WEBVTT 00:00:00.000 --> 00:00:02.000 私は大の虫好きです 00:00:02.000 --> 00:00:04.000 子供の頃からではなく 00:00:04.000 --> 00:00:06.000 後になってなりました 00:00:06.000 --> 00:00:08.000 テルアビブ大学で動物学を 00:00:08.000 --> 00:00:11.000 専攻していた頃に 00:00:11.000 --> 00:00:13.000 虫が大好きになりました 00:00:13.000 --> 00:00:15.000 動物学の中で 00:00:15.000 --> 00:00:18.000 昆虫学コース 昆虫科学を 00:00:18.000 --> 00:00:21.000 受講しました 00:00:21.000 --> 00:00:24.000 そして どうすればもっと実践的に 00:00:24.000 --> 00:00:27.000 昆虫科学分野で活躍できるかを考えました 00:00:27.000 --> 00:00:30.000 そして 植物保護の世界 00:00:30.000 --> 00:00:33.000 植物を昆虫 害虫から 00:00:33.000 --> 00:00:35.000 守ることに興味を持つようになりました 00:00:35.000 --> 00:00:37.000 植物保護において 00:00:37.000 --> 00:00:39.000 私は生物学によるペストコントロールの 00:00:39.000 --> 00:00:41.000 学問に出会いました 00:00:41.000 --> 00:00:43.000 生物を 00:00:43.000 --> 00:00:46.000 使い 00:00:46.000 --> 00:00:48.000 植物の害虫を 00:00:48.000 --> 00:00:51.000 減らすことです 00:00:51.000 --> 00:00:54.000 植物保護の分野において 農薬の使用を 00:00:54.000 --> 00:00:57.000 減らすことが目的です NOTE Paragraph 00:00:58.000 --> 00:01:00.000 ところで 生物的ペストコントロールは 00:01:00.000 --> 00:01:03.000 ここで言う良い虫たちは 00:01:03.000 --> 00:01:06.000 何千年もの長い 長い間 00:01:06.000 --> 00:01:08.000 地球上で生きてきました 00:01:08.000 --> 00:01:11.000 しかし人々は 00:01:11.000 --> 00:01:14.000 この120年間でやっと 00:01:14.000 --> 00:01:17.000 生物的なコントロール 00:01:17.000 --> 00:01:20.000 自然なコントロール現象についての 00:01:20.000 --> 00:01:23.000 使用方法を研究し 発展させるように 00:01:23.000 --> 00:01:26.000 なりました 00:01:26.000 --> 00:01:28.000 生物的ペストコントロールは 00:01:28.000 --> 00:01:30.000 どの家の裏庭でも見れるからです 00:01:30.000 --> 00:01:32.000 必要なのはこのような虫眼鏡だけです 00:01:32.000 --> 00:01:34.000 10倍に拡大できます 00:01:34.000 --> 00:01:36.000 10倍です 00:01:36.000 --> 00:01:38.000 開けて下さい 00:01:38.000 --> 00:01:41.000 葉っぱを裏返せば 微小な虫たちの 00:01:41.000 --> 00:01:43.000 または1ミリ 00:01:43.000 --> 00:01:46.000 1.5ミリ 2ミリ未満の小さなクモたちの 00:01:46.000 --> 00:01:48.000 知られざる世界が見えるでしょう 00:01:48.000 --> 00:01:51.000 良い虫と悪い虫の区別が出来るようになります 00:01:51.000 --> 00:01:53.000 この自然なペストコントロールの現象は 00:01:53.000 --> 00:01:55.000 どこでも存在するのです 00:01:55.000 --> 00:01:57.000 このビルの前にもです 00:01:57.000 --> 00:01:59.000 植物をよく見てください 00:01:59.000 --> 00:02:01.000 どこにでもあります 00:02:01.000 --> 00:02:04.000 どう利用するかを知ることが必要です NOTE Paragraph 00:02:04.000 --> 00:02:06.000 まずは共に例を見ながら 00:02:06.000 --> 00:02:09.000 考えていきましょう 00:02:09.000 --> 00:02:11.000 害虫とは何か? 