[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:23.62,0:00:30.46,Default,,0000,0000,0000,,詩人であるためには\N地獄を経験しなければならないと言われます Dialogue: 0,0:00:32.68,0:00:38.26,Default,,0000,0000,0000,,私がその刑務所を初めて訪れた時 Dialogue: 0,0:00:38.26,0:00:45.07,Default,,0000,0000,0000,,南京錠の音も ドアの閉まる音も\N独房の鉄格子の音も Dialogue: 0,0:00:45.11,0:00:49.07,Default,,0000,0000,0000,,その他想像していた物事全てにも\N驚きませんでした Dialogue: 0,0:00:49.10,0:00:53.89,Default,,0000,0000,0000,,多分 その刑務所が\Nとても開放的な環境にあったからでしょう Dialogue: 0,0:00:54.07,0:00:56.46,Default,,0000,0000,0000,,空も見えて Dialogue: 0,0:00:56.49,0:01:00.07,Default,,0000,0000,0000,,カモメが頭上を飛ぶと\N海のそばにいるような Dialogue: 0,0:01:00.11,0:01:03.10,Default,,0000,0000,0000,,ビーチ付近にいるような気がします Dialogue: 0,0:01:03.13,0:01:08.68,Default,,0000,0000,0000,,でも実は そのカモメたちは\N近くのゴミ溜めに餌を探しているのですけどね Dialogue: 0,0:01:10.01,0:01:15.27,Default,,0000,0000,0000,,さらに中に進むと 不意に\N廊下を横切って行く受刑者が目に入りました Dialogue: 0,0:01:16.55,0:01:21.07,Default,,0000,0000,0000,,その光景に私は\N現実から一歩引いて見た時 Dialogue: 0,0:01:21.10,0:01:24.68,Default,,0000,0000,0000,,もし 違う人生や 生い立ちや\N巡り合わせがあったら Dialogue: 0,0:01:24.72,0:01:30.08,Default,,0000,0000,0000,,自分も受刑者の1人になっていた可能性は\N大いにあり得ると思いました Dialogue: 0,0:01:30.100,0:01:36.44,Default,,0000,0000,0000,,なぜなら誰も そう誰も\N生まれる場所を選べないからです Dialogue: 0,0:01:38.35,0:01:42.80,Default,,0000,0000,0000,,2009年に\Nあるプロジェクトに招かれ Dialogue: 0,0:01:43.06,0:01:47.91,Default,,0000,0000,0000,,サン・マルティン国立大学が\N第48刑務所で運営する— Dialogue: 0,0:01:48.52,0:01:51.04,Default,,0000,0000,0000,,文芸創作ワークショップを任せられました Dialogue: 0,0:01:51.60,0:01:58.53,Default,,0000,0000,0000,,刑務所の端にある一角が提供され Dialogue: 0,0:01:58.56,0:02:03.27,Default,,0000,0000,0000,,そこに大学のセンターが建ちました Dialogue: 0,0:02:04.72,0:02:07.23,Default,,0000,0000,0000,,初めて受刑者たちと話した時 Dialogue: 0,0:02:07.26,0:02:10.78,Default,,0000,0000,0000,,なぜ文芸創作ワークショップを\N受けたいのか尋ねてみました Dialogue: 0,0:02:10.81,0:02:14.36,Default,,0000,0000,0000,,すると 言いたいけど言えない事や\Nやりたいけどできない事を Dialogue: 0,0:02:14.39,0:02:18.71,Default,,0000,0000,0000,,全て紙に書き留めたいのだという\N答えが返ってきました Dialogue: 0,0:02:19.57,0:02:24.21,Default,,0000,0000,0000,,すぐさま私はこの刑務所に\N詩の世界を紹介しようと心に決めました Dialogue: 0,0:02:25.89,0:02:30.01,Default,,0000,0000,0000,,そして こう提案しました\N「もし詩というものをご存知なら Dialogue: 0,0:02:30.04,0:02:31.75,Default,,0000,0000,0000,,一緒に書きましょう」 Dialogue: 0,0:02:31.78,0:02:36.78,Default,,0000,0000,0000,,だけど 詩というものが実際何なのか\N知っている人はいませんでした Dialogue: 0,0:02:39.06,0:02:43.28,Default,,0000,0000,0000,,受刑者たちからも提案がありました\N「大学講義を受けている受刑者に限らず Dialogue: 0,0:02:43.28,0:02:45.80,Default,,0000,0000,0000,,受刑者全員がこのワークショップを Dialogue: 