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トランスジェンダーの若者たちへの新たな治療法 |ノーマン・スパック|TEDxBeaconStreet

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    ここに来られてとても光栄です
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    ずいぶんあちこちで話す機会もありましたが
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    自分の故郷の町で話すのは
    はじめてです
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    ブルックライン生まれという人は
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    多くはないと思いますが
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    出生証明書によりますと
    わたしはここの生まれです
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    ピルヒル地区には
    かつては産科病院があって
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    私はアラートン通りで生まれました
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    ずいぶんと昔ですけどね
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    本日 私に講演の機会を与えて
    下さった方々に感謝いたします
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    皆さん 全員で
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    あなたが生まれて3番目に言われた言葉を
    考えて下さい
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    もしくは あなたが出産しているとして
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    あなたが産もうとしている子供を
    想像してください
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    口の形だけでも 大きな声ででも良いので
    言ってください
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    最初の2言は
    “It's a ...”(赤ちゃんは...)
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    (バラバラに)
    「女の子です」「 男の子です」
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    (笑)
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    答がバラバラだということは―
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    実は 赤ちゃんが
    女の子か男の子かハッキリしない問題にも
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    私は対処してきています
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    ですから 皆さんの
    バラバラな答えは適切ですね
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    もちろん現在では それが誕生時だけでなく
    超音波検査でも判明します
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    私たちが皆そうだったように
    両親となる人たちが
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    楽しみを取っておこうとしない限りはね
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    しかし 皆さんには
    その3番目の言葉が何から導かれたのか
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    考えて欲しいのです
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    なぜなら その3番目の言葉は
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    あなたの性別を表現する言葉です
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    つまりは
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    あなたの性器のことを指しているのです
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    さて 私は小児内分泌科医として
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    今まで 時には今でも
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    外性器(の一部分)や
    外性器と内性器が
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    食い違う症例に
    本当に深く関わってきました
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    そして 私たち小児内分泌科医は
    文字通り
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    性別を判定しなければいけません
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    しかし 誕生の時点では
    あなたを「決定づける」ものは
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    何もありません
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    「決定づける」という言葉の意味は
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    性的指向についてのことです
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    「赤ちゃんはゲイの男の子ですよ」
    「レズビアンの女の子ですよ」
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    などとは言いません
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    そういった状態は
    10代になるまで
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    ハッキリとは分かりません
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    またジェンダーも決まりません
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    これは解剖学的な性別とは異なり
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    自己概念によるものです
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    皆さんは自分自身が
    男性であるとか 女性であるとか
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    その中間のスペクトラム上だとか
    お考えでしょう
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    時には その性自認は 10歳までに
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    明らかになることもあります
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    そのことで両親は、
    とても混乱すると思います
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    なぜなら 性別を超えた遊びや生活は
    子どもたちにとって
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    ごく普通のことなのです
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    そして事実 研究は
    こう示しています
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    思春期に差し掛かると
    その様にふるまっていた子どもたちの80%が
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    もはや反対の性別になりたいと
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    思わなくなるのです
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    しかし 思春期が始まると
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    つまり 女子では10歳から12歳
    男子では12 歳から14歳の時期ですが
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    胸が大きくなったりしますし
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    遺伝的に男性なら
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    生殖腺が2~3倍成長します
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    その時点で子どもが
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    「私の身体は絶対に間違っている」
    と訴えるなら
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    その子は ほぼ
    トランスジェンダーに間違いありません
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    そして その感覚が変わることは
    極めてまれです
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    誰かがどんなに直そうとして治療したり
    その他 体の害になるようなことを試しても
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    関係ありません
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    性自認が変わるのは
    比較的 稀なことなので
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    私はそれに関して
    ほとんど経験をしていません
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    私は青年期の診療をしてきたので
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    見たのはほとんど典型例です
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    私はある24歳の人を診察しました
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    遺伝的には女性ですが
    ハーバード大学では事情を知っている3人の
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    男性ルームメイトと過ごしました
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    学科のリストには
    常に男性の名前で登録されていました
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    そして 卒業してから私の所へ来たのです
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    「助けて下さい
    内分泌学の専門医だと伺いました」と言いました
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    確かに 私は生殖腺の無い人たちを
    たくさん治療してきました
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    さほど難しいことではありません
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    私は彼と取引しました
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    「治療するので教えてください」
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    そして 彼のことを教わりました
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    彼のサポートグループの
    メンバー全員の
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    治療を引き受けたことから
    何と大きなことを学んだでしょう
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    その後 私は本当に混乱しました
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    なぜなら その年齢では
    治療は比較的簡単で
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    その人がなりたいジェンダーの
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    性ホルモン剤を
    与えるだけだと思っていました
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    しかし 私の患者は結婚しました
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    結婚相手は男性として生まれ
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    男性として結婚したことがあり
    子どもも2人いましたが
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    それから女性になった人です
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    そして この度 この素晴らしい女性は
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    私の患者さんに惹かれて
    正式に結婚をしたのです
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    見た目は男性と女性ですからね
    誰にも分からないでしょ?
