WEBVTT 00:00:00.760 --> 00:00:03.496 今日 皆さんの前に立っている私は 00:00:03.660 --> 00:00:06.040 今ここにある命を生きている存在です 00:00:07.280 --> 00:00:08.936 でも長い間 00:00:08.960 --> 00:00:10.920 私は死ぬために生きていました NOTE Paragraph 00:00:11.920 --> 00:00:14.396 若いころ 力と暴力によって 00:00:14.440 --> 00:00:18.120 ジハードが果たせると 信じていました 00:00:20.760 --> 00:00:24.460 力と攻撃で 世の中を 正そうと思っていました 00:00:25.440 --> 00:00:29.880 私は人々の苦しみに心を痛め 00:00:30.760 --> 00:00:34.000 人々を苦しみから救いたいと 強く願っていました 00:00:37.120 --> 00:00:40.456 暴力によるジハードは崇高で 00:00:40.480 --> 00:00:41.816 勇敢で 00:00:41.840 --> 00:00:44.300 人々を救済する 最善の方法だと考えていました NOTE Paragraph 00:00:45.640 --> 00:00:47.536 多くのアラブの同胞達が 00:00:47.560 --> 00:00:48.816 特に若者達が 00:00:48.840 --> 00:00:51.120 過激に走る危うさを孕んでいます 00:00:51.400 --> 00:00:53.096 アルカイダや 00:00:53.120 --> 00:00:54.960 イスラム国をはじめとしたグループが 00:00:55.200 --> 00:00:56.936 彼らにこう呼びかけるからです 00:00:57.360 --> 00:01:01.996 彼らの 容赦ない暴力こそが 真のジハードなのだと 00:01:02.180 --> 00:01:05.556 私は その考えは 間違いだと伝えたいのです 00:01:05.676 --> 00:01:07.952 かつて私も 信じていましたが 00:01:08.000 --> 00:01:10.680 それは完全な間違いです NOTE Paragraph 00:01:11.200 --> 00:01:13.560 ジハードの真の意味は 己を高めてゆくことです 00:01:14.440 --> 00:01:17.456 日々努力し 霊性を高め 00:01:17.480 --> 00:01:19.596 己を見つめ 心を清らかにし 00:01:19.700 --> 00:01:21.680 人のために尽くすことです 00:01:22.480 --> 00:01:25.256 学びや知恵 そして 神の教えを通して 00:01:25.280 --> 00:01:29.376 よりよい自分に変わってゆくことです 00:01:29.400 --> 00:01:32.640 ジハードとは その全てを表す言葉です 00:01:34.920 --> 00:01:39.336 ジハードが 戦うことを意味することもありますが 00:01:39.360 --> 00:01:41.120 それは稀なことであり 00:01:41.200 --> 00:01:43.660 非常に厳しい状況において 00:01:44.200 --> 00:01:46.160 規則や制限の下でです NOTE Paragraph 00:01:46.180 --> 00:01:48.176 イスラムにおいては 00:01:48.300 --> 00:01:54.080 ある行為から得るものが それに伴う 苦しみや困難より勝らなくてはなりません 00:01:55.240 --> 00:01:56.976 より重要なのは 00:01:57.000 --> 00:02:01.736 コーランの中で ジハードと 戦いについて記された言葉は 00:02:01.760 --> 00:02:03.256 寛大さや 00:02:03.700 --> 00:02:05.756 博愛の心や 00:02:05.940 --> 00:02:09.760 忍耐を否定しません NOTE Paragraph 00:02:13.320 --> 00:02:17.896 しかし今日 世界各地で起こっている 00:02:17.920 --> 00:02:20.496 暴力的なジハードは 決して許されることではありません 00:02:20.520 --> 00:02:24.200 なぜならそれは恩恵よりも 苦しみをもたらすからです 00:02:25.800 --> 00:02:28.296 ジハードの理念は ハイジャックされたかのようです 00:02:28.320 --> 00:02:31.896 歪められ 暴力による闘争を指す言葉となり 00:02:32.420 --> 00:02:34.656 苦境に悶えるイスラム教徒が 00:02:34.680 --> 00:02:36.576 アルカイダやイスラム国などの 00:02:36.600 --> 00:02:39.656 原理主義者によって 00:02:39.680 --> 00:02:41.980 テロリストにされてしまいます 00:02:42.280 --> 00:02:44.256 しかし私はわかったのです 00:02:44.280 --> 00:02:48.216 真のジハードとは 神の愛する徳を磨き 生きるために 00:02:48.240 --> 00:02:51.600 己を高めてゆくことだと 00:02:52.440 --> 00:02:54.776 神の愛する徳とは 正直さ 頼りになること 00:02:54.800 --> 00:02:56.896 同情の心 博愛 00:02:56.920 --> 00:02:58.816 信頼に足ること 他人を尊重する心 00:02:58.840 --> 00:03:00.216 誠実さ 00:03:00.240 --> 00:03:04.420 誰もが分かち合う 人として大切なことです NOTE Paragraph 00:03:06.360 --> 00:03:08.216 私はバングラデシュで 生まれましたが 00:03:08.240 --> 00:03:09.669 イギリスで育ちました 00:03:10.480 --> 00:03:11.719 イギリスの学校に通いました 00:03:12.480 --> 00:03:14.776 私の父は学者でした 00:03:14.800 --> 00:03:17.440 私たち家族は 父の仕事でイギリスに渡りました NOTE Paragraph 00:03:18.360 --> 00:03:23.600 1971年 まだバングラデシュにいた頃 全てが変わりました 00:03:24.240 --> 00:03:27.776 独立戦争が私たちを踏みにじったのです 00:03:27.800 --> 00:03:29.656 家族が 町の人々が 00:03:29.680 --> 00:03:31.376 いがみ合い 戦いました 00:03:31.400 --> 00:03:34.256 私は12歳で戦争を経験しました 00:03:34.280 --> 00:03:35.880 家族は飢えに苦しみ 00:03:36.720 --> 00:03:39.960 22人の親戚が 無残に殺されました 00:03:40.960 --> 00:03:43.760 私の兄もです 00:03:47.040 --> 00:03:50.060 人が殺されるところや 00:03:51.000 --> 00:03:53.816 獣が道端の死体をあさるのを見ました 00:03:53.840 --> 00:03:55.576 誰もが飢えていました 00:03:55.600 --> 00:03:57.736 不埒な行い 残虐行為 00:03:57.760 --> 00:04:00.420 理不尽な暴力・・・ 00:04:02.280 --> 00:04:04.016 私は若く 00:04:04.040 --> 00:04:06.976 まだ十代でした やりたい事が沢山ありました 00:04:07.000 --> 00:04:08.816 勉強がしたいと思っていました 00:04:08.840 --> 00:04:10.888 でも 4年間 学校に通えませんでした NOTE Paragraph 00:04:12.760 --> 00:04:14.216 独立戦争の後 00:04:14.240 --> 00:04:16.720 父は 2年半 刑務所に入れられました 00:04:17.839 --> 00:04:20.360 毎週 面会に行ったものです 00:04:21.120 --> 00:04:23.400 そして 自学自習を続けました 00:04:24.080 --> 00:04:26.640 1973年に 父は釈放され 00:04:27.520 --> 00:04:30.096 亡命者としてイギリスに渡り 00:04:30.120 --> 00:04:32.320 私たち家族も 父に続きました 00:04:32.720 --> 00:04:34.376 私は17歳でした NOTE Paragraph 00:04:34.400 --> 00:04:36.856 そんな経験を通して 私は世の中の残虐さや 00:04:36.880 --> 00:04:40.680 理不尽さを思い知らされました 00:04:42.320 --> 00:04:44.136 私は強く望んでいました 00:04:44.160 --> 00:04:46.176 とても強く そして深く 00:04:46.200 --> 00:04:47.896 世の中を正し 00:04:48.080 --> 00:04:50.267 虐げられた 犠牲者たちを救いたいと NOTE Paragraph 00:04:50.600 --> 00:04:52.536 イギリスの大学で学ぶ間 00:04:52.560 --> 00:04:54.940 私は仲間と出会いました 00:04:55.080 --> 00:05:00.920 彼らはどうしたら思いを果たせるか そして宗教で人々を救えるかを説きました 00:05:01.280 --> 00:05:03.856 そして私は 原理主義者になっていきました 00:05:04.020 --> 00:05:07.160 暴力も正当なものであり 00:05:07.640 --> 00:05:10.000 ある状況下では美徳だと 考えるほどにです NOTE Paragraph 00:05:12.320 --> 