1 00:00:00,760 --> 00:00:04,776 ほとんどの人は 何をするにせよ ベストを尽くし 人生の困難を克服していきます 2 00:00:04,800 --> 00:00:07,376 仕事であろうと、家族のことであろうと 勉強であろうと 3 00:00:07,400 --> 00:00:08,930 何についてもです 4 00:00:09,240 --> 00:00:11,580 私はそう感じて ベストを尽くしています 5 00:00:11,920 --> 00:00:14,816 でも ある時 自分が最も真面目に 取り組んでいることが 6 00:00:14,840 --> 00:00:18,616 大して良くなってもいないことに 気付きました 7 00:00:18,640 --> 00:00:21,816 夫として 友人として 8 00:00:21,840 --> 00:00:24,056 専門家として チームメイトとしての役割が 9 00:00:24,080 --> 00:00:26,096 そんなに良くなっていませんでした 10 00:00:26,120 --> 00:00:28,656 それらのことに一生懸命になって 多くの時間を 11 00:00:28,680 --> 00:00:30,430 費やしたのにです 12 00:00:31,200 --> 00:00:34,576 会話や研究を通じ気付いたのは 13 00:00:34,600 --> 00:00:37,256 一生懸命なのに 状況が良くならないことが 14 00:00:37,280 --> 00:00:39,016 多くの人に共通しているということです 15 00:00:39,040 --> 00:00:41,896 そこで 何故そうなるのか 私たちに何が出来るのかについて 16 00:00:41,920 --> 00:00:43,644 私の見解をお話ししたいと思います 17 00:00:44,160 --> 00:00:46,656 私が学んだことは どんな分野でも 18 00:00:46,680 --> 00:00:48,656 最も効率が良い人やチームは 19 00:00:48,680 --> 00:00:50,620 誰でも真似できる あることをしています 20 00:00:51,000 --> 00:00:55,056 彼らは2つの領域を計画的に切り替えることで 人生の困難を乗り越えています 21 00:00:55,080 --> 00:00:57,650 それは学習領域と パフォーマンス領域です 22 00:00:58,160 --> 00:01:00,816 学習領域では 上達することが目的で 23 00:01:00,840 --> 00:01:03,936 そのために計画された行動を行い 24 00:01:03,960 --> 00:01:06,416 まだ習得していない 部分に集中します 25 00:01:06,440 --> 00:01:08,896 つまり 私たちは失敗を予期しており 26 00:01:08,920 --> 00:01:10,720 失敗から学ぶことを知っています 27 00:01:11,160 --> 00:01:14,896 パフォーマンス領域にいる時は 全く違うことをします 28 00:01:14,920 --> 00:01:19,216 可能な限りベストを尽くし 物事を実践するのが目的です 29 00:01:19,240 --> 00:01:21,856 そのため 既に習得したことに集中し 30 00:01:21,880 --> 00:01:24,040 失敗を最小限にしようとします 31 00:01:24,840 --> 00:01:27,256 この2つの領域は どちらも人生の一部ですが 32 00:01:27,280 --> 00:01:30,536 いつ どちらの領域にいるべきか 何を目標とし 何に集中し 33 00:01:30,560 --> 00:01:32,856 何を望むかを明確にすれば 34 00:01:32,880 --> 00:01:35,696 パフォーマンスはもっと良くなり より上達するのです 35 00:01:35,720 --> 00:01:38,656 パフォーマンス領域は 現在のパフォーマンスを 36 00:01:38,680 --> 00:01:40,776 学習領域は成長や 将来のパフォーマンスを 37 00:01:40,800 --> 00:01:42,516 最大限にします 38 00:01:43,320 --> 00:01:45,376 私たちの多くが一生懸命やっても 39 00:01:45,400 --> 00:01:47,136 そんなに上達しないのは 40 00:01:47,160 --> 00:01:51,160 パフォーマンス領域に 大半の時間を費やすからです 41 00:01:51,880 --> 00:01:53,256 これが成長を妨げ 42 00:01:53,280 --> 00:01:56,360 皮肉にも 長期的には パフォーマンスも伸び悩みます 43 00:01:58,040 --> 00:02:00,000 では学習領域とは どんなものでしょうか? 