WEBVTT 00:00:00.000 --> 00:00:03.000 困難な交渉の話になると 00:00:03.000 --> 00:00:05.000 中東に伝わる -- 00:00:05.000 --> 00:00:07.000 お気に入りの話が浮かびます 00:00:07.000 --> 00:00:10.000 ある男が3人の息子に17頭のラクダを残しました 00:00:10.000 --> 00:00:13.000 長男に半分 00:00:13.000 --> 00:00:15.000 次男に3分の1 00:00:15.000 --> 00:00:17.000 三男に9分の1です 00:00:17.000 --> 00:00:19.000 3人の息子は交渉を始めました 00:00:19.000 --> 00:00:21.000 17は2で割れない 00:00:21.000 --> 00:00:23.000 3でも割れない 00:00:23.000 --> 00:00:25.000 9でも割れない 00:00:25.000 --> 00:00:27.000 兄弟間の緊張が高まり始めて 00:00:27.000 --> 00:00:29.000 ついにどうしようもなくなり 00:00:29.000 --> 00:00:32.000 頭の良い老婆に相談しました 00:00:32.000 --> 00:00:34.000 老婆は長い間考え 00:00:34.000 --> 00:00:36.000 戻ってきて言いました 00:00:36.000 --> 00:00:38.000 「力になれるか分からないが 00:00:38.000 --> 00:00:40.000 とりあえず必要なら私のラクダをやろう」 00:00:40.000 --> 00:00:42.000 ラクダは18頭になりました 00:00:42.000 --> 00:00:45.000 長男は18頭の半分にあたる9頭をもらいました 00:00:45.000 --> 00:00:48.000 次男は18頭の3分の1にあたる6頭をもらいました 00:00:48.000 --> 00:00:50.000 三男は18頭の9分の1にあたる -- 00:00:50.000 --> 00:00:52.000 2頭をもらいました 00:00:52.000 --> 00:00:54.000 合計17頭です 00:00:54.000 --> 00:00:56.000 1頭余ったので 00:00:56.000 --> 00:00:58.000 老婆に返しました NOTE Paragraph 00:00:58.000 --> 00:01:00.000 (笑い) NOTE Paragraph 00:01:00.000 --> 00:01:02.000 少し考えてみると 00:01:02.000 --> 00:01:04.000 この話は 00:01:04.000 --> 00:01:07.000 私たちを巻き込む多くの困難な交渉に似ています 00:01:07.000 --> 00:01:09.000 17頭のラクダでは解決できません 00:01:09.000 --> 00:01:11.000 とにかく必要なのは 00:01:11.000 --> 00:01:14.000 老婆のように一歩引いて 00:01:14.000 --> 00:01:16.000 新しい視点から状況を見つめ 00:01:16.000 --> 00:01:19.000 18頭目のラクダに気づくことです 00:01:20.000 --> 00:01:22.000 世界の紛争で 00:01:22.000 --> 00:01:25.000 18頭目のラクダを見つけることが 私の生涯の使命です 00:01:25.000 --> 00:01:28.000 人類は あの3兄弟に似ていると思います 00:01:28.000 --> 00:01:30.000 私たちは一つの家族です 00:01:30.000 --> 00:01:32.000 それは科学的に明らかです 00:01:32.000 --> 00:01:34.000 通信革命のおかげで 00:01:34.000 --> 00:01:37.000 地球上にいる1万5千の部族みんなが 00:01:37.000 --> 00:01:40.000 連絡を取り合えます 00:01:40.000 --> 00:01:42.000 大家族の集いです 00:01:42.000 --> 00:01:44.000 もちろん家族の集いによくあるように 00:01:44.000 --> 00:01:46.000 平和でもなく気楽でもありません 00:01:46.000 --> 00:01:48.000 紛争が多いのです 00:01:48.000 --> 00:01:50.000 そこで疑問が浮かびます 00:01:50.000 --> 00:01:52.000 どうすれば不和を解消できるでしょうか? 00:01:52.000 --> 00:01:54.000 人間は紛争をするものであり 00:01:54.000 --> 00:01:56.000 恐るべき破壊力の兵器が 00:01:56.000 --> 00:01:58.000 人間の知性から生み出される中で 00:01:58.000 --> 00:02:01.000 どうすれば深刻な不和を解消できるのでしょうか? 