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    (笑)
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    また 私の患者は
    トランスジェンダー男性は 確かに
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    男尊女卑の指向が強いと明らかにしました
    なぜなら 彼はハネムーンで
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    ベルサイユ宮殿の鏡の回廊から
    こんなメールをよこしました
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    「愚妻をこの部屋から連れだすには
    50名の憲兵が必要だったよ」
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    私は混乱しました
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    「こんな場合は条件付きでゲイなのか?
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    それとも条件付きでストレートなのか?」
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    私は性的指向と性自認の
    違いが分からなくなっていました
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    すると 私の患者はにこう言ったのです
  • 7:23 - 7:25
    「ほら ほら
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    こう考えればいいんですよ
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    性的指向とは
    あなたが誰とベッドに行くのかということで
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    性自認とは
    ベッドに行くあなたが何者かですよ」
  • 7:34 - 7:36
    (笑)
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    その後多くの成人の患者さんたちから
    学びました
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    私は約200名の成人を診療しましたのでね
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    患者さんたちから教わったのです
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    待合室にいる患者さんの
    パートナーのことを知らなかったら
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    その人がゲイなのか
    それともストレートなのか
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    バイセクシャルか
    アセクシャルなのかを推測しようにも
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    あてずっぽうと変わりません
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    言い換えると
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    1つの事象は他のことに
    全く影響しないのです
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    データもそう示しています
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    私は今まで 200 名の成人を
    ケアしました
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    それは非常に辛いことでした
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    患者さんたちの多くは
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    人生の大きな部分を
    諦めなければなりません
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    時には両親や 兄弟や
    自身の子どもにさえ
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    拒絶されてしまうのです
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    配偶者と離婚したら
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    子どもへの面会を禁止されます
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    とても悲惨なのです
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    でも なぜ 40 や 50 歳なのに
    それをするのでしょう?
  • 8:36 - 8:40
    なぜなら 自分を殺してしまわないよう
    自己肯定感を持たなければならないからです
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    なぜなら 自分を殺してしまわないよう
    自己肯定感を持たなければならないからです
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    確かに 未治療の
    トランスジェンダーの人たちは
  • 8:51 - 8:53
    自殺率が世界一高いのです
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    では どうしたら良いでしょう?
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    私はオランダでの とあるカンファレンスに
    興味をそそられました
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    オランダの医師はこの治療に関して
    エクスパートです
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    そこで最も印象に残ったことは
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    ジェンダーに関する最も詳細な心理テストを
    実行した後で
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    青年を治療しているということです
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    患者さんがなりたくない性別の
    第二次性徴を妨げる治療をしていたのです
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    なぜなら 基本的に
    第二次性徴 発現以前なら
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    子どもたちは どちらの性別でも
    見た目が同じだからです
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    その時点で
    自分の性別が違うと感じたら
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    まるでピノキオがロバに変身する
    気分なのです
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    思春期の到来と共に
    あなたの身体がなりたいものに
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    変化するというファンタジーが
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    実際 第二次性徴によって
    台無しにされて
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    ひどい精神的ダメージを受けます
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    ですから 第二次性徴を先延ばしにするのです
    なぜかって?
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    こんな若い時期に反対の性ホルモンを
    投与することはできません
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    彼らは成長を妨げられてしまいます
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    また 皆さんは
    このような治療が生殖に与える影響について
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    10 歳の女子や
    12 歳の男子と
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    意味ある議論が可能と思いますか?
