WEBVTT 00:00:04.000 --> 00:00:06.000 この場をおかりして 00:00:06.000 --> 00:00:08.000 大変重要な問題について 話せる事を 00:00:08.000 --> 00:00:10.000 とても光栄に思います 00:00:10.000 --> 00:00:12.000 プラスチックが引き起こす 00:00:12.000 --> 00:00:14.000 地球や 生物に対する 00:00:14.000 --> 00:00:17.000 悪影響については問題視されていますが 00:00:17.000 --> 00:00:19.000 人間にも害を与えるのです 00:00:19.000 --> 00:00:22.000 特に貧しい人々にとって 00:00:22.000 --> 00:00:24.000 プラスチックの製造過程、 00:00:24.000 --> 00:00:27.000 使用、処理、どれをとっても 00:00:27.000 --> 00:00:29.000 もっとも悪影響を受けるのは、 00:00:29.000 --> 00:00:32.000 貧しい人々なのです。 00:00:32.000 --> 00:00:35.000 BP社のオイル流出事故の時には、 00:00:35.000 --> 00:00:37.000 もっともな理由で、 00:00:37.000 --> 00:00:39.000 社会が動揺しました。 00:00:39.000 --> 00:00:41.000 「なんてことだ、 00:00:41.000 --> 00:00:43.000 海中にオイルだなんて絶望的だ、 00:00:43.000 --> 00:00:45.000 生体系を− 00:00:45.000 --> 00:00:47.000 破壊してしまう。 00:00:47.000 --> 00:00:49.000 人間にも良くない。ひどい事故だ。 00:00:49.000 --> 00:00:51.000 湾岸沿いに住む人たちとっては 00:00:51.000 --> 00:00:53.000 大打撃だ。」と心配しました。 NOTE Paragraph 00:00:53.000 --> 00:00:55.000 しかし、もし石油が無事に− 00:00:55.000 --> 00:00:58.000 輸送されていたら、どうだったのでしょう? 00:00:58.000 --> 00:01:01.000 もし、きちんと目的地にたどりついていたら? 00:01:01.000 --> 00:01:03.000 エンジンで燃焼され、温暖化の原因に− 00:01:03.000 --> 00:01:06.000 なるだけでは、ないのです。 00:01:06.000 --> 00:01:09.000 ”癌通り”という場所をご存知ですか? 00:01:09.000 --> 00:01:11.000 石油化学工業が盛んな場所で、 00:01:11.000 --> 00:01:14.000 石油をプラスチックに加工する段階での、 00:01:14.000 --> 00:01:16.000 健康への悪影響の結果、 00:01:16.000 --> 00:01:19.000 人々は命をおとしています。 00:01:19.000 --> 00:01:22.000 湾岸に住む人々の命を縮めているのです。 00:01:22.000 --> 00:01:25.000 ですから、石油と化学工業の問題は、 00:01:25.000 --> 00:01:27.000 オイル流出時に限らず、常時のものなのです。 00:01:27.000 --> 00:01:29.000 しかし私たちは、使い捨て製品を− 00:01:29.000 --> 00:01:31.000 社会に流通させるため、貧しい人たちが 00:01:31.000 --> 00:01:33.000 払っている代償に気付いていません NOTE Paragraph 00:01:33.000 --> 00:01:35.000 それに、貧しい人たちが被害を受けるのは、 00:01:35.000 --> 00:01:38.000 製造過程だけではないのです。 00:01:38.000 --> 00:01:40.000 使用段階でも、貧しい人たちは、 00:01:40.000 --> 00:01:42.000 被害を受けています。 00:01:42.000 --> 00:01:44.000 一定の収入がある私たちには、 00:01:44.000 --> 00:01:46.000 選択肢があります。 00:01:46.000 --> 00:01:48.000 お金に困らないように、 00:01:48.000 --> 00:01:50.000 必死に働くのは、 00:01:50.000 --> 00:01:53.000 経済的にも、選択肢を保持するためです。 00:01:53.000 --> 00:01:55.000 実際、私たちには、 00:01:55.000 --> 00:01:57.000 有害なプラスチックを含む製品を− 00:01:57.000 --> 00:01:59.000 使わないという選択肢もあります。 00:01:59.000 --> 00:02:02.000 でも、貧しい人たちにその選択肢はありません。 