私たちを安心させてくれるプログレスバー
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0:00 - 0:02一体どのくらいの人が
デスクの前で退屈していますか? -
0:03 - 0:04それは毎日 何時間
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0:04 - 0:06一週間の何日間
一年間のうちの何週間 -
0:06 - 0:08一生のうちの何年間にあたるでしょうか?
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0:08 - 0:11[小さなことの大きなアイデア]
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0:11 - 0:13[ダニエル・エンバー
プログレスバーについて語る] -
0:13 - 0:16プログレスバーとは
コンピュータの表示の一つで -
0:16 - 0:19デバイスの中で
何かが起きていることを示すものです -
0:20 - 0:24長年使われているベーシックなものは
横棒の形をしています -
0:24 - 0:28これは コンピュータが
出てくる前の時代に遡ります -
0:28 - 0:32台帳に横棒を書いて
左から右に塗りつぶして -
0:32 - 0:36工場での作業の進捗状況を
表していたことに由来します -
0:36 - 0:38まさに こんにち
スクリーンに表示されるものと同じです -
0:38 - 0:401970年代になると
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0:40 - 0:43いわゆる「ソフトウェア危機」
と呼ばれる出来事があり -
0:43 - 0:46コンピュータのデザインは
人々が予想していなかったほど -
0:46 - 0:49突然に そして急速に
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0:49 - 0:51複雑になりました
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0:51 - 0:55それまで いろんなデザインの
進捗率が使われてきました -
0:55 - 0:58たとえばカウントダウン時計や
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0:58 - 1:01アスタリスクの列が―
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1:01 - 1:03スクリーンの左から右へ
並んでいくものがありました -
1:03 - 1:07しかし こういったものについて
誰も体系的に調査したことがなく -
1:07 - 1:08実際に―
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1:08 - 1:11コンピュータの前に座っている
ユーザーへの影響を -
1:11 - 1:12明らかにしようとしませんでした
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1:12 - 1:14大学院生のブラッド・マイヤーズが
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1:14 - 1:181985年 この研究をしようと決意します
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1:18 - 1:20彼が発見したことは
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1:20 - 1:25表示された進捗率が正確か否かは
重要ではないということでした -
1:25 - 1:28重要なのは 進捗率が
そこに示されているという事実でした -
1:28 - 1:30画面に示された進捗率を見るだけで
人々は安心したのです -
1:30 - 1:33これは最も驚くべきことでした
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1:33 - 1:36彼はこの効果について考えました
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1:36 - 1:40人々をよりリラックスさせるとか
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1:40 - 1:45進捗率が示す残り時間で
計算機から離れ -
1:45 - 1:48他のことができるようになるとか
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1:48 - 1:51人々は進捗率を見て
「あぁ 半分終わったのか -
1:51 - 1:52これまで5分かかって
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1:52 - 1:55まだ5分あるから
このFAXを送ろう」とか -
1:55 - 1:58当時の人々がやっていたようなことを
しようとしたかもしれません -
1:58 - 2:00しかし どちらも正しくありません
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2:00 - 2:02プログレスバーを見ると
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2:02 - 2:05吸引光線のように注意をひきつけて離さず
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2:05 - 2:07待つという行為が
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2:07 - 2:12目の前で何かが展開していくという
エキサイティングなストーリーに変わります -
2:12 - 2:16すなわちこの間
あなたはコンピュータの動作を -
2:16 - 2:18いらいらしながら待つのではなく
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2:18 - 2:20こう考えるのです
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2:20 - 2:22「進んでいる!
あぁ 素晴らしいことが起きている!」 -
2:22 - 2:24[進捗中・・・]
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2:24 - 2:27しかしプログレスバーを
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2:27 - 2:31待つ苦痛を和らげるものとして捉え始めると
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2:31 - 2:35心理学に触れることにもなります
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2:35 - 2:39例えばプログレスバーが
一定のスピードで動いている場合 -
2:39 - 2:42それがコンピュータの
実際の動作状況を表しているとしても -
2:42 - 2:45スピードが低下しているように感じます
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2:46 - 2:47そしてうんざりします
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2:48 - 2:50そこで 状況を改善するために
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2:50 - 2:53実際の進捗よりも
速く動いているかのように見せようとし -
2:53 - 2:57最初の段階で一気に速く動かすとします
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2:57 - 3:00すると「本当に面白いことが起こっている!」
と感じるでしょう -
3:00 - 3:04そのあとは進捗に合わせて
プログレスバーを実際の速度に -
3:04 - 3:05戻していきます
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3:05 - 3:09これは 私たちが時間の経過に
注意を払っているという想定で -
3:09 - 3:10つまり草が成長するのを見たいとか
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3:10 - 3:13鍋の水が沸騰していくのを
見たいという心理を想定したうえで -
3:13 - 3:16待つ時間を より退屈でなく
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3:16 - 3:18苦痛でなく そしていらいらさせないように
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3:18 - 3:19するものです
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3:19 - 3:22つまりプログレスバーは 少なくとも
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3:22 - 3:25見る人に始まりと終わりのイメージを与え
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3:25 - 3:27ゴールに近づいている
感覚を持たせます -
3:27 - 3:30私は これはある意味で
死への恐れも和らげると思います -
3:32 - 3:34というのは言い過ぎでしょうか?
- Title:
- 私たちを安心させてくれるプログレスバー
- Speaker:
- ダニエル・エンバー
- Description:
-
プログレスバーは待つことをよりエキサイティングにし、ひいては死への恐れまでも和らげてくれる。ジャーナリストのダニエル・エンバーがプログレスバーの由来を明らかにします。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED Series
- Duration:
- 03:47
Moe Shoji edited Japanese subtitles for How the progress bar keeps you sane | ||
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Mari Arimitsu edited Japanese subtitles for How the progress bar keeps you sane | ||
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