00:02:11.000 --> 00:02:14.000 どんなダメージを植物に与えるのか? 00:02:14.000 --> 00:02:16.000 天敵はなんなのか? 00:02:16.000 --> 00:02:18.000 生物的コントロールの代理人なのか 00:02:18.000 --> 00:02:20.000 それとも良い虫のことなのか 00:02:20.000 --> 00:02:22.000 ここで虫やクモ 00:02:22.000 --> 00:02:25.000 ダニについて 00:02:25.000 --> 00:02:28.000 話をしたいと思います 00:02:28.000 --> 00:02:30.000 6本足の生物は昆虫で 00:02:30.000 --> 00:02:32.000 8本足の生物は 00:02:32.000 --> 00:02:34.000 クモやダニです 00:02:34.000 --> 00:02:36.000 それらを見て行きましょう 00:02:36.000 --> 00:02:39.000 これはハダニというやっかいな害虫で 00:02:39.000 --> 00:02:42.000 クモのように巣をかけます 00:02:42.000 --> 00:02:44.000 母虫の両側に 00:02:44.000 --> 00:02:46.000 子供の虫がいて 00:02:46.000 --> 00:02:49.000 右側に卵が一つ見えます 00:02:49.000 --> 00:02:51.000 どのようなダメージを引き起こすかが見れます 00:02:51.000 --> 00:02:53.000 右側はきゅうりの葉っぱ 00:02:53.000 --> 00:02:55.000 真ん中は綿の葉っぱ 00:02:55.000 --> 00:02:58.000 左側はトマトの葉っぱです 小さな斑点がついています 00:02:58.000 --> 00:03:01.000 ハダニは口で 00:03:01.000 --> 00:03:03.000 葉を突きさし 汁を吸うため 00:03:03.000 --> 00:03:05.000 葉っぱは緑から白に 00:03:05.000 --> 00:03:07.000 変色します NOTE Paragraph 00:03:07.000 --> 00:03:09.000 しかし 自然の中には 00:03:09.000 --> 00:03:11.000 我々にとって有益なダニもいます 00:03:11.000 --> 00:03:14.000 摂食ダニです ハダニと同じように1ミリか2ミリの大きさで 00:03:14.000 --> 00:03:17.000 すばやく動き 00:03:17.000 --> 00:03:20.000 ハダニを追いかけ 00:03:20.000 --> 00:03:22.000 捕まえます 00:03:22.000 --> 00:03:24.000 これが狩りの様子です 00:03:24.000 --> 00:03:26.000 左側にいる 00:03:26.000 --> 00:03:28.000 害虫ダニを針で貫き 00:03:28.000 --> 00:03:31.000 体液を吸います 00:03:31.000 --> 00:03:34.000 5分後 00:03:34.000 --> 00:03:36.000 ただの亡骸となります 00:03:36.000 --> 00:03:38.000 干からびた 00:03:38.000 --> 00:03:40.000 ハダニの死体の 00:03:40.000 --> 00:03:42.000 隣に 二匹の満足した 00:03:42.000 --> 00:03:44.000 摂食ダニがいます 00:03:44.000 --> 00:03:46.000 左にいるのは母ダニ 00:03:46.000 --> 00:03:48.000 右に幼虫がいます 00:03:48.000 --> 00:03:51.000 24時間で 00:03:51.000 --> 00:03:53.000 約5匹のハダニや 00:03:53.000 --> 00:03:56.000 害虫、もしくは15~20個の 00:03:56.000 --> 00:03:58.000 害虫の卵を 00:03:58.000 --> 00:04:00.000 食べることができます 00:04:00.000 --> 00:04:03.000 いつもお腹が空いています NOTE Paragraph 00:04:03.000 --> 00:04:05.000 (笑) NOTE Paragraph 00:04:05.000 --> 00:04:07.000 もう一つの例はアブラムシです 00:04:07.000 --> 00:04:09.000 ところで イスラエルは今春で 00:04:09.000 --> 00:04:12.000 気温がぐーんと上がります 00:04:12.000 --> 00:04:15.000 この害虫が植物にびっしりついているのが見えます 00:04:15.000 --> 00:04:18.000 ハイビスカスやランタナの 00:04:18.000 --> 00:04:20.000 