00:02:01.000 --> 00:02:03.000 それが問題です NOTE Paragraph 00:02:03.000 --> 00:02:06.000 ここ30年から40年の 00:02:06.000 --> 00:02:08.000 大半の期間を費やして 00:02:08.000 --> 00:02:10.000 世界中を訪れて 00:02:10.000 --> 00:02:13.000 紛争を体験してきました 00:02:13.000 --> 00:02:16.000 ユーゴスラビア 中東 00:02:16.000 --> 00:02:18.000 チェチェン ベネズエラなど 00:02:18.000 --> 00:02:21.000 地球上で最もやっかいな紛争地域をいくつか訪れたのです 00:02:21.000 --> 00:02:23.000 先ほどの問題を自問し続け 00:02:23.000 --> 00:02:25.000 平和を導く秘策が何かについて 00:02:25.000 --> 00:02:27.000 何かしらの答えが出たと思います 00:02:27.000 --> 00:02:30.000 実に単純なことです 00:02:30.000 --> 00:02:33.000 簡単ではありませんが単純なことです 00:02:33.000 --> 00:02:35.000 新しくもありません 00:02:35.000 --> 00:02:37.000 最も古くから伝わる人類の遺産の一つです 00:02:37.000 --> 00:02:40.000 平和を導く秘策は私たちなのです 00:02:40.000 --> 00:02:42.000 あらゆる紛争を取り巻く -- 00:02:42.000 --> 00:02:44.000 周辺社会にいるのが 00:02:44.000 --> 00:02:46.000 私たちであり 00:02:46.000 --> 00:02:48.000 私たちが建設的な役割を果たせるのです NOTE Paragraph 00:02:48.000 --> 00:02:51.000 一つだけ例を挙げてみましょう 00:02:52.000 --> 00:02:54.000 20年ほど前 南アフリカで 00:02:54.000 --> 00:02:56.000 紛争当事者と話合いをしていたとき 00:02:56.000 --> 00:02:58.000 特別な月を過ごしました 00:02:58.000 --> 00:03:00.000 サン人のいくつかのグループと 00:03:00.000 --> 00:03:02.000 生活を共にしたのです 00:03:02.000 --> 00:03:05.000 サン人や サン人の紛争解決方法に興味がありました 00:03:06.000 --> 00:03:08.000 というのも 知られている限りでは 00:03:08.000 --> 00:03:10.000 狩猟者であり採集者であるサン人は 00:03:10.000 --> 00:03:12.000 人類史の99パーセントを占める古代人と 00:03:12.000 --> 00:03:15.000 とても似通った生活をしているからです 00:03:15.000 --> 00:03:18.000 男たちはみな 狩りに使う毒矢を持っています 00:03:18.000 --> 00:03:20.000 死に至らしめるものです 00:03:20.000 --> 00:03:22.000 いったい どうやって不和を解決するのでしょう? 00:03:22.000 --> 00:03:24.000 実は 00:03:24.000 --> 00:03:27.000 サン人の社会では 緊張が高まると 00:03:27.000 --> 00:03:30.000 誰かが毒矢を茂みに隠し 00:03:30.000 --> 00:03:34.000 皆が 円を描いて座ります 00:03:34.000 --> 00:03:37.000 座って 話合いを重ねます 00:03:37.000 --> 00:03:39.000 2日 3日あるいは 4日かかるかもしれませんが 00:03:39.000 --> 00:03:41.000 解決策が見つかるまで 00:03:41.000 --> 00:03:43.000 できれば和解にいたるまでは 00:03:43.000 --> 00:03:45.000 休みません 00:03:45.000 --> 00:03:47.000 張り詰めたままなら 00:03:47.000 --> 00:03:49.000 誰かを親せきのところに送り出して 00:03:49.000 --> 00:03:51.000 頭を冷やさせます NOTE Paragraph 00:03:51.000 --> 00:03:53.000 人間の気性というものがありながら 00:03:53.000 --> 00:03:56.000 我々が今日まで生きながらえているのは 00:03:56.000 --> 00:03:58.000 このシステムのおかげではないでしょうか 00:03:58.000 --> 00:04:01.000 このシステムを第3の立場と呼びましょう 00:04:01.000 --> 00:04:03.000 たいてい 00:04:03.000 --> 00:04:06.000 紛争といえば 00:04:06.000 --> 00:04:08.000 2者の立場を考えます 00:04:08.000 --> 00:04:10.000 アラブ諸国とイスラエル 労働者と経営者 00:04:10.000 --> 00:04:13.000 夫と妻 共和党と民主党 などです 00:04:13.000 --> 00:04:15.000 そして いつも見落とすのが 00:04:15.000 --> 00:04:17.000 第3の立場です 00:04:17.000 --> 00:04:19.000 紛争では第3の立場にいるのは私たちであり 00:04:19.000 --> 00:04:21.000 周辺社会であり 00:04:21.000 --> 00:04:23.000 友人であり 同盟国であり 00:04:23.000 --> 00:04:25.000 家族であり 隣人なのです 00:04:25.000 --> 00:04:28.000 私たちは信じられないほど建設的な役割を果たせるのです 00:04:28.000 --> 00:04:30.000 第3の立場が力になれる -- 00:04:30.000 --> 00:04:33.000 最も基本的な方法とは 00:04:33.000 --> 00:04:36.000 真に危機にひんするものを当事者に自覚させることです 00:04:36.000 --> 00:04:38.000 子どもたちのため 家族のため 00:04:38.000 --> 00:04:41.000 社会のため 未来のため 00:04:41.000 --> 00:04:44.000 しばらく紛争をやめて 話合いを始めましょう 