reading　聖典朗読（聖書、コーラン、ブッダの言葉、バガヴァッドギータなど）
bible -Gospel of Luke- 聖書　ルカによる福音書

新約聖書の巻頭にはマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによるとされる福音書が収められ、
これらはイエスに関する事をそれぞれの解釈・視点で記したものとなっている。
二資料仮説によれば、『ルカ福音書』の資料となったのは『マルコ福音書』と
今では失われたイエスの言葉集(「Q資料」という。Qとはドイツ語で「源泉・資料」「Quelle」の頭文字）であったとみなされる。
支持されている説では、『ルカ福音書』は『マルコ福音書』とQ資料をもとに書かれたとみなしている。
『マルコ福音書』の14分の13、『マルコ福音書』の七分の四、
『ルカ福音書』の五分の二が同じ言語で同じ出来事について語っている。
対象とする読者は、その献辞から、直接的には「テオフィロ（ス）」という、
ある程度に高い地位にある人物と推定される個人。
「テオフィロ」という名はギリシア語で「神を愛する人」という意味である。
これは修辞的な意味合いが強く多くの読者に読まれることを想定して執筆されたことは確か。
その場合、著者が想定するのは主に非ユダヤ系のキリスト教徒及びそれに関心を持つ人物と考えられる。