1 00:00:01,120 --> 00:00:04,160 世界を改めて見てみてください 2 00:00:05,840 --> 00:00:08,016 ベン・へニングが描いた地球の地図を 3 00:00:08,039 --> 00:00:10,776 いくつか皆さんに 4 00:00:10,800 --> 00:00:12,496 お見せしたいと思います 5 00:00:12,520 --> 00:00:17,600 おそらくほとんどの方が見たことのない 地球の描かれ方でしょう 6 00:00:18,480 --> 00:00:21,560 こちらの画像は おなじみですね 7 00:00:22,480 --> 00:00:26,536 私はこの画像が撮られる前に 生まれています 8 00:00:26,560 --> 00:00:29,136 私の初めて発した言葉に 「ムーン(月)」がありましたが 9 00:00:29,160 --> 00:00:32,256 白黒テレビの チカチカしている画面に 10 00:00:32,280 --> 00:00:34,536 赤ん坊の私が月を見いだしたと 11 00:00:34,560 --> 00:00:37,840 母が都合よく空想したのではないかと 思っています 12 00:00:39,680 --> 00:00:41,296 私達が地球を球体だと 13 00:00:41,320 --> 00:00:44,560 考えるようになってから まだ数世紀しかたっていません 14 00:00:46,160 --> 00:00:49,216 このような画像が出た1960年代 15 00:00:49,240 --> 00:00:52,520 世界は信じられない速さで 変化していました 16 00:00:54,320 --> 00:00:57,640 私のささやかな人文地理学の知識では 17 00:00:58,600 --> 00:01:01,336 ウォルド・トブラーという地図製作者が 18 00:01:01,360 --> 00:01:03,896 世界の新しい地図を描き 19 00:01:03,920 --> 00:01:05,416 それが広まりました 20 00:01:05,440 --> 00:01:07,447 そのうちの1つをお見せします 21 00:01:08,200 --> 00:01:10,680 この世界地図は 22 00:01:11,720 --> 00:01:15,670 ちょっと奇妙に見えるかもしれませんね 23 00:01:16,200 --> 00:01:20,016 この地図では 人が多く住んでいる地域は 24 00:01:20,040 --> 00:01:24,736 大きく描かれ 25 00:01:24,760 --> 00:01:27,696 サハラとかヒマラヤなど 人があまり住んでいない地域は 26 00:01:27,720 --> 00:01:30,200 小さくなり なくなっています 27 00:01:30,760 --> 00:01:34,400 世界中の人々に等しくスペースが 割り当てられているのです 28 00:01:35,120 --> 00:01:37,960 都市は明るく輝いています 29 00:01:38,680 --> 00:01:42,256 描かれている線は海底ケーブルや 貿易ルートです 30 00:01:42,280 --> 00:01:45,936 そして中国の大連港から 31 00:01:45,960 --> 00:01:47,656 シンガポールや 32 00:01:47,680 --> 00:01:49,416 スエズ運河を通り 33 00:01:49,440 --> 00:01:51,776 地中海を経てロッテルダムに至る線があります 34 00:01:51,800 --> 00:01:53,296 これは 35 00:01:53,320 --> 00:01:57,256 たった一年前に 世界で一番大きな船が 36 00:01:57,280 --> 00:02:03,296 多くの商品を載せたコンテナを 運んだルートです 37 00:02:03,320 --> 00:02:05,176 その荷を下ろして 38 00:02:05,200 --> 00:02:09,440 それ等を全部トラックに積んだなら その列は100キロにもなったでしょう 39 00:02:10,680 --> 00:02:13,416 このように私達の世界は繋がっているのです 40 00:02:13,440 --> 00:02:19,416 これがたった一度の航海で 1隻の船が5週間かけて 41 00:02:19,440 --> 00:02:23,400 世界中を移動する物の量なのです 42 00:02:26,320 --> 00:02:28,840 私達は都市に長らく住んでいますが 43 00:02:29,640 --> 00:02:31,856 その昔は そうではありませんでした 44 00:02:31,880 --> 00:02:35,016 これはチャタル・ヒュユク 世界最古の都市の一つです 45 00:02:35,040 --> 00:02:38,280 9000年前の全盛期には 46 00:02:39,160 --> 00:02:45,360 人々は他人の家の屋根を歩いて 自分の家に帰らなければなりませんでした 47 00:02:46,080 --> 00:02:49,376 都市の地図を注意深く見れば 48 00:02:49,400 --> 00:02:51,320 通りがないのがわかるでしょう 49 00:02:52,280 --> 00:02:54,960 通りは私達が発明したものだからです 50 00:02:55,760 --> 00:02:57,976 世界は変わっています 51 00:02:58,000 --> 00:02:59,880 試行錯誤を重ねながら 52 00:03:01,400 --> 00:03:04,296 私達はゆっくりと 徐々に より良く生きる方法を 53 00:03:04,320 --> 00:03:06,120 見つけてきました 54 00:03:07,480 --> 00:03:12,480 そして世界は 特に最近は 信じられないくらい早く変化しています 55 00:03:13,600 --> 00:03:17,536 私達が実際  ヒトが動物の一種であると 理解したのは 56 00:03:17,560 --> 00:03:20,640 たったの6、7、8世代前からのことです 57 00:03:21,840 --> 00:03:24,400 このような地図が描かれるようになったのは 58 00:03:25,240 --> 00:03:28,000 ここ2、30年の事です 59 00:03:30,240 --> 00:03:34,440 この地図もまた 世界の人口を表しています 60 00:03:35,560 --> 00:03:41,216 アフリカから人類がどのように広まったかが 矢印で示され 61 00:03:41,240 --> 00:03:45,016 ある場所に到達したと考えられる時期が 62 00:03:45,040 --> 00:03:46,800 示されています 63 00:03:47,680 --> 00:03:51,536 私はこの地図を数カ月ごとに 描き変えなくてはいけません 64 00:03:51,560 --> 00:03:56,536 誰かが 時期が間違っていたことを 発見する為です 65 00:03:56,560 --> 00:04:01,080 私達は信じられないスピードで 自分自身のことを学んでいます 66 00:04:03,600 --> 00:04:04,800 私達は変化しています 67 00:04:06,640 --> 00:04:08,896 多くの変化はゆっくりで 68 00:04:08,920 --> 00:04:10,416 その積み重ねです 69 00:04:10,440 --> 00:04:13,296 私達はその変化に気付きません 70 00:04:13,320 --> 00:04:15,136 寿命が短く 70か80年 71 00:04:15,160 --> 00:04:17,760 運が良くても90年ぐらいしか 生きられないからです 72 00:04:18,560 --> 00:04:20,576 このグラフが示すのは 73 00:04:20,600 --> 00:04:23,320 世界人口の年増加率です 74 00:04:24,120 --> 00:04:28,056 1850年までは増加率は 非常に低かったのですが 75 00:04:28,080 --> 00:04:30,696 人口増加率は上がり始め 76 00:04:30,720 --> 00:04:31,960 人口増加率は上がり始め 77 00:04:32,840 --> 00:04:34,856 私が生まれた頃までには 78 00:04:34,880 --> 00:04:39,600 つまり月からの映像を 初めて見ることができるようになった頃には 79 00:04:40,640 --> 00:04:44,000 地球の人口は毎年2%ずつ 増えるようになりました 80 00:04:45,440 --> 00:04:49,400 もし このように年2%の人口増加が続けば 81 00:04:50,600 --> 00:04:53,440 あとほんの2、3世紀で 82 00:04:54,560 --> 00:04:56,816 地球全体が人で それも 83 00:04:56,840 --> 00:04:59,896 密着するような状態で 84 00:04:59,920 --> 00:05:01,960 あふれかえることでしょう 85 00:05:03,000 --> 00:05:04,816 人々は 人口増加を 86 00:05:04,840 --> 00:05:06,656 恐れていました 87 00:05:06,680 --> 00:05:10,016 1968年には『人口爆発』という 本が恐怖を煽りました 88 00:05:10,040 --> 00:05:12,240 しかし グラフの最後を見れば 89 00:05:13,240 --> 00:05:15,840 その増加は緩やかになってきています 90 00:05:16,720 --> 00:05:18,096 この10年間― 91 00:05:18,120 --> 00:05:21,576 70年代 80年代 90年代 2000年代 92 00:05:21,600 --> 00:05:23,840 この10年の人口増加は より 93 00:05:24,600 --> 00:05:26,216 遅くなっています 94 00:05:26,240 --> 00:05:27,496 地球は安定してきています 95 00:05:27,520 --> 00:05:30,536 今世紀の終わりには 90、100、110億人になる傾向を 96 00:05:30,560 --> 00:05:31,800 示しています 97 00:05:32,400 --> 00:05:35,736 変化の中には混乱も見えます 98 00:05:35,760 --> 00:05:37,576 第二次世界大戦が見えます 99 00:05:37,600 --> 00:05:41,776 1918年の インフルエンザ感染爆発が見えます 100 00:05:41,800 --> 00:05:43,680 中国の大飢饉が見えます 101 00:05:44,400 --> 00:05:46,696 このような出来事は 注意を引きます 102 00:05:46,720 --> 00:05:50,656 私達はニュースに出てくるひどい出来事に 注目しがちです 103 00:05:50,680 --> 00:05:54,336 徐々に起こる変化やいいニュースには 104 00:05:54,360 --> 00:05:56,000 あまり注目しません 105 00:05:57,480 --> 00:05:59,176 私達は人間について心配します 106 00:05:59,200 --> 00:06:01,456 人口について心配します 107 00:06:01,480 --> 00:06:04,640 どうやって ひとりになれるかと考えます 108 00:06:05,200 --> 00:06:08,600 でもこちらは人がまばらな地域ほど 109 00:06:09,760 --> 00:06:14,136 広く見えるように 描いてある世界地図です 110 00:06:14,160 --> 00:06:18,096 人が少ない場所を知りたいなら 111 00:06:18,120 --> 00:06:20,696 こういう所が一番いい場所です 112 00:06:20,720 --> 00:06:23,536 毎年これらの地域は拡大しています 113 00:06:23,560 --> 00:06:26,816 なぜなら世界的に 地方から人々が出てきているからです 114 00:06:26,840 --> 00:06:28,296 都市に移ってきて 115 00:06:28,320 --> 00:06:30,496 より密集して暮らしています 116 00:06:30,520 --> 00:06:32,136 ヨーロッパには狼が戻り 117 00:06:32,160 --> 00:06:36,080 大陸を横切り西の方に移動しています 118 00:06:37,200 --> 00:06:38,600 世界は変わっています 119 00:06:40,920 --> 00:06:42,240 心配事もあります 120 00:06:43,680 --> 00:06:48,576 これは地球のどこに雨が降っているかを 示す地図です 121 00:06:48,600 --> 00:06:50,296 最近それがわかってきました 122 00:06:50,320 --> 00:06:54,096 チャタル・ヒュユクが どこにあったかが見えます 123 00:06:54,120 --> 00:06:56,696 アフリカ アジア ヨーロッパの三大陸が ぶつかった所 124 00:06:56,720 --> 00:06:59,696 その水が非常に少ない地域に 125 00:06:59,720 --> 00:07:01,296 大勢の人々が住んでいるのが見えます 126 00:07:01,320 --> 00:07:05,016 降雨量が非常に多い地域も見えます 127 00:07:05,040 --> 00:07:07,200 もっと高度な地図もできます 128 00:07:08,440 --> 00:07:11,816 人間によって地図を形作るのではなく 129 00:07:11,840 --> 00:07:14,056 水によって地図を形作ったり 130 00:07:14,080 --> 00:07:15,936 地球の隅々まで降る 131 00:07:15,960 --> 00:07:17,616 雨の量によって 132 00:07:17,640 --> 00:07:20,840 毎月地図を変えることもできます 133 00:07:21,920 --> 00:07:25,216 地球上のモンスーンの動きも 見ることができます 134 00:07:25,240 --> 00:07:28,840 まるで地球には心拍があるかのようです 135 00:07:29,720 --> 00:07:34,240 私が生きるこの時代になって 136 00:07:34,920 --> 00:07:36,696 やっと 137 00:07:36,720 --> 00:07:39,880 このような見方が可能になりました 138 00:07:40,640 --> 00:07:41,840 私達は十分な水があります 139 00:07:43,760 --> 00:07:48,120 これは世界で農作物を栽培している 場所の地図です 140 00:07:49,280 --> 00:07:53,720 これらは主に米や穀物を作るのに 頼っている地域です 141 00:07:55,760 --> 00:07:58,616 将来食べ物が不足すると 心配している人もいます 142 00:07:58,640 --> 00:08:03,416 しかし 私達が食べる肉の量を減らせば 家畜の餌にする作物は減らせます 143 00:08:03,440 --> 00:08:05,856 私達が皆 同じグループに所属すると 144 00:08:05,880 --> 00:08:10,200 考える限り 全ての人々に十分な食物が 行き渡るでしょう 145 00:08:12,120 --> 00:08:13,400 私達が非常にまずいことを 