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友達が悪影響を及ぼすようになったら どうするか ― リオ・ハムリック

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    皆さんの「大切な人」を思い浮かべてください
    心から大切に想う人です
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    その人のためなら何でもできる
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    命を預けられる人のことです
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    皆さんの母親 兄弟
    あるいは親友かもしれません
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    誰であろうと その人のことを
    心に留めておいてください
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    次に「さほど好きではない人」を
    思い浮かべてください
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    「いなくても良い」
    と思える人のことです
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    その人は 皆さんの信頼を裏切った
    あるいは 酷く傷つけた人かもしれません
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    昔の友達かもしれません 誰であろうと
    この人のことも 心に留めておいて下さい
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    もし１年前 １つ目の質問の答えが
    誰なのかを聞かれたら
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    僕は 答えられたでしょう
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    しかし 今では その答えが
    ２つ目の質問の答えになってしまったのです
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    生涯 親友でいられると思った人が
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    今では滅多に思い出さない
    存在になってしまいました
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    今日は 彼がどういう人だったのか
    なぜこの友情が断たれたのか
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    そして これによって
    自分がどう良くなったかを お話しします
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    でもその前に まず自己紹介
    僕はレオと申します
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    15歳で 同い年の子らと同じように
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    自由時間は 次の３つのうちの
    どれかに没頭しています
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    ネットフリックス インスタグラム
    そして睡眠
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    ええ 大事な趣味です
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    また ほとんどの高校生と同じように
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    自分の将来像は
    明確ではありません
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    大学に行きたいのか
    何の職業に就きたいのか
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    どのように経済的に自立するのか
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    正直 こういった重要な問いに対する
    答えを持ち合わせていません
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    ただし 僕の人生の中で
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    唯一 方向性が定まっている
    重要なものがあります
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    それは 友情です
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    友情とは 人が経験する
    唯一 世界共通のものだと思います
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    しかし 人は それほど
    友情に注意を払っていません
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    僕の経験から分かったことですが
    友達を含む全ての人間関係が
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    うまくいっているときが
    一番幸せです
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    したがって より多くの人に
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    積極的に友情を
    築いてほしいと思います
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    ポジティブな
    友人関係を育み
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    にっちもさっちも行かなくなる前に
    害になりそうな友人関係を見極めるのです
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    僕の昔の友達のプライバシーを
    尊重する意味でも
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    彼のことを
    アレックスと呼ぶことにします
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    僕がアレックスと出会ったのは
    小学６年生の初日のことでした
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    算数の授業で隣同士の席に座り
    すぐに友達になりました
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    社交的で 面白く 頭も良くて
    彼の性格は人を引き付ける力がありました
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    時が経つにつれ 僕の友たちグループと
    アレックスの友達グループが１つになり
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    より多くの時間を一緒に過ごし
    より多くの思い出を作り
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    より多くの内輪ネタを言い合い
    より深く付き合うようになりました
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    充実した日々でした
    僕は彼に信頼を寄せるようになり
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    他の人に話すのは気が引けるようなことを
    彼には心置きなく話せるようになり
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    僕の友達は唯一彼しかいない
    と思うことが多くなりました
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    １つ目の質問の答えを
    見つけることができて幸運でした
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    ところが僕が異変に
    気付き始めたのは
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    出会ってから
    ３年強 経った頃でした
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    アレックスが問題を抱えて
    むしゃくしゃしていると
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    僕には何の関係もないのに
    八つ当たりしてくるようになったのです
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    彼が不安なときは 僕も不安になるように
    仕向けてきました
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    残念なことに
    人は皆 人生のある時に
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    アレックスのような人と
    関わることがあるでしょう
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    彼にも気分のすぐれない日が
    あるのだと思い
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    はじめのうちは 彼の言動を
    努めて無視し 我慢していました
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    ところが 数日どころか
    数週間 数ヶ月と続くようになりました
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    時々 アレックスの態度に対する
    僕の不満を打ち明けると
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    彼は謝り 数日間は
    関係が改善されるのですが
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    すぐに また元の不機嫌な状態に
    戻ってしまうのです
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    彼の言葉は
    信用に値しなくなり
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    誠実さを欠いた謝罪を
    僕は受け入れられなくなりました
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    この時僕は この状況は
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    すぐには良くならないと
    気がつきました
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    アレックスにこれ以上
    振り回されたくなければ
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    彼との縁を切るしかなかったのです
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    よって 彼とは絶交しました
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    口で言うのは簡単ですが
    実際は大変でした
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    アレックスと僕は いろいろな場面で
    一緒に行動していたので
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    彼との絶交は
    自分の一部を失ったようでした
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    しかし 結局のところ アレックスといると
    良いことよりも悪いことの方が多く
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    彼との交流を続けていては
    僕自身がいい気持ちになれませんでした
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    僕が幸せになるにはアレックスを
    見放すしかありませんでした
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    こうして １つ目の質問の答えでもあった
    信頼していたアレックスは
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    突然「一緒にいるのも嫌な人」に
    なったのです
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    人間の最もすばらしい長所は
    一番の短所でもあるのです
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    他者との「つながり」を
    構築したいという欲求がありますが
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    関係が健全でなくとも その絆に
    できるだけ長くしがみつこうとします
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    人は「嫌いな人」の決断であれば
    受け入れないものを
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    「良い人」でありたいがため
    「好きな人」の間違った決断は
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    安易に受け入れてしまう傾向が
    あるのだと決して考えてみないのです
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    どれほど先入観にとらわれているかに
    気が付いていません
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    このトークの初めに
    思い描いてもらった人を
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    先ほどお話しした設定で
    シミュレーションしてみてください
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    皆さんが僕で
    皆さんの「大切な人」がアレックスです
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    自分にとって最善の行動を
    とることができますか？
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    それとも「大切な人」の
    わがままに 応え続けますか？
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    アレックスを
    皆さんにとって「迷う人」と置き換えると
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    何をすべきか
    はっきりとします
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    皆さんに このレンズを通して
    全ての人間関係を見直してほしいのです
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    友情とは 一方通行ではなく
    両者が満たされるべきで
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    片方あるいは両方が
    不満を持ち続けたとして
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    それは本当に友情といえるのでしょうか？
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    物事を客観的に見たうえで 皆さんにとって
    何が一番良いのかを決めてください
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    結局のところ 乱暴に扱われてもよい
    友情なんてありません
  • 5:37 - 5:39
    ありがとうございます
Title:
友達が悪影響を及ぼすようになったら どうするか ― リオ・ハムリック
Description:

TEDの教育的活動であるTED-Edでは、生徒達が短いTEDトークの形式で自分の大きなアイデアを発見し、発展させ、伝える手助けをすることで、明日のTEDスピーカーやリーダーを鼓舞しています。TED-Ed学生トークプログラムでは、TED-Edの柔軟なカリキュラムを通し、生徒達が創造的なアイデアについて共に議論し称え合っています。自分でも始めたければ、https://bit.ly/2pHbsEp を見てください。
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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TED-Ed
Duration:
05:42

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