WEBVTT

00:00:00.741 --> 00:00:02.383
睡眠

00:00:02.383 --> 00:00:05.204
我々は人生の約1/3を
睡眠に費やしていますが

00:00:05.204 --> 00:00:08.525
本当に睡眠とは何か
分かっている人はいるのでしょうか

NOTE Paragraph

00:00:08.525 --> 00:00:10.740
２千年前

00:00:10.740 --> 00:00:12.880
古代 最も高名な
医学研究者の１人ガレノスは

00:00:12.880 --> 00:00:13.939
古代 最も高名な
医学研究者の１人ガレノスは

00:00:13.939 --> 00:00:16.258
我々が起きている時は

00:00:16.258 --> 00:00:19.620
脳の原動力である液が

00:00:19.620 --> 00:00:22.190
身体の方々に行き渡り

00:00:22.190 --> 00:00:26.204
体の各部を活気づけ
脳を干上がらせてしまい

00:00:26.204 --> 00:00:27.820
眠っている間に

00:00:27.820 --> 00:00:30.358
体中のこの液が

00:00:30.358 --> 00:00:32.102
脳に流れ込み

00:00:32.102 --> 00:00:33.913
脳を潤し

00:00:33.913 --> 00:00:36.459
新たな活力を与える
という説を 提示しました

00:00:36.459 --> 00:00:38.880
今 これは全く馬鹿げた話の様ですが

00:00:38.880 --> 00:00:40.921
ガレノスは ただ
睡眠に関して

00:00:40.921 --> 00:00:42.528
何らかの説明を
与えようとしていただけです

00:00:42.528 --> 00:00:45.185
何らかの説明を
与えようとしていただけです

00:00:45.185 --> 00:00:47.109
誰しも経験から分かっている事ですが

00:00:47.109 --> 00:00:49.821
眠ると頭がすっきりし

00:00:49.821 --> 00:00:51.283
眠らないと

00:00:51.283 --> 00:00:54.210
頭がぼんやりした感じがしますね

00:00:54.210 --> 00:00:56.722
今や睡眠に関して分かっている事は

00:00:56.722 --> 00:00:58.526
ガレノスの時代よりずっと多いのですが

00:00:58.526 --> 00:01:01.406
まだ良く分っていない事は

00:01:01.406 --> 00:01:04.035
あらゆる活動の中で 睡眠だけが

00:01:04.035 --> 00:01:06.754
驚くべき脳の回復機能を
持っている理由です

NOTE Paragraph

00:01:06.754 --> 00:01:08.254
それで ある研究に関して

00:01:08.254 --> 00:01:09.610
お話ししたいと思います

00:01:09.610 --> 00:01:12.368
この疑問に新たな光を当てる事と
なるかもしれません

00:01:12.368 --> 00:01:15.573
研究で分かったことは

00:01:15.573 --> 00:01:17.946
睡眠は脳の
ある最も基本的で

00:01:17.946 --> 00:01:20.523
睡眠は脳の
ある最も基本的で

00:01:20.523 --> 00:01:22.469
脳特有な

00:01:22.469 --> 00:01:25.292
需要が高く融通が利かない という

00:01:25.292 --> 00:01:30.291
他の器官にないニーズを巧みに
満たしているのかもしれないという事です

NOTE Paragraph

00:01:30.291 --> 00:01:33.346
我々が観察する殆どの生物学は

00:01:33.346 --> 00:01:35.800
問題とその対処策の一連だと

00:01:35.800 --> 00:01:37.841
思ってもいいでしょう

00:01:37.841 --> 00:01:41.321
全ての器官が解決すべき最初の問題は

00:01:41.321 --> 00:01:43.819
体中の細胞に栄養を

00:01:43.819 --> 00:01:45.560
供給し続ける事です

00:01:45.560 --> 00:01:48.138
特に脳では それは生死に関わります

00:01:48.138 --> 00:01:50.355
脳が電気活動に使うエネルギーは