00:02:02.000 --> 00:02:04.000 その結果、有害な化学物質を含む− 00:02:04.000 --> 00:02:06.000 おもちゃなどの製品は、 00:02:06.000 --> 00:02:09.000 低所得層の人たちによって消費されます。 00:02:09.000 --> 00:02:11.000 貧しい人程、 00:02:11.000 --> 00:02:13.000 プラスチックを消費し、 00:02:13.000 --> 00:02:16.000 有害物質を摂取しているのです。 00:02:16.000 --> 00:02:19.000 「じゃあ、他の製品を買えばいい。」と言う人もいるでしょう。 00:02:19.000 --> 00:02:22.000 しかし、問題は貧しい人にその選択肢がないことです。 00:02:22.000 --> 00:02:24.000 一番安い商品を買うほかないのです。 00:02:24.000 --> 00:02:27.000 そして、たいてい安価な製品が一番有害です。 NOTE Paragraph 00:02:27.000 --> 00:02:29.000 事態の深刻さはこれだけではありません。 00:02:29.000 --> 00:02:31.000 ”癌通り”の住人の場合のように、 00:02:31.000 --> 00:02:34.000 製造過程で人間を癌で苦しめたり、使用過程で− 00:02:34.000 --> 00:02:37.000 貧困家庭の子供に害を与えるだけでなく、 00:02:37.000 --> 00:02:39.000 処理過程においても、 00:02:39.000 --> 00:02:41.000 貧しい人々が− 00:02:41.000 --> 00:02:43.000 犠牲になっています。 00:02:43.000 --> 00:02:45.000 良い事をしていると思って、みんな生活しています。 00:02:45.000 --> 00:02:47.000 たとえば、オフィスにいるとして、 00:02:47.000 --> 00:02:49.000 ペットボトルの水を飲んだとしましょう。 00:02:49.000 --> 00:02:52.000 あなたは「捨てよう。いやまてよ、 00:02:52.000 --> 00:02:54.000 私はマナーのある人間だから、 00:02:54.000 --> 00:02:56.000 リサイクルしよう!」と思いませんか? 00:02:56.000 --> 00:02:58.000 「リサイクルボックスにいれたんだ」 00:02:58.000 --> 00:03:01.000 と得意げになり、同僚を見て 00:03:01.000 --> 00:03:03.000 「君ばかだなぁ。ゴミ箱に− 00:03:03.000 --> 00:03:05.000 捨てるなんて」といってみたり。 00:03:05.000 --> 00:03:07.000 道徳的な満足感を得られますよね。 00:03:07.000 --> 00:03:09.000 みんな自分をよく思っています。 00:03:10.000 --> 00:03:12.000 自分にはあまいけど。 00:03:12.000 --> 00:03:15.000 あなたの事じゃないですよ。私の場合ね。 00:03:16.000 --> 00:03:19.000 みんな、良い事をしたという満足感が好きなんです。 NOTE Paragraph 00:03:19.000 --> 00:03:22.000 でも、そのペットボトルを行き先を 00:03:22.000 --> 00:03:24.000 追ってみると、 00:03:24.000 --> 00:03:27.000 ショックを受けると思いますが、 00:03:27.000 --> 00:03:29.000 代金を払ってボートに乗せられ、 00:03:29.000 --> 00:03:32.000 海の向こう側へと送られている事が 00:03:32.000 --> 00:03:34.000 ほとんどなのです。 00:03:34.000 --> 00:03:37.000 そして発展途上国、特に中国に行き着きます。 00:03:37.000 --> 00:03:40.000 イメージしていませんか?誰かが小さいペットボトルを手に取って、 00:03:40.000 --> 00:03:43.000 「あらまぁ、ペットボトルさん 00:03:43.000 --> 00:03:45.000 会えて光栄です」と言っている所。 00:03:45.000 --> 00:03:47.000 (笑い声) 00:03:47.000 --> 00:03:50.000 「良く人間に仕えてくれました。」と言って、 00:03:50.000 --> 00:03:52.000 マッサージをしてあげたり、、 00:03:52.000 --> 00:03:54.000 メダルをあげたり。 00:03:54.000 --> 00:03:56.000 「次は何をしたいですか?」と聞くと、 00:03:56.000 --> 00:03:59.000 「僕わかんない」とボトルが答える。 00:03:59.000 --> 00:04:02.000 現実はこうはいきません。 00:04:04.000 --> 00:04:06.000 ペットボトルは 00:04:06.000 --> 00:04:09.000 焼却されます。 