WEBVTT 00:00:01.863 --> 00:00:05.553 「上手に時間を使う」とは どういうことか? 00:00:08.111 --> 00:00:09.982 私はたくさんの時間を使って 00:00:10.463 --> 00:00:13.616 時間の使い方を考えました 00:00:14.914 --> 00:00:17.201 ある意味 取り憑かれたかと思うほどです 00:00:17.225 --> 00:00:18.670 友達はそう思っています 00:00:18.694 --> 00:00:22.181 でも私はそうしなきゃみたいに思うのは 00:00:22.205 --> 00:00:27.086 最近 時間が 自分から すり抜けてるような気がして 00:00:27.110 --> 00:00:31.628 そんな時は 人生の一部が 抜け落ちてると感じるからです NOTE Paragraph 00:00:33.086 --> 00:00:34.237 特に 00:00:34.261 --> 00:00:37.110 思うに 私の時間がすり抜けて行く先は 00:00:37.134 --> 00:00:38.738 テクノロジーのようなこと 00:00:38.762 --> 00:00:40.729 物事を確認することです 00:00:41.515 --> 00:00:42.804 例を挙げましょう 00:00:43.586 --> 00:00:45.577 このメールが届くと— 00:00:45.601 --> 00:00:48.286 みなさん こんなメールを 受けた経験があるでしょう 00:00:48.310 --> 00:00:50.608 私がある写真に タグ付けされたとあります 00:00:51.684 --> 00:00:53.487 このメールが届くと 00:00:53.511 --> 00:00:56.922 すぐに写真をチェックせざるを 得なくなります 00:00:56.946 --> 00:00:59.487 だって 変な写真だったら困るでしょう? 00:00:59.511 --> 00:01:01.216 すぐにチェックせねばなりません 00:01:01.582 --> 00:01:04.029 でも「写真を見る」を クリックするだけで 00:01:04.053 --> 00:01:06.951 20分ほど時間を取られます NOTE Paragraph 00:01:06.975 --> 00:01:08.152 (笑) NOTE Paragraph 00:01:08.176 --> 00:01:12.213 さらに厄介なことに 20分取られると分かってて 00:01:12.237 --> 00:01:15.682 分かっているのに 00:01:15.706 --> 00:01:18.522 また同じことをしてしまいます 00:01:19.871 --> 00:01:22.633 私はこんな状況に陥り 00:01:24.097 --> 00:01:27.671 メールをチェックし プルダウンメニューを出して更新し 00:01:29.164 --> 00:01:32.515 でも実際 60秒後に 00:01:32.539 --> 00:01:35.670 またプルダウンメニューを出して 更新するんです 00:01:38.145 --> 00:01:39.947 何故こんなことをしてるのか? 00:01:39.971 --> 00:01:41.779 何の意味もないのにです NOTE Paragraph 00:01:43.010 --> 00:01:46.508 でも何故こんなことが起きるか ヒントを出しましょう 00:01:48.357 --> 00:01:52.865 合衆国で 映画やゲームパークや 野球をあわせても それら以上に 00:01:53.547 --> 00:01:59.221 お金になることは何だと思いますか? 00:02:01.742 --> 00:02:02.983 スロットマシーンです 00:02:05.195 --> 00:02:07.892 なぜ スロットマシーンは 多額の収益が出るのか? 00:02:08.799 --> 00:02:13.583 こんなに少額で遊ぶのにです 00:02:14.022 --> 00:02:15.680 使うのはコインなのにです 00:02:15.704 --> 00:02:16.979 なぜ 多額になるか? 00:02:18.137 --> 00:02:20.082 まあ 言ってみれば 00:02:21.490 --> 00:02:24.575 私の電話がスロットマシーン のようなものなのです 00:02:25.809 --> 00:02:27.797 電話をチェックする度に 00:02:27.821 --> 00:02:30.138 私はスロットマシーンで見るのは 00:02:30.162 --> 00:02:31.354 何が出るかな? 00:02:31.925 --> 00:02:33.085 何が出るかな? 00:02:33.109 --> 00:02:34.950 メールをチェックする度に 00:02:34.974 --> 00:02:36.426 私はスロットを回して 00:02:36.450 --> 00:02:38.061 「何が出るかな?」