0,0:02:45.80,0:02:48.40,Default,,0000,0000,0000,,受けられるようにするべきだ」 Dialogue: 0,0:02:49.02,0:02:53.11,Default,,0000,0000,0000,,そこで私は\N「このワークショップを始めるためには Dialogue: 0,0:02:53.15,0:02:56.55,Default,,0000,0000,0000,,全員に共通するツールをを見つけなくては」\Nと言いました Dialogue: 0,0:02:56.56,0:02:59.47,Default,,0000,0000,0000,,そのツールとは「言葉」でした Dialogue: 0,0:02:59.50,0:03:04.69,Default,,0000,0000,0000,,言葉は持っているし ワークショップもある\N詩も作れるだろうと思ったのです Dialogue: 0,0:03:05.67,0:03:11.49,Default,,0000,0000,0000,,しかし計算外だったのは 世の中の不平等が\N刑務所内にも存在することでした Dialogue: 0,0:03:11.50,0:03:16.28,Default,,0000,0000,0000,,多くの受刑者は高校さえ出ていません Dialogue: 0,0:03:16.73,0:03:21.58,Default,,0000,0000,0000,,多くが筆記体を使えず\N活字体もやっとです Dialogue: 0,0:03:23.92,0:03:27.77,Default,,0000,0000,0000,,スラスラと書くこともできません Dialogue: 0,0:03:27.78,0:03:35.34,Default,,0000,0000,0000,,そこで私たちは短い詩から始めました\Nとても短くて とても力強い詩 Dialogue: 0,0:03:35.37,0:03:38.98,Default,,0000,0000,0000,,1人の詩人 そして次の詩人へと\N作品を読み進めました Dialogue: 0,0:03:39.01,0:03:44.81,Default,,0000,0000,0000,,短い詩を読んでいると\N詩的な表現とは Dialogue: 0,0:03:44.85,0:03:47.52,Default,,0000,0000,0000,,ロジックを壊して\N新たなシステムを作ることだと Dialogue: 0,0:03:47.55,0:03:51.00,Default,,0000,0000,0000,,全員が気づき始めます Dialogue: 0,0:03:51.04,0:03:54.77,Default,,0000,0000,0000,,ロジックを壊すことは\N自分たちがそれまで Dialogue: 0,0:03:54.80,0:03:58.22,Default,,0000,0000,0000,,刷り込まれてきたシステムを\N崩すことにもなります Dialogue: 0,0:03:58.79,0:04:04.30,Default,,0000,0000,0000,,こうして 新たなシステムが出現し\N新たな文法が生まれ Dialogue: 0,0:04:04.33,0:04:09.63,Default,,0000,0000,0000,,理解がとても速くなりました\N本当に速くなったのです Dialogue: 0,0:04:09.66,0:04:15.76,Default,,0000,0000,0000,,詩的表現を使えば言いたいことが何であっても\N確実に表現することができるのです Dialogue: 0,0:04:19.73,0:04:25.03,Default,,0000,0000,0000,,詩人であるためには\N地獄を経験しなければならないと言われます Dialogue: 0,0:04:26.28,0:04:30.35,Default,,0000,0000,0000,,受刑者たちは\N沢山の地獄を経験しています Dialogue: 0,0:04:30.74,0:04:35.20,Default,,0000,0000,0000,,ある受刑者が こう発表しました\N「刑務所の中で眠ることはない Dialogue: 0,0:04:35.23,0:04:39.53,Default,,0000,0000,0000,,牢屋の中では絶対に眠れない\Nまぶたを閉じるなんて永遠にできない」 Dialogue: 0,0:04:41.04,0:04:46.15,Default,,0000,0000,0000,,そこで 私は受刑者たちの前で\Nこのように少し黙り Dialogue: 0,0:04:46.18,0:04:52.18,Default,,0000,0000,0000,,そして こう言いました\N「皆さん それが詩というものです Dialogue: 0,0:04:52.75,0:04:58.31,Default,,0000,0000,0000,,これが皆さんを取り巻く\N刑務所の世界です Dialogue: 0,0:04:58.35,0:05:00.36,Default,,0000,0000,0000,,“眠ることはない”と語ること Dialogue: 0,0:05:00.40,0:05:06.84,Default,,0000,0000,0000,,そのものから恐怖がにじみ出ています\N書かれていないもの全てが詩と言えるのです」 Dialogue: 0,0:05:08.27,0:05:12.51,Default,,0000,0000,0000,,そして私たちは\Nその地獄を利用することから始めました Dialogue: 0,0:05:12.54,0:05:16.03,Default,,0000,0000,0000,,ダンテの詩に登場する\N「暴力者の地獄」へ飛び込んだのです