00:04:09.000 --> 00:04:12.000 発展途上国では、焼却処理が 00:04:12.000 --> 00:04:14.000 プラスチックのリサイクル方法です。 00:04:14.000 --> 00:04:16.000 プラスチックの焼却は、 00:04:16.000 --> 00:04:18.000 有害な化学物質を排出し、 00:04:18.000 --> 00:04:20.000 人に害を与えます。 00:04:20.000 --> 00:04:22.000 ですから、”癌通り”住人のように、 00:04:22.000 --> 00:04:24.000 石油化学工業地帯で− 00:04:24.000 --> 00:04:27.000 プラスチックの製造に関わる人たちや、 00:04:27.000 --> 00:04:29.000 たくさんプラスチックを消費する貧しい人たち、 00:04:29.000 --> 00:04:31.000 そして、リサイクルの− 00:04:31.000 --> 00:04:33.000 最終過程に関わる貧しい人々、 00:04:33.000 --> 00:04:36.000 誰もが、使い捨て社会の− 00:04:36.000 --> 00:04:39.000 犠牲となって、 00:04:39.000 --> 00:04:42.000 命の危険に− 00:04:42.000 --> 00:04:44.000 さらされています。 NOTE Paragraph 00:04:44.000 --> 00:04:46.000 みなさんの事ですから、 00:04:46.000 --> 00:04:48.000 「貧しい人たちにとって 00:04:48.000 --> 00:04:50.000 これはひどいじゃないか。」 00:04:50.000 --> 00:04:52.000 と思っていませんか? 00:04:52.000 --> 00:04:54.000 「この貧しい人たちに− 00:04:54.000 --> 00:04:57.000 誰か、救いの手を差し伸べてあげないと」 00:04:57.000 --> 00:05:00.000 でも、ここロサンゼルスにいる私達は、 00:05:00.000 --> 00:05:02.000 大事な事に気付いていません。 00:05:02.000 --> 00:05:04.000 ロサンゼルスでは、スモッグの軽減に− 00:05:04.000 --> 00:05:06.000 力を注いでいますよね。 00:05:06.000 --> 00:05:08.000 でも知っていましたか? 00:05:08.000 --> 00:05:10.000 最近は、アジアで有害な産業が盛んですよね。 00:05:10.000 --> 00:05:12.000 国民への影響を無視した、 00:05:12.000 --> 00:05:14.000 低い環境基準のせいです。 00:05:14.000 --> 00:05:16.000 結果、カリフォルニアの 00:05:16.000 --> 00:05:18.000 きれいな空気も、 00:05:18.000 --> 00:05:20.000 そうでない大気も、全て− 00:05:20.000 --> 00:05:23.000 アジアからの汚れた大気に押し流されているんです。 00:05:24.000 --> 00:05:27.000 つまり、みんな悪影響を受けているわけです。 00:05:27.000 --> 00:05:30.000 身近で最悪な影響を受けているのは、貧しい人達ですが、 00:05:30.000 --> 00:05:33.000 環境基準の欠如に伴った、アジア圏での− 00:05:33.000 --> 00:05:35.000 有害な産業、有毒物の焼却による− 00:05:35.000 --> 00:05:38.000 大気汚染は果てしなく、 00:05:38.000 --> 00:05:41.000 海を越え、カリフォルニアの大気をも押し流してしまいます。 00:05:41.000 --> 00:05:43.000 1970年代に逆戻りといったところですね。 00:05:43.000 --> 00:05:45.000 結局同じ地球に住んでいる訳ですから、 00:05:45.000 --> 00:05:48.000 根本的な問題を解決する必要があるのです。 NOTE Paragraph 00:05:48.000 --> 00:05:51.000 私は、社会に蔓延する”使い捨て”の− 00:05:51.000 --> 00:05:54.000 意識自体が問題の根本であると思います。 00:05:54.000 --> 00:05:57.000 地球の汚染の原因となる− 00:05:57.000 --> 00:05:59.000 私達の行動と、 00:05:59.000 --> 00:06:01.000 私達が貧しい人たちに− 00:06:01.000 --> 00:06:04.000 強いている事とのつながりが解れば、 00:06:04.000 --> 00:06:06.000 問題解決への難しさをふまえた− 00:06:06.000 --> 00:06:09.000 深い認識ができると思います。 