と唱えます 00:02:38.085 --> 00:02:40.806 ニュース配信をスクロールする度に 00:02:41.334 --> 00:02:43.276 私はスロットを回して 00:02:43.300 --> 00:02:44.882 何が出るかチェックします 00:02:46.346 --> 00:02:47.497 つまり 00:02:47.521 --> 00:02:50.613 デザイナーの私は この仕組みを 熟知していて 00:02:50.637 --> 00:02:52.914 この心理がどう作用するか 私はまさに熟知し 00:02:52.938 --> 00:02:54.793 何が起こっているか熟知してるのに— 00:02:54.817 --> 00:02:57.059 だからと言って やめる術がなく 00:02:57.083 --> 00:02:59.134 ハマっているだけなのです NOTE Paragraph 00:03:00.173 --> 00:03:01.983 私たちは何をしているのか? 00:03:02.991 --> 00:03:06.012 テクノロジーとの関係は 全部か皆無か の一方しか 00:03:06.036 --> 00:03:07.516 選べないからなのです 00:03:08.478 --> 00:03:10.016 スイッチを入れ 00:03:10.510 --> 00:03:12.885 ネットに繋がって始終 気が散るか 00:03:12.909 --> 00:03:14.759 スイッチを切ってしまったら 00:03:14.783 --> 00:03:16.037 重要な情報を逃すのではと 00:03:16.061 --> 00:03:17.686 不安に思うしかありません 00:03:18.352 --> 00:03:20.606 言い換えれば 気が散るか 00:03:21.443 --> 00:03:23.504 情報を逃すかも と不安になるか 00:03:24.363 --> 00:03:25.520 でしょう? NOTE Paragraph 00:03:26.822 --> 00:03:30.924 私たちは 選択肢を 取り戻さなければなりません 00:03:31.942 --> 00:03:34.462 テクノロジーとの関係を構築して 00:03:34.486 --> 00:03:38.692 テクノロジーで時間の使い方の 選択肢を取り戻したい 00:03:38.716 --> 00:03:41.773 そのために デザイナーの助けが 必要になるのは 00:03:42.662 --> 00:03:45.467 知っているだけでは 何の役にも立たないからです 00:03:45.491 --> 00:03:47.543 デザインの助けが必要になります 00:03:47.567 --> 00:03:49.494 どんな風になるのでしょうか? NOTE Paragraph 00:03:50.656 --> 00:03:53.463 誰もが直面する場面の 一例を挙げましょう 00:03:53.487 --> 00:03:55.533 チャットのテキストメッセージです 00:03:56.089 --> 00:03:57.666 登場人物は2人です 00:03:57.690 --> 00:04:00.846 ナンシーは向かって左で ドキュメントを作成中で 00:04:00.870 --> 00:04:02.247 ジョンは右です 00:04:02.669 --> 00:04:04.306 ジョンはふと思い出し 00:04:04.330 --> 00:04:07.933 「忘れないうちに ナンシーに あの文書の送付を頼まなきゃ」 00:04:10.291 --> 00:04:12.138 ジョンがメッセージを送ると 00:04:12.138 --> 00:04:14.068 ナンシーの注意がそれます NOTE Paragraph 00:04:15.436 --> 00:04:18.844 互いの注意を土足で乱す ような行為は日常茶飯事です 00:04:18.868 --> 00:04:20.282 右へ左へとね 00:04:20.306 --> 00:04:22.072 これには大きな負担がかかります 00:04:22.534 --> 00:04:25.165 お互い作業に割って入る度 00:04:26.729 --> 00:04:28.890 注意力の回復に 00:04:28.890 --> 00:04:31.840 平均23分かかるからです 00:04:31.864 --> 00:04:35.212 もとの作業に戻るまでに 00:04:35.236 --> 00:04:37.945 全然違う作業を2回行うのです 00:04:38.806 --> 00:04:43.147 これは グロリア・マーク教授が マイクロソフトリサーチとの共同研究で 00:04:43.171 --> 00:04:44.529 示した結果です 00:04:44.553 --> 00:04:48.508 そして これが悪しき習慣を産むことも 明らかになりました 00:04:48.532 --> 00:04:50.977 私たちは外部から中断を受ければ受けるほど 00:04:51.482 --> 00:04:55.762 自分で集中を切らすように 条件づけられ 訓練されます 00:04:56.303 --> 00:04:59.883 実際 私たちは 3分半ごとに ひとりでに中断します NOTE Paragraph 00:05:01.176 --> 00:05:02.327 これは由々しいことです 00:05:02.351 --> 00:05:03.652 悪しき習慣を直すには? 