解決策の物語:本当の変化が ゲームを変えることから始まる訳 アニー・レナード こんなの持っている? ないよね 5年も前に出たんだもの 今はみんなこういうのを持っている すごい才能と集中力がいったでしょうね 5年で 音楽も電話もナビもリモコンも みんなこの中に入れちゃうなんて 真面目な話 こういうのを作るには  何千もの問題を解決しないとできない 文字通り5年前には解決できなかったこと 問題を解決する高いモチベーションがあると できちゃうんだよね でも 一生懸命解決してきたことって 一番解決しなければないことではない もっと早く 安く 新しく とばかり考えてきた もっと安全で 健康で フェア というのは横に置いて 間違ったゲームにどんどん強くなってきたみたい 実際このシステムはゲームみたい すごくリスクの高いゲーム ゲームと同じように 経済も みんな同じルールでプレーするように 誰かが作った ルール書があって 何がゴールか書いてある 新しいゲームで遊んだ時のことを思い出してみて 覚えてるかな? まずは どうやったら勝てるか 確かめたでしょう? それに従って ゲーム中にどうするか 決めたでしょう? ほとんどの人が この経済の「ゲーム」で 解決しようとしていることは シンプル ゴールは「もっと多く」なの もっとお金を使う もっと道路を作る ショッピングセンターももっと 物ももっと 経済学者はそれを「成長」って呼ぶ 生活が良くなるために使ったお金と 悪くなるために使ったお金 みんな一緒にして 大きな数を出す それが「国内総生産」 国内総生産が多ければ多いほど「勝ち」って だから たくさんの規則や法律が この数を大きくするようにできている でも 子どもを学校に入れるのと  刑務所に入れるのじゃ 大違い 風力発電 と 石炭を燃やす火力発電 超効率の公共列車 と 渋滞で無駄使いしているガソリン でしょ? でも「もっと多く」のゲームではどっちも同じと数えられる ルールや ひとりずつ変えていくんじゃ もう 間に合わない 問題は ゴール それを変える解決策を見つけなくっちゃ ゴールを「より良い」にしたらどうかな? より良い教育 医療 モノ 地球上で生き延びる より良い チャンス みんなそれを望んでいるでしょう? だったら それを「勝ち」にするべきじゃない? 経済全体のゴールを変えるのは大仕事 一度にはできないわ でもゲームを変える解決策にフォーカスしたら 少しずつ 新しいゲームが可能になる そのためには ゲームチェンジングな解決策と 単に古いゲームの 新しいやり方とを 見分けなくちゃ 例えば 今ある問題の二つの解決策を見てみよう プラスチック包装が 地球破壊の大問題なのは 知っているでしょう 特に海で この2グループのグループの人たちは プラスチック問題の解決に 全く違うアイディアを持っているの こっちの人たちは「もう十分だ」って ビニール袋を禁止する運動を始めたの こっちの人たちは 違う解決方法を考えた 会社を興して プラスチックをリサイクルした人に 買い物のできるギフトカードをあげる どちらも実際起こっていることよね でも このうち一つだけが ゲームチェンジング ギフトカード解決策は プラスチックが捨てられるのを減らすかもしれない でも もっと消費することを勧めているから プラスチックも増える もっと悪いことに 「良いことをすると もっと消費できる」って教えている 古いゲームから逃れるのが もっと難しくなっちゃうよね ビニール袋を禁止する解決策は 実現するのはもっと難しい でもこれはゲームチェンジャー 何故って? ボランティアすることによって この人たちは宣言しているの お金を稼いだり使ったりするよりもっと大事なことがあるって この運動の成功のためには仲間が必要 使い捨てのプラスチック包装の代わりになるものを 作っている会社 業界からのプレッシャーを押しのけるパワーもつけなければ プラスチック製品を作る会社のためにロビーしている業界 それから ご近所や友達とも話さなくては 古いゲームを疑問視する仲間を増やすために これ まさに世界中で起こっていること そして 成功しているの でも数億のビニール袋を禁止したからって ゲームのゴールは変わるの? それだけでは「NO」 でも 何億という他の人と一緒なら それぞれが ゲームチェンジングな解決策を生み出しているなら 答えは「YES!」 