難民が新しい人生を始めるために必要なもの
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0:01 - 0:02約2年前
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0:02 - 0:05ある電話を受け
人生が変わりました -
0:06 - 0:09「もしもし 従兄弟のハサンだけど」
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0:09 - 0:11凍り付きました
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0:11 - 0:14私には優に30人を超える従兄弟がいますが
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0:14 - 0:17ハサンなんていう従兄弟には
覚えがなかったのです -
0:18 - 0:20実はハサンは 母の従兄弟であり
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0:20 - 0:23難民としてモントリオールに
到着したばかりだったのです -
0:23 - 0:25そして その後の数か月の間に
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0:25 - 0:28更に3人の親戚が
難民保護の申請のため -
0:28 - 0:31着の身着のままカナダに来ました
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0:32 - 0:34例の電話があってから2年間で
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0:34 - 0:36私の人生は完全に変わりました
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0:36 - 0:37私は学問の世界を去り
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0:37 - 0:42今では 技術者や研究者 難民といった
多様な仲間を率い -
0:42 - 0:46新規入国者向けに 個々に合わせた
自助リソースを開発しています -
0:46 - 0:50人生が自分ではどうにもならないと
彼らが感じる原因となっている— -
0:50 - 0:54言語や文化 その他の壁を
乗り越える手助けをしたいのです -
0:54 - 0:57そして 多くの人が助けを求める際に失う
人権と尊厳を取り戻すのに -
0:57 - 0:59AIが力になれると感じています
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1:01 - 1:03私の親戚の難民経験は
珍しいものではありません -
1:04 - 1:06UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)
によると -
1:06 - 1:09毎分20人が住む所を失っています
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1:09 - 1:12原因は 気候変動や経済危機
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1:12 - 1:14社会的かつ政治的な不安定などです
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1:14 - 1:17従兄弟のハサンをはじめとする
親戚が送られた先の -
1:17 - 1:20地元のYMCA保護施設での
奉仕活動の間に -
1:20 - 1:24再定住とは どれほどの努力と
調整を必要とするものなのか -
1:24 - 1:27目で見て 理解するようになりました
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1:27 - 1:30入国後はまず 弁護士を見つけ
2週間以内に -
1:30 - 1:33法的な書類に記入し
提出する必要があります -
1:33 - 1:35また 就労許可を申請するためだけに
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1:35 - 1:40予め認可された内科医による健康診断を
予約する必要もあります -
1:40 - 1:42また どんな形であれ
社会的支援を受ける前に -
1:42 - 1:45住居を探し始める必要があります
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1:47 - 1:49過去数年間 何千もの人が
難民保護を求め -
1:49 - 1:51米国からカナダに逃げてくるなか
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1:51 - 1:55我々はまもなく 助けを必要とする人が
助けとなるリソースより多い状況が -
1:55 - 1:57どんなものなのかを理解しました
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1:57 - 2:00社会福祉サービスは
規模を拡大するのに時間がかかりますし -
2:00 - 2:04たとえ 地域社会が
限られたリソースで最善を尽くし -
2:04 - 2:05より多くの人を助けようとしても
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2:05 - 2:07新規入国者が
宙ぶらりん状態で -
2:07 - 2:10なすすべもなく待つだけの時間が
増えてしまうのです -
2:10 - 2:12例えば モントリオールでは
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2:12 - 2:16難民の再定住支援に
何百万ドルと費やされているにもかかわらず -
2:16 - 2:17新規入国者の50%近くが
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2:17 - 2:19書類手続きから職探しまで
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2:19 - 2:23あらゆることに関する
無料支援リソースがあることを -
2:23 - 2:24未だに知らないのです
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2:25 - 2:28情報が存在しないことが
問題なのではありません -
2:29 - 2:33むしろその反対で 支援を必要とする人は
しばしば 与えられる情報が多すぎて -
2:33 - 2:36その全てを理解するのに苦労するのです
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2:37 - 2:41「これ以上 情報を私に与えないでほしい
ただ すべきことを教えてほしい」 -
2:41 - 2:44こんな感想を
繰り返し繰り返し聞きました -
2:44 - 2:47新しい国に到着したばかりの人が
いかに 右も左もわからず -
2:47 - 2:50とんでもない苦労を強いられるかを
反映する言葉です -
2:51 - 2:54私も モントリオールに着いた時
同じ問題に もがきました -
2:54 - 2:56博士号持ちなのに
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2:56 - 2:58(笑)
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2:58 - 3:01自身も難民である チームの仲間は
こう表現しました -
3:02 - 3:05「カナダでは SIMカードは
食料より重要です -
3:05 - 3:07空腹で死ぬことはないでしょうから」
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3:08 - 3:11ですが 正しいリソースと情報に
手が届くか否かが -
3:11 - 3:15生死を分けることにもなり得ます
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3:15 - 3:17もう一度言います
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3:17 - 3:20正しいリソースと情報に
手が届くか否かが -
3:20 - 3:24生死を分けることになり得るのです
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3:25 - 3:27この問題に対処するために
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3:27 - 3:29「アタール」を構築しました