00:05:15.536 そして 私はアフガニスタンの ジハードに参加しました 00:05:15.560 --> 00:05:20.120 ソビエト軍から アフガニスタンの イスラム教徒を守るためでした 00:05:20.960 --> 00:05:23.336 私はそれをジハードと思っていました 00:05:23.360 --> 00:05:24.856 神によって報いられる 00:05:24.880 --> 00:05:26.600 聖なる任務であると思っていました NOTE Paragraph 00:05:31.880 --> 00:05:33.880 私は伝道者となりました 00:05:35.960 --> 00:05:41.056 私はイギリスにおける 暴力的ジハーディストの先駆者でした 00:05:41.080 --> 00:05:42.576 同志を募り 00:05:42.600 --> 00:05:44.280 資金を集め 訓練を施しました 00:05:45.360 --> 00:05:47.896 私には真のジハードが何なのか わかっていませんでした 00:05:47.920 --> 00:05:51.920 ファシストのイスラム教者から吹き込まれた 歪んだジハード観のために 00:05:53.680 --> 00:05:56.736 彼らは 力と権利を求め 世の中を支配するという欲望を 00:05:56.760 --> 00:06:00.640 正当化するために ジハードの名を借りているのです 00:06:01.745 --> 00:06:06.056 今日 歪んだジハード観は アルカイダやイスラム国などの 00:06:06.080 --> 00:06:08.960 原理主義者によって広まっています NOTE Paragraph 00:06:10.440 --> 00:06:12.280 私は原理主義者であった― 00:06:13.480 --> 00:06:15.560 15年の中で少しの間 00:06:16.560 --> 00:06:19.976 アフガニスタン以外にも 00:06:20.000 --> 00:06:22.660 カシミールやミャンマーのためにも戦いました 00:06:25.000 --> 00:06:27.720 目的は侵略者を撃退すること 00:06:28.760 --> 00:06:31.840 そして虐げられた犠牲者達を 救うことでした 00:06:32.880 --> 00:06:36.016 そして もちろん 神に従い カリフの統治のもとに 00:06:36.040 --> 00:06:38.260 イスラムの国を創ることでした 00:06:38.720 --> 00:06:40.600 私はそれを胸を張って行いました 00:06:41.480 --> 00:06:43.760 何の法律も犯しませんでした 00:06:44.440 --> 00:06:47.536 私はイギリス人であることに 誇りをもっていましたし 00:06:47.560 --> 00:06:49.136 それは今も同じです 00:06:49.160 --> 00:06:52.800 イギリスに対して 何の敵意も持っていませんでした 00:06:53.960 --> 00:06:57.496 イスラム教徒でない人々にも 敵意などありませんでした 00:06:57.520 --> 00:06:58.920 もちろん今もありません NOTE Paragraph 00:07:01.840 --> 00:07:04.216 あるアフガニスタンでの戦いで 00:07:04.240 --> 00:07:07.120 私と 数人のイギリス人は アフガニスタン人の 00:07:07.960 --> 00:07:10.696 15歳の少年と 特別な絆を結びました 00:07:10.720 --> 00:07:11.920 彼の名はアブドラ 00:07:12.840 --> 00:07:15.176 純粋で 愛らしい 愛すべき少年でした 00:07:15.200 --> 00:07:17.240 彼は人を喜ばせるのが大好きでした 00:07:18.960 --> 00:07:20.160 貧しい少年でした 00:07:20.760 --> 00:07:23.480 彼のような少年達は キャンプで 単純労働をしていました 00:07:24.480 --> 00:07:25.766 ですが 彼は幸せそうに見えました 00:07:26.480 --> 00:07:27.896 私は考えずにいられませんでした 00:07:27.920 --> 00:07:30.625 彼の両親は 彼をどんなに恋しがっているだろうかと 00:07:31.560 --> 00:07:35.120 そして彼に幸せな未来を 願っているに違いないと 00:07:37.560 --> 00:07:40.376 残酷な状況の中で 00:07:40.400 --> 00:07:42.640 戦争に巻き込まれた 犠牲者としての現実が 00:07:42.720 --> 00:07:46.800 彼に容赦なくのしかかっていました NOTE Paragraph 00:07:48.680 --> 00:07:53.400 ある日 私は塹壕で 不発弾を拾いました 00:07:54.320 --> 00:07:58.120 それを 急ごしらえの 泥壁の小屋に置きました 