44 00:02:00,760 --> 00:02:02,776 古代ギリシアの政治的指導者であり 45 00:02:02,800 --> 00:02:05,640 最も優れた雄弁家で法律家の デモステネスを例に取ります 46 00:02:06,240 --> 00:02:09,895 偉大になるために デモステネスは 47 00:02:09,919 --> 00:02:12,336 彼のパフォーマンス領域である 雄弁家や法律家としての 48 00:02:12,360 --> 00:02:14,536 時間を費やすだけではなく 49 00:02:14,560 --> 00:02:17,180 上達を目的とした行動をとりました 50 00:02:17,600 --> 00:02:18,976 勿論 勉学にも励みました 51 00:02:19,000 --> 00:02:21,816 メンターの指導の下 法律や哲学を学びましたが 52 00:02:21,840 --> 00:02:26,376 法律家には説得力も必要と 気付いていました 53 00:02:26,400 --> 00:02:28,776 だから優れたスピーチや 所作についても 54 00:02:28,800 --> 00:02:30,000 勉強しました 55 00:02:30,640 --> 00:02:34,936 何げなく肩を上げる 変な癖を取り除くため 56 00:02:34,960 --> 00:02:37,376 彼は鏡の前で スピーチの練習をしました 57 00:02:37,400 --> 00:02:40,376 天井から刀を吊り下げ 58 00:02:40,400 --> 00:02:42,136 もし肩を上げれば 59 00:02:42,160 --> 00:02:43,376 怪我をするのです 60 00:02:43,400 --> 00:02:45,016 (笑) 61 00:02:45,040 --> 00:02:47,176 滑舌が悪くても より明瞭に話せるように 62 00:02:47,200 --> 00:02:50,040 口に石を入れた状態で スピーチをしました 63 00:02:50,840 --> 00:02:52,216 地下室を作りました 64 00:02:52,240 --> 00:02:54,276 そこは誰にも邪魔されず練習できる上 65 00:02:54,300 --> 00:02:55,816 他人を邪魔しない場所でした 66 00:02:55,840 --> 00:02:57,976 当時の裁判所は とても騒がしかったので 67 00:02:58,000 --> 00:02:59,856 彼は海の側での練習も行い 68 00:02:59,880 --> 00:03:02,440 波の音にかき消されないよう 大きな声を出しました 69 00:03:03,400 --> 00:03:05,096 学習領域での行動は 70 00:03:05,120 --> 00:03:07,616 パフォーマンス領域である 裁判所での行動と 71 00:03:07,640 --> 00:03:08,920 全く違いました 72 00:03:09,760 --> 00:03:10,976 学習領域の中で 73 00:03:11,000 --> 00:03:13,776 アンダース・エリクソン博士が 限界的練習と呼ぶことを行いました 74 00:03:13,800 --> 00:03:17,336 これには能力を個々のスキルに 分解することを伴います 75 00:03:17,360 --> 00:03:20,256 肩を下げるというような 76 00:03:20,280 --> 00:03:22,256 改善すべき 細かなスキルが明確になると 77 00:03:22,280 --> 00:03:25,136 心地よいぬるま湯状態から抜け出し 78 00:03:25,160 --> 00:03:26,576 高度な挑戦に完全集中できます 79 00:03:26,600 --> 00:03:28,936 繰り返しや調整により 頻繁にフィードバックすることで 80 00:03:28,960 --> 00:03:32,176 今まで以上のことが できるようになります 81 00:03:32,200 --> 00:03:35,176 理想的には 熟練したコーチによる 指導が望まれます 82 00:03:35,200 --> 00:03:37,256 なぜなら 上達を目的とした行動は 83 00:03:37,280 --> 00:03:38,536 分野ごとに異なっており 84 00:03:38,560 --> 00:03:41,456 優れた教師やコーチは その行動の目的を把握しており 85 00:03:41,480 --> 00:03:43,360 専門的なフィードバックを 与えるからです 86 00:03:43,960 --> 00:03:46,656 学習領域の この種の練習により 87 00:03:46,680 --> 00:03:48,576 タスクをこなすのに 88 00:03:48,600 --> 00:03:50,960 必要な時間の短縮だけでなく 大幅な上達が見込めます 89 00:03:51,960 --> 00:03:55,136 例えば 調査によると 専門職として働き出して 90 00:03:55,160 --> 00:03:56,416 最初の数年間を過ぎると 91 00:03:56,440 --> 00:03:58,776 パフォーマンスは伸び悩みます 92 00:03:58,800 --> 00:04:01,856 これは教職、総合医療、看護や 93 00:04:01,880 --> 00:04:03,576 その他の領域で見られます 94 00:04:03,600 --> 00:04:07,336 パフォーマンスが停滞するのは 自分が十分上達したとか 95 00:04:07,360 --> 00:04:08,576 力がついたと思って 96 00:04:08,600 --> 00:04:10,856 学習領域に時間を割くのを 止めるせいです 97 00:04:10,880 --> 00:04:13,056 私たちは自分の仕事 つまりパフォーマンスに 98 00:04:13,080 --> 00:04:14,296 全ての時間を費やしますが 99 00:04:14,320 --> 00:04:16,640 実は これは上達に 結びつかないのです 100 00:04:17,160 --> 00:04:20,096 しかし 学習領域での 時間を費やし続ける人は 101 00:04:20,120 --> 00:04:22,256 常に上達し続けます 102 00:04:22,280 --> 00:04:24,696 優秀なセールスマンは 最低週1回 103 00:04:24,720 --> 00:04:27,336 上達を目標に据えた行動をとります 104 00:04:27,360 --> 00:04:29,136 彼らは知識を広げるために読書をし 105 00:04:29,160 --> 00:04:31,576 同僚やその分野の専門家に相談し 106 00:04:31,600 --> 00:04:34,600 新しい戦略を試し フードバックを求め 内省します 107 00:04:35,360 --> 00:04:36,976 最高のチェスプレイヤーは 108 00:04:37,000 --> 00:04:40,536 パフォーマンス領域である チェスの試合から 109 00:04:40,560 --> 00:04:42,496 遠ざかる時間を多くとり 110 00:04:42,520 --> 00:04:46,000 グランドマスターが指した手の 予想や分析に振り向けています 111 00:04:46,920 --> 00:04:51,016 おそらく私たちは 何時間も何時間も 112 00:04:51,040 --> 00:04:52,576 パソコンに入力していますが 113 00:04:52,600 --> 00:04:54,176 入力速度は上がりません 114 00:04:54,200 --> 00:04:57,616 でも仮に毎日10〜20分間 115 00:04:57,640 --> 00:05:00,816 ミスなく入力できる今のスピードより 10~20%速く入力することに 116 00:05:00,840 --> 00:05:02,416 十分に集中したなら 117 00:05:02,440 --> 00:05:03,696 もっと速くなるでしょう 118 00:05:03,720 --> 00:05:06,736 特に何を間違えるのかを特定し 119 00:05:06,760 --> 00:05:08,720 それらの単語の タイピング練習をすればです 120 00:05:09,400 --> 00:05:10,800 これが限界的練習です 121 00:05:12,280 --> 00:05:14,016 私たちの生活の他の部分— 122 00:05:14,040 --> 00:05:15,736 もっと大切なことのうち 123 00:05:15,760 --> 00:05:18,296 常にパフォーマンス領域にいるせいで 一生懸命取り組んでも 124 00:05:18,320 --> 00:05:20,640 あまり上達しないのは どんなことでしょう? 