00:04:44.000 --> 00:04:46.000 やはり 00:04:46.000 --> 00:04:48.000 紛争に巻き込まれると 00:04:48.000 --> 00:04:50.000 広い視野を失ってしまうからです 00:04:50.000 --> 00:04:52.000 すぐ反撃してしまいます 00:04:52.000 --> 00:04:55.000 人間は すぐ反撃する機械です 00:04:55.000 --> 00:04:57.000 よく言われるように 00:04:57.000 --> 00:04:59.000 怒ると人は最も雄弁になり 00:04:59.000 --> 00:05:02.000 いつまでも後悔するのです 00:05:02.000 --> 00:05:05.000 第3の立場がそれに気づかせてくれます 00:05:05.000 --> 00:05:07.000 第3の立場がバルコニーに導いてくれます 00:05:07.000 --> 00:05:10.000 バルコニーとは広い視野の例えで 00:05:10.000 --> 00:05:13.000 目標を見失わずにいられる場所のことです NOTE Paragraph 00:05:13.000 --> 00:05:16.000 私の交渉経験を少し紹介しましょう 00:05:16.000 --> 00:05:19.000 何年か前 まとめ役として 00:05:19.000 --> 00:05:21.000 とても困難な交渉に参加していました 00:05:21.000 --> 00:05:23.000 ロシアの代表者と 00:05:23.000 --> 00:05:25.000 チェチェンの代表者との交渉でした 00:05:25.000 --> 00:05:27.000 ご存じのような戦争状態にあるなかで 00:05:27.000 --> 00:05:29.000 私たちが会ったのは 00:05:29.000 --> 00:05:31.000 オランダのハーグにある平和宮でした 00:05:31.000 --> 00:05:34.000 ユーゴスラビア紛争の戦犯裁判が開かれていたのと 00:05:34.000 --> 00:05:36.000 同じ部屋でした 00:05:36.000 --> 00:05:38.000 会談は前途多難なスタートを切りました 00:05:38.000 --> 00:05:40.000 チェチェンの副大統領が 00:05:40.000 --> 00:05:43.000 ロシアの代表者を指さして こう話し始めたのです 00:05:43.000 --> 00:05:45.000 「戦争犯罪に問われるのだから 00:05:45.000 --> 00:05:47.000 そのまま座っていなさい」 00:05:47.000 --> 00:05:49.000 話し続けてから 私に向かってこう言いました 00:05:49.000 --> 00:05:51.000 「アメリカ人だったね 00:05:51.000 --> 00:05:54.000 プエルトリコでやっていることをよく考えなさい」 00:05:54.000 --> 00:05:57.000 急いで思い返しました「プエルトリコ?何だっけ」 00:05:57.000 --> 00:05:59.000 反撃する気持ちがわき始めましたが 00:05:59.000 --> 00:06:02.000 「バルコニー」に立つことを意識してみました 00:06:02.000 --> 00:06:04.000 チェチェンの副大統領は話をやめ 00:06:04.000 --> 00:06:06.000 全員が私の反応を伺っていました 00:06:06.000 --> 00:06:09.000 「バルコニー」に立つと 彼の指摘に感謝できました 00:06:09.000 --> 00:06:12.000 「我が国の批評をしてくれてありがとう 00:06:12.000 --> 00:06:14.000 これは我々が友好的だという印ですから 00:06:14.000 --> 00:06:17.000 お互い 率直に話し合えますね でも -- 00:06:17.000 --> 00:06:20.000 プエルトリコや過去の話をしに来たのではありません 00:06:20.000 --> 00:06:23.000 チェチェンで起きている苦難や流血を止める策を 00:06:23.000 --> 00:06:26.000 見いだせるか確認しに集まったのです」 00:06:26.000 --> 00:06:29.000 会談は本筋に戻りました 00:06:29.000 --> 00:06:31.000 これが第3の立場の役割です 00:06:31.000 --> 00:06:33.000 つまり当事者を「バルコニー」に立たせるのです NOTE Paragraph 00:06:33.000 --> 00:06:36.000 世界で最も困難で手に負えないと考えられている -- 00:06:36.000 --> 00:06:38.000 紛争について 00:06:38.000 --> 00:06:40.000 少し考えてみましょう 00:06:40.000 --> 00:06:42.000 それは中東です 00:06:42.000 --> 00:06:45.000 第3の立場は どこなのでしょう? 00:06:45.000 --> 00:06:47.000 どうすれば「バルコニー」に立てるのでしょう? 00:06:47.000 --> 00:06:49.000 中東紛争の解決策があるような -- 00:06:49.000 --> 00:06:51.000 ふりをするつもりはありませんが 00:06:51.000 --> 00:06:53.000 最初の一歩を踏み出したと思うのです 00:06:53.000 --> 00:06:55.000 文字通り最初の一歩です 00:06:55.000 --> 00:06:58.000 第3の立場として私たち誰もができることです 00:06:58.000 --> 00:07:00.000 まず質問ですが 00:07:00.000 --> 00:07:02.000 この中で 00:07:02.000 --> 00:07:04.000 昨年 00:07:04.000 --> 00:07:07.000 中東について心配し 何かできることがあるか -- 00:07:07.000 --> 00:07:09.000 考えた人は何人ぐらいいますか? 