしていました
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    私はウェットスーツ姿で座って
    窓の外を眺め
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    これから死ぬほど泳ぐことになるんだ
    という恐怖に 青くなっていました
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    金門海峡を泳ぎ渡るというのに
    挑戦したんです
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    たぶんこの会場にも経験者が
    いるんじゃないかと思います
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    これに私を誘った友人のジョナサンが
    そこにやってきて
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    私の有様を見ると
    言いました
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    「ねぇ スコット
    どうってことないよ
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    ウェットスーツ着てるんだから
    沈みやしない
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    泳ぎ切れなきゃ
    20艘のカヤックが拾ってくれるし
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    サメがいたところで
    80人もいるんだから狙われやしないよ」
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    「ありがとう
    気が楽になる」
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    「なにしろ楽しむのが1番だよ
    じゃあ頑張って」と言うと
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    彼は水に飛び込んで
    泳いでいきました
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    彼の激励が功を奏して
    私はすっかり落ち着きました
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    ジョナサンが13歳だったというのも
    あるかもしれません
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    (笑)
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    その日泳いだ80人のうち
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    65人は 9歳から13歳の子供でした
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    アルカトラズから
    サンフランシスコまで2キロ半
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    13度の海を 自分は泳ぎ切れるんだと
    9歳にして自覚することが
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    その後の世界への向き合い方をいかに変えるか
    考えてみてください
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    何に対してイエスと言うだろう?
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    何を諦めないだろう?
    何に挑戦するだろう?
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    泳ぎ終わって
    アクアティック・パークに着き
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    水から上がると
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    子供達の半分は既に着いていて
    祝福してくれました
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    みんなとても興奮していました
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    サンフランシスコ湾を泳いだことのある人は分かると
    思いますが 頭がアイスキャンデーになったみたいで
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    暖まるのを待ちながら
    到着する人たちを眺めていました
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    どうも泳ぎのまずい子がいて
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    こんなふうにバタバタしているのが
    見えました
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    頭を水中に戻す前に
    かろうじて空気を吸うという具合です
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    他の親御さん達も
    その子を見ているのに気付きました
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    彼らも私と同じことを
    思っていたに違いありません
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    9歳の子にアルカトラズから
    泳がせるなんて無茶だと
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    単なる疲労ではなさそうです
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    突然2人の大人が駆け寄って
    彼の体を掴み
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    肩を貸して引き上げてきましたが
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    その子はこんな だらんとした状態で
    脚が動いていません
  • 9:57 - 10:00
    それから彼らは
    さらに歩みを進めて
  • 10:00 - 10:01
    その子を車椅子に
    座らせました
  • 10:01 - 10:05
    するとその子は 腕を突き上げ 見たこともないほど
    強烈な勝利のポーズをしました
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    彼の達成感の熱気とエネルギーを
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    今も感じることができます
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    実は 車椅子に乗った彼の姿を
    前に見かけていたんですが
  • 10:12 - 10:15
    彼も泳ぐなんて
    よもや思っていませんでした
  • 10:15 - 10:18
    20年後 彼は
    どこにいることでしょう?
