WEBVTT 00:00:00.262 --> 00:00:02.939 私は妊娠中 ものすごくイライラしていました 00:00:02.939 --> 00:00:05.624 加工肉は食べちゃダメ 特定の出生前診断を受けるべき 00:00:05.624 --> 00:00:08.891 なぜ それを選んで 別のものを選ばなかったのか? 00:00:08.891 --> 00:00:13.491 ああしろ こうしろと言われても その理由は教えられなかったのです NOTE Paragraph 00:00:13.875 --> 00:00:16.453 シリーズ 働き方 NOTE Paragraph 00:00:17.758 --> 00:00:20.876 現代の子育ての世界には 正解がないように思えます 00:00:20.876 --> 00:00:23.548 仕事に復帰すれば 子どもと過ごす時間が少なくなります 00:00:23.552 --> 00:00:26.535 もし子どもの十分な成長のために 必要な注意を払えなかったら? 00:00:26.535 --> 00:00:28.808 もし 家庭に入って 収入源を諦めたら 00:00:28.808 --> 00:00:31.509 後で振り返ったときに 後悔するのでしょうか? 00:00:31.509 --> 00:00:33.728 家庭に留まるか 仕事に復帰するか 00:00:33.728 --> 00:00:35.956 多くの矛盾するアドバイスが 存在するので 00:00:35.956 --> 00:00:39.772 どちらかを選ぶとなると 迷いますし 理屈では割り切れません 00:00:39.772 --> 00:00:41.956 愛する子どもにできる限り してやりたいけれど 00:00:41.956 --> 00:00:45.458 誰もが違う意見を持つ中で どのように 「最良」を決めたらいいのでしょう? NOTE Paragraph 00:00:45.458 --> 00:00:48.418 親の在り方は 家庭毎に たくさんあるので 00:00:48.418 --> 00:00:51.419 もっと多くの家庭で 男性配偶者が家庭に留まることが 00:00:51.419 --> 00:00:54.158 理にかなっているのではと 考えてみるべきだと思います 00:00:54.158 --> 00:00:55.825 しかし 現代においては 00:00:55.825 --> 00:00:58.407 子育て専業の親に関する ほとんどの議論ではとりわけ 00:00:58.407 --> 00:01:00.434 女性に焦点が合わせられています 00:01:00.458 --> 00:01:03.870 どんな母親や人間であるかを 深いレベルで決定づけるのは 00:01:03.870 --> 00:01:06.768 日中に何をするかであると考えるのは 00:01:06.792 --> 00:01:08.524 大抵 女性なのです 00:01:08.544 --> 00:01:10.964 それは親として大変な重荷です 00:01:10.964 --> 00:01:12.502 仕事に復帰するかどうかを 00:01:12.502 --> 00:01:14.960 誰かに告げた後に その相手から横目で見られると 00:01:14.960 --> 00:01:16.774 自信がなくなるかもしれません NOTE Paragraph 00:01:16.774 --> 00:01:18.605 私は答えを見つけることにしました 00:01:18.605 --> 00:01:21.443 家庭に留まるのと 仕事に復帰するのはどちらが良いか? 00:01:21.443 --> 00:01:23.476 理屈では割り切れない決断ですが 00:01:23.500 --> 00:01:26.059 経済学者として私が学んだのは 00:01:26.083 --> 00:01:28.284 データを使えば 感情的な決断をうまく切り抜けて 00:01:28.284 --> 00:01:31.517 家族にとって最良の決断をしたという 確信を強められるということです 00:01:31.517 --> 00:01:34.883 決断する前に考えるべき 主な要素は3点あります NOTE Paragraph 00:01:34.883 --> 00:01:36.809 1点目に この決定が 00:01:36.833 --> 00:01:38.974 家計に及ぼす影響を 考える必要があります 00:01:38.974 --> 00:01:40.242 ちょっと計算をしましょう 00:01:40.242 --> 00:01:42.845 仮に 総世帯収入が10万ドル 00:01:42.845 --> 00:01:45.388 あなたと配偶者が 5万ドルずつ稼ぐとします 00:01:45.388 --> 00:01:49.511 手取りの収入は 約8万5千ドルです 00:01:49.511 --> 00:01:50.973 共働きであれば 00:01:50.973 --> 00:01:54.170 保育料に毎月1500ドル払えば 00:01:54.170 --> 00:01:57.518 総可処分所得は 年間6万7千ドルになります NOTE Paragraph 00:01:57.518 --> 00:01:58.925 ここまでいいですか? 00:01:58.925 --> 00:02:00.396 家庭に留まるなら 00:02:00.396 --> 00:02:02.861 収入は減ることになりますが 保育料はかかりません 00:02:02.861 --> 00:02:05.212 このシナリオでは 可処分所得は減るのですが 00:02:05.212 --> 00:02:07.971 保育料を計算に入れなければ 可処分所得はさほど減りません 00:02:07.971 --> 00:02:11.249 居住地域の保育料が高ければ より複雑になります 00:02:11.249 --> 00:02:14.506 フルタイムのベビーシッターは 住む場所によりますが 00:02:14.506 --> 00:02:16.291 年間4〜5万ドルかかります 00:02:16.291 --> 00:02:19.710 お住まいの地域がそうなら ここまでのシナリオでは 00:02:19.710 --> 00:02:22.603 ベビーシッターの費用で 片方の親の収入が完全に吹き飛ぶので 00:02:22.603 --> 00:02:25.501 片方の親が家庭に留まった方が 経済的に余裕ができます 00:02:25.501 --> 00:02:27.971 もちろん これは 短期的な分析に過ぎません 00:02:27.971 --> 00:02:31.884 子どもが学校に上がれば 保育にかかる費用は減ることもあり 00:02:31.884 --> 00:02:35.980 時間が経てば収入が上がるかもしれず 可能なら考慮に入れたいところです NOTE Paragraph 00:02:36.020 --> 00:02:38.469 計算ができたら 何が可能であるかがわかり 00:02:38.469 --> 00:02:40.579 より多くの情報に基づいた 選択ができます 00:02:40.579 --> 00:02:42.158 力づけられますね NOTE Paragraph 00:02:42.158 --> 00:02:44.942 2点目 子どもにとって 何が最良なのか? 00:02:44.942 --> 00:02:48.398 これが決断の核心になるはずだと 考えるかもしれませんが 00:02:48.398 --> 00:02:50.889 実際は正解なんてありません 00:02:50.889 --> 00:02:53.750 欧米での調査によると 00:02:53.750 --> 00:02:56.331 仕事に復帰するか 家庭に留まるかの決断は 00:02:56.331 --> 00:02:59.182 実際には 子どもの 将来の成功には影響しません 00:02:59.182 --> 00:03:01.991 調査によれば フルタイムの共働きの両親が 00:03:01.991 --> 00:03:05.592 子どもの将来の成績や 収入に及ぼす影響は 00:03:05.592 --> 00:03:07.776 片方の親のみ働く場合と変わりません 00:03:07.776 --> 00:03:10.169 最も重要と思われるのは 子どもたちが 00:03:10.169 --> 00:03:12.520 余暇の時間を過ごす環境です 00:03:12.520 --> 00:03:14.996 子どもたちが 充実した活動をしている限りー 00:03:14.996 --> 00:03:18.750 読書 運動技能の実践 他の子どもとの交流 00:03:18.750 --> 00:03:20.965 親が家にいようがいまいが 子どもたちは成長します NOTE Paragraph 00:03:20.965 --> 00:03:23.165 データには 微妙な差異があります 00:03:23.165 --> 00:03:25.580 例えば 研究によると 00:03:25.580 --> 00:03:27.331 両親が働いていると 00:03:27.331 --> 00:03:31.125 貧しい家庭の子どもたちには 良い影響をもたらし 00:03:31.125 --> 00:03:34.398 豊かな家庭の子どもたちには 芳しくない影響をもたらします 00:03:34.398 --> 00:03:36.488 そう 家庭の構成により 00:03:36.488 --> 00:03:39.217 子どもに及ぼす影響は わずかながら好影響なものになるか 00:03:39.217 --> 00:03:40.796 悪影響になるか決まります 00:03:40.796 --> 00:03:42.616 全体的な影響は取るに足りません NOTE Paragraph 00:03:42.616 --> 00:03:45.289 さて 例外について話しましょう 産休です 00:03:45.289 --> 00:03:49.169 母親がいくらか産休を取れば 赤ん坊がよく成長することを 00:03:49.169 --> 00:03:51.160 裏付ける証拠は増えつつあります 00:03:51.160 --> 00:03:54.152 子どもと過ごす初期の日々は 子どもの成長に影響し 00:03:54.152 --> 00:03:56.601 有給休暇が取れるなら 取りましょう 00:03:56.601 --> 00:03:58.851 無理なら 家計に余裕があれば 00:03:58.875 --> 00:04:01.019 最初の数ヶ月の間 無給休暇を取ることを 00:04:01.019 --> 00:04:02.426 検討してもいいでしょう NOTE Paragraph 00:04:02.426 --> 00:04:05.070 最後に どうしたいか 自分に問うてください 00:04:05.070 --> 00:04:06.628 単純なことのようですが 00:04:06.628 --> 00:04:09.452 これは考えてはいけないように 思いがちな要素なのです 00:04:09.452 --> 00:04:12.705 親たちと話す中でわかったのは 女性が家庭に留まることを選ぶと 00:04:12.705 --> 00:04:14.953 その女性は義務感に駆られて 00:04:14.953 --> 00:04:18.088 子どもの最良の成長のために そうしたと言いがちです 00:04:18.088 --> 00:04:20.786 確かに それも 理由の一部かもしれませんが 00:04:20.786 --> 00:04:25.216 完璧に納得される答えは 「私の選んだライフスタイル」とか 00:04:25.216 --> 00:04:26.948 「この方が家族がうまくいく」です 00:04:26.948 --> 00:04:28.949 ワーキングマザーにも 同じことが言えます 00:04:28.949 --> 00:04:32.122 「仕事が好きだから復帰する」 それで十分なのです 00:04:32.122 --> 00:04:34.514 復職したいのならば それは素晴らしいことです 00:04:34.514 --> 00:04:36.525 愛する仕事があるのは幸運ですし 00:04:36.525 --> 00:04:38.972 親になっても 仕事をし続ける権利があります NOTE Paragraph 00:04:38.972 --> 00:04:41.520 自分がどうしたいのか 自分自身に正直になりましょう 00:04:41.520 --> 00:04:44.413 自分に正直になれば より幸せを感じることでしょうし 00:04:44.413 --> 00:04:47.513 自分がなり得る一番良い親に なれることでしょう 00:04:47.513 --> 00:04:49.151 肝心なのはそこですよね? 00:04:49.151 --> 00:04:51.880 子育てに関して言えば 正解も不正解もありません 00:04:51.880 --> 00:04:53.456 最良の決断は 00:04:53.456 --> 00:04:56.244 あなたと家族が 最高に幸せになることです 00:04:56.244 --> 00:04:58.040 次の一歩を決めるのは あなた次第です 00:04:58.040 --> 00:05:00.753 家庭に留まるかどうかの選択は 00:05:00.753 --> 00:05:03.008 あなたを様々な方向へ 向かわせる要素を伴う 00:05:03.008 --> 00:05:05.481 「選択」に過ぎないと 認識することで 00:05:05.481 --> 00:05:09.730 罪悪感を捨てて 家族にとっての最良を享受できるのです