0:00:00.199,0:00:04.017 [pause] 0:00:04.017,0:00:08.149 [pause] 0:00:08.149,0:00:16.079 やぁ、エリック・ウィテカーです。 0:00:16.079,0:00:21.096 今回のVirtual Choirでは Sleep を取り上げます。[br]私が2000年に書いた楽曲です。 0:00:21.096,0:00:25.056 Virtual Choirで初めて取り上げた題材も Sleep でしたが、[br]あくまでもコンセプトが通用するかを試すのが目的でした。 0:00:25.056,0:00:31.002 その次のヴァージョン、Lux Aurumqueで我々は格段の進歩を遂げました。 0:00:31.002,0:00:33.095 ここでもう一度Sleepに戻りましょう。[br]今回は本格的に取り組みます。 0:00:33.095,0:00:38.048 さぁ、音楽を見ていきましょう。[br]最初のページから、3ページ目 0:00:38.048,0:00:43.002 "The evening hangs beneath the moon" [br]歌うときに、常に意識して欲しいことがあります。 0:00:43.002,0:00:48.026 発音方法です。[br]豪華な子音の響きを大切にしましょう。 0:00:48.026,0:00:58.066 "The-ee eve-ning hangs be-neath ..." [br]拍子ごとに可愛らしいちょっとした響きがありますね。 0:00:58.066,0:01:02.077 その次に意識しつづけておいて欲しい概念はレガートです。 0:01:02.077,0:01:07.085 ひとつの和音から次の和音、[br]その次の和音へと飛び移るのではなく 0:01:07.085,0:01:15.799 長く、流れるような、一本の線で歌うイメージです。[br]"beneath the moon"の箇所では "moon"は 0:01:15.799,0:01:19.081 可能な限り完璧な"ooh"で歌ってください。[br]"silver thread on darkened dune"や 0:01:19.081,0:01:26.479 "closing eyes and resting head"も同様です。[br]ブレスの箇所は意識的にずらしてください。 0:01:26.479,0:01:30.829 フレーズの中でブレスが目立たなければ[br]どこで呼吸をするのも自由ですが 0:01:30.829,0:01:39.289 "resting head"だけは つながりのままで。[br]"Know that sleep is coming soon"では再び 0:01:39.289,0:01:40.209 完璧な"ooh"ですね。 0:01:40.209,0:01:45.349 4ページの後半にいきます。[br]"Upon my pillow safe in bed"この箇所はゆったり 0:01:45.349,0:01:51.109 自由に流れるように。レガートの線で[br]音符から音符ではありません。 0:01:51.109,0:01:58.819 このフレーズのクライマックスは"bed"という単語です。[br]"A thousand pictures fill my head" は上品にやさしく 0:01:58.819,0:02:05.079 テノールが際立つ感じです。[br]"I cannot sleep my mind's aflight"の"aflight"は全力で。 0:02:05.079,0:02:10.739 あなたの力を出し切ってください。[br]"And yet my limbs seem made of lead"です。 0:02:10.739,0:02:15.159 "lead"という単語は楽譜通りに音を切り上げてください。[br]つまりバスは3拍目で 0:02:15.159,0:02:20.034 バリトンは4拍目[br]テノールは次の小節の1拍目です。 0:02:20.034,0:02:26.023 イメージとしては"lead"を構成している和音から[br]一音ずつ低い音を消してゆく感じです。 0:02:26.023,0:02:40.004 最後にはとてもデリケートに、[br]ピアニッシモぐらいに。[br]"if there are noises" はクレッシェンドとデクレッシェンドで。 0:02:40.004,0:02:48.006 "in the night"も同じです。[br]"a frightening shadow"の箇所では"frightening"の"f"を大切に。 0:02:48.006,0:02:52.004 "flickering light"ではゆらめくキャンドルの炎が[br]表現できるようなイメージで"f"を発音してください。 0:02:52.004,0:02:58.569 アルトが"then I surrender"で入ってくるときは[br]ピアニッシモよりは大きめで、存在感を示してください。 0:02:58.569,0:03:03.084 それから発音の響きが大切だったり[br]シンプルな音がたくさんある箇所になります。 0:03:03.084,0:03:08.009 各々のパートごとに割り振られている[br]クレッシェンドとデクレッシェンドに細心の注意を払ってください。 0:03:08.009,0:03:15.609 全員が楽譜通りに歌えれば[br]狙い通りの効果が生まれます。 0:03:15.609,0:03:24.011 8ページ目、"what dreams may come both dark and deep"[br]"Wha-t drea-ms may co-me"を詳しくみてみると 0:03:24.011,0:03:31.064 "dre-ams may co-me both dark and deep"[br]に発音注意箇所がありますね。 0:03:31.064,0:03:38.004 女性陣、"flying wings and soaring leap"は[br]クレッシェンドをできるだけ抑えて、抑えて、抑えて 0:03:38.004,0:03:43.054 エネルギーを高めて、高めて、高めて、[br]フォルテにたどり着いて、やっとブレス。 0:03:43.054,0:03:50.629 "as I surrender unto sleep"では女性陣も[br]男性陣も最も自由でオープンな音を出してください。[br]"dark and deep ..." 0:03:50.629,0:03:59.579 次の"as I surrender unto sleep"が一番のクライマックスです。[br]特に女性陣、 0:03:59.579,0:04:05.068 単純に"ah"と発音するよりも、[br]長く引き伸ばした母音の"ahh"の上をしのぐイメージです。 0:04:05.068,0:04:12.017 ビブラートは控えめで、健康的で澄んだ、きれいな音です。[br]10ページ目の頭まで伸ばします。。 0:04:12.017,0:04:21.002 63小節目の"sleeeep"はクレッシェンド、デクレッシェンド[br]息を吸って、吐きます。 0:04:21.002,0:04:27.004 次も同じです。その次は力強いクレッシェンドを 0:04:27.004,0:04:32.018 バリトンとテノールに期待しています。[br]アルトとソプラノには67小節目の下拍から 0:04:32.018,0:04:37.032 クレッシェンドで参加してもらいます。[br]そのまま続けてゆきますが瞑想のような 0:04:37.032,0:04:46.099 11ページ目の"sleeeep ... sleeeep" では[br]ひとつずつ、徐々にディミヌエンドしていきましょう。 0:04:46.099,0:04:53.000 繰り返しが7回目か8回目になるころには、まるで[br]ため息ぐらいの音になっているべきです。 0:04:53.000,0:04:59.011 ほとんど聴こえないぐらいに。そうですね、8回、[br]9回、もしくは10回目の繰り返しは 0:04:59.011,0:05:05.076 可能な限りそっと歌ってください。[br]歌い終えても、しばらくはそのままじっと待ってください。 0:05:05.076,0:05:09.056 全員のエンディングを上手に合わせたいですから。[br]表情も動かさないでください。 0:05:09.056,9:59:59.000 これですべてです!さぁ、音楽を創りましょう!