00:07:59.280 --> 00:08:02.216 そして いつもの 短時間の目的もない戦闘に 00:08:02.240 --> 00:08:03.440 小屋を出ました 00:08:04.440 --> 00:08:07.880 数時間後 小屋へ戻った時 そこで少年が死んでいました 00:08:09.160 --> 00:08:11.936 火薬を取り出そうとして 不発弾が爆発し 00:08:11.960 --> 00:08:14.560 彼は無残な姿で死んでいたのです 00:08:15.440 --> 00:08:19.720 自分には無害だった 不発弾のために 粉々になって・・・ 00:08:21.080 --> 00:08:23.500 私は自分に問いかけました 00:08:24.600 --> 00:08:28.320 彼の死に どんな意味があるのだろう? 00:08:30.280 --> 00:08:32.920 なぜ彼は死に 私は生きているのだろう? NOTE Paragraph 00:08:33.559 --> 00:08:35.056 私はジハードを続けました 00:08:35.080 --> 00:08:36.696 私はカシミールで戦いました 00:08:36.720 --> 00:08:39.416 また フィリピンで 00:08:39.440 --> 00:08:41.920 ボスニアで チェチェンで新兵勧誘をしました 00:08:42.559 --> 00:08:44.940 自分への問いは 膨らむばかりでした NOTE Paragraph 00:08:45.880 --> 00:08:47.776 後に 私はミャンマーで 00:08:47.800 --> 00:08:50.136 ロヒンギャの戦士達と出会いました 00:08:50.160 --> 00:08:52.416 やっと十代になったばかりの 00:08:52.440 --> 00:08:54.096 彼らは マシンガンと手榴弾発射銃を手に 00:08:54.120 --> 00:08:57.300 ジャングルで生まれ育った 少年たちでした 00:09:00.000 --> 00:09:05.200 そこで私は 礼儀正しい 2人の13歳の少年と出会いました 00:09:06.920 --> 00:09:08.136 彼らは私を見つめ 00:09:08.160 --> 00:09:12.200 イギリスに連れて行ってくれと 頼むのでした 00:09:16.720 --> 00:09:19.380 彼らはただ 学校に行きたかったのです 00:09:19.680 --> 00:09:22.820 それが彼らの夢でした 00:09:24.360 --> 00:09:25.576 私の家族・・・ 00:09:25.600 --> 00:09:27.296 彼らと同い年の私の子供は 00:09:27.340 --> 00:09:29.760 イギリスの家で暮らし 00:09:30.040 --> 00:09:31.336 学校へ通っています 00:09:31.360 --> 00:09:32.560 平和に暮らしています 00:09:33.420 --> 00:09:35.136 私は考えずにいられませんでした 00:09:35.160 --> 00:09:38.616 この少年たちは そんな平凡な日々を夢見て 00:09:38.640 --> 00:09:41.860 何度語り合ったのだろうかと 00:09:42.920 --> 00:09:44.840 彼らは不条理な世の犠牲者です 00:09:46.360 --> 00:09:48.220 星を見上げながら 00:09:48.320 --> 00:09:50.936 地べたの上で眠り 00:09:51.160 --> 00:09:53.896 指導者達の私利私欲と 権力争いのために 00:09:53.920 --> 00:09:56.840 冷酷に搾取されていました NOTE Paragraph 00:09:57.920 --> 00:10:01.136 私はまた 彼らのような少年たちが 00:10:01.160 --> 00:10:04.180 グループ同士の諍いで 殺し合うのを見ました 00:10:05.400 --> 00:10:07.760 それはありふれた光景でした 00:10:09.280 --> 00:10:11.776 アフガニスタン カシミール ミャンマー 00:10:11.800 --> 00:10:13.280 フィリピン チェチェン・・・ 00:10:14.240 --> 00:10:18.856 愚かな指導者達のせいで 若者や弱者が殺し合っていました 00:10:18.900 --> 00:10:21.300 ジハードの名の下に 00:10:22.240 --> 00:10:24.080 イスラム教徒同士で 00:10:25.640 --> 00:10:30.016 侵略者や支配者から 誰かを守る為でなく 00:10:30.040 --> 00:10:32.040 自由のためでもなく 00:10:34.240 --> 00:10:35.616 子供達はこき使われ 00:10:35.640 --> 00:10:37.256 容赦なく搾取され 00:10:37.280 --> 00:10:39.216 人々は争い死んでゆきました 00:10:39.240 --> 