Dialogue: 0,0:05:16.07,0:05:20.01,Default,,0000,0000,0000,,自ら慣れ親しんできた\Nその地獄の谷で Dialogue: 0,0:05:20.05,0:05:24.71,Default,,0000,0000,0000,,受刑者たちは 詩の世界なら\N壁を消し去ることも Dialogue: 0,0:05:24.74,0:05:28.69,Default,,0000,0000,0000,,窓が話をするようになるようにも\N影の中に隠れたりもできるのだと学びました Dialogue: 0,0:05:32.29,0:05:36.64,Default,,0000,0000,0000,,ワークショップの初年度が終了した時 Dialogue: 0,0:05:36.67,0:05:38.97,Default,,0000,0000,0000,,私たちは小さな修了式を開きました Dialogue: 0,0:05:39.01,0:05:42.32,Default,,0000,0000,0000,,大好きな仕事が終わった時に Dialogue: 0,0:05:42.36,0:05:44.70,Default,,0000,0000,0000,,お祝いに打ち上げをやるようなものです Dialogue: 0,0:05:44.70,0:05:49.72,Default,,0000,0000,0000,,家族や友人たちや\N大学関係者を呼んで Dialogue: 0,0:05:49.75,0:05:53.74,Default,,0000,0000,0000,,受刑者たちが詩を読み Dialogue: 0,0:05:53.78,0:05:58.71,Default,,0000,0000,0000,,修了証書と拍手をもらうだけの\Nとてもシンプルな式でした Dialogue: 0,0:06:00.64,0:06:08.88,Default,,0000,0000,0000,,今日 帰る前に ただ1つお伝えしたいのは\Nその時のことです Dialogue: 0,0:06:09.98,0:06:14.45,Default,,0000,0000,0000,,私の横に立つ受刑者たちは\Nなかには大男もいれば Dialogue: 0,0:06:14.49,0:06:19.93,Default,,0000,0000,0000,,非常に年若く しかし\Nとても自意識の強い者まで様々でしたが Dialogue: 0,0:06:19.96,0:06:25.52,Default,,0000,0000,0000,,誰もが手に紙を握り\N小さい子のように震え 汗をかきながら Dialogue: 0,0:06:25.56,0:06:30.85,Default,,0000,0000,0000,,自分の詩を\Nひどくかすれた声で読みました Dialogue: 0,0:06:32.73,0:06:39.32,Default,,0000,0000,0000,,その時 強く思ったことがあります\N彼らのほとんどにとって Dialogue: 0,0:06:39.71,0:06:46.05,Default,,0000,0000,0000,,何かをやり遂げて拍手をもらうのは\Nこれが初めてのはずだと思ったのです Dialogue: 0,0:06:49.11,0:06:52.37,Default,,0000,0000,0000,,刑務所の中では\Nできない物事があります Dialogue: 0,0:06:52.96,0:06:57.59,Default,,0000,0000,0000,,刑務所の中で 夢は見れません\N刑務所の中で 泣くこともできません Dialogue: 0,0:06:57.76,0:07:02.87,Default,,0000,0000,0000,,「時間」や「未来」や「願い」\Nなどの言葉は Dialogue: 0,0:07:02.90,0:07:06.44,Default,,0000,0000,0000,,事実上 禁句なのです Dialogue: 0,0:07:07.78,0:07:12.62,Default,,0000,0000,0000,,それでも私たちは あえて夢を見ました\Nそれも大きな夢です Dialogue: 0,0:07:12.93,0:07:17.78,Default,,0000,0000,0000,,受刑者たちに\N本を書いてもらうことにしたのです Dialogue: 0,0:07:17.80,0:07:21.100,Default,,0000,0000,0000,,ただ本を書くのではなく\N自分たちで製本するというものです Dialogue: 0,0:07:22.07,0:07:24.17,Default,,0000,0000,0000,,2010年末のことでした Dialogue: 0,0:07:25.11,0:07:29.78,Default,,0000,0000,0000,,その後 私たちは\N本をもう1冊出すという賭けに出ました Dialogue: 0,0:07:29.78,0:07:31.48,Default,,0000,0000,0000,,この本も自分たちで製本しました Dialogue: 0,0:07:31.48,0:07:34.23,Default,,0000,0000,0000,,そっちは つい最近で\N昨年末のことです Dialogue: 0,0:07:37.23,0:07:43.92,Default,,0000,0000,0000,,週を追うごとに 目に見えて\N受刑者たちが別の人間になっていきます Dialogue: 0,0:07:44.74,0:07:46.86,Default,,0000,0000,0000,,別人に生まれ変わっていくのです Dialogue: 