1 00:00:00,000 --> 00:00:02,000 私は大の虫好きです 2 00:00:02,000 --> 00:00:04,000 子供の頃からではなく 3 00:00:04,000 --> 00:00:06,000 後になってなりました 4 00:00:06,000 --> 00:00:08,000 テルアビブ大学で動物学を 5 00:00:08,000 --> 00:00:11,000 専攻していた頃に 6 00:00:11,000 --> 00:00:13,000 虫が大好きになりました 7 00:00:13,000 --> 00:00:15,000 動物学の中で 8 00:00:15,000 --> 00:00:18,000 昆虫学コース 昆虫科学を 9 00:00:18,000 --> 00:00:21,000 受講しました 10 00:00:21,000 --> 00:00:24,000 そして どうすればもっと実践的に 11 00:00:24,000 --> 00:00:27,000 昆虫科学分野で活躍できるかを考えました 12 00:00:27,000 --> 00:00:30,000 そして 植物保護の世界 13 00:00:30,000 --> 00:00:33,000 植物を昆虫 害虫から 14 00:00:33,000 --> 00:00:35,000 守ることに興味を持つようになりました 15 00:00:35,000 --> 00:00:37,000 植物保護において 16 00:00:37,000 --> 00:00:39,000 私は生物学によるペストコントロールの 17 00:00:39,000 --> 00:00:41,000 学問に出会いました 18 00:00:41,000 --> 00:00:43,000 生物を 19 00:00:43,000 --> 00:00:46,000 使い 20 00:00:46,000 --> 00:00:48,000 植物の害虫を 21 00:00:48,000 --> 00:00:51,000 減らすことです 22 00:00:51,000 --> 00:00:54,000 植物保護の分野において 農薬の使用を 23 00:00:54,000 --> 00:00:57,000 減らすことが目的です 24 00:00:58,000 --> 00:01:00,000 ところで 生物的ペストコントロールは 25 00:01:00,000 --> 00:01:03,000 ここで言う良い虫たちは 26 00:01:03,000 --> 00:01:06,000 何千年もの長い 長い間 27 00:01:06,000 --> 00:01:08,000 地球上で生きてきました 28 00:01:08,000 --> 00:01:11,000 しかし人々は 29 00:01:11,000 --> 00:01:14,000 この120年間でやっと 30 00:01:14,000 --> 00:01:17,000 生物的なコントロール 31 00:01:17,000 --> 00:01:20,000 自然なコントロール現象についての 32 00:01:20,000 --> 00:01:23,000 使用方法を研究し 発展させるように 33 00:01:23,000 --> 00:01:26,000 なりました 34 00:01:26,000 --> 00:01:28,000 生物的ペストコントロールは 35 00:01:28,000 --> 00:01:30,000 どの家の裏庭でも見れるからです 36 00:01:30,000 --> 00:01:32,000 必要なのはこのような虫眼鏡だけです 37 00:01:32,000 --> 00:01:34,000 10倍に拡大できます 38 00:01:34,000 --> 00:01:36,000 10倍です 39 00:01:36,000 --> 00:01:38,000 開けて下さい 40 00:01:38,000 --> 00:01:41,000 葉っぱを裏返せば 微小な虫たちの 41 00:01:41,000 --> 00:01:43,000 または1ミリ 42 00:01:43,000 --> 00:01:46,000 1.5ミリ 2ミリ未満の小さなクモたちの 43 00:01:46,000 --> 00:01:48,000 知られざる世界が見えるでしょう 44 00:01:48,000 --> 00:01:51,000 良い虫と悪い虫の区別が出来るようになります 45 00:01:51,000 --> 00:01:53,000 この自然なペストコントロールの現象は 46 00:01:53,000 --> 00:01:55,000 どこでも存在するのです 47 00:01:55,000 --> 00:01:57,000 このビルの前にもです 48 00:01:57,000 --> 00:01:59,000 植物をよく見てください 49 00:01:59,000 --> 00:02:01,000 どこにでもあります 50 00:02:01,000 --> 00:02:04,000 どう利用するかを知ることが必要です 51 00:02:04,000 --> 00:02:06,000 まずは共に例を見ながら 52 00:02:06,000 --> 00:02:09,000 考えていきましょう 53 00:02:09,000 --> 00:02:11,000 害虫とは何か? 54 00:02:11,000 --> 00:02:14,000 どんなダメージを植物に与えるのか? 