若々しく 新鮮な 00:04:20.000 --> 00:04:22.000 春の若葉についています 00:04:22.000 --> 00:04:24.000 アマゾネスのようにアブラムシには 00:04:24.000 --> 00:04:26.000 メスしかいません 00:04:26.000 --> 00:04:29.000 メスがメスを生み さらにメスを生みます 00:04:29.000 --> 00:04:31.000 オスはいません 00:04:31.000 --> 00:04:33.000 単性生殖という物です 00:04:33.000 --> 00:04:36.000 かれらはそれですごく幸せです 00:04:36.000 --> 00:04:38.000 ダメージはこれです 00:04:38.000 --> 00:04:40.000 アブラムシは 00:04:40.000 --> 00:04:43.000 甘露と呼ばれる 00:04:43.000 --> 00:04:45.000 粘着性のある甘い汁を出し 00:04:45.000 --> 00:04:47.000 植物の上部に 00:04:47.000 --> 00:04:49.000 つきます 00:04:49.000 --> 00:04:51.000 どこにでもあるきゅうりの葉が 00:04:51.000 --> 00:04:53.000 すす病の黒い菌類に 00:04:53.000 --> 00:04:55.000 覆われて 00:04:55.000 --> 00:04:57.000 緑から黒に変色しています NOTE Paragraph 00:04:57.000 --> 00:05:00.000 寄生スズメバチが 00:05:00.000 --> 00:05:03.000 救いの手を出します 00:05:03.000 --> 00:05:05.000 捕食者ではありません 00:05:05.000 --> 00:05:07.000 寄生虫です 00:05:07.000 --> 00:05:09.000 2本足ではなく 00:05:09.000 --> 00:05:12.000 もちろん8本足の寄生虫です 00:05:12.000 --> 00:05:14.000 寄生スズメバチは 00:05:14.000 --> 00:05:16.000 2ミリほどの大きさで 00:05:16.000 --> 00:05:18.000 すばしっこく 00:05:18.000 --> 00:05:20.000 鋭く飛びます 00:05:20.000 --> 00:05:22.000 この寄生虫の活躍が見られます 00:05:22.000 --> 00:05:25.000 まるで曲技飛行です 00:05:25.000 --> 00:05:27.000 彼女は右側の目標と 00:05:27.000 --> 00:05:29.000 向かい合い 腹部を 00:05:29.000 --> 00:05:31.000 曲げて卵を一つ 00:05:31.000 --> 00:05:33.000 アブラムシの 00:05:33.000 --> 00:05:35.000 体内に 00:05:35.000 --> 00:05:37.000 産み込みます 00:05:37.000 --> 00:05:40.000 アブラムシは逃げようとします 00:05:40.000 --> 00:05:42.000 蹴ったり 噛んだり 00:05:42.000 --> 00:05:44.000 汁を放出したりしますが 00:05:44.000 --> 00:05:46.000 効き目はありません 00:05:46.000 --> 00:05:48.000 アブラムシの体内に 00:05:48.000 --> 00:05:51.000 寄生虫の卵が産みこまれます 00:05:51.000 --> 00:05:54.000 気温によりますが 数日後に 00:05:54.000 --> 00:05:56.000 卵は孵り 00:05:56.000 --> 00:05:58.000 幼虫はアブラムシを 00:05:58.000 --> 00:06:01.000 内側から食べてしまいます 00:06:01.000 --> 00:06:04.000 すべて現実です 自然なのです 00:06:04.000 --> 00:06:06.000 決して作り話ではありません 00:06:06.000 --> 00:06:08.000 みなさんの 00:06:08.000 --> 00:06:11.000 裏庭で起きています NOTE Paragraph 00:06:11.000 --> 00:06:13.000 これが最終結果です 00:06:13.000 --> 00:06:15.000 これは 00:06:15.000 --> 00:06:17.000 ミイラ 00:06:17.000 --> 00:06:19.000 ミ・イ・ラです 00:06:19.000 --> 00:06:22.000 アブラムシの死体の映像です 00:06:22.000 --> 00:06:24.000 内側までです 00:06:24.000 --> 00:06:27.000 数分後に成長中の寄生蜂の 00:06:27.000 --> 00:06:30.000 体半分が出てきます 00:06:30.000 --> 00:06:32.000 誕生がほぼ完了です 00:06:32.000 --> 00:06:35.000 映画で見る事ができます 00:06:35.000 --> 00:06:37.000 数分しかかかりません 00:06:37.000 --> 00:06:40.000 メスならすぐにオスと交尾するでしょう 00:06:40.000 --> 00:06:43.000 時間に限りがあるため、すぐ行動に出ます 00:06:43.000 --> 00:06:46.000 生存期間は3~4日間だけ 00:06:46.000 --> 00:06:48.000 その間に400個の 00:06:48.000 --> 00:06:50.000 卵を産む必要があります 00:06:50.000 --> 00:06:53.000 つまり400匹の 00:06:53.000 --> 00:06:55.000 アブラムシの体内に 00:06:55.000 --> 00:06:57.000 卵を産むということです 00:06:57.000 --> 00:06:59.000 もちろんこれで終りではありません NOTE Paragraph 00:06:59.000 --> 00:07:01.000 天敵はまた豊富にいますが 00:07:01.000 --> 00:07:03.000 これが最後の例です 00:07:03.000 --> 00:07:05.000 害虫から始めます 00:07:05.000 --> 00:07:07.000 アザミウマです 00:07:07.000 --> 00:07:09.000 ところで 彼らのラテン語名を 00:07:09.000 --> 00:07:12.000 使わず 奇妙は名前だが 00:07:12.000 --> 00:07:14.000 皆がよく知っている名前にしました 00:07:14.000 --> 00:07:16.000 これはほっそりした 非常に 00:07:16.000 --> 00:07:18.000 悪質な害虫です 00:07:18.000 --> 00:07:20.000 ピーマンです 00:07:20.000 --> 00:07:23.000 ただのエキゾチックで装飾用のピーマンではありません 00:07:23.000 --> 00:07:26.000 しかしアザミウマの成虫によって 00:07:26.000 --> 00:07:29.000 移された致命的な疫病のため 00:07:29.000 --> 00:07:32.000 食べる事はできません 00:07:32.000 --> 00:07:34.000 天敵は 00:07:34.000 --> 00:07:36.000 ハナカメムシです 00:07:36.000 --> 00:07:39.000 非常に小さいです 00:07:39.000 --> 00:07:42.000 黒い大人と2匹の若いのがいます 00:07:42.000 --> 00:07:44.000 活動中の様子です 00:07:44.000 --> 00:07:47.000 成虫がアザミウマをたった数分で 00:07:47.000 --> 00:07:49.000 刺し、吸いそして 00:07:49.000 --> 00:07:51.000 次の獲物へ移り 00:07:51.000 --> 00:07:53.000 同じことを繰り返します 00:07:53.000 --> 00:07:57.000 もし益虫のハナカメムシを 00:07:57.000 --> 00:07:59.000 例えば ピーマン畑に撒けば 00:07:59.000 --> 00:08:02.000 花に住み着き 00:08:02.000 --> 00:08:04.000 このように花は 00:08:04.000 --> 00:08:07.000 害虫のアザミウマを一掃され 00:08:07.000 --> 00:08:10.000 捕食性の益虫で溢れています 00:08:10.000 --> 00:08:13.000 非常に良い状況です 00:08:13.000 --> 00:08:16.000 発育中の果実と実止まりには被害がありません。 00:08:16.000 --> 00:08:19.000 この状況下ではなんの問題もありません 00:08:19.000 --> 00:08:21.000 しかし問題は 00:08:21.000 --> 00:08:23.000 ここでは害虫と天敵の 00:08:23.000 --> 00:08:26.000 一対一の様子を見てきました NOTE Paragraph 00:08:26.000 --> 00:08:29.000 実際にはこういう事を行います 00:08:29.000 --> 00:08:31.000 イスラエル北東部の 00:08:31.000 --> 00:08:33.000 スデウリヤフ・キブツには 00:08:33.000 --> 00:08:35.000 工場があり 00:08:35.000 --> 00:08:37.000 この天敵達を大量生産しています 00:08:37.000 --> 00:08:39.000 