0,0:07:47.32,0:07:51.83,Default,,0000,0000,0000,,言葉が それまで味わったこともなく\N想像さえできなかった「尊厳」を与え Dialogue: 0,0:07:51.86,0:07:54.13,Default,,0000,0000,0000,,受刑者たちを力づけているのです Dialogue: 0,0:07:54.13,0:07:58.60,Default,,0000,0000,0000,,それまでは自分たちに尊厳があるなんて\N思ってもみなかったのですからね Dialogue: 0,0:07:59.70,0:08:05.10,Default,,0000,0000,0000,,ワークショップ中は 全員お馴染みの\N地獄の中で誰もが何かを提供します Dialogue: 0,0:08:05.63,0:08:09.44,Default,,0000,0000,0000,,手と心を開き\N自分たちにあるものや Dialogue: 0,0:08:09.48,0:08:12.03,Default,,0000,0000,0000,,できることを提供します Dialogue: 0,0:08:12.03,0:08:13.78,Default,,0000,0000,0000,,誰もが全員 平等にです Dialogue: 0,0:08:13.82,0:08:18.35,Default,,0000,0000,0000,,こうすることで誰もが\N少なくとも 少しでも Dialogue: 0,0:08:18.38,0:08:23.00,Default,,0000,0000,0000,,自分たちの多くが 刑務所に\N行き着いてしまう元凶である— Dialogue: 0,0:08:23.24,0:08:29.94,Default,,0000,0000,0000,,「社会の巨大なほころび」を\N修復していると感じられるのです Dialogue: 0,0:08:32.56,0:08:38.55,Default,,0000,0000,0000,,第48刑務所でのワークショップで\N非常に優れた詩人が作った詩が Dialogue: 0,0:08:38.100,0:08:44.86,Default,,0000,0000,0000,,記憶に残っています\Nニコラス・ドラドという受刑者です Dialogue: 0,0:08:48.80,0:08:55.18,Default,,0000,0000,0000,,「この巨大な傷口を縫うには\N無限の糸が必要になるだろう」 Dialogue: 0,0:08:55.82,0:09:01.21,Default,,0000,0000,0000,,社会から疎外されるという「傷」を\N繕ってくれるのが詩です Dialogue: 0,0:09:01.71,0:09:07.38,Default,,0000,0000,0000,,詩の世界は様々な物事への扉を開き\N鏡のような役割を果たします Dialogue: 0,0:09:07.42,0:09:09.77,Default,,0000,0000,0000,,詩という鏡を作り出します Dialogue: 0,0:09:09.81,0:09:15.40,Default,,0000,0000,0000,,そこに映る自分の姿を確認し\N詩に映し出される自分を観察し Dialogue: 0,0:09:15.40,0:09:18.51,Default,,0000,0000,0000,,自分が何者なのかを書き\N書いたものが自分自身を形作ります Dialogue: 0,0:09:19.39,0:09:25.53,Default,,0000,0000,0000,,書くためには 書くことが可能になる時間を\N最大活用する必要があります Dialogue: 0,0:09:25.56,0:09:29.36,Default,,0000,0000,0000,,書いている時に経験する自由は\N桁違いですからね Dialogue: 0,0:09:29.65,0:09:32.65,Default,,0000,0000,0000,,自分の頭の中を探らねばなりません Dialogue: 0,0:09:32.68,0:09:37.41,Default,,0000,0000,0000,,創作中には絶対に奪われることのない\Nわずかな自由を探すわけです Dialogue: 0,0:09:37.45,0:09:41.26,Default,,0000,0000,0000,,刑務所の中でさえ自由になれるということに\N気づくことは有意義です Dialogue: 0,0:09:41.29,0:09:45.72,Default,,0000,0000,0000,,自分が過ごすこの素晴らしい空間に\N存在する鉄格子は Dialogue: 0,0:09:45.92,0:09:50.36,Default,,0000,0000,0000,,「鉄格子」という言葉でしかないことや Dialogue: 0,0:09:50.59,0:09:54.66,Default,,0000,0000,0000,,その言葉の芯に光を灯す時\Nこの地獄にいる私たち全員が Dialogue: 0,0:09:54.69,0:09:57.73,Default,,0000,0000,0000,,幸せに身を焦がすのだと\N気づくことに意味があるのです Dialogue: 0,0:09:58.70,0:10:01.70,Default,,0000,0000,0000,,(拍手) Dialogue: 0,0:10:25.66,0:10:32.01,Default,,0000,0000,0000,,さて ここまで 刑務所についてや\N毎週 私が経験している事について Dialogue: 0,0:10:32.04,0:10:36.65,Default,,0000,0000,0000,,どれだけ私が楽しみ 