55 00:02:14,000 --> 00:02:16,000 天敵はなんなのか? 56 00:02:16,000 --> 00:02:18,000 生物的コントロールの代理人なのか 57 00:02:18,000 --> 00:02:20,000 それとも良い虫のことなのか 58 00:02:20,000 --> 00:02:22,000 ここで虫やクモ 59 00:02:22,000 --> 00:02:25,000 ダニについて 60 00:02:25,000 --> 00:02:28,000 話をしたいと思います 61 00:02:28,000 --> 00:02:30,000 6本足の生物は昆虫で 62 00:02:30,000 --> 00:02:32,000 8本足の生物は 63 00:02:32,000 --> 00:02:34,000 クモやダニです 64 00:02:34,000 --> 00:02:36,000 それらを見て行きましょう 65 00:02:36,000 --> 00:02:39,000 これはハダニというやっかいな害虫で 66 00:02:39,000 --> 00:02:42,000 クモのように巣をかけます 67 00:02:42,000 --> 00:02:44,000 母虫の両側に 68 00:02:44,000 --> 00:02:46,000 子供の虫がいて 69 00:02:46,000 --> 00:02:49,000 右側に卵が一つ見えます 70 00:02:49,000 --> 00:02:51,000 どのようなダメージを引き起こすかが見れます 71 00:02:51,000 --> 00:02:53,000 右側はきゅうりの葉っぱ 72 00:02:53,000 --> 00:02:55,000 真ん中は綿の葉っぱ 73 00:02:55,000 --> 00:02:58,000 左側はトマトの葉っぱです 小さな斑点がついています 74 00:02:58,000 --> 00:03:01,000 ハダニは口で 75 00:03:01,000 --> 00:03:03,000 葉を突きさし 汁を吸うため 76 00:03:03,000 --> 00:03:05,000 葉っぱは緑から白に 77 00:03:05,000 --> 00:03:07,000 変色します 78 00:03:07,000 --> 00:03:09,000 しかし 自然の中には 79 00:03:09,000 --> 00:03:11,000 我々にとって有益なダニもいます 80 00:03:11,000 --> 00:03:14,000 摂食ダニです ハダニと同じように1ミリか2ミリの大きさで 81 00:03:14,000 --> 00:03:17,000 すばやく動き 82 00:03:17,000 --> 00:03:20,000 ハダニを追いかけ 83 00:03:20,000 --> 00:03:22,000 捕まえます 84 00:03:22,000 --> 00:03:24,000 これが狩りの様子です 85 00:03:24,000 --> 00:03:26,000 左側にいる 86 00:03:26,000 --> 00:03:28,000 害虫ダニを針で貫き 87 00:03:28,000 --> 00:03:31,000 体液を吸います 88 00:03:31,000 --> 00:03:34,000 5分後 89 00:03:34,000 --> 00:03:36,000 ただの亡骸となります 90 00:03:36,000 --> 00:03:38,000 干からびた 91 00:03:38,000 --> 00:03:40,000 ハダニの死体の 92 00:03:40,000 --> 00:03:42,000 隣に 二匹の満足した 93 00:03:42,000 --> 00:03:44,000 摂食ダニがいます 94 00:03:44,000 --> 00:03:46,000 左にいるのは母ダニ 95 00:03:46,000 --> 00:03:48,000 右に幼虫がいます 96 00:03:48,000 --> 00:03:51,000 24時間で 97 00:03:51,000 --> 00:03:53,000 約5匹のハダニや 98 00:03:53,000 --> 00:03:56,000 害虫、もしくは15~20個の 99 00:03:56,000 --> 00:03:58,000 害虫の卵を 100 00:03:58,000 --> 00:04:00,000 食べることができます 101 00:04:00,000 --> 00:04:03,000 いつもお腹が空いています 102 00:04:03,000 --> 00:04:05,000 (笑) 103 00:04:05,000 --> 00:04:07,000 もう一つの例はアブラムシです 104 00:04:07,000 --> 00:04:09,000 ところで イスラエルは今春で 105 00:04:09,000 --> 00:04:12,000 気温がぐーんと上がります 106 00:04:12,000 --> 00:04:15,000 この害虫が植物にびっしりついているのが見えます 107 00:04:15,000 --> 00:04:18,000 ハイビスカスやランタナの 108 00:04:18,000 --> 00:04:20,000 若々しく 新鮮な 109 00:04:20,000 --> 00:04:22,000 春の若葉についています 110 00:04:22,000 --> 