WEBVTT 00:00:00.158 --> 00:00:02.620 誰にだって よく眠れない夜はありますし 00:00:02.644 --> 00:00:05.036 まったく珍しいことではありません 00:00:05.060 --> 00:00:07.001 でも 睡眠の量と質の両方を 00:00:07.025 --> 00:00:10.233 改善するには どうしたらよいのでしょう? NOTE Paragraph 00:00:10.950 --> 00:00:13.172 [睡眠を科学する] NOTE Paragraph 00:00:13.196 --> 00:00:15.473 (音楽) NOTE Paragraph 00:00:15.497 --> 00:00:19.411 科学的根拠のある よりよい睡眠のための6つのヒントを 00:00:19.435 --> 00:00:20.600 紹介しましょう NOTE Paragraph 00:00:20.624 --> 00:00:23.250 1つ目のヒントは「規則正しく」です 00:00:23.274 --> 00:00:26.646 同じ時間に寝て 同じ時間に起きるようにしましょう 00:00:26.670 --> 00:00:28.765 規則正しいことはとても大事で 00:00:28.789 --> 00:00:31.272 睡眠を安定させてくれるし 00:00:31.296 --> 00:00:34.287 睡眠の量と質の両方を 改善してくれます 00:00:34.311 --> 00:00:37.250 平日でも週末でも 00:00:37.250 --> 00:00:39.635 よく眠れない夜があった時でも 効果はあります 00:00:39.635 --> 00:00:42.647 その理由は 脳の奥深くに 00:00:42.671 --> 00:00:46.186 24時間の時間を刻む時計が 備わっているからです 00:00:46.210 --> 00:00:48.821 その時計は規則正しさを必要とし 00:00:48.845 --> 00:00:52.946 規則正しく動くことで 調子が良くなります 00:00:52.970 --> 00:00:56.642 就寝と起床についても そうなんです 00:00:56.642 --> 00:00:59.204 朝起きるための目覚ましを 使う人は多いですが 00:00:59.204 --> 00:01:02.038 就寝時間にアラームを使う人は ほとんどいません 00:01:02.038 --> 00:01:04.196 実践してみると 役に立つかもしれません NOTE Paragraph 00:01:04.196 --> 00:01:06.939 2つ目のヒントは「室温」です 00:01:06.963 --> 00:01:08.114 涼しくしましょう 00:01:08.138 --> 00:01:10.651 実は 脳と身体は 00:01:10.675 --> 00:01:18.396 核心温度を摂氏1度 あるいは 華氏2~3度下げないと 00:01:18.420 --> 00:01:22.427 入眠したり 睡眠を持続させたり できないのです 00:01:22.451 --> 00:01:25.702 だから暑すぎる部屋よりも 00:01:25.726 --> 00:01:29.683 寒すぎる部屋の方が 寝付きやすいというわけなんです 00:01:29.707 --> 00:01:34.048 推奨されている寝室の温度は 00:01:34.072 --> 00:01:37.292 華氏65度くらいか 00:01:37.316 --> 00:01:40.148 摂氏18度より少し暖かいくらいです 00:01:40.172 --> 00:01:43.243 寒いんじゃないかと思うでしょうが その方がいいんです NOTE Paragraph 00:01:43.267 --> 00:01:45.761 3つ目のヒントは「暗さ」です 00:01:46.135 --> 00:01:48.980 私たちの住む社会は 十分に暗くありません 00:01:49.004 --> 00:01:52.904 実は 私たちは夜にこそ 暗さを必要としていて 00:01:52.928 --> 00:01:56.992 それはメラトニンという ホルモンの分泌を促すためです 00:01:57.016 --> 00:02:02.408 メラトニンは健康な睡眠のリズムを 規則正しく保ってくれます 00:02:02.432 --> 00:02:04.399 寝る前の1時間は 00:02:04.423 --> 00:02:08.079 パソコンの画面や タブレットや携帯電話を 00:02:08.103 --> 00:02:10.168 見ないようにしてみてください 00:02:10.192 --> 00:02:13.441 家の照明の明るさを 半分にしてみましょう 00:02:13.465 --> 00:02:18.287 それだけで 眠くなってくるのに きっと驚きますよ 00:02:18.311 --> 00:02:20.828 アイマスクを着けて寝たり 00:02:20.852 --> 00:02:23.002 遮光カーテンを使うのもいいでしょう 00:02:23.026 --> 00:02:28.341 それによって 大事な睡眠ホルモンである メラトニンの働きを助けられます NOTE Paragraph 00:02:28.365 --> 00:02:30.944 4つ目のヒントは 「眠くなければ寝室の外へ」です 00:02:30.968 --> 00:02:34.958 目が覚めたまま 長時間 ベッドの中に留まっていてはいけません 00:02:35.260 --> 00:02:37.008 大体の目安としては 00:02:37.032 --> 00:02:39.063 眠りに就こうとしてから 00:02:39.087 --> 00:02:41.548 25分ほど経ってしまった場合や 00:02:41.572 --> 