つまり 00:08:39.000 --> 00:08:41.000 自然なコントロール もしくは 00:08:41.000 --> 00:08:44.000 生物的なコントロール現象を 00:08:44.000 --> 00:08:46.000 拡張しているのです 00:08:46.000 --> 00:08:49.000 3万㎡の最新式な 00:08:49.000 --> 00:08:51.000 温室で捕食ダニや 00:08:51.000 --> 00:08:54.000 ハナカメムシ 00:08:54.000 --> 00:08:56.000 寄生スズメバチ等を 00:08:56.000 --> 00:08:58.000 それぞれ違う区画で 00:08:58.000 --> 00:09:00.000 大量生産しています 00:09:00.000 --> 00:09:02.000 見晴らしもすばらしいものです 00:09:02.000 --> 00:09:05.000 一方にヨルダンの山々 00:09:05.000 --> 00:09:07.000 もう一方にはヨルダン渓谷があります 00:09:07.000 --> 00:09:09.000 冬はそう寒くなく 00:09:09.000 --> 00:09:11.000 夏は心地よい暑さで 00:09:11.000 --> 00:09:13.000 彼らを大量生産するのに 00:09:13.000 --> 00:09:15.000 大変適しています 00:09:15.000 --> 00:09:17.000 この大量生産は 00:09:17.000 --> 00:09:19.000 決して遺伝子操作をしていません 00:09:19.000 --> 00:09:21.000 遺伝子組み換え つまり 00:09:21.000 --> 00:09:23.000 GMOはまったくありません 00:09:23.000 --> 00:09:25.000 自然から採取し 00:09:25.000 --> 00:09:27.000 温室や 00:09:27.000 --> 00:09:29.000 気候室に入れ 00:09:29.000 --> 00:09:32.000 彼らが繁殖するのに 00:09:32.000 --> 00:09:34.000 最適な状況を 00:09:34.000 --> 00:09:36.000 提供してやります 00:09:36.000 --> 00:09:38.000 実際にこれを得ました NOTE Paragraph 00:09:38.000 --> 00:09:40.000 顕微鏡で見られます 00:09:40.000 --> 00:09:43.000 右上の角に捕食ダニが一匹見えます 00:09:43.000 --> 00:09:46.000 一塊の捕食ダニです 00:09:46.000 --> 00:09:49.000 このアンプルが見えますね 00:09:49.000 --> 00:09:52.000 一グラム分の捕食ダニが入っています 00:09:52.000 --> 00:09:55.000 一グラムで8万匹います 00:09:55.000 --> 00:09:58.000 8万匹もいれば 00:09:58.000 --> 00:10:00.000 4千平方メートルの 00:10:00.000 --> 00:10:03.000 イチゴ畑を 00:10:03.000 --> 00:10:05.000 ハダニから 00:10:05.000 --> 00:10:08.000 ほぼ一年間守ることが 00:10:08.000 --> 00:10:11.000 できます 00:10:11.000 --> 00:10:14.000 信じられないかもしれませんが 00:10:14.000 --> 00:10:16.000 これから年間 00:10:16.000 --> 00:10:19.000 数十キログラム増殖できます 00:10:19.000 --> 00:10:21.000 これが私の言う 00:10:21.000 --> 00:10:23.000 この現象の増幅です 00:10:23.000 --> 00:10:26.000 自然界の均衡性を壊していません 00:10:26.000 --> 00:10:28.000 一方 00:10:28.000 --> 00:10:31.000 すでに均衡性が農薬によって 00:10:31.000 --> 00:10:33.000 壊された環境に 00:10:33.000 --> 00:10:35.000 提供するため 00:10:35.000 --> 00:10:37.000 これらの天敵を農地に用いることによって 00:10:37.000 --> 00:10:40.000 農薬を減らし 歯車を多少 00:10:40.000 --> 00:10:42.000 元に戻し 自然界の均衡性を少しでも 00:10:42.000 --> 00:10:45.000 改善することを目指しています 00:10:45.000 --> 00:10:47.000 これが目標です NOTE Paragraph 00:10:47.000 --> 00:10:49.000 どのような影響があるでしょうか? 