  • 10:18 - 10:21
    お前には無理だ 死んじまうぞと
    どれだけ多くの人が言ったことでしょう
  • 10:21 - 10:22
    みんなが言っていたこと
  • 10:22 - 10:24
    自分が思い込んでいたことが
    間違いだと証明し
  • 10:24 - 10:27
    やれると思うことを
    少しずつ広げていくんです
  • 10:27 - 10:29
    世界一速いマラソン走者に
    なる必要はなくて
  • 10:29 - 10:31
    今の自分に無理なことを
    達成すればよく
  • 10:31 - 10:33
    小さな1歩から始めるんです
  • 10:33 - 10:35
    そしてこれをやる
    最善の方法は
  • 10:35 - 10:38
    情熱的な人々の中に
    身を置くことです
  • 10:38 - 10:40
    無理だと思うことをやり遂げる
    1番の早道は
  • 10:40 - 10:43
    既に成し遂げている人たちの中に
    身を置くことです
  • 10:43 - 10:46
    ジム・ローンが言っています
  • 10:46 - 10:49
    「人はいつも周りにいる5人の人間の
    平均のようになるものだ」
  • 10:49 - 10:52
    自分の側に誰を置くか
    選ぶというのは
  • 10:52 - 10:56
    今の自分から なりたい自分へ
    たどり着くための
  • 10:56 - 10:58
    史上最高のライフハックなんです
  • 10:58 - 11:01
    その人達が すべてを変えます
    これは証明された事実です
  • 11:01 - 11:03
    1898年にノーマン・トリプレットは
  • 11:03 - 11:06
    多くの自転車競技者を対象に
  • 11:06 - 11:09
    集団内や単独での
    周回時間を測定し
  • 11:09 - 11:13
    自転車競技者は集団内にいる時の方が
    常に速いことに気付きました
  • 11:13 - 11:15
    それ以来 人間に関わる
    あらゆる面で
  • 11:15 - 11:18
    繰り返し観察され
    証明されてきたことです
  • 11:18 - 11:20
    周囲にいる人は大切であり
    環境は重要ですが
  • 11:20 - 11:23
    それを決めるのは自分であり
    これは良い方にも悪い方にも働きます
  • 11:23 - 11:26
    自分の仕事が嫌いな8割の人々 —
  • 11:26 - 11:29
    この会場にいる人は違うでしょうが
    周りの人たちのほとんどは
  • 11:29 - 11:30
    現状を維持しようとし
  • 11:30 - 11:34
    自分にとって大切なことを追い求める妨げになるので
    環境を管理する必要があるのです
  • 11:34 - 11:37
    私自身 2年ほど前 —
  • 11:39 - 11:42
    個人的に
    そのような状況にありました
  • 11:42 - 11:47
    自分の趣味や情熱を傾けるものに
    精力のすべてと膨大な時間を費やし
  • 11:47 - 11:50
    それを自分の仕事にしたいと思うけど
    誰にも見向きもされず
  • 11:50 - 11:53
    一銭にもならないという
    経験のある人はいませんか?
  • 11:53 - 11:57
    私はそうでした Live Your Legendの運動を
    広げようと4年間試み続けていました
  • 11:57 - 12:01
    「心から気にかけ情熱を抱くことを
    みんなが仕事にできるよう 手助けしたい」
  • 12:01 - 12:03
    私はできる限りのことを
    していましたが
  • 12:03 - 12:04
    注目してくれたのは3人だけで
  • 12:04 - 12:07
    みんなあそこに座っています
    母と 父と 妻のチェルシーです
  • 12:07 - 12:09
    支えてくれてありがとう
  • 12:09 - 12:11
    (拍手)
  • 12:11 - 12:15
    私はとても強く望んでいたにも関わらず
    4年間での成長は0パーセントで
  • 12:16 - 12:17
    もうやめようとしていました
  • 12:18 - 12:20
    ちょうどその頃に
    サンフランシスコに引っ越して
  • 12:20 - 12:23
    非常に興味深い人たちと
    会うようになりました
  • 12:23 - 12:25
    すごく冒険的な
    ライフスタイルを持ち
  • 12:25 - 12:27
    仕事やウェブサイトや
    ブログに情熱を注ぎ
  • 12:27 - 12:30
    意味ある形で他の人を
    助けている人たちです
  • 12:30 - 12:32
    友達になった ある人は
  • 12:32 - 12:34
    8人家族の生活を
  • 12:34 - 12:38
    週2回書いているブログで
    支えています
  • 12:38 - 12:41
    彼は家族全員での1ヶ月の
    ヨーロッパ旅行から帰ってきたところです
  • 12:41 - 12:44
    まったく驚かされました
    どうやってそんなことが可能なのか?
