がん治療を仕事のお陰で乗り切れたこと

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2014年６月のこと
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私が30才の時
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病院から診断結果が出たという
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電話がありました
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昼休みに医師に会いに行くと
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「残念ですがあなたは乳がんです」
と知らせてくれました
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私はそれを信じたくなくて
最初は信じませんでした
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弁護士の私は
まず証拠が必要だと思ったんです
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それでとても恥ずかしい話ですが
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立ち上がって彼女のデスクまで行き
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背中越しに書類に書いてあることを
0:40 - 0:42

確認したんです
0:42 - 0:43

（笑）
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「悪性腫瘍」
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でもまだ信じたくなくて
こう言ったんです
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「『悪性腫瘍』ががんだという
確証はあるんですか？」
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（笑）
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彼女は確かだと言いました
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仕事に戻るとがんが転移しているかを
調べる検査をしている間に
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緊急にやってしまうべき
仕事を引き継ぎました
1:07 - 1:10

でもその時は
仕事は優先事項ではありませんでした
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自分ががんになった事を
どう家族や友達に伝えようかと
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思案していました
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彼らの質問にどう答えようか
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がんの進行度や
完治する可能性
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私自身も分からないのに
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私は夫と
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子供を持つことができるんだろうか
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私を身ごもっていた時に
乳がんを患った
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母への伝え方を考えていました
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母は私の気持ちが分かったはず
1:39 - 1:42

そして私がこれから直面することも
想像できたでしょう
1:42 - 1:46

でも母にがんの体験を
思い出させたくないと思いました
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その時気付かなかったのは
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仕事が病気の治療と回復に
大きな影響を及ぼすということ
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自分が統計の数字のような
存在に過ぎないと感じた時
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同僚と仕事が
私に自分の価値を思い出させ
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人間だという感覚を
思い出させてくれること
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そして
どんな乳房再建術を受けるかといった
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たくさんの難しい個人的な決断や
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不確実さに直面している時に
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仕事がルーチンや安定を
与えてくれることでした
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そんな時
2:20 - 2:24

私がサポートを求めるのは
家族や友達だろうと思うでしょう
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もちろんそうしました
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でも私の日々の生活で
大きな部分を占めるのは
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仕事の同僚たちです
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彼らが私を笑わせたりしてくれます
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私たちは仲の良いチームで
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仲間うちで流行の冗談を
言い合っていました
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それがカツラだったとは知らずに
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誰かが私に艶のある完璧な髪を
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どう手に入れたのとたずねるのが
聞こえたとか
2:55 - 2:57

因みにそれはとっても良いカツラで
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朝の支度をとっても楽にしてくれました
3:00 - 3:02

（笑）
3:02 - 3:06

でもこうしたちょっとした瞬間に
皆の支え
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あのネットワークがなければ
どうしていただろうと思ったものです
3:11 - 3:15

これまでたくさんの人たちと
とりわけ女性とお話ししました
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治療をしながら仕事を続けるという
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選択肢を与えられなかった人々です
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これにはいくつかの理由があります
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でも主に過保護な雇用者に
問題があると思います
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彼らは休暇を取り
治療に専念するよう求めます
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治ったら戻って来るようにと
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そんな言葉をかけます
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こうした反応は善意からのものですし
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それに助けられもしましたが
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人々がそう願い
肉体的にも可能だったのに
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仕事を続けられなかったとか
そうするべきではないと言われたという時
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心底苛立ちを感じます
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それで社員ががんと診断された際の
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雇用主の義務を調べてみることにしました
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オーストラリアでは法律で
がんは障がいと規定されていました
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通常の職務を果たすのが難しければ
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障害差別禁止法によって
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雇用主は社員が働き続けられるように
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その職場環境に
合理的な配慮を講じる責任があります
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私の場合合理的な配慮とは
どんなものでしょう？
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私は診断内容から
仕事にどんな影響が出るか予想できました
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就業時間中に病院に行ったり
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手術後には回復期間を
確保する必要がありました
4:41 - 4:44

繰り返しますが典型的な弁護士の私は
4:44 - 4:48

治療について下調べをしました
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ほとんどGoogle検索からの情報でした
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最善の策ではありませんし
お勧めもしませんよ
4:54 - 4:55

（笑）
4:55 - 4:58

私はあらゆる身体的副作用に対して
心の準備ができていましたが
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一番怖かったのは「キモブレイン
（化学療法による脳障害）」でした
5:03 - 5:06

キモブレインになると
記憶障害や
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集中力の低下
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問題解決能力の低下が起こります
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もしそれが私に起これば
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どうやって弁護士の仕事をこなせばいいのか
と悩みました
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クビになるのかしら？
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自分への影響すら知らず
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どうやって私の仕事環境への
合理的な配慮など
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上司と話し合えるだろうかと
思いあぐねました
5:30 - 5:33

幸いにも
私には親身になってくれる上司がいて
5:33 - 5:37

まず全ての方針を決めてしまうよりも
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経過を見ながらその都度
対処することにしてくれました
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私は幸運でした
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合理的な配慮という概念を知らなくても
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彼にとってはそれが自然なことだったんです
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でも必ずしも皆にとってそうではないのだと
次第にわかりました
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治療を受けている人々は誰でも
その影響や
6:00 - 6:02

様々な制限について次第に学び
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適応することを学びます
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私の場合治療そのものについて
あれこれの知識がありました
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例えばキモセラピーの前には
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水分を十分にとっておくだとか
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看護師が血管を見つけやすいように
体を暖かくしておくとか
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キモセラピーの前後に
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好物を食べないようにするとか—
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結局吐いてしまって
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２度と見たくなくなるからです
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（笑）
6:28 - 6:30