125 00:05:22,560 --> 00:05:25,536 パフォーマンス領域に 価値がないと言ってるのではありません 126 00:05:25,560 --> 00:05:26,776 非常に価値があります 127 00:05:26,800 --> 00:05:29,456 膝を手術した時 外科医に 128 00:05:29,480 --> 00:05:32,136 「膝をつつきまわして 未知のことに集中してください」とか 129 00:05:32,160 --> 00:05:33,176 (笑) 130 00:05:33,200 --> 00:05:35,310 「失敗から学ぶんです」とは 言いませんでした 131 00:05:35,680 --> 00:05:38,936 手術が上手な 外科医を探しましたし 132 00:05:38,960 --> 00:05:40,600 上手に手術して欲しかったのです 133 00:05:41,160 --> 00:05:42,576 パフォーマンス領域にいると 134 00:05:42,600 --> 00:05:45,240 できるだけベストを 尽くそうとします 135 00:05:45,800 --> 00:05:47,176 動機付けにもなりますし 136 00:05:47,200 --> 00:05:50,776 学習領域に立ち戻った時 次に何に焦点を当てるのかを 137 00:05:50,800 --> 00:05:53,096 特定するための情報も与えてくれます 138 00:05:53,120 --> 00:05:54,816 パフォーマンスを高める方法は 139 00:05:54,840 --> 00:05:58,536 学習領域とパフォーマンス領域を 行き来することで 140 00:05:58,560 --> 00:06:01,096 意図的に学習領域に入って スキルの構築を行い 141 00:06:01,120 --> 00:06:03,960 パフォーマンス領域で そのスキルを使うのです 142 00:06:04,560 --> 00:06:06,576 ビヨンセはツアーに出ると 143 00:06:06,600 --> 00:06:09,776 コンサート中は パフォーマンス領域にいますが 144 00:06:09,800 --> 00:06:12,296 ホテルに戻ると毎晩 145 00:06:12,320 --> 00:06:14,536 直ちに学習領域に戻ります 146 00:06:14,560 --> 00:06:17,336 ビヨンセは終わったばかりの ショーのビデオを見て 147 00:06:17,360 --> 00:06:19,496 自分自身やダンサー カメラクルーが 148 00:06:19,520 --> 00:06:22,136 どうすれば上達するか特定します 149 00:06:22,160 --> 00:06:23,416 そして翌朝 150 00:06:23,440 --> 00:06:26,496 改善点を書いたメモを全員が受け取り 151 00:06:26,520 --> 00:06:30,496 昼の間に次のショーに向け 調整していきます 152 00:06:30,520 --> 00:06:33,356 常に能力を高めていくための サイクルですが 153 00:06:33,360 --> 00:06:36,976 いつ学習し いつパフォーマンスすべきなのか 知らなくてはなりません 154 00:06:37,000 --> 00:06:39,056 両方に時間を使たいと思ったら 155 00:06:39,080 --> 00:06:41,176 学習領域により多くの時間を割けば 156 00:06:41,200 --> 00:06:42,440 もっと上達します 157 00:06:43,360 --> 00:06:45,760 いかにして学習領域に より多くの時間を割くのか? 158 00:06:47,040 --> 00:06:50,216 1つ目に 私たちは 上達できることを信じ 159 00:06:50,240 --> 00:06:51,576 受け入れなければなりません 160 00:06:51,600 --> 00:06:53,120 これを成長思考と呼びます 161 00:06:53,840 --> 00:06:57,096 2つ目に 特定のスキルの 上達を目指す必要があります 162 00:06:57,120 --> 00:06:59,056 時間と努力が必要ですから 163 00:06:59,080 --> 00:07:01,280 自分にとって大切な 目標がなくてはいけません 164 00:07:01,360 --> 00:07:04,376 3つ目に いかに上達するのか そのために何ができるのかという 165 00:07:04,400 --> 00:07:06,096 アイデアがなくてはなりません 166 00:07:06,120 --> 00:07:08,696 ティーンエイジャーの時に ギターの練習をしたような 167 00:07:08,720 --> 00:07:10,816 何度も繰り返し 曲を歌うだけのやり方でなく 168 00:07:10,840 --> 00:07:12,320 限界的練習を行います 169 00:07:12,960 --> 00:07:16,560 4つ目にリスクが低い状況で 練習しなくてはなりません 170 00:07:17,160 --> 00:07:19,376 失敗が予期される場合 