00:10:49.000 --> 00:10:52.000 益虫によって成功した生物的コントロールの 00:10:52.000 --> 00:10:54.000 影響をこの表で実際に 00:10:54.000 --> 00:10:56.000 見ることができます 00:10:56.000 --> 00:10:58.000 例えば イスラエルでは 00:10:58.000 --> 00:11:00.000 1千ヘクタール以上 00:11:00.000 --> 00:11:03.000 イスラエルの単位では 1万ドナムの 00:11:03.000 --> 00:11:05.000 ピーマン畑に 00:11:05.000 --> 00:11:08.000 生物的コントロール対策を 00:11:08.000 --> 00:11:10.000 用いており 00:11:10.000 --> 00:11:12.000 実際に殺虫剤を 00:11:12.000 --> 00:11:14.000 75%減らすことができました 00:11:14.000 --> 00:11:16.000 イスラエルのイチゴはそれ以上の 00:11:16.000 --> 00:11:18.000 80%の殺虫剤を 00:11:18.000 --> 00:11:22.000 特にイチゴにある害虫ダニを対象とした物を減らしました 00:11:22.000 --> 00:11:25.000 影響は非常に大きいです。 00:11:25.000 --> 00:11:28.000 そこで問題です 00:11:28.000 --> 00:11:31.000 農家の人たちに「どうして生物的コントロール 00:11:31.000 --> 00:11:33.000 なのですか?」 00:11:33.000 --> 00:11:35.000 「どうして益虫ですか?」と訊きます 00:11:35.000 --> 00:11:37.000 いろいろな 00:11:37.000 --> 00:11:40.000 答えを得るでしょう 00:11:41.000 --> 00:11:43.000 例えば イスラエルの東南部の 00:11:43.000 --> 00:11:45.000 グレート・リフト・バレー の上にある 00:11:45.000 --> 00:11:48.000 アラバ地方では 00:11:48.000 --> 00:11:50.000 ここはイスラエル農業の 00:11:50.000 --> 00:11:52.000 中心部に 00:11:52.000 --> 00:11:54.000 あたりますが 00:11:54.000 --> 00:11:57.000 特にグリーンハウス つまり温室が多いです 00:11:57.000 --> 00:12:00.000 エイラートまで車を走らせると 00:12:00.000 --> 00:12:02.000 これらを砂漠の真ん中に見ることができます 00:12:02.000 --> 00:12:04.000 クローズアップしてみると 00:12:04.000 --> 00:12:06.000 これが見られます 00:12:06.000 --> 00:12:08.000 祖父母が孫たちと一緒に 00:12:08.000 --> 00:12:11.000 天敵である益虫を撒いています 00:12:11.000 --> 00:12:13.000 特殊な服と 00:12:13.000 --> 00:12:16.000 ガスマスクを着用して農薬を撒く代わりに 00:12:16.000 --> 00:12:19.000 使用時の安全性が 00:12:19.000 --> 00:12:22.000 農家の人々が生物的コントロールを 00:12:22.000 --> 00:12:25.000 使う最大の理由です NOTE Paragraph 00:12:25.000 --> 00:12:27.000 二番目の理由は 00:12:27.000 --> 00:12:29.000 害虫はいつか 00:12:29.000 --> 00:12:32.000 農薬に耐性を持つようになるという 00:12:32.000 --> 00:12:35.000 考えに恐怖感を 00:12:35.000 --> 00:12:37.000 持っているからです 00:12:37.000 --> 00:12:39.000 細菌が抗生物質に対して 00:12:39.000 --> 00:12:41.000 耐性を持つようになるのと同じです 00:12:41.000 --> 00:12:44.000 同じように急速に起こるかもしれません 00:12:45.000 --> 00:12:47.000 幸運なことに 生物的コントロールや 00:12:47.000 --> 00:12:49.000 自然的コントロールでは 00:12:49.000 --> 00:12:52.000 耐性はめったにおきません 00:12:52.000 --> 00:12:54.000 ほとんどおきません 00:12:54.000 --> 00:12:56.000 これが進化であり 00:12:56.000 --> 00:12:58.000 自然の割合なのです 00:12:58.000 --> 00:13:00.000 