00:10:43.240 私がジハードの名の下に 戦った争いの中で・・・ 00:10:44.920 --> 00:10:48.120 そして それは今も続いています NOTE Paragraph 00:10:51.800 --> 00:10:55.416 私が外国で参加した 00:10:55.440 --> 00:10:59.640 暴力的なジハードは 00:11:01.440 --> 00:11:04.520 私の理想とは かけ離れたものだと悟りました 00:11:05.280 --> 00:11:10.016 私が経験したことと 私が聖なる務めと信じたこととは 00:11:10.040 --> 00:11:12.780 深い裂け目に 隔たれていました 00:11:13.300 --> 00:11:17.440 私はイギリスで 自分がしてきた事を 省みる必要がありました 00:11:18.240 --> 00:11:20.296 深く考える必要がありました 伝道や 00:11:20.320 --> 00:11:21.856 人々の勧誘や 資金集めや 00:11:21.880 --> 00:11:23.456 訓練を行い 00:11:23.480 --> 00:11:26.260 なにより重大なのは 若者たちを過激に走らせ 00:11:26.640 --> 00:11:29.836 戦いの死地に送り込んだこと 00:11:30.140 --> 00:11:31.356 私がやってきた事は 00:11:31.500 --> 00:11:34.380 全て間違っていました NOTE Paragraph 00:11:35.680 --> 00:11:38.880 私は80年代の半ばに 00:11:39.960 --> 00:11:42.460 アフガニスタンを皮切りに 暴力的なジハードに参加し 00:11:42.600 --> 00:11:45.880 2000年に気が付くその時まで 00:11:47.040 --> 00:11:48.616 活動に身を捧げました 00:11:48.640 --> 00:11:50.576 組織では誰もが私を支え 00:11:50.600 --> 00:11:51.816 褒め称え 00:11:51.840 --> 00:11:54.240 ジハードの名の下で行われる 行いを賛美しました 00:11:56.160 --> 00:11:57.976 私は2000年に 自分の過ちを悟り 00:11:58.000 --> 00:12:00.616 組織を抜けたときには 00:12:00.640 --> 00:12:02.320 15年が経っていました NOTE Paragraph 00:12:05.200 --> 00:12:06.440 振り返ってみると 00:12:08.720 --> 00:12:11.560 私たちは 価値観について 論じるのに明け暮れ 00:12:13.160 --> 00:12:16.320 大義のために 回りが見えなくなっていました 00:12:20.240 --> 00:12:24.520 自分たちの内面を 磨こうとはしませんでした 00:12:25.680 --> 00:12:29.816 弱者のために戦っていると 自分達に言い聞かせていました 00:12:29.840 --> 00:12:32.040 それらの戦いは 勝てるはずのないものでした 00:12:33.720 --> 00:12:37.336 私たちは まるで死をもたらす機械のように 00:12:37.360 --> 00:12:41.096 より多くの悲劇を 生み出してしまいました 00:12:41.120 --> 00:12:45.460 少数の残忍な指導者の 私利私欲のために NOTE Paragraph 00:12:52.280 --> 00:12:53.496 しかし 00:12:53.520 --> 00:12:54.720 長い時が過ぎ 00:12:56.600 --> 00:12:57.800 私は目が覚めたのです 00:12:59.960 --> 00:13:01.440 私は目をそらさずに 00:13:03.040 --> 00:13:04.696 真実と向き合い始めました 00:13:04.720 --> 00:13:05.920 それまでの人生で出会った 00:13:07.360 --> 00:13:09.496 自分への問いについて 考えはじめました 00:13:09.520 --> 00:13:11.720 そして自らの魂に触れました NOTE Paragraph 00:13:22.080 --> 00:13:23.400 私の学んだことをお話しましょう 00:13:24.640 --> 00:13:29.200 暴力的なジハーディズムに 参加する人々や 00:13:30.960 --> 00:13:33.560 そのような原理主義に 傾倒する人々は 00:13:34.600 --> 00:13:36.800 普通の人となんら 変わらないのです 00:13:37.880 --> 00:13:41.340 私は 彼らも変われる と信じています 00:13:42.120 --> 00:13:44.976 彼らも心を取り戻し 癒されることができます 00:13:45.000 --> 00:13:49.000 そのために 人としての 価値を知る必要があります NOTE Paragraph 