171 00:07:19,400 --> 00:07:22,416 失敗が破滅につながったり 深刻なものになったりしては 172 00:07:22,440 --> 00:07:23,680 まずいからです 173 00:07:24,240 --> 00:07:27,936 綱渡り芸人は安全ネットなしに 新しい芸当の練習はしませんし 174 00:07:27,960 --> 00:07:30,576 アスリートは公式試合の間は 新しい動きの練習は 175 00:07:30,600 --> 00:07:31,934 しないものです 176 00:07:33,120 --> 00:07:34,776 暮らしの中で パフォーマンス領域に 177 00:07:34,800 --> 00:07:37,256 多くの時間を費やす理由の1つは 178 00:07:37,280 --> 00:07:41,360 我々の社会環境には いたずらに リスクが高い場面が多いことです 179 00:07:42,200 --> 00:07:44,416 私たちは互いに 社交上のリスクを生み出しています 180 00:07:44,440 --> 00:07:47,296 学ぶことがすべてと思われている 学校でさえそうです 181 00:07:47,320 --> 00:07:49,456 学ぶと言っても 標準テストのことではありません 182 00:07:49,480 --> 00:07:51,696 つまり 毎日あらゆる瞬間に 183 00:07:51,720 --> 00:07:54,416 小学校から大学まで多くの生徒は 184 00:07:54,440 --> 00:07:57,856 失敗すると 他人から 低く見られると感じています 185 00:07:57,880 --> 00:07:59,816 常にストレスを感じており 186 00:07:59,840 --> 00:08:02,080 学習に必要なリスクを避けるのも 無理はありません 187 00:08:02,760 --> 00:08:05,016 一方 生徒が 気づかぬうちに学ぶのは 188 00:08:05,040 --> 00:08:06,296 失敗できないということです 189 00:08:06,320 --> 00:08:09,816 教師も保護者も 正しい解答のみを聞きたがり 190 00:08:09,840 --> 00:08:12,496 間違いを受け入れたり 検証したり そこから学んだりせずに 191 00:08:12,520 --> 00:08:13,776 間違いを拒絶する場合や 192 00:08:13,800 --> 00:08:15,536 学びのきっかけとなる 193 00:08:15,560 --> 00:08:17,876 探求的な思考を促さず 視野の狭い解答を求めると 194 00:08:17,900 --> 00:08:19,136 そうなってしまいます 195 00:08:19,160 --> 00:08:22,256 宿題や課題をすべて 点数や評価の対象とし 196 00:08:22,280 --> 00:08:24,016 評定に反映するばかりで 197 00:08:24,040 --> 00:08:27,616 練習、失敗、フィードバック、修正に 生かさないのであれば 198 00:08:27,640 --> 00:08:30,840 学校はパフォーマンス領域だという メッセージになってしまいます 199 00:08:32,240 --> 00:08:34,296 職場も同様です 200 00:08:34,320 --> 00:08:38,336 私がコンサルトした企業では リーダーが立派な仕事をさせようとする 201 00:08:38,360 --> 00:08:40,936 完璧主義の社風が醸成されているのを よく見かけます 202 00:08:40,960 --> 00:08:43,496 それでは社員が 既知の範囲に落ち着いてしまい 203 00:08:43,520 --> 00:08:44,776 新たなことに挑戦しなくなるので 204 00:08:44,800 --> 00:08:47,136 企業は改革や向上に躍起になろうとも 205 00:08:47,160 --> 00:08:48,360 遅れをとるのです 206 00:08:49,960 --> 00:08:52,256 もっと成長する余地を作るには 207 00:08:52,280 --> 00:08:54,336 いつ どちらの領域にいることが 望ましいのか 208 00:08:54,360 --> 00:08:56,640 互いに対話を始めることです 209 00:08:57,240 --> 00:08:59,936 「何に上達したいのか? どうやって上達するのか?」 210 00:08:59,960 --> 00:09:02,960 「実践の中で失敗を最小限にしたいのは どんな時か?」 