受刑者と共に\N変わっていっているか沢山お話ししました Dialogue: 0,0:10:36.68,0:10:42.39,Default,,0000,0000,0000,,でも実際に 私が毎週\N楽しんでいることや Dialogue: 0,0:10:42.42,0:10:46.07,Default,,0000,0000,0000,,現在の私をいう人間を作ってくれたものを\N皆さんが少しの間でも Dialogue: 0,0:10:46.10,0:10:50.10,Default,,0000,0000,0000,,リアルな体験として感じられたらと\N願ってやみません Dialogue: 0,0:10:53.15,0:10:56.15,Default,,0000,0000,0000,,(拍手) Dialogue: 0,0:11:01.80,0:11:06.43,Default,,0000,0000,0000,,(マルティン・ブフタマンテ)\N「時間が流す涙を心が噛み砕く Dialogue: 0,0:11:06.46,0:11:09.30,Default,,0000,0000,0000,,光に目が眩み Dialogue: 0,0:11:09.33,0:11:12.71,Default,,0000,0000,0000,,存在のスピードを隠してしまう Dialogue: 0,0:11:12.74,0:11:14.36,Default,,0000,0000,0000,,そこには悠然と進む光景がある Dialogue: 0,0:11:14.40,0:11:17.79,Default,,0000,0000,0000,,心は葛藤し しかし持ちこたえる Dialogue: 0,0:11:17.82,0:11:21.52,Default,,0000,0000,0000,,悲しい目で見つめられ\N心にひびが入り Dialogue: 0,0:11:21.55,0:11:24.19,Default,,0000,0000,0000,,炎を広げる嵐に乗って Dialogue: 0,0:11:24.58,0:11:28.13,Default,,0000,0000,0000,,恥ずかしさでしぼんだ胸を張る Dialogue: 0,0:11:28.17,0:11:31.58,Default,,0000,0000,0000,,ただ朗読し続けるだけが\N手段ではないと知っており Dialogue: 0,0:11:31.61,0:11:35.36,Default,,0000,0000,0000,,終わりのない青を望んでもいる Dialogue: 0,0:11:35.38,0:11:38.64,Default,,0000,0000,0000,,心は腰を落ち着けて\Nあれこれと考えを巡らせ Dialogue: 0,0:11:38.68,0:11:41.85,Default,,0000,0000,0000,,平凡であることを\N避けようと葛藤したり Dialogue: 0,0:11:41.88,0:11:45.27,Default,,0000,0000,0000,,傷つくことなく愛そうとする Dialogue: 0,0:11:45.30,0:11:49.00,Default,,0000,0000,0000,,太陽を吸って\N勇気を吐き出し Dialogue: 0,0:11:49.00,0:11:53.02,Default,,0000,0000,0000,,屈服し\N道理を求めて旅をする Dialogue: 0,0:11:53.02,0:11:56.35,Default,,0000,0000,0000,,心は沼地の中で戦い Dialogue: 0,0:11:56.35,0:11:58.53,Default,,0000,0000,0000,,地獄をつな渡りする Dialogue: 0,0:11:59.35,0:12:02.73,Default,,0000,0000,0000,,疲れ果てても\N安易さの誘惑には負けず Dialogue: 0,0:12:03.72,0:12:06.10,Default,,0000,0000,0000,,酩酊というガタガタの階段を歩き Dialogue: 0,0:12:06.28,0:12:07.73,Default,,0000,0000,0000,,目を覚まし Dialogue: 0,0:12:07.77,0:12:09.39,Default,,0000,0000,0000,,静寂を覚ます」 Dialogue: 0,0:12:09.75,0:12:11.59,Default,,0000,0000,0000,,俺はマルティン・ブフタマンテ Dialogue: 0,0:12:12.12,0:12:15.46,Default,,0000,0000,0000,,サン・マルティンの第48刑務所の\N囚人です Dialogue: 0,0:12:15.65,0:12:18.19,Default,,0000,0000,0000,,今日は仮釈放の日です Dialogue: 0,0:12:18.51,0:12:20.77,Default,,0000,0000,0000,,詩と文学は\N俺の人生を変えてくれました Dialogue: 0,0:12:20.77,0:12:22.26,Default,,0000,0000,0000,,詩と文学は\N俺の人生を変えてくれました Dialogue: 0,0:12:22.26,0:12:23.66,Default,,0000,0000,0000,,本当にありがとう!\N(拍手) Dialogue: 0,0:12:23.66,0:12:25.50,Default,,0000,0000,0000,,(クリスティーナ・ドメネック)\Nありがとう! Dialogue: 0,0:12:25.50,0:12:27.30,Default,,0000,0000,0000,,(拍手)