一緒なら こういう解決策が 流れを変え始める 人々が ゲームを変える力をつけてくると 市民力が強くなる 地元の解決策が 他でも真似されて 広がっていく 影響力の強い企業から 邪魔が入っても 他の解決策を持っている人たちと 一緒に 本当の民主主義のために戦うの 「人民の手で 人民のために」 ギフトカードでは絶対ありない でもたくさんの市民運動ならできる 私が解決策に参加を誘われたら それが抜本的かどうか知りたい ゴールを変えるかどうか それを知るためには「GOAL」を使うといい 「G」 は人々にもっとパワーを与える(give)かどうか パワーを企業から取り返し 民主主義を築くために 「O」は目を開く(open) 基本的なニーズが満たされていたら 物をもっと買っても 幸せにも 健康にもならない 幸せは コミュニティーと健康 生きがい からくることに 「A」はすべてのコストを計上( account )しているかどうか 人や地球への負担も計上する つまりコストを外へ出すのではなく内に含んでいるか 今 ほとんどの会社は外にしている 「L」は凄まじい貧富の差を減らす( lessen )かどうか 基本的なニーズも満たされない人と 消費しすぎる人たちの差を減らす この4つの条件を満たす解決策なら 私も仲間に入れて! あっちでも こっちでも 起こっているのよ クリーブランドのエバーグリーン生協 働いている人が経営者のグリーンなビジネス ランドリー店 ソーラー会社 と都市農場 健康的で 安全なの 古いゲームでは取り残されていた人々に仕事を創った 民主主義からビジネスを切り離さなければダメなのはみんな知っている でも生協は 一歩進んで 民主主義をビジネスの中にもってくる 持続可能 民主的 公平 これこそ ゲームチェンジャー! イタリアのキャペノリでは 市民が 政府や企業と 協働して ゴミをよりよく処理するだけではなく そもそも 無くせないか考えたの 高価なハイテクの解決策ではなく コミュニティーで堆肥を作ることにしたの 使い捨て製品の代わりに何度も使えるものを見つけ 捨てるものは使えるように生まれ変わらせる すでにゴミを82%も減らしたの 仕事を作り 社会のつながりを強めながら 共同消費も広がってきている 前は「シェア」っていっていた 子ども番組のテーマソングみたいだって? でも これは古いゲームに大きく挑戦することよ 「もっと もっと もっと」という グルグルから抜け出すの 資源の節約になるし  自分では手のとどかない人も使える コミュニティー力もつく 実際どうかって? 主要都市にある自転車シェア なんでもシェアできるインターネットのサイトも 車 家 キャンプ用品 私の町では 図書館が道具の貸し出しをしている 電動ドリルは 一家に一台いらないでしょ プリンを焼く道具 スキャナー 手押車 自転車の空気入れ みんなシェアすればいい こういう抜本的な解決策が注目されだして 「より良い」のゴールにフォーカスすれば ティッピングポイントはもうすぐ 新しいゴールがなかったら  より良い未来を造る私たちの努力は A)十分でないし B)とっても大変 せっかくの才能や集中力が iPhone の電池を 長持ちさせる なんてことばかりに使われ続ける 人類を脅かす問題は 大きくなるばかりなのに 5年前 「モノの物語」を作った時 私たちは「古いゲームは何か変」と思っている人たちとコミュニティーを始めた みんな「問題がある」って合意した 今は 解決策を 生み出す時 ルールをちょっと変えるのではなく ゲームそのものを変える解決策 手を貸してくれる? 一緒にやろうよ! (日本語訳 ゲームチェンジャー・インテンシブ日本語化チーム)