00:13:55.000 --> 00:13:57.216 辛い現実から目を背ける時 00:13:57.240 --> 00:14:03.000 人は誰か言われたことを 鵜呑みにしてしまうものです 00:14:05.640 --> 00:14:09.416 そして人は 人生の中のいかなる時でも 00:14:09.440 --> 00:14:13.060 大切にしていたはずのものを 無視してしまうのです 00:14:16.400 --> 00:14:19.860 私は正しいことを していると思っていました 00:14:21.760 --> 00:14:25.760 ですが 今はなぜそう思ったのか 考え始めています 00:14:27.840 --> 00:14:31.536 私は人々に 真実を受け入れよと 繰り返し説きました 00:14:31.560 --> 00:14:36.260 しかし それが正しいのか 省みることをしませんでした NOTE Paragraph 00:14:40.920 --> 00:14:45.776 人は変われるという確信は 私自身の経験 すなわち 00:14:46.000 --> 00:14:47.860 人生の旅の中で得たものです 00:14:48.520 --> 00:14:50.416 多くの本を読み 00:14:50.440 --> 00:14:51.640 反省し 00:14:52.160 --> 00:14:54.056 深く考え 自分を知り 00:14:54.080 --> 00:14:55.296 私は気が付きました 00:14:55.760 --> 00:15:01.400 私と 仲間たちが築こうとした イスラムの世界は偽物で不当なものだったと 00:15:04.800 --> 00:15:08.480 私たちが信じて疑わなかった 00:15:09.020 --> 00:15:11.116 神聖で 揺るぎない真実に 00:15:11.180 --> 00:15:14.520 疑問をさしはさむことで 00:15:14.960 --> 00:15:20.060 私はもっと柔軟に 考えられるようになりました NOTE Paragraph 00:15:24.480 --> 00:15:28.960 変化や矛盾で満ちた この世界では 00:15:29.920 --> 00:15:31.136 かつての私のような 00:15:31.160 --> 00:15:34.176 愚かな伝道師は 00:15:34.200 --> 00:15:39.560 彼らが真実と説く神話や作り話の 矛盾に目を向けることはありません 00:15:41.120 --> 00:15:45.656 私は 自分を知ることや 00:15:45.680 --> 00:15:47.780 政治について知ること 00:15:48.000 --> 00:15:52.656 そして 一人一人の 社会との関わり方や行動が 00:15:52.680 --> 00:15:55.636 他人へどんな影響を与えるか 深く認識することが 00:15:55.640 --> 00:15:58.220 どれほど重要なことか 気付きました NOTE Paragraph 00:15:58.520 --> 00:16:00.516 私は今日 皆さんに 心からお願いをします 00:16:00.660 --> 00:16:06.200 特に イスラム聖戦主義を 信じている人々へ 00:16:06.480 --> 00:16:09.820 独善的な権威を拒否しましょう 00:16:10.360 --> 00:16:14.380 怒りや憎しみや 暴力を捨てましょう 00:16:14.720 --> 00:16:18.696 残虐で道義に反した行いを 正当化せず 00:16:18.900 --> 00:16:23.030 過ちを正すことを学びましょう 00:16:24.840 --> 00:16:28.176 自分たちの命を超えて生きる 00:16:28.200 --> 00:16:31.380 少しでも 美しくて 役に立つものを創りましょう 00:16:33.200 --> 00:16:35.056 愛をもって 00:16:35.080 --> 00:16:37.600 世界へ 人生へ歩みよりましょう 00:16:38.000 --> 00:16:39.216 心を高め 00:16:39.240 --> 00:16:40.496 耕すために 00:16:40.520 --> 00:16:44.840 世界や 人々の 優しさや美しさ そして真実を知るために学びましょう 00:16:45.000 --> 00:16:47.520 そうすればより大切にできるのです 自分自身を 00:16:49.240 --> 00:16:50.440 お互いを 00:16:51.160 --> 00:16:52.376 人々の繋がりを 00:16:52.400 --> 00:16:55.140 そして私は 神を 00:16:55.200 --> 00:16:56.616 それがジハードです 00:16:56.640 --> 00:16:58.760 私の真のジハードです NOTE Paragraph 00:16:58.920 --> 00:17:00.136 ありがとうございます NOTE Paragraph 00:17:00.160 --> 00:17:02.600 (拍手)