00:06:09.000 --> 00:06:11.000 つまり、地球を汚染するということは、 00:06:11.000 --> 00:06:13.000 人間を見放しているということです。 00:06:13.000 --> 00:06:16.000 ですから、人を見放さない社会を築けば、 00:06:16.000 --> 00:06:18.000 地球も救えるわけです。 00:06:18.000 --> 00:06:20.000 私達はようやく今、 00:06:20.000 --> 00:06:23.000 社会正義の観点と、 00:06:23.000 --> 00:06:25.000 環境保護の精神を合わせ、 00:06:25.000 --> 00:06:27.000 一つの理念として− 00:06:27.000 --> 00:06:30.000 とらえる事ができるようにったのです。 00:06:30.000 --> 00:06:33.000 つまり”使い捨て”の意識を捨て去る理念です。 00:06:33.000 --> 00:06:36.000 ”使い捨て”できる資源なんてなければ、 00:06:36.000 --> 00:06:38.000 ”使い捨て”できる種も存在しませし、 00:06:38.000 --> 00:06:41.000 ”使い捨て”できる人間も存在しません。 00:06:41.000 --> 00:06:43.000 地球も消耗品ではありませんし、 00:06:43.000 --> 00:06:46.000 子供達だってちがいます。みんな全て貴重なんです。 NOTE Paragraph 00:06:46.000 --> 00:06:49.000 その基本的な考えを原点とした、 00:06:49.000 --> 00:06:52.000 新しい取り組みが現れました。 00:06:52.000 --> 00:06:54.000 生物模範という、 00:06:54.000 --> 00:06:56.000 新しい科学の分野で、 00:06:56.000 --> 00:06:58.000 先ほどの、社会正義の− 00:06:58.000 --> 00:07:01.000 理念をよく、まとめあげています。 00:07:01.000 --> 00:07:03.000 生物模範の分野に− 00:07:03.000 --> 00:07:05.000 携わる人たちは、 00:07:05.000 --> 00:07:07.000 種がもつ知恵を尊重しています。 00:07:07.000 --> 00:07:09.000 ところで民主主義は、 00:07:09.000 --> 00:07:11.000 人々の英知を尊重した考えです。 00:07:11.000 --> 00:07:14.000 一方、生物模範は全ての種の英知を重んじています。 00:07:14.000 --> 00:07:17.000 人類も賢い生き物ですよ。 00:07:17.000 --> 00:07:20.000 でっかい頭をつけた誇り高い生き物です。 00:07:20.000 --> 00:07:23.000 でも、固いものを作り上げたい時、 00:07:23.000 --> 00:07:26.000 私達は、「固い物質を作るなんて簡単だ。 00:07:26.000 --> 00:07:29.000 この吸引機と炉を使って、 00:07:29.000 --> 00:07:31.000 地面からこいつを取り出して、 00:07:31.000 --> 00:07:34.000 毒素や汚染物質を無視して、熱すると、 00:07:34.000 --> 00:07:37.000 ほら!なんだか固い物のできあがり。 00:07:37.000 --> 00:07:39.000 やっぱり賢いなー」 00:07:39.000 --> 00:07:42.000 そして後で、大きな損害を引き起こしていた事に気付きます。 00:07:42.000 --> 00:07:44.000 では、貝はどうでしょう? 00:07:44.000 --> 00:07:46.000 人間よりも賢いのかもしれません。 NOTE Paragraph 00:07:46.000 --> 00:07:48.000 貝殻って固いですよね。 00:07:48.000 --> 00:07:51.000 吸引機も炉も使わず、 00:07:51.000 --> 00:07:53.000 毒素も汚染物質も排出しません。 00:07:53.000 --> 00:07:55.000 他の生物達は、もっと昔に− 00:07:55.000 --> 00:07:57.000 私達が必要とする物を、 00:07:57.000 --> 00:08:00.000 自然界が熟知した生物的な方法で− 00:08:00.000 --> 00:08:03.000 作り上げる事を見出していたようです。 00:08:03.000 --> 00:08:05.000 生物模範の理念は、 00:08:05.000 --> 00:08:07.000 人間が、他の生物から− 00:08:07.000 --> 00:08:09.000 多くを学ぶという事に根付いています。 00:08:09.000 --> 00:08:11.000 ネズミで実験する事とは− 00:08:11.000 --> 00:08:13.000 違いますよ。 00:08:13.000 --> 00:08:16.000 小さな生き物を虐待することではありません。 