00:04:24,000 アマゾネスのようにアブラムシには 111 00:04:24,000 --> 00:04:26,000 メスしかいません 112 00:04:26,000 --> 00:04:29,000 メスがメスを生み さらにメスを生みます 113 00:04:29,000 --> 00:04:31,000 オスはいません 114 00:04:31,000 --> 00:04:33,000 単性生殖という物です 115 00:04:33,000 --> 00:04:36,000 かれらはそれですごく幸せです 116 00:04:36,000 --> 00:04:38,000 ダメージはこれです 117 00:04:38,000 --> 00:04:40,000 アブラムシは 118 00:04:40,000 --> 00:04:43,000 甘露と呼ばれる 119 00:04:43,000 --> 00:04:45,000 粘着性のある甘い汁を出し 120 00:04:45,000 --> 00:04:47,000 植物の上部に 121 00:04:47,000 --> 00:04:49,000 つきます 122 00:04:49,000 --> 00:04:51,000 どこにでもあるきゅうりの葉が 123 00:04:51,000 --> 00:04:53,000 すす病の黒い菌類に 124 00:04:53,000 --> 00:04:55,000 覆われて 125 00:04:55,000 --> 00:04:57,000 緑から黒に変色しています 126 00:04:57,000 --> 00:05:00,000 寄生スズメバチが 127 00:05:00,000 --> 00:05:03,000 救いの手を出します 128 00:05:03,000 --> 00:05:05,000 捕食者ではありません 129 00:05:05,000 --> 00:05:07,000 寄生虫です 130 00:05:07,000 --> 00:05:09,000 2本足ではなく 131 00:05:09,000 --> 00:05:12,000 もちろん8本足の寄生虫です 132 00:05:12,000 --> 00:05:14,000 寄生スズメバチは 133 00:05:14,000 --> 00:05:16,000 2ミリほどの大きさで 134 00:05:16,000 --> 00:05:18,000 すばしっこく 135 00:05:18,000 --> 00:05:20,000 鋭く飛びます 136 00:05:20,000 --> 00:05:22,000 この寄生虫の活躍が見られます 137 00:05:22,000 --> 00:05:25,000 まるで曲技飛行です 138 00:05:25,000 --> 00:05:27,000 彼女は右側の目標と 139 00:05:27,000 --> 00:05:29,000 向かい合い 腹部を 140 00:05:29,000 --> 00:05:31,000 曲げて卵を一つ 141 00:05:31,000 --> 00:05:33,000 アブラムシの 142 00:05:33,000 --> 00:05:35,000 体内に 143 00:05:35,000 --> 00:05:37,000 産み込みます 144 00:05:37,000 --> 00:05:40,000 アブラムシは逃げようとします 145 00:05:40,000 --> 00:05:42,000 蹴ったり 噛んだり 146 00:05:42,000 --> 00:05:44,000 汁を放出したりしますが 147 00:05:44,000 --> 00:05:46,000 効き目はありません 148 00:05:46,000 --> 00:05:48,000 アブラムシの体内に 149 00:05:48,000 --> 00:05:51,000 寄生虫の卵が産みこまれます 150 00:05:51,000 --> 00:05:54,000 気温によりますが 数日後に 151 00:05:54,000 --> 00:05:56,000 卵は孵り 152 00:05:56,000 --> 00:05:58,000 幼虫はアブラムシを 153 00:05:58,000 --> 00:06:01,000 内側から食べてしまいます 154 00:06:01,000 --> 00:06:04,000 すべて現実です 自然なのです 155 00:06:04,000 --> 00:06:06,000 決して作り話ではありません 156 00:06:06,000 --> 00:06:08,000 みなさんの 157 00:06:08,000 --> 00:06:11,000 裏庭で起きています 158 00:06:11,000 --> 00:06:13,000 これが最終結果です 159 00:06:13,000 --> 00:06:15,000 これは 160 00:06:15,000 --> 00:06:17,000 ミイラ 161 00:06:17,000 --> 00:06:19,000 ミ・イ・ラです 162 00:06:19,000 --> 00:06:22,000 アブラムシの死体の映像です 163 00:06:22,000 --> 00:06:24,000 内側までです 164 00:06:24,000 --> 00:06:27,000 数分後に成長中の寄生蜂の 165 00:06:27,000 --> 00:06:30,000 体半分が出てきます 166 00:06:30,000 --> 00:06:32,000 誕生がほぼ完了です 167 00:06:32,000 --> 00:06:35,000 映画で見る事ができます 168 00:06:35,000 --> 00:06:37,000 数分しかかかりません 169 00:06:37,000 --> 00:06:40,000 メスならすぐにオスと交尾するでしょう 170 00:06:40,000 --> 00:06:43,000 時間に限りがあるため、すぐ行動に出ます 171 00:06:43,000 --> 00:06:46,000 生存期間は3~4日間だけ 172 00:06:46,000 --> 00:06:48,000 その間に400個の 173 00:06:48,000 --> 00:06:50,000 卵を産む必要があります 174 00:06:50,000 --> 00:06:53,000 つまり400匹の 175 00:06:53,000 --> 00:06:55,000 アブラムシの体内に 176 00:06:55,000 --> 00:06:57,000 卵を産むということです 177 00:06:57,000 --> 00:06:59,000 もちろんこれで終りではありません 178 00:06:59,000 --> 00:07:01,000 天敵はまた豊富にいますが 179 00:07:01,000 --> 00:07:03,000 これが最後の例です 180 00:07:03,000 --> 00:07:05,000 害虫から始めます 181 00:07:05,000 --> 00:07:07,000 アザミウマです 182 00:07:07,000 --> 00:07:09,000 ところで 彼らのラテン語名を 183 00:07:09,000 --> 00:07:12,000 使わず 奇妙は名前だが 184 00:07:12,000 --> 00:07:14,000 皆がよく知っている名前にしました 185 00:07:14,000 --> 00:07:16,000 これはほっそりした 非常に 186 00:07:16,000 --> 00:07:18,000 悪質な害虫です 187 00:07:18,000 --> 00:07:20,000 ピーマンです 188 00:07:20,000 --> 00:07:23,000 ただのエキゾチックで装飾用のピーマンではありません 189 00:07:23,000 --> 00:07:26,000 しかしアザミウマの成虫によって 190 00:07:26,000 --> 00:07:29,000 移された致命的な疫病のため 191 00:07:29,000 --> 00:07:32,000 食べる事はできません 192 00:07:32,000 --> 00:07:34,000 天敵は 193 00:07:34,000 --> 00:07:36,000 ハナカメムシです 194 00:07:36,000 --> 00:07:39,000 非常に小さいです 195 00:07:39,000 --> 00:07:42,000 黒い大人と2匹の若いのがいます 196 00:07:42,000 --> 00:07:44,000 活動中の様子です 197 00:07:44,000 --> 00:07:47,000 成虫がアザミウマをたった数分で 198 00:07:47,000 --> 00:07:49,000 刺し、吸いそして 199 00:07:49,000 --> 00:07:51,000 次の獲物へ移り 200 00:07:51,000 --> 00:07:53,000 同じことを繰り返します 201 00:07:53,000 --> 00:07:57,000 もし益虫のハナカメムシを 202 00:07:57,000 --> 00:07:59,000 例えば ピーマン畑に撒けば 203 00:07:59,000 --> 00:08:02,000 花に住み着き 204 00:08:02,000 --> 00:08:04,000 このように花は 205 00:08:04,000 --> 00:08:07,000 害虫のアザミウマを一掃され 206 00:08:07,000 --> 00:08:10,000 捕食性の益虫で溢れています 207 00:08:10,000 --> 00:08:13,000 非常に良い状況です 208 00:08:13,000 --> 00:08:16,000 発育中の果実と実止まりには被害がありません。 209 00:08:16,000 --> 00:08:19,000 この状況下ではなんの問題もありません 210 00:08:19,000 --> 00:08:21,000 しかし問題は 211 00:08:21,000 --> 00:08:23,000 ここでは害虫と天敵の 212 00:08:23,000 --> 00:08:26,000 一対一の様子を見てきました 213 00:08:26,000 --> 00:08:29,000 実際にはこういう事を行います 214 00:08:29,000 --> 00:08:31,000 イスラエル北東部の 215 00:08:31,000 --> 00:08:33,000 スデウリヤフ・キブツには 216 00:08:33,000 --> 00:08:35,000 工場があり 217 00:08:35,000 --> 00:08:37,000 この天敵達を大量生産しています 218 00:08:37,000 --> 00:08:39,000 つまり 219 00:08:39,000 --> 