  • 12:44 - 12:47
    それを見て強烈に刺激を受け
  • 12:47 - 12:50
    やめる代わりに
    本気で取り組むことにしました
  • 12:50 - 12:52
    そして目覚めている時間のすべてを
  • 12:52 - 12:54
    そういう人たちを追いかけ
  • 12:54 - 12:57
    一緒に飲んだり運動したりして
    過ごそうと努めました
  • 12:57 - 12:59
    4年間で成長ゼロだったのが
  • 12:59 - 13:00
    彼らと一緒にいた6ヶ月で
  • 13:00 - 13:04
    Live Your Legendのコミュニティは
    10倍に成長しました
  • 13:04 - 13:08
    次の12ヶ月で
    160倍になりました
  • 13:08 - 13:11
    そして今日では 158カ国から
    月間3万人以上が
  • 13:11 - 13:14
    私達のキャリアとネットワークのための
    ツールを使っています
  • 13:14 - 13:18
    そしてこの情熱的な人間のコミュニティを
    作り上げている人々は
  • 13:18 - 13:21
    私が何年も前 Live Your Legendに
    夢見ていたように
  • 13:21 - 13:24
    可能性で人々を触発しています
  • 13:24 - 13:26
    人がすべてを変えます
  • 13:26 - 13:29
    何が起きたのかと
    思うかもしれません
  • 13:29 - 13:31
    4年間 私は
    そういった人を誰も知らず
  • 13:31 - 13:33
    存在することすら知らず
  • 13:33 - 13:37
    そんなことができ そのような運動が
    可能だということさえ知らなかったのが
  • 13:37 - 13:40
    サンフランシスコにやってくると
    周りにいるみんなが そんなことをしているんです
  • 13:40 - 13:44
    それが当たり前になっていて 私の考えは
    「どうしてそんなことが可能なのか」から
  • 13:44 - 13:46
    「どうしてやらずにいられるのか」
    へと変わりました
  • 13:46 - 13:49
    その頭の切替が起きた時
  • 13:49 - 13:51
    自分の世界がすっかり変わるのです
  • 13:51 - 13:54
    努力しなくとも基準が
    こっちから こっちへと変わります
  • 13:54 - 13:57
    ゴールを変える必要はなく
    環境を変えるだけでいいんです
  • 13:57 - 14:02
    それがこのグループの人たちと
    一緒にいるのが好きな理由であり
  • 14:02 - 14:04
    参加できるTEDイベントには
    みんな参加し
  • 14:04 - 14:07
    仕事へ行く間に
    iPadでも見ている理由です
  • 14:07 - 14:10
    それが可能性で触発してくれる
    人々の集まりだからです
  • 14:10 - 14:13
    私達には一緒に過ごせる時間が
    丸一日あります
  • 14:13 - 14:16
    まとめると 3つの柱には
  • 14:16 - 14:20
    1つ共通することがあります
  • 14:20 - 14:23
    100%自分で
    コントロールできることです
  • 14:23 - 14:26
    自分について学ぶことが
    できないなどと 言える人はいません
  • 14:26 - 14:29
    自分の限界を押し広げて
    どこまでやれるか見ることが
  • 14:29 - 14:31
    できないなどと
    言える人はいません
  • 14:31 - 14:34
    刺激を与えてくれる人たちの周りに身を置き
    引きずり下ろそうとする人からは離れることが
  • 14:34 - 14:36
    できないなどと
    言える人はいません
  • 14:36 - 14:38
    不景気は
    どうすることもできません
  • 14:38 - 14:41
    クビになったり交通事故に遭ったりするのを
    どうすることもできません
  • 14:41 - 14:43
    私達にはどうすることもできないことが
    たくさんあります
  • 14:43 - 14:46
    しかし この3つは
    まったく自分にかかっているんです
  • 14:47 - 14:52
    ただ自分でそう決めさえすれば
    自分の世界をすっかり変えることができます
  • 14:52 - 14:55
    そしてそういうことが世の中で
    広く起きつつあります
  • 14:55 - 14:58
    フォーブス誌で読んだんですが
    アメリカ政府の報告によると
  • 14:58 - 15:01
    自ら仕事を辞めた人の数が
    レイオフされた人の数を
  • 15:01 - 15:02
    史上初めて上回ったそうです
  • 15:02 - 15:06
    彼らはそれを異常なことだと考えていますが
    3ヶ月連続でそうなっているんです
  • 15:06 - 15:08
    厳しい環境だと言われる
    この時期にです
  • 15:08 - 15:11
    人々は台本通りの人生に
    クソ食らえと言っているんです
  • 15:11 - 15:14
    自分にとって大切で
    情熱を掻き立てられることをする代わりに