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3:29 - 3:32史上初の
AIを使った仮想難民支援者です -
3:32 - 3:34新しい都市に到着してからの
最初の一週間を -
3:34 - 3:36一歩一歩導いてくれます
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3:36 - 3:38何の助けが必要なのか
伝えるだけでいいのです -
3:39 - 3:41するとアタールは
その人特有の状況を理解するための -
3:41 - 3:43基本的な質問をいくつかした後
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3:43 - 3:46その人に合った支援を
導き出してくれます -
3:46 - 3:49例えば
「今夜の宿泊場所はありますか」 -
3:50 - 3:52「ない」を選ぶと
「女性専用保護施設を希望しますか」 -
3:53 - 3:55「お子さんがいますか」などです
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3:55 - 3:59その後 個々に合わせて作成される
段階別 やることリストに -
3:59 - 4:01その人が知る必要のあることは
全て書いてあります -
4:01 - 4:04行き先から 移動方法
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4:04 - 4:05持ち物 そして
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4:05 - 4:07そこに何があるのか まで
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4:07 - 4:09質問も いつでもできます
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4:09 - 4:11アタールが答えを知らない場合
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4:11 - 4:14答えがわかる 本物の人間に
つなげてくれます -
4:15 - 4:16ですが 最もすごいのは
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4:17 - 4:20私たちの取り組みは 人道支援機関が
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4:20 - 4:24新規入国者の移り変わるニーズを
リアルタイムで理解する際に -
4:24 - 4:26必要となる情報と分析結果を
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4:26 - 4:27集める助けとなることです
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4:28 - 4:30それは 難民支援を大きく変えてくれます
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4:30 - 4:32既に UNHCRと提携し
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4:32 - 4:34この技術をカナダで提供しています
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4:34 - 4:38そして この活動に アラビア語や英語
フランス語 クレオール語 スペイン語で -
4:38 - 4:41取り組んできました
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4:42 - 4:45難民問題が話題になるとき
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4:45 - 4:47よく注目されるのは
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4:47 - 4:51住む所を奪われた人は 世界中で
6580万人だとする公的な統計の数字です -
4:52 - 4:54ですが 現実ではそれよりも
ずっと多いのです -
4:55 - 5:002050年までに
これに加えて1億4千万人が -
5:00 - 5:04自然環境の悪化により
住む所を失う恐れがあります -
5:04 - 5:09そして 今日 まさに今日
既に10億人近くが -
5:09 - 5:12違法入植地と貧民街で暮らしています
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5:13 - 5:15再定住と現地社会への統合は
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5:15 - 5:18現代の最も大きな課題の一つです
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5:19 - 5:23私たちの望みは アタールが
新規入国者一人一人の支援者となることです -
5:24 - 5:28そして アタールが
今ある取り組みを活性化し -
5:29 - 5:31既に限界を超えて
負担を負っている— -
5:31 - 5:34社会的なセーフティネットの
荷を和らげてやれること -
5:35 - 5:38ですが 私たちにとって最も重要なことは
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5:38 - 5:42この取り組みが 難民に対し
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5:42 - 5:46自助に必要なリソースを提供し
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5:46 - 5:50再定住と社会統合の中で失う人権と尊厳を
取り戻す助けとなることです -
5:50 - 5:51ありがとうございました
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5:51 - 5:54(拍手)
- Title:
- 難民が新しい人生を始めるために必要なもの
- Speaker:
- ムハンマド・イドリス
- Description:
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UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、気候変動や経済危機、政治的な不安定により、毎分20人が住む所を失っています。そうした人が新しい人生を始める際に立ちはだかる壁を乗り越えようとするとき、どうすれば力になれるでしょうか。TEDレジデントのムハンマド・イドリスは、技術者や研究者、難民の仲間を率いて、史上初のAIを使った仮想難民支援者である「アタール」を開発しています。アタールは、人権と尊厳を取り戻すことを助けつつ、住む所を失った人々を再定住に至るまで導いてくれます。「正しいリソースと情報に手が届くか否かが生死を分けることになり得る」とイドリスは語ります。
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TEDTalks
- Duration:
- 06:07
Riaki Ponist approved Japanese subtitles for What refugees need to start new lives | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for What refugees need to start new lives | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for What refugees need to start new lives | ||
Riaki Ponist accepted Japanese subtitles for What refugees need to start new lives | ||
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Masayuki Honda edited Japanese subtitles for What refugees need to start new lives | ||
Riaki Ponist declined Japanese subtitles for What refugees need to start new lives | ||
Riaki Ponist edited Japanese subtitles for What refugees need to start new lives |