00:02:46.013 途中で目が覚めてしまって 25分経っても 眠れない時は 00:02:46.037 --> 00:02:48.716 ベッドから いったん離れて 00:02:48.716 --> 00:02:50.990 何か別のことをするのを お勧めします 00:02:50.990 --> 00:02:53.193 これはなぜかというと 人間の脳は 00:02:53.217 --> 00:02:56.042 非常に物事を 結びつけやすいからです 00:02:56.066 --> 00:02:58.764 ベッドでは目が覚めているものだと 00:02:58.788 --> 00:03:02.020 脳が学習してしまっているので 00:03:02.044 --> 00:03:04.647 その結びつきを 壊さなければなりません 00:03:04.671 --> 00:03:08.107 ベッドを離れたら 何か別の活動をしましょう 00:03:08.131 --> 00:03:11.274 眠くなってから ベッドに戻ってください 00:03:11.298 --> 00:03:12.949 そうすることで 徐々に 00:03:12.973 --> 00:03:16.234 脳が新しい結びつきを学習します 00:03:16.258 --> 00:03:21.145 ベッドはすやすやと持続的に 眠る場所だと覚えてくれるのです NOTE Paragraph 00:03:21.169 --> 00:03:23.824 5つ目のヒントについては このシリーズで 00:03:23.848 --> 00:03:27.244 すでにくわしくお話ししました 00:03:27.268 --> 00:03:30.469 「アルコールとカフェイン」の影響です 00:03:30.493 --> 00:03:33.336 大体の目安としては 00:03:33.360 --> 00:03:36.357 午後以降はカフェインを 摂取しないようにして 00:03:36.381 --> 00:03:39.896 酔った状態で眠りに 就かないのがいいでしょう NOTE Paragraph 00:03:39.920 --> 00:03:44.067 6つ目のヒントは 「就寝前のルーティン」です 00:03:44.091 --> 00:03:46.924 現代に生きる私たちの多くが 00:03:46.948 --> 00:03:51.456 夜にベッドに潜り込んで 明かりを消せるので 00:03:51.480 --> 00:03:55.366 睡眠にも明かりみたいに スイッチがあって 00:03:55.390 --> 00:03:57.921 瞬時に眠りに就けるはずだと 思いがちです 00:03:57.945 --> 00:04:02.256 残念ながら ほとんどの人にとって 睡眠はそう簡単ではありません 00:04:02.280 --> 00:04:05.471 生理学的なプロセスとしての睡眠は 00:04:05.495 --> 00:04:08.964 飛行機の着陸みたいなものなのです 00:04:08.988 --> 00:04:13.614 しっかりとした睡眠に 00:04:13.638 --> 00:04:17.278 脳がだんだんと落ち着くのには 時間がかかります 00:04:17.302 --> 00:04:20.738 寝る20分前か 30分前― 00:04:20.762 --> 00:04:22.083 1時間前でもいいので 00:04:22.107 --> 00:04:25.032 パソコンや携帯電話から離れて 00:04:25.056 --> 00:04:27.327 何かリラックスできることを しましょう 00:04:27.351 --> 00:04:29.689 自分に合った活動を見つけたら 00:04:29.713 --> 00:04:33.632 それをルーティンとして 続けるようにしてください NOTE Paragraph 00:04:33.656 --> 00:04:35.348 最後にお伝えしたいのは 00:04:35.372 --> 00:04:39.241 もし睡眠関連疾患に悩まされていて 00:04:39.265 --> 00:04:43.176 不眠症や睡眠時無呼吸などを 経験しているなら 00:04:43.200 --> 00:04:46.954 これらのヒントが必ずしも 役に立つとは限りません 00:04:46.978 --> 00:04:48.644 私がスポーツのコーチなら 00:04:48.668 --> 00:04:52.359 みなさんのプレーを改善するヒントを いくらでもあげられますが 00:04:52.383 --> 00:04:54.326 みなさんが足首を骨折していたら 00:04:54.350 --> 00:04:56.176 ヒントは役に立ちませんよね 00:04:56.200 --> 00:04:58.786 まずは足首の骨折を治さないと 00:04:58.810 --> 00:05:03.100 プレーの質の改善には 取り組めないでしょう 00:05:03.124 --> 00:05:05.065 睡眠も それと同じです 00:05:05.089 --> 00:05:07.806 睡眠関連疾患があると思うなら 00:05:07.830 --> 00:05:09.519 医師に相談してください 00:05:09.543 --> 00:05:11.370 そうするのが一番です NOTE Paragraph 00:05:11.394 --> 00:05:13.150 これまで睡眠について 00:05:13.174 --> 00:05:16.089 お話ししてきましたが いかがでしたか? 00:05:16.412 --> 00:05:19.308 科学的根拠は明らかですね 00:05:19.332 --> 00:05:24.007 睡眠のことを生命維持装置だと 考えてもいいくらいです 00:05:24.031 --> 00:05:28.519 睡眠のことをスーパーパワーだと言う人も いるかもしれませんね