00:01:50.355 --> 00:01:53.213
体の全エネルギーの1/4を使いますが

00:01:53.213 --> 00:01:54.843
質量は体重の２％しかありません

00:01:54.843 --> 00:01:58.180
質量は体重の２％しかありません

00:01:58.180 --> 00:01:59.792
循環系は

00:01:59.792 --> 00:02:02.223
血管を通して

00:02:02.223 --> 00:02:04.763
栄養や酸素を体の隅々に送り

00:02:04.763 --> 00:02:08.106
栄養配給の問題を解決します

NOTE Paragraph

00:02:08.106 --> 00:02:11.120
それをこのビデオで見れます

00:02:11.120 --> 00:02:12.702
これは生きたマウスの

00:02:12.702 --> 00:02:15.597
脳内血管を映し出しています

00:02:15.597 --> 00:02:18.117
血管は複雑なネットワークを作り

00:02:18.117 --> 00:02:20.465
脳全体を埋めています

00:02:20.465 --> 00:02:22.266
脳の表面から始まり

00:02:22.266 --> 00:02:25.147
組織そのものに入り込み

00:02:25.147 --> 00:02:27.508
そこで広がり栄養や

00:02:27.508 --> 00:02:33.273
酸素を脳の個々の細胞に
供給します

NOTE Paragraph

00:02:33.276 --> 00:02:36.246
個々の細胞が活動に

00:02:36.246 --> 00:02:38.137
栄養が必要なように

00:02:38.137 --> 00:02:41.277
全ての細胞はまた
副産物として老廃物を産出し

00:02:41.277 --> 00:02:42.823
その老廃物の排出が

00:02:42.823 --> 00:02:45.090
どの器官も持つ

00:02:45.090 --> 00:02:47.882
２番目の基本的問題なのです

00:02:47.882 --> 00:02:50.465
これは人体のリンパ組織を示す図です

00:02:50.465 --> 00:02:52.895
老廃物排除のために
進化した組織です

00:02:52.895 --> 00:02:55.707
血管に次ぐ管の並列ネットワークが

00:02:55.707 --> 00:02:57.721
体中に広がっています

00:02:57.721 --> 00:02:59.678
タンパク質や他の老廃物を

00:02:59.678 --> 00:03:01.602
細胞間から集め

00:03:01.602 --> 00:03:04.414
血液の中に入れ

00:03:04.414 --> 00:03:06.675
排出する事が出来ますが

NOTE Paragraph

00:03:06.675 --> 00:03:08.464
この図をよく見て頂くと

00:03:08.464 --> 00:03:09.858
何か全く

00:03:09.858 --> 00:03:12.186
納得いかないものが見えるでしょう

00:03:12.186 --> 00:03:14.943
この人体図の頭内を拡大すると

00:03:14.943 --> 00:03:17.136
分かる事の１つは

00:03:17.136 --> 00:03:21.298
リンパ管が脳にはない
という事です

00:03:21.298 --> 00:03:24.392
これは全くおかしな話ですね

00:03:24.392 --> 00:03:27.597
脳の活動は非常に活発です

00:03:27.597 --> 00:03:30.162
と同時に大量に産出する老廃物を

00:03:30.162 --> 00:03:32.739
効率的に排出しなければなりません

00:03:32.739 --> 00:03:35.701
なのにリンパ管がないのです

00:03:35.701 --> 00:03:37.497
という事は

00:03:37.497 --> 00:03:39.482
老廃物排除の仕方は

00:03:39.482 --> 00:03:42.491
脳内では体とは異なるという事です

NOTE Paragraph

00:03:42.491 --> 00:03:44.539
では どうやって脳は

00:03:44.539 --> 00:03:46.293
この問題を解決するのでしょう？

00:03:46.293 --> 00:03:49.982
一見何でもないこの疑問に

00:03:49.982 --> 00:03:53.390