00:08:41,000 自然なコントロール もしくは 220 00:08:41,000 --> 00:08:44,000 生物的なコントロール現象を 221 00:08:44,000 --> 00:08:46,000 拡張しているのです 222 00:08:46,000 --> 00:08:49,000 3万㎡の最新式な 223 00:08:49,000 --> 00:08:51,000 温室で捕食ダニや 224 00:08:51,000 --> 00:08:54,000 ハナカメムシ 225 00:08:54,000 --> 00:08:56,000 寄生スズメバチ等を 226 00:08:56,000 --> 00:08:58,000 それぞれ違う区画で 227 00:08:58,000 --> 00:09:00,000 大量生産しています 228 00:09:00,000 --> 00:09:02,000 見晴らしもすばらしいものです 229 00:09:02,000 --> 00:09:05,000 一方にヨルダンの山々 230 00:09:05,000 --> 00:09:07,000 もう一方にはヨルダン渓谷があります 231 00:09:07,000 --> 00:09:09,000 冬はそう寒くなく 232 00:09:09,000 --> 00:09:11,000 夏は心地よい暑さで 233 00:09:11,000 --> 00:09:13,000 彼らを大量生産するのに 234 00:09:13,000 --> 00:09:15,000 大変適しています 235 00:09:15,000 --> 00:09:17,000 この大量生産は 236 00:09:17,000 --> 00:09:19,000 決して遺伝子操作をしていません 237 00:09:19,000 --> 00:09:21,000 遺伝子組み換え つまり 238 00:09:21,000 --> 00:09:23,000 GMOはまったくありません 239 00:09:23,000 --> 00:09:25,000 自然から採取し 240 00:09:25,000 --> 00:09:27,000 温室や 241 00:09:27,000 --> 00:09:29,000 気候室に入れ 242 00:09:29,000 --> 00:09:32,000 彼らが繁殖するのに 243 00:09:32,000 --> 00:09:34,000 最適な状況を 244 00:09:34,000 --> 00:09:36,000 提供してやります 245 00:09:36,000 --> 00:09:38,000 実際にこれを得ました 246 00:09:38,000 --> 00:09:40,000 顕微鏡で見られます 247 00:09:40,000 --> 00:09:43,000 右上の角に捕食ダニが一匹見えます 248 00:09:43,000 --> 00:09:46,000 一塊の捕食ダニです 249 00:09:46,000 --> 00:09:49,000 このアンプルが見えますね 250 00:09:49,000 --> 00:09:52,000 一グラム分の捕食ダニが入っています 251 00:09:52,000 --> 00:09:55,000 一グラムで8万匹います 252 00:09:55,000 --> 00:09:58,000 8万匹もいれば 253 00:09:58,000 --> 00:10:00,000 4千平方メートルの 254 00:10:00,000 --> 00:10:03,000 イチゴ畑を 255 00:10:03,000 --> 00:10:05,000 ハダニから 256 00:10:05,000 --> 00:10:08,000 ほぼ一年間守ることが 257 00:10:08,000 --> 00:10:11,000 できます 258 00:10:11,000 --> 00:10:14,000 信じられないかもしれませんが 259 00:10:14,000 --> 00:10:16,000 これから年間 260 00:10:16,000 --> 00:10:19,000 数十キログラム増殖できます 261 00:10:19,000 --> 00:10:21,000 これが私の言う 262 00:10:21,000 --> 00:10:23,000 この現象の増幅です 263 00:10:23,000 --> 00:10:26,000 自然界の均衡性を壊していません 264 00:10:26,000 --> 00:10:28,000 一方 265 00:10:28,000 --> 00:10:31,000 すでに均衡性が農薬によって 266 00:10:31,000 --> 00:10:33,000 壊された環境に 267 00:10:33,000 --> 00:10:35,000 提供するため 268 00:10:35,000 --> 00:10:37,000 これらの天敵を農地に用いることによって 269 00:10:37,000 --> 00:10:40,000 農薬を減らし 歯車を多少 270 00:10:40,000 --> 00:10:42,000 元に戻し 自然界の均衡性を少しでも 271 00:10:42,000 --> 00:10:45,000 改善することを目指しています 272 00:10:45,000 --> 00:10:47,000 これが目標です 273 00:10:47,000 --> 00:10:49,000 どのような影響があるでしょうか? 