  • 10:02 - 10:05
    ですから これは診断の途上において
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    4年から5年の時間の猶予を確保して
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    じっくりと診断をすることを可能にします
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    彼らはもっと多くのテストを繰り返し
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    自分の体が逃げていくような感覚なしに
    生活できるのです
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    そして その 12-16-18 と呼ばれる
    プログラムの中では
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    12歳で性ホルモン阻害剤を与え
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    16歳で再テストを実施し
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    再び適応だとされると―
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    覚えておいて欲しいのですが
    ホルモン阻害剤なら後戻りできます
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    もし反対の性のホルモン剤を
    投与してしまうと
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    使うホルモンによっては
    乳房は膨らみ ひげは生え
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    声変わりをします
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    そして その効果は戻りません
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    取り除くには手術や 電気分解療法が
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    必要なのです
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    そして 声は元には戻せません
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    ですから 15から16歳に
    行なう治療は重要なのです
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    そして 18歳の時点で
    手術が可能になります
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    女性を男性に変えるのに良い手術は
    まだ存在しません
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    一方 男性から女性への外性器の手術は
    婦人科医の目も欺きます
  • 11:05 - 11:07
    そのくらいうまくいくのです
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    患者たちがどのように生活しているか
    観察しました
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    第二次性徴が遅れている以外に
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    普通の子と見た目は変わりません
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    しかし 一度 なりたいジェンダーの
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    性ホルモンを投与された患者さんたちは
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    とても美しかったのです
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    正常に見えました
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    患者さんたちの身長は正常で
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    群衆に紛れたら全く区別できません
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    ですから その治療を行うことを
    決意したのです
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    それこそが小児内分泌科医が
    踏み込むべき領域です
  • 11:40 - 11:44
    なぜなら 実際
    10 歳から 14歳の子どもを治療するのは
  • 11:44 - 11:46
    小児内分泌科医だからです
  • 11:47 - 11:50
    ですから 私は数人の子どもに協力してもらい
  • 11:52 - 11:54
    この治療法を標準にしました
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    また ボストン小児病院が
    受け皿となったので
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    小児病院で
    その子どもたちの治療前 治療後を見せ
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    治療をまだしていない人や
    治療を希望する人たちに
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    オランダでの様子をみせると
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    医師たちはこう言いました
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    「この子たちに何かをしてあげるべきだ」
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    では この子たちは
    以前はどこにいたのでしょう?
  • 12:15 - 12:18
    この子たちは治療もされず
    ただ苦しんでいました
  • 12:21 - 12:24
    ですから 私たちは2007年に
    プログラムを開始しました
  • 12:24 - 12:27
    この種のプログラムとして初のもので
  • 12:27 - 12:29
    実際はオランダ式ですが
  • 12:29 - 12:31
    北米で初のものでした
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    以来 160名の患者さんを診療しました
  • 12:37 - 12:39
    患者はアフガニスタンから来たのでしょうか?
    いいえ
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    患者さんの75% はボストンの
    240 km圏内から訪れています
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    イギリスから来ている人も数人います
  • 12:52 - 12:56
    ジャッキーはイギリスのミッドランドで
    虐待されていました
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    彼女は12歳でした
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    女の子として生きていましたが
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    ひどくいじめられていました
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    本当にひどくて
    家庭学習にする必要がありました
  • 13:04 - 13:08
    イギリスからもわざわざ
    人が来る理由は
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    16歳未満だと どんな患者でも
    何の治療もできないからです
  • 13:13 - 13:17
    つまり この子たちは
    たとえ検査をちゃんとされていようと
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    成人の身体になるまで
  • 13:19 - 13:20
    放っておかれるということです
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    その上 ジャッキーは
    骨格マーキング分析では
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    身長196 cm になる見込みでした
  • 13:30 - 13:33
    さらに この子の男性第二次性徴が
    始まったところでした
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    ですから 私は
    ちょっと革新的なことをしました
  • 13:37 - 13:38
    私はホルモンに詳しいですからね
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    エストロジェン(女性ホルモン)は
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    骨端の成長板を閉じて
    成長を止める力が
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    テストステロン(男性ホルモン)よりも
    強いのです
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    ですから 私たちはホルモン阻害剤で
    テストステロンをブロックし
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    16歳ではなく13歳でしたが
    エストロジェンを投与したのです
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    左側にいるのが16歳の彼女です
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    そして 彼女は16歳の誕生日に
  • 14:06 - 14:08
    性転換手術を受けにタイに渡りました
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    現在 手術適応年齢は18歳になっています
  • 14:10 - 14:12
    身長は180cm で止まりました
  • 14:14 - 14:17
    そのうえ 彼女は正常なバストサイズも
    手に入れたのです
  • 14:17 - 14:19