  • 15:14 - 15:16
    何をすべきか指図されるのは
    たくさんだと
  • 15:16 - 15:19
    みんな可能性に
    目覚めているのです
  • 15:19 - 15:25
    可能性を制限するのは
    自らの想像力だけです
  • 15:25 - 15:28
    これはもはや
    絵空事ではなくなりました
  • 15:28 - 15:31
    あなたがどんな情熱
    どんな趣味を持っているかは問いません
  • 15:31 - 15:34
    もし編み物に夢中なら
    編み物の達人を見つけて
  • 15:34 - 15:36
    その人から学べばいいんです
    何でもありです
  • 15:36 - 15:40
    この日の意義はそこにあります
    講演をしている人から学ぶこと
  • 15:40 - 15:43
    Live Your Legend では
    日々そういった人々を紹介しています
  • 15:43 - 15:46
    普通の人たちが
    すごいことをし
  • 15:46 - 15:48
    その側にいられるなら
  • 15:48 - 15:50
    それが普通のことになるんです
  • 15:50 - 15:54
    ガンジーやジョブズみたいな
    偉業を成し遂げるという話ではありません
  • 15:54 - 15:56
    自分自身にとって
    大事なことをし
  • 15:56 - 15:59
    自分だけができることをする
    ということです
  • 16:00 - 16:02
    ちなみにガンジーは
  • 16:02 - 16:05
    債権回収弁護士だったそうですが
  • 16:05 - 16:07
    もっと大きな使命に目覚めました
  • 16:07 - 16:09
    自分にとって重要なこと
    やらずにいられないことです
  • 16:09 - 16:11
    私が信条としている
    彼の言葉があります
  • 16:11 - 16:14
    「はじめ無視され
    それから嘲笑され
  • 16:14 - 16:17
    それから抵抗を受け
    しかる後に勝利はやってくる」
  • 16:18 - 16:21
    何事も誰かがやるまでは
    不可能だったんです
  • 16:21 - 16:23
    そんなこと無理だと言い
  • 16:23 - 16:26
    試みるのも愚かだと言う
    人々の中にいることも
  • 16:26 - 16:28
    可能性を見せてくれる人たち
  • 16:28 - 16:31
    この会場にいるような人たちの中に
    いることも選べるんです
  • 16:32 - 16:35
    不可能と思われていたことが
    やがて当たり前のことになる —
  • 16:35 - 16:39
    そう世界に示すのは
    我々の責務だと思います
  • 16:39 - 16:41
    そしてそれは
    既に起きつつあります
  • 16:41 - 16:44
    まず自分で心躍るようなことを
    することです
  • 16:44 - 16:48
    そうしたら他の人も 心躍るようなことを
    するよう 刺激されるでしょう
  • 16:48 - 16:50
    しかし探しているものが
    何か知らなければ
  • 16:50 - 16:52
    見つけることはできません
  • 16:52 - 16:54
    自分の宿題をし
  • 16:54 - 16:57
    意図を持って行動し
    その発見をするんです
  • 16:57 - 17:00
    8割の人が自分の仕事を好きな世界を
    私は夢見ています
  • 17:00 - 17:02
    それはどんな世界でしょう?
  • 17:02 - 17:05
    イノベーションはどのようで
    周りの人をどう扱うでしょう?
  • 17:05 - 17:08
    物事は変わり始めるでしょう
  • 17:09 - 17:12
    終わりにする前に 1つ皆さんに
    聞きたいことがあります
  • 17:12 - 17:15
    これは唯一本当に
    重要な問だと思います
  • 17:15 - 17:18
    やらずにはいられない仕事は何ですか?
  • 17:18 - 17:21
    それを見つけ
    それを生きてください
  • 17:21 - 17:24
    自分のためばかりでなく
    周りの人すべてのために
  • 17:24 - 17:27
    それが世界を
    変えていくことになるからです
  • 17:27 - 17:30
    やらずにはいられない仕事は何ですか?
  • 17:30 - 17:32
    どうもありがとう
  • 17:32 - 17:34
    (拍手)
Title:
好きになる仕事はどうしたら見つかるのか
Speaker:
スコット・ディンズモア
Description:

スコット・ディンズモアは惨めになるだけの仕事を辞め、楽しく意義ある仕事を人はいかに見つけられるかというテーマに4年間取り組みました。この一見単純な話の中で、彼の学んだ大事なことを教えてくれます。自分にとって大切なものを見つけ、それをやり始めるということです。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
17:47

Japanese subtitles

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