我々のグループが
最初 飛び込んだ時

00:03:53.390 --> 00:03:55.411
脳内を覗いてみて分かった事は

00:03:55.411 --> 00:03:57.746
脳内を覗いてみて分かった事は

00:03:57.746 --> 00:04:00.637
ニューロンと血管の間には

00:04:00.637 --> 00:04:02.820
想像もしてなかった様な

00:04:02.820 --> 00:04:05.383
老廃物排除の

00:04:05.383 --> 00:04:07.200
解決法があったのです

00:04:07.200 --> 00:04:10.050
それがよく出来ていて

00:04:10.050 --> 00:04:13.168
その上 美しいのです

00:04:13.168 --> 00:04:14.835
我々が発見した事をお話しします

NOTE Paragraph

00:04:14.835 --> 00:04:17.389
脳はこの大きなプールがあり

00:04:17.389 --> 00:04:20.850
そこには無色透明の
脳脊髄液(CSF)という

00:04:20.850 --> 00:04:22.169
液があります

00:04:22.169 --> 00:04:26.149
CSFは脳の回りを埋め

00:04:26.149 --> 00:04:27.672
脳内からの老廃物は

00:04:27.672 --> 00:04:29.894
CSFに吸収され

00:04:29.894 --> 00:04:33.157
他の排泄物と共に
血液中に排出されます

00:04:33.157 --> 00:04:34.277
その排泄方法は全く

00:04:34.277 --> 00:04:36.869
リンパ系そっくりですね

00:04:36.869 --> 00:04:39.625
でも面白い事に
その液や老廃物は

00:04:39.625 --> 00:04:41.357
脳内から来ていて

00:04:41.357 --> 00:04:43.764
むやみにCSFに
染み出す訳ではなく

00:04:43.764 --> 00:04:46.138
むやみにCSFに
染み出す訳ではなく

00:04:46.138 --> 00:04:49.861
特別な循環システムがあるのです

00:04:49.861 --> 00:04:53.753
それが組織化して
このプロセスを行っています

00:04:53.753 --> 00:04:55.902
このビデオでそれが見れます

00:04:55.902 --> 00:04:58.940
生きたネズミの
脳内を映し出したものです

00:04:58.940 --> 00:05:00.424
生きたネズミの
脳内を映し出したものです

00:05:00.424 --> 00:05:02.347
左のフレームに見えるのが

00:05:02.347 --> 00:05:04.406
脳の表面で起きている事です

00:05:04.406 --> 00:05:05.970
右のフレームで見えるのが

00:05:05.970 --> 00:05:07.916
脳表面下の組織内で
起きていることです

00:05:07.916 --> 00:05:09.639
脳表面下の組織内で
起きていることです

00:05:09.639 --> 00:05:11.898
血管が赤くしてあり

00:05:11.898 --> 00:05:13.922
脳を囲むCSFは

00:05:13.922 --> 00:05:15.745
緑です

00:05:15.745 --> 00:05:17.545
驚かされた事は

00:05:17.545 --> 00:05:20.796
脳の外側にあるCSFは

00:05:20.796 --> 00:05:23.608
そこには
留まらないという事です

00:05:23.608 --> 00:05:27.011
留まらずCSFは

00:05:27.011 --> 00:05:28.884
血管の外壁沿いに脳中を流れ

00:05:28.884 --> 00:05:31.916
血管の外壁沿いに脳中を流れ

00:05:31.916 --> 00:05:34.300
血管の外壁から
脳内に流れ込みます

00:05:34.300 --> 00:05:36.100
血管の外壁から
脳内に流れ込みます

00:05:36.100 --> 00:05:38.912
これは脳細胞間から出る

00:05:38.912 --> 00:05:41.353
老廃物を排出する

00:05:41.353 --> 00:05:44.199
手助けの一過程です

00:05:44.199 --> 00:05:46.111
よく考えてみると