00:05:03.676 --> 00:05:06.926 ナンシーとジョンは オンかオフしかない関係です 00:05:06.950 --> 00:05:08.451 ナンシーは接続を断ちたいのに 00:05:08.475 --> 00:05:09.828 不安でできないのです 00:05:09.852 --> 00:05:11.903 大事な情報を逃したらどうしよう? NOTE Paragraph 00:05:12.296 --> 00:05:14.259 デザインはこの問題を修正できます 00:05:15.311 --> 00:05:17.344 では再び ナンシーが左で 00:05:17.368 --> 00:05:18.540 ジョンが右です 00:05:18.564 --> 00:05:21.255 「あの文書を送らなきゃ」 とジョンは思い出します 00:05:21.279 --> 00:05:22.508 でも今度は 00:05:22.532 --> 00:05:24.469 ナンシーは「集中」と表示できます 00:05:24.493 --> 00:05:26.461 ナンシーは スライダーをドラッグし 00:05:26.485 --> 00:05:28.108 「30分間 集中」と表示 00:05:28.108 --> 00:05:29.867 ピシャリと集中モードに入ります 00:05:30.771 --> 00:05:33.391 ここでジョンが メッセージを送りたければ 00:05:33.415 --> 00:05:35.542 すぐに処理して忘れられます [ナンシーは集中モード] 00:05:35.542 --> 00:05:37.939 送らなきゃと思ったら [ナンシーは集中モード] 00:05:37.939 --> 00:05:40.090 忘れてしまう前に メッセージを送ります 00:05:40.744 --> 00:05:42.266 でも今度はメッセージが保留され 00:05:42.290 --> 00:05:46.594 ナンシーは邪魔されず [ナンシーの手が空いたら配信します] 00:05:46.618 --> 00:05:49.161 ジョンも忘れて良いんです NOTE Paragraph 00:05:50.875 --> 00:05:54.074 でも この仕組みが機能するには 最後の条件があります 00:05:54.098 --> 00:05:58.084 それは 本当に重要な要件なら ジョンが中断しても良いと 00:05:58.084 --> 00:06:01.692 ナンシーは承知すべきであること [割り込み] 00:06:04.158 --> 00:06:08.271 でも こうすれば 偶発的で無配慮な 中断は恒常的ではなく 00:06:08.295 --> 00:06:10.977 意識的な中断だけになります NOTE Paragraph 00:06:12.975 --> 00:06:14.596 私たちは2つのことをします 00:06:14.596 --> 00:06:17.632 まず ナンシーとジョンのために 新たな選択肢を設けています 00:06:18.436 --> 00:06:21.242 また第二のちょっとしたことが 行われています 00:06:22.022 --> 00:06:25.151 答えを求める質問が 変更されているのです 00:06:25.922 --> 00:06:28.910 チャットの目的は 00:06:30.056 --> 00:06:33.253 「メッセージが簡単に送れるように デザインしましょう」 00:06:33.277 --> 00:06:34.707 というものでした 00:06:34.731 --> 00:06:37.426 「メッセージの送信を容易にする」 00:06:37.808 --> 00:06:40.888 この目標をもっと意味深く 人間的なものに変えます 00:06:40.912 --> 00:06:45.116 「2人の人物の関係における 意思疎通の質を 00:06:45.140 --> 00:06:47.623 できる限り高めましょう」 00:06:48.162 --> 00:06:50.027 そこで 目標をアップグレードします NOTE Paragraph 00:06:51.832 --> 00:06:54.643 ところで デザイナーは本当に こんなことを気にするか? 00:06:54.667 --> 00:06:59.696 意味深くて人間的な目標について 話し合いをしたいか? 00:07:00.538 --> 00:07:02.297 ここで1つの物語を紹介します 00:07:02.321 --> 00:07:05.391 1年と少し前に 00:07:05.415 --> 00:07:08.495 あるミーティングを主催することになりました 00:07:08.519 --> 00:07:13.391 トップクラスの技術設計者と ベトナムの高僧 ティク・ナット・ハンです 00:07:14.297 --> 00:07:19.134 ティク・ナット・ハン師は 禅による 「マインドフルネス瞑想」の国際的な伝道者です 00:07:19.158 --> 00:07:20.930 これは最高のミーティングでした 00:07:20.933 --> 00:07:22.953 ある部屋を思い描いて下さい— 00:07:22.977 --> 00:07:26.830 その部屋の一方に テクノロジー集団が 00:07:26.854 --> 00:07:28.350 部屋のもう一方には 00:07:28.374 --> 00:07:33.355 長い褐色のローブをまとい 剃髪した 仏僧の一団がいるのです 00:07:34.442 --> 00:07:37.673 さて問答の問いは 深遠なる人間の価値であり 00:07:37.697 --> 00:07:40.015 テクノロジーの未来はどうなるか? 