00:08:16.000 --> 00:08:19.000 他の生き物が成し遂げたことを尊ぶ事です。 00:08:19.000 --> 00:08:21.000 それが生物模範です。 00:08:21.000 --> 00:08:23.000 ゴミを出さない、 00:08:23.000 --> 00:08:25.000 汚染のない社会への 00:08:25.000 --> 00:08:27.000 扉を開く考え方です。 00:08:27.000 --> 00:08:29.000 地球を汚さず、 00:08:29.000 --> 00:08:31.000 みんなが幸せで、生活水準の高い− 00:08:31.000 --> 00:08:33.000 世界も可能なのです。 NOTE Paragraph 00:08:33.000 --> 00:08:36.000 生物模範という− 00:08:36.000 --> 00:08:38.000 全ての生き物を重んずる考えと、 00:08:38.000 --> 00:08:40.000 民主主義と社会正義の− 00:08:40.000 --> 00:08:42.000 人々を尊重する理念とを− 00:08:42.000 --> 00:08:45.000 組み合わせる事によって、 00:08:45.000 --> 00:08:47.000 新しい社会の創造も可能です。 00:08:47.000 --> 00:08:49.000 経済の形態も変わるでしょう。 00:08:49.000 --> 00:08:51.000 キング牧師も誇りに思うような− 00:08:51.000 --> 00:08:53.000 グリーンな社会を創れるかもしれません。 00:08:53.000 --> 00:08:55.000 そして、それこそがゴールです。 00:08:55.000 --> 00:08:58.000 その第一歩は、みんなが− 00:08:58.000 --> 00:09:01.000 ”使い捨て”の意識は 00:09:01.000 --> 00:09:03.000 生き物に害を与えるだけでなく、 00:09:03.000 --> 00:09:05.000 社会をも破滅に追い込む− 00:09:05.000 --> 00:09:08.000 という事に気付く事です。 NOTE Paragraph 00:09:08.000 --> 00:09:11.000 みなさんカリフォルニア好きでしょう。 00:09:11.000 --> 00:09:13.000 大気汚染に関する決議直後ですし、 00:09:13.000 --> 00:09:16.000 みんな”私の州は違うのよ。 00:09:16.000 --> 00:09:19.000 他の州の温室効果ガスの事は知らないけど。” 00:09:19.000 --> 00:09:21.000 (笑い声) 00:09:21.000 --> 00:09:23.000 誇りに思っているでしょう? 00:09:23.000 --> 00:09:26.000 僕だって誇りに思いますよ。 00:09:26.000 --> 00:09:29.000 でも、世界の”グリーン運動”を− 00:09:29.000 --> 00:09:32.000 リードしているカリフォルニアは、 00:09:32.000 --> 00:09:34.000 残念ながら、刑務所の分野でも− 00:09:34.000 --> 00:09:37.000 世界をリードしています。 00:09:37.000 --> 00:09:40.000 カリフォルニアの監獄率は、全50州の中でも− 00:09:40.000 --> 00:09:42.000 特に高いんです。 00:09:42.000 --> 00:09:45.000 道徳的課題を抱えていると言っていいでしょう。 00:09:45.000 --> 00:09:48.000 ゴミ処理場の廃棄物を− 00:09:48.000 --> 00:09:50.000 軽減する事に一生懸命でも、 00:09:50.000 --> 00:09:52.000 生きている人を助ける事には、 00:09:52.000 --> 00:09:55.000 それほど懸命ではない。 00:09:55.000 --> 00:09:58.000 私達住むこの国は、世界人口の− 00:09:58.000 --> 00:10:00.000 5%を占め、温室効果ガスの− 00:10:00.000 --> 00:10:03.000 排出量が25%。受刑者数は世界の− 00:10:03.000 --> 00:10:05.000 25%を占める国なのです。 00:10:05.000 --> 00:10:08.000 世界のどこかで捕まえられた人の4人に1人は、 00:10:08.000 --> 00:10:10.000 アメリカで投獄される計算です。 00:10:10.000 --> 00:10:13.000 この数字にも、社会に”使い捨て”の意識が− 00:10:13.000 --> 00:10:16.000 蔓延している事が反映されていますよね。 NOTE Paragraph 00:10:16.000 --> 00:10:19.000 そこで、 00:10:19.000 --> 00:10:21.000 社会運動の成功には、 00:10:21.000 --> 00:10:23.000 支持者の拡大、 00:10:23.000 --> 00:10:25.000 活動の成長、そして、 00:10:25.000 --> 00:10:28.000 常識から抜け出す事が必要です。 