実際に体験して学びました
6:30 - 6:33

私の業務フローの管理にも
工夫を加えました
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キモセラピーを
月曜朝一番の予定に入れました
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がん治療ユニットを退出してから
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あの霧の降りて来る状態になる前に
４時間くらいの時間があり
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その後気分が悪くなるからです
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それでその間にメールの受信箱を片付け
急ぎの電話をかけることにしました
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最悪の体調は48時間で快方に向かいます
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それからは在宅勤務するわけです
7:00 - 7:03

この治療は続き
私はどんな影響があるかが分かっていたので
7:03 - 7:07

現実的に期待できる成果を
仕事のパートナー達と決めることができました
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何ができるか
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そしてそれをどれ位の期間でできるか
7:11 - 7:15

でもまだ私に業務を依頼する時や
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期限を設ける時の
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皆のためらいを帯びた声を覚えています
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彼らは本当に厳しい締め切り時間を
平気で設けてくるような
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人たちだったんですから
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（笑）
7:27 - 7:30

私が治療を受けている間は
余計なプレッシャーをかけたくないという
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配慮を感じました
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その気遣いは嬉しかったのですが
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締め切りは
私にとって必要なものでした
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それはたくさんの物事が
自分の手に負えなくなっていた時
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私が主体となって管理できて
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コントロールし続けられるものでした
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在宅勤務を続けながら
7:48 - 7:52

２人に１人のオーストラリア人男女が
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85才までにがんの診断を
受けるようなこの時代に
7:55 - 7:58

雇用主たちは合理的配慮というコンセプトを
7:58 - 8:01

どう当てはめたら良いだろうと
考えていました
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私たちが高齢になっても
仕事をより長期間続けるようになり
8:07 - 8:10

仕事をしながら重い病気にかかる可能性は
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高まっています
8:13 - 8:18

テクノロジーのおかげで
いつでもどこでも働けるので
8:18 - 8:21

合理的な配慮はもう
8:21 - 8:24

患者が実際にオフィスに通えるかどうかに
8:24 - 8:26

左右されることはありません
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合理的な配慮は
8:30 - 8:34

休憩を少し延長するとか
座り心地の良い椅子を提供するとかではなく
8:34 - 8:36

もちろんそれらは助かることですが—
8:37 - 8:38

少なくとも
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家族を持つ労働者を対象にした
シナリオを考え作った
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フレキシブルな規定や戦略を
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活用していくべきなんです
8:48 - 8:52

でもどうやったら
8:52 - 8:56

「治るまで職場に戻って来なくていいから」
と言ってしまうような上司のもとで
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自分にとっての合理的配慮は
どういうものだろうかという
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相談が切り出せるというのでしょう？
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そしてひらめきました
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そうした話を部下たちとすることは
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職場の上司たちの責任であるべきなんだと
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治療の間も働き続けたことで救われた
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私のような人からの教訓は
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もっと皆に広く知られるべきです
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そうした話の水先案内を
どうしたらできるかを考えてみました
9:24 - 9:28

すると私の素晴らしい同僚
カミーラ・ガンが
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「がん患者の働き方」という
ツールキットを作りました
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このキットはがんと診断された人や
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その上司、世話をする人
それから同僚たちが
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がんと仕事において可能なサポートについて
話し合えるようにフレームワークを提供します
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カミーラと私はこれまでに数々の団体で
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このツールキットを紹介し
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難しくなりそうな相談を
それがどのように
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円滑に導いてくれるかを
紹介して来ました
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嬉しいことにこのツールキットは
どんどん採用されています
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それでは上司として
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職場の誰かが病気になり
それがどう仕事に影響するか
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見当がつかないという時
どうすべきでしょう？
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こう言うべきです
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「あなたが出来る限り
そしてそう希望する限り
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治療を受けつつ
仕事を続けられるような
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職場での合理的配慮を
一緒に考えましょう」
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そろそろ過保護な反応をして
彼らを職場から追いやる代わりに
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重い病気を患う人々と
力を合わせて
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彼らが仕事を続けられるように
計らうべきです
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皆さんには私ががん治療を受けながら
仕事を続けて得られたことを
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知って欲しくてお話ししました
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そしておそらくあなたが持つ
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がん治療を受けている人たちの
「退屈していて弱々しくて
10:39 - 10:43

しょっちゅう嘔吐している」
そんなイメージを変えたいんです
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確かに時々はそういう時もありましたが
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常にそうではありませんでした
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でも私は仕事をそれまで通り
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頑張ると決心していたし
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上司が私に選ばせてくれたお陰で
それができました
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一番重要な点は
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それは与えられる
明らかな選択のように見えますが
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いつでも進んで
提供されるわけではないことです
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でもそうされるべきです
11:12 - 11:13

ありがとうございました
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（拍手）

Title:: がん治療を仕事のお陰で乗り切れたこと
Speaker:: サラ・ドネリー
Description:: 弁護士サラ・ドネリーは乳がんと診断されて友達や家族にサポートを求めましたが、彼女は仕事を続けることにも意義を見出し、集中できたうえに平穏を感じました。何故、そしてどのように仕事を続けたのかという個人的な話を通して、どのように職場が重い病気の治療を受ける人々へ配慮できるか、という洞察を共有します。それが双方にとって良いことだからです。

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Video Language:: English
Team:: closed TED
Project:: TEDTalks
Duration:: 11:30

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