146 00:08:15,280 --> 00:08:17,336 今日していることも 147 00:08:17,360 --> 00:08:19,920 わかってきました 148 00:08:21,480 --> 00:08:26,320 この世界地図を見たことがありますね 149 00:08:27,480 --> 00:08:29,416 人工衛星の写真を元にした地図です 150 00:08:29,440 --> 00:08:32,816 初めにお見せしたスライドで 151 00:08:32,840 --> 00:08:35,616 月のあたりから見た地球の姿を 思い出してください 152 00:08:35,640 --> 00:08:37,400 地球が夜に 153 00:08:39,240 --> 00:08:42,240 どのように見えるかという地図です 154 00:08:43,720 --> 00:08:45,616 このような地図を見たら 155 00:08:45,640 --> 00:08:49,160 私達が見慣れている普通の地図で 156 00:08:50,160 --> 00:08:53,440 人が住んでいる所を示していると思うでしょう 157 00:08:54,120 --> 00:08:56,600 通常光っている所は 人が住んでいる場所です 158 00:08:57,320 --> 00:09:01,696 でもこの世界のイメージは 地図が引き伸ばされていることを 159 00:09:01,720 --> 00:09:03,600 思い出して下さい 160 00:09:05,320 --> 00:09:09,680 この地図はどこも 人口の密度は同じです 161 00:09:10,480 --> 00:09:12,656 人がいない地域は 162 00:09:12,680 --> 00:09:14,576 消えてしまうまで 163 00:09:14,600 --> 00:09:16,136 縮めてあります 164 00:09:16,160 --> 00:09:18,296 人々を平等に表すように 165 00:09:18,320 --> 00:09:19,760 描いてあります 166 00:09:21,320 --> 00:09:24,616 どこにでも人がいる為 光はもはや人の居場所を 167 00:09:24,640 --> 00:09:26,080 示していません 168 00:09:27,120 --> 00:09:29,056 地図上の光は 169 00:09:29,080 --> 00:09:32,056 ロンドンの光 カイロの光 東京の光 170 00:09:32,080 --> 00:09:35,016 アメリカの東部沿岸地域の光です 171 00:09:35,040 --> 00:09:37,976 人工衛星がこのようなイメージを作れるほど 172 00:09:38,000 --> 00:09:40,200 エネルギーが浪費され 173 00:09:41,160 --> 00:09:42,680 空を電気で輝かせるほど 174 00:09:43,680 --> 00:09:45,216 お金があり 175 00:09:45,240 --> 00:09:48,696 余裕がある人々が 176 00:09:48,720 --> 00:09:51,800 住んでいる場所です 177 00:09:52,840 --> 00:09:54,960 地図の暗い地域とは 178 00:09:55,720 --> 00:09:59,440 電力が楽に手に入らない地域 179 00:10:00,400 --> 00:10:02,496 または電力を手に入れられても 180 00:10:02,520 --> 00:10:07,360 電気の無駄遣いをやめることを学んだ地域です 181 00:10:07,960 --> 00:10:11,496 この地図を時系列に連続動画にすると 182 00:10:11,520 --> 00:10:15,096 東京が暗くなったことが分かるでしょう 183 00:10:15,120 --> 00:10:17,920 日本では津波が起きて以来 184 00:10:18,880 --> 00:10:21,296 原子力発電所を止め 185 00:10:21,320 --> 00:10:24,320 電力の4分の1を節約して賄っています 186 00:10:25,240 --> 00:10:26,640 世界の終わりではなく 187 00:10:27,400 --> 00:10:29,576 ただ より少ない光で 188 00:10:29,600 --> 00:10:31,520 照らしているのです 189 00:10:33,320 --> 00:10:36,296 世界にはいいニュースが 190 00:10:36,320 --> 00:10:38,760 数多くあります 191 00:10:39,880 --> 00:10:43,296 乳児死亡率は信じられない速さで 192 00:10:43,320 --> 00:10:47,200 急速に減ってきています 193 00:10:47,920 --> 00:10:49,360 数年前には 194 00:10:50,240 --> 00:10:54,176 1歳前に亡くなる赤ちゃんの数が 195 00:10:54,200 --> 00:10:57,280 わずか1年で5%も減りました 196 00:10:59,600 --> 00:11:02,096 より多くの子供達が 197 00:11:02,120 --> 00:11:04,736 学校に行き 198 00:11:04,760 --> 00:11:07,576 読み書きを学んだり 199 00:11:07,600 --> 00:11:10,616 インターネットに繋がったり 200 00:11:10,640 --> 00:11:14,536 大学に行ったりしています 201 00:11:14,560 --> 00:11:20,016 世界中で大学に行く若者の数は 男性よりも 202 00:11:20,040 --> 00:11:21,920 女性の方が多くなりました 203 00:11:23,160 --> 00:11:27,056 地球が段々良くなっているという 204 00:11:27,080 --> 00:11:29,696 いいニュースがいくつもありますが 205 00:11:29,720 --> 00:11:32,280 私達が注目しがちなのは 206 00:11:33,880 --> 00:11:36,616 瞬間的な悪いニュースです 207 00:11:36,640 --> 00:11:39,840 哲学者レベッカ・ソルニットが 見事に表現していると思います 208 00:11:41,160 --> 00:11:45,830 「感知できないほどのゆっくりした変化が 209 00:11:46,520 --> 00:11:52,176 私達の時代を 過去と全く違うものに 変化させている」 210 00:11:52,200 --> 00:11:54,680 過去の方がはるかに安定していました 211 00:11:55,640 --> 00:12:00,616 「変化が徐々に起こるとき 過去との対比は不明瞭となり 212 00:12:00,640 --> 00:12:03,600 折に触れての騒動だけ注目される」 213 00:12:04,320 --> 00:12:06,930 時折 ひどい事も起こりますが 214 00:12:07,440 --> 00:12:10,176 テレビでは毎晩 215 00:12:10,200 --> 00:12:13,856 ひどいニュースを見せられます 216 00:12:13,880 --> 00:12:17,856 人口増加が緩やかになったことは 報じられません 217 00:12:17,880 --> 00:12:20,896 世界が段々繋がってきていることも 教わりません 218 00:12:20,920 --> 00:12:24,576 科学技術の理解に対する 素晴らしい改善についても 219 00:12:24,600 --> 00:12:27,736 私達が無駄遣いや消費を減らしていることも 220 00:12:27,760 --> 00:12:30,216 聞かされることはないのです 221 00:12:30,240 --> 00:12:31,440 これが最後の地図です 222 00:12:32,360 --> 00:12:34,736 この地図から私達は 223 00:12:34,760 --> 00:12:36,560 海を消しました 224 00:12:37,480 --> 00:12:39,496 今見ているのは 225 00:12:39,520 --> 00:12:43,376 74億の世界人口に占める割合によって 226 00:12:43,400 --> 00:12:46,320 描かれている地図です 227 00:12:47,240 --> 00:12:49,296 中国には10億人以上の人がいて 228 00:12:49,320 --> 00:12:52,136 世界一大きな都市があるのが見えますが 229 00:12:52,160 --> 00:12:53,640 その都市の名前は分からないでしょう 230 00:12:55,080 --> 00:12:59,096 インドが世界の中心にあるのが見えます 231 00:12:59,640 --> 00:13:02,936 ヨーロッパが端の方にあるのが見えます 232 00:13:02,960 --> 00:13:06,016 そして今日イギリス エクセターにいる私達は 233 00:13:06,040 --> 00:13:08,976 地球の本当に端の方にいます 234 00:13:09,000 --> 00:13:13,696 私達は世界の成人の1%未満 235 00:13:13,736 --> 00:13:16,336 子供の0.5%以下を占める 236 00:13:16,360 --> 00:13:18,376 ヨーロッパ沖の 237 00:13:18,400 --> 00:13:22,800 ちっちゃな岩のかけらの上にいます 238 00:13:23,640 --> 00:13:28,256 私達は安定化が進む世界 都市化が進む世界 239 00:13:28,280 --> 00:13:30,256 高齢化社会 240 00:13:30,280 --> 00:13:32,416 繋がっている世界に住んでいます 241 00:13:32,440 --> 00:13:35,880 恐れるべき事は本当にたくさんあるけど 242 00:13:36,720 --> 00:13:41,936 お互いに怯えているだなんて 実際は必要のないことです 243 00:13:41,960 --> 00:13:46,200 私達は今 新世界に住んでいることを 理解しなければなりません 244 00:13:46,960 --> 00:13:48,176 ありがとうございました 245 00:13:48,200 --> 00:13:50,840 (拍手)