00:07:40.039 --> 00:07:42.254 深淵な質問と 意味深い人間の 価値のために 00:07:42.278 --> 00:07:43.761 どんな未来を設計するか? 00:07:44.445 --> 00:07:48.135 そして 私たちの対話の中心は このような価値の意味するところに 00:07:48.159 --> 00:07:50.087 注意深く耳を傾けることです 00:07:50.929 --> 00:07:52.636 彼は こんな冗談を言いました 00:07:52.660 --> 00:07:54.608 スペルチェック機能のかわりに 00:07:55.551 --> 00:07:57.582 思いやりチェック機能はどうか? 00:07:57.606 --> 00:08:01.969 つまり あなたが強調した一言を たまたま — 00:08:01.993 --> 00:08:04.207 他の誰かが不快と思うかもしれない NOTE Paragraph 00:08:04.844 --> 00:08:08.815 では この種の会話は 今述べたデザイン・ミーティングではなく 00:08:08.839 --> 00:08:10.961 現実世界で起こるか? 00:08:11.917 --> 00:08:13.092 答えは イエスです 00:08:13.116 --> 00:08:15.733 私のお気に入りの1つは 『カウチサーフィン』です 00:08:16.413 --> 00:08:18.866 カウチサーフィンはウェブサイトで 00:08:18.890 --> 00:08:22.775 一晩泊まれる無料のソファーを探す人と 00:08:22.799 --> 00:08:25.670 そんな場所を提供したいと思う人とを マッチさせます NOTE Paragraph 00:08:26.185 --> 00:08:27.728 素晴らしいサービスですが— 00:08:27.752 --> 00:08:29.416 カウチサーフィンの設計目標とは? 00:08:29.440 --> 00:08:32.187 カウチサーフィンの設計目標は何か? 00:08:32.211 --> 00:08:36.735 宿泊客と家主さんのマッチング だと思うでしょう? 00:08:37.589 --> 00:08:38.739 でしょ? 00:08:38.763 --> 00:08:40.018 結構良い目標ですよね 00:08:40.042 --> 00:08:42.961 でもそれだと さっきの メッセージの例みたいに 00:08:42.985 --> 00:08:45.350 メッセージを配信するだけです NOTE Paragraph 00:08:45.374 --> 00:08:47.766 ではもっと意味深く 人間的なことは何か? 00:08:48.175 --> 00:08:50.560 カウチサーフィンの設定する目標は 00:08:50.560 --> 00:08:55.052 初対面の人同士の経験と関係を 00:08:55.052 --> 00:08:57.981 継続的で ポジティブなものにすることです 00:08:59.273 --> 00:09:01.926 この目標の最も素晴らしい点は 2007年に 00:09:01.950 --> 00:09:04.721 カウチサーフィンが その測定方法を導入したことです 00:09:04.721 --> 00:09:06.066 そこが 秀逸なのです 00:09:06.090 --> 00:09:07.397 その仕組みを紹介します 00:09:07.421 --> 00:09:09.068 どんなデザイン目標にも 00:09:09.068 --> 00:09:11.060 それを測定する方法が必要です 00:09:11.084 --> 00:09:12.617 目標の成功度合いを知るには 00:09:12.617 --> 00:09:13.992 成功を測定する方法が必要です 00:09:14.016 --> 00:09:15.312 カウチサーフィンの方法は 00:09:15.336 --> 00:09:17.779 出会った2人の人を 例に挙げます 00:09:20.120 --> 00:09:23.765 2人が一緒に過ごした 何日かを取り上げて 00:09:25.010 --> 00:09:28.480 時間を推定します 00:09:29.136 --> 00:09:31.953 2人が一緒に過ごした時間を 推定するのです 00:09:31.977 --> 00:09:34.112 2人が数日間過ごしたあと 00:09:34.136 --> 00:09:35.326 2人にアンケートします 00:09:35.350 --> 00:09:37.308 どれくらい有意義な体験でしたか? 00:09:37.332 --> 00:09:40.381 出会った人物との時間は 良い経験でしたか? 