00:05:46.111 --> 00:05:49.588
この様な血管の外壁を
利用するということは

00:05:49.588 --> 00:05:52.107
実に良く出来た解決法だ
と思います

00:05:52.107 --> 00:05:54.829
なぜなら脳はしっかりと

00:05:54.829 --> 00:05:56.652
頭蓋で囲まれ

00:05:56.652 --> 00:05:58.755
ぎっしりと細胞がつまり

00:05:58.755 --> 00:06:01.500
中には余分な空間はなく

00:06:01.500 --> 00:06:05.100
血管に加えて
更にリンパ管組織の余裕がないのです

00:06:05.100 --> 00:06:06.359
しかし血管は

00:06:06.359 --> 00:06:08.317
脳表面から

00:06:08.317 --> 00:06:10.926
脳内の全ての細胞まで広がっていて

00:06:10.926 --> 00:06:12.164
血管外壁沿いに流れる液は

00:06:12.164 --> 00:06:15.460
血管外壁沿いに流れる液は

00:06:15.460 --> 00:06:19.260
脳全体に容易にアクセスできるのです

00:06:19.260 --> 00:06:21.444
これは実に巧みに出来ていて

00:06:21.444 --> 00:06:25.209
脳内にある血管を機能変換させ

00:06:25.209 --> 00:06:27.998
リンパ管の様な機能にし

00:06:27.998 --> 00:06:31.181
それがリンパ系代わりの
役割を果たしているので

00:06:31.181 --> 00:06:33.592
脳機能にはリンパ系は必要ないのです

00:06:33.592 --> 00:06:35.909
驚く事は 他のどの器官も

00:06:35.909 --> 00:06:37.550
この様な方法では

00:06:37.550 --> 00:06:40.610
老廃物は排除されていなく

00:06:40.610 --> 00:06:46.430
これは完全に脳特有の処理法だ
ということです

NOTE Paragraph

00:06:46.430 --> 00:06:48.698
最も驚く発見は

00:06:48.698 --> 00:06:50.801
お話しした全ては

00:06:50.801 --> 00:06:53.151
お話しした全ては

00:06:53.151 --> 00:06:56.469
脳を流れるこの液で

00:06:56.469 --> 00:07:00.653
脳が眠っている時にだけ
起きているという事です

00:07:00.653 --> 00:07:02.103
左のビデオを見て下さい

00:07:02.103 --> 00:07:04.364
どれ程 CSFが

00:07:04.364 --> 00:07:07.970
目覚めているマウスの脳内で
動いているかが分かります

00:07:07.970 --> 00:07:09.843
殆ど動いていません

00:07:09.843 --> 00:07:11.418
この同じ動物が

00:07:11.418 --> 00:07:14.623
眠ってしまうまで待つと

00:07:14.623 --> 00:07:17.380
CSFが

00:07:17.380 --> 00:07:19.798
脳内を駆け巡るのが見えます

00:07:19.798 --> 00:07:21.958
同時に分かった事は

00:07:21.958 --> 00:07:24.570
脳が眠ると

00:07:24.570 --> 00:07:27.233
脳細胞が縮み

00:07:27.233 --> 00:07:29.270
脳細胞間の隙間が広がり

00:07:29.270 --> 00:07:31.407
CSFが流れ易くなり

00:07:31.407 --> 00:07:34.140
老廃物を排出させます

NOTE Paragraph

00:07:34.140 --> 00:07:36.654
それでガレノスの説は

00:07:36.654 --> 00:07:38.910
全く的外れでは なかった様です

00:07:38.910 --> 00:07:41.610
彼の言うように脳内を
液が駆け巡るのは

00:07:41.610 --> 00:07:43.252
眠っている間なのですから

00:07:43.252 --> 00:07:46.705
それから２千年後の今
我々の研究では

00:07:46.705 --> 00:07:48.775
脳が起きている

00:07:48.775 --> 00:07:50.834
脳が起きている