274 00:10:49,000 --> 00:10:52,000 益虫によって成功した生物的コントロールの 275 00:10:52,000 --> 00:10:54,000 影響をこの表で実際に 276 00:10:54,000 --> 00:10:56,000 見ることができます 277 00:10:56,000 --> 00:10:58,000 例えば イスラエルでは 278 00:10:58,000 --> 00:11:00,000 1千ヘクタール以上 279 00:11:00,000 --> 00:11:03,000 イスラエルの単位では 1万ドナムの 280 00:11:03,000 --> 00:11:05,000 ピーマン畑に 281 00:11:05,000 --> 00:11:08,000 生物的コントロール対策を 282 00:11:08,000 --> 00:11:10,000 用いており 283 00:11:10,000 --> 00:11:12,000 実際に殺虫剤を 284 00:11:12,000 --> 00:11:14,000 75%減らすことができました 285 00:11:14,000 --> 00:11:16,000 イスラエルのイチゴはそれ以上の 286 00:11:16,000 --> 00:11:18,000 80%の殺虫剤を 287 00:11:18,000 --> 00:11:22,000 特にイチゴにある害虫ダニを対象とした物を減らしました 288 00:11:22,000 --> 00:11:25,000 影響は非常に大きいです。 289 00:11:25,000 --> 00:11:28,000 そこで問題です 290 00:11:28,000 --> 00:11:31,000 農家の人たちに「どうして生物的コントロール 291 00:11:31,000 --> 00:11:33,000 なのですか?」 292 00:11:33,000 --> 00:11:35,000 「どうして益虫ですか?」と訊きます 293 00:11:35,000 --> 00:11:37,000 いろいろな 294 00:11:37,000 --> 00:11:40,000 答えを得るでしょう 295 00:11:41,000 --> 00:11:43,000 例えば イスラエルの東南部の 296 00:11:43,000 --> 00:11:45,000 グレート・リフト・バレー の上にある 297 00:11:45,000 --> 00:11:48,000 アラバ地方では 298 00:11:48,000 --> 00:11:50,000 ここはイスラエル農業の 299 00:11:50,000 --> 00:11:52,000 中心部に 300 00:11:52,000 --> 00:11:54,000 あたりますが 301 00:11:54,000 --> 00:11:57,000 特にグリーンハウス つまり温室が多いです 302 00:11:57,000 --> 00:12:00,000 エイラートまで車を走らせると 303 00:12:00,000 --> 00:12:02,000 これらを砂漠の真ん中に見ることができます 304 00:12:02,000 --> 00:12:04,000 クローズアップしてみると 305 00:12:04,000 --> 00:12:06,000 これが見られます 306 00:12:06,000 --> 00:12:08,000 祖父母が孫たちと一緒に 307 00:12:08,000 --> 00:12:11,000 天敵である益虫を撒いています 308 00:12:11,000 --> 00:12:13,000 特殊な服と 309 00:12:13,000 --> 00:12:16,000 ガスマスクを着用して農薬を撒く代わりに 310 00:12:16,000 --> 00:12:19,000 使用時の安全性が 311 00:12:19,000 --> 00:12:22,000 農家の人々が生物的コントロールを 312 00:12:22,000 --> 00:12:25,000 使う最大の理由です 313 00:12:25,000 --> 00:12:27,000 二番目の理由は 314 00:12:27,000 --> 00:12:29,000 害虫はいつか 315 00:12:29,000 --> 00:12:32,000 農薬に耐性を持つようになるという 316 00:12:32,000 --> 00:12:35,000 考えに恐怖感を 317 00:12:35,000 --> 00:12:37,000 持っているからです 318 00:12:37,000 --> 00:12:39,000 細菌が抗生物質に対して 319 00:12:39,000 --> 00:12:41,000 耐性を持つようになるのと同じです 320 00:12:41,000 --> 00:12:44,000 同じように急速に起こるかもしれません 321 00:12:45,000 --> 00:12:47,000 幸運なことに 生物的コントロールや 322 00:12:47,000 --> 00:12:49,000 自然的コントロールでは 323 00:12:49,000 --> 00:12:52,000 耐性はめったにおきません 324 00:12:52,000 --> 00:12:54,000 ほとんどおきません 325 00:12:54,000 --> 00:12:56,000 これが進化であり 326 00:12:56,000 --> 00:12:58,000 自然の割合なのです 