00:09:40.952 --> 00:09:44.322 良かったという時間数から 00:09:44.346 --> 00:09:47.663 カウチサーフィンのサイトに費やした時間数を 引き算します 00:09:48.425 --> 00:09:51.139 ネットの利用時間は経費だから 00:09:51.661 --> 00:09:53.426 成功と評価できません 00:09:54.066 --> 00:09:55.522 この計算が示すのは 00:09:55.546 --> 00:10:00.287 ここで創出された 楽しい時間 すなわち — 00:10:00.311 --> 00:10:02.993 「GoodTimes」の正味の時間です 00:10:03.017 --> 00:10:08.049 カウチサーフィンがなければ ありえなかった時間の正味の値です NOTE Paragraph 00:10:08.799 --> 00:10:11.893 これがどれだけやる気を起こさせるか 想像できますか? 00:10:11.893 --> 00:10:14.276 毎日職場へ行くと 成功の度合いとして 00:10:14.300 --> 00:10:19.329 利用者が過ごした有意義な時間に対しての 貢献を示す新しい数値が得られ 00:10:19.353 --> 00:10:21.954 その数値は あなたの毎日の働きがないと 00:10:21.978 --> 00:10:24.788 存在すらしない数値だというんですから 00:10:25.692 --> 00:10:30.672 世界全体がこんな風に 回っている様を想像できますか? NOTE Paragraph 00:10:31.564 --> 00:10:34.319 想像できますか? ソーシャル・ネットワークが— 00:10:34.343 --> 00:10:35.926 例えば 料理に関心がある場合 00:10:35.950 --> 00:10:38.981 成功の指標として 主催した夜の料理会の時間数と 00:10:39.005 --> 00:10:41.970 料理記事を読んで楽しんだ時間から 00:10:41.994 --> 00:10:45.381 面白くない記事を読んだ時間と 画面をスクロールして過ぎた時間を 00:10:45.381 --> 00:10:47.558 差し引いたものを使います 00:10:48.009 --> 00:10:51.505 プロフェッショナルの SNSを想像して下さい 00:10:51.529 --> 00:10:55.444 成功の指標は生まれたつながりや 00:10:55.468 --> 00:10:57.057 メッセージの交換数ではなく 00:10:57.081 --> 00:11:01.393 その代わりに成功の指標は 参加者が得た仕事のオファーのうち 00:11:01.417 --> 00:11:03.246 参加者が喜んで受けた数です 00:11:04.281 --> 00:11:07.919 その値から参加者がウェブで 過ごした時間を差し引きます 00:11:08.643 --> 00:11:11.678 あるいは 出会いサイトを想像してください 00:11:11.702 --> 00:11:13.440 Tinderなどのアプリです 00:11:13.464 --> 00:11:16.942 参加者が左右にスワイプした回数を カウントするのが 00:11:16.966 --> 00:11:19.050 現在の成功の評価指標ですが 00:11:19.074 --> 00:11:25.219 そうする代わりに 親密で ロマンチックで 充実した関係を結んだ数値を観測します 00:11:26.613 --> 00:11:28.672 もちろん 利用者の主観を元にです NOTE Paragraph 00:11:31.886 --> 00:11:35.114 人が有意義な時間を過ごすのを サポートする形で 00:11:35.138 --> 00:11:37.390 全世界が回るのを想像できますか? 00:11:39.009 --> 00:11:41.038 実現には 新システムが必要です 00:11:41.062 --> 00:11:42.740 なぜなら 多分みなさんが考える通り 00:11:42.764 --> 00:11:44.319 今日のネット経済は— 00:11:44.343 --> 00:11:45.450 今日の一般的な経済は— 00:11:45.450 --> 00:11:47.090 過ごした時間で計測するからです 00:11:47.094 --> 00:11:49.141 利用者が増えれば増えるほど 00:11:49.165 --> 00:11:50.543 使用量が増加し 00:11:50.567 --> 00:11:52.115 利用者が過ごす時間が増える— 00:11:52.115 --> 00:11:53.917 そんな風に成功は計測されます NOTE Paragraph 00:11:54.419 --> 00:11:56.481 でも この問題はすでに解決済みです 00:11:57.335 --> 00:11:59.901 私たちはオーガニックで この問題を解決したとき 00:11:59.925 --> 00:12:02.859 商品価値の測定には 既存と違う方法が必要だと説いたのです 00:12:02.883 --> 00:12:05.819 オーガニックは これまでと違う食べ物だと説いたのです 00:12:07.067 --> 00:12:09.116 オーガニックは 別カテゴリーの食品だから 00:12:09.140 --> 00:12:10.980 値段で比べることはできない とね 00:12:11.004 --> 00:12:13.737 私たちはこの問題を Leed 認証 で解決しました 00:12:13.761 --> 00:12:17.208 これまでにない価値基準である 持続可能な環境への配慮に基づく 00:12:17.232 --> 00:12:21.379 これまでにはないビルだと説明しました NOTE Paragraph 00:12:22.500 --> 00:12:26.548 同様のことを テクノロジーの分野に 持ち込んだらどうか? 