00:07:50.834 --> 00:07:52.948
最も活発な時は

00:07:52.948 --> 00:07:55.310
細胞間からの老廃物排除を
後回しにし

00:07:55.310 --> 00:07:58.381
細胞間からの老廃物排除を
後回しにし

00:07:58.381 --> 00:08:00.240
睡眠中には

00:08:00.240 --> 00:08:02.588
脳の働きは静まり

00:08:02.588 --> 00:08:05.165
浄化体制に入り

00:08:05.165 --> 00:08:06.852
脳細胞間のスペースから

00:08:06.852 --> 00:08:08.360
脳細胞間のスペースから

00:08:08.360 --> 00:08:10.777
その日に蓄積された
老廃物を排除します

00:08:10.777 --> 00:08:13.185
我々がする事と
ちょっと似てますね

00:08:13.185 --> 00:08:16.267
週日 仕事で忙しく
家事を後回しにします

00:08:16.267 --> 00:08:17.729
時間がないので

00:08:17.729 --> 00:08:20.990
今までの掃除をまとめて全部

00:08:20.990 --> 00:08:23.748
週末が来たらやる
というようなものです

NOTE Paragraph

00:08:23.748 --> 00:08:27.020
老廃物排除について
随分話してきましたが

00:08:27.020 --> 00:08:28.472
あまり具体的ではなかった事は

00:08:28.472 --> 00:08:29.866
どんな老廃物を

00:08:29.866 --> 00:08:32.161
睡眠中に排除して

00:08:32.161 --> 00:08:34.704
健康でいられるのか
ということです

00:08:34.704 --> 00:08:36.301
最近の研究で一番の焦点—

00:08:36.301 --> 00:08:38.719
老廃物アミロイドベーターは

00:08:38.719 --> 00:08:41.914
常に脳で作られているタンパク質です

00:08:41.914 --> 00:08:43.772
今 私の脳も作っています

00:08:43.772 --> 00:08:45.930
あなたの脳もそうですが

00:08:45.930 --> 00:08:47.932
アルツハイマー病患者の脳では

00:08:47.932 --> 00:08:50.531
アミロイドベーターが
脳細胞間に蓄積します

00:08:50.531 --> 00:08:52.544
アミロイドベーターが
脳細胞間に蓄積します

00:08:52.544 --> 00:08:55.970
排除されるべきなのですが

00:08:55.970 --> 00:08:57.980
アミロイドベーターの蓄積は

00:08:57.980 --> 00:09:00.193
恐ろしい病気の鍵となる１段階だ
と思われています

00:09:00.193 --> 00:09:02.814
恐ろしい病気の鍵となる１段階だ
と思われています

00:09:02.814 --> 00:09:05.908
それでアミロイドベーター除去速度を

00:09:05.908 --> 00:09:07.640
目覚めている時と

00:09:07.640 --> 00:09:09.418
眠っている時の脳と比べて測り

00:09:09.418 --> 00:09:11.296
分かった事は

00:09:11.296 --> 00:09:13.186
アミロイドベーターの排除は

00:09:13.186 --> 00:09:17.705
睡眠中の脳からの方がずっと速い
という事です

NOTE Paragraph

00:09:17.705 --> 00:09:19.384
では睡眠が

00:09:19.384 --> 00:09:21.342
脳の老廃物排除の

00:09:21.342 --> 00:09:23.352
問題解決の１つだとしたなら

00:09:23.352 --> 00:09:25.728
これは今までの

00:09:25.728 --> 00:09:27.963
睡眠とアミロイドベーターと

00:09:27.963 --> 00:09:31.319
アルツハイマー病との関係についての
考えを大きく変えるかもしれません

00:09:31.319 --> 00:09:33.277
最近の一連の臨床試験は

00:09:33.277 --> 00:09:35.110
アルツハイマー病を
発症していない患者の

00:09:35.110 --> 00:09:38.204
アルツハイマー病を
発症していない患者の