00:07:09.000 --> 00:07:11.000 ちょっと聞きたいだけです 何人でしょう? 00:07:11.000 --> 00:07:14.000 大多数の方が考えたようですね 00:07:14.000 --> 00:07:16.000 とても遠く離れているのに 00:07:16.000 --> 00:07:19.000 なぜ それほど この紛争に注目するのでしょうか? 00:07:19.000 --> 00:07:21.000 死者の数でしょうか? 00:07:21.000 --> 00:07:23.000 アフリカでは紛争で亡くなる人は 00:07:23.000 --> 00:07:25.000 中東の100倍です 00:07:25.000 --> 00:07:27.000 死者の数ではなく 物語なのです 00:07:27.000 --> 00:07:29.000 この物語に 直接 -- 00:07:29.000 --> 00:07:31.000 関係している気持ちになるからです 00:07:31.000 --> 00:07:33.000 キリスト教徒も イスラム教徒も ユダヤ教徒も 00:07:33.000 --> 00:07:35.000 宗教心のある人も ない人も 00:07:35.000 --> 00:07:37.000 個人的に関係性を感じるのです NOTE Paragraph 00:07:37.000 --> 00:07:40.000 物語は重要です 人類学者としてそう思います 00:07:40.000 --> 00:07:43.000 物語は知識を伝えるために使います 00:07:43.000 --> 00:07:45.000 物語は生活に意味を持たせます 00:07:45.000 --> 00:07:47.000 TEDでは物語が語られています 00:07:47.000 --> 00:07:49.000 物語が鍵を握っています 00:07:49.000 --> 00:07:52.000 私の提案は こうです 00:07:52.000 --> 00:07:54.000 中東での政治問題を 00:07:54.000 --> 00:07:56.000 解決しようじゃありませんか 00:07:56.000 --> 00:07:59.000 でも 物語にも注目しましょう 00:07:59.000 --> 00:08:01.000 すべての根源を見てみましょう 00:08:01.000 --> 00:08:03.000 第3の立場を使えるか検討してみましょう 00:08:03.000 --> 00:08:06.000 それにどんな意味があるの? どんな物語があるの? NOTE Paragraph 00:08:06.000 --> 00:08:08.000 人類学者として分かるのですが 00:08:08.000 --> 00:08:11.000 どんな文化にも起源を伝える物語があります 00:08:11.000 --> 00:08:13.000 中東の起源を伝える物語は何なのでしょう? 00:08:13.000 --> 00:08:15.000 こんな話があります 00:08:15.000 --> 00:08:18.000 4千年前 一人の男が家族と一緒に 00:08:18.000 --> 00:08:20.000 中東を歩いていました 00:08:20.000 --> 00:08:23.000 今の世界は その時代と同じではありません 00:08:23.000 --> 00:08:25.000 その男は ご存じのとおり 00:08:25.000 --> 00:08:27.000 アブラハムです 00:08:27.000 --> 00:08:29.000 アブラハムが象徴しているのは結びつきです 00:08:29.000 --> 00:08:31.000 家族の結びつきです 00:08:31.000 --> 00:08:33.000 アブラハムは私たち全員の祖先ですが 00:08:33.000 --> 00:08:35.000 アブラハムが伝えることは それだけではありません 00:08:35.000 --> 00:08:38.000 根本的な教えには結びつきも含まれているのです 00:08:38.000 --> 00:08:41.000 何人とも相互に関連し 結びついていると伝えています 00:08:41.000 --> 00:08:44.000 アブラハムの根源的な価値観は 見知らぬ人への -- 00:08:44.000 --> 00:08:46.000 尊敬や思いやりにあります 00:08:46.000 --> 00:08:49.000 もてなしの心こそ アブラハムが語られる理由なのです 00:08:49.000 --> 00:08:51.000 そういった意味では 00:08:51.000 --> 00:08:53.000 アブラハムは 中東において 00:08:53.000 --> 00:08:55.000 第3の立場を表す象徴なのです 00:08:55.000 --> 00:08:58.000 私たちは より大きな全体の中の 一員なのだと 00:08:58.000 --> 00:09:00.000 アブラハムが気付かせてくれます 00:09:00.000 --> 00:09:02.000 では このことについて 00:09:02.000 --> 00:09:04.000 少し考えてみましょう NOTE Paragraph 00:09:04.000 --> 00:09:07.000 今 私たちは テロ行為による惨劇に見舞われています 00:09:07.000 --> 00:09:09.000 テロとは何でしょうか? 00:09:09.000 --> 00:09:12.000 テロとは つまり 見知らぬ悪意のない人を 00:09:12.000 --> 00:09:15.000 恐怖を抱かせようと殺しにくる敵として 00:09:15.000 --> 00:09:17.000 扱うことを意味します 00:09:17.000 --> 00:09:19.000 テロの反対は何でしょう? 