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低所得世帯の光熱費負担を軽減するために

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    私が子どもの頃
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    いつも 曽祖母の家で
    時間を過ごしていました
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    蒸し暑い夏の日には 部屋の中を突っ走って
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    その家にただ1つある冷房の前に
    顔を突き出していました
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    しかしその単純な経験は
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    わずかな時間のことながら
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    地域社会の中では特権だとは
    気づきませんでした
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    大人になる中で 近所の人たちが
    電気ガス用の にせの口座を開いたり
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    電気やガスを盗んだりしなければ
    ならないという話は
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    当たり前のことに思えました
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    冬には なんとか暖を取るために
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    メーターを迂回せざるを
    得ない人もいました
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    ガスの供給を止められた後
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    あと1日 家族が快適なままで
    いられるようためにです
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    このような危険な行為は
    不可能な選択を迫られた時に
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    常習化することがあります
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    アメリカの平均的な家庭では
    収入の3%が光熱費に使われています
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    これに対し 貧困家庭や地方に住む人は
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    20% それどころか30%を
    光熱費に使うこともあります
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    2015年には2,500万人が
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    光熱費を賄うために食事を抜きました
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    光熱費が負担となる事例です
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    しかし光熱費の負担は
    金額以上のものがあります
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    不可能で 危険な選択を迫るのです
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    お子さんがインフルエンザの時
    薬を与えますか
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    それとも食べ物を与えますか
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    それとも暖かくしてあげますか
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    これらは不可能な選択で
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    ほぼ毎月
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    700万人が薬かエネルギーかの
    選択をしています
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    遥かに大きく構造的な問題が
    ここから明らかになります
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    光熱費の負担が大きい家庭は
    有色人種に偏っていて
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    白人家庭よりも 単位面積当たり
    多くの光熱費を払っています
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    しかし看護師や退役軍人 学校の先生も
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    基礎的な生活に欠かせない
    エネルギーの支払いができない
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    年間3,700万いる
    このような人たちの一部です
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    その結果 光熱費の負担が大きい人は
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    心臓病やぜんそくなどの
    危険性が高くなります
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    いいですか 火星に飛ぶロケットや
    ポケットに入るAIがあるからには
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    これらの構造的な不平等問題に
    取り組む手段だってあります
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    技術は手元にあるのです
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    再生可能エネルギー 断熱材
    マイクログリッドやスマートホームといった
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    技術の価格はいずれも下がっています
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    しかし 価格の均衡に近づいても
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    太陽光パネルを所有しているのは
    平均より遥かに稼いでいる人たちが大半です
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    こういう訳で 私は22歳の時
    非営利団体RETIを立ち上げました
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    我々のミッションは
    地域社会や
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    公益事業体や政府機関などと手を組み
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    環境に優しいエネルギーや
    効率的なエネルギー、 エネルギー技術を
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    公平に供給することで
    光熱費の負担を和らげることです
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    しかし 一方的なやり方では
    解決できません
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    私は地域社会の力や
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    人々のつながりによって
    変革が起こる効果を信じています
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    光熱費の負担が最も大きい地域社会と
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    直接協力することから始めました
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    我々はワークショップや
    イベントを開き
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    地域の人々に
    エネルギー貧困や
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    窓の断熱や温水暖房機などの
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    ちょっとしたリノベーションでさえ
    長い目で見れば
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    効率の最大化につながることを
    学んでもらいました
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    我々は 地域社会が保有する太陽光パネルに
    住民たちをつなげ
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    地域社会が主体で行う
    スマートホームの調査や
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    設置プログラムの先頭に立つことで
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    一家の光熱費を
    抑えられるようにしています
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    選挙で選ばれた役人と直接的に協働し
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    より公平な公共料金設定を主張しています
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    なぜならこのエネルギー利用の公平性と
    強じん性の構想を実現するには
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    持続可能なやり方での協力が
    必要だからです
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    現在 アメリカは年間30億ドル以上を
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    光熱費の補助に充てています
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    これらのプログラムは確かに
    何百万もの人の役に立っていますが
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    助けを必要とする人のほんの一部しか
    支えることができません
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    実際のところ
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    人々が払える料金と実際の電気料金の間には
    470億ドルの差があります
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    これらの補助金だけでは
    持続可能ではありません
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    しかしエネルギー利用の公平性と
    強じん性を地域社会に確立することで
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    環境に優しく 信頼できて
    支払い可能なエネルギーを
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    平等に漏れなく利用できるようになります
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    大きな規模では マイクログリッド技術
    クリーンテクノロジーや
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    効率的なエネルギー利用は
    公共衛生を大幅に改善できます
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    光熱費の負担が大きい家庭では
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    収入の20%を取り戻すことができます
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    家計のやりくりに苦労している人の
    収入の20%です
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    人生が一変する出来事です
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    光熱費が浮いたお金で
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    家族の将来を支えることが
    できるようになるのです
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    私の曽祖母と近所の人々
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    彼らが迫られた不可能な選択
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    それが地域社会全体に及ぼした影響を
    思い返します
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    しかし 彼らだけの話ではありません
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    今でも 国内で何百万もの人々が
    同じく不可能な選択を迫られています
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    光熱費の多大な負担は
    乗り越えるのが難しい壁ですが
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    地域社会と技術が
    つながることによって
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    その壁を乗り越える方法が
    私たちにはあります
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    その壁を乗り越えたとき
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    私たちの強じん性は
    もっと高まるでしょう
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    ありがとうございました
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    (拍手)
Title:
低所得世帯の光熱費負担を軽減するために
Speaker:
デアンドレア・サルバドール
Description:

毎月、何百万人ものアメリカ人が不可能な選択、つまり 家の光熱費を払うか、それとも食料や薬などの生活必需品にお金を使うか、という選択を迫られています。TEDフェローのデアンドレア・サルバドールは、誰もこのような決断をしなくて済むように、光熱費を安くしようと努力しています。この短いトークでは、“光熱費を抑えるために低所得世帯を支援するだけでなく、それと同時に、すべての人のためのより環境に優しく、信頼でき、支払い可能なエネルギー利用の未来をも築く”という彼女の計画について語ります。

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Video Language:
English
Team:
closed TED
Project:
TEDTalks
Duration:
05:31

Japanese subtitles

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