327 00:12:58,000 --> 00:13:00,000 一方の耐性は 328 00:13:00,000 --> 00:13:02,000 化学物質の場合におきます 329 00:13:02,000 --> 00:13:05,000 3つ目は社会からの要請です 330 00:13:05,000 --> 00:13:08,000 社会的要請とは 農薬を減らすよう 331 00:13:08,000 --> 00:13:10,000 社会からの要請が強ければ強いほど 332 00:13:10,000 --> 00:13:13,000 より多くの農家が可能な限り 333 00:13:13,000 --> 00:13:16,000 農薬を生物的コントロールに 334 00:13:16,000 --> 00:13:18,000 切り替える必要があると 335 00:13:18,000 --> 00:13:20,000 考えるようになります 336 00:13:20,000 --> 00:13:22,000 ここでも 虫たちに 337 00:13:22,000 --> 00:13:24,000 害虫と益虫に 338 00:13:24,000 --> 00:13:26,000 非常に興味を持っている人がいます 339 00:13:26,000 --> 00:13:28,000 頭に虫眼鏡を付けて 340 00:13:28,000 --> 00:13:30,000 慎重に畑の中を 341 00:13:30,000 --> 00:13:32,000 歩いています 342 00:13:32,000 --> 00:13:35,000 最後に 私の描く将来像― 343 00:13:35,000 --> 00:13:37,000 夢について話します 344 00:13:37,000 --> 00:13:39,000 これが現実だからです 345 00:13:39,000 --> 00:13:41,000 ギャップを見てください 346 00:13:41,000 --> 00:13:43,000 総売上額を見てみますと 347 00:13:43,000 --> 00:13:45,000 世界のバイオ・コントロール産業は 348 00:13:45,000 --> 00:13:48,000 2億5千万ドルです 349 00:13:48,000 --> 00:13:51,000 世界中の穀物業における 350 00:13:51,000 --> 00:13:54,000 殺虫剤の全体像を見てください 351 00:13:54,000 --> 00:13:57,000 百倍くらいだったと思います 352 00:13:57,000 --> 00:13:59,000 250億ドルです 353 00:13:59,000 --> 00:14:02,000 非常に大きなギャップを埋める必要があります 354 00:14:02,000 --> 00:14:04,000 では 何をするべきでしょうか? 355 00:14:04,000 --> 00:14:07,000 どのようにしてこのギャップを埋める 356 00:14:07,000 --> 00:14:09,000 もしくは狭くすることができるでしょうか? 357 00:14:09,000 --> 00:14:12,000 まず より強く 役に立つ 358 00:14:12,000 --> 00:14:15,000 信頼できる生物的な解決法 359 00:14:15,000 --> 00:14:17,000 益虫を見つけることです 360 00:14:17,000 --> 00:14:20,000 それを大量生産するか 361 00:14:20,000 --> 00:14:23,000 実際に農地で保護するのです 362 00:14:23,000 --> 00:14:25,000 第二に 新鮮な農作物への 363 00:14:25,000 --> 00:14:27,000 農薬使用の減少を求める 364 00:14:27,000 --> 00:14:29,000 より徹底的で頑固たる 365 00:14:29,000 --> 00:14:32,000 社会からの需要を作り出すことです 366 00:14:32,000 --> 00:14:35,000 第三に 農家のこの産業への 367 00:14:35,000 --> 00:14:38,000 関心を高めることです 368 00:14:38,000 --> 00:14:40,000 これでギャップを狭めることができます 369 00:14:40,000 --> 00:14:43,000 少しずつ狭められます 370 00:14:44,000 --> 00:14:46,000 最後のスライドです 371 00:14:46,000 --> 00:14:49,000 「自然にチャンスを」とここで 372 00:14:49,000 --> 00:14:51,000 言いたいのです 歌ってもいいです 373 00:14:51,000 --> 00:14:53,000 ここでイスラエルと海外の 374 00:14:53,000 --> 00:14:55,000 全てのバイオ・コントロール 375 00:14:55,000 --> 00:14:57,000 願う人と実践する人全てに代わって言います 376 00:14:57,000 --> 00:14:59,000 自然にチャンスを与えてください 377 00:14:59,000 --> 00:15:01,000 ご清聴ありがとうございました 378 00:15:01,000 --> 00:15:03,000 (拍手)