[pause] [pause] やぁ、エリック・ウィテカーです。 今回のVirtual Choirでは Sleep を取り上げます。 私が2000年に書いた楽曲です。 Virtual Choirで初めて取り上げた題材も Sleep でしたが、 あくまでもコンセプトが通用するかを試すのが目的でした。 その次のヴァージョン、Lux Aurumqueで我々は格段の進歩を遂げました。 ここでもう一度Sleepに戻りましょう。 今回は本格的に取り組みます。 さぁ、音楽を見ていきましょう。 最初のページから、3ページ目 "The evening hangs beneath the moon"  歌うときに、常に意識して欲しいことがあります。 発音方法です。 豪華な子音の響きを大切にしましょう。 "The-ee eve-ning hangs be-neath ..." 拍子ごとに可愛らしいちょっとした響きがありますね。 その次に意識しつづけておいて欲しい概念はレガートです。 ひとつの和音から次の和音、 その次の和音へと飛び移るのではなく 長く、流れるような、一本の線で歌うイメージです。 "beneath the moon"の箇所では "moon"は 可能な限り完璧な"ooh"で歌ってください。 "silver thread on darkened dune"や "closing eyes and resting head"も同様です。 ブレスの箇所は意識的にずらしてください。 フレーズの中でブレスが目立たなければ どこで呼吸をするのも自由ですが "resting head"だけは つながりのままで。 "Know that sleep is coming soon"では再び 完璧な"ooh"ですね。 4ページの後半にいきます。 "Upon my pillow safe in bed"この箇所はゆったり 自由に流れるように。レガートの線で 音符から音符ではありません。 このフレーズのクライマックスは"bed"という単語です。 "A thousand pictures fill my head" は上品にやさしく テノールが際立つ感じです。 "I cannot sleep my mind's aflight"の"aflight"は全力で。 あなたの力を出し切ってください。 "And yet my limbs seem made of lead"です。 "lead"という単語は楽譜通りに音を切り上げてください。 つまりバスは3拍目で バリトンは4拍目 テノールは次の小節の1拍目です。 イメージとしては"lead"を構成している和音から 一音ずつ低い音を消してゆく感じです。 最後にはとてもデリケートに、 ピアニッシモぐらいに。 "if there are noises" はクレッシェンドとデクレッシェンドで。 "in the night"も同じです。 "a frightening shadow"の箇所では"frightening"の"f"を大切に。 "flickering light"ではゆらめくキャンドルの炎が 表現できるようなイメージで"f"を発音してください。 アルトが"then I surrender"で入ってくるときは ピアニッシモよりは大きめで、存在感を示してください。 それから発音の響きが大切だったり シンプルな音がたくさんある箇所になります。 各々のパートごとに割り振られている クレッシェンドとデクレッシェンドに細心の注意を払ってください。 全員が楽譜通りに歌えれば 狙い通りの効果が生まれます。 8ページ目、"what dreams may come both dark and deep" "Wha-t drea-ms may co-me"を詳しくみてみると "dre-ams may co-me both dark and deep" に発音注意箇所がありますね。 女性陣、"flying wings and soaring leap"は クレッシェンドをできるだけ抑えて、抑えて、抑えて エネルギーを高めて、高めて、高めて、 フォルテにたどり着いて、やっとブレス。 "as I surrender unto sleep"では女性陣も 男性陣も最も自由でオープンな音を出してください。 "dark and deep ..." 次の"as I surrender unto sleep"が一番のクライマックスです。 特に女性陣、 単純に"ah"と発音するよりも、 長く引き伸ばした母音の"ahh"の上をしのぐイメージです。 ビブラートは控えめで、健康的で澄んだ、きれいな音です。 10ページ目の頭まで伸ばします。。 63小節目の"sleeeep"はクレッシェンド、デクレッシェンド 息を吸って、吐きます。 次も同じです。その次は力強いクレッシェンドを バリトンとテノールに期待しています。 アルトとソプラノには67小節目の下拍から クレッシェンドで参加してもらいます。 そのまま続けてゆきますが瞑想のような 11ページ目の"sleeeep ... sleeeep" では ひとつずつ、徐々にディミヌエンドしていきましょう。 繰り返しが7回目か8回目になるころには、まるで ため息ぐらいの音になっているべきです。 ほとんど聴こえないぐらいに。そうですね、8回、 9回、もしくは10回目の繰り返しは 可能な限りそっと歌ってください。 歌い終えても、しばらくはそのままじっと待ってください。 全員のエンディングを上手に合わせたいですから。 表情も動かさないでください。 これですべてです!さぁ、音楽を創りましょう!