00:09:38.204 --> 00:09:41.270
睡眠の質と時間の劣化と

00:09:41.270 --> 00:09:43.288
大量のアミロイドベーター蓄積量が

00:09:43.288 --> 00:09:46.100
関係している事を示しています

00:09:46.100 --> 00:09:47.967
しかし指摘すべき事があります

00:09:47.967 --> 00:09:49.677
これらの研究では

00:09:49.677 --> 00:09:51.866
睡眠の量と質の劣化が

00:09:51.866 --> 00:09:54.273
アルツハイマー病の要因だとは
検証されていません

00:09:54.273 --> 00:09:56.883
確かな事は
脳の浄化作業—

00:09:56.883 --> 00:09:58.795
確かな事は
脳の浄化作業—

00:09:58.795 --> 00:10:01.551
アミロイドベーターの様な老廃物排除が
うまく行かないと

00:10:01.551 --> 00:10:03.453
アルツハイマー病の様な症状が

00:10:03.453 --> 00:10:07.070
起き出すようだ ということです

NOTE Paragraph

00:10:07.070 --> 00:10:08.975
この新しい研究で分かった事は

00:10:08.975 --> 00:10:11.302
あなた方が睡眠に関して

00:10:11.302 --> 00:10:12.710
既に知っている事の１つ—

00:10:12.710 --> 00:10:15.363
ガレノスでさえ理解していた

00:10:15.363 --> 00:10:18.434
「睡眠は脳を回復し浄化する」

00:10:18.434 --> 00:10:19.975
これが睡眠に関する全て

00:10:19.975 --> 00:10:22.292
といっていい程 重要な部分だろう
という事です

00:10:22.292 --> 00:10:23.810
私もあなた達も眠りますね

00:10:23.810 --> 00:10:25.543
毎晩

00:10:25.543 --> 00:10:28.546
でも脳は休んではいません

00:10:28.546 --> 00:10:30.380
体は動かなくても

00:10:30.380 --> 00:10:33.451
どこか夢の中を歩いている我々の脳—

00:10:33.451 --> 00:10:35.127
優雅なマシンは

00:10:35.127 --> 00:10:37.107
静かに働いています

00:10:37.107 --> 00:10:39.300
浄化作業をし

00:10:39.300 --> 00:10:42.135
この想像を絶する
複雑なマシンを維持しています

00:10:42.135 --> 00:10:43.176
家事の様に

00:10:43.176 --> 00:10:45.925
汚い感謝されない仕事ですが

00:10:45.925 --> 00:10:48.180
重要です

00:10:48.180 --> 00:10:50.583
あなたの家で台所を片付けなかったら

00:10:50.583 --> 00:10:52.491
それも一ヶ月間

00:10:52.491 --> 00:10:54.930
全く住めない状態に

00:10:54.930 --> 00:10:56.537
瞬く間になりますね

00:10:56.537 --> 00:10:58.625
でも脳内で清掃を
怠ったその結果は

00:10:58.625 --> 00:11:01.556
でも脳内で清掃を
怠ったその結果は

00:11:01.556 --> 00:11:04.284
恥ずかしい汚い台所カウンター
どころではありません

00:11:04.284 --> 00:11:06.848
なぜなら脳の浄化作業は

00:11:06.848 --> 00:11:09.224
脳と体の健康と機能を

00:11:09.224 --> 00:11:12.169
大きく左右するからです

00:11:12.169 --> 00:11:14.410
だからこそ

00:11:14.410 --> 00:11:18.682
脳の一番基礎的な浄化機能を
理解する事が

00:11:18.682 --> 00:11:21.675
これからの脳疾患を
予防し治療するには

00:11:21.675 --> 00:11:24.703
不可欠な事かもしれないのです

NOTE Paragraph

00:11:24.703 --> 00:11:26.751
ありがとうございました

NOTE Paragraph

00:11:26.751 --> 00:11:28.518
(拍手)