00:12:27.772 --> 00:12:32.969 全体的な目的や目標が人類の生活にとって 正味の値で 有意義な貢献を 00:12:32.993 --> 00:12:37.266 新たに作り出すための サポートをすることだったらどうか? 00:12:38.971 --> 00:12:42.326 また その価値を これまでにない方法で数値化して 00:12:42.350 --> 00:12:43.848 実際に役立てたらどうか? 00:12:44.634 --> 00:12:48.565 これを アプリストアの プレミア商品スペースに置いたらどうか? 00:12:48.589 --> 00:12:50.924 ウェブブラウザが この種のデザイン商品への 00:12:50.948 --> 00:12:53.422 リンクをサポートする場面を 想像してみて下さい 00:12:55.475 --> 00:12:59.973 そのような世界を創って住めたら どんなにワクワクするか想像できますか? NOTE Paragraph 00:13:01.211 --> 00:13:03.932 このような世界は 今日にでも実現できるのです 00:13:04.978 --> 00:13:07.750 企業リーダーのみなさんは 00:13:07.774 --> 00:13:10.662 人類の生活への貢献の正味の数値を 測る基準として 00:13:11.146 --> 00:13:15.549 最優先で使いさえすれば良いのです 00:13:15.573 --> 00:13:17.624 それについて 忌憚なく話し合って下さい 00:13:17.648 --> 00:13:19.809 最初は上手にできないかも知れませんが 00:13:19.833 --> 00:13:21.524 話し合うことを始めましょう NOTE Paragraph 00:13:23.035 --> 00:13:28.730 デザイナーの方々は 成功を再定義し デザインを再定義して下さい 00:13:28.754 --> 00:13:32.687 デザイナーは 私たちの暮らしの選択肢を考えだす上で 00:13:32.711 --> 00:13:35.634 組織の他の大勢よりも 大きな力を持っています 00:13:36.311 --> 00:13:37.712 それは多分 医学において 00:13:37.736 --> 00:13:39.594 ヒポクラテスの誓いで 00:13:39.618 --> 00:13:43.554 患者を治療するという 責任と高い志を 00:13:43.554 --> 00:13:45.331 自覚するのにも似ています 00:13:45.355 --> 00:13:47.395 この種の新しいデザインに関して 00:13:47.419 --> 00:13:49.621 デザイナーにも同様の誓いが あればいいのに NOTE Paragraph 00:13:50.668 --> 00:13:52.673 そして私たちユーザーは 00:13:52.697 --> 00:13:56.200 今日 このようなテクノロジーが 必要だと意思表示してください 00:13:57.176 --> 00:13:58.843 難しいと思うかも知れませんが 00:13:58.867 --> 00:14:03.264 マクドナルドのメニューにサラダが載ったのは 消費者の要望が届いてからです 00:14:04.529 --> 00:14:08.722 ウォルマートが 有機栽培の食品を置いたのは 消費者の要望が届いてからです 00:14:08.746 --> 00:14:13.491 私たちは この新しいテクノロジーが欲しいと 意思表示しなければなりません 00:14:14.194 --> 00:14:15.475 私たちは意思表示できます 00:14:16.092 --> 00:14:17.604 そして意思表示をすることで 00:14:17.628 --> 00:14:21.145 もっぱら費やした時間に基づいて 00:14:21.169 --> 00:14:23.739 方向付けられ運用される世界から 00:14:25.151 --> 00:14:29.186 上手く過ごした時間数が方向付ける 世界へとシフトすることになります NOTE Paragraph 00:14:31.569 --> 00:14:33.656 私はこのような世界での生活がしたい 00:14:33.680 --> 00:14:35.768 このような対話を実現させたいです 00:14:36.586 --> 00:14:38.436 今こそ 話し合いを始めましょう NOTE Paragraph 00:14:39.707 --> 00:14:40.858 ありがとうございます NOTE Paragraph 00:14:40.882 --> 00:14:42.777 (拍手)