00:10:28.000 --> 00:10:31.000 この運動の成功、そしてプラスチック排除し、 00:10:31.000 --> 00:10:34.000 経済変化を起こす際に課題となるのは、 00:10:34.000 --> 00:10:37.000 運動に疑問を持つ人々の存在です。 00:10:37.000 --> 00:10:40.000 こんな質問を投げかけられるかもしれません。 00:10:40.000 --> 00:10:43.000 「どうしてそんなに一生懸命なの?」 00:10:43.000 --> 00:10:46.000 その人は、貧しい低所得者、”癌通り”の住人、 00:10:46.000 --> 00:10:49.000 ワッツの住人、 00:10:49.000 --> 00:10:51.000 ハーレムの住人、先住民居留地の住人の− 00:10:51.000 --> 00:10:53.000 一人かもしれません。もっともです。 00:10:53.000 --> 00:10:56.000 「どうしてペットボトルがきちんと− 00:10:56.000 --> 00:10:58.000 リサイクルされることや、 00:10:58.000 --> 00:11:00.000 アルミニウムが− 00:11:00.000 --> 00:11:02.000 再利用される事に対しては、 00:11:02.000 --> 00:11:05.000 一生懸命に取り組むのに、 00:11:05.000 --> 00:11:07.000 どうして私の子が問題に巻き込まれて、 00:11:07.000 --> 00:11:09.000 刑務所にいったら、 00:11:09.000 --> 00:11:11.000 もう一度チャンスは与えてくれないのか?」 00:11:11.000 --> 00:11:13.000 この社会運動は、”使い捨て”の製品や− 00:11:13.000 --> 00:11:16.000 物を排除するのには懸命に取り組むのに、 00:11:16.000 --> 00:11:18.000 ”使い捨て”同然に扱われている− 00:11:18.000 --> 00:11:21.000 命や、”癌通り”のような地域は受け入れてしまうのか? 00:11:21.000 --> 00:11:24.000 でも、こうして今やっと− 00:11:24.000 --> 00:11:27.000 この運動に自信が持てる時がきました。 00:11:27.000 --> 00:11:29.000 このような問題を扱うときには、 00:11:29.000 --> 00:11:31.000 十分に他の運動と連携し、 00:11:31.000 --> 00:11:33.000 包括的に成長する事が− 00:11:33.000 --> 00:11:36.000 必要です。 00:11:36.000 --> 00:11:39.000 やっと、長年のジレンマから抜け出すことができるのです。 NOTE Paragraph 00:11:40.000 --> 00:11:42.000 みなさん優しい、良い人達でしょう? 00:11:42.000 --> 00:11:45.000 若い頃は世界全体の事を気にかけませんでした? 00:11:45.000 --> 00:11:47.000 時には、誰かに− 00:11:47.000 --> 00:11:49.000 「問題は一つにしぼりなさい」 00:11:49.000 --> 00:11:51.000 助言された事もあるでしょう。 00:11:51.000 --> 00:11:53.000 全世界を愛するなんて無理。 00:11:53.000 --> 00:11:55.000 森のために働くのか、 00:11:55.000 --> 00:11:57.000 移民のために働くのか、 00:11:57.000 --> 00:12:00.000 問題は一つにしぼりなさい。と。 00:12:00.000 --> 00:12:03.000 でもそれって、根本的にはこういう質問なんです。 00:12:03.000 --> 00:12:05.000 「木を愛おしむのか、 00:12:05.000 --> 00:12:07.000 子供を愛おしむのか選びなさい。 00:12:07.000 --> 00:12:09.000 木を大切にするのか、 00:12:09.000 --> 00:12:11.000 子供を大切にするのか選びなさい。」 00:12:11.000 --> 00:12:13.000 でも、プラスチック等の問題を考え始めると、 00:12:13.000 --> 00:12:16.000 全ての事が関連し合っている事が解ります。 00:12:16.000 --> 00:12:18.000 多くの人は両腕を授かっています。 00:12:18.000 --> 00:12:20.000 木も子も両方抱きしめることができるのです。 NOTE Paragraph 00:12:20.000 --> 00:12:22.000 ありがとうございました。 NOTE Paragraph 00:12:22.000 --> 00:12:28.000 (拍手)