00:09:19.000 --> 00:09:21.000 見知らぬ悪意のない人を 00:09:21.000 --> 00:09:23.000 友人として扱い 00:09:23.000 --> 00:09:26.000 温かく家に招き入れ 00:09:26.000 --> 00:09:28.000 理解や 尊敬や 愛の種を 00:09:28.000 --> 00:09:31.000 まいて 育てることです NOTE Paragraph 00:09:31.000 --> 00:09:33.000 そこで アブラハムの物語を 00:09:33.000 --> 00:09:36.000 第3の立場にまつわる話として 00:09:36.000 --> 00:09:38.000 とらえてはどうでしょう? 00:09:38.000 --> 00:09:40.000 アブラハムは 00:09:40.000 --> 00:09:43.000 もてなしの心を象徴しているのですから 00:09:43.000 --> 00:09:46.000 テロの抑止剤と考えてはどうでしょう? 00:09:46.000 --> 00:09:48.000 宗教的な不寛容に対する 00:09:48.000 --> 00:09:50.000 ワクチンと考えてはどうでしょう? 00:09:50.000 --> 00:09:53.000 どうやって この物語を この世界に取り入れましょう? 00:09:53.000 --> 00:09:55.000 物語を伝えるだけでは足りません 00:09:55.000 --> 00:09:57.000 力はありますが 00:09:57.000 --> 00:09:59.000 物語を体験する必要があります 00:09:59.000 --> 00:10:02.000 物語を実践できることが必要です でも どうやって? 00:10:02.000 --> 00:10:05.000 私が考えた実践方法 -- 00:10:05.000 --> 00:10:07.000 それが ここで第一歩を刻むのです 00:10:07.000 --> 00:10:09.000 これを実践する単純な方法は 00:10:09.000 --> 00:10:12.000 歩くことです 00:10:12.000 --> 00:10:15.000 アブラハムの足跡をたどるのです 00:10:15.000 --> 00:10:18.000 アブラハムの足跡を もう一度歩くのです 00:10:18.000 --> 00:10:21.000 歩くことには真の力があります 00:10:21.000 --> 00:10:24.000 人類学者としてみれば 我々は歩くから人間なのです 00:10:24.000 --> 00:10:26.000 面白いことに 歩くときは 00:10:26.000 --> 00:10:28.000 横に並んで 00:10:28.000 --> 00:10:31.000 同じ方向に歩いて行くのです 00:10:31.000 --> 00:10:33.000 向かい合わせになって 00:10:33.000 --> 00:10:36.000 これぐらい近づいたら 00:10:36.000 --> 00:10:39.000 危機感を感じるでしょうけど 00:10:39.000 --> 00:10:41.000 肩を並べて歩くときは 00:10:41.000 --> 00:10:43.000 肩が触れても 00:10:43.000 --> 00:10:45.000 大丈夫です 00:10:45.000 --> 00:10:47.000 歩きながら争う人はいません 00:10:47.000 --> 00:10:50.000 だから 交渉に行き詰まったときには よく -- 00:10:50.000 --> 00:10:52.000 森を散歩したりするのです NOTE Paragraph 00:10:52.000 --> 00:10:54.000 そこで 00:10:54.000 --> 00:10:56.000 道を活気づけたらいいんじゃないだろうかと 00:10:56.000 --> 00:10:58.000 思いつきました 00:10:58.000 --> 00:11:01.000 シルクロードや アパラチアン トレイルのように 00:11:01.000 --> 00:11:03.000 アブラハムの歩いた道を 00:11:03.000 --> 00:11:05.000 活気づけるのです 00:11:05.000 --> 00:11:07.000 人はこういいます 「とんでもない 無理だ 00:11:07.000 --> 00:11:10.000 アブラハムの足跡をたどるなんて無理だ 危険すぎるよ 00:11:10.000 --> 00:11:12.000 国境をたくさん越えなくちゃいけない 00:11:12.000 --> 00:11:14.000 中東の10か国以上を通るんだよ 00:11:14.000 --> 00:11:16.000 全部を結んでいるんだから」 00:11:16.000 --> 00:11:18.000 ハーバードで調査し 00:11:18.000 --> 00:11:20.000 必要な検討を重ねて 00:11:20.000 --> 00:11:22.000 数年前 私たちの仲間の 00:11:22.000 --> 00:11:24.000 10か国近くから集まった25人が 00:11:24.000 --> 00:11:26.000 足跡をたどれるか確かめることにしました 00:11:26.000 --> 00:11:29.000 生誕の地ウルファから出発です 00:11:29.000 --> 00:11:32.000 メソポタミア北部にあって トルコ南部に位置しています 00:11:32.000 --> 00:11:35.000 バスに乗り 歩き 00:11:35.000 --> 00:11:37.000 ハランに着きました 00:11:37.000 --> 00:11:40.000 聖書によると アブラハムが旅を始めた地です 