一方の耐性は 00:13:00.000 --> 00:13:02.000 化学物質の場合におきます NOTE Paragraph 00:13:02.000 --> 00:13:05.000 3つ目は社会からの要請です 00:13:05.000 --> 00:13:08.000 社会的要請とは 農薬を減らすよう 00:13:08.000 --> 00:13:10.000 社会からの要請が強ければ強いほど 00:13:10.000 --> 00:13:13.000 より多くの農家が可能な限り 00:13:13.000 --> 00:13:16.000 農薬を生物的コントロールに 00:13:16.000 --> 00:13:18.000 切り替える必要があると 00:13:18.000 --> 00:13:20.000 考えるようになります 00:13:20.000 --> 00:13:22.000 ここでも 虫たちに 00:13:22.000 --> 00:13:24.000 害虫と益虫に 00:13:24.000 --> 00:13:26.000 非常に興味を持っている人がいます 00:13:26.000 --> 00:13:28.000 頭に虫眼鏡を付けて 00:13:28.000 --> 00:13:30.000 慎重に畑の中を 00:13:30.000 --> 00:13:32.000 歩いています NOTE Paragraph 00:13:32.000 --> 00:13:35.000 最後に 私の描く将来像― 00:13:35.000 --> 00:13:37.000 夢について話します 00:13:37.000 --> 00:13:39.000 これが現実だからです 00:13:39.000 --> 00:13:41.000 ギャップを見てください 00:13:41.000 --> 00:13:43.000 総売上額を見てみますと 00:13:43.000 --> 00:13:45.000 世界のバイオ・コントロール産業は 00:13:45.000 --> 00:13:48.000 2億5千万ドルです 00:13:48.000 --> 00:13:51.000 世界中の穀物業における 00:13:51.000 --> 00:13:54.000 殺虫剤の全体像を見てください 00:13:54.000 --> 00:13:57.000 百倍くらいだったと思います 00:13:57.000 --> 00:13:59.000 250億ドルです 00:13:59.000 --> 00:14:02.000 非常に大きなギャップを埋める必要があります 00:14:02.000 --> 00:14:04.000 では 何をするべきでしょうか? 00:14:04.000 --> 00:14:07.000 どのようにしてこのギャップを埋める 00:14:07.000 --> 00:14:09.000 もしくは狭くすることができるでしょうか? 00:14:09.000 --> 00:14:12.000 まず より強く 役に立つ 00:14:12.000 --> 00:14:15.000 信頼できる生物的な解決法 00:14:15.000 --> 00:14:17.000 益虫を見つけることです 00:14:17.000 --> 00:14:20.000 それを大量生産するか 00:14:20.000 --> 00:14:23.000 実際に農地で保護するのです 00:14:23.000 --> 00:14:25.000 第二に 新鮮な農作物への 00:14:25.000 --> 00:14:27.000 農薬使用の減少を求める 00:14:27.000 --> 00:14:29.000 より徹底的で頑固たる 00:14:29.000 --> 00:14:32.000 社会からの需要を作り出すことです 00:14:32.000 --> 00:14:35.000 第三に 農家のこの産業への 00:14:35.000 --> 00:14:38.000 関心を高めることです 00:14:38.000 --> 00:14:40.000 これでギャップを狭めることができます 00:14:40.000 --> 00:14:43.000 少しずつ狭められます NOTE Paragraph 00:14:44.000 --> 00:14:46.000 最後のスライドです 00:14:46.000 --> 00:14:49.000 「自然にチャンスを」とここで 00:14:49.000 --> 00:14:51.000 言いたいのです 歌ってもいいです 00:14:51.000 --> 00:14:53.000 ここでイスラエルと海外の 00:14:53.000 --> 00:14:55.000 全てのバイオ・コントロール 00:14:55.000 --> 00:14:57.000 願う人と実践する人全てに代わって言います 00:14:57.000 --> 00:14:59.000 自然にチャンスを与えてください NOTE Paragraph 00:14:59.000 --> 00:15:01.000 ご清聴ありがとうございました NOTE Paragraph 00:15:01.000 --> 00:15:03.000 (拍手)