211 00:09:03,680 --> 00:09:06,696 そうすれば 成功とは何で いつ、どのようにお互いを 212 00:09:06,720 --> 00:09:08,800 最適にサポートできるのか 明確になります 213 00:09:10,000 --> 00:09:13,096 もし慢性的にリスクの高い環境にいて 214 00:09:13,120 --> 00:09:15,840 そういう対話ができないと 感じているなら? 215 00:09:16,720 --> 00:09:19,816 その場合でも 各自で出来ることが なおも3つあります 216 00:09:19,840 --> 00:09:24,120 1つ目はハイリスクの海の中に ローリスクの島を作ることです 217 00:09:24,640 --> 00:09:27,376 この島では失敗は ほとんど影響しません 218 00:09:27,400 --> 00:09:30,856 例えばメンターや信頼に足る 同僚を見出すことで 219 00:09:30,880 --> 00:09:34,056 共にアイデアを交換したり 批判されがちなことを話し合ったり 220 00:09:34,080 --> 00:09:35,456 ロールプレイをしたり 221 00:09:35,480 --> 00:09:39,096 プロジェクトに進捗に合わせ フィードバックを求める会議を求めたり 222 00:09:39,120 --> 00:09:43,256 読書したり ビデオを見たり オンライン講座の時間をとることもできます 223 00:09:43,280 --> 00:09:44,680 それらは数例にすぎません 224 00:09:45,360 --> 00:09:49,536 2つ目は期待される パフォーマンスを実践しつつ 225 00:09:49,560 --> 00:09:52,136 次に どう改善できるかを 反省することです 226 00:09:52,160 --> 00:09:53,416 ビヨンセと同じです 227 00:09:53,440 --> 00:09:55,576 私たちはプロを観察し 真似できるのです 228 00:09:55,600 --> 00:09:59,120 観察、反省、調整は 学習領域なのです 229 00:09:59,880 --> 00:10:02,080 3つ目は 自ら先頭に立って 230 00:10:02,760 --> 00:10:06,336 他人のためにリスクを 下げてあげる方法もあるでしょう 231 00:10:06,360 --> 00:10:08,856 何を上達したいのか人に伝え 知らないことは質問し 232 00:10:08,880 --> 00:10:11,376 フィードバックを求め 失敗やそこから得たものを 233 00:10:11,400 --> 00:10:13,016 共有すれば 234 00:10:13,040 --> 00:10:15,120 同じことをしても安全だと 誰もが感じます 235 00:10:15,760 --> 00:10:19,280 真の自信につながるのは 学びの過程を具体化することです 236 00:10:20,880 --> 00:10:24,836 ひたすら実行し続け 237 00:10:24,860 --> 00:10:27,456 パフォーマンスし続けて 人生を過ごすのではなく 238 00:10:27,480 --> 00:10:29,760 探索し 239 00:10:30,640 --> 00:10:32,056 質問し 240 00:10:32,080 --> 00:10:33,376 聞き 241 00:10:33,400 --> 00:10:36,496 試し 思案し 努力し 実現することに 242 00:10:36,520 --> 00:10:39,000 より多くの時間を割いたなら? 243 00:10:40,320 --> 00:10:43,136 一人一人が上達しようと 努力の対象を 244 00:10:43,160 --> 00:10:44,680 常にもっていたら? 245 00:10:45,760 --> 00:10:48,176 もっとリスクの少ない 島と海域を 246 00:10:48,200 --> 00:10:49,400 創造したら? 247 00:10:49,840 --> 00:10:52,296 いつ学習し いつ実践するのか 248 00:10:52,320 --> 00:10:54,696 自分の中や チームメイトと一緒に 249 00:10:54,720 --> 00:10:58,256 明確にすることができたなら? 250 00:10:58,280 --> 00:11:01,336 そうすれば努力は もっと実を結び 251 00:11:01,360 --> 00:11:04,016 際限なく上達し 252 00:11:04,040 --> 00:11:06,320 さらなる高みに 到達できるでしょう 253 00:11:07,000 --> 00:11:08,200 ありがとうございました