    これはテストステロンをブロックしたからです
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    遅れずに適切な時期に診察に来れば
  • 14:23 - 14:26
    患者さんたちは皆
    適正なバストサイズを
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    手に入れます
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    一番右が彼女です
  • 14:31 - 14:34
    彼女は ミスイングランドに応募し
    セミファイナリストにまで進みました
  • 14:37 - 14:40
    これが受け入れられるか
    審査員が議論しました
  • 14:42 - 14:44
    ある審査員は
    こんな気の利いたことを言ったそうです
  • 14:44 - 14:48
    「でも候補者の半数よりは
    彼女のほうがナチュラルだ」
  • 14:48 - 14:52
    (笑)
  • 14:52 - 14:55
    ちょっとだけ治療はしましたが
  • 14:55 - 14:57
    これは彼女のDNAが成しえたことです
  • 14:58 - 15:01
    そして 彼女は注目すべき
    スポークスウーマンとなりました
  • 15:03 - 15:06
    彼女はモデルの契約を申し込まれました
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    その時 BBCからの取材 Skypeの中で
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    私をからかってこういったのです
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    「ねえ 私を185 cmにしてくれてたら
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    大物モデルになれたかも」
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    (笑)
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    どうでしょうか
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    この写真は全てを物語っていますね
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    これが全てを物語っています
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    ニコ―ルと兄弟のジョナスです
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    写真は2011年2月の
    ボストン・グローブ紙日曜版のものです
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    一卵性双生児の男子2人で
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    一卵性であることは確認ずみです
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    ニコールは3歳の時には
    自分が女の子だと思っていました
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    7歳で名前を変え
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    男性の第二次性徴の初期に
    私を受診しました
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    14歳のジョナスを見ると
    この家族は
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    男性第二次性徴の始まりが早い方だと
    予想できます
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    16歳くらいに見えますよね
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    しかし もっと重要なことがあります
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    患者が思春期のどの時期にあたるのか
    注意してください
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    こちらのニコールは
    第二次性徴を停止した状態にあります
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    そしてジョナスは―
    生物学的な制御の下にあります
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    ですので 治療をしなかった場合の
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    ニコールの容貌はこうなるはずです
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    のどぼとけが目立ちますね
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    顔の骨がゴツゴツしています
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    これは全てテストステロンの影響です
    彼に限ったことではありませんけど
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    でも ヒゲと
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    この身長の差は
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    彼女には無かった成長スパートのせいです
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    ニコールはエストロジェン治療中です
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    より女性らしい体形です
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    この家族は昨春に
    ホワイト・ハウスを訪れました
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    反差別法を覆す動きがあり
    これに対抗するためです
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    当時 メイン州の
    トランスジェンダーの人たちが
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    公衆トイレを使う権利を妨害する
    法案が出されていました
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    そして その法案が
    通りそうだったのです
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    そうなったら大問題だったでしょう
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    しかし ニコールは自ら
    メイン州のすべての議員の元へ行き
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    こう言いました
    「私なら訴えることができます
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    私を見れば女性トイレでは脅威にはならず
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    私が男性トイレで怖い思いをするのが
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    お分かりになるでしょう」
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    遂に 議員たちは理解しました
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    では この先どうしたらよいでしょう?
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    反差別法に関連したところでは
    まだやることがあります
  • 17:41 - 17:45
    住宅の供給や 雇用や
    公共施設利用の際の
  • 17:45 - 17:47
    差別を取り締まる法律があるのは
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    17州だけです
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    その17州のうちの5つは
    ニュー・イングランド地方にあります
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    ホルモン阻害薬などの
  • 17:57 - 17:59
    薬の値段を安くする必要があります
  • 17:59 - 18:00
    その薬には莫大な費用がかかります
  • 18:00 - 18:03
    そして この状態を
    精神障害の分類から除外する必要があります
  • 18:06 - 18:10
    かつて ゲイやレズビアンも
    精神障害とされていましたが
  • 18:11 - 18:14
    1973年にその項目が抹消されたことで
  • 18:14 - 18:15
    世界ががらりと変わったのです
  • 18:15 - 18:18
    誰かに 大きな資金負担を
    生じることではありません
  • 18:18 - 18:19
    それほどありふれてもいません
  • 18:20 - 18:24
    しかし 彼らに対して
    何もしないことの危険性は
  • 18:26 - 18:32
    彼ら全員が自殺をする危険に
    曝されるだけではなく
  • 18:33 - 18:37
    私たちの社会が
    真に包含的であるかどうかを示します
  • 18:39 - 18:40
    ありがとうございました
  • 18:40 - 18:42
    (拍手)
Title:
トランスジェンダーの若者たちへの新たな治療法 |ノーマン・スパック|TEDxBeaconStreet
Description:

思春期は皆にとって厄介な時期ですが、トランスジェンダーの若者たちにとっては悪夢です。一晩のうちに自分が受け入れがたい身体へと成長してしまうからです。この温かな講演では、内分泌科医であるノーマン・スパックが全米で数人しかいない新しいプロトコールのホルモン補充療法の医師になった経緯を話します。第二次性徴を止めることでDr.スパックはトランスジェンダーの若者に猶予期間を与えています。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDxTalks
Duration:
18:45

Japanese subtitles

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