00:11:40.000 --> 00:11:42.000 国境を越えてシリアに入り アレッポを訪れました 00:11:42.000 --> 00:11:44.000 アブラハムにちなんで名付けられたそうです 00:11:44.000 --> 00:11:46.000 その後 ダマスカスに行きました 00:11:46.000 --> 00:11:48.000 アブラハムと歴史的に長いつながりのある地です 00:11:48.000 --> 00:11:51.000 それから 北ヨルダンを訪れ 00:11:51.000 --> 00:11:53.000 エルサレムに着きました 00:11:53.000 --> 00:11:56.000 アブラハムと深く関係する地です そしてベツレヘムから 00:11:56.000 --> 00:11:58.000 ついに アブラハムが埋葬された地 -- 00:11:58.000 --> 00:12:00.000 ヘブロンに着きました 00:12:00.000 --> 00:12:02.000 生地から墓場まで 問題なく歩けました 00:12:02.000 --> 00:12:05.000 可能なことを証明したのです すばらしい旅でした NOTE Paragraph 00:12:05.000 --> 00:12:07.000 お聞きしたいのですが 00:12:07.000 --> 00:12:09.000 いったい何人ぐらいの方が 00:12:09.000 --> 00:12:11.000 見知らぬ隣国に行き 00:12:11.000 --> 00:12:13.000 見知らぬ地を訪れ 00:12:13.000 --> 00:12:16.000 全く誰かも分からない人が近づいてきて 00:12:16.000 --> 00:12:19.000 親切にしてくれて 00:12:19.000 --> 00:12:21.000 家に招待してくれて 飲物をくれて 00:12:21.000 --> 00:12:23.000 コーヒーや食事を出されたことがあるでしょうか? 00:12:23.000 --> 00:12:25.000 そんな経験をされた方は何人いますか? 00:12:25.000 --> 00:12:27.000 これがアブラハムの足跡の 00:12:27.000 --> 00:12:29.000 核心なのです 00:12:29.000 --> 00:12:31.000 敵意があると疑っていた -- 00:12:31.000 --> 00:12:33.000 こういった中東の村を訪れると 00:12:33.000 --> 00:12:35.000 完全にアブラハムを思わせるような 00:12:35.000 --> 00:12:37.000 最高にすばらしいもてなしを受けるのです 00:12:37.000 --> 00:12:39.000 「父アブラハムの名において 00:12:39.000 --> 00:12:41.000 ごちそうさせてください」 00:12:41.000 --> 00:12:43.000 この地の人々にとって 00:12:43.000 --> 00:12:46.000 アブラハムは聖書に記された象徴であるだけでなく 00:12:46.000 --> 00:12:49.000 生きているのです 生きた存在なのです NOTE Paragraph 00:12:49.000 --> 00:12:51.000 簡単にお話ししますと 00:12:51.000 --> 00:12:53.000 ここ2年ほど 00:12:53.000 --> 00:12:55.000 何千もの人が 00:12:55.000 --> 00:12:57.000 中東でアブラハムの足跡の一部を 00:12:57.000 --> 00:12:59.000 歩くようになって 00:12:59.000 --> 00:13:02.000 そこに暮らす人々のもてなしを享受しているのです 00:13:02.000 --> 00:13:04.000 イスラエル パキスタン 00:13:04.000 --> 00:13:06.000 ヨルダン トルコ シリア 00:13:06.000 --> 00:13:08.000 などで歩き始めています 00:13:08.000 --> 00:13:10.000 すばらしい体験です 00:13:10.000 --> 00:13:12.000 男性も 女性も 若者も 年配者もです 00:13:12.000 --> 00:13:15.000 面白いことに 男性よりも女性が多いのです 00:13:15.000 --> 00:13:17.000 歩くことができない人 -- 00:13:17.000 --> 00:13:19.000 すぐに訪れることができない人のために 00:13:19.000 --> 00:13:21.000 いろいろな都市や それぞれの地域で 00:13:21.000 --> 00:13:23.000 歩く企画が開かれています 00:13:23.000 --> 00:13:25.000 例えば シンシナティでは 00:13:25.000 --> 00:13:27.000 教会から モスクや シナゴーグへと歩き 00:13:27.000 --> 00:13:29.000 一緒にアブラハムゆかりの食事をとります 00:13:29.000 --> 00:13:31.000 アブラハムの足跡をたどる日です 00:13:31.000 --> 00:13:33.000 ブラジルのサンパウロでは 00:13:33.000 --> 00:13:35.000 さまざまなコミュニティーが一体となって 00:13:35.000 --> 00:13:37.000 何千という人がアブラハムの足跡を擬似的に走る -- 00:13:37.000 --> 00:13:39.000 毎年のイベントに発展しました 00:13:39.000 --> 00:13:42.000 マスコミも気に入り とても敬意を払ってくれます 00:13:42.000 --> 00:13:44.000 ものすごく注目してくれるのは 00:13:44.000 --> 00:13:46.000 目に見える活動だからです 00:13:46.000 --> 00:13:48.000 さらに 見知らぬ人に対する 00:13:48.000 --> 00:13:50.000 アブラハムの もてなしの心や 00:13:50.000 --> 00:13:52.000 思いやりの気持ちを普及させる活動だからです 00:13:52.000 --> 00:13:54.000 ちょうど2週間ほど前には 00:13:54.000 --> 00:13:56.000 NPRがラジオで取り上げていました 00:13:56.000 --> 00:13:58.000 先月には これについて 00:13:58.000 --> 00:14:00.000 ガーディアン紙に記事が掲載されました 00:14:00.000 --> 00:14:03.000 マンチェスター ガーディアン紙です 00:14:03.000 --> 00:14:06.000 2ページ全部をさいて 00:14:06.000 --> 00:14:09.000 村人のこんな意見を載せていました 00:14:09.000 --> 00:14:12.000 「歩くことで 私たちが世界につながるのです」 00:14:12.000 --> 00:14:15.000 生活に息づく光のようだと言ったのです 00:14:15.000 --> 00:14:17.000 これが 我々に希望をもたらしてくれました 00:14:17.000 --> 00:14:19.000 これが この活動の意義なのです NOTE Paragraph 00:14:19.000 --> 00:14:22.000 でも 心理的な意義だけではありません 00:14:22.000 --> 00:14:24.000 経済的な意義もあります 00:14:24.000 --> 00:14:26.000 歩く人たちが お金を使うからです 00:14:26.000 --> 00:14:29.000 こちらの ウム アハマッドという女性は 00:14:29.000 --> 00:14:32.000 北ヨルダンを通る道に住んでいます 00:14:32.000 --> 00:14:34.000 とても貧しく 00:14:34.000 --> 00:14:37.000 目が少し不自由で 夫が働けず 00:14:37.000 --> 00:14:40.000 子どもが7人います 00:14:40.000 --> 00:14:42.000 できるのは料理です 00:14:42.000 --> 00:14:45.000 そこで 村を通って歩く人たちのために 00:14:45.000 --> 00:14:48.000 料理を作り始め 家で食べてもらうようになりました 00:14:48.000 --> 00:14:50.000 床に座ります 00:14:50.000 --> 00:14:52.000 テーブルクロスさえありませんが 00:14:52.000 --> 00:14:54.000 近くの田園地帯でとれた -- 00:14:54.000 --> 00:14:57.000 新鮮なハーブを使って 最高においしい料理を作ります 00:14:57.000 --> 00:14:59.000 歩いている人がどんどん訪れて 00:14:59.000 --> 00:15:01.000 最近では 家族を養える収入が 00:15:01.000 --> 00:15:03.000 手に入り始めました 00:15:03.000 --> 00:15:06.000 彼女は 我々の一団に こう言ってきました 00:15:06.000 --> 00:15:09.000 「かつて 村人は 私を見るのもためらっていましたが 00:15:09.000 --> 00:15:11.000 あなた方のおかげで 00:15:11.000 --> 00:15:13.000 私の存在が認められました」 00:15:13.000 --> 00:15:16.000 アブラハムの足跡がもつ潜在的な力によるものです 00:15:16.000 --> 00:15:18.000 文字通り 何百種類ものコミュニティーが 00:15:18.000 --> 00:15:21.000 中東やアブラハムの足跡のいたる所に広がっています 00:15:22.000 --> 00:15:25.000 潜在的な力とは つまりゲームを変えることです 00:15:25.000 --> 00:15:27.000 ゲームを変えるには 骨組みを変えることが必要です 00:15:27.000 --> 00:15:29.000 つまり ものの見方を変えるのです 00:15:29.000 --> 00:15:31.000 骨組みを 00:15:31.000 --> 00:15:34.000 敵意から もてなしの心に変え 00:15:34.000 --> 00:15:37.000 テロから 観光に変えるのです 00:15:37.000 --> 00:15:39.000 その意味で アブラハムの足跡は 00:15:39.000 --> 00:15:41.000 ゲームを変えるものなのです NOTE Paragraph 00:15:41.000 --> 00:15:43.000 ある物を お見せしましょう 00:15:43.000 --> 00:15:45.000 小さなドングリです 00:15:45.000 --> 00:15:47.000 今年の初め 00:15:47.000 --> 00:15:49.000 足跡をたどっているときに拾いました 00:15:49.000 --> 00:15:51.000 ドングリは 樫の木に関係があります 00:15:51.000 --> 00:15:53.000 樫の木に育ちます 00:15:53.000 --> 00:15:55.000 アブラハムにも関係があります 00:15:55.000 --> 00:15:57.000 あの足跡は 今はドングリのようなものです 00:15:57.000 --> 00:15:59.000 まだ初期段階なのです 00:15:59.000 --> 00:16:01.000 どんな樫の木になるでしょう? 00:16:01.000 --> 00:16:03.000 子どものころ 私は 00:16:03.000 --> 00:16:05.000 ここシカゴで生まれてから 00:16:05.000 --> 00:16:07.000 大半をヨーロッパですごしました 00:16:07.000 --> 00:16:09.000 みなさんが 1945年の 00:16:09.000 --> 00:16:11.000 戦争で荒廃した 00:16:11.000 --> 00:16:14.000 ロンドンや ベルリンで 00:16:14.000 --> 00:16:16.000 こう言ったとしましょう 00:16:16.000 --> 00:16:18.000 「60年後には 00:16:18.000 --> 00:16:20.000 地球上で最も平和で繁栄した町になるよ」 00:16:20.000 --> 00:16:22.000 そうしたら 町の人に 00:16:22.000 --> 00:16:24.000 正真正銘の変人だと言われたことでしょう 00:16:24.000 --> 00:16:28.000 でも ヨーロッパという共通のアイデンティティーと 00:16:28.000 --> 00:16:30.000 共通の経済のおかげで実現できたのです 00:16:30.000 --> 00:16:33.000 そこで疑問です ヨーロッパでできたのだから 00:16:33.000 --> 00:16:35.000 中東でもできるのでは? 00:16:35.000 --> 00:16:37.000 アブラハムの物語という 00:16:37.000 --> 00:16:39.000 共通のアイデンティティーの力を借り 00:16:39.000 --> 00:16:41.000 観光に重点を置いた -- 00:16:41.000 --> 00:16:44.000 共通の経済活動を利用すればどうでしょう? NOTE Paragraph 00:16:45.000 --> 00:16:47.000 最後になりますが 00:16:47.000 --> 00:16:50.000 この35年間 00:16:50.000 --> 00:16:52.000 地球上の 最も危険で 00:16:52.000 --> 00:16:54.000 最も困難で 最も扱いにくい紛争に 00:16:54.000 --> 00:16:56.000 携わってきましたが 00:16:56.000 --> 00:16:59.000 状況を変えられないと感じる紛争は 00:16:59.000 --> 00:17:02.000 一つもありませんでした 00:17:02.000 --> 00:17:04.000 もちろん容易ではありませんが 00:17:04.000 --> 00:17:06.000 可能です 00:17:06.000 --> 00:17:08.000 南アフリカでも できました 00:17:08.000 --> 00:17:10.000 北アイルランドでも できました 00:17:10.000 --> 00:17:12.000 どこでもできると思います 00:17:12.000 --> 00:17:14.000 まさに私たち次第です 00:17:14.000 --> 00:17:17.000 第3の立場をとる私たち次第です 00:17:17.000 --> 00:17:19.000 第3の立場をとるという考えを 00:17:19.000 --> 00:17:21.000 お勧めしたいのです 00:17:21.000 --> 00:17:23.000 とても小さな一歩だとしてもです 00:17:23.000 --> 00:17:25.000 まもなく休憩時間に入ります 00:17:25.000 --> 00:17:27.000 誰かの所に行ってください 00:17:27.000 --> 00:17:30.000 文化の違う人 国が違う人 00:17:30.000 --> 00:17:32.000 民族が違う人 何か違いがある人を 00:17:32.000 --> 00:17:35.000 会話に誘って 話を聞いてください 00:17:35.000 --> 00:17:37.000 それこそ第3の立場が果たす役割です 00:17:37.000 --> 00:17:39.000 アブラハムの足跡を歩くということです 00:17:39.000 --> 00:17:41.000 TEDトークの後は 00:17:41.000 --> 00:17:43.000 TEDウォークしませんか? NOTE Paragraph 00:17:43.000 --> 00:17:45.000 それでは最後に 00:17:45.000 --> 00:17:47.000 三つお話しします 00:17:47.000 --> 00:17:50.000 まず 平和の秘策は 00:17:50.000 --> 00:17:53.000 第3の立場だということです 00:17:53.000 --> 00:17:55.000 第3の立場とは私たちのことです 00:17:55.000 --> 00:17:57.000 私たち一人一人が 00:17:57.000 --> 00:17:59.000 一歩を踏み出せば 00:17:59.000 --> 00:18:02.000 この世界を 平和へと 00:18:02.000 --> 00:18:05.000 一歩近づけることができるのです 00:18:05.000 --> 00:18:07.000 アフリカに こんなことわざがあります 00:18:07.000 --> 00:18:09.000 「クモの巣が一体となれば 00:18:09.000 --> 00:18:12.000 ライオンさえも止められる」 00:18:12.000 --> 00:18:14.000 第3の立場にある -- 00:18:14.000 --> 00:18:16.000 平和というクモの巣を一体化できれば 00:18:16.000 --> 00:18:19.000 戦争というライオンさえも止められるのです NOTE Paragraph